JPH06163104A - コネクタ - Google Patents

コネクタ

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JPH06163104A
JPH06163104A JP4313447A JP31344792A JPH06163104A JP H06163104 A JPH06163104 A JP H06163104A JP 4313447 A JP4313447 A JP 4313447A JP 31344792 A JP31344792 A JP 31344792A JP H06163104 A JPH06163104 A JP H06163104A
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哲男 加藤
Masahiro Kanda
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    • H01B3/42Insulators or insulating bodies characterised by the insulating materials; Selection of materials for their insulating or dielectric properties mainly consisting of organic substances plastics; resins; waxes polyesters; polyethers; polyacetals
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】軽量で、寸法安定性、耐熱性、機械特性、生産
性に優れ、かつ嵌合フィーリングに優れたコネクタを提
供する。 【構成】固有粘度が1.10dl/g〜1.30dl/gの
PBT樹脂(A)100重量部に対し、アクリロニトリ
ルとスチレンからなる共重合体(B)40〜60重量
部、エチレン75〜85重量%とグリシジルメタクリレ
ート25〜15重量%の共重合体65〜75重量%と、
アクリロニトリルとスチレンの共重合体25〜35重量
%とのグラフト共重合体(C)10〜20重量部、 但し、nは0〜6の整数であり、R1 、R2 は炭素数が
1〜6のアルキル基、置換アルキル基、又はシクロアル
キル基である。(I)式で示されるヒンダードフェノー
ル系化合物(D)0.05〜0.5重量部、及び (R3SR4COOCH2mC(CH2OH)4-m (I
I) 但し、nは1〜4の整数であり、R3 はアルキル基、R
4 はアルキレン基である。(II)式で示されるチオエー
テル系化合物(E)0.05〜0.5重量部を含むPB
T樹脂組成物から形成されたハウジングを用いてコネク
タを構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、軽量で、寸法安定性、
耐熱性、機械的特性、生産性に優れ、かつ嵌合フィーリ
ングに優れたコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より自動車用の電気・電子機器回路
の接続には各種のプラスチックハウジングを備えてなる
コネクタ(以下、単にコネクタと呼ぶ。)が使用されて
いる。近時、自動車の低公害化が進むにつれてコネクタ
の軽量化要求も高まってきており、更に自動車の高性能
・高機能化にともない、コネクタには一層の小型化、形
状の複雑化、耐熱性の向上、嵌合フィーリングの向上等
が要求され、生産性の向上も要求されている。
【0003】従来、自動車に多数使用されているポリブ
チレンテレフタレート樹脂(以下、単にPBT樹脂呼ぶ
ことがある。)製コネクタは、耐熱性、寸法安定性、成
形性等に優れるが、比重が高いためコネクタ重量が重く
なるという問題があった。また、6ナイロン樹脂や66
ナイロン樹脂は、比重がPBT樹脂より低いため軽量化
には対応しやすいが、吸水率が高く、吸水による寸法変
化及び機械的性質の低下がおこり、小型化、形状の複雑
化、嵌合フィーリングの向上に対応できないという問題
があった。さらには、発泡、中空充填材の添加等による
軽量化も検討されているが、正確な形状ができにくい、
機械的特性の低下が著しい等の問題があり、要求される
各性能をすべて満足するコネクタはなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の従来
技術における問題を解消し、軽量で、寸法安定性、耐熱
性、機械特性、生産性に優れ、かつ嵌合フィーリングに
優れたコネクタを提供することを目的とした。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するために鋭意検討した結果、特定の配合組成を
