JPH06162793A - 電圧記憶回路 - Google Patents
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Abstract
に変換する前に記憶する電圧記憶回路に関し、電圧記憶
回路の精度を向上する。 【構成】 入力スイッチエレメント1を介して入力信号
が印加される記憶コンデンサー2と、コンデンサー2に
記憶されている電圧に基づいて出力信号を生じさせる増
幅器エレメント3とを備え、増幅器エレメント3は第1
と第2の電流経路の電極の間に制御可能な電流路と電流
路の電流の大きさを制御する制御電極とを有する電気入
力デバイス備え、制御電極はコンデンサーの1つのプレ
ートに接続されていて、第1と第2の電流路の電極は第
1及び第2電流路電極電位が共に制御電極電位に追従で
きるように電位追従手段に接続されており、電流は制御
可能な電流路を流れるので、第1と第2の電流路の電極
電位はコンデンサのプレート電位に対して実質的に固定
されて保持されるようにする。
Description
ナログ値をそのデジタル相当値に変換する前に記憶する
ためにアナログ・デジタル・コンバーターで使用する電
圧記憶回路に関する。
メント1と、記憶コンデンサー2と、高インピーダンス
単一利得増幅器エレメント3を搭載する従来の電圧記憶
回路を示している。もともと、スイッチエレメント1が
閉じた位置(以下、クローズ位置)の時に、回路の入力
ターミナル間に印加されるアナログ入力電圧Vi は記憶
コンデンサー2に印加されるので、記憶コンデンサーの
プレート間の電位差は入力電圧Vi に追従する。時間t
switchで予め設定された瞬間に入力スイッチエレメント
1は開いた位置(以下、オープン位置)に切り替えられ
るので、この切替直前のコンデンサーのプレート間の電
位差は、入力スイッチエレメント1が再びクローズされ
る時間まで記憶される。スイッチエレメントがオープン
位置にある期間に於いて、記憶される電圧は出力電圧V
O として回路の出力ターミナルの間で再生され、増幅器
エレメント3は出力ターミナルに接続されている回路に
依る記憶コンデンサーのローディングを防止するように
機能する。
に詳細に示している。この入力部は、増幅器エレメント
のプラス電源ラインVddに接続されているドレイン電極
と、エレメントのマイナス電源ラインVssに電流ソース
32を経由して接続されているソース電極と、記憶コン
デンサー2の1つのプレート(図15の上部プレート)
に接続されているゲート電極を備えたFET入力トラン
ジスター33を搭載している。FET入力トランジスタ
ー33はいわゆるソースフォロア構成で接続されている
ことがわかる。
力トランジスター33のソース電極と増幅器エレメント
の出力の間に、ソース電極電位をバッファして出力電位
VOを生成するために、更に別の回路が普通は挿入され
る。
ント3を使用すると、電流ソース32は電流がFET入
力トランジスター33のドレイン─ソースチャンネルに
流れるようにするので、そのソース電極電位VS はゲー
ト電極電位すなわち記憶コンデンサー2の上部プレート
の記憶されている電位VC に準じることになる。そこ
で、増幅器エレメント3の入力部は、実際にはソース電
極電位VS が記憶コンデンサー2の上部プレートの電位
VC より常に少し低いが、実質的に単一の電圧利得をも
つことになる。
入力トランジスターを採用しているので、増幅器エレメ
ントの入力インピーダンスは非常に高い。従って、図1
5の電圧記憶回路の入力スイッチ・エレメント1がオー
プンされた後に、記憶コンデンサーは増幅器エレメント
3に依っては十分なレベルに放電されないことになる。
記憶コンデンサー2の上側プレートVC の電位が変動す
る時に、記憶コンデンサー2からその入力部に対する
(または逆方向の)電荷流入が発生するという問題を有
する。入力スイッチエレメント1がオープンされた後
に、上側プレート電位のこの変動は普通は現れないが、
本明細書で後で説明されるように、上部プレート電位V
C は、入力スイッチエレメント1がオープンする瞬間の
tswitchに於いて、入力スイッチ・エレメント1そのも
のに依るその瞬間時の電荷流入のために、どうしても変
動する。入力スイッチエレメント1に依るこの電荷流入
は、記憶コンデンサー2に記憶されている電圧に変動を
誘導する。この変動は僅かであるが、高精度の場合には
重大である。いいかえれば、スイッチエレメントがオー
プンされる瞬間のこの電荷流入は、或る変動をその上側
プレートの電位VC に生じる。
が、記憶コンデンサー2の上部プレート電位の変動に対
応する理由が、ここで説明される。図16に図示されて
いるように、FET入力トランジスター33は、どうし
ても僅かの寄生静電容量をその電極間にもっているの
で、ゲートとソース電極間にゲート・ソース寄生静電容
量Cgs、ゲートとドレイン電極間にゲート・ドレイン寄
生静電容量Cgd、ドレインとソース電極間にドレイン─
ソース寄生静電容量Cdsが存在する。これらの3つの電
極の電位が互いに相応して変動する時に、常に、電荷が
寄生静電容量に流入または流出することになり、これら
の電荷の流れの組み合わせが増幅器エレメント入力部に
出入する電荷流入を生じることになる。
ランジスター33は前述のソースフォロア構成で接続さ
れているので、そのゲートソース電位は、記憶コンデン
サー2の上部プレート電位VC と関係なしに、実質的に
一定になるので、ゲート─ソース寄生静電容量Cgssに
起因する電荷流入は一般的に無視することができる。し
かし、入力トランジスター33のゲート─ドレイン電位
とドレイン─ソース電位は、各々Vdd−Vc とVdd−V
s であり、一定でないので、上部プレート電位Vc に基
づいて変動する。そこで、Vc が変動されると、必ず、
電荷はゲート─ドレイン寄生静電容量Cgdとドレイン─
ソース寄生静電容量Cdsに流入または流出することにな
り、何れのケースでも電荷は増幅器エレメントの入力部
に流入または流出することになる。
る時に、流れる電荷は、流れの方向に基づいて、記憶コ
ンデンサー2を充電または放電しなければならない。こ
の充電または放電が、記憶コンデンサー2のプレート間
に記憶されている電圧に誤差を生じることになる。増幅
器エレメントの入力部の寄生静電容量の影響は、記憶コ
ンデンサー2の静電容量が寄生静電容量そのものの静電
容量に対して大きくない時に特に問題になり、それは、
例えば、電圧記憶回路の達成時間を短縮することが必要
な場合であると思われる。
態様によれば、電圧記憶回路は、記憶コンデンサーと増
幅器エレメントを有する。記憶コンデンサーは、1つの
プレートが入力スイッチ・エレメントを経由して回路の
入力ターミナルに接続され、その他のプレートが回路の
共通ターミナルに接続されていて、記憶される入力信号
は回路が作動中の時に前記の入力と共通ターミナルの間
に印加される。増幅器エレメントは、出力ターミナルと
共通ターミナルの間で、記憶コンデンサーに記憶されて
いる電圧に基づいて出力信号を与えるために、1つのプ
レートに接続される入力と回路の出力ターミナルに接続
される出力を有している。そして、増幅器エレメントは
デバイスの第1と第2の電流路電極のそれぞれの間に設
けられている制御可能な電流路を備えていて、且つ電位
が上記の電流路の電流の大きさを制御するために印加さ
れる制御電極も備えている電気入力デバイスを有してい
て、上記の制御電極は1つのプレートに接続されてい
て、なおかつ、第1と第2の電流路電極は第1電流路電
極電位と第2電流路電極電位は共に制御電極電位に追従
できように電位追従手段に接続されているので、電流は
制御可能な電流路を流れるので、第1と第2の電流路電
極の各々の電位は1つのプレートの電位に関して実質的
に固定されたまま保持される。
と、入力デバイスの制御電極、第1及び第2電流路の電
極の電位は、回路が作動中の時に、相互に且つ1つのプ
レートに関して全て実質的に固定されるので、それらの
電極間に存在する寄生静電容量は回路の動作にそれほど
影響しない。これは、電荷が増幅器エレメントに流入ま
たは流出することを防止するので、結果的に記憶コンデ
ンサーの上記の1つのプレートに接続されている増幅器
エレメントの動作による記憶コンデンサーの充電/放電
を防止することになる。このようにして、この充電/放
電の結果として記憶されていた電圧に生じる誤差は解消
される。
御電極電位に追従させるために前記の第1電流路電極に
接続されている電流ソースと、第2電流路電極電位を第
1電流路電極電位に追従させるために前記の第1と第2
の電流路電極の間に機能的に接続されているアクティブ
フォロア手段を有していることが望ましい。この構成に
於いて、第1電流路電極は1つのプレート電位に自動的
に追従させられるので、アクティブフォロア手段は、第
1と第2の電流路電極の間で機能的に、すなわち入力デ
バイスの出力側で排他的に接続されて、第2電流路電極
の要求される追従を達成することができる。
ET入力トランジスターであり、前記の制御電極がFE
T入力トランジスターのゲート電極になり、第1電流路
電極がFET入力トランジスターのソース電極になり、
前記の第2電流路電極がFET入力トランジスターのド
レイン電極になり、前記の制御可能な電流路がFET入
力トランジスターのドレイン─ソースチャンネルに依っ
て与えられる。
イッチエレメントがオープンされた後の記憶コンデンサ
ーの放電を防止するような高入力インピーダンスを有す
る増幅器エレメントを有し、これによりFET入力トラ
ンジスターの不可避的に存在するゲート─ソース間、ゲ
ート─ドレイン間、及びソース─ドレイン間の寄生静電
容量が回路動作に影響しなくなる。
ティブフォロア手段は、そのドレイン─ソースチャンネ
ルがFET入力トランジスターのドレイン─ソースチャ
ンネルに直列に接続されているカスケード接続FETト
ランジスターを有するようにすることもでき、これによ
りカスケード接続トランジスターのソース電極電位はそ
のゲート電極電位に追従できる。なおかつ、前記のアク
ティブフォロア手段は、FET入力トランジスターのソ
ース電極とカスケード接続トランジスターのゲート電極
の間に機能的に接続されているバイアス発生器を、その
間に実質的に一定の電位差を維持するために有すること
もできる。
果的なので、カスケード接続FETトランジスターとF
ET入力トランジスターの直列接続は、カスケード接続
トランジスターのソース電極電位がそのゲート電極に自
動的に追従することを保証する。増幅器エレメントは好
都合に第1と第2の実質的に同じ回路部から構成されて
いて、第1の部分は前記の入力デバイスと前記のアクテ
ィブフォロア手段を有していて且つ第2の部分は前記の
電流ソースを有している。
を増幅器エレメントの動作時に、特に増幅器エレメント
の入力と出力電位間の関係に関して提供できて、なおか
つ、製造に好都合である。前記の入力スイッチエレメン
トは、電気入力スイッチエレメントであることが好まし
く、そのスイッチング電極の電位に基づいて動作し、回
路は、入力スイッチエレメントがそのオン状態にある時
にスイッチング電極電位を入力ターミナルに追従させる
ために接続されているスイッチ駆動手段を更に有してい
るのでスイッチング電極電位を入力ターミナル電位に関
して実質的に固定された状態に保持し、なおかつ、スイ
ッチング電極電位を入力ターミナル電位に相応して変動
させるように動作するので、入力スイッチエレメントは
そのオン状態からそのオフ状態に変更される。
ーミナル電位に関して固定されるので、オフ状態にスイ
ッチングする瞬間に電気スイッチエレメントに流入され
る電荷量は入力信号のレベルと実質的に無関係になる。
従って、この電荷流入に起因する記憶された電圧に於け
る誤差は、異なる入力信号電圧に対して、実質的に一
定、または少なくとも直線的になるので、適切な対策が
この誤差を補償するために施されることになる。
信号から導かれるのが好ましく、この電位は入力信号を
ローディングまたは影響を与えずに達成されることがで
きる。前記のスイッチ駆動手段は、好ましくは、前記の
出力ターミナルに動作的に接続されていて、なおかつ、
そこで受信されるスイッチング信号に基づいて、前記の
スイッチング電極に、オン電位を、前記の入力スイッチ
エレメントをそのオン状態に保持するために、または、
オフ電位を、前記の入力スイッチエレメントをそのオフ
状態に保持するために加えるように動作し、なおかつ、
前記のオンとオフの電位は前記の出力ターミナル電位に
関して各々実質的に固定されているが相互に予め設定さ
れた値に依って異なっている。
に入力信号電位に関して固定されているので、入力スイ
ッチエレメントに依る電荷流入は入力信号電位と関係せ
ずに、実質的に一定になる。電圧記憶回路も、各々第1
と第2のバイアスラインが出力ターミナルの電位に対し
て各々固定されている電位とするために前記の出力ター
ミナルに機能的に接続され、第2バイアスラインの電位
は前記のオンとオフの電位の1つと等しくて且つ前記の
第1と第2のバイアスライン間の電位差は前記の予め設
定された値より大きいか等しくなることができる。この
場合、前記のスイッチ駆動手段は、その1つのプレート
が前記のスイッチング電極電位を与えるために前記のス
イッチング電極に接続されているブートストラップコン
デンサーを有して、なおかつ、ブートストラップコンデ
ンサーの両方のプレートと前記のバイアスラインに接続
されていて且つ、スイッチング電極電位がそのオンとオ
フ電位の前記の1つからこれらの電位の他のものに変更
される時に、ブートストラップコンデンサーの前記の1
つのプレートを前記の第2バイアスラインに接続しその
他のプレートを前記の第1バイアスラインに接続するよ
うに作動する充電構成から、前記の1つのプレートを第
2バイアスラインから分離し前記の他のプレートを前記
の第2バイアスラインに接続するように作動する浮遊構
成に切り替わることができる接続手段も有しているの
で、前記の1つのプレートの電位を第2バイアスライン
の電位からそれと異なる電位に前記の予め設定された値
だけ変更させることができる。
は、必要に応じて、回路の電源ラインの外側に位置する
ことができる。いずれにしろ、電圧記憶回路は、前記の
出力ターミナルに機能的に接続されている各々第1、第
2、第3のバイアスラインを、出力ターミナル電位に関
して各々固定されている電位にするために有することが
できて、第3のバイアスライン電位は前記のオンとオフ
電位の1つと等しくなり且つ前記の第1と第2ののバイ
アス・ライン間の電位差は前記の予め設定された値より
大きいか等しくなる。この場合、前記のスイッチ駆動手
段は、その1つのプレートが前記のスイッチング電極電
位を与えるために前記のスイッチング電極に接続されて
いるブートストラップコンデンサーを具備していて、な
おかつ、ブートストラップコンデンサーの両方のプレー
トと前記のバイアスラインに接続されていて且つ、スイ
ッチング電極電位がそのオンとオフ電位の前記の1つか
らこれらの電位の他のものに変更される時に、ブートス
トラップコンデンサーの前記の1つのプレートを前記の
第3バイアスラインに接続するが他のプレートを前記の
第1バイアスラインに接続するように作動する充電構成
から、前記の1つのプレートを第3バイアスラインから
分離するが前記の他のプレートを前記の第2バイアスラ
インに接続するように作動する浮遊構成に切り替わるこ
とができる接続手段も具備しているので、前記の1つの
プレートの電位を第3バイアスライン電位からそれと異
なる電位に前記の予め設定された値だけ変更させること
ができる。
イッチエレメントがそのオンとオフ状態の1つにある時
の前記の出力ターミナル電位から、スイッチエレメント
がそのオンとオフ状態の別の状態にある時の前記の予め
設定された値だけ出力ターミナル電位から異なる電位へ
の要求される変更は、その電位がオンとオフ電位を直接
与えるために適してないか又はその電位が出力ターミナ
ル電位から予め設定された値より少なく異なっている状
態或いはその両方の状態の内部バイアスラインを用いて
達成されることができる。
SFETトランジスターであることが好ましく、そのケ
ースで前記のオンとオフ電位の1つは前記の出力ターミ
ナル電位と実質的に同じになる。例えば、MOSFET
トランジスターはn−チャンネルエンハンスメント型M
OSFETの場合、オフ電位は出力ターミナル電位と実
質的に同じなることができる。このMOSFETトラン
ジスターを電気スイッチエレメントとして使用すると、
適切なオンとオフ電位の生成は好ましいことに単純にな
り、特にオンとオフ電位が前記の1つのケースに於いて
は、出力ターミナル電位を制御電極に直接印加すること
に依って得られることができる。
ていて、増幅器エレメントの前記の入力スイッチエレメ
ントと前記の入力デバイスは前記の基板を覆う材料の導
電性と逆の導電性の1つまたは複数のウェルの内部に置
かれていて、そのウェル或いは各ウェル電位を前記の1
つのプレートの電位に追従させる手段があることが好ま
しい。ウェルの電位をこのように制御することに依っ
て、回路の寄生静電容量(スイッチエレメントの静電容
量と任意の内部接続部の静電容量を含めて)がブートス
トラップされることができる。ウェルは、例えば、回路
の前記の出力ターミナルに電気的に接続されることがで
きる。これは、ウェルの電位が出力ターミナル電位に追
従することを可能にする。
れているので、それに付随される寄生静電容量をブート
ストラップすることができる。1つまたは複数の導電性
シールドがそれ或いは各々のウェルの部分を延長してい
て、なおかつ、そのシールド電位或いは各シールド電位
を前記の1つのプレートの電位に追従させる手段がある
ことが好ましい。これは、残留する寄生静電容量の影響
を除去するうえで役に立つ。このケースに於いて、前記
の導電性シールドも回路の前記の出力ターミナルに一般
的に電気的に接続されているので、シールドの電位は出
力ターミナルの電位に追従することができる。
2つの実質的に同じ回路部を有している時に、増幅器エ
レメントの前述の第1の部分は前記の1つまたは複数の
ウェルの内部に置かれていることが好ましく、なおか
つ、増幅器エレメントの前記の第2の部分は1つまたは
複数の更なるウェルの内部に形成されていて、導電性の
各々が基質の周囲と反対側に位置していて、そのウェル
或いは各更なるウェルの電位は回路の電源ラインの電位
に関して実質的に固定される。
前記の入力スイッチエレメントの入力側の間に配置され
ていて、入力スイッチエレメントの入力側電位を、エレ
メントがオフ状態に変更された後に、記憶コンデンサー
の前記の1つのプレートの電位に関して実質的に固定さ
