JPH0616114U - 車両固定窓の取付構造 - Google Patents

車両固定窓の取付構造

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JPH0616114U
JPH0616114U JP6106892U JP6106892U JPH0616114U JP H0616114 U JPH0616114 U JP H0616114U JP 6106892 U JP6106892 U JP 6106892U JP 6106892 U JP6106892 U JP 6106892U JP H0616114 U JPH0616114 U JP H0616114U
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seal lip
bracket
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明世 河口
二郎 末永
英樹 日台
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両の固定窓の取付構造において、シール性
を向上することにより水の侵入を防止して、工数および
コストを低減すること。 【構成】 車両の固定窓を構成するリアクォータガラス
RGの周縁に嵌着したウェザストリップ1の上部コーナ
部のシールリップ12の内側壁にデビジョンバーブラケ
ット31に沿ってリブ16を垂直に立設するとともに、
デビジョンバー3に設けたブラケット31をドアフレー
ム4のチャンネル部44底面にビスBSにより固着した
車両固定窓の取付構造。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、車両の固定窓の取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
図7に示すようにドア本体Aの上方にドアフレームBを設け、デビジョンバー Cによって開閉自在な昇降窓Dと固定窓Eとに区画した自動車用ドアは知られて いる。通常、上記固定窓Eは、図8および図9に示すように周縁にウェザストリ ップFを嵌着した固定窓EのガラスGをドアフレームBのチャンネル部およびド ア本体A内受け部に嵌め込んだ後、デビジョンバーCの上端をブラケットHを介 してドアフレームBにビスIにて固着するとともに、デビジョンバーCの下端を ドア本体A内に設けた図示しないブラケットに同じくビスにて固着することによ りガラスGを固定する構造である。そして、ガラスGとドアフレームBおよびデ ビジョンバーC間のシールは、ガラスGに嵌着したウェザストリップFにより行 うようにしている。 上記固定窓EのウェザストリップFは全体が環状に形成され、その外周にドア フレームBおよびデビジョンバーCの各チャンネル部底面に弾接する一連のシー ルリップF′を有している。また、ウェザストリップFの上部コーナ部はデビジ ョンバーCの上端をドアフレームBに固着するために欠肉構造とされており、こ の部分では上記シールリップF′は外側に偏位して一般部よりも長く外方に延出 している。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記従来の取付構造は、ウェザストリップFの上部コーナ部においてシールリ ップF′が薄片のため剛性が低いので、シールリップF′のフレームBに対する 当り方が弱いため、シール性が充分でないという問題があった。
【0004】 またデビジョンバーCの組付時にシールリップF′が図8および図9中二点鎖 線で示すようにブラケットHに巻き込まれたりして、シール性が低下し、室内に 水、埃、音が侵入する可能性があった。
【0005】 上記シールリップF′のブラケットHへの巻き込みおよびシール性の低下を防 止するために、ウェザストリップFの上面とブラケットHとの間に別物のエプト シーラ(図示せず)を介挿する方法もあるが、コストが高くつくうえ挿入工数が 増えるという問題があった。
【0006】 そこで本考案者らは、従来の取付構造の有する問題点を解決するためには、シ ールリップにリブを付加して剛性を上げれば良いのではないかという構造に関す る技術的思想に着眼し、研究開発を重ねた結果シール性を向上することにより水 等の侵入を防止して、工数およびコストを低減する本願考案に到達した。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案(請求項1に記載の第1考案)の車両固定窓の取付構造は、車両の固定 窓を構成するガラスの周縁に嵌着したウェザストリップの上部コーナ部のシール リップの内側壁に内方に向かってリブを立設したものである。
