JP2002339588A - 平面往復式駐車装置 - Google Patents

平面往復式駐車装置

Info

Publication number
JP2002339588A
JP2002339588A JP2001148242A JP2001148242A JP2002339588A JP 2002339588 A JP2002339588 A JP 2002339588A JP 2001148242 A JP2001148242 A JP 2001148242A JP 2001148242 A JP2001148242 A JP 2001148242A JP 2002339588 A JP2002339588 A JP 2002339588A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tray
transport
storage
support member
parking device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001148242A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3448037B2 (ja
Inventor
Ryozo Mori
良三 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissei Ltd
Original Assignee
Nissei Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissei Ltd filed Critical Nissei Ltd
Priority to JP2001148242A priority Critical patent/JP3448037B2/ja
Publication of JP2002339588A publication Critical patent/JP2002339588A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3448037B2 publication Critical patent/JP3448037B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Warehouses Or Storage Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 リフトのトレー支持部材を上下に隣合う各格
納階層間に待機したときに、リフトの一部が下の格納階
層の搬送路を遮断しないようにする。 【解決手段】 リフト6のトレー支持部材6Lは搬送台
車1に対する対向方向が略門形に構成され、上部にトレ
ー受け部623を備え、その下方に通り抜け開放部60
が形成されて、トレー支持部材6Lが上下に隣合う各格
納階層3F間に待機されたときに、下の格納階層3Fの
搬送路2で搬送台車1が自動車を載せて昇降路7上を通
過可能にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、横方向または縦方
向に長い平面を効率的に活用する多層式の平面往復式駐
車装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の平面往復式駐車装置の一
例が本願出願人により特開平9−264074号公報に
開示されている。以下、その概要と特徴的な事項につい
て図9乃至図11を用いて説明する。
【0003】図9において、この平面往復式駐車装置
は、複数の格納階層にそれぞれ、自走式の搬送台車1を
往復走行する搬送路2と、搬送路2の両側に沿って1列
に配列され、自動車載置用のトレー4を配置された複数
の格納区画3とを備え、これら格納階層の搬送路2上の
中間部、格納区画3に対応する任意の位置に、自動車の
入出庫階と各格納階層とを連絡するリフトの昇降路7を
形成され、この昇降路7上にリフト6を備える。
【0004】各格納階層の搬送路2は、その両側に沿っ
て搬送台車1用の一対のレール201が敷設される。一
対のレール201は、昇降路7において分割され、昇降
路7を境に片側一方および片側他方の各レール部201
a、201bと、昇降路7上のレール部201cとの間
にリフト6用に一定の間隔を設定された通過部202が
形成される。自走式の搬送台車1は、片側4輪合計8輪
の車輪103を備え、搬送路2の一対のレール201上
に配置される。この搬送台車1には長手方向両側に幅方
向に向けてトレー用の一対の横行レール102が配設さ
れ、さらにこれら横行レール102間にトレー受け渡し
装置11が搭載される。
【0005】なお、搬送台車1上のトレー受け渡し装置
11は、搬送台車1においてその幅方向の中心位置に旋
回中心を設定されて水平方向に旋回可能に配置され、先
端が格納区画3側に所要寸法だけ突出した長さを有する
旋回アーム81と、旋回アーム81の先端に上方に向け
て突設された係合部材82と、旋回アーム81を旋回駆
動する旋回駆動装置として減速機付きの駆動モータ83
とを備え、旋回アーム81の旋回動作により、係合部材
82をトレー4下面の長手方向に沿って取り付けられた
アングル状のガイド部材75に係合、離脱させて、搬送
台車1と各格納区画3との間で、トレー4の受け渡しを
行うようになっている。
【0006】各格納区画3は、搬送台車1の横行レール
102に対応する一対の横行レール301が配設され、
各トレー4がローラ42(図11参照)を介して横行レ
ール301上を移動可能に配置される。
【0007】リフト6は、図10に示すように、昇降路
7の四隅、各コーナー部に立設された合計4本のガイド
レール61と、昇降路7において搬送台車1の前後に対
応する両側に搬送路2の幅方向に向けて配置され、ガイ
ドレール61に案内されて昇降可能な一対の昇降部材6
2と、これらの昇降部材62の両端に昇降路7の内方に
向けて突出し、トレー4を4点で支持可能な支持部材6
21と、一対の昇降部材62を昇降駆動する昇降駆動装
置63とを備える。
【0008】なお、この平面往復式駐車装置は、その設
置形式により、地下設置型、地上設置型、これらの複合
設置型に分けられる。例えば、地下設置型の場合、自動
車が地上1階の自動車の入出庫部に入庫され、地下の格
納部に格納される(以下、上部乗込方式という。)。地
上設置型の場合、自動車が地上1階の自動車の入出庫部
に入庫され、地上の格納部に格納される(以下、下部乗
込方式という。)。複合設置型の場合、自動車が地上1
階の自動車の入出庫部に入庫され、地下又は地上の格納
部に格納される(以下、中間部乗込方式という。)。次
の動作説明については上部乗込方式により動作を例示す
る。
【0009】図9において、自動車の入庫または出庫に
際し、格納区画3からトレー4を取り出し、リフト6に
載せる場合、まず、搬送台車1が搬送路2の一対のレー
ル201上を取り出し先の格納区画3の前まで移動され
る。併せて、リフト6が駆動され、この格納階層の下部
に待機される。続いて、取り出し先の格納区画3の前
で、トレー受け渡し装置11が作動され、旋回アーム8
1の旋回によりトレー4が搬送台車1上に引き出され
る。トレー4が搬送台車1上に完全に受け渡しされる
と、係合部材82とガイド部材75が係合したままで、
搬送台車1が搬送路2上を昇降路7に向けて走行され
る。搬送台車1が一対のレール201の通過部202上
を通過して昇降路7上に移動される。昇降路7上で搬送
台車1が停止されると、昇降路7上を搬送台車1の下方
からリフト6が上昇される。すなわち、一対の昇降部材
62が昇降路7を上昇し、それぞれその支持部材621
が搬送台車1上のトレー4の下面に当接すると同時に両
者の係止突起622と係合凹部(不図示)が係合し、ト
レー4が搬送台車1から上方に引き上げられる。また、
このトレー4の上昇によりトレー受け渡し装置11の係
合部材82が、トレー4下面のガイド部材75から抜け
外れてその係合が解除される。リフト6はそのまま昇降
路7上を自動車の入出庫階まで上昇されて、そこで自動
車の入出庫が行われる。
【0010】また、自動車の入出庫が完了して、リフト
6から搬送台車1へトレー4を載せ換えて、トレー4を
格納区画3に移送する場合、移送先の格納階層の昇降路
7上に搬送台車1が停止しているところへ、昇降路7上
を搬送台車1の上方からトレー4を載せたリフト6が下
降される。すなわち、一対の昇降部材62が昇降路7を
下降してそれぞれの支持部材621上に支持、係止され
たトレー4が搬送台車1上に降ろされるとともに、トレ
ー4下面のガイド部材75にその下方から係合部材82
が挿入し、係合される。これと同時に、各昇降部材62
が搬送台車1の両側を通過して各支持部材621がトレ
ー4から離れ、リフト6は搬送台車1の下方へ下げられ
る。次いで、搬送台車1が搬送路2の一対のレール20
1上を移送先の格納区画3前まで移動される。当該格納
区画3の前で、トレー受け渡し装置11の作動により、
旋回アーム81が当該格納区画3方向に向けて旋回さ
れ、トレー4が搬送台車1から格納区画3へ送り出され
て、一対の横行レール301上に載せられる。
【0011】このようにこの平面往復式駐車装置におい
ては、昇降路7を搬送路2上、格納区画3に対応する任
意の中間位置に設定して、リフト6を、昇降路7の四
隅、各コーナー部に立設された合計4本のガイドレール
61と、昇降路7において搬送台車1の前後に対応する
両側に搬送路2の幅方向に向けて配置され、ガイドレー