れた状態に保持する、入力電位保持手段を更に搭載して
いることが好ましい。
られた後に、入力信号電位が制御電極電位に相応して十
分に変わる時に、入力スイッチエレメントが偶発的にオ
ンに切り替えられることを防止することができる。前記
の入力電位保持手段は、前記の入力スイッチエレメント
と直列に接続されていて、なおかつ、前記の入力スイッ
チ・エレメントがオフ状態に変更された後に、そのエレ
メントの入力側を前記の入力ターミナルから分離するよ
うに作動できるスイッチエレメントを更に有することも
できる。このように、更なるスイッチエレメントのオー
プン後の入力信号電位の変動は入力スイッチエレメント
の入力側電位に影響しない。
イッチエレメントの入力側と前記の記憶コンデンサーの
他のプレートの間に接続されている補助コンデンサー、
又は前記の増幅器エレメントと前記の入力スイッチエレ
メントの入力側の間に接続されていて、記憶コンデンサ
ーの前記の1つのプレートの電位から誘導される電位を
そこに印加するように動作でき、そのエレメントの入力
側が分離されているフィードバックスイッチエレメント
のいずれか又は両方を更に有することができる。
ことに実質的に単位値になる。このケースでは、制御電
極電位とウェル電位は出力ターミナル電位に好都合なこ
とに「ブートストラップされる」ことができる、何故な
らば、増幅器エレメントが実質的に単一の利得をもつ時
に、バッファされる出力ターミナル電位は1つのプレー
トの電位/入力信号の電位と実質的に等しくなるからで
ある。従って、要求される制御電極電位は入力信号に影
響せずにバッファされる出力信号から誘導されることが
できる。
ントが単位利得をもつ)は、電圧加算回路に有用な状態
で搭載することができる。この電圧加算回路は、回路が
動作中の時に第1と第2と第3の電位が印加される第1
と第2と第3の入力ノードと、電圧記憶回路の出力ター
ミナルに接続される出力ノードと、前記の入力ノードと
前記の電圧記憶回路に接続されているスイッチング手段
を有する。このスイッチング手段は、電圧記憶回路の入
力スイッチエレメントがオフ状態に変更された後に、入
力構成から出力構成に切り替わることができて、前記の
入力構成は、前記の第1と第2の入力ノードを電圧記憶
回路の各々前記の入力と共通ターミナルに接続するよう
に作動するので、電圧記憶回路の記憶コンデンサーの前
記の第1と第2の電位の間の電位差の記憶を可能にし、
なおかつ、前記の出力構成は、電圧記憶回路の共通ター
ミナルを前記の第3の入力ノードに接続するように作動
するので、前記の出力ノードに於いて第3の電位および
第1と第2の電位の間で記憶されている差の合計と実質
的に等しい出力電位を生成することを可能にする。
電圧加算を行うことができるので、正確性は電圧記憶回
路の寄生静電容量の影響が除去されることができる影響
性だけに依って基本的に規定される。各電圧記憶回路に
於いて、回路の種々の寄生静電容量(スイッチエレメン
トの静電容量、増幅器エレメント入力の静電容量、任意
の内部接続部の静電容量)は前述の技術を用いてブート
ストラップされ、実質的には寄生静電容量の影響の除去
に対する唯一の制約は増幅器エレメントの利得誤差から
生じる。この利得誤差は、適切な設計の増幅器エレメン
トを採用することに依って非常に低いレベルに減少させ
ることができる。
ぞれ説明したが、それぞれ単位利得増幅器エレメントを
持ち、電圧加算回路に有用な状態で搭載されることがで
きる。電圧加算回路は、回路が作動中の時に、第1のペ
アの入力電圧は第1と第2の入力ノードに印加され、第
2のペアの入力電圧は第3と第4の入力ノードに印加さ
れ、第3のペアの入力電圧は第5と第6の入力ノードに
印加される第1、第2、第3、第4、第5、第6の入力
ノードと、前記の第1と第2の電圧記憶回路の各出力タ
ーミナルに接続されている第1と第2の出力ノードと、
前記の入力ノードと前記の電圧記憶回路に接続されてい
るスイッチング手段を有する。このスイッチング手段
は、第1と第2の電圧記憶回路の各入力スイッチ・エレ
メントがオフ状態に変更された後に、入力構成から出力
構成に切り替わることができて、前記の入力構成は、前
記の第1と第2の入力ノードを前記の第1電圧記憶回路
の各々前記の入力と共通ターミナルに接続し、なおか
つ、前記の第3と第4の入力ノードを前記の第2電圧記
憶回路のそれぞれの前記の入力と共通ターミナルにも接
続するように作動するので、第1電圧記憶回路の前記の
記憶コンデンサーに於いて、前記の第1のペアの2つの
入力電圧間の第1の電位差の記憶を可能にし、なおか
つ、第2電圧記憶回路の前記の記憶コンデンサーに於い
て、前記の第2のペアの2つの入力電圧間の第2の電位
差の記憶を可能にし、なおかつ、前記の出力構成は第1
と第2の電圧記憶回路の各々共通ターミナルを第5と第
6の入力ノードに各々接続するように作動するので、前
記の第1と第2の出力ノードの間で、その間の電位差が
前記の第3のペアの2つの入力電圧間の電位差と記憶さ
れている第1と第2の電位差の合計と実質的に等しいペ
アの出力電圧を生成することを可能にする。
て、その各々スイッチエレメントに依って流入される電
荷の個々の(固定されている)量は、それらがオフ状態
に切り替えられる瞬間に於いて、各々の回路として同じ
になるので、回路の入力と出力の違いを相互に効果的に
解消することに注目すべきである。第1と第2の電圧記
憶回路については既に説明したが、それぞれは単位利得
増幅器エレメントを持ち、別の好まれる実施事例に於い
ては、倍電圧回路に搭載されることができる。この倍電
圧回路は、2倍にされた入力電圧が回路の作動中に印加
される第1と第2の入力ノードと、第1と第2の電圧記
憶回路の各々出力ターミナルに各々接続されている第1
と第2の出力ノードと、前記の入力ノードと前記の電圧
記憶回路に接続されているスイッチング手段とを有す
る。このスイッチング手段は、第1と第2の電圧記憶回
路の各入力スイッチエレメントがオフ状態に変更された
後に、入力構成から出力構成に切り替わることができ
て、前記の入力構成は、前記の第1入力ノードを前記の
第1電圧記憶回路の前記の入力ターミナルと前記の第2
電圧記憶回路の前記の共通ターミナルの両方に接続し、
なおかつ、前記の第2入力ノードを前記の第2電圧記憶
回路の前記の入力ターミナルと前記の第1電圧記憶回路
の前記の共通ターミナルの両方に接続するように作動す
るので、前記の電圧記憶回路の各々記憶コンデンサーの
各々が前記の入力電圧に充電されることを可能にし、な
おかつ、前記の出力構成が第1と第2の電圧記憶回路の
各々共通ターミナルを互いに接続するように作動して前
記の記憶コンデンサーが前記の第1と第2の出力ノード
の間で互いに直列に接続されるので、これらの出力ノー
ドの間で、前記の入力電圧の実質的に2倍になる出力電
圧を生成することを可能にする。
入力スイッチエレメントに依って流入される電荷を除去
するので、2倍にされる電圧は非常に高精度になる。回
路は、更に改善された速度/パワー/ノイズのつりあい
を備えていて、同じ従来の提案より、おそらく10倍も
優れていると思われる。この倍電圧回路は、倍電圧動作
をそれらの変換動作に於いて実施するアナログ・デジタ
ル・コンバーター(A/D変換器)に搭載した場合に、
特に有用である。このコンバーターは、電圧変換ステー
ジに組み込まれる。この電圧変換ステージは、前述の倍
電圧回路と、前記の入力電圧と等しい或いはそこから誘
導される作動電圧を受信するために接続されていて且つ
比較電位を受信するためにも接続されていて且つ比較を
その作動電圧と前記の比較電位の間で実施し且つ比較の
結果を示すデジタル・データを与えるように作動できる
倍電圧回路と、前記の第1と第2の電圧記憶回路の各々
共通ターミナルの間に接続されていて且つ、前記のスイ
ッチング手段が前記の入力構成から前記の出力構成に切
り替えられた後に、これらのターミナルの間で、前記の
デジタルデータに依って、複数の予め設定された可能性
のある値から選ばれた値をもつオフセット電圧を印加し
て、前記の出力ノードの間で前記の入力電圧の2倍から
選ばれたオフセット電圧だけ異なるアナログ変換電圧を
生成するように作動する電圧調整手段を有する。
電圧回路を使用すると、アナログ変換電圧は、2つの記
憶コンデンサーを内部接続するために、複雑なスイッチ
ング構成を使用せずに、入力電圧から好ましい高精度で
誘導されることができる。このアナログ変換電圧は、例
えば“3ステート・ロジック”タイプのアナログ・デジ
タル・コンバーターに要求されるように、入力電圧の大
きさに基づいて選ばれた数多くの予め選択されたオフセ
ット電圧の1つに依って、入力電圧の2倍からオフセッ
トされることができる。前記の電圧調整手段は、前記の
第1と第2の電圧記憶回路の各々共通ターミナルの間に
接続されていて且つこれらのターミナルの間で前記のオ
フセット電圧を印加するように作動できる。このよう
に、電圧調整手段は、選ばれたオフセット電圧と等しい
電位差をコンデンサーの各々前記の他のプレートの間に
存在させるために2つの記憶コンデンサーと直列に接続
されていて、なおかつ、各々記憶コンデンサーはその各
々プレートの間で入力電圧と等しい電位差をもつので、
入力電圧の2倍からアナログ変換電圧の要求されるオフ
セットは、複雑で低精度の電圧加算器を使用せずに、単
純に且つ高精度で達成される。
前記の比較を実施するが、電圧記憶回路のスイッチング
手段は前記の入力構成で高速オペレーションを提供す
る。或る好ましい事例に於いて、前記のコンパレーター
手段は前記の第1と第2の入力ノードに接続されている
ので、前記の入力電圧は、前記の作動電圧になり、なお
かつ、前記の入力電圧がマイナスの前記の比較電位より
低いか等しい時に該デジタル・データを提供し、なおか
つ、比較電位が前記の入力電位より小さいか等しい時に
第2のこのようなデジタルデータを提供し、なおかつ、
第3の該デジタル・データを全ての他のケースに於いて
提供し、なおかつ、そこでは、前記の第2のデジタルデ
ータに依って選ばれたオフセット電圧が−Vref にな
り、+V ref が前記の第1のデジタルデータに依って選
ばれるオフセット電圧になり、なおかつ、前記の第3の
デジタルデータに依って選ばれるオフセット電圧はゼロ
になり、前記の比較電位はVref /4に実質的に等しく
なる。
生じると思われるミスコードエラーに対するこの変換ス
テージで行われる変換演算の省略に依って、そのステー
ジに依って実行される電圧変換動作の精度における改善
は、全体的な変換精度の改善の形で得られる。1つの特
に優れたアナログ・デジタル・コンバーターは、各々が
前述の電圧変換ステージであり、デジタル化されるアナ
ログ電圧が一連の第1ステージの第1と第2の入力ノー
ドの間に印加され、なおかつ、それぞれ次のステージの
前述の第1と第2の入力ノードが直前のステージのそれ
ぞれの第1と第2の出力ノードに接続されているN個の
ステージの列と、前記のステージの各々のスイッチング
手段を次に前記の入力構成から前記の出力構成に切り替
えさせるように作動できて、このスイッチングは、ステ
ージの各々に於いて、第1ステージを除いて、直前のス
テージのスイッチング手段が出力構成にあるのでこのス
イッチングの前に切り替えられるステージがその入力電
圧としてその直前のステージに依って生成されるアナロ
グ変換電圧を受信し且つそのアナログ変換電圧をそれに
基づいてこのスイッチング後に生成する時に、行われる
ように制御する制御手段と、前記のN個のステージの列
に依って与えられる前記のデジタルデータを受信するた
めに接続されていて且つそこからデジタル出力ワードを
誘導するように作動して、印加されたアナログ電圧の各
々N+1ビットを比較するデータ処理手段とを有してい
る。
は、非常に瞬時に作動して、クロック周期の1つの完全
なN+1ビット・デジタル出力ワードを生成できる。好
ましくは、このアナログ・デジタル・コンバーターは交
互に第1と第2のクロック位相で作動し、なおかつ、前
記の制御手段は、前記の第1クロック位相に於いて入力
構成で列の奇数ステージの各々スイッチング手段を保持
し、前記の出力構成で偶数ステージの各々スイッチング
手段を保持するように作動するが、前記の第2クロック
位相に於いて前記の入力構成で偶数ステージの各々スイ
ッチング手段を保持し、出力構成で奇数ステージの各々
スイッチング手段を保持するように作動する。
制御を希望通りに単純に保ちながら、前述の高速で作動
することを可能にする。列の隣接するステージの少なく
とも1つのペアに対して、ペアの第2ステージの前記の
第1と第2の電圧記憶回路の各記憶コンデンサーが、ペ
アの第1ステージの同等の記憶コンデンサーより静電容
量が小さくなり、1つ或いはこの各ペアの2つのステー
ジの記憶コンデンサーの比率が約2:1になることが好
ましい。これは、コンバーターの消費電力を低減する。
ペアに対して、ペアの第2ステージの前記の第1と第2
の電圧記憶回路の各々増幅器エレメント入力デバイス
は、ペアの第1ステージの同等の入力デバイスより幅が
狭くなることが好ましく、1つ或いは各ペアの2つのス
テージの入力デバイスの幅の比率が約2:1になれば、
更に消費電力を低減することになる。
1つのペアに対して、ペアの第2ステージの前記の第1
と第2の電圧記憶回路の増幅器エレメント入力デバイス
の制御可能な電流路の各々電流はペアの第1ステージの
同等の電流より小さくなり、1つ或いは各ペアの2つの
ステージの電流比は約2:1になることが好ましく、更
に消費電力の低減を支援することができる。
テージの各々に於いて、ここで2≦n≦Nの場合に、ス
テージの前記の第1と第2の電圧記憶回路の各記憶コン
デンサーは、それぞれ直前のステージの同等の記憶コン
デンサーの静電容量に対して、これらの第2からn番目
のステージにかけて一定の第1スケーリングファクター
に依って減少される静電容量をもつことが好ましい。静
電容量を一定のスケーリングファクターに依ってこのよ
うにスケーリングすると、コンバーターの消費電力を低
減すること且つコンバーターの製造に要求されるチップ
面積を減少することができる。
あることが好ましい。このスケーリングファクターの値
は、低減される消費電力にとって最適なものになる。更
に、コンバーターの第2からn番目のステージの各々に
於いて、すなわちここでは2≦n≦Nの場合であるが、
ステージの各々の電圧記憶回路の増幅器エレメント入力
デバイスは、直前のステージの同等の増幅器エレメント
入力デバイスのチャンネル幅に対して、これらの第2か
らn番目のステージにかけて一定の第2スケーリングフ
ァクターに依って、減少されるチャンネル幅になること
である。
一定のファクターでスケーリングすると、コンバーター
の消費電力とそれに依って占められるチップ面積の減少
にも貢献することができる。前記の第2スケーリングフ
ァクターも2であることが好ましく、これにより最適な
消費電力の減少を導くことになる。
テージの各々に於いて、すなわちここでは2≦n≦Nの
場合であるが、ステージの増幅器エレメント入力デバイ
スの前記の制御可能な電流路の各々の電流は、直前のス
テージの同等の制御可能な電流路の電流に対して、これ
らの第2からn番目のステージにかけて一定の第3スケ
ーリングファクターに依って減少されるように制御され
ることが好ましい。
力の低減に更に貢献することができる。前記の第3スケ
ーリングファクターも2であることが好ましい。この値
は消費電力の低減に最適なものになる。別の好ましい実
施態様に於いて、列の隣接するステージの少なくとも1
つのペアに対して、このペアの第2ステージにおけるオ
フセット電圧の前記の予め設定された可能性のある値の
少なくとも1つは、このペアの第1ステージにおけるオ
フセット電圧の対応する予め設定された可能性のある値
と比較されて部分的に調整される。
れる増幅器エレメントの利得誤差の補正に使用されるこ
とができるので、これらの増幅器エレメントの不完全性
にもかかわらず全体的なコンバーターの高精度の動作を
維持することができる。代わりに、または更に、前記の
データ処理手段は、これらの次のステージの電圧変換エ
ラーの補正を推進するために、列の次のステージの各々
のコンパレーター手段に依って与えられるデジタル・デ
ータを部分的に調整するように作動できる。
ターは、各々が前述の電圧変換ステージである第1と第
2のステージと、制御手段と、データ処理手段とを有し
ている。これらの第1と第2のステージは、第1ステー
ジの第1と第2の出力ノードが第2ステージの第1と第
2の入力ノードにそれぞれ接続されていて且つ前記の第
2ステージの第1と第2の出力ノードが第1のステージ
の第1と第2の入力ノードにそれぞれ接続されるように
互いに接続されていて、なおかつ、デジタル化されたア
ナログ電圧が、コンバーターの反復変換動作の開始時
に、前記の第1ステージの前記の第1と第2の入力ノー
ドの間に印加される。前記の制御手段は、第1と第2の
ステージのスイッチング手段を、第1ステージから開始
して、前記の入力構成から前記の出力構成に、交互に切
り替えさせられるように作動し、この切替えは他のステ
ージのスイッチング手段が出力構成にあるのでこのスイ
ッチング前に或るステージはその入力電圧として他のス
テージに依って生成されたアナログ変換電圧を受信し且
つそのアナログ変換電圧をそれに基づいてこのスイッチ
ング後に生成する時に或るステージで行われるように制
御する。データ処理手段は、前記の反復変換動作中に第
1と第2のステージに依って交互に与えられる前記のデ
ジタル・データを受信するために接続されていて且つ印
加されるアナログ電圧の各々デジタル出力ワードをそこ
から誘導するように作動する。
は、2つのステージだけ変換動作を実施するために要求
されるので、好ましいコンパクトで単純な設計になる。
本発明の第2の態様である電圧変換回路は、第1及び第
2のクロック位相で交互に動作するものであり、コンバ
ーターの動作中にデジタル化されるアナログ入力電圧が
印加される第1及び第2入力ノードと、それぞれ第1及
び第2記憶コンデンサーと入力及び出力ターミナルを有
する単一の利得の増幅器エレメントとを含む第1及び第
2の電圧記憶回路と、入力サンプリング手段と、第1及
び第2の電圧記憶回路の増幅器エレメント出力ターミナ
ルにそれぞれ接続された第1及び第2出力ノードと、コ
ンパレーター手段と、電圧調整手段と、スイッチング手
段と、データしょり手段とを備えている。第1及び第2
の電圧記憶回路の増幅器エレメントは、デバイスの各第
1及び第2電流路電極の間に設けられた制御可能な電流
路とこの電流路における電流の大きさを制御するための
電位が印加される制御電極とを有している電気的入力デ