【0008】 本考案(請求項2に記載の第2考案)の車両固定窓の取付構造は、 車両の固定窓を構成するガラスの周縁に嵌着したウェザストリップの上部コー ナ部のシールリップの内側壁にデビジョンバーブラケットに沿ってリブを立設し たものである。
【0009】
【作用】
上記構成より成る第1考案の車両固定窓の取付構造は、ウェザストリップの上 部コーナ部のシールリップの内側壁に内方に向かってリブを立設したので、シー ルリップを3次元的構造にして剛性を実質的に高め、ブラケットへの巻き込みを 防止するものである。
【0010】 上記構成より成る第2考案の車両固定窓の取付構造は、ウェザストリップの上 部コーナ部のシールリップの内側壁にデビジョンバーブラケットに沿って(直角 に)リブを立設したので、シールリップを断面Tの字状の構造にして剛性を実質 的に高め、シールリップのブラケットへの巻き込みを防止するとともに、進入し た水を直角リブに沿って下方へ流すものである。
【0011】
【考案の効果】
上記作用を奏する第1考案の車両固定窓の取付構造は、シールリップにリブを 立設して3次元構造にしてシールリップの剛性を実質的に高めることにより、シ ール性を向上するとともに、ブラケットへの巻き込みを防止することにより室内 への水の侵入を防止して、エプトシーラを不要にすることによりコストおよび工 数の増加を防止するという効果を奏する。
【0012】 上記作用を奏する第2考案の車両固定窓の取付構造は、シールリップに直角に リブを立設して3次元構造にしてシールリップの剛性を高めることにより、シー ルリップの巻き込みを防止するとともに、直角リブに沿って侵入した水を下方へ 流すので室内への水の侵入を有効に防止して、エプトシーラを不要にすることに より、コストおよび工数の増加を防止するという効果を奏する。
【0013】
【実施例】
次に本考案を自動車用リヤドアの固定窓に適用した実施例について図面を用い て説明する。
【0014】 (第1実施例の構成) 第1および第2考案の実施例である第1実施例の車両固定窓の取付構造は、図 1ないし図4に示すように、自動車の右側リヤドアの固定窓の頂点部分において 、略π字状の横断面を有するウェザストリップ1と、I字状の横断面を有し、上 端にL字状のブラケット31を固着したデビジョンバー3と、ブラケット31が ビスにより固着されるドアフレーム4とから成る。
【0015】 ウェザストリップ1は、ガラスRGの周囲を包囲して弾性的に支持するもので 、外周の中央に断面略三角形のシールリップ11が全外周に亘り形成されており 、このシールリップ11がウェザストリップ1の欠肉部10においては車両の外 側に偏倚して一般部よりも長く外方に延出するとともに、この部分の全体略三角 形の薄片状のシールリップ12の内側壁に対して直角にデビジョンバーブラケッ ト31に沿って全体略台形状のリブ16が突設されている。ウェザストリップ1 の断面形状において二股に分岐した部分の先端部分13、14は断面略J字状に 形成され、デビジョンバー3およびドアフレーム4のチャンネル部と当接して上 記シールリップ11、12とでシールを維持するように構成されている。
【0016】 デビジョンバー3は、曲げ成形によるI字状の部材30であって、ウェザスト リップ1の垂直部15が図1中右側のチャンネル部32内に介挿され、上部にブ ラケット31の垂直部31Vをスポット溶接によって固着することにより、固着 用の穴を有する水平部31Hが後述するドアフレーム4のチャンネル部44底面 に当接する。
【0017】 ドアフレーム4は、曲げ成形による略J字状の断面を有する円弧状の部材40 であって、外壁を構成する垂直部41の下部がウェザストリップ1の分岐先端部 14に当接するとともに、台形状の先端部42が同様に分岐先端部13に当接し て、水平部43にはブラケット31をビス止めするための穴が形成され、チャン ネル部44内にウェザストリップ1の傾斜部17、ブラケット31が介挿され、 ビスBSによりドアフレーム4にブラケット31が一体的に固着される。
【0018】 (第1実施例の作用) 上記構成より成る第1実施例の取付構造は、ウェザストリップ1のシールリッ プ12に略直角にリブ16が一体成形され、T字状の3次元構造であるので、シ ールリップの剛性を高めるため、従来におけるシールリップ12のブラケット3 1への巻き込みを防止するとともに、仮にデビジョンバー3上部から水が侵入し ても直角リブ16に沿って下方へ流してしまうという作用を奏する。