ル61に案内されて昇降可能な一対の昇降部材62と、
これらの昇降部材62の両端に昇降路7の内方に向けて
突出し、トレー4を4点で支持可能な支持部材621
と、一対の昇降部材62を昇降駆動する昇降駆動装置6
3とで構成する一方、搬送路2の一対のレール201を
一対の昇降部材62が通過する部分で分割し、そこに通
過部202を設け、この一対のレール201上で、搬送
台車1を片側各列、前後合わせて4個、両側合計8個の
車輪103により走行させるようにしているので、搬送
台車1が昇降路7上の通過により搬送路2全体に亘って
往復走行するとともに、搬送台車1とリフト6との間で
別の駆動装置を用いることなしにトレー4を直接受け渡
しすることができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
搬送路2上にリフトの昇降路7を形成して、リフト6を
設置した形式の平面往復式駐車装置では、リフト6が上
下に隣合う各格納階層間に待機中に、リフトの昇降部材
62と搬送路2上を走行する搬送台車1の集電子108
などの外部突出物との干渉を回避するために、あるいは
この平面往復式駐車装置を地下式の駐車設備として設置
した場合に、トレー4を自動車の入出庫階の所定の高さ
まで持ち上げるために、図11に示すように、リフトの
支持部材621を昇降部材62の上部に所定の高さの支
柱620を立ててこの支柱620の上に取り付けてい
る。このため、例えば自動車の出庫の際にリフトの支持
部材621を出庫先の格納階層の下部に待機したとき
に、リフトの昇降部材62が出庫先の格納階層直下の格
納階層の搬送路2を遮断して、この格納階層の搬送路2
上で搬送台車1が自動車Cを載せて昇降路7上を通過す
ることができず、この格納階層では自動車の入庫又は出
庫の準備運転が制限されている。また、トレーの支持部
材621を出庫先の格納階層の下部に待機していても、
その下部の格納階層で搬送台車1のみを昇降路7上へ移
動することができ、搬送台車1を昇降路7上に待機させ
て、昇降路7に隣接する格納区画3のトレー4を搬送台
車1に移載することができるが、その格納区画3のトレ
ー4を搬送台車1へ載せてしまうと、トレー4の上に自
動車を載せている場合は、上記と同様に、搬送台車1は
リフトの昇降部材62が邪魔になって昇降路7から出る
ことができないうえ、トレー4とトレーの支持部材62
1が干渉するためリフト6を下降することができない。
したがって、この昇降路7に隣接する格納区画3から自
動車を出庫する場合、直上の格納階層の搬送台車1とリ
フト6との間でトレー4の受け渡しを終了して、リフト
の支持部材621が当該格納階層の下部に移動するまで
は、自動車を搬送台車1に載せることができない。すな
わち、その格納区画3の自動車の出庫準備はできない。
【0013】本発明は、この種の平面往復式駐車装置を
改良し、自動車の出庫又は入庫に際し、リフトのトレー
支持部材を出庫先又は入庫先の格納階層とその直下の格
納階層との間に待機したときに、リフトの一部が直下の
格納階層の搬送路を遮断することなしに、直下の搬送台
車がその搬送路の昇降路上を通過して、又はその搬送路
の昇降路上に進退して、直下の格納階層で自動車の出庫
又は入庫の準備運転を無制限に実行することを目的とす
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の平面往復式駐車装置は、複数の格納階層ご
とに、一対のレールを水平方向に敷設された搬送路と、
搬送路の一対のレール上を往復走行し、自動車載置用の
トレーを搬送する搬送台車と、搬送路の両側又は片側に
沿って単列に又は複列に配列され、トレーを配置された
複数の格納区画と、搬送台車と各格納区画との間でトレ
ーを受け渡しするトレー受け渡し機構とを有し、これら
格納階層の搬送路上を縦貫して各格納階層と入出庫階と
の間に形成された昇降路に、トレーを支持するトレー支
持部材とトレー支持部材を昇降駆動する昇降駆動機構と
を具備して、トレーを昇降するリフトを備え、搬送台車
とリフトとの間で直接トレーを受け渡しする平面往復式
駐車装置において、トレー支持部材が上下に隣合う各格
納階層間に待機された状態で、当該各格納階層の搬送路
の搬送台車が自動車を載せて昇降路上を通過可能に、ト
レー支持部材に通り抜け開放部を備える。また、本発明
の平面往復式駐車装置は、次のように具体化される。第
1に、トレー支持部材は、搬送台車に対する対向方向が
略門形に構成され、その下方に通り抜け開放部が形成さ
れる。第2に、トレー支持部材は、個々独立の複数のト
レー支持部材により構成され、各トレー支持部材の上方
又は下方又はその両方に通り抜け開放部が形成される。
第3に、トレー支持部材は、搬送路の片側一方のレール
に対応する少なくとも片側一方に、トレー支持部材が各
格納階層で待機中に各格納階層の搬送台車の外部突出物
が通過可能に、中間部よりも低い段差部が形成される。
第4に、トレー支持部材に上方に突出する係止突起を備
え、トレーの下面側にこの係止突起に係合可能な係止凹
部を備える。第5に、トレーの係止凹部にトレー支持部
材との係合位置調整手段を備える。第6に、トレーのト
レー支持部材による被支持位置に高さ調整手段を備え
る。第7に、各格納階層の搬送台車の下面に、搬送台車
が各格納階層に待機中のトレー支持部材の係止突起上を
通過可能に、段差凹部を備える。第8に、各格納階層の
搬送台車は、トロリー給電により自走式として構成さ
れ、制御盤を少なくともトレーの支持レベルの下部に配
置して全体が薄形に形成される。第9に、各格納階層の
搬送台車は、一対のレール上を転動可能な複数の車輪
と、片側一方のレールの両側縁部に係合可能な複数のガ
イドローラとを備える。第10に、昇降路が搬送路上の
格納区画に対応する任意の位置に形成される。また、本
発明の平面往復式駐車装置は、複数の格納階層ごとに、
一対のレールを水平方向に敷設された搬送路と、搬送路
の一対のレール上を往復走行し、自動車載置用のトレー
を搬送する搬送台車と、搬送路の両側又は片側に沿って
単列に又は複列に配列され、トレーを配置された複数の
格納区画と、搬送台車と各格納区画との間でトレーを受
け渡しするトレー受け渡し機構とを有し、これら格納階
層の搬送路上を縦貫して各格納階層と入出庫階との間に
形成された昇降路に、トレーを支持するトレー支持部材
とトレー支持部材を昇降駆動する昇降駆動機構とを具備
して、トレーを昇降するリフトを備え、搬送台車とリフ
トとの間で直接トレーを受け渡しする平面往復式駐車装
置において、トレー支持部材が上下に隣合う各格納階層
間に待機された状態で、当該各格納階層の搬送路の搬送
台車が自動車を載せて昇降路上に進退可能に、トレー支
持部材に進退開放部を備える。また、本発明の平面往復
式駐車装置は、次のように具体化される。第1に、トレ
ー支持部材は、搬送台車の昇降路への一方の進入側が略
門形に構成され、その下方に進退開放部が形成される。
第2に、トレー支持部材は、個々独立の複数のトレー支
持部材により構成され、各トレー支持部材の上方又は下
方又はその両方に進退開放部が形成される。第3に、ト
レー支持部材は、搬送路の片側一方のレールに対応する
少なくとも片側一方に、トレー支持部材が各格納階層で
待機中に各格納階層の搬送台車の外部突出物が通過可能
に、中間部よりも低い段差部が形成される。第4に、ト
レー支持部材に上方に突出する係止突起を備え、トレー
の下面側にこの係止突起に係合可能な係止凹部を備え
る。第5に、トレーの係止凹部にトレー支持部材との係
合位置調整手段を備える。第6に、トレーのトレー支持
部材による被支持位置に高さ調整手段を備える。第7
に、各格納階層の搬送台車の下面に、搬送台車が各格納
階層に待機中のトレー支持部材の係止突起上を通過可能
に、段差凹部を備える。第8に、各格納階層の搬送台車
は、トロリー給電により自走式として構成され、制御盤
を少なくともトレーの支持レベルの下部に配置して全体
が薄形に形成される。第9に、各格納階層の搬送台車
は、一対のレール上を転動可能な複数の車輪と、片側一
方のレールの両側縁部に係合可能な複数のガイドローラ
とを備える。第10に、昇降路が搬送路上の格納区画に
対応する任意の位置に形成される。以上の構成により、
自動車の出庫又は入庫に際し、リフトのトレー支持部材
を出庫先又は入庫先の格納階層とその直下の格納階層と
の間に待機したときに、リフトの一部が直下の格納階層
の搬送路を遮断することなしに、直下の搬送台車がその
搬送路の昇降路上を通過して、又はその搬送路の昇降路
上に進退して、直下の格納階層で自動車の出庫又は入庫
の準備運転を無制限に実行することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1乃至図8に本発明の一実施の
形態を示している。図1及び図2に示すように、この平
面往復式駐車装置においても、従来の技術に例示した平
面往復式駐車装置と同様に、複数の格納階層3Fごと
に、一対のレール201を水平方向に敷設された搬送路
2と、搬送路2の一対のレール201上を往復走行し、
自動車載置用のトレー4を搬送する自走式の搬送台車1
と、搬送路2の両側(又は片側)に沿って単列に(又は
複列に)配列され、トレー4を配置された複数の格納区
画3と、搬送台車1と各格納区画3との間でトレー4を
受け渡しするトレー受け渡し機構11とを備えるととも
に、これら格納階層3Fの搬送路2上を縦貫して各格納
階層3Fと図示されない入出庫階との間にリフトの昇降
路7が形成され、このリフトの昇降路7上にトレー支持