バイスを備えており、この制御電極は増幅器エレメント
の入力ターミナルに接続されており、第1及び第2電流
路電極は電位追従手段に接続されて第1及び第2電流路
電極の両方の電位が制御電極電位に追従するようになっ
ている。この制御可能な電流路を電流が流れる間、第1
及び第2電流路電極の各電位は入力ターミナルの電位に
対して実質的に一定になるように維持される。入力サン
プリング手段は、クロックの第1の位相の間、第1電圧
記憶回路の入力ターミナルを第1入力ノードに接続し、
第2電圧記憶回路の入力ターミナルを第2入力ノードに
接続するように動作する。コンパレーター手段は、第1
及び第2出力ノード更に比較電位を受けるように接続さ
れ、各クロック位相において、第1と第2出力ノード間
の電位差と比較電位との比較を行い、比較結果を示すデ
ジタルデータを与える。電圧調整手段は、1組の接続タ
ーミナルを有しており、各クロック位相において、直前
のクロック位相でコンパレーター手段によって与えられ
たデジタルデータに従って、複数のあらかじめ定められ
た値から選択した値を有するオフセット電圧を、これら
のターミナル間に印加するように動作する。スイッチン
グ手段は、クロックの第1位相において、2個の第1記
憶コンデンサーと接続ターミナルを増幅器エレメントの
各入力ターミナル間に直列に接続し、第2記憶コンデン
サーを第1及び第2出力ノード間に互いに平行になるよ
うに接続するように動作し、クロックの第2位相におい
ては、2個の第2記憶コンデンサーと接続ターミナルを
増幅器エレメントの各入力ターミナル間に直列に接続
し、第1記憶コンデンサーを第1及び第2出力ノード間
に互いに平行になるように接続するように動作する。デ
ータ処理手段は、クロックの複数の位相に渡って、コン
パレーター手段によって与えられたデジタルデータを受
けるように接続されており、それから印加されたアナロ
グ入力電圧を表すデジタル出力ワードを導出するように
動作する。
ターで変換動作を実行するには、1個のステージだけが
あればよく、その結果特に小型化できる設計が可能にな
る。本発明の第3の態様のアナログ・デジタル・コンバ
ーターは、1個のステージの出力は次のステージの入力
になるように直列に接続された複数の相互に類似した電
圧変換ステージを有しており、各ステージは、ステージ
の入力電圧を記憶するためにステージの入力に選択的に
接続される記憶コンデンサーと、記憶された入力電圧に
依存するステージの出力電圧を提供するために記憶コン
デンサーとステージの出力間に選択的に接続される増幅
器エレメントとを有している。列の最初のステージを除
く少なくとも1ステージにおいては、記憶コンデンサー
静電容量は直前のステージの記憶コンデンサー静電容量
より小さいか、又は増幅器エレメントの入力トランジス
ターの幅は直前のステージの増幅器エレメントの入力ト
ランジスターの幅より小さく、又は両方共に小さい。
ステージの列を有するアナログ・デジタル・コンバータ
ーは、全体として改善された雑音と消費電力の関係を適
当にするトレードオフが行える。記憶コンデンサー静電
容量又は入力トランジスタの幅又はその両方を1つのス
テージから次のステージへスケール化するファクター
(スケーリングファクター)は、2に近似していること
が望ましい。スケール化は、例えば、最初の6ステージ
について順次スケール化し、残りのステージについては
一定の大きさにするという具合に、最初の数ステージの
みで止めてもよい。
ETトランジスターである電気スイッチエレメント1
(以下、MOSFETトランジスターとする。)、記憶
コンデンサー2、単位利得バッファ3、および出力ター
ミナル回路とMOSFETトランジスター1のゲート電
極(制御電極)の間に接続されているブートストラップ
されるスイッチ駆動手段4,5を有している。
の構造の第1の例を示している。エレメント3は、2つ
の基本部、すなわちカスケードソースフォロア31と電
流ソース32を搭載している。カスケードソースフォロ
ア31は、そのゲート電極が記憶コンデンサー2の1つ
のプレート(図1の上部プレート)に接続されているn
−チャンネルMOSFET入力トランジスター33を搭
載している。入力トランジスター33のドレイン─ソー
スチャンネルは、これからカスケードトランジスター3
4として引用される、更なるn−チャンネルMOSFE
Tトランジスターのドレイン─ソースチャンネルと直列
に接続されている。カスケードトランジスター34のド
レイン電極は回路のプラスの電源ラインVddに接続され
ているが、入力トランジスター33のソース電極は回路
の出力ターミナルOUTに接続されている。
アス発生器35が入力トランジスター33のソース電極
とカスケードトランジスター34のゲート電極の間に接
続されている。このバイアス発生器は、実質的に一定の
電位差をカスケードトランジスターのゲート電極と入力
トランジスター33のソース電極の間で、ソース電極電
位の変動と関係なしに保持するように作動する。
ロア31と実質的に同様に構成されていて、回路の出力
ターミナルOUTと回路のマイナス電源ラインVssの間
に直列に接続されている、2つのn−チャンネルMOS
FETトランジスター36と37(カスケードソースフ
ォロア31のトランジスター33と34に各々対応して
いる)と、実質的に一定の電位差をトランジスター37
のゲート電極とトランジスター36のソース電極の間で
保持するように作動する付随されるバイアス発生器38
(カスケードソースフォロア31のバイアス発生器35
に対応している)を有している。このケースで、トラン
ジスター36のソース電極はマイナス電源ラインVssに
直接接続されているので、トランジスター37のゲート
電極電位はマイナス電源ラインに対して固定されてい
る。電流ソース32はバイアス入力BIASがトランジ
スター36のゲート電極に接続されている。バイアス電
位は、これから後で説明されるように、エレメントの動
作を制御するために電流ソース32のバイアス入力に印
加されることができる。
ア31に直列に接続されているので、それはプラスとマ
イナスの電源ラインVddとVssの間に電流路を完成させ
るように働く。図2の増幅器エレメントの動作に関し
て、電流ソースは、実質的に一定の電流が前述の電流路
すなわちカスケードソースフォロア31のトランジスタ
ー33と34の各々に流れるように作動する。これは入
力トランジスター33のソース電極電位をそのゲート電
極電位に追従させるので、出力ターミナルの電位VO は
記憶コンデンサー2の上部プレートの電位Vcに追従する
ことになる。そこで、エレメントの電圧利得は実質的に
単位値になる。
ソース電極電位はそのゲート電極電位に追従させられ、
その電位は順にバイアス発生器35に依って入力トラン
ジスター33のソース電極電位に対して実質的に固定さ
れて保持される。そこで、入力トランジスター33のド
レイン電極電位は、そのソース電極電位に追従し、記憶
コンデンサー2の上部プレートの電位Vc にも追従する
ことになる。
の上部プレートの電位Vc と関係なしに、入力トランジ
スター33のソースとドレインの電極電位は互いに且つ
その入力トランジスターのゲート電極電位に対して各々
実質的に固定される。そこで、ゲート─ソース、ゲート
─ドレイン、ドレイン─ソースの寄生静電容量Cgs、C
gd、Cdsは、記憶コンデンサー2の上部プレートの電位
Vcが変動しても、充電または放電されないので、これら
の寄生静電容量は記憶コンデンサー2に記憶されている
電圧に対して実質的に影響しない。
ジスターなので、ゲート電流は実質的にゼロになり、記
憶コンデンサーに記憶されている電荷は、入力スイッチ
エレメント1がオープンされた後に増幅器エレメント3
の動作に依って実質的に除去されない。図2の増幅器エ
レメントの場合、実際の出力ターミナルの電位は、上部
プレートの電位Vc と完全に等しくないが、次に示すよ
うに、トランジスター33がオンである時のゲート─ソ
ース電圧差に従って少し低下される、 VO =VC −(VT +VDSAT) ここで、VT は入力トランジスター33のしきい(スレ
ショルド)電圧であり、VDSATは入力トランジスター3
3の飽和電圧である。
ソースフォロア31と電流ソース32は互いに実質的に
同様に構成されている。従って、カスケードソースフォ
ロア31の入力トランジスター33の対応部は電流ソー
ス32でトランジスター36になり、そのトランジスタ
ー36に前述のバイアス電位が印加される。同じ電流が
トランジスター33と36の各々のドレインソースチャ
ンネルに流れ且つこれらのトランジスターは同じ寸法な
ので、トランジスター33のゲート─ソースの電位は、
電流ソース32のトランジスター36のゲート─ソース
電位を調整することに依って制御されることができる。
このトランジスター36のゲート─ソースの電位はバイ
アス電位とマイナス電源ラインの電位の間の差に等しい
ので、適切な一定のバイアス電位をバイアスターミナル
に加えると、出力ターミナルの電位Voと記憶コンデンサ
ー2の上部プレートの電位VC の間の差は、望ましい小
さい一定のレベルにセットされることができる。
スター33、34、36、37はデプレションまたはエ
ンハンスメント型にすることができる。図3は、デプレ
ション・タイプn−チャンネルMOSFETトランジス
ターを使用して高速動作を提供する、増幅器エレメント
3の構造の更なる詳細な例を示している。図3の例の場
合、増幅器エレメントは再びカスケードソースフォロア
31と電流ソース32を搭載していて、なおかつ、カス
ケードソースフォロア31のFET入力トランジスター
33は図4の引例を用いて既に説明されたカスケードソ
ースフォロアの構成に再び接続されていて、トランジス
ター33のゲート電極は記憶コンデンサー2の上部プレ
ートの電位VC を受信するように接続されていて、トラ
ンジスター33のソース電極は回路の出力ターミナルO
UTに接続されていて、トランジスター33のドレイン
電極は第1と第2のカスケードトランジスター341と
342を経由して回路のプラスの電源ラインVddに接続
されている。
は適切なバイアス電位を第1と第2のカスケードトラン
ジスター341と342の各々ゲート電極に加えるため
に接続されている3つの直列接続トランジスター35
1、352、353を搭載しているので、カスケードト
ランジスター341と342の各々ゲート電極は入力ト
ランジスター33のソース電極電位に関して実質的に固
定される電位に各々保持される。
は、そのカスケードソースフォロア31と同様に構成さ
れていて且つ、入力トランジスター31のソース電極と
マイナス電源ラインVSSの間に接続されている、3つの
直列接続トランジスター36、371、372(カスケ
ードソースフォロア31のトランジスター33、34
1、342各々対応する)を搭載している。このケース
で、トランジスター36のゲート電極電位(図2の増幅
器エレメントのバイアス入力に加えられるバイアス電位
と同じである)はマイナス電源ラインVSSから与えられ
るが、トランジスター371と372の各々のゲート電
極電位は3つの直列接続トランジスター381乃至38
3を搭載するバイアス発生器38(カスケードソースフ
ォロア31のバイアス発生器35と同様に構成されてい
る)に依って与えられる。バイアス発生器35と38
は、更なる電流路をその間に完成させるために、プラス
とマイナスの電源ラインの間で互いに直列に接続されて
いることが分かる。
ス32のトランジスター36のゲート電極がマイナス電
源ラインVSSに直接接続されているので、トランジスタ
ー36のゲートとソースの電位は互いに等しい。同じド
レイン−ソース電流があたかも電流ソース32の対応す
るトランジスター36に流れるように入力トランジスタ
ー33を流れ、なおかつ、カスケードソースフォロア3
1と電流ソース32は実質的に同じ構成になるので、カ
スケードソースフォロア31のゲートとソースの電位も
電位的に互いに実質的に同じになる。そこで、図3の増
幅器エレメントの電圧利得は図2の増幅器エレメントよ
り単位値(約0.9995)に近くなる。図2の増幅器と同様
に、図3の増幅器エレメントも高速動作を行うことがで
きる。他の点では、しかし、図3のエレメントの動作は
図2の増幅器エレメントと実質的に同じである。
れるスイッチ駆動手段は、回路の出力ターミナルに接続
される入力を持ち且つその各々の出力でその各々が出力
ターミナル電位と一定のオフセットを持つ電位Vhighと
Vlow (Vhigh>Vlow )を与えるように作動する電位
生成回路4を搭載している。これらの2つの電位は、M
OSFET1のゲート電極に加えて、それをそのオンと
オフ条件に保持するために適切なレベルでなければなら
ない。
イッチング信号CKも受信する選択(セレクター)エレ
メント5に印加される。セレクター回路5の出力は、M
OSFETスイッチエレメント1のゲート電極に、その
電位を制御するために接続されている。セレクターエレ
メント5はゲート電極電位を2つの電位VhighとVlo w
の間でスイッチング信号CKに基づいて切り替える。こ
の信号CKは、電圧記憶回路の動作を制御するデジタル
論理回路に依って与えられる論理信号になる。
憶コンデンサー2に対するMOSFET入力スイッチエ
レメント1に依る偶発的な電荷流入を防止するために、
MOSFETのゲート電極に加えられる制御電位は、図
4の引例を用いてこれから説明されるように、少なくと
もMOSFETがオンの時に、入力ターミナル電位に関
して実質的に固定されなければならない。
例の場合n−チャンネルエンハンスメント型MOSFE
Tを詳細に示している。MOSFET1は、スイッチエ
レメントの入力ターミナルINを与えるソース電極と、
スイッチエレメントの出力ターミナルOUTを与えるド
レイン電極と、2つの前述の制御電位VhighとVlowの
間で交互に切り替えられるように接続されるゲート電極
を搭載している。トランジスターのドレイン−ソースチ
ャンネルは、そのゲートチャンネルの電位がゼロ(また
はマイナス)の時に非導通状態になり、加えられる制御
電位がVlow (≦VO )の時にスイッチエレメントの出
力ターミナルはその入力ターミナルから分離され、この
条件のスイッチエレメントのオフ抵抗(Roff )は一般
的に10,000MΩより大きくなる。ゲート電位がV
high(>VO )に充電されると、この条件のスイッチエ
レメントのオン抵抗(Ron)は10又は100sのオー
ムの単位になる。
を用いるアナログ・デジタル・コンバーターの場合、ス
イッチエレメント1の動作はコンバーターのデジタル論
理回路に依って制御されることが普通要求され、なおか
つ、部分的にこの理由のために、従来の提案では固定さ
れるデジタル論理電位(例えば0ボルトと+Vddボル
ト)がエレメントのスイッチングを制御するためにゲー
トに便宜上加えられていた。
明されるようにして用いられる時に、問題が発生する。
図4のMOSFETスイッチエレメント1は、やむを得
ず、寄生ゲート─チャンネル静電容量Cgsをそのゲート
電極とそのドレイン─ソースチャンネルの間にもってい
る。この寄生静電容量は、ゲートとFETのチャンネル
間の物理的なオーバーラップに起因する第1の成分と、
FETがオン条件の時にチャンネルに記憶されている電
荷に付随する第2の成分をもっている。この第2の成分
はチャンネル電位と共に(すなわち切り替えられる信号
の電位Vi と共に)しかし偶発的に変動する。
瞬間tswitchに電荷流入をゲートからチャンネルに与
え、これは順にエラーを記憶されている電圧に与える。
前述のゲートチャンネルの静電容量の第1成分に起因す
る電荷流入は、tswitchに於けるゲート電圧△VG の変
動に基本的に依存する(例えば0−VDD=−VDD)の
で、tswitchに於けるチャンネル電位Vi に実質的に依
存しない。しかし、ゲートチャンネルの静電容量の第2
成分に起因する電荷流入は、スイッチングの瞬間のゲー
ト電位に対応する入力信号の電位Vi に依って影響さ
れ、前述の電圧記憶回路の誤差及び動作における非直線
性を生じる。
できるコンデンサーを通るゲート信号の反転されたもの
を結合して補償することは現実的な方法でない、何故な
らば、前述のゲートチャンネル静電容量の第2成分が的
確に予測できないからである。デジタル論理電位のよう
に、固定される制御電位を使用する従来の提案の場合、
切り替わる瞬間tswitchに於ける電荷流入の影響は、回
路の達成時間を短縮するために小さい静電容量をもつ記
憶コンデンサーを使用することが望まれる場合に大きく
なる。
イッチ駆動手段4、5の場合、少なくともスイッチエレ
メント1に加えられる制御電位は、それをオン条件に保
持するために、入力ターミナルの電位Vi に対して固定
されるので、エレメント1に依って流入される電荷量
は、それがオフに切り替えられる時に、入力ターミナル
の電位と無関係に実質的に一定になる。この電荷流入は
一定なので、それは一定の誤差を記憶されている電圧に
導き、これは容易に補償されることができる。
1に加えられる制御電位は、図1のように入力電位Vi
で変わるより、むしろ固定される(オンと逆に)オフ条
件に保持される時に可能になる場合がある。これは、前
述のゲートチャンネルの寄生静電容量Cgcの第1成分が
直線性の特性であるためである。要求される電位Vhigh
とVlow はMOSFET1に用いられるMOSFETN
O形式とスレショルド電圧に依存する。このスイッチエ
レメントはエンハンスメント型又はデプレション型であ
り、且つn−チャンネル又はp−チャンネルになる。n
−チャンネルMOSFETの場合、Vhighがゲート電極
に加えられるとMOSFETをオンにし(すなわちV
highがオン電位になる)、Vlow が加えられるとそれを
オフにする(すなわちVlow がオフ電位になる)が、p
−チャンネルMOSFETの場合、Vhighがゲート電極
に加えられるとMOSFETをオフにする(すなわちV
highがオフ電位になる)、Vlow が加えられるとそれを
オンにする(すなわちVlow がオン電位になる)。
ルMOSFETの場合、低いオン抵抗の時に、 Vhigh−Vi ≧VT +Von ここでVonは予め設定された電位差である。同様に、高
いオフ抵抗の時に、 Vlow −Vi <VT +Voff ここでVoff も予め設定された電位差である。
off になり、これは少なくとも数百mVでなければなら
ない。出力ターミナルの電位VO を用いて直接2つの電
位VhighとVlow の1つを与えることができる。例え
ば、MOSFETスイッチエレメント1がn−チャンネ
ルデプレション型スイッチエレメントの場合、Vhighは