【0019】 (第1実施例の効果) 上記作用を奏する第1実施例の取付構造は、ウェザストリップ1のシールリッ プ12がリブ16により補強され剛性が高められ、上端12Uがドアフレーム4 のチャンネル部44の底面44Dに当接して液密にシールするとともに、シール リップ12がブラケット31に巻き込まれることは無く、作業性を向上するとと もに、デビジョンバー3上部より侵入した水をリブ16により下方へ流すので車 室内に水が侵入することを確実に防止するという効果を奏する。
【0020】 しかも第1実施例の取付構造は、リブ16がウェザストリップ1の成形時にお いて一体に成形されるので、別部品のエプトシーラを作り、装着する工程も不要 のため、コストおよび工数を低減するとともに作業性を向上するという効果を奏 する。またリブ16の上部をデビジョンバー3のブラケット31を固定する場合 の位置決めとして利用することも出来るという効果を奏する。
【0021】 (第2実施例) 第1考案の実施例である第2実施例の車両固定窓の取付構造は、図5および図 6に示すようにウェザストリップ5の上部コーナ部のシールリップ52の内側壁 に中実又は中空(図6中一点鎖線で示す)三角錐状のリブ56を一体成形するも ので、シールリップ52の内壁面全体にリブ56により補強が成されるので、一 層シールリップ52の剛性を有効に高めるので、第1実施例の作用効果に加え、 一層シール性を向上させるという作用効果を奏する。
【0022】 上述の実施例は、説明のために例示したもので、本考案としてはそれらに限定 されるものでは無く、実用新案登録請求の範囲、考案の詳細な説明、および図面 の記載から当業者が把握できる構造に関する思想に反しない限り変更および付加 が可能である。
【0023】 例えば、第1実施例において台形状のリブを1個配設したが、複数平行に並設 して、更に剛性を高める態様も可能である。
【0024】 上述の実施例は、リヤドアの固定窓の例について述べたが、フロントドアの固 定窓にももちろん適用できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の車両固定窓の取付構造を示す分解
斜視図である。
【図2】第1実施例の車両固定窓の取付構造を示す断面
図である。
【図3】第1実施例の車両固定窓の取付構造を示す一部
切欠き斜視図である。
【図4】第1実施例のウェザストリップを示す斜視図で
ある。
【図5】第2実施例のウェザストリップを示す斜視図で
ある。
【図6】第2実施例の車両固定窓の取付構造を示す断面
図である。
【図7】自動車におけるリヤドアの固定窓を示す斜視図
である。
【図8】従来の車両固定窓の取付構造を示す分解斜視図
である。
【図9】従来の車両固定窓の取付構造を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1、5 ウェザストリップ 3 デビジョンバー 4 ドアフレーム 12、52 シールリップ 16、56 リブ 31 ブラケット 32 チャンネル部 41 垂直部 43 水平部 44 チャンネル部

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の固定窓を構成するガラスの周縁に
    嵌着したウェザストリップの上部コーナ部のシールリッ
    プの内側壁に内方に向かってリブを立設したことを特徴
    とする車両固定窓の取付構造。
  2. 【請求項2】 車両の固定窓を構成するガラスの周縁に
    嵌着したウェザストリップの上部コーナ部のシールリッ
    プの内側壁にデビジョンバーブラケットに沿ってリブを
    立設したことを特徴とする車両固定窓の取付構造。
JP1992061068U 1992-08-05 1992-08-05 車両固定窓の取付構造 Expired - Fee Related JP2577341Y2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011068301A (ja) * 2009-09-28 2011-04-07 Toyoda Gosei Co Ltd 固定窓用ウエザストリップ

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5336226U (ja) * 1976-09-02 1978-03-30
JPS62176016U (ja) * 1986-04-28 1987-11-09
JPH04123929A (ja) * 1990-09-17 1992-04-23 Meiwa Ind Co Ltd ガラスランのコーナー部成形方法

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