部材6Lと昇降駆動機構6Dとを具備するリフト6を備
える。なお、この平面往復式駐車装置は、地下設置型
(上部乗込方式)、地上設置型(下部乗込方式)、地
下、地上複合型(中間部乗込方式)から選択的に構成さ
れる。
【0016】各格納階層3Fにおいて、搬送路2上に搬
送台車1用の一対のレール201が敷設される。一対の
レール201は、従来と同様に(図9参照)、昇降路7
において分割され、昇降路7を境に片側一方の搬送路2
Aと片側他方の搬送路2Bとにそれぞれ配置されたレー
ル部201a、201bと、昇降路7上に配置されたレ
ール部201cとからなり、昇降路7を境に片側一方お
よび片側他方の各レール部201a、201bと、昇降
路7上のレール部201cとの間にリフト6用に一定の
間隔を設定された通過部202が形成される。また、図
3に示すように、この一対のレール201の一方のレー
ル201(各レール部201a、201b、201c)
の内側に沿ってトロリー給電の給電部21が配設され
る。
【0017】搬送台車1は、図3及び図4に示すよう
に、全体を構成する台車フレーム101と、その長手方
向両側に幅方向に向けて配設されたトレー用の一対の横
行レール102とを備え、台車フレーム101の幅方向
両側に車輪103が搬送路2上の一対のレール201に
対応した配列で、各列前、後にそれぞれ2個ずつ軸支さ
れ、搬送台車1全体として片側4輪ずつ合計8輪の車輪
構成になっている。この搬送台車1の片側一方には、前
側の各車輪103と後側の各車輪103に近接して、片
側一方のレール201の両側縁部に係合可能な複数のガ
イドローラ104を備える。これらのガイドローラ10
4は、図5、図6に示すように、台車フレーム101の
側面前側2箇所と後側2箇所に外側へ水平に突設された
プレート105の下面に、レール201の外側縁部に係
合可能に1個、レール201の内側縁部に係合可能に1
個軸支される。また、搬送台車1の下面には、図3に示
すように、その幅方向両側に格納階層3Fに待機中のト
レー支持部材6L(の係止突起624)との干渉を回避
するための段差凹部106が形成される。この搬送台車
1はまた、トロリー給電により自走式として構成され、
台車フレーム101上に駆動モータ、制御盤などが搭載
されるとともに台車フレーム101の側面下部から集電
子108が外方へ突出される。この搬送台車1の場合、
図3、図4に示すように、特に高さ方向に設置スペース
を必要とする制御盤107が横置きに構成され、台車フ
レーム101の下面から下方へ僅かに突出された状態
で、両側の段差凹部106間に組み付けられて、トレー
4の支持レベルの下部に、さらに搬送台車1に搭載され
るトレー受け渡し装置11の旋回アーム81の旋回経路
の下方に設置される。この制御盤107の配置により台
車フレーム101の高さ方向が圧縮され、搬送台車1全
体が薄形に形成される。
【0018】なお、この搬送台車1には、トレー受け渡
し機構11として、従来と同様のトレー受け渡し装置1
1が搭載される(図10参照)。このトレー受け渡し装
置11については既に説明しているので、ここでは装置
各部に従来例と同じ符号を付してその重複した説明を省
略する。
【0019】図1に示すように、各格納階層3Fにおい
て、各格納区画3には、搬送台車1の横行レール102
に対応する前後一対の横行レール301が配設され、自
動車載置用のトレー4が下面前後の各ローラ42を前後
一対の横行レール301上に乗せて移動可能に配置され
る。これらのトレー4には、図7、図8に示すように、
後述するリフト6の構成に対応して、その下面の長手方
向両側(ローラ42の外側)にそれぞれ、リフトのトレ
ー支持部材6Lの係止突起624に係合可能な係止凹部
41を備える。この係止凹部41は、トレー4の下面に
設けられたローラ取付部(角パイプ)421に高さを調
整する高さ調整部材43をなすフラットバーが固定さ
れ、この高さ調整部材43の下面にトレー支持部材6L
の係止突起624が係合可能な係止穴410を有する係
合部材(プレート)411が取り付けられる。この場
合、高さ調整部材43の下面にねじ穴430が切られ、
係合部材411の係止穴410の周囲に複数の長穴状の
ボルト挿通部412が穿たれていて、高さ調整部材43
の下面に係合部材411はボルト挿通部412に通され
たボルト413が高さ調整部材43下面のねじ穴430
に締結されて固定される。このようにして係合部材41
1が水平方向に所定量だけ移動可能に取り付けられ、こ
の係止凹部41にトレー支持部材6Lとの係合位置調整
手段44を構成される。
【0020】図2に示すように、リフトの昇降路7は各
格納階層3Fの搬送路2上中間部の格納区画3に対応す
る任意の位置に形成されて、リフト6が設置される。リ
フト6は、トレー支持部材6Lと、トレー支持部材6L
を昇降案内する4本のガイドレール(61)、トレー支
持部材6を昇降駆動する昇降駆動装置(63)を含む昇
降駆動機構6Dとにより構成される。
【0021】(図9、図10参照)4本のガイドレール
61はそれぞれ、断面H字形、または断面コ字形の柱状
部材からなり、その開放面を搬送路2の長手方向に対し
て直角に向けて一対のレール201の外側の昇降路7の
四隅に立設される。
【0022】図2に示すように、トレー支持部材6L
は、昇降路7において搬送台車1の前後に対応する両側
に搬送路2の幅方向に向けて配置され、ガイドレール6
1(図10参照)に案内されて昇降可能な一対の昇降部
材621と、これらの昇降部材621の両側に昇降部材
621と同じ高さで昇降路7の内方に向けて突出され、
トレー4を4点で支持可能なトレー受け部623とを備
える。一対の昇降部材621はそれぞれ、昇降路7の幅
方向両側で相互に対向する各ガイドレール61間に(図
10参照)、一対のレール201に対してその通過部2
02を通じて横断可能な略門形に形成され、その両端が
各ガイドレール61において図示されないガイドローラ
を介して摺動可能な昇降杆65に連結される。このよう
にしてトレー支持部材6Lの下方に、トレー支持部材6
Lが上下に隣合う各格納階層3F間に待機された状態
で、下の格納階層3Fの搬送路2の搬送台車1が自動車
を載せて昇降路7上を通過可能な搬送台車1の通り抜け
開放部60が形成される。各昇降部材621はまた、上
部の両側に中間部よりも所定の寸法だけ低い段差部62
2が形成され、各格納階層3Fで待機中のトレー支持部
材6Lに各格納階層3Fの搬送台車1の集電子108な
ど外部突出物が干渉しないように構成される。なお、こ
の実施の形態の場合、段差部622が各昇降部材621
の上部両側に形成されているが、この段差部622は搬
送台車1の給電側に対応する上部の少なくとも片側一方
にのみ設けられていてもよい。また、各トレー受け部6
23はそれぞれ、各昇降部材621と同じ高さで一対の
レール201の内側に位置するようにして一体的に取り
付けられ、その先端に上方に向けて突出する係止突起6
24が設けられる。
【0023】昇降駆動装置63は、(図10参照)減速
機付きの駆動モータ、スプロケット、カウンタウェイ
ト、駆動チェーンなどからなり、駆動チェーンを昇降杆
65に連結して各昇降杆65を昇降駆動し、トレー支持
部材6Lを昇降する。なお、昇降駆動装置63は、ロー
プ式あるいはラックピニオン式あるいはボールナット式
など、各種の駆動方式を採用できることは勿論である。
【0024】次に、この平面往復式駐車装置の動作につ
いて図1乃至図4を参照しながら説明する。なお、ここ
では、上部乗込方式に基づき、上下に隣合う格納階層3
Fで上の格納階層3Fから自動車を出庫する動作と、下
の格納階層3Fの自動車の入庫準備又は出庫準備の動作
について例示し、併せて下部乗込方式、中間部乗込方式
に基づく特徴的な動作についても補足的に例示する。ま
た、説明の便宜上、上の格納階層3Fを3U、下の格納
階層3Fを3Dと呼び替えて両者を区別する。
【0025】まず、上の格納階層3Uで搬送台車1が搬
送路2の一対のレール201上を出庫の自動車の格納区
画3の前まで移動する。このとき搬送台車1は一対のレ
ール201上を搬送台車1のガイドローラ104と片側
一方のレール201(の両縁部)との係合により走行案
内され、搬送台車1は一対のレール201上を確実に、
かつ高速に走行される。併せて、リフト6が駆動され、
この格納階層3Uの下部(上下に隣合う格納階層3U、
3D間)に待機される。続いて、出庫の自動車の格納区
画3の前で、トレー受け渡し装置11が作動され、旋回
アーム81の旋回によりトレー4が搬送台車1上に引き
出される。トレー4が搬送台車1上に完全に受け渡しさ
れると、図示されないトレーロック装置によりトレー4
が固定される。そして、係合部材82とガイド部材75
が係合したままで、搬送台車1が搬送路2上を昇降路7
に向けて走行する。
【0026】搬送台車1が昇降路7上に入っていくと、
(図9参照)まず搬送台車1両側の最前の各車輪103
がレール部201aまたは201bと、レール部201
cとの間の通過部202上に差し掛かり、搬送台車1が
その後方に続く両側各列3個、合計6個の車輪103群
により一対のレール201上を走行して、最前の各車輪
103が各通過部202に落ち込むことなくその上を通
過していく。次々に、この通過部202に差し掛かる各
車輪103が同様にして他の車輪103群による一対の
レール201上の走行により各通過部202上を通過し
ていき、搬送台車1は両側の全車輪103が搬送路7上
の分割されたレール部201c上に完全に移動したとこ
ろで停止される。
【0027】この間、リフト6は上の格納階層3Uの下