単純にVO になる。同様に、MOSFETスイッチエレ
メント1がn−チャンネルエンハンスメント型スイッチ
エレメントの場合、Vlow は出力ターミナルの電位VO
になる。
力ターミナルとセレクター回路5の間に挿入されて図示
されている。しかし、この回路4は、要求される電位V
highとVlow が回路の従来の内部バイアスライン上で、
特に増幅器エレメント3の内部バイアスライン上で既に
使用できる時に、一部のケースで省略される場合があ
る。代わりに、図7の例を用いて更に詳細に後で説明さ
れるように、要求される電位VhighとVlow は、電位V
highとVlow を与えるために直接には適していない内部
バイアスライン電位から導かれる場合がある。
例に於いて、増幅器エレメントは、ゲート電極バイアス
電圧をエレメントの内部バイアスライン上で与えるバイ
アス発生器35と38を搭載していることは明らかであ
る。これらのバイアス電圧は出力ターミナルの電位を追
従する。これらの内部バイアスラインの電位レベルは、
要求されるオンとオフの電位を、スイッチエレメント1
のスイッチングの制御に使用するために直接提供するの
に適していて、その場合に図1の回路の電位生成回路4
はもちろん全体的に省略されることができる。
ペアの内部バイアスラインを搭載していて、その間の電
位差は要求されるオンとオフの電位間の差(Von+V
off )より大きいか等しくなると思われる。しかし、ペ
アの内部バイアスラインの各々の電位レベルは、オンと
オフの電位を直接与えるのに必ずしも適していないと思
われる。代わりに、要求されるオンとオフの電位の1つ
は、例えば、エンハンスメント型MOSFETスイッチ
エレメントの場合のオン電位またはデプレション型MO
SFETスイッチエレメントの場合のオフ電位は、或る
場合に回路の電源ラインの外部に位置する必要があるか
も知れない。
て次に説明される増幅器エレメント3とスイッチ駆動手
段4、5に適した回路構成を採用することに依って解決
されることができる。図5の場合、増幅器エレメント3
は、主としてエンハンスメント型n−チャンネルMOS
FETトランジスターから作られているが、図2と3に
図示されている例と類似の状態で構成される場合もあ
り、なおかつ、カスケードソースフォロア31と電流ソ
ース32をプラスの電源ラインVddとマイナスの電源ラ
インVssの間で直列に接続されて搭載している。前述の
ように、カスケードソースフォロア31は、入力トラン
ジスター33とカスケードトランジスター341を、更
にプラスの電源ラインVddとトランジスター331のド
レイン電極の間に接続されている、トランジスター34
2を加えて、またプラスの電源ラインVddと入力トラン
ジスター33のソース電極の間に、更なるトランジスタ
ー353と共に、直列に接続されているトランジスター
351と352を搭載するカスケードバイアス発生器3
5を搭載している。このケースで、回路の出力ターミナ
ルOUTは、増幅器エレメントが作動中の時に、トラン
ジスター33のゲート電極と実質的に同じ電位に、すな
わちゲート電極に接続されている記憶コンデンサー2の
上部プレートの電圧VC に保持される、トランジスター
351のドレイン電極に接続されている。この点に関し
て、トランジスター342と353は、トランジスター
351の電流が入力トランジスター33と同じであるこ
とを保証することに依って増幅器の利得エラーを減少す
るように機能するPMOSカレントミラーを構成するた
めに選択され且つ接続されているので、出力電圧は入力
電圧にほぼ追従する。しかし、PMOSカレント・ミラ
ーのこの使用はオプションであることに注意すべきであ
る。
ター31のソース電極に接続される第1内部バイアスラ
インL1を搭載している。電流が流れている時に、この
内部バイアスラインは、トランジスター31のスレショ
ルド電圧VT に等しい大きさだけコンデンサーの電圧V
C より低い電位V1 、すなわち、V1 =VC −VT に保
持される。
発生器のトランジスター351のドレインに接続されて
いる更なるバイアスラインL′を搭載していて、そこで
は(前述の)バイアス・ラインは回路が作動中の時に実
質的にコンデンサーの電圧V C 保持されているが、内部
バイアスラインL1とL′間の電位差はスイッチエレメ
ント1の制御に要求されるオンとオフの電位間の前述の
電位差(Von+Voff)より小さい。しかし、カスケー
ドバイアス発生器35のトランジスター351と352
の間にあるトランジスター352は、エレメントの第2
のバイアスラインL2に於いて、トランジスター352
のスレショルド電圧VT と実質的に等しい大きさだけ、
出力ターミナルの電位VO より常に大きさ電位V2 を生
成するように作動する。第1と第2のバイアスラインL
1とL2の間の電位差は2つのトランジスターのスレシ
ョルド電圧2VT と実質的に等しく、そこでは電位差は
スイッチエレメント1のオンとオフの電位の間で要求さ
れる差(Von+Voff )より大きいか等しい。
れるオンとオフの電位を生成できるスイッチ駆動手段
4、5の例がここで説明される。この例で、スイッチエ
レメント1はn−チャンネルエンハンスメント型になる
ので、オフの電位Vlow は、こ出力ターミナルの電位V
O そのものになり、オンの電位はVhigh≒Vlow +2V
T になるこのオン電位は、この例におけるプラスの電源
ラインVddより高くなることができる。
ストラップコンデンサー44と、制御可能な接続をブー
トストラップコンデンサー44のプレートと内部バイア
スラインL1とL2と出力ターミナルOUTの間で与え
るために接続されているトランジスター451乃至45
3とを搭載する接続手段45を搭載している。接続手段
45のトランジスター451乃至453は、スイッチエ
レメント1がオフの時に論理レベルが高くなり且つスイ
ッチエレメント1がオンの時に論理レベルが低くなる論
理信号SWを各々受信する。
御に用いられるスイッチング信号CKから導かれるの
で、スイッチング信号CKに基づいてそれを高い論理レ
ベルから低い論理レベルに変更することができる。トラ
ンジスター451は、p−型トランジスターなので、論
理信号SWの論理レベルが低い時にオンになり、トラン
ジスター452と453は、n−型トランジスターなの
で、論理信号SWの論理レベルが高い時にだけオンにな
る。
アスラインL2とブートストラップコンデンサー44の
マイナスのプレートの間に接続されていて、n−型トラ
ンジスター452はそのプレートと第1のバイアスライ
ンL1の間に接続されていて、n−型トランジスター4
53はブートストラップコンデンサー44のプラスのプ
レートと出力ターミナルOUTの間に接続されている。
スのプレートはスイッチエレメント1のゲート電極に恒
久的な構造で接続されている。図5のスイッチ駆動手段
4、5の動作は次のようになる。論理信号SWがスイッ
チエレメントをオフ条件にさせる高論理レベルの時に、
n−型トランジスター452と453はオンに切り替え
られるので、ブートストラップコンデンサー44のプラ
スのプレートとスイッチエレメント1のゲート電極は出
力ターミナルV O (Vlow )の電位に保持されるが、コ
ンデンサー44のマイナスのプレートは第1バイアスラ
インL1の電位V1 (=VO −VT )に保持される。そ
こで、ブートストラップコンデンサーはVT と実質的に
等しい電位に充電される。
CKに対応して、高論理レベルから低論理レベルに変更
されて、スイッチエレメントをオンにすると、n−型ト
ランジスター452と453は共にオフに切り替えら
れ、p−型トランジスター451はオンに切り替えられ
る。そこで、ブートストラップコンデンサー44のマイ
ナスのプレートは、そのプラスのプレートが出力ターミ
ナルの電位VO から分離される時に電位をV1 からV2
に変えることになる。その結果、プラスのプレートの電
位はマイナスのプレート電位の変動(V2 −V1 ≒2V
T )にしたがって自由に変わり、プラスのプレート電位
はV2 −V1 だけ変わる。その結果、スイッチ・エレメ
ント1のゲートの電極電位は、たとえVO +2VT >V
ddの場合でも、出力ターミナルの電位VO (=VLOW )
からV+2VT (=Vhigh)に変わる。
容量は、スイッチングの瞬間のブートストラップコンデ
ンサー44のプラスのプレートの電位の変化の割合が、
そのマイナスのプレートの電位で対応する変化に比べて
不当に小さくならないようにするために、スイッチエレ
メント1のゲートの静電容量に比べて大きいことに注目
されるべきである。
めに用いられるスイッチング信号CKに基づいて作動す
る、ブートストラップコンデンサーと適切な接続手段を
使用すると、要求されるオンとオフの電位が回路の内部
バイアス・ラインの電位から、これらのラインがこれら
のオンとオフの電位を直接与えることに適している電位
を備えていない時でも導かれることを可能にする。ブー
トストラップコンデンサー44は、これらのオンとオフ
の電位が回路の電源ラインの外部にくることも可能にす
る。更に、オンとオフの電位の生成時に回路に必ず既に
存在する内部バイアス・ラインの使用は、要求される回
路の大きさを大幅に節約する結果になる。
ッチエレメント1の静電容量、増幅器エレメント3の入
力静電容量、任意の内部接続部の静電容量を含めた、回
路の全ての寄生静電容量のブートストラップを可能にす
るために、集積回路として構成されている。この目的を
達成するために、図1の回路のスイッチエレメント1、
記憶コンデンサー2、増幅器エレメント3の部品は、基
板の周囲の部材と逆の導電タイプのウェル(図1の7に
表されている)に好都合に形成されている。例えば、集
積回路はn−基板をもつCMOSタイプの時に、スイッ
チエレメント1、記憶コンデンサー2、バッファエレメ
ント3が形成されるウェル7は、p−導電タイプにな
る。ウェルは、その電位が記憶コンデンサー2の上部プ
レートの電位VC に関して実質的に固定されるように接
続されている。例えば、ウェルは、図1に図示されてい
るように、回路の出力ターミナルに電気的に接続される
ことができる。
器エレメント3が図2に図示されているように実質的に
構成される時の図3の電圧記憶回路に関して、1つの考
えられるレイアウトを示している。図6に図示されてい
るように、スイッチエレメント1、記憶コンデンサー
2、入力トランジスター33、増幅器エレメント3のカ
スケードトランジスター34は、n−基板8nで形成さ
れるp−ウェル7pの内部に形成されている。電流ソー
ス32、電流ソースバイアス発生器33(共に図6に図
示されていない)、カスケードバイアス発生器35とス
イッチ駆動手段4、5は、ウェル7pの外部に形成され
ている。カスケードバイアス発生器35とスイッチ駆動
手段4、5は代わりにウェルの内部に位置することもで
きる。
の回路の入力電圧はその入力ターミナル(IN)11と
共通ターミナル(COM)12の間に加えられ、共通タ
ーミナル11は記憶コンデンサー2の下部プレート21
に接続されている。記憶コンデンサー2の上部プレート
22はトランジスター33のゲート電極33gとスイッ
チエレメント1のドレイン電極1dにも接続されてい
る。スイッチエレメント1のソース電極1sは入力ター
ミナル(IN)11に接続されている。
ランジスター33のソース電極33sに接続されてい
て、トランジスター33は共通のチャンネル33cをカ
スケードトランジスター34と共に搭載して形成されて
いる。カスケードトランジスター34のドレイン電極3
4dはプラスの電源レールVddに接続されていて、その
ゲート電極34gは、カスケードバイアス発生器35を
経由して、出力ターミナル13に接続されている。スイ
ッチ駆動手段4、5は回路の出力ターミナル13とスイ
ッチエレメント1のゲート電極1gの間に接続されてい
る。
れているように、n+ チャンネル33cに隣接するその
位置でp−ウェル7pの内部に与えられているp+ コン
タクト部9に依って出力ターミナル13に電気的に接続
されている。コンタクト10は、コンタクト部9を出力
ターミナル13に、図6の(A)に図示されているよう
にして接続している。また、図6の(B)に図示されて
いるように、シールド15がウェル内部のデバイスに対
してオプションで与えられていて、そこでは、シールド
は回路の出力ターミナル13にコンタクト16に依って電
気的に接続されている。
れているので、増幅器エレメント3のMOSFETスイ
ッチエレメント1とトランジスター33と34はn−チ
ャンネルタイプでなければならないことが認められる。
図3の増幅器エレメントの場合、カスケードソースフォ
ロア31(FET入力トランジスター33、カスケード
トランジスター341と342、カスケードバイアス・
ゼネレーター35のトランジスター351乃至353を
含めて)は記憶コンデンサー2とスイッチエレメント1
を搭載する回路のp−ウェルの内部に全体的に形成され
ている。前述のように、ウェルは、例えば、回路の出力
ターミナルOUTに電気的に接続されている。図3の増
幅器エレメントの電流ソース32は、そこで、回路のポ
イントに電気的に接続されていなければならない、第2
p−ウェルで形成される。その電位は、回路の電源ライ
ン、例えば、マイナスの電源ラインそのものに対して固
定されている。
1、記憶コンデンサー2、増幅器3が1つのウェルに互
いに形成されることは不可欠の条件でない。図7の場
合、例を用いて説明すると、スイッチエレメント1と記
憶コンデンサー2と増幅器エレメント3は、それぞれ異
なるp−ウェル71p、72p、73pで形成されてい
る。
ント17とコンタクト18と19を経由して回路の出力
ターミナル(OUT)13に電気的に接続されており、
出力ターミナルに対して実質的に固定される電位にあ
り、従って記憶コンデンサー2の上部プレートの電位に
対しても実質的に固定される電位にある。p−ウェル7
2pは、スイッチエレメント1がオフ条件の時に、上部
プレートの電位に対して実質的に固定される電位とする
ために、コンタクト23を経由して記憶コンデンサーの
下部プレート21に電気的に接続されいる。
て回路の出力ターミナル(OUT)13に電気的に接続
されいるので、それは記憶コンデンサー2の上部プレー
トの電位に対して実質的に固定される電位にもなる。ウ
ェル71P、72p、73pの外部にある回路エレメン
ト1、2の間の内部接続部の部品14、24は、その電
位がウェルの電位と同じに保持される内部接続シールド
部151、152に延長しているので、内部接続部に付
随する寄生静電容量を除去できる。
ションである。図1〜5を用いて既に説明された電圧記
憶回路の特に優れたアプリケーションについて図8を用
いてここで説明される。図8は、図1を用いて既に説明
されたようにして構成される電圧記憶回路を使用する電
圧加算回路を示している。
成部品のほかに、入力スイッチエレメント1と第1入力
ノードI1 との間でそのエレメントに直列に接続されて
いる入力絶縁スイッチエレメント46 、一方の側で、
各々第2と第3の入力ノードI2 とI3 、他の側で、電
圧記憶回路の共通ターミナルCOMの間に接続されてい
る選択スイッチエレメント47と、電圧記憶回路の出力
ターミナルOUTと入力スイッチエレメント1の入力側
の間に接続されているフィードバックスイッチエレメン
ト48とを搭載している。
レメント1の入力側と電圧記憶回路の共通ターミナルC
OMの間に接続されてオプションで与えられ、その場合
にフィードバックスイッチエレメント48は省略される
ことができる。図8の電圧加算回路を用いると、もとも
とスイッチエレメント1と46は共にオンに制御される
が、フィードバックスイッチエレメント48はオフに保
持される。この時に、選択スイッチエレメント47は第
2入力ノードI2 と電圧記憶回路の共通ターミナルCO
Mに接続するように構成されている。電圧回路の入力ス
イッチエレメント1はオフに切り替えられると、第1と
第2の入力ノードI1 とI2 の間の電位差V1 −V
2 は、スイッチングの瞬間に、電圧記憶回路の記憶コン
デンサー2に記憶される結果になる。
6もオフになり、フィードバックスイッチエレメント4
8はオンになる。その結果、スイッチエレメントオンの
入力側の電位は、入力スイッチエレメント1がオフした
後に、第1入力ノードの電位の次の変動にかかわらず、
記憶コンデンサー2の上部プレートの電位VC に対して
実質的に一定に保持される。
メント1の入力側と電圧記憶回路のターミナルCOMの
間にある時に、この補助コンデンサーは、代わりに、ま
たは更に、フィードバックスイッチエレメント48に対
して、入力スイッチエレメント1がオフした後に、入力
スイッチエレメント1の入力側の電位が記憶コンデンサ
ー2の上部プレートの電位VC に対して実質的に一定に
固定されるようにする。
チングした後の入力側電位の保持性は、第1入力ノード
の電位が入力スイッチエレメント1のゲート電極に加え
られるオフ電位に対して十分に変わる時に、入力スイッ
チエレメント1が再びオンに切り替えられる可能性を防
止することが望まれる。入力絶縁スイッチエレメント4
6がオフになると同時に、またはその後に、選択スイッ
チエレメント47の構成は、第3入力ノードI3 を共通
ターミナルCOMに第2入力ノードI2 の代わりに接続
するために変えられる。
の入力ノードの電位V3に、第1と第2の入力ノードの電
位の間で記憶されていた差V1 −V2 をプラスした電位
に実質的に等しくなる、すなわち、 VO = V1 − V2 + V3 + Verror ここでVerror は、オフになる瞬間に入力スイッチエレ
メント1に依る電荷流入に依って発生される記憶されて
いた電位差V1 −V2 の誤差(エラー)電圧である。前
述のように、入力スイッチエレメント1に加えられるオ
ン電位が入力ノードの電位に追従する時に、エラー電圧
Verror は回路に加えられる電位にかかわらず実質的に
一定になるので、このエラー電圧は望ましい単純な状態
で補償されることができる。
的に除去することに依って、記憶コンデンサーの下部プ
レートの電位は、記憶されている電位差に予測し難い状
態で影響せずに、望まれる電位差の記憶後に、自由に変
更されることができることが認められる。これは、図1
で既に説明されたように構成される電圧記憶回路が特に
高い精度を電圧加算アプリケーションに提供することを
可能にする。
ーションとして、図9は、第1と第2の電圧記憶回路V
SC1 とVSC2 を搭載していて、各々が図1で既に説
明されたように構成されている、倍電圧回路50を示し
ている。回路50は第1と第2の入力ノードI1 とI2 と