有するポリブチレンテレフタレート樹脂組成物を用いて
コネクタを形成することにより問題を解決し得ることを
見出し、本発明に到達した。即ち本発明は、固有粘度が
1.10dl/g〜1.30dl/gのPBT樹脂(A)1
00重量部に対し、アクリロニトリルとスチレンからな
る共重合体(B)40〜60重量部、エチレン75〜8
5重量%とグリシジルメタクリレート25〜15重量%
の共重合体65〜75重量%と、アクリロニトリルとス
チレンの共重合体25〜35重量%とのグラフト共重合
体(C)10〜20重量部、下記(I)式で示されるヒ
ンダードフェノール系化合物(D)0.05〜0.5重
量部、及び下記(II)式で示されるチオエーテル系化合
物(E)0.05〜0.5重量部を含むPBT樹脂組成
物から形成されたハウジングを備えてなるコネクタであ
る。
【0006】
【化3】 (但し、nは0〜6の整数であり、R1 ,R2 は炭素数
が1〜6のアルキル基、置換アルキル基、又はシクロア
ルキル基である。)
【化4】 (但し、mは1〜4の整数であり、R3 はアルキル基、
4 はアルキレン基である。)
【0007】本発明で用いられる樹脂組成物の成分であ
るPBT樹脂(A)は、テレフタル酸、あるいはそのエ
ステル形成可能な誘導体、例えばジメチルエステルなど
の低級アルコールエステルと、1,4−ブタンジオール
とから製造され、オルトクロロフェノール中、25℃で
測定した固有粘度が1.10dl/g〜1.30dl/gの
範囲内のものである。固有粘度が1.10dl/g未満で
あると靱性、衝撃強度が低下し、コネクタ材料として適
さない。一方、固有粘度が1.30dl/gを越えると樹
脂組成物を射出成形するときの流動性が低下し、コネク
タのような複雑な成形品では満足な成形品を得ることが
困難となる。
【0008】次に、本発明で用いられる樹脂組成物の
(B)成分であるアクリロニトリルとスチレンの共重合
体(以下、単にASと呼ぶことがある。)は、上記PB
T樹脂(A)100重量部に対して40〜60重量部配
合される。(B)成分が40重量部未満であると本発明
の目的である軽量化効果が小さくなるから好ましくな
い。一方、60重量部を越えるとPBT樹脂の優れた特
性である耐熱性、靱性が発揮されず、コネクタ材料とし
て適さなくなる。
【0009】次に本発明で樹脂組成物の(C)成分とし
て用いられるグラフト共重合体は、エチレン75〜85
重量%とグリシジルメタクリレート25〜15重量%の
共重合体65〜75重量%と、アクリロニトリルとスチ
レンの共重合体25〜35重量%とのグラフト共重合体
である。エチレンとグリシジルメタクリレートの共重合
体の構成は、エチレン75〜85重量%、グリシジルメ
タクリレート25〜15重量%が好適である。エチレン
とグリシジルメタクリレートの共重合体中のグリシジル
メタクリレート成分が25重量%を越えると流動性が低
下してコネクタの成形が困難となり、またグリシジルメ
タクリレート成分が15重量%未満であると機械物性が
低下してコネクタへの使用に適さない。
【0010】一方、(C)成分中のエチレンとグリシジ
ルメタクリレート共重合体の比率は65〜75重量%が
好適であるが、これが65重量%未満であると低温での
靱性が低下し、コネクタ材料として適さない。また、こ
れが75重量%を越えると機械物性の低下をきたす。ま
た本発明における樹脂組成物中の、PBT樹脂(A)成
分100重量部に対する(C)成分の配合量は10〜2
0重量部である。(C)成分が10重量部未満であると
靱性の低下をきたしてコネクタ材料としての性能が不充
分となり、また20重量部を越えるとコネクタハウジン
グの剛性不足、端子保持力不足によりコネクタへの適用
が困難となる。
【0011】次に本発明で用いられる樹脂組成物は、特
定のヒンダードフェノール系化合物(D)と、特定のチ
オエーテル系化合物(E)が併用配合されることに特徴
があり、これによりコネクタの長期耐久性の著しい改善
を達成したものである。かかる目的で配合される特定の
ヒンダードフェノール系化合物(D)とは、下記(I)
式、
【化5】 で示されるものであり、式中nは0から6の整数であ
り、R1 ,R2 は炭素原子を1ないし6個有するアルキ
ル基、置換アルキル基、シクロアルキル基より選ばれ、
好ましくはt−ブチル基であり、それぞれ同一であって
も異なっていても良い。(I)式で示される具体的な化
合物の一例を示せば、ペンタエリスリチル−テトラキス
[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオネート]が挙げられる。
【0012】本発明の樹脂組成物に配合される(D)成
分は、(A)成分100重量部に対して0.05〜0.
5重量部の範囲内であることが適当である。これが0.