部に待機されている。リフト6のトレー支持部材6Lは
下の格納階層3Dの搬送路2に向けて門形に形成されて
いて、そのトレー受け部623が上下に隣合う各格納階
層3U、3D間に配置されるとともに、その下方の通り
抜け開放部60が下の格納階層3Dに配置され、下の格
納階層3Dの搬送路2の特に昇降路7上に、搬送台車1
が自動車を載せて移動可能な高さと幅を確保された開放
空間が維持される。したがって、搬送台車1は搬送路2
の昇降路7上を通り抜け可能で、搬送路2全体を往復走
行でき、必要に応じて、下の格納階層3Dの自動車の入
庫準備又は出庫準備が行われる。すなわち、下の格納階
層3Dで搬送台車1が搬送路2の一対のレール201上
を自動車の入庫先の格納区画3又は自動車の出庫先の格
納区画3の前まで移動する。このとき搬送台車1は一対
のレール201上を搬送台車1のガイドローラ104と
片側一方のレール201との係合により走行案内され、
搬送台車1は一対のレール201上を確実に、かつ高速
に走行される。続いて、入庫先又は出庫先の自動車の格
納区画3の前で、トレー受け渡し装置11が作動され、
旋回アーム81の旋回によりトレー4が搬送台車1上に
引き出される。トレー4が搬送台車1上に完全に受け渡
しされると、図示されないトレーロック装置によりトレ
ー4が固定される。そして、係合部材82とガイド部材
75が係合したままで、搬送台車1は搬送路2上を昇降
路7に向けて走行し、昇降路7に隣接する位置(一対の
レール201の通過部202の手前)で停止、待機され
る。
【0028】上の格納階層3Uで搬送台車1が昇降路7
に停止されると、昇降路7上をこの格納階層3Uの下部
からリフト6が上昇する。すなわち、一対の昇降部材6
21が昇降路7を上昇し、それぞれそのトレー受け部6
23が搬送台車1上のトレー4の下面に当接すると同時
に両者の係止突起624と係合凹部41が係合し、トレ
ー4を安定して確実に支持しながら搬送台車1から上方
に引き上げる。なお、このとき搬送台車1上のトレー4
の係止凹部41とリフト6のトレー支持部材6Lの係止
突起624との間に芯ずれが生じていても、係止凹部4
1を構成する係合部材411の係止穴410にトレー支
持部材6Lの係止突起624が僅かに係合することによ
り、係合部材411が高さ調整部材43に対して水平方
向に移動されながら、これら係止凹部41と係止突起6
24が確実に係合される。このトレー4の上昇によりト
レー受け渡し装置11の係合部材82が、トレー4下面
のガイド部材75から抜け外れてその係合が解除され
る。そして、リフト6が昇降路7上を自動車の入出庫階
まで上昇され、自動車の入出庫階で自動車の出庫が行わ
れる。
【0029】この自動車の出庫が終了すると、空トレー
4を載せたリフト6は昇降路7を元の格納階層3Uまで
下降され、この格納階層3Uの昇降路7上に搬送台車1
が停止しているところへ、昇降路7上を搬送台車1の上
方からトレー4を載せたリフト6が下降される。すなわ
ち、一対の昇降部材621が昇降路7を下降してそれぞ
れのトレー受け部623上に支持、係止されたトレー4
が搬送台車1上に降ろされるとともに、トレー4下面の
ガイド部材75にその下方から係合部材82が挿入し、
両者が係合される。これと同時に、各昇降部材621が
搬送台車1の両側を通過して各トレー受け部623がト
レー4から離れ、リフト6は搬送台車1の下方へ下げら
れる。
【0030】なお、このトレー4を載せたリフト6と搬
送台車1との相互動作関係について、下部乗込方式の場
合、次のような点が若干異なる。すなわち、自動車の出
庫が終了すると、空トレー4を載せたリフト6は昇降路
7を元の格納階層3Uまで上昇され、格納階層3Uのレ
ベルよりも少し高い所定の位置で停止される。次いで、
搬送台車1が一対のレール201上を通過部202を通
過して昇降路7上に移動される。搬送台車1が昇降路7
上に停止されると、昇降路7上を搬送台車1の上方から
リフト6が下降される。以下の動作は、上記上部乗込方
式と同様である。
【0031】また、中間部乗込方式にあっては、その乗
込レベルとその下方の格納階層とのトレーの搬送動作は
上部乗込方式と同様となり、またその乗込レベルとその
上方の格納階層とのトレーの搬送動作は、下部乗込方式
と同様の動作関係となる。
【0032】このようにしてトレー4がリフト6から搬
送台車1へ受け渡しされると、搬送台車1は搬送路2の
一対のレール201上を元の格納区画3前まで移動す
る。当該格納区画3の前で、トレー受け渡し装置11の
作動により、旋回アーム81が当該格納区画3方向に向
けて旋回され、トレー4が搬送台車1から格納区画3へ
送り出されていき、一対の横行レール301上に載せら
れる。
【0033】一方、空のトレー4がリフト6から上の格
納階層3Uの搬送台車1へ受け渡しされると、リフト6
は、下の格納階層3Dの下部まで下降され、停止され
る。なお、このリフト6のトレー支持部材6Lの通り抜
け開放部60により、さらに下の格納階層(下の格納階
層3Dのさらに下の格納階層)の搬送路2の特に昇降路
7上は、同様に、搬送台車1が自動車を載せて移動可能
な高さと幅を確保された開放空間が維持され、搬送台車
1は搬送路2の昇降路7上を通り抜け可能で、搬送路2
全体を往復走行でき、必要に応じて、自動車の入庫準備
又は出庫準備が行われる。下の格納階層3Dでは、既に
自動車の入庫準備又は出庫準備が完了され、空トレー4
又は実トレー(自動車を載せたトレー)4を載せた搬送
台車1が昇降路7に隣接する位置に待機されていて、こ
の格納階層3Dの下部にリフト6が停止されると、即時
にこの搬送台車1は昇降路7上に進入していく。このと
き、下の格納階層3Dの下部にトレー支持部材6Lが待
機していても、搬送台車1は、その集電子108などの
外部突出物がトレー支持部材6Lの上部段差部622上
を通過することにより、さらに下面両側の段差凹部10
6がトレー支持部材6Lの各係止突起624上を通過す
ることにより、トレー支持部材6Lに干渉することなく
移動される。搬送台車1が昇降路7上に停止されると、
既述のとおり、昇降路7上をこの格納階層3Dの下部か
らリフト6が上昇され、トレー4が搬送台車1からリフ
ト6のトレー支持部材6Lへ受け渡しされる。リフト6
は昇降路7上を自動車の入出庫階まで上昇され、自動車
の入出庫階で自動車の入庫又は出庫が行われる。
【0034】なお、上記の動作例において、上の格納階
層3Uで出庫運転中に、下の格納階層3Dで昇降路7に
隣接する格納区画3から空トレー4又は実トレー4が搬
送台車1へ載せられた場合は、搬送台車1は一旦昇降路
7上からリフト6のトレー支持部材6Lの通り抜け開放
部60を通じて昇降路7に隣接する位置に移動され、そ
こで待機される。この後の動作は、上記動作例と同じで
ある。また、上記の動作例では、上の格納階層3Uで自
動車を出庫する場合について例示しているが、上の格納
階層3Uに自動車を入庫する場合でも、空トレーと実ト
レーが逆になるだけで動作の手順は同じである。
【0035】このように上記実施の形態によれば、リフ
ト6のトレー支持部材6Lは搬送台車1に対する対向方
向が略門形に構成され、上部にトレー受け部623を備
え、その下方に通り抜け開放部60が形成されて、トレ
ー支持部材6Lが上下に隣合う各格納階層3F間に待機
された状態で、下の格納階層3Dの搬送路2の搬送台車
1が自動車を載せて昇降路7上を通過可能にしているの
で、上の格納階層3Uで自動車の入庫又は出庫運転中、
同時に下の格納階層3Dで搬送台車1が搬送路2の昇降
路7上を通り抜けて搬送路2全体を往復走行することが
でき、自動車の入庫又は出庫の準備運転を併せて行うこ
とができ、駐車装置全体として自動車の入出庫動作を円
滑に実行することができる。
【0036】また、トレー支持部材6Lの上部の少なく
とも片側一方に、中間部よりも低い段差部622が形成
されているので、トレー支持部材6Lが上下の隣合う各
格納階層3F間に待機していても、上の格納階層3Uの
搬送台車1の集電子108など外部突出物がトレー支持
部材6Lに干渉することがなく、上の格納階層3Uで搬
送台車1が確実にトレー支持部材6L上を通過すること
ができる。
【0037】また、トレー支持部材6Lの上部に上方に
突出する係止突起624を備え、トレー4の下面側にこ
の係止突起624に係合可能な係止凹部41を備えてい
るので、トレー4をリフト6上に脱落することなく確実
に支持することができる。また、トレーの係止凹部41
は、トレー4の下面に高さを調整する高さ調整部材43
が固定され、この高さ調整部材43に係止突起624が
係合可能な係止穴410を有する係合部材411が水平
方向に所定量だけ移動可能に取り付けられて形成されて
いるので、この高さ調整手段43により、トレー4を自
動車の入出庫階の所定の高さまで持ち上げるために、リ
フト6のトレー支持部材6Lのトレー支持レベルに高さ
が不足する場合に対応することができ、この係合位置調
整手段44により、搬送台車1からリフト6へトレー4
を受け渡しする場合に、搬送台車1上のトレー4の係止
凹部41とリフト6のトレー支持部材6Lの係止突起6
24との間に芯ずれが生じていても、トレー4の係止凹
部41とトレー支持部材6Lの係止突起624とを確実
に係合して、トレー4をリフト6上に確実に支持するこ
とから、入出庫階におけるトレー4の着床(停止位置)
精度を格段に向上させることができる。
【0038】また、各格納階層3Fの搬送台車1の下面
両側に、段差凹部106を設けているので、搬送台車1
が各格納階層3Fに待機中のトレー支持部材6Lの係止