第1と第2の出力ノードO1 とO2 を搭載している。第
1の制御可能なスイッチエレメント51は第1電圧記憶
回路VSC1 の第1入力ノードI1 と入力ターミナルI
N1 の間に接続されている。第2の制御可能なスイッチ
エレメント52は第1電圧記憶回路VSC1 の第2入力
ノードI2 と共通ターミナルCOM1 の間に接続されて
いる。
は第2電圧記憶回路VSC2 の第1入力ノードI1 と共
通ターミナルCOM2 の間に接続されている。第4の制
御可能なスイッチエレメント54は第2電圧記憶回路V
SC2 の第2入力ノードI2と入力ターミナルIN2 の
間に接続されている。第5の制御可能なスイッチエレメ
ント55は電圧記憶回路VSC1 とVSC2の各々共通
ターミナルCOM1 、COM2 の間に接続されている。
C2 の各々の出力ターミナルOUT 1 とOUT2 は、回
路50の第1と第2の出力ノードO1 とO2 に各々接続
されている。回路50は、第1制御信号φ1 をスイッチ
エレメント51乃至54に且つ第2制御信号φ2 をスイ
ッチエレメント55に印加する制御手段60を更に具備
している。制御手段60は、電圧記憶回路VSC1 とVS
C2 に電圧記憶回路の各々スイッチエレメント1のスイ
ッチングの制御に用いられる前述のスイッチング信号C
Kも印加する。スイッチエレメント51乃至54は制御
信号φ1 がアクティブの時にオン条件に制御され、なお
かつ、スイッチエレメント55は制御信号φ2がアクテ
ィブの時にオン条件に制御される。電圧記憶回路の各々
のスイッチ・ドライブ手段4、5に印加されるスイッチ
ング信号CKの生成は、制御スイッチエレメント51乃
至55のスイッチングに制御手段60に依って同期され
るので、電圧記憶回路VSC1 とVSC2 の各々スイッ
チエレメント1は、スイッチエレメント51乃至54が
最初にオン条件の時にオン条件に保持されるが、これら
のエレメント51乃至54がオフ条件に切り替えられる
前にオフになる。
号φ1 は最初に作動され、制御可能なスイッチエレメン
ト51乃至54が最初にオン条件に作動され、この時ス
イッチエレメント55はオフになる。そこで、φ1 が作
動されると、スイッチエレメント51乃至55は、入力
ノードI1 とI2 の間の入力電圧Viが各々の入力と電圧
記憶回路VSC1 とVSC2 の各々の共通ターミナルの
間に加えられることを可能にする入力構成になる。
力構成の間に、電圧記憶回路VSC 1 とVSC2 の各々
のスイッチエレメント1はオン条件のそれらの付随する
スイッチ駆動手段4、5に依って制御される。その結
果、その各々の記憶コンデンサー2は入力電圧Vi に各
々充電される。この点に関して、入力電圧は第1電圧記
憶回路VSC1 に対して第2電圧記憶回路VSC2 と逆
の極性で印加されることが注目される。
切り替えられている間に、制御手段60は、電圧記憶回
路の各々のスイッチエレメント1をオフに切り替えるた
めに、電圧記憶回路の各々のスイッチ駆動手段4、5に
スイッチング信号CKを印加する。その結果、スイッチ
ングのtswitchの瞬間に於ける入力電圧Visは電圧記憶
回路の各々の記憶コンデンサー2に記憶される。
作動をオフにするのでスイッチエレメント51〜54はオフ
に切り替えられ、次に制御信号φ2 を作動するのでスイ
ッチエレメント55がオンに切り替えられる。この条件の
時に、スイッチエレメント51乃至56は出力構成にな
る。この出力構成の時に、電圧記憶回路VSC1 とVS
C2 の各々の記憶コンデンサー2は電圧記憶回路VSC
1 とVSC2 の増幅器エレメント3の各々の入力の間で
直列に接続されている。これらの電圧記憶回路の増幅器
エレメント3はそれらの各々出力でそれらの入力の電位
を再生するためにだけ機能するので、第1と第2の出力
ノードO1 とO2 の間に生成される出力電圧VO は記憶
されている入力電圧Vis、すなわち VO = 2Visの2
倍と実質的に等しくなる。
switchの瞬間に於いて印加される入力電圧Vi の実質的
に2倍になる出力電圧VO を与えるように作動する。図
9の回路は、回路の寄生静電容量の影響が除去されるの
で、非常に高い精度を倍電圧に与えることができる。こ
れは、前述の構成の電圧記憶回路に於いて、印加される
入力信号に影響を与える寄生静電容量(すなわち、入力
スイッチエレメント1の静電容量、増幅器エレメント3
の入力の静電容量、電圧記憶回路の任意の内部接続部の
静電容量)が全てブートストラップされることができる
からである。電圧記憶回路が(電圧記憶回路の内部接続
部の寄生静電容量のブートストラップを可能にするため
に)各々のウェルで好都合に形成される事実を考える
と、全体的に倍電圧回路50は好都合に集積回路として形
成されるべきである。
するために用いられている従来の切替式のコンデンサー
回路に使用されているものと基本的に異なることに注目
されるべきである。これらの従来の回路の場合、回路の
動作は、回路の全てのノードが増幅器に依ってドライブ
されるか(寄生静電容量が増幅器出力に於いて充電され
且つ影響を与えないようにするために)または全てのク
ロック位相で同じ電圧に常に戻される(“仮想グラウン
ド”なので実際の電荷は寄生静電容量に流入または流出
しない)ことを保証することに依って、寄生静電容量に
対して鈍感になるようにデザインされている。後者のア
プローチの例はヨーロッパ特許公告公報214831号
(EP−B −0214831 )に与えられている。
うにデザインすると、寄生静電容量に依って発生される
問題は基本的に除去されるが、寄生の問題を除去するこ
とは、入力電圧を記憶し且つ2倍にするために用いられ
るコンデンサー間のやむを得ない不整合に付随する、別
の問題を導き、これは望ましい高精度が達成されること
を妨げることになる。
に基づく従来の倍電圧回路の場合、倍電圧の動作の過程
で保たれる変動が図11の回路の電圧よりむしろ電荷
(或るコンデンサーから別のコンデンサーに伝えられ
る)であるために発生する。この問題を更に詳細に考え
てみると、電荷が保たれている時に電圧を2倍にするた
めに、数字2Cのコンデンサー(または、並列で、数字
Cの各々、2つのコンデンサー)が入力電圧に充電さ
れ、次に全ての電荷が数字Cの1つのコンデンサー(最
初に充電されるコンデンサーであってもなくても構わな
い)に伝えられる。電荷の保持は次に示す関係式を与え
る。
力電圧Vinの2倍にならないことが認められ、これは倍
電圧動作を実施するために用いられるコンデンサーの各
々の静電容量の間の不整合のためである。この点に関し
て、入力電圧V inに充電される2つのコンデンサーの各
々の静電容量は各々C1 とC2 になり、なおかつ、これ
らの2つのコンデンサーに記憶されている組み合わされ
た電荷を受ける第3のコンデンサーの静電容量C3 はC
3 になり、電荷の保持は次に示す関係式を与える。
般的に0.1%(集積回路上で達成することが比較的容
易)と0.01%(極度の注意が例えばユニット上に分
割され挟み込まれる大きいコンデンサーに要求される)
の間に存在する。該静電容量の不整合のエラーは同等の
エラーを倍電圧に導く結果になり、なおかつ、倍電圧回
路がアナログ・デジタル・コンバーターに例えば使用さ
れる時に、アナログ・デジタル・コンバーターの直線性
は10と13ビットの間に該エラーに依って制限される
ことになる。
ける静電容量不整合に起因する誤差(エラー)は、複雑
なスイッチング構成を用いて除去されることができる。
或る従来の方法は、コンデンサーC1 を入力電圧に充電
し、電荷を記憶コンデンサーC2 に伝えて、電荷C1 を
入力電圧に再び充電し、次に全ての電荷をC1 に戻して
いる。これは、電荷が同じコンデンサーから始まって終
了するので入力の正確な倍電圧を導く結果になるが、こ
の方法は更に複雑で遅くなり(更にクロック位相に関連
する)、なおかつ増幅器のスイッチング・ノイズに対し
て更に敏感になる。
と、すなわち、コンデンサーの不整合を測定して、それ
を調整する、更なる回路を備えている。この回路の構造
は、しかし、回路を益々複雑にして、動作の速度を遅く
する。更に、電荷伝搬に依存する従来の倍電圧回路もコ
ンデンサーの直線性に事実上依存するので、コンデンサ
ーの電荷を2倍にすると、その電圧も必然的に2倍にな
る。コンデンサーの物理的な構造に基づいて、これらの
従来の倍電圧回路に用いられているコンデンサーの非直
線性は、倍電圧回路の直線性を全体的に制限することに
なる。
で、高精度で整合されるコンデンサーの要求は解消され
る。2つのコンデンサーを並列に充電し、次にそれらを
直列に接続すると、寄生静電容量の影響が満足できるレ
ベルで除去されるならば、コンデンサーの整合性と直線
性と関係なしに、入力電圧を常に正確に2倍にすること
ができる。
イッチ駆動手段4、5はスイッチエレメント1の電荷流
入が一定に保持されることを保証するので、電圧記憶回
路はその全ての寄生静電容量が増幅器エレメントの出力
に依ってドライブされるようにデザインされているなら
ば、実質的に動作の直線性に対する唯一の制約は増幅器
エレメントの利得エラーだけになる。この原因は、電圧
記憶回路の増幅器エレメントの利得が正確に単位値でな
い場合に、寄生静電容量の除去が十分に効果的に行われ
ないことに依る。この正確な単位性からの利得エラーは
従って最小限にされるべきである。
アプリケーションの希望された精度に依って要求される
ように、できるだけ小さく設定されることができる(最
適の精度とするために、比較的複雑な増幅器エレメント
構成が要求されるが)。適切な増幅器エレメント構成を
使用することに依って、これは、少なくとも1ppmよ
り優れている直線性が達成され、実際の特性の制約は増
幅器と熱(kT/C)雑音に起因するランダムノイズに
依存することを意味している。該倍電圧回路を使用する
アナログ・デジタル・コンバーターの場合、直線性は2
0ビットを越えて保持されると思われる。
逆並列接続を図9の倍電圧回路50に用いることに依っ
て、回路のスイッチエレメント1に依って流入される電
荷の各々の量は、スイッチングの瞬間に於いて、効果的
に除去され、回路を自己補償することになる。図9に図
示されているような倍電圧回路50を使用する1例が、こ
こで図10の引例を用いて説明される。
を使用するアナログ・デジタル・コンバーター(AD
C)の一部を示している。図10のADCは“3ステー
ト・ロジック”ADCである。3ステート・ロジックA
DCは、各々倍電圧動作に関連する、印加されるアナロ
グ入力電圧から始まる、シリーズの電圧変換動作を実施
して、そのアナログ・デジタル変換を行う。デジタルデ
ータは各々該電圧変換動作で生成され、次の変換動作の
デジタルデータは印加されるアナログ入力電圧を示すデ
ジタル出力ワードを生成するために結合される。
れる各々電圧変換動作の場合、動作の第1位相に於い
て、アナログ入力電圧は、予め設定された比較電位Vr
/4(Vr は予め設定された基準電位である)と比較さ
れて、次の表1に図示されている3つのデジタルデータ
の値の1つを生成する。
で生成されたデジタルデータに基づいて、入力電圧Vi
は、次の表2に図示される式に依ってVi と関連するア
ナログ変換電圧VC を生成するために変換される。
C はアナログ入力電圧として用いられ、変換電圧VC は
次の該動作に於いてゼロに収斂する。各々次の変換動作
は3ステート・ロジックデジタルデータ(+1、0、−
1)の1つの“ビット”を生成す。通常の2進(2ステ
ート)論理で表される出力ワードは適切なデジタル論理
回路に依る組み合わせの3ステート・ビットの全てから
導かれ、R・3ステート・ビットは(R+1)ビットか
ら成る2進論理出力ワードを生成することができる。
の詳細な説明については、K. Gotoh とO.Kobayashi に
依る“Fujitsu Fact: 3ステート・ロジックはMB87020
に用いられているCMOSサイクルA/Dコンバーターを制御
する”と前述のEP−B −0214831 に記載されていて、そ
の文書は共にここで参照されている。図10のADCは
直列に接続されているN個の電圧変換ステージST1 、
ST 2 、…STN を搭載していて、その各々が表1と2
から前述の電圧変換動作を行うことができる。ADCの
最初の2つの該電圧変換ステージST1 とST2 だけ図
10に図示されている。
明されたように一般的に倍電圧回路50′に基づいてい
て、倍電圧回路50′の入力ノードI1 とI2 はステー
ジの入力ノードを与え、倍電圧回路50′の入力ノード
O1 とO2 は同様にステージの出力ノードを与える。各
々ステージSTi の倍電圧回路50′は、しかし、図9
の回路の1つのスイッチエレメント55の代わりに、倍
電圧回路50′が、回路の2つの電圧記憶回路VSC1
とVSC2 の各々の共通ターミナルCOM1 とCOM2
の間に直列に接続されている、2つの制御可能なスイッ
チエレメント55と56と電圧調整手段58を搭載して
いるところが、図9の倍電圧回路と異なっている。
レメント51乃至56は前述の入力構成(スイッチエレ
メント55と56がオフ状態の時にスイッチエレメント
51乃至54がオン状態)または出力構成(スイッチエ
レメント51乃至54がオフ状態の時にスイッチエレメ
ント55と56がオン状態)になることができる。図9
の倍電圧回路50のケースのように、各々ステージSTi
のスイッチエレメント51乃至56は制御信号φ1 とφ
2 に依って制御される。しかし、図10のADCの場
合、全てのステージに共通する制御手段60′は各ステ
ージの第1と第2の制御信号を生成するために与えられ
ていて、なおかつ、φ1 がアクティブの時に、スイッチ
エレメント51乃至56の奇数番号のステージST1 、
ST3、ST5 …は入力構成に保持されるが、スイッチ
エレメント51乃至56の偶数番号のステージST2 、
ST4 、ST6 …は出力構成に保持され、なおかつ、φ
2 がアクティブの時に逆になる。
に加えられる入力電圧Vi を受けるためにステージの第
1と第2の入力ノードI1 とI2 に接続されていて且つ
前述の比較電位Vr /4を受けるためにも接続されてい
る比較手段70を搭載している。比較手段70は、その
出力に於いて3ステート・ロジックデジタルデータa
(+1、0、−1)を与え、ステージのデジタル出力と
して、前述の表2に従って作動する。各々ステージのデ
ジタルデータは、デジタル出力ワードを生成する処理の
ためにデータ処理手段80に加えられる。デジタルデー
タaはその動作を制御する電圧調整手段58にも加えら
れる。
と56がオンの時に、ステージの電圧記憶回路の各々の
共通ターミナルCOM1 とCOM2 の間で、3つの異な
る可能性のある電圧の1つから、比較手段に依って生成
されるデジタルデータに依って、選ばれたオフセット電
圧VOSを加えるように作動する。a=+1のケース(V
r /4≦Vi のケースに対応している)の時に、選ばれ
たオフセット電圧はVOS=−Vr になる。a=0(−V
r /4≦Vi <Vr /4のケースに対応している)の時
に、選ばれたオフセット電圧はVOS=0になる。a=−
1 (Vi <−Vr /4のケースに対応している)の時
に、選ばれたオフセット電圧はVOS=+Vr になる。
いて、デジタル化されるアナログ入力電圧Vi1は第1電
圧比較ステージSTi の第1と第2の入力ノードI1 と
I2の間に加えられる。最初に、制御手段60′は制御
信号φ1 を作動するので、第1電圧変換ステージSTi
は入力構成(そのスイッチエレメント51乃至54がオ
ン)に保持される。この構成に於いて、スイッチエレメ
ント55と56は共にオフに保持されるので、電圧調整
手段58は回路の残りの部分から分離される。
Ti の比較手段70は、加えられる入力電圧Vi と比較
電位Vr /4を比較して、3ステート・ロジックデジタ
ルデータを比較の結果に基づいて生成する。φ1 がアク
ティブの時の周期の終わりの前に、スイッチング信号C
Kは、制御手段60′に依って第1ステージSTi の各
々スイッチ駆動手段4、5に印加されて、ステージST
i の電圧記憶回路VSC1 とVSC2 の各々のスイッチ
エレメント1がオフに切り替えられるようにするので、
第1ステージSTi の入力電圧Vi1がこれらの回路の各
々の記憶コンデンサー2の各々に記憶される結果にな
る。
にしてφ2 を作動し第1ステージSTi を出力構成に切
り替える。この構成に於いて、ステージのスイッチエレ
メント51乃至54はオフ条件になり、ステージのスイ
ッチエレメント55と56はオン条件になる。電圧調整
手段58は従って電圧記憶回路VSC1 とVSC2 の各
々記憶コンデンサー2の間で直列に接続されるので、選
ばれたオフセット電圧VOS(デジタルデータaに基づい
て −Vr ,0,+Vr )が電圧記憶回路VSC1 とV
SC2 の各々共通ターミナルCOM1 とCOM2 の間に
加えられる。そこで、アナログ変換電圧VC は、電圧調
整手段58に依って電圧記憶回路VSC 1 とVSC2 の
各々の共通ターミナルCOM1 とCOM2 の間に加えら
れる選ばれたオフセット電圧VOSに依って記憶されてい
た入力電圧Vi1の2倍と異なる(すなわち、VC1=2V
i1+VOS)ステージSTi の第1と第2の出力ノードO
1とO2 の間に生成される。
テージSTi に依って生成される変換電圧VC1は、Vi1
と比較電位Vr /4の間の比較の結果に基づいて、2V
i1−Vr 、2Vi1、または2Vi1+Vr になることがで
きる。図10に図示されているように、ADCの電圧変
換ステージは直列に接続されているので、第2電圧変換
ステージST2 はその入力電圧Vi2として第1電圧変換
ステージSTi に依って生成されるアナログ変換電圧V
C1を受ける。前述のように、第2ステージST2 のスイ
ッチエレメント51乃至56は、第1ステージSTi の
スイッチエレメント51乃至56が出力構成の時に入力
構成にφ2 が制御されるので、第2ステージST2 は、
第1ステージSTi に依って生成される比較電圧VC1の
その比較動作を、遅れることなく始めることができる。
第2ステージST2 のスイッチ駆動手段4乃至5のスイ
ッチング信号CKは、(φ1 がアクティブの間のスイッ
チ駆動手段4、5のケースのような第1変換ステージS
T i よりむしろ)そこでφ2 がアクティブの間に生成さ
れるので、第1ステージSTi のアナログ変換電圧VC1
が第2ステージST2 に記憶される。φ2 がアクティブ
の時の周期の終わりの後で、φ1 は、再びアクティブに
なり、第2ステージST2 を出力構成に切り替える。そ
れは、従って、アナログ変換電圧VC2を前の(第1)ス
