JPH06157679A - 紙表面塗工剤の製造方法及びその利用 - Google Patents

紙表面塗工剤の製造方法及びその利用

Info

Publication number
JPH06157679A
JPH06157679A JP31203692A JP31203692A JPH06157679A JP H06157679 A JPH06157679 A JP H06157679A JP 31203692 A JP31203692 A JP 31203692A JP 31203692 A JP31203692 A JP 31203692A JP H06157679 A JPH06157679 A JP H06157679A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paper
parts
acrylamide
coating agent
surface coating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP31203692A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiki Oyanagi
俊樹 大柳
Mitsuhiro Maehara
充宏 前原
Kazushi Ishigaki
一志 石垣
Haruki Tsutsumi
春樹 堤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Toatsu Chemicals Inc filed Critical Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Priority to JP31203692A priority Critical patent/JPH06157679A/ja
Publication of JPH06157679A publication Critical patent/JPH06157679A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【構成】 (メタ)アクリルアミド(a)80 〜99.5モル%
及びビニル化合物及び/又はそれらの有機ないし無機酸
の塩類(b) を 0.5〜20モル%、あるいは(メタ)アクリ
ルアミド(a) 40〜99.49 モル%とビニル化合物及び/又
はそれらの有機ないし無機酸の塩類を 0.5〜20モル%、
その他共重合可能なビニル化合物(c) 0.01〜40モル%
で、pH7以上でラジカル共重重合することによる表面
塗工剤の製造方法。 【効果】 紙の表面改質剤、特に紙の表面強度を向上
させるのに極めて優れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は紙表面塗工剤の製造方法
及びその利用に関するものである。更に詳しくは、紙の
表面強度を向上させるために特定の共重合組成物を有効
成分として用いてpH7以上で重合することにより、従
来では認められないほどの表面強度向上効果を発揮する
ことを特徴とする紙の表面塗工剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から段ボール外装ライナーやその他
の板紙、或は上質紙、中質紙、コート原紙等の表面の物
性、例えば表面摩耗性、毛羽立ち、滑性、光沢、ベッセ
ルピック、紙粉等々を改良するために種々の手段が講じ
られている。一般的には表面塗工剤をキャレンダーやゲ
ートロールにて塗工したり、サイズプレスにより含浸し
たり、或はスプレーを用いて噴霧したりすることが広く
行われている。これらの塗工方法によって使用される表
面塗工剤の種類は、紙の種類と同様に多品種である。例
えば、紙の表面摩耗性を改良する目的で表面塗工剤を使
用する場合においても、その使用方法は各社各様であ
る。即ち、パルプ配合の違い、抄紙機の違い、内添用薬
品の種類や添加量の違いなどから、要求される物性及び
その度合は各社のみならず、各抄紙機毎に様々違いがあ
るのが現状である。即ち、僅かに摩耗性を改良すれば良
いものから、強度に摩耗性を改良しなければならないも
のまで、その程度は千差万別である。さらには、パルプ
原料の配合の違い等から、摩耗性よりも毛羽立ちの改良
を主目的に表面塗工剤を用いることもある。この様な状
況下にあって、従来から用いられてきた表面塗工剤に
は、澱粉、酸化澱粉及びその変性物、カルボキシメチル