突起624に干渉することがなく、トレー支持部材6L
上を確実に通過することができる。さらに、搬送台車1
は、一対のレール201上を転動可能な複数の車輪10
3と、片側一方のレール201の両側縁部に係合可能な
複数のガイドローラ104とを備えているので、搬送台
車1の各車輪103が一対のレール201上を走行案内
され、搬送台車1は一対のレール201上を確実に走行
することができ、しかも高速に走行することができる。
さらに、搬送台車1は、トロリー給電により自走式とし
て構成され、その制御盤107が少なくともトレー4の
支持レベルの下部に配置されて全体が薄形に形成されて
いるので、各格納階層3Fの高さ方向を圧縮することが
でき、駐車装置全体の高さ方向を圧縮することができ
る。
【0039】なお、本実施の形態では、リフト6の昇降
路7を搬送路2上においてその中間部に設定したものと
して例示しているが、その端部に設定することもでき、
このようしても上記実施の形態と同様の作用効果を奏す
ることができる。また、本実施の形態は、トレー支持部
材6Lの通り抜け開放部60の構造を除いて、従来の平
面往復式駐車装置と同じ基本構成を備えているので、従
来の平面往復式駐車装置と同様の優れた作用効果を併せ
持つことは勿論である。
【0040】また、上記実施の形態においては、トレー
支持部材6Lに通り抜け開放部60を設け、トレー支持
部材6Lが上下に隣合う各格納階層3F間に待機された
状態で、当該各格納階層3Fの搬送路2の搬送台車1が
自動車を載せて昇降路7上を通過できるようにしている
が、これに代えて搬送台車1の昇降路7への進入側を片
側一方として、トレー支持部材6Lを、その片側一方の
みを略門形に構成し、上部にトレーの受け部621を備
え、その下方に進退開放部60を形成して構成してもよ
く、リフトの昇降路7が搬送路2の端部に設定された場
合に、搬送台車1の昇降路7への進入側が片側一方にな
るため、このような場合に適用することができる。
【0041】また、上記実施の形態においては、トレー
支持部材6Lを対をなす略門形(略逆U字形)の各昇降
部材621に一体的に形成しているが、その形状を略U
字形又は略H字形に変えたり、またこれらの昇降部材6
21を中間部で分割したり、さらに個々独立の複数のト
レー支持部材を各別の昇降部材に連結したりしてもよ
く、トレー支持部材や昇降部材の全体の形状を任意に変
更し得ることは勿論である。トレー支持部材や昇降部材
がどのような形状であっても、トレー支持部材の上方又
は下方又はその両方に搬送台車1の通り抜け開放部を備
えることにより、上記実施の形態と同様の作用効果を奏
することができる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
トレー支持部材に搬送台車の通り抜け開放部又は進退開
放部を備え、トレー支持部材が上下に隣合う各格納階層
間に待機された状態で、当該各格納階層の搬送路の搬送
台車が自動車を載せて昇降路上を通過可能又は進退可能
に構成しているので、自動車の出庫又は入庫に際し、リ
フトのトレー支持部材を出庫先又は入庫先の格納階層と
その直下の格納階層との間に待機したときに、リフトの
一部が当該格納階層の直下の格納階層の搬送路を遮断す
ることなしに、当該格納階層の直下の格納階層の搬送台
車がその搬送路の昇降路上を通過して、又はその搬送路
の昇降路上に進退して、その格納階層で自動車の出庫又
は入庫の準備運転を無制限に実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における平面往復式駐車
装置の一部省略正面断面図
【図2】同平面往復式駐車装置の部分拡大正面断面図
【図3】同平面往復式駐車装置に備えた搬送台車、リフ
トのトレー支持部材の部分拡大正面断面図
【図4】同平面往復式駐車装置に備えた搬送台車の拡大
側面図
【図5】同平面往復式駐車装置の搬送台車に備えた車輪
とガイドローラの平面図
【図6】同平面往復式駐車装置の搬送台車に備えた車輪
とガイドローラの前後方向から見た端面図
【図7】同平面往復式駐車装置に使用するトレーとその
下面に備えた高さ調整手段、係合位置調整手段を有する
係止凹部の前後方向から見た断面図
【図8】同平面往復式駐車装置に使用するトレーとその
下面に備えた高さ調整手段、係合位置調整手段を有する
係止凹部の下方から見た平面図
【図9】従来の平面往復式駐車装置の一部省略平面図
【図10】同平面往復式駐車装置の部分拡大平面図
【図11】同平面往復式駐車装置の部分拡大正面断面図
【符号の説明】
1 自走式の搬送台車 101 台車フレーム 102 横行レール 103 車輪 104 ガイドローラ 105 プレート 106 段差凹部 107 制御盤 108 集電子 2 搬送路 2A 片側一方の搬送路 2B 片側他方の搬送路 201 一対のレール 201a 片側一方の搬送路上のレール部 201b 片側他方の搬送路上のレール部 201c 昇降路上のレール部 202 通過部 21 給電部 3F 格納階層 3U 上の格納階層 3D 下の格納階層 3 格納区画 301 一対の横行レール 4 自動車載置用のトレー 41 係止凹部 410 係止穴 411 係合部材 412 ボルト挿通部 413 ボルト 42 ローラ 421 ローラ取付部 43 高さ調整部材(高さ調整手段) 430 ねじ穴 44 係合位置調整手段 75 ガイド部材 6 リフト 6L トレー支持部材 60 通り抜け開放部(進退開放部) 6D 昇降駆動機構 61 ガイドレール 621 昇降部材 622 段差部 623 トレー受け部 624 係止突起 63 昇降駆動装置 631 駆動モータ 632 スプロケット 633 カウンタウェイト 634 駆動チェーン 64 ガイドローラ 65 昇降杆 7 昇降路 11 トレー受け渡し装置 81 旋回アーム 82 係合部材 83 旋回駆動装置
【手続補正書】
【提出日】平成14年2月18日(2002.2.1
8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【請求項】 複数の格納階層ごとに、一対のレールを
水平方向に敷設された搬送路と、搬送路の一対のレール
上を往復走行し、自動車載置用のトレーを搬送する搬送
台車と、搬送路の両側又は片側に沿って単列に又は複列
に配列され、トレーを配置された複数の格納区画と、搬
送台車と各格納区画との間でトレーを受け渡しするトレ
ー受け渡し機構とを有し、これら格納階層の搬送路上を
縦貫して各格納階層と入出庫階との間に形成された昇降
路に、トレーを支持するトレー支持部材とトレー支持部
材を昇降駆動する昇降駆動機構とを具備して、トレーを
昇降するリフトを備え、搬送台車とリフトとの間で直接
トレーを受け渡しする平面往復式駐車装置において、トレー支持部材は、昇降路上の搬送台車の前後に対応す
る両側を昇降可能な複数の昇降部材と、搬送路の一対の
レール間を前記各昇降部材と一体に昇降可能なトレー受
け部とを備え、 前記複数の昇降部材のうち、搬送台車の昇降路への一方
の進入側の昇降部材とトレー受け部とを略同じ高さに形
成して、その昇降部材の搬送台車に対する対向方向が略
門形若しくは略逆U字形又は略U字形又は略H字形に構
成され、トレー受け部 が上下に隣合う各格納階層間に待
機された状態で、その上下に当該各格納階層の搬送路の
搬送台車が自動車を載せて昇降路上に進退可能進退開
放部を備えたことを特徴とする平面往復式駐車装置。
【請求項】 トレー支持部材は、搬送路の片側一方の
レールに対応する少なくとも片側一方に、トレー支持部
材が各格納階層で待機中に各格納階層の搬送台車の外部
突出物が通過可能段差部が形成される請求項1又は2
に記載の平面往復式駐車装置。
【請求項】 トレー支持部材のトレー受け部に上方に
突出する係止突起を備え、トレーの下面側にこの係止突
起に係合可能な係止凹部を備える請求項1乃至のいず
れかに記載の平面往復式駐車装置。
【請求項】 トレーの係止凹部に係止突起との係合位
置調整手段を備える請求項に記載の平面往復式駐車装
置。
【請求項】 トレーのトレー支持部材による被支持位
置に高さ調整手段を備える請求項1乃至のいずれかに
記載の平面往復式駐車装置。
【請求項】 各格納階層の搬送台車の下面に、搬送台
車が各格納階層に待機中のトレー支持部材の係止突起上
を通過可能に、段差凹部を備える請求項乃至のいず
れかに記載の平面往復式駐車装置。
【請求項】 各格納階層の搬送台車は、トロリー給電
により自走式として構成され、制御盤を少なくともトレ
ーの支持レベルの下部に配置して全体が薄形に形成され
る請求項1乃至のいずれかに記載の平面往復式駐車装
置。
【請求項】 各格納階層の搬送台車は、一対のレール
上を転動可能な複数の車輪と、片側一方のレールの両側
縁部に係合可能な複数のガイドローラとを備える請求項
1乃至のいずれかに記載の平面往復式駐車装置。
【請求項10】 昇降路が搬送路上の格納区画に対応す
る任意の位置に形成される請求項1乃至のいずれかに
記載の平面往復式駐車装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の平面往復式駐車装置は、複数の格納階層ご
とに、一対のレールを水平方向に敷設された搬送路と、
搬送路の一対のレール上を往復走行し、自動車載置用の
トレーを搬送する搬送台車と、搬送路の両側又は片側に
沿って単列に又は複列に配列され、トレーを配置された
複数の格納区画と、搬送台車と各格納区画との間でトレ
ーを受け渡しするトレー受け渡し機構とを有し、これら
格納階層の搬送路上を縦貫して各格納階層と入出庫階と