テージのアナログ変換電圧VC1に基づいて生成する。
T3 の入力に加えられ且つ順に(φ 1 がアクティブの次
の周期に於いて)アナログ変換電圧VC3に変換される。
次の電圧変換動作は従って制御信号φ1 とφ2 の作動の
各々“スワップ”で行われる。制御信号φ1 とφ2 が各
々アクティブの周期t1 とt2 はコンバーターの第1と
第2のクロック位相を構成し、第2の位相はコンバータ
ーの各々次のクロック周期の第1クロック位相の終わり
の後に始まる。
が出力構成に切り替えられた後に(第1ステージに依っ
て与えられたばかりのアナログ変換電圧VC1をアナログ
変換電圧VC 2に変換するために)入力構成に切り替え
られて戻るので、新しいアナログ入力電圧は、φ1 が再
び作動されるたびに、コンバーターに依って受けられる
ことができる。このようにして、ADCは新しい変換結
果(N個の3ステート・ビットに基づくデジタル出力ワ
ード)を全てのクロック周期に生成することができる。
ージの印加入力電圧と比較電位を直接比較することは不
可欠な要素でない。比較は、一方で、コンパレーターの
電位と、他方で、電圧記憶回路に記憶されている入力電
圧、または比較の前にステージに依って与えられている
初期アナログ変換電圧の間で行われると思われる(そこ
でアナログ変換電圧は補正される)。
代わりに、各々が交互に他の出力を抽出して繰り返し動
作する、ちょうど2つの電圧変換ステージを代わりに使
用できると思われる。この構成は、1つのクロック周期
(すなわち2つのクロック位相)を用いて、3ステート
・ロジック・デジタルデータの全ての2つのビットを生
成することになる。従って、Nビット変換を行うため
に、構成はN/2クロック周期をとることになり、これ
はN個のステージを使用するコンバーターより遥かに遅
くなる。要求される回路の大きさは、しかし小さくなる
と思われる。
る1個の電圧変換ステージだけを有する3状態(3ステ
ート)論理ADCを作ることも可能である。但しこの場
合、以下に図11を参照して説明するように、電圧変換
ステージは図10のADCの変換ステージSTi におけ
る電圧記憶回路とは異なる構成の電圧記憶回路を有する
必要がある。
使用される電圧変換ステージ90は、電圧変換ステージ
90の第1及び第2入力ノードI1 とI2 にそれぞれ接
続された第1及び第2の変形した電圧記憶回路VS
C1 ′とVSC2 ′を有する。各変形電圧記憶回路は、
これまでに図1乃至図7を参照して説明した入力スイッ
チエレメント1と、単一利得の増幅器エレメント3と、
ブートストラップスイッチ駆動手段4、5を有する。し
かしながら、各変形電圧記憶回路は、図1の電圧記憶回
路における1個のコンデンサー2の代わりに、第1の変
形電圧記憶回路VSC1 ′の場合にはC1 とC3 のラベ
ルを付けた2個のコンデンサーを、第2の変形電圧記憶
回路VSC2 ′の場合にはC2 とC4の2個のコンデンサ
ーを有する。コンデンサーC1 乃至C4は、通常同一の静
電容量であるが、これは電圧変換ステージ90の正確な
動作のために必須ではない。
チエレメント91乃至106を有し、コンデンサーC1
乃至C4のそれぞれに4個のスイッチエレメントが関係し
ている。すなわち、スイッチエレメント91、92、9
5及び96はコンデンサーC 1 に関係し、スイッチエレ
メント101、102、105及び106はコンデンサ
ーC2 に関係し、スイッチエレメント93、94、97
及び98はコンデンサーC3 に関係し、スイッチエレメ
ント99、100、103及び104はコンデンサーC4
に関係する。
下により詳細に説明するように、ブートストラップスイ
ッチ駆動手段により生成される制御信号φ1 とφ2 に応
じてオン状態とオフ状態になる。各電圧記憶回路VSC
1 ′とVSC2 ′に関係して、入力スイッチエレメント
1と電圧変換ステージ90の関連する入力ノードI1又は
I2との間で、入力スイッチエレメントに直列に接続され
た入力分離スイッチエレメント46、及び(増幅器エレ
メント3の出力ターミナルの)変形電圧記憶回路の出力
ノードと入力スイッチエレメント1の入力側との間に接
続されたフィードバックスイッチエレメント48があ
る。入力分離スイッチエレメント46とフィードバック
スイッチエレメント48は、図8の電圧加算回路におけ
る同一の名称及び参照番号のスイッチエレメントに対応
し、同一の働きを行う。フィードバックスイッチエレメ
ント48はいずれにしろ抵抗に置き換えることが可能で
ある。
整手段58に類似しており、第1及び第2変形電圧記憶
回路VSC1 ′とVSC2 ′の間に接続される。更に、
コンパレーター手段70は、図10の各電圧変換ステー
ジSTi のコンパレーター手段に類似しており、変形電圧
記憶回路の各出力ノード間に接続される。電圧調整手段
58は、更なる複数のスイッチエレメント581乃至5
88を有する。6個のスイッチエレメント582乃至5
84と、586乃至588はそれぞれペアでコンパレー
ター手段によって生成される3ステートデータ「ビッ
ト」a i の論理レベルに応じて活性化される。この場
合、a i =−1の時に、スイッチエレメント582と5
86が活性化され、その結果電圧調整手段58の出力タ
ーミナルの間に生成されるオフセット電圧VOSは、あら
かじめ定められた基準電圧+Vr に等しくなる。a i =
0の時に、スイッチエレメント583と587が活性化
され、オフセット電圧VOSはゼロになる。a i =+1の
時に、スイッチエレメント584と588が活性化さ
れ、オフセット電圧VOSは−Vr に等しくなる。
2 とI1 にそれぞれ接続される電圧調整手段58の他の
2個のスイッチエレメント581と585の活性化につ
いて、以下に説明する。制御手段61は、図10の制御
手段60′にほぼ類似しており、主(マスタ)制御信号
φ1Mとφ2Mを生成するだけでなく、それぞれ更にマスタ
制御信号SAM M とCONM も生成する。マスタ制御信
号φ1M、φ2M及びSAMM は、各変形電圧記憶回路のブ
ートストラップスイッチ駆動手段4、5に印加される。
各変形電圧記憶回路のブートストラップスイッチ駆動手
段は、マスタ制御信号φ1M、φ2M及びSAMM に対応し
関連する変形電圧記憶回路のスイッチエレメントに印加
されるブートストラップ制御信号φ1 、φ2 及びSAM
PLEを発生させる。ブートストラップ制御信号の電位
は、変形電圧記憶回路の増幅器エレメント3の出力ター
ミナル電位に追従する。変形電圧記憶回路に関係するフ
ィードバックスイッチエレメント48を活性化するのに
使用される制御信号CONVERTは、マスタ制御信号
CONM から導出されるブートストラップ制御信号であ
ってもよいが、それはブートストラップされるフィード
バックスイッチエレメント48に印加される信号として
基本的ではないため、マスタ制御信号CONM を直接与
えることもできる。
動作の開始時には、等価のデジタル信号に変換されるア
ナログ入力電圧が、電圧変換ステージ90の第1及び第
2入力ノードI1 とI2 の間に印加される。印加された
アナログ電圧のサンプリングを容易にするために、制御
手段61は、各変形電圧記憶回路において入力ノードI
1 とI2 をスイッチエレメント1と46を介して変形電
圧記憶回路の増幅エレメント3の各入力に接続させるよ
うに関係するブートストラップ制御信号SAMPLEを
活性化させるマスタ制御信号SAMM を発生する。この
時、CONVERT制御信号は非活性化され、フィード
バックスイッチエレメント48はオフ状態である。
81と585は、更に制御信号SAMPLEによっても
活性化され、電圧調整手段の出力ターミナル電位はそれ
ぞれ第2及び第1入力ノードI2 とI1 の電位に等し
い。この時、他のスイッチエレメント582乃至584
と586乃至588は、オフ状態に保持される。入力電
圧のサンプリング中に制御信号φ1 が活性であると仮定
すると、スイッチエレメント91、95、101及び1
05はオン状態であり、第1の変形電圧記憶回路VSC
1 ′におけるコンデンサーC1 は、上側のプレートが第
1入力ノードI1 に接続され、下側のプレートが第2入
力ノードI2 に接続される。同様に、第2の変形電圧記
憶回路VSC2 ′は、上側のプレートが第2入力ノード
I 2 に接続され、下側のプレートが第1入力ノードI1
に接続される。従って、各コンデンサーC1 とC2 は印
加されたアナログ入力電圧のサンプリングを行うように
印加されたアナログ入力電圧を記憶する。
レメント94、98、100及び104は、オン状態に
あり、コンデンサーC3 とC4 は増幅器エレメント3の
各出力ターミナルの間に交互に平行に接続される。増幅
器エレメントは単一の利得を有しているため、サンプル
化されたアナログ入力電圧はφ1 の間各コンデンサーC
3 とC4 にも記憶される。
サンプリングを終了するように非活性化され、制御信号
φ1 は活性化されたままである。SAMPLE制御信号
が非活性化された後、CONVERT制御信号は変換動
作の残りの部分のために、活性化される。単位利得の増
幅器エレメント3の入力及び出力ターミナル電位は常に
等しいため、入力スイッチエレメント1の入力側及び出
力側ターミナルは、同一電位に保持され、エレメント1
は、関係する入力ノードI1 又はI2 の電位で付随して
生じる変化にかかわらず、オフ状態に安定的に保持され
る。
プル化された入力電圧は、コンパレーター手段70によ
り、図10のADCにおけるのと同様の方法で、あらか
じめ定められた比較電位Vr /4と比較される。3ステ
ート論理デジタルデータ(+1、0、−1)の第1ビッ
トa1 は、コンパレーター手段70により比較結果に基
づいて生成される(表1参照のこと。)。
調整手段58のスイッチエレメント582乃至584と
586乃至588の各ペアは、第1データビットa1 に
従って活性化される。このようにして、電圧調整手段5
8は、出力ターミナルの間に、あらかじめ定められたオ
フセット電圧VOS(デジタルデータビットa1 に対応し
た−Vr ,0,+Vr )の1つを生成する。制御信号φ
1 はまだ活性化したままであり、スイッチエレメント9
1、95、101、及び105はすべてオン状態のまま
であり、スイッチエレメント3の各入力ターミナルの間
に、第1の列の接続が存在することになる。この第1の
列がコンデンサーC1 、電圧調整手段58及びコンデン
サーC2 を構成する。このように、増幅器エレメント3
の各入力ターミナルの間の電圧は、コンデンサーC1 と
C2 に記憶されたサンプル化されたアナログ入力電圧に
第1データビットa1 により選択されたオフセット電圧
V OSを加えたものの2倍に等しい第1変換電圧VC1であ
る。このように、電圧変換動作は、表2に従って行われ
る。
は、増幅器エレメント3によってバッファされており、
第1の変換電圧VC1が増幅器エレメント3の各出力ター
ミナルの間に再生される。スイッチエレメント94、9
8、100及び104はすべてオン状態のままであり、
コンデンサーC3 とC4 は増幅器エレメント3の各出力
ターミナル間に相互に平行に接続され、それぞれが第1
の変換電圧VC1を記憶する。
0によって基準電位Vr /4と比較され、第2データビ
ットa2 が比較結果に応じて生成される。次に、制御手
段は制御信号φ1 を非活性化し、制御信号φ2 を活性化
する。同時に、第2データビットa2 が電圧調整手段に
印加され、このデータビットa2に応じて新しいオフセ
ット電圧VOSが選択される。制御信号φ2 を活性化する
ことにより、スイッチエレメント93、97、99及び
103がオン状態になる。その結果コンデンサーC3 と
C4 は電圧調整手段58に直列に接続され、増幅器エレ
メント3の各入力ターミナルの間に第2の列接続(C3
−VOS− C4 )が形成され、上記の第1の列接続(C
1 −VOS− C2 )と置き換わる。従って、この結果得
られる増幅器エレメント3の各出力ターミナルの間に生
成される新しい変換電圧VC2は、第1の変換電圧VC1に
新しく選択されたオフセット電圧VOSを加えた値の2倍
に等しくなる。制御信号φ2 を活性化することにより、
スイッチエレメント92、96、102及び106はオ
ン状態になり、この新しい変換電圧VC2は増幅器エレメ
ント3の各出力ターミナル間に平行に接続されるコンデ
ンサーC1 とC2 に記憶される。
段70で基準電位VR /4と比較され、次のデータビッ
トa3 を生成する。次いで、制御信号φ2 は非活性化さ
れ、制御信号φ1 が活性化され、更に、データビットa
3 が電圧調整手段に印加され、新しいオフセット電圧V
OSが選択される。制御信号φ1 が活性化されるので、第
1の列接続(C1 −VOS− C2 )が増幅器エレメント
入力ターミナルの間の第2の列接続(C3 −VOS− C
4 )に置き換わり、コンデンサーC3 とC4 はその結果
得られる新しい変換電圧VC3を記憶する。
化され、新しいデータビットai と新しい変換電圧がそ
れぞれ連続した制御信号位相の間生成される。図10を
を参照して説明したように、データビットai はADC
のデータ処理手段80(図示せず)に印加され、もとも
と印加されたアナログ電圧を表すデジタル出力ワードを
生成するように処理される。図11の電圧変換ステージ
は、N個の3ステートビットに基づくデジタル出力ワー
ドを生成するのにN個のクロック位相が必要であること
がわかる。
ミナル電位は出力ターミナル電位に等しいため、制御信
号φ1 又はφ2 のいずれかが活性である時には、第1変
形電圧記憶回路VSC1 ′のスイッチエレメント1、4
8、91、92、93及び94、及び第2変形電圧記憶
回路VSC2 ′の対応するスイッチエレメント1、4
8、103、104、105及び106の各スイッチエ
レメントは、2個のターミナルにわたって電圧を有しな
いことが理解される。
るスイッチエレメント91乃至94と103乃至106
は、オーバーラップ無しに切り換えできる(すなわち、
スイッチオフの後遅延無しに切り換えられる。例えば、
スイッチエレメント92がオンになる前にスイッチエレ
メント92はオフする。)。これは、これらのスイッチ
エレメントが接続される4個のノード(増幅器エレメン
トの入力ターミナル、増幅器エレメントの出力ターミナ
ル、及び2個のコンデンサーのそれぞれの上側のプレー
ト)は、切り換えの前後(すなわち、各制御信号位相が
φ1 からφ2 に変化する等)で同一の電圧を有するため
である。この上側のプレートに関係するスイッチ91乃
至94と103乃至106がオーバーラップすることな
しに切り換わることにより、制御信号の発生が簡単にな
る。
接続されるスイッチ95乃至102は、電荷注入効果を
避けるため、コンデンサーの上側のプレートに接続され
るスイッチエレメント91乃至94と103乃至106
の切り換えの後、所定の短時間で切り換えられることが
重要である。この所定の短時間は、この時間の間各増幅
器エレメント3の入力ターミナルが他の増幅器エレメン
ト3の出力ターミナルに効果的に組み合わされるという
観点から最小化され、正のフィードバックが生じる。こ
の正のフィードバックの効果は、増幅器エレメントが単
位利得を有する場合にはあまり重要でないが、電圧変換
ステージ90をこの状態にする必要がある絶対的に必要
な時間より長くこの状態にするのを避けるのが望まし
い。これにより、上側のプレートに接続されるスイッチ
エレメント91乃至94と103乃至106が設定され
ると同時に、下側のプレートに接続されるスイッチエレ
メント95乃至102が切り換わる。
板を覆う材料の導電性と逆の導電性の1個以上のウエル
に形成されることが望ましく、そのウエル又は各ウエル
の電位は第1の変形電圧記憶回路の増幅器エレメント3
の出力ターミナル電位に対して固定される。これと同様
のことが、第2の変形電圧記憶回路のVSC2 ′のスイ
ッチエレメント1と103乃至106にも適用される。
このスイッチエレメントの配置により、図1乃至図7の
電圧記憶回路に関連して既に説明したのと同一の基本的
な方法で、変形電圧記憶回路の寄生静電容量をブートス
トラップすることが可能になる。
圧変換動作が、最初のクロック位相中にアナログ入力電
圧がサンプリングされ、このサンプリングは直ちに終了
する。これにより、変換動作が高速化されるが、サンプ
リング中にコンデンサーC1とC2 の下側のプレートを
入力ノード電位に充電するためのべつのスイッチエレメ
ント(電圧調整手段58と一体に示されているエレメン
ト581と585)を備える必要がある。これらのスイ
ッチエレメント581と585を除いて単に最初のクロ
ック位相で(a1 を得るために)比較動作を行うことも
可能であり、第1の電圧変換動作は次のクロック位相で
実行される。
圧変換ステージは、適当な変形を加えることにより、倍
電圧及びオフセット動作を必要とするほかのアナログ・
デジタル・コンバーターに適用可能である。図10を参
照して既に説明した電圧変換ステージの列を有するAD
Cでの電力消費を最低にするため、「スケール化」した
連続ステージにするのが効果がある。この点は、図12
を参照してより詳しく説明される。
の最初の3つのステージが概略的に描かれている。第1
ステージの記憶コンデンサー2は各々静電容量Cをもっ
ていて、増幅器エレメント3のトランジスターは各々チ
ャンネル幅Wであり、増幅器エレメント3のこれらのト
ランジスターの各々に流れる電流はIである。第2ステ
ージに於いて、記憶コンデンサー2は各々静電容量がK
Cであり、ここで1/kが予め設定されたスケーリング
・ファクター(k<1)の時に、増幅器エレメント3の
トランジスターは各々幅がkWであり、各々トランジス
ターを流れる電流はkIになる。同様に、第3ステージ
に於いて、静電容量はk2 C、トランジスター・チャン
ネル幅はk2 W、トランジスターの電流はk2 Iにな
る。
これらの3つのパラメータがスケーリング・ファクター
1/kに依って関係されている限りスケールされる。そ
の結果、第1ステージで消費される電流に関して表され
る、デバイスで消費される総電流は、1+k+k2 +k
3 +…… になる。各々ステージは1/kのノイズパワ
ーをその自らの入力にもっているが、しかし、ADCの
入力ターミナルに対して、これは前のステージの利得の
積に依って減少される。例えば、第2ステージのノイズ
パワー=1/k、前のステージの電圧利得(このケース
では第1ステージの電圧利得)=2、従ってノイズパワ
ーは、入力ノイズパワーに対して、1/kになる。
パワーは、1+1/4k+1/16k2 +1/64k3
+……になる。例えば、k=1/2の時には、総ノイズ
=1+1/2+1/4+1/8+……=2になる。同様