05重量部未満では、例え以下に述べるチオエーテル系
化合物(E)成分と併用してもコネクタ材料として使用
に耐え得る水準の長期耐熱性は達成できず、一方0.5
重量部を越えると不経済であるのみならず、長期耐熱性
改善効果は飽和に達し、逆に成形性、機械物性の低下が
無視できなくなるため好ましくない。
【0013】本発明に用いられる樹脂組成物は、上記
(D)成分単独の配合ではコネクタ材料として必要な耐
熱性が十分でなく、以下に述べる特定のチオエーテル系
化合物(E)を併用配合することにより相乗効果が発現
する。かかる目的で配合されるチオエーテル系化合物
(E)は下記(II)式、
【化6】 で示されるものであって、式中mは1から4の整数であ
り、R3 はアルキル基、R4 はアルキレン基である。具
体的な化合物の一例としては、テトラキス[メチレン−
3−(ラウリルチオ)プロピオネート]メタンが挙げら
れる。
【0014】(E)成分のチオエーテル系化合物は、
(A)成分100重量部に対して0.05〜0.5重量
部の範囲内となるよう配合される。0.05重量部未満
では上記(D)成分と併用しても十分な長期耐熱性は得
られず、また0.5重量部を越えると耐熱性改善効果が
飽和し、逆に、成形性、機械物性、経済性の面で不利に
なる。
【0015】本発明におけるコネクタを形成するに用い
られる樹脂組成物中には、目的に応じてその物性を改善
するため、更に各種の添加物を配合し得る。添加物の一
例を示せば、耐候・耐光安定剤、滑剤、離型剤、結晶核
剤、帯電防止剤、難燃剤、界面活性剤、着色剤等が挙げ
られる。本発明に用いられる樹脂組成物は上述の各成分
を配合し加熱下に溶融混練して得られるが、その際には
単軸または二軸押出機、またはニーダーなどの従来公知
のコンパウンド混練装置を使用することができる。
【0016】本発明にかかるコネクタのハウジングは、
上記により製造された樹脂組成物を使用し、公知の射出
成形機等を利用して成形することができる。かかるコネ
クタハウジングは、端子を挿入するポールの数、形状、
ロック部の形状、ハウジング部の形状など、適宜に選定
して成形することができ、またコネクタの用途や種類、
形状などは特に限定されるものではない。
【0017】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明はこれらの実施例に何等限定されるもので
はない。なお、実施例及び比較例において使用した材料
は以下に示すようなものであった。
【0018】〔使用原料〕 (A):PBT樹脂(オルトクロロフェノール中25℃
での固有粘度IV:1.20dl/g) (B):AS(アクリロニトリル/スチレン重量比率:
40/60) (C):エチレン−グリシジルメタクリレート共重合体
−グラフト−アクリロニトリル−スチレン共重合体(エ
チレン/グリシジルメタクリレート共重合比率:83/
17(重量)、エチレン−グリシジルメタクリレート共
重合体/アクリロニトリル−スチレン共重合体グラフト
比率:70/30(重量)) (D):ヒンダードフェノール系酸化防止剤(ペンタエ
リスリチル−テトラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチ
ル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]) (E):チオエーテル系酸化防止剤(テトラキス[メチ
レン−3−(ラウリルチオ)プロピオネート]メタン)
【0019】実施例1 PBT(A)とAS(B)、エチレン−グリシジルメタ
クリレート共重合体−グラフト−アクリロニトリル−ス
チレン共重合体(C)、ヒンダードフェノール系酸化防
止剤(D)、チオエーテル系酸化防止剤(E)を表1に
示す量で配合し、この混合物を二軸押出機で溶融混練
し、押し出されたストランドをペレタイザーによりカッ
ティングしてペレット状の樹脂組成物を得た。
【0020】次に、かかる樹脂組成物を使用し、図1,
図2に示す形状のオス型、及びメス型コネクタハウジン
グを射出成形機(東芝製、IS55EN)を用いて下記
の成形条件により成形し、本発明のコネクタを得た。 〔射出成形条件〕 ・シリンダー温度:260℃ ・金型温度:25℃ ・射出圧力:900kgf/cm2 ・射出速度:中速
【0021】なお、オス型コネクタハウジングの縦寸
法、横寸法、奥行寸法(すなわち、図1のA,B,C)
はそれぞれ16.4mm、58.7mm、38.0mmであ
り、体積は11.85cm3 であった。また、メス型コネ
クタハウジングの縦寸法、横寸法、奥行寸法(すなわ
ち、図2のD,E,F)はそれぞれ12.0mm、54.