の間に形成された昇降路に、トレーを支持するトレー支
持部材とトレー支持部材を昇降駆動する昇降駆動機構と
を具備して、トレーを昇降するリフトを備え、搬送台車
とリフトとの間で直接トレーを受け渡しする平面往復式
駐車装置において、トレー支持部材は、昇降路上の搬送
台車の前後に対応する両側を昇降可能な複数の昇降部材
と、搬送路の一対のレール間を前記各昇降部材と略同じ
高さで昇降可能なトレー受け部とを備え、前記複数の昇
降部材は、その搬送台車に対する対向方向が略門形若し
くは略逆U字形又は略U字形又は略H字形に構成され、
トレー受け部が上下に隣合う各格納階層間に待機された
状態で、その上下に当該各格納階層の搬送路の搬送台車
が自動車を載せて昇降路上を通過可能通り抜け開放部
を備える。また、本発明の平面往復式駐車装置は、次の
ように具体化される。第に、トレー支持部材は、搬送
路の片側一方のレールに対応する少なくとも片側一方
に、トレー支持部材が各格納階層で待機中に各格納階層
の搬送台車の外部突出物が通過可能段差部が形成され
る。第に、トレー支持部材のトレー受け部に上方に突
出する係止突起を備え、トレーの下面側にこの係止突起
に係合可能な係止凹部を備える。第に、トレーの係止
凹部に係止突起との係合位置調整手段を備える。第
に、トレーのトレー支持部材による被支持位置に高さ調
整手段を備える。第に、各格納階層の搬送台車の下面
に、搬送台車が各格納階層に待機中のトレー支持部材の
係止突起上を通過可能に、段差凹部を備える。第に、
各格納階層の搬送台車は、トロリー給電により自走式と
して構成され、制御盤を少なくともトレーの支持レベル
の下部に配置して全体が薄形に形成される。第に、各
格納階層の搬送台車は、一対のレール上を転動可能な複
数の車輪と、片側一方のレールの両側縁部に係合可能な
複数のガイドローラとを備える。第に、昇降路が搬送
路上の格納区画に対応する任意の位置に形成される。ま
た、本発明の平面往復式駐車装置は、複数の格納階層ご
とに、一対のレールを水平方向に敷設された搬送路と、
搬送路の一対のレール上を往復走行し、自動車載置用の
トレーを搬送する搬送台車と、搬送路の両側又は片側に
沿って単列に又は複列に配列され、トレーを配置された
複数の格納区画と、搬送台車と各格納区画との間でトレ
ーを受け渡しするトレー受け渡し機構とを有し、これら
格納階層の搬送路上を縦貫して各格納階層と入出庫階と
の間に形成された昇降路に、トレーを支持するトレー支
持部材とトレー支持部材を昇降駆動する昇降駆動機構と
を具備して、トレーを昇降するリフトを備え、搬送台車
とリフトとの間で直接トレーを受け渡しする平面往復式
駐車装置において、トレー支持部材は、昇降路上の搬送
台車の前後に対応する両側を昇降可能な複数の昇降部材
と、搬送路の一対のレール間を前記各昇降部材と一体に
昇降可能なトレー受け部とを備え、前記複数の昇降部材
のうち、搬送台車の昇降路への一方の進入側の昇降部材
とトレー受け部とを略同じ高さに形成して、その昇降部
材の搬送台車に対する対向方向が略 門形若しくは略逆U
字形又は略U字形又は略H字形に構成され、トレー受け
が上下に隣合う各格納階層間に待機された状態で、
の上下に当該各格納階層の搬送路の搬送台車が自動車を
載せて昇降路上に進退可能進退開放部を備える。ま
た、本発明の平面往復式駐車装置は、次のように具体化
される。第に、トレー支持部材は、搬送路の片側一方
のレールに対応する少なくとも片側一方に、トレー支持
部材が各格納階層で待機中に各格納階層の搬送台車の外
部突出物が通過可能段差部が形成される。第に、ト
レー支持部材のトレー受け部に上方に突出する係止突起
を備え、トレーの下面側にこの係止突起に係合可能な係
止凹部を備える。第に、トレーの係止凹部に係止突起
との係合位置調整手段を備える。第に、トレーのトレ
ー支持部材による被支持位置に高さ調整手段を備える。
に、各格納階層の搬送台車の下面に、搬送台車が各
格納階層に待機中のトレー支持部材の係止突起上を通過
可能に、段差凹部を備える。第に、各格納階層の搬送
台車は、トロリー給電により自走式として構成され、制
御盤を少なくともトレーの支持レベルの下部に配置して
全体が薄形に形成される。第に、各格納階層の搬送台
車は、一対のレール上を転動可能な複数の車輪と、片側
一方のレールの両側縁部に係合可能な複数のガイドロー
ラとを備える。第に、昇降路が搬送路上の格納区画に
対応する任意の位置に形成される。以上の構成により、
自動車の出庫又は入庫に際し、リフトのトレー支持部材
を出庫先又は入庫先の格納階層とその直下の格納階層と
の間に待機したときに、リフトの一部が直下の格納階層
の搬送路を遮断することなしに、直下の搬送台車がその
搬送路の昇降路上を通過して、又はその搬送路の昇降路
上に進退して、直下の格納階層で自動車の出庫又は入庫
の準備運転を無制限に実行することができる。
【手続補正書】
【提出日】平成14年6月17日(2002.6.1
7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【請求項】 トレー支持部材のトレー受け部に上方に
突出する係止突起を備え、トレーの下面側にこの係止突
起に係合可能な係止凹部を備える請求項1又は2に記載
の平面往復式駐車装置。
【請求項】 トレーの係止凹部に係止突起との係合位
置調整手段を備える請求項に記載の平面往復式駐車装
置。
【請求項】 トレーのトレー支持部材による被支持位
置に高さ調整手段を備える請求項1乃至のいずれかに
記載の平面往復式駐車装置。
【請求項】 各格納階層の搬送台車の下面に、搬送台
車が各格納階層に待機中のトレー支持部材の係止突起上
を通過可能に、段差凹部を備える請求項乃至のいず
れかに記載の平面往復式駐車装置。
【請求項】 各格納階層の搬送台車は、トロリー給電
により自走式として構成され、制御盤を少なくともトレ
ーの支持レベルの下部に配置して全体が薄形に形成され
る請求項1乃至のいずれかに記載の平面往復式駐車装
置。
【請求項】 各格納階層の搬送台車は、一対のレール
上を転動可能な複数の車輪と、片側一方のレールの両側
縁部に係合可能な複数のガイドローラとを備える請求項
1乃至のいずれかに記載の平面往復式駐車装置。
【請求項】 昇降路が搬送路上の格納区画に対応する
任意の位置に形成される請求項1乃至のいずれかに記
載の平面往復式駐車装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の平面往復式駐車装置は、複数の格納階層ご
とに、一対のレールを水平方向に敷設された搬送路と、
搬送路の一対のレール上を往復走行し、自動車載置用の
トレーを搬送する搬送台車と、搬送路の両側又は片側に
沿って単列に又は複列に配列され、トレーを配置された
複数の格納区画と、搬送台車と各格納区画との間でトレ
ーを受け渡しするトレー受け渡し機構とを有し、これら
格納階層の搬送路上を縦貫して各格納階層と入出庫階と
の間に形成された昇降路に、トレーを支持するトレー支
持部材とトレー支持部材を昇降駆動する昇降駆動機構と
を具備して、トレーを昇降するリフトを備え、搬送台車
とリフトとの間で直接トレーを受け渡しする平面往復式
駐車装置において、トレー支持部材は、昇降路上の搬送
台車の前後に対応する両側を昇降可能な複数の昇降部材
と、搬送路の一対のレール間を前記各昇降部材と略同じ
高さで昇降可能なトレー受け部とを備え、前記複数の昇
降部材は、その搬送台車に対する対向方向が略門形若し
くは略逆U字形又は略U字形又は略H字形に形成され、
かつ当該昇降部材の上部の少なくとも片側一方に、中間
部より所定の寸法だけ低く形成された段差部を有してお
り、これにより、トレー受け部が上下に隣合う各格納階
層間に待機された状態で、このトレー受け部上下の各格
納階層の昇降路上に、当該各格納階層の搬送台車が当該
各格納階層の各格納区画に格納可能な自動車を載せて
該各昇降路上を同時に通過可能な開放空間を構成するも
のである。また、本発明の平面往復式駐車装置は、次の
ように具体化される。第に、トレー支持部材のトレー
受け部に上方に突出する係止突起を備え、トレーの下面
側にこの係止突起に係合可能な係止凹部を備える。第
に、トレーの係止凹部に係止突起との係合位置調整手段
を備える。第に、トレーのトレー支持部材による被支
持位置に高さ調整手段を備える。第に、各格納階層の
搬送台車の下面に、搬送台車が各格納階層に待機中のト
レー支持部材の係止突起上を通過可能に、段差凹部を備
える。第に、各格納階層の搬送台車は、トロリー給電
により自走式として構成され、制御盤を少なくともトレ
ーの支持レベルの下部に配置して全体が薄形に形成され
る。第に、各格納階層の搬送台車は、一対のレール上
を転動可能な複数の車輪と、片側一方のレールの両側縁
部に係合可能な複数のガイドローラとを備える。第
に、昇降路が搬送路上の格納区画に対応する任意の位置
に形成される。また、本発明の平面往復式駐車装置は、
複数の格納階層ごとに、一対のレールを水平方向に敷設
された搬送路と、搬送路の一対のレール上を往復走行
し、自動車載置用のトレーを搬送する搬送台車と、搬送
路の両側又は片側に沿って単列に又は複列に配列され、
トレーを配置された複数の格納区画と、搬送台車と各格
納区画との間でトレーを受け渡しするトレー受け渡し機
構とを有し、これら格納階層の搬送路上を縦貫して各格
納階層と入出庫階との間に形成された昇降路に、トレー
を支持するトレー支持部材とトレー支持部材を昇降駆動
する昇降駆動機構とを具備して、トレーを昇降するリフ
トを備え、搬送台車とリフトとの間で直接トレーを受け