に、k=1/2を前述の総電流の式に代入すると、総電
流=1+1/2+1/4+1/8+……=2になる。
ー加算の結果に依って割り算されなければならない、す
なわち、入力ノイズは同じファクターで掛け算され、次
式のように表される。
2の時に最小になる。前述の分析から、ADCの最小総
消費電力の最適のスケーリング・ファクターは2になる
ことが明らかである。これは、最小ノイズレベルを与え
られた消費電力に、または最小消費電力レベルを与えら
れノイズレベルに提供する。従って、各々ステージは前
のステージのサイズの実質的に半分になる。この場合、
総消費電力は第1ステージの消費電力の2倍に等しくな
り、なおかつ、総ノイズパワーは第1ステージのノイズ
パワーの2倍に等しくなる。
ーリング・ファクター1/kをもつ総電流とノイズの変
化の様子を示している。図13に示すように、与えられ
たパワー消費に対して最小のノイズと与えられノイズレ
ベルに対して最小のパワー消費は各々スケーリング・フ
ァクター1/k=2の時に現れる。前述の分析は変換ス
テージのスケーリングがADCの全てのステージに適用
されることを示しているが、実際に、ステージのスケー
リングは、16ステージ列(17ビットADC)の場
合、これは、最後のステージが第1ステージのサイズの
1/216=1/65536倍だったことを意味している
ので、最終ステージまで続けることができない。
ージ・サイズが適度に小さくなる時に、全ての次のステ
ージは同じサイズにされる、すなわち、これは、ノイズ
を少し大きくするが、広い範囲のサイズが要求されない
ことを意味している。例えば、スケーリングが6つのス
テージの後に停止する場合、最小ステージのサイズ(6
番目と全ての次のステージに用いられる)は第1ステー
ジのサイズに対して1/32になる。この場合、全パワ
ー=1+1/2+1/4+1/8+1/16+1/32
+1/32+1/32+……になる。
と、該サイズのステージは、最大のステージを形成する
ために平行にされる(またはレイアウトで“ストレッチ
される”)ことができる“ユニット”ステージとしてデ
ザインされることができる。例えば、ユニットステージ
が第1ステージに対して1/32のサイズになる場合、
第1ステージ=32の平行ユニット、第2ステージ=1
6の平行ユニット、第3ステージ=8の平行ユニットに
なる。
するADCのチップに関して1つの考えられるレイアウ
トが図14に図示されている。表3は与えられた最小サ
イズのステージの場合、最適スケーリング・ファクター
1/kは、15ステージADC(16ビット)のケース
の異なる最小ステージに最適のスケーリング・ファクタ
ーを示す表である。表3から明らかなように、最適のス
ケーリング・ファクターは非常に2に近い。
ズパワー値4.0と比べると、1/32の最小ステージ
サイズは約10%または0.46dBの全てのパワーの増
加またはノイズの増加の結果になるが、1/16の最小
ステージサイズは、パワーまたはノイズを約25%また
は0.99dBだけ増加する結果になる。これらの2つの
最小ステージ・サイズは好ましい対策になると思われ
る。
の態様に於いて、電圧変換ステージの列を有する任意の
適切なタイプのアナログ・デジタル・コンバーターに効
果的に応用されることができる。例えば、スケーリング
を前述のEP−B −0214831 に説明されている電圧変換回
路に、その文献に前述の複数のステージが直列に互いに
接続されていたケースに、応用することも可能と思われ
る。
は、記憶コンデンサー2の静電容量に直接比例し且つ変
換率に逆比例する。これは、高い分解能と高い変換率に
対してもパワーがとうぜん増加されることを意味してい
る。しかし、16ビット10Ms/sのコンバーターは
0.5W未満しか消費しないことが推定される。これ
は、変換率を1Ms/sに下げると、パワーは50mW
または100ks/sで5mWに減少されることを示唆
している。
パワーと面積は、静電容量が非常に小さいので急激に減
少する。12ビット50Ms/sのコンバーターは、異
なる変換ステージに依って与えられるデジタルデータを
処理するために要求されるデジタル論理回路の消費電力
を含めて200mWを消費すると推定される。これは、
従来のコンバーターと比べると遥かに改善された電力/
速度のつりあいのとれた関係を示している。その1つの
主な理由は、直列の各々ステージが、前のステージのサ
イズと電力の半分になり、第1ステージの約2倍となる
コンバーターの総電力を与えることができるためであ
る。これは大幅な減少をチップサイズに提供し、16ビ
ットMs/sのコンバーターは適切な処理で10mm2 よ
り狭い面積しか占めないと推定される。
力ワードのADCのデジタル論理回路は(N−1)2 の
D型タイプ・フリップフロップと(N−1)フルアダー
を搭載していて、全てが変換率でクロック計時される。
16ビット分解能の場合、これは、約2000の基本セ
ル・カウントと、16ビット分解能で推定アナログ消費
電力の約25%の消費電力を5Vと10MHzで与える
(15ビット分解能の場合、アナログ消費電力は4のフ
ァクターだけ減少されると思われる)。
の増幅器エレメント3の各々の利得は完全に単位値にな
る。そうでない場合、利得エラーを伝搬機能に導くこと
とは別に、更なる利得エラーが、寄生静電容量が完全に
ブートストラップされないので生じる結果になる。これ
らのエラーに起因する非直線性は、各々ステージで用い
られる基準電圧Vr を列のステージと共に少し調整すれ
ば補正されることができる。例えば、0.1%の利得エ
ラーを補正するには、Vr を各々次のステージに対して
0.1%だけ減少すればよい。
各々ステージから受けるデジタルデータ処理手段80
は、次のステージのデジタルデータを機能的に調整すれ
ば、アナログ回路の電圧変換エラーに対して任意に要求
される補正を実施できる。高速動作が可能なADCを生
成するには、スイッチエレメントおよびステージの増幅
器エレメントの動作が十分に高速であることが基本条件
になる。単位利得増幅器エレメント3は通常の演算増幅
器より遥かに高速にデザインされることができて、なお
かつ、SPICEシミュレーションは50nsの安定時
間(10Ms/sの変換率に対応している)は適切な処
理で16ビットの精度に具体的に相応していることを示
していた。デプレションモードNMOSバッファを用い
て且つ一部の分解能を犠牲にすると、10nsの安定時
間が、12ビットの精度に対して可能になる。これは、
図10のデザインに基づくADCはHDTVのようなア
プリケーションに使用可能であることを示唆している。
問題でない、何故ならば、増幅器エレメントに起因する
ノイズは、それが増幅器エレメントに達する前に、アナ
ログ入力電圧の倍圧に依って効果的に減少されるからで
ある。増幅器エレメントは、それらが kT/C ノイズより
少ないノイズに関連するようにデザインされることがで
きるが考えられる。この kT/C ノイズは、任意に切り替
えられるコンデンサー回路に於いて与えられ記憶されて
いる電圧サンプルの精度を制約する熱ノイズが原因であ
り、なおかつ、非常に小さいコンデンサーが用いられる
ことを妨げる。16ビットの信号とノイズの比率の場
合、少なくとも10pFの記憶コンデンサーが次のステ
ージに要求され、各々後のステージで半分に減少するこ
とが推定される。
は、p−ウェル(n−基板)CMOSプロセスに依っ
て、望ましくはデプレション・モード・デバイスを用い
て好都合に生成される。十分に大きい電圧スイングを得
ることは単独の5V電源を用いても難しい(小さい電圧
スイングは、低いノイズ・レベルが異なるステージを形
成する回路に要求されることを意味している)、なおか
つ、この問題は3.3Vのような低い電源電圧で益々難
しくなる。
列に接続されているので、完全に電源電圧に印加される
わけでない。すなわち、ソース/ドレイン・ダイオード
だけが高電圧に印加されるが、これでさえも電源電圧と
同じ大きさでない。最大電圧(5V)はウェル基板の接
合部に生成される。この観点から、±3V(または±
3.3V)正負両電源を、0V〜+3Vの範囲で作動す
る(最小限の幾何学的形状の)デジタル回路と、±3Vを
使用するアナログ回路と共に使用することが望ましいと
思われる。この正負両電源アプローチは、入力信号が0
Vの何れかの側にスイングできるので直流結合されるこ
とができる大きな長所も有している。デジタルの消費電
力も実効デジタル論理電源電圧の低下に従って減少さ
れ、なおかつ、これは十分な減少を総消費電力に与える
と思われる。
ク周波数の向上を、これがアナログ消費電力に依って制
限されない場合でも可能にすることができる。分割式電
源装置の主な長所は、従って、ADCの動作の最高速度
を向上すると思われる向上されるデジタル速度と減少さ
れる消費電力にある。
容量のために生じるコンデンサと増幅器エレメントとの
間の電流が低減されるため、コンデンサに蓄積される電
荷により生じる電圧の変動が低減され、電圧記憶回路の
精度が向上する。
図を示している。
の1つの設計例を示している。
別の設計例を示している。
レメントを更に詳細に示している。
使用している、スイッチ・ドライブ手段の事例と共に示
している。
イアウトの1つを示す図であり、(A)が平面図を、
(B)が断面図を示している。
イアウトの別つの例を示す図であり、(A)が平面図
を、(B)が断面図を示している。
電圧加算回路の回路図を示している。
用する倍電圧回路の回路図を示している。
9の倍電圧回路に基づいている、アナログ・デジタル・
コンバーターの一部の回路図を示している。
第2の態様のアナログ・デジタル・コンバーターの部分
的な回路図を示す図である。
る値から次の値にスケーリング・ファクターに依ってス
ケーリングする長所を示す、図10のコンバーターの部
品の略図である。
コンバーターのケースに於いて、コンバーターの総消費
電力とスケーリング・ファクターの間の関係と、コンバ
ーターの総ノイズ量とスケーリング・ファクターの間の
関係を示すグラフである。
アウトの1つの例を示す略図である。
器エレメントを更に詳細に示している。
Claims (45)
- 【請求項1】 第1のプレートは回路の入力ターミナル
に入力スイッチ・エレメントを経由して接続されてい
て、第2のプレートは回路の共通ターミナルに接続され
ていて、回路が作動中に前記の入力ターミナルと共通タ
ーミナルの間に記憶される入力信号が印加される記憶コ
ンデンサーと、 前記の第1のプレートに接続された入力と回路の出力タ
ーミナルに接続されている出力を有し、前記出力ターミ
ナルと共通ターミナルとの間に、前記記憶コンデンサー
に記憶されている電圧に基づいて出力信号を生じさせる
増幅器エレメントとを備え、 該増幅器エレメントは、デバイスの第1と第2の電流路
の電極の間に設けられた制御可能な電流路を備えていて
且つ前記の制御可能な電流路の電流の大きさを制御する
ための電位が加えられる制御電極も備えている電気入力
デバイスを備えていて、 前記の制御電極は、前記の記憶コンデンサーの第1のプ
レートに接続されていて、なおかつ、前記の第1と第2
の電流路の電極は電位追従手段に接続されているので第
1電流路電極電位と第2電流路電極電位が共に制御電極
電位に追従できて、また、電流が前記の制御可能な電流
路を流れるので、第1と第2の電流路の電極の各電位は
前記の記憶コンデンサーの第1のプレートの電位に対し
て実質的に固定されて保持される電圧記憶回路。 - 【請求項2】 前記電位追従手段は、前記第1電流路の
電極に第1電流路電極電位を制御電極電位に追従させる
ために接続されている電流ソースと、前記の第1と第2
の電流路の電極の間に第2電流路電極電位を第1電流路
電極電位に追従させるために機能的に接続されているア
クティブフォロア手段とを備える請求項1に記載の電圧
記憶回路。 - 【請求項3】 前記電気入力デバイスはFET入力トラ
ンジスターであり、前記制御電極がFET入力トランジ
スターのゲート電極であり、前記第1電流路の電極が前
記FET入力トランジスターのソース電極であり、前記
第2電流路の電極が前記FET入力トランジスターのド
レイン電極であり、なおかつ、前記制御可能な電流路は
前記FET入力トランジスターのドレイン─ソースチャ
ンネルに依って与えられる請求項2に記載の電圧記憶回
路。 - 【請求項4】 前記アクティブフォロア手段はそのドレ
イン─ソースチャンネルに前記FET入力トランジスタ
ーのドレイン─ソースチャンネルと直列に接続されてい
るカスケードFETトランジスターを備えており、該カ
スケードされたトランジスターのソース電極電位はその
ゲート電極電位に追従し且つ前記FET入力トランジス
ターのソース電極と前記カスケードされたトランジスタ
ーのゲート電極の間で実質的に一定の電位差を保持する
ために機能的に接続されているバイアス発生器も備えて
いる請求項3に記載の電圧記憶回路。 - 【請求項5】 前記増幅器エレメントは第1と第2の実
質的に同じ回路部から作られていて、第1の部分が前記
入力デバイスを含んでいて、且つ前記アクティブフォロ
ア手段と第2の部分が前記電流ソースを含んでいる請求
項2乃至4の何れかに記載の電圧記憶回路。 - 【請求項6】 前記入力スイッチエレメントはそのスイ
ッチング電極の電位に基づいて作動する電気入力スイッ
チエレメントであり、当該回路は、スイッチング電極電
位を入力ターミナル電位にエレメントがオン状態にある
時に追従させるように接続されているスイッチ駆動手段
を更に備え、これによりスイッチング電極電位を入力タ
ーミナル電位に対して実質的に固定されて保持し、なお
かつ、スイッチング電極電位を入力ターミナル電位に対
して変化させるように作動でき、エレメントはオン状態
からオフ状態に変えられることができる請求項1乃至5
の何れかに記載の電圧記憶回路。 - 【請求項7】 前記スイッチング電極電位は前記出力信
号から導出される請求項6に記載の電圧記憶回路。 - 【請求項8】 前記スイッチ駆動手段は、前記出力ター
ミナルに機能的に接続されていて、なおかつ、それに依
って受信されるスイッチング信号に基づいて、前記入力
スイッチエレメントをオン状態に保持するためにはオン
電位を、又は前記の入力スイッチエレメントをオフ状態
に保持するためにはオフ電位を加えるように作動でき
て、前記オンとオフの電位は前記出力ターミナルの電位
に対してそれぞれ実質的に固定されるが互いに予め設定
された値だけ異なる請求項7に記載の電圧記憶回路。 - 【請求項9】 前記出力ターミナルの電位に対してそれ
ぞれ固定された電位となるために前記出力ターミナルに
動作的に接続されている各第1と第2のバイアスライン
を備え、第2バイアスラインの電位は前記オンとオフの
電位の1つと等しくて且つ前記第1と第2のバイアスラ
イン間の電位差は前記の予め設定された値より大きいか
或いは等しく、 前記スイッチ駆動手段は、ブートストラップコンデンサ
ーを備えており、該ブートストラップコンデンサーの1
つのプレートは前記スイッチング電極に前記スイッチン
グ電極電位を与えるために接続されていて、且つ前記ブ
ートストラップコンデンサーの両方のプレートと前記バ
イアスラインに接続されている接続手段も備えており、 該接続手段は、スイッチング電極電位がオンとオフの電
位の1つからこれらの電位の他のものに変えられる時
に、ブートストラップコンデンサーの前記の第1のプレ
ートを前記第2バイアスラインに接続し、第2のプレー
トを前記の第1バイアスラインに接続するように作動す
る充電構成から、前記第1のプレートを第2バイアスラ
インから分離し、前記第2のプレートを前記の第2バイ
アスラインに接続するように作動する浮遊構成に切り替
えることができ、これにより前記第1のプレートの電位
が第2バイアスラインの電位から前記の予め設定された
値だけそれと異なる電位に変えられることを可能にした
請求項8に記載の電圧記憶回路。 - 【請求項10】 前記出力ターミナルの電位に対してそ
れぞれ固定された電位となるために前記出力ターミナル
に機能的に接続されている第1と第2と第3のバイアス
ラインを備え、該第3バイアスラインの電位は前記オン
とオフの電位の1つと等しく且つ前記第1と第2のバイ
アスライン間の電位差は前記の予め設定された値より大
きいか或いは等しく、 前記スイッチ駆動手段は、ブートストラップコンデンサ
ーを備えており、該ブートストラップコンデンサーの第
1のプレートは前記のスイッチング電極電位を与えるた
めに前記のスイッチング電極に接続されており、且つ前
記ブートストラップコンデンサーの両方のプレートと前
記のバイアスラインに接続されている接続手段も備えて
おり、 該接続手段は、スイッチング電極電位がオン状態とオフ
状態の電位の1つからこれらの電位の他のものに変えら
れる時に、前記ブートストラップコンデンサーの前記第
1のプレートを前記第3バイアスラインに接続し、第2
のプレートを前記第1バイアスラインに接続するように
作動する充電構成から、前記第1のプレートを第3バイ
アスラインから分離し、前記第2のプレートを前記第2
バイアスラインに接続するように作動する浮遊構成に切
り替えることができ、これにより前記第1のプレートの
電位が第3バイアスラインの電位から前記の予め設定さ
れた値だけそれと異なる電位に変えられることが可能で
ある請求項8に記載の電圧記憶回路。 - 【請求項11】 前記電気入力スイッチエレメントはM
OSFETトランジスターであり、且つ前記のオンとオ
フの電位の1つが前記出力ターミナルの電位と実質的に
同じである請求項8,9又は10のいずれかに記載の電
圧記憶回路。 - 【請求項12】 1つの基板の上に形成されていて、前
記の入力スイッチエレメントと前記の増幅器エレメント
の入力デバイスは前記の基板を覆う材料のウェルとは逆
の導電性タイプの1つまたは複数のウェルの内部に配置
されていて、そのウェル或いは各ウェルの電位を前記第
1のプレートの電位に追従させる手段がそこにある、請
求項1乃至11の何れかに記載の電圧記憶回路。 - 【請求項13】 前記記憶コンデンサーも前記ウェルの
内部に配置されている請求項12に記載の電圧記憶回
路。 - 【請求項14】 1つまたは複数の導電性シールドがそ
のウェル或いは各ウェルの部分に延長されていて、なお
かつ、そのシールド或いは各シールドの電位を前記第1
のプレートの電位に追従させる手段も備えている請求項
12又は13に記載の電圧記憶回路。 - 【請求項15】 前記増幅器エレメントの第1の部分は
前記の1つまたは複数のウェルの内部に配置されてい
て、なおかつ、前記増幅器エレメントの第2の部分は1
つまたは複数の更なるウェルの内部に形成されていて、