7mm、22.0mmであり、体積は5.45cm3 であっ
た。
【0022】実施例2 PBT(A)とAS(B)、エチレン−グリシジルメタ
クリレート共重合体−グラフト−アクリロニトリル−ス
チレン共重合体(C)、ヒンダードフェノール系酸化防
止剤(D)、チオエーテル系酸化防止剤(E)を表1に
示す量で配合し、この混合物を実施例1と同様に混練押
出して、樹脂組成物を得た。次に、この樹脂組成物を用
いて実施例1と同じ成形条件で実施例1と同様のコネク
タハウジングを成形し、本発明のコネクタを得た。
【0023】比較例1 表1に示すように実施例1で用いた樹脂組成物に代えて
PBT樹脂のみを用い、実施例1と同じ成形条件で実施
例1と同様のコネクタハウジングを成形して、比較品の
コネクタを得た。
【0024】比較例2 実施例1で用いた樹脂組成物に代えて66ナイロン樹脂
(宇部興産製、2020UW1)を用い、シリンダ温度
を280℃とした以外は実施例1と同一の成形条件で実
施例1と同様のコネクタハウジングを成形して、比較品
のコネクタを得た。
【0025】
【表1】
【0026】さらに、こうして得たコネクタハウジング
のそれぞれについて下記のような評価を行い、その性質
を比較した。 〔評価項目及び評価方法〕 (1)軽量性 上記、成形したコネクタハウジングの比重を水中置換法
により測定した。 (2)吸水による寸法変化 上記、成形したコネクタハウジングを35℃×95%R
Hの条件下で110時間調湿処理し、図1及び図2の
A,B,C,D,E,F部の寸法変化を測定し、成形直
後の寸法に対する処理後の寸法変化率(%)を下式によ
り計算し、評価した。
【0027】
【数1】
【0028】(3)耐熱性 上記、成形したコネクタハウジングを120℃で100
0時間熱処理し、成形直後品とともに、ハウジングに約
100mmの長さの電線を圧着した端子を図3のように固
定し、電線を軸方向に約100mm/minの一定速度で引張
り、端子がハウジングの係止部3から抜ける時の荷重
(kgf )を測定した。
【0029】(4)嵌合性 上記、成形したコネクタハウジングを35℃×95%R
Hの条件下で110時間調湿処理し、無響箱中でオス−
メスを250mm/分の速度で嵌合し、そのとき発生する
嵌合音の音圧レベルを騒音計で測定し、さらにその音圧
レベルをアナライジングレコーダー(横河北辰電機株
製)を用い周波数分析し、嵌合性を評価した。尚、音圧
レベルの高いコネクタハウジングは嵌合性がよいと判断
できる。それぞれの評価結果を表2,3,4に示した。
【0030】
【表2】
【0031】
【表3】
【0032】
【表4】
【0033】表2,3,4に示されるように、この発明
の構成要素を満足している実施例1及び2は、低比重で
軽量性に優れ、吸水による寸法変化も全く問題なく、優
れた寸法安定性を有し、かつ機械的特性、耐熱性にも優
れ、吸水による嵌合性の低下もほとんど無く、充分な嵌
合フィーリングを有していることが判る。これに対し比
較例1では、寸法安定性、機械的特性、嵌合性に優れる
ものの、比重が高く軽量性に劣り、耐熱性にも劣ること
が判る。また比較例2ではまずまずの軽量性は得られる
ものの、吸水による寸法安定性、嵌合性が劣っている。
【0034】
【発明の効果】以上のように、本発明のコネクタによれ
ば、軽量で、吸水による寸法変化がほとんど無く、耐熱
性が高く、端子保持力等の機械的特性も高く、非常に良
好な嵌合フィーリングを有し、生産性にも優れるという
効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例において形成された自動車用コ
ネクタのオス型ハウジングの斜視図である。
【図2】本発明の実施例において成形された自動車用コ
ネクタのメス型ハウジングの斜視図である。
【図3】本発明の実施例において得られた自動車用コネ
クタを嵌合した状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 オス型ハウジング 2 メス型ハウジング 3 ハウジングと端子との係合部 4 オス型ハウジングとメス型ハウジングとの係合部 A オス型ハウジングの縦寸法測定部位 B オス型ハウジングの横寸法測定部位 C オス型ハウジングの奥行寸法測定部位 D メス型ハウジングの縦寸法測定部位 E メス型ハウジングの横寸法測定部位 F メス型ハウジングの奥行寸法測定部位
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年9月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】なお、オス型コネクタハウジングの縦寸
法、横寸法、奥行寸法(すなわち、図1のA,B,C)
はそれぞれ58.7mm、16.4mm、38.0mmであ
り、体積は11.85cm3 であった。また、メス型コネ
クタハウジングの縦寸法、横寸法、奥行寸法(すなわ
ち、図2のD,E,F)はそれぞれ54.7mm、12.
0mm、22.0mmであり、体積は5.45cm3 であっ
た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 25:12 51:04)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固有粘度が1.10dl/g〜1.30dl
    /gのポリブチレンテレフタレート樹脂(A)100重
    量部に対し、アクリロニトリルとスチレンからなる共重
    合体(B)40〜60重量部、エチレン75〜85重量
    %とグリシジルメタクリレート25〜15重量%の共重
    合体65〜75重量%と、アクリロニトリルとスチレン
    の共重合体25〜35重量%とのグラフト共重合体
    (C)10〜20重量部、下記(I)式で示されるヒン
    ダードフェノール系化合物(D)0.05〜0.5重量
    部及び、下記(II)式で示されるチオエーテル系化合物
    (E)0.05〜0.5重量部を含むポリブチレンテレ
    フタレート樹脂組成物から形成されたハウジングを備え
    てなるコネクタ。 【化1】 (但し、nは0〜6の整数であり、R1 ,R2 は炭素数
    が1〜6のアルキル基、置換アルキル基、又はシクロア
    ルキル基である。) 【化2】 (但し、mは1〜4の整数であり、R3 はアルキル基、
    4 はアルキレン基である。)
JP4313447A 1992-11-24 1992-11-24 コネクタ Expired - Fee Related JP2725751B2 (ja)

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