渡しする平面往復式駐車装置において、トレー支持部材
は、昇降路上の搬送台車の前後に対応する両側を昇降可
能な複数の昇降部材と、搬送路の一対のレール間を前記
各昇降部材と一体に昇降可能なトレー受け部とを備え、
前記複数の昇降部材のうち、搬送台車の昇降路への一方
の進入側の昇降部材とトレー受け部とを略同じ高さに形
成して、その昇降部材の搬送台車に対する対向方向が略
門形若しくは略逆U字形又は略U字形又は略H字形に
成され、かつ当該昇降部材の上部の少なくとも片側一方
に、中間部より所定の寸法だけ低く形成された段差部を
有しており、これにより、トレー受け部が上下に隣合う
各格納階層間に待機された状態で、このトレー受け部上
下の各格納階層の昇降路上に、当該各格納階層の搬送台
車が当該各格納階層の各格納区画に格納可能な自動車を
載せて当該各昇降路上に同時に進退可能な開放空間を構
成するものである。また、本発明の平面往復式駐車装置
は、次のように具体化される。第に、トレー支持部材
のトレー受け部に上方に突出する係止突起を備え、トレ
ーの下面側にこの係止突起に係合可能な係止凹部を備え
る。第に、トレーの係止凹部に係止突起との係合位置
調整手段を備える。第に、トレーのトレー支持部材に
よる被支持位置に高さ調整手段を備える。第に、各格
納階層の搬送台車の下面に、搬送台車が各格納階層に待
機中のトレー支持部材の係止突起上を通過可能に、段差
凹部を備える。第に、各格納階層の搬送台車は、トロ
リー給電により自走式として構成され、制御盤を少なく
ともトレーの支持レベルの下部に配置して全体が薄形に
形成される。第に、各格納階層の搬送台車は、一対の
レール上を転動可能な複数の車輪と、片側一方のレール
の両側縁部に係合可能な複数のガイドローラとを備え
る。第に、昇降路が搬送路上の格納区画に対応する任
意の位置に形成される。以上の構成により、自動車の出
庫又は入庫に際し、リフトのトレー支持部材を出庫先又
は入庫先の格納階層とその直下の格納階層との間に待機
したときに、リフトの一部が直下の格納階層の搬送路を
遮断することなしに、直下の搬送台車がその搬送路の昇
降路上を通過して、又はその搬送路の昇降路上に進退し
て、直下の格納階層で自動車の出庫又は入庫の準備運転
を無制限に実行することができる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0042
【補正方法】変更
【補正内容】
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
トレー支持部材は昇降部材とトレー受け部とを備え、昇
降部材の搬送台車に対する対向方向が略門形若しくは略
逆U字形又は略U字形又は略H字形に形成され、かつ当
該昇降部材の上部の少なくとも 片側一方に、中間部より
所定の寸法だけ低い段差部が形成され、これにより、ト
レー受け部を上下に隣合う各格納階層間に待機した状態
で、このトレー受け部上下の各格納階層の昇降路上に、
当該各格納階層の搬送台車が当該各格納階層の各格納区
画に格納可能な自動車を載せて当該各昇降路上を同時に
通過可能な又は当該昇降路上に同時に進退可能な開放空
間を構成するようにしているので、自動車の出庫又は入
庫に際し、リフトのトレー支持部材を出庫先又は入庫先
の格納階層とその直下の格納階層との間に待機したとき
に、リフトの一部が当該格納階層の直下の格納階層の搬
送路を遮断することなしに、当該格納階層の直下の格納
階層の搬送台車がその搬送路の昇降路上を通過して、又
はその搬送路の昇降路上に進退して、その格納階層で自
動車の出庫又は入庫の準備運転を無制限に実行すること
ができる。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の格納階層ごとに、一対のレールを
    水平方向に敷設された搬送路と、搬送路の一対のレール
    上を往復走行し、自動車載置用のトレーを搬送する搬送
    台車と、搬送路の両側又は片側に沿って単列に又は複列
    に配列され、トレーを配置された複数の格納区画と、搬
    送台車と各格納区画との間でトレーを受け渡しするトレ
    ー受け渡し機構とを有し、これら格納階層の搬送路上を
    縦貫して各格納階層と入出庫階との間に形成された昇降
    路に、トレーを支持するトレー支持部材とトレー支持部
    材を昇降駆動する昇降駆動機構とを具備して、トレーを
    昇降するリフトを備え、搬送台車とリフトとの間で直接
    トレーを受け渡しする平面往復式駐車装置において、 トレー支持部材が上下に隣合う各格納階層間に待機され
    た状態で、当該各格納階層の搬送路の搬送台車が自動車
    を載せて昇降路上を通過可能に、トレー支持部材に通り
    抜け開放部を備えたことを特徴とする平面往復式駐車装
    置。
  2. 【請求項2】 トレー支持部材は、搬送台車に対する対
    向方向が略門形に構成され、その下方に通り抜け開放部
    が形成される請求項1に記載の平面往復式駐車装置。
  3. 【請求項3】 複数の格納階層ごとに、一対のレールを
    水平方向に敷設された搬送路と、搬送路の一対のレール
    上を往復走行し、自動車載置用のトレーを搬送する搬送
    台車と、搬送路の両側又は片側に沿って単列に又は複列
    に配列され、トレーを配置された複数の格納区画と、搬
    送台車と各格納区画との間でトレーを受け渡しするトレ
    ー受け渡し機構とを有し、これら格納階層の搬送路上を
    縦貫して各格納階層と入出庫階との間に形成された昇降
    路に、トレーを支持するトレー支持部材とトレー支持部
    材を昇降駆動する昇降駆動機構とを具備して、トレーを
    昇降するリフトを備え、搬送台車とリフトとの間で直接
    トレーを受け渡しする平面往復式駐車装置において、 トレー支持部材が上下に隣合う各格納階層間に待機され
    た状態で、当該各格納階層の搬送路の搬送台車が自動車
    を載せて昇降路上に進退可能に、トレー支持部材に進退
    開放部を備えたことを特徴とする平面往復式駐車装置。
  4. 【請求項4】 トレー支持部材は、搬送台車の昇降路へ
    の一方の進入側が略門形に構成され、その下方に進退開
    放部が形成される請求項3に記載の平面往復式駐車装
    置。
  5. 【請求項5】 トレー支持部材は、個々独立の複数のト
    レー支持部材により構成され、各トレー支持部材の上方
    又は下方又はその両方に前記通り抜け開放部又は進退開
    放部が形成される請求項1乃至4のいずれかに記載の平
    面往復式駐車装置。
  6. 【請求項6】 トレー支持部材は、搬送路の片側一方の
    レールに対応する少なくとも片側一方に、トレー支持部
    材が各格納階層で待機中に各格納階層の搬送台車の外部
    突出物が通過可能に、中間部よりも低い段差部が形成さ
    れる請求項1乃至5のいずれかに記載の平面往復式駐車
    装置。
  7. 【請求項7】 トレー支持部材に上方に突出する係止突
    起を備え、トレーの下面側にこの係止突起に係合可能な
    係止凹部を備える請求項1乃至6のいずれかに記載の平
    面往復式駐車装置。
  8. 【請求項8】 トレーの係止凹部にトレー支持部材との
    係合位置調整手段を備える請求項7に記載の平面往復式
    駐車装置。
  9. 【請求項9】 トレーのトレー支持部材による被支持位
    置に高さ調整手段を備える請求項1乃至8のいずれかに
    記載の平面往復式駐車装置。
  10. 【請求項10】 各格納階層の搬送台車の下面に、搬送
    台車が各格納階層に待機中のトレー支持部材の係止突起
    上を通過可能に、段差凹部を備える請求項7乃至9のい
    ずれかに記載の平面往復式駐車装置。
  11. 【請求項11】 各格納階層の搬送台車は、トロリー給
    電により自走式として構成され、制御盤を少なくともト
    レーの支持レベルの下部に配置して全体が薄形に形成さ
    れる請求項1乃至10のいずれかに記載の平面往復式駐
    車装置。
  12. 【請求項12】 各格納階層の搬送台車は、一対のレー
    ル上を転動可能な複数の車輪と、片側一方のレールの両
    側縁部に係合可能な複数のガイドローラとを備える請求
    項1乃至11のいずれかに記載の平面往復式駐車装置。
  13. 【請求項13】 昇降路が搬送路上の格納区画に対応す
    る任意の位置に形成される請求項1乃至12のいずれか
    に記載の平面往復式駐車装置。
JP2001148242A 2001-05-17 2001-05-17 平面往復式駐車装置 Expired - Lifetime JP3448037B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001148242A JP3448037B2 (ja) 2001-05-17 2001-05-17 平面往復式駐車装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001148242A JP3448037B2 (ja) 2001-05-17 2001-05-17 平面往復式駐車装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002339588A true JP2002339588A (ja) 2002-11-27
JP3448037B2 JP3448037B2 (ja) 2003-09-16