導電性のタイプはそれぞれ基板の周囲領域のタイプと逆
であり、そのウェル或いは各更なるウェルの電位は回路
の電源ラインの電位に対して実質的に固定されている請
求項12、13、または14に記載の電圧記憶回路。 - 【請求項16】 前記入力ターミナルと前記入力スイッ
チエレメントの入力側の間に挿入されていて、入力スイ
ッチエレメントの入力側の電位を、エレメントがオフ状
態に変えられた後に、記憶コンデンサーの前記第1のプ
レートの電位に対して実質的に固定して保持するための
入力電位保持手段を更に備える請求項6乃至15の何れ
かに記載の電圧記憶回路。 - 【請求項17】 前記入力電位保持手段は、前記入力ス
イッチエレメントと直列に接続されていて、なおかつ、
前記入力スイッチエレメントがオフ状態に変えられた後
に、そのエレメントの入力側を前記入力ターミナルから
分離するように作動できる更なるスイッチ・エレメント
を備えている請求項16に記載の電圧記憶回路。 - 【請求項18】 前記入力電位保持手段は前記入力スイ
ッチエレメントの入力側と前記記憶コンデンサーの前記
第2プレートの間に接続されている補助コンデンサーを
更に備えている請求項17に記載の電圧記憶回路。 - 【請求項19】 前記入力電位保持手段は、前記増幅器
エレメントと前記入力スイッチエレメントの入力側の間
に接続されているフィードバックスイッチエレメントを
更に備え、該フィードバックスイッチエレメントは、前
記入力スイッチエレメントの入力側がそのように分離さ
れている間に、そこに記憶コンデンサーの前記第1プレ
ートの電位から導出された電位を加えるように作動でき
る、フィードバックスイッチエレメントを更に備えてい
る請求項17又は18に記載の電圧記憶回路。 - 【請求項20】 前記の増幅器エレメントが実質的に単
一の利得を備えている請求項1乃至19の何れかに記載
の電圧記憶回路。 - 【請求項21】 作動中に、第1と第2と第3の電位が
加えられる第1と第2と第3の入力ノードと、 請求項20に記載の電圧記憶回路と、 該電圧記憶回路の出力ターミナルに接続されている出力
ノードと、 前記入力ノードと前記電圧記憶回路に接続されていて、
電圧記憶回路の入力スイッチエレメントがオフ状態に変
えられた後に、入力構成から出力構成に切り替わること
ができて、前記入力構成は前記第1と第2の入力ノード
を電圧記憶回路の各入力ターミナルと共通ターミナルに
接続するように機能するので、前記電圧記憶回路の記憶
コンデンサーの前記第1と第2の電位間の電位差の記憶
を可能にし、前記の出力構成は前記電圧記憶回路の共通
ターミナルを前記第3入力ノードに接続するように機能
するので、前記出力ノードに於いて前記第3の電位と前
記第1と第2の電位間の記憶されている差の合計と実質
的に等しい出力電位を生成するスイッチング手段とを備
えている電圧加算回路。 - 【請求項22】 作動中に、第1のペアの入力電圧が加
えられる第1と第2の入力ノードと、第2のペアの入力
電圧が加えられる第3と第4の入力ノードと、第3のペ
アの入力電圧が加えられる第5と第6の入力ノードと、 それぞれが請求項20に記載の電圧記憶回路である、第1
と第2の電圧記憶回路と、 前記第1と第2の電圧記憶回路の各出力ターミナルに接
続されている第1と第2の出力ノードと、 前記入力ノードと前記の電圧記憶回路に接続されてい
て、なおかつ、第1と第2の電圧記憶回路の各々入力ス
イッチ・エレメントがオフ状態に変えられた後に、入力
構成から出力構成に切り替わることができて、前記入力
構成は前記第1と第2の入力ノードを前記第1電圧記憶
回路の各入力ターミナルと共通ターミナルに接続し且つ
前記の第3と第4の入力ノードを前記の第2電圧記憶回
路の各入力ターミナルと共通ターミナルにも接続するよ
うに機能するので、前記第1電圧記憶回路の前記記憶コ
ンデンサーに於いて、前記第1ペアの2つの入力電圧の
間の第1の電位差の記憶を可能にし、前記第2電圧記憶
回路の前記記憶コンデンサーに於いて、前記第2ペアの
2つの入力電圧の間の第2の電位差の記憶を可能にし、
なおかつ、前記出力構成は第1と第2の電圧記憶回路の
各々共通ターミナルを第5と第6の入力ノードにそれぞ
れ接続するように機能するので、前記第1と第2の出力
ノードの間でペアの出力電圧を生成し、その間の電位差
は前記第3ペアの2つの入力電圧間の電位差と記憶され
ている第1と第2の電位差の間の差との合計に実質的に
等しいスイッチング手段を搭載している電圧加算回路。 - 【請求項23】 作動中に、2倍にされる入力電圧がそ
の間に加えられる第1と第2の入力ノードと、 それぞれが請求項20に記載の電圧記憶回路である、第
1と第2の電圧記憶回路と、 該第1と第2の電圧記憶回路の各出力ターミナルにそれ
ぞれ接続されている第1と第2の出力ノードと、 前記入力ノードと前記電圧記憶回路に接続されていて、
なおかつ、前記第1と第2の電圧記憶回路の各入力スイ
ッチエレメントがオフ状態に変えられた後に、入力構成
から出力構成に切り替わることができて、前記入力構成
は、前記第1入力ノードを前記第1電圧記憶回路の前記
入力ターミナルと前記第2電圧記憶回路の前記共通ター
ミナルの両方に接続し且つ前記第2入力ノードを前記第
2電圧記憶回路の前記入力ターミナルと前記第1電圧記
憶回路の前記の共通ターミナルの両方にも接続するよう
に機能するので、前記電圧記憶回路の各記憶コンデンサ
ーのをそれぞれ前記の入力電圧に充電させることがで
き、前記出力構成は、第1と第2の電圧記憶回路の各共
通ターミナルを互いに接続するように機能するので前記
記憶コンデンサーは前記第1と第2の出力ノードの間で
互いに直列に接続され、これらの出力ノードの間で前記
入力電圧の実質的に2倍になる出力電圧を生成できるス
イッチング手段とを備えている倍電圧回路。 - 【請求項24】 請求項23に記載の倍電圧回路と、 前記入力電圧と等しいか或いはそれから誘導される作動
電圧を受けるために接続されていて且つ比較電位を受け
るためにも接続されていて且つ比較をその作動電圧と前
記比較電位の間で実施して比較の結果を示すデジタルデ
ータを与えるように作動できるコンパレーター手段と、 前記第1と第2の電圧記憶回路の各共通ターミナルの間
に接続されていて、なおかつ、前記のスイッチング手段
が前記入力構成から前記出力構成に切り替えられた後
に、これらのターミナルの間で、前記デジタルデータに
依って、複数の予め設定された可能性のある値から選択
された値をもつオフセット電圧を加えるように作動する
ので、前記出力ノードの間で選択されたオフセット電圧
に依って前記入力電圧の2倍異なるアナログ変換電圧を
生成する電圧調整手段とを備えている電圧変換ステー
ジ。 - 【請求項25】 前記電圧記憶回路のスイッチング手段
が前記入力構成にある間に、前記コンパレーター手段が
前記比較を実行する請求項24に記載の電圧変換ステー
ジ。 - 【請求項26】 前記コンパレーター手段は、前記第1
と第2の入力ノードに接続されているので、前記入力電
圧は前記作動電圧になり、なおかつ、前記第1のデジタ
ルデータを前記入力電圧がマイナスの前記比較電位より
低いか同じ時に与え、前記第2のデジタルデータを前記
比較電位が前記入力電圧より小さいか又は等しい時に与
え、前記第3のデジタルデータを他の全ての場合に与
え、なおかつ、前記第2のデジタルデータに依って選択
されたオフセット電圧は−Vrefであり、ここで+V
ref は前記第1のデジタルデータに依って選択されたオ
フセット電圧であり、なおかつ、前記第3のデジタルデ
ータに依って選択されたオフセット電圧はゼロになり、
前記比較電位は実質的にVref /4と等しくなる請求項
24又は25に記載の電圧変換ステージ。 - 【請求項27】 各々が請求項24乃至26の何れかに
記載の電圧変換ステージであり、デジタル化されたアナ
ログ電圧が列の第1ステージの前記第1と第2の入力ノ
ードの間に加えられ、それぞれ後のステージの前記第1
と第2の入力ノードは直前のステージの第1と第2の出
力ノードにそれぞれ接続されている列状に接続されたN
個のステージと、 前記ステージの各スイッチング手段を続けて前記入力構
成から前記出力構成に切り替えさせるように作動し、該
切り替えは、ステージのそれぞれに於いて、第1ステー
ジを除いて、直前のステージのスイッチング手段は出力
構成にあるので前記切り替えの前にステージはその入力
電圧としてその直前のステージに依って生成されたアナ
ログ変換電圧を受信し且つそのアナログ変換電圧をそれ
に基づいてスイッチング後に生成する時に行われるよう
に制御する制御手段と、 前記N個のステージに依って与えられた前記デジタル・
データを受信するように接続されていて、そこから加え
られたアナログ電圧を表す、N+1ビットのデジタル出
力ワードを導出するように作動するデータ処理手段を備
えるアナログ・デジタル・コンバーター。 - 【請求項28】 交互に第1と第2のクロック位相で作
動するアナログデジタルコンバーターであって、前記制
御手段は、前記第1クロック位相に於いて列の奇数ステ
ージの各スイッチング手段を入力構成に保持し、偶数ス
テージの各スイッチング手段を前記の出力構成に保持す
るが、前記の第2クロック位相に於いては、偶数ステー
ジの各スイッチング手段を前記入力構成に保持し、奇数
ステージの各スイッチング手段を出力構成に保持するよ
うに作動する請求項27に記載のアナログ・デジタル・
コンバーター。 - 【請求項29】 列の隣接するステージの少なくとも1
つのペアに対して、ペアの第2ステージの前記第1と第
2の電圧記憶回路の各記憶コンデンサーは、ペアの第1
ステージの同等の記憶コンデンサーより静電容量が小さ
い請求項27または28に記載のアナログ・デジタル・
コンバーター。 - 【請求項30】 或るペア或いは各ペアの2つのステー
ジの記憶コンデンサーの静電容量の比率が約2:1であ
る請求項29に記載のアナログ・デジタル・コンバータ
ー。 - 【請求項31】 列の隣接するステージの少なくとも1
つのペアに対して、ペアの第2ステージの前記第1と第
2の電圧記憶回路の各増幅器エレメントの入力デバイス
は、ペアの第1ステージの同等の入力デバイスより幅が
狭い請求項27または30の範囲の何れかに記載のアナロ
グ・デジタル・コンバーター。 - 【請求項32】 或るペア或いは各ペアの2つのステー
ジの入力デバイスの幅の比率が約2:1である請求項31
に記載のアナログ・デジタル・コンバーター。 - 【請求項33】 列の隣接するステージの少なくとも1
つのペアに対して、ペアの第2ステージの前記第1と第
2の電圧記憶回路の増幅器エレメントの入力デバイスの
制御可能な電流路の各電流はペアの第1ステージの同等
の電流より小さい請求項27乃至32の範囲の何れかに
記載のアナログ・デジタル・コンバーター。 - 【請求項34】 或るペア或いは各ペアの2つのステー
ジの電流比が約2:1である請求項33に記載のアナログ
・デジタル・コンバーター。 - 【請求項35】 コンバーターの2番目からn番目のス
テージの各々に於いて、ステージの前記第1と第2の電
圧記憶回路の各記憶コンデンサーは、それぞれ直前のス
テージの同等の記憶コンデンサーの静電容量に対して、
これらの2番目からn番目のステージにかけて一定であ
る第1スケーリングファクターに依って減少される請求
項27または28に記載のアナログ・デジタル・コンバ
ーター。 - 【請求項36】 前記の第1スケーリングファクターが
約2である請求項35に記載のアナログ・デジタル・コ
ンバーター。 - 【請求項37】 2番目からn番目のステージの各々に
於いて、ステージの各電圧記憶回路の増幅器エレメント
の入力デバイスは、直前のステージの同等の増幅器エレ
メントの入力デバイスのチャンネル幅に対して、これら
の2番目からn番目のステージにかけて一定である第2
スケーリングファクターに依って減少されるチャンネル
幅となる請求項27,28,35又は36のいずれかに
記載のアナログ・デジタル・コンバーター。 - 【請求項38】 前記の第2スケーリングファクターが
約2である請求項37に記載のアナログ・デジタル・コ
ンバーター。 - 【請求項39】 コンバーターの2番目からn番目のス
テージの各々に於いて、ここで2≦n≦Nの時に、ステ
ージの増幅器エレメントの入力デバイスの前記の制御可
能な電流路の各々の電流は、直前のステージの同等の制
御可能な電流路の電流に対して、これらの2番目からn
番目のステージにかけて一定である第3スケーリング・
ファクターに依って減少されるように制御される、請求
項27,28,35,36,37又は38のいずれかに
記載のアナログ・デジタル・コンバーター。 - 【請求項40】 前記の第3スケーリングファクターが
約2である請求項39に記載のアナログ・デジタル・コ
ンバーター。 - 【請求項41】 列の隣接するステージの少なくとも1
つのペアに対して、ぺアの第2ステージにおけるオフセ
ット電圧の前記の予め設定された可能性のある値の少な
くとも1つが、ペアの第1ステージのオフセット電圧の
対応する予め設定された可能性のある値と比較されて部
分的に調整される請求項27から40のいずれかに記載
のアナログ・デジタル・コンバーター。 - 【請求項42】 前記のデータ処理手段が、シリーズの
後のステージの各コンパレーター手段に依って与えられ
るデジタルデータを、これらの後のステージに於ける電
圧変換エラーの補正を促すために、部分的に調整するよ
うに作動する請求項27から41のいずれかに記載のア
ナログ・デジタル・コンバーター。 - 【請求項43】 それぞれが請求項24から26のいず
れかに記載の電圧変換ステージであり、第1ステージの
前記第1と第2の出力ノードは第2ステージのそれぞれ
の第1と第2の入力ノードに接続されていて且つ前記の
第2ステージの前記第1と第2の出力ノードは第1ステ
ージのそれぞれの第1と第2の入力ノードに接続される
ように互いに接続されていて、デジタル化されたアナロ
グ電圧は、コンバーターの反復変換動作の開始時に、前
記の第1ステージの第1と第2の入力ノードの間に加え
られる第1と第2のステージと、 該第1と第2のステージのスイッチング手段が、第1ス
テージから始まって、前記入力構成から前記出力構成に
交互に切り替えられるように作動し、前記スイッチング
は他のステージのスイッチング手段が出力構成にある時
に或るステージで行われるように制御されるのでこのス
イッチングの前に切り替えられた或るステージはその入
力電圧として他のステージに依って生成されたアナログ
変換電圧を受信し且つそのアナログ変換電圧をそれに基
づいてこのスイッチング後に生成するようにする制御手
段と、 前記の反復変換動作の過程で第1と第2のステージに依
って交互に与えられる前記のデジタル・データを受信す
るために接続されていて且つそこから加えられたアナロ
グ電圧を示すデジタル出力ワードを導くように作動する
データ処理手段とを備えるアナログ・デジタル・コンバ
ーター。 - 【請求項44】 第1及び第2のクロック位相で交互に
動作するアナログ・デジタル・コンバーターであって、 コンバーターの動作中にデジタル化されるアナログ入力
電圧が印加される第1及び第2入力ノードと、 それぞれ第1及び第2記憶コンデンサーと入力及び出力
ターミナルを有する単位利得の増幅器エレメントとを含
み、該増幅器エレメントは、デバイスの各第1及び第2
電流路電極の間に設けられた制御可能な電流路とこの電
流路における電流の大きさを制御するための電位が印加
される制御電極とを有する電気的入力デバイスを有して
おり、この制御電極は増幅器エレメントの入力ターミナ
ルに接続されており、第1及び第2電流路電極は電位追
従手段に接続されて第1及び第2電流路電極の両方の電
位が制御電極電位に追従するようになっており、この制
御可能な電流路を電流が流れる間、第1及び第2電流路
電極の各電位は入力ターミナルの電位に対して実質的に
一定になるように維持される第1及び第2の電圧記憶回
路と、 クロックの第1の位相の間、前記第1電圧記憶回路の入
力ターミナルを第1入力ノードに接続し、前記第2電圧
記憶回路の入力ターミナルを第2入力ノードに接続する
ように動作する入力サンプリング手段と、 第1及び第2の電圧記憶回路の増幅器エレメント出力タ
ーミナルにそれぞれ接続された第1及び第2出力ノード
と、 第1及び第2出力ノードに接続され、更に比較電位を受
けるように接続され、各クロック位相において、第1と
第2出力ノード間の電位差と比較電位との比較を行い、
比較結果を示すデジタルデータを与えるコンパレーター
手段と、 1組の接続ターミナルを有しており、各クロック位相に
おいて、直前のクロック位相で前記コンパレーター手段
によって与えられたデジタルデータに従って、複数のあ
らかじめ定められた値から選択した値を有するオフセッ
ト電圧を、これらのターミナル間に印加するように動作
する電圧調整手段と、 クロックの第1位相において、2個の第1記憶コンデン
サーと接続ターミナルを前記増幅器エレメントの各入力
ターミナル間に直列に接続し、第2記憶コンデンサーを
第1及び第2出力ノード間に互いに平行になるように接
続するように動作し、クロックの第2位相においては、
2個の第2記憶コンデンサーと接続ターミナルを増幅器
エレメントの各入力ターミナル間に直列に接続し、第1
記憶コンデンサーを第1及び第2出力ノード間に互いに
平行になるように接続するように動作するスイッチング
手段と、 クロックの複数の位相に渡って、前記コンパレーター手
段によって与えられたデジタルデータを受けるように接
続されており、それから印加されたアナログ入力電圧を
表すデジタル出力ワードを導出するように動作するデー
タ処理手段とを備えていることを特徴とするアナログ・
デジタル・コンバーター。 - 【請求項45】 1個のステージの出力は次のステージ
の入力になるように直列に接続された複数の相互に類似
した電圧変換ステージを備えており、各ステージは、ス
テージの入力電圧を記憶するためにステージの入力に選
択的に接続される記憶コンデンサーと、記憶された入力
電圧に依存するステージの出力電圧を提供するために記
憶コンデンサーとステージの出力間に選択的に接続され
る増幅器エレメントとを有しており、列の最初のステー
ジを除く少なくとも1ステージにおいては、記憶コンデ
ンサー静電容量は直前のステージの記憶コンデンサー静
電容量より小さいか、又は増幅器エレメントの入力トラ
ンジスターの幅は直前のステージの増幅器エレメントの
入力トランジスターの幅より小さく、又は両方共に小さ
いことを特徴とするアナログ・デジタル・コンバータ
ー。
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