セルロース等の天然品或は半合成品、ポリビニルアルコ
ール(以下PVAと略称する)及びその誘導体やポリア
クリルアミド(以下PAMと略称する)及びその変性物
があり、更に尿素樹脂、スチレン−マイレン酸共重合
物、ポリ酢酸ビニル、酢酸ビニル−マイレン酸共重合
物、ラテックス系、エマルジョン系等々、様々なものが
ある。又、これらの1種又は2種以上の組合せで紙の表
面を改質するのが一般的である。以上のことから、現在
製紙会社で一般的に使用されている表面塗工剤を大別す
ると、澱粉系、PVA系、PAM系となる。さらには、
その品種が多岐にわたるのは公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、地球環境の見直
しから、森林が果たしている環境への役割の大きさが認
識されつつある。そのような状況下においては、大規模
な天然林の皆伐は行われなくなり、さらには一度伐採す
ると回復に時間がかかる寒冷地や熱帯雨林の伐採は制限
されつつある。それ故、製紙業界においては原木事情が
かなり厳しいものとなっており、安価で良質なパルプの
入手は困難になってきている。そのために、従来から用
いられてきてきた優良品種に代わり、品質が悪い為に従
来には見向きもされなかった樹種の使用が増えてきてい
る。これら低品質の樹種はその木材組織や化学組成の特
異性から紙質を低下させるものが多く、厚壁繊維による
低紙力問題、あるいは印刷に関してはベッセルピックト
ラブル等として広く知られているところである。又、省
資源の観点から古紙のリサイクル率が高まることによ
り、結果としてパルプが何回も繰り返し使用されること
になり、パルプ繊維の損傷の度合が高まっている。この
為に、なかには微細に切断された繊維の状態となって、
紙に抄き込まれる古紙パルプもあり、これらは紙粉とし
て印刷時に紙表面から取られ易くなっている。また紙と
しては強度的に弱くなっているのが現状である。即ち、
以上のような状況であるが故に、抄紙系及び紙中には繊
維間結合を持たないベッセルや柔細胞及び損傷を受けた
微細繊維プラグメントのようなものが、以前に比較して
増加している。このような紙表面の改質方法としては、
例えば、特開平03−241088号特開平03−19
3998号、特開平03−199489号等の提案がな
されている。しかしながら従来の表面塗工剤は、これら
を紙表面からピッキングされるのを充分に抑えることが
できない。それ故にこれらは紙粉となり、印刷時に版面
或はブランケットロールやガイドロールにパイリングさ
れ、トラブルの原因となっている。更に澱粉系、PVA
系は、作業性、即ち、一度加熱溶解してから使用しなく
てはならず、省エネルギー、省人化という面で問題があ
り、さらには紙に加工する際の発泡性、塗工時の粘性等
多々の問題がある。即ち、今後さらに厳しくなるであろ
う状況を満足しうる薬品が未だ出ていないのが現状であ
る。本発明者らは、長年に渡って特にアクリルアミド系
表面塗工剤を研究し、その成果を商品化して高い市場評
価を得てきた。さらには上記に述べたような問題点を解
決すべく、この長年に渡る研究蓄積の上にたって、更に
高い機能性を付与する表面塗工剤の検討を重ねた結果、
(メタ)アクリルアミド(a)80 〜99.5モル%及び下記一
般式(1)で表されるビニル化合物及び/又はそれらの
有機ないし無機酸の塩類(b) を 0.5〜20 モル%あるい
は(メタ)アクリルアミド(a) 40 〜99.49 モル%と前
記一般式(1)で表されるビニル化合物及び/又はそれ
らの有機ないし無機酸の塩類を 0.5〜20 モル%その他
共重合可能なビニル化合物(c)0.01〜40モル%で、pH
7以上でラジカル重合した共重合物を表面塗工剤として
用いた場合に、従来からある澱粉系、PVA系、PAM
系の表面塗工剤では認められないような、はるかに優れ
た表面強度改良効果を持つことを見い出し、本発明に到
達した。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の第3級
アミノ基を有するビニル化合物またはそれらの有機ない
し無機酸の塩類を必須成分とし、これに共重合可能なビ
ニル化合物の共重合体により高度な機能性を付与する紙
の表面塗工剤の製造方法に関する。即ち、本発明は次の
とおりである。 [イ](メタ)アクリルアミド(a)80 〜99.5モル%と、
下記一般式 (1) (式中、Rは水素原子またはメチル基、R2 、R3 は水
素原子または炭素数1〜3の低級アルキル基、nは1〜
4の整数、Xは酸素原子あるいはNH基を示す。)で表
されるビニル化合物及び/又はそれらの有機ないし無機
酸の塩類(b)0.5〜20モル%をpH7以上で共重合するこ
とを特徴とする表面塗工剤の製造方法。 [ロ](メタ)アクリルアミド(a)40 〜99.49 モル%と
前記一般式(1)で表されるビニル化合物及び/又はそ
れらの有機ないし無機酸の塩類(b) を0.5 〜20モル%及
びその他共重合可能なビニル化合物(c)0.01 〜40モル%
をpH7以上で共重合することを特徴とする表面塗工剤
の製造方法。 [ハ]上記[イ]〜[ロ]に記載の製造方法で得られた
表面塗工剤を用いた紙。
【0005】本発明の方法により得られた紙の表面塗工
剤は、段ボール外装ライナーやその他の板紙、或は上質
紙、中質紙、コート原紙等の表面摩耗性、毛羽立ち、滑
性、光沢、ベッセルピック、紙粉等の紙表面の改質に必
要な物性を改良するのに特に優れた効果を発揮する。以
下、本発明を更に詳細に説明する。本発明の表面塗工剤
の製造方法は、(メタ)アクリルアミド(a) 及び前記一
般式(1)で表されるビニル化合物及び/又はそれらの
有機ないし無機酸の塩類(b) を必須成分とし、pH7以
上においてラジカル重合することにより製造される。前
記一般式(1)で表されるビニル化合物及び/又はそれ
らの有機ないし無機酸の塩類(b) の添加量は、通常0.5
〜20モル%である。0.5 モル%未満では重合反応が進み
にくく、また、20モル%を越えると重合反応を制御する
ことが非常に困難となる。さらに、共重合可能な前記
(c) 成分は40モル%を越えると、重合反応を制御するこ
とが非常に困難となり好ましくない。本発明の表面塗工
剤を重合する方法としては、水溶性ビニル化合物の重合
に用いられる公知の方法、例えば、水溶液重合、沈澱重
合、乳化重合等を用いることができるが、重合方法を何
ら制限するものではない。好ましくは、重合熱の吸収に
都合の良い水溶液重合である。本発明の表面塗工剤の製
造方法は、(メタ)アクリルアミド(a) と前記一般式
(1)のビニル化合物及び/又はそれらの有機ないし無
機酸の塩類(b) あるいは共重合可能なビニル化合物(c)
を必須成分として前記の割合で加え、水溶媒下におい
て、下記pH調整剤によりpH7以上に調整し、10〜90
℃に加温しこれに下記重合開始剤を加え 0.5〜5 時間重
合し、重合終了後pHを下記pH調整剤によりpH4 〜
5 に調整することにより達成される。重合温度は重合開
始剤の種類、量によっても多少異なるが通常 0〜100
℃、好ましくは10〜60℃である。また、重合時のビニル
化合物の濃度は通常1 〜40重量%であり、好ましくは10
〜30重量%である。この様にして得られた表面塗工剤
は、下記測定方法によれば重量平均分子量が800,000 〜
2,500,000 の水溶性高分子体であった。分子量測定方法
は昭和電工(株)製 Shodex(R) GPC system-11にShod
exOHpak KB80M を接続し、移動相としてホルムアミド−
硝酸ナトリウム系を使用し示差屈折率検出器により検出
しクロマトグラフデータ処理システムLabchart 180によ
り解析することにより重量平均分子量を求めることがで
きる。
【0006】本発明で用いられる(メタ)アクリルアミ
ドは、粉体あるいは水溶液の状態で市販され、工業的に
通常使用されているものであれば何れも使用することが
できる。本発明に用いられる上記一般式(1)で表され
る構造を有するビニル化合物及び/又はそれらの有機な
いし無機酸の塩類(b) とは、(メタ)アクリルアミドと
共重合可能な塩基性ビニル系化合物が適当である。この
様な塩基性ビニル系化合物としては、例えば、N,N−
ジメチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、N,N
−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、N,
N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、
N,N−ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミ
ド、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエ
チルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミ
ノプロピル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノプロ
ピル(メタ)アクリレート及びそれらの有機ないし無機
酸の塩類等から選ばれた1種または2種以上の化合物が
挙げられる。また、本発明に用いられるその他共重合可
能なビニルモノマー(c) としては、アクリルアミドと共
重合可能であり、更に紙の改質剤としての機能に優れた
ビニルモノマー類であって、例えば、アクリル酸、メタ
クリル酸、イタコン酸、マイレン酸、フマール酸、クロ
トン酸の如きのエチレン系不飽和カルボン酸モノマー
類、あるいは、アクリロニトリル、メタクリロニトリル
の如きエチレン系ニトリル化合物、アクリル酸−β−ヒ
ドロキシエチル、メタクリル酸−β−ヒドロキシエチ
ル、N−プトキシメチルアクリルアミド、アクリル酸グ
リシジル、メタクリル酸グリシジルの如き親水性モノマ
ー、あるいは、前記の一般式(1)のビニル化合物(b)
と、メチルクロライド、ジメチル硫酸、エピクロルヒド
リンもしくはベンジルクロライド等の4級化剤との反応
によって得られる第4級化ビニル化合物アンモニウム塩
の如き陽イオン性ビニルモノマー、メチレンビス(メ
タ)アクリルアミド、エチレンビス(メタ)アクリルア
ミド、エチレングリコール(メタ)アクリレート、ジエ
チレングリコール(メタ)アクリレート、トリエチレン
グリコール(メタ)アクリレート、ジビニルベンゼンの
如き2量体ビニルモノマーなどが挙げられる。これらの
ビニルモノマーの中でも、アクリルアミドと共重合性の
特に良いもの更に紙改質改良剤としての性能や安定性等
考慮して、好ましく用いられるものはアクリル酸、メタ
クリル酸、イタコン酸、アクリロニトリル、メタクリロ
ニトリルなどである。もちろん用いられる成分はこれら
例示化合物に限定されているものではない。この様に例
示したモノマー類を本発明では、水溶性ビニルモノマー
という。
【0007】本発明に用いられる重合開始剤としては、
例えば、過酸化水素、過酸化ベンゾイルの如き過酸化
物、過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウム、過硫酸アンモ
ニウムの如き過硫酸塩、臭素酸ナトリウム、臭素酸カリ
ウムの如き臭素酸塩、過ホウ酸ナトリウム、過ホウ酸カ
リウム、過ホウ酸アンモニウムの如き過ホウ酸塩、過炭
酸ナトリウム、過炭酸カリウム、過炭酸アンモニウムの
如き過炭酸塩、過リン酸ナトリウム、過リン酸カリウ
ム、過リン酸アンモニウムの如き過リン酸塩等が挙げら
れる。更に、アゾビスイソブチロニトリル、2,2´−
アゾビス(2−アミジノプロパン)2塩酸塩等が使用で
きる。さらに、本発明に用いられるビニル化合物の重合
開始剤としては、前記の酸化剤の他、還元剤を共存させ
る重合方法、すなわちレドックス重合を行うことも可能
である。この系では2成分間の酸化還元反応によってラ
ジカルを容易に生成するので低温での重合が可能にな
る。レドックス重合に用いられる還元剤としては、例え
ば、硫酸第一鉄、塩化第一鉄の如き鉄類、重亜硫酸ナト
リウム、重亜硫酸カリウム、メタ重亜硫酸ナトリウム、
メタ重亜硫酸カリウム、チオ硫酸ナトリウム、チオ硫酸
カリウム、亜硝酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウム等の水
溶性無機還元剤が挙げられる。重合開始剤の添加量は通
常全モノマーに対して0.001 〜10重量%の範囲で使用さ
れる。本発明に用いられるpH調整剤としては、例え
ば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ化
剤、また、硫酸、塩酸等の鉱酸、または蟻酸、酢酸など
の有機酸が挙げられる。
【0008】本発明の表面塗工剤が前記高性能を示す理
由として現在得られている知見によれば、該表面塗工剤
が高分子量ポリマーであり、その分子半径が大きいため
に、紙内部へのポリマー分子の浸透が抑えられ、紙表面
への歩留りが向上することにより、従来の表面塗工剤で
は充分に覆うことができなかった繊維間結合をもたない
ベッセルや柔細胞あるいは繊維プラグメントを被覆する
ことが可能になるためと考えられる。また、高分子量ポ
リマーが得られるのは、本発明の製造条件、すなわち、
pH7以上での重合反応によるものと考えられる。pH
7以上において重合反応をおこなった場合、