Family

ID=18993601

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001148242A Expired - Lifetime JP3448037B2 (ja) 2001-05-17 2001-05-17 平面往復式駐車装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3448037B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107161663A (zh) * 2017-05-17 2017-09-15 苏州电瓷厂股份有限公司 一种上料装置
CN114575646A (zh) * 2020-10-16 2022-06-03 安徽鸿杰威尔停车设备有限公司 一种基于agv快速泊车的重列式垂直升降立体车库

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3018371U (ja) 1995-05-22 1995-11-21 永代機械工業株式会社 駐車装置のパレット移載機構

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107161663A (zh) * 2017-05-17 2017-09-15 苏州电瓷厂股份有限公司 一种上料装置
CN114575646A (zh) * 2020-10-16 2022-06-03 安徽鸿杰威尔停车设备有限公司 一种基于agv快速泊车的重列式垂直升降立体车库
CN114575646B (zh) * 2020-10-16 2023-09-05 安徽鸿杰威尔停车设备有限公司 一种基于agv快速泊车的重列式垂直升降立体车库

Also Published As

Publication number Publication date
JP3448037B2 (ja) 2003-09-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4680720B2 (ja) 自動車の入出庫システム
HUT76963A (hu) Eljárás és berendezés rakományok átrakodására
JP2002339588A (ja) 平面往復式駐車装置
JPH08155761A (ja) 生産設備
JP2863705B2 (ja) 機械式立体駐車装置
JP3888897B2 (ja) 機械式駐車装置のピットの隙間塞ぎ装置
JP3056139B2 (ja) 機械式駐車場
JP3447889B2 (ja) 平面往復式駐車装置
JP3936793B2 (ja) 機械式駐車装置
JP2000264406A (ja) 横渡し機能付き自動倉庫
JP2001065185A (ja) 機械式駐車装置
JP3398076B2 (ja) フォーク式立体駐車装置
JP3657829B2 (ja) 平面往復式駐車装置及びその入出庫方法
JP4065631B2 (ja) 平面往復式駐車装置
JPH1082200A (ja) 機械式立体駐車装置
JP3295066B2 (ja) 多段式立体駐車装置
JP4065633B2 (ja) 機械式駐車装置
JP3476054B2 (ja) 物品収納設備
JP2002155639A (ja) 平面往復式駐車装置
JPH07217247A (ja) エレベータ方式立体駐車装置
KR970065928A (ko) 평면왕복식 주차장치
JP3478374B2 (ja) 物品収納設備
JPH10131538A (ja) 水平循環方式駐車装置
JP3638273B2 (ja) 機械式駐車装置のリフト
JP2004076266A (ja) 機械式駐車装置のリフト

Legal Events

Date Code Title Description
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3448037

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080704

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080704

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090704

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100704

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110704

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120704

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120704

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130704

Year of fee payment: 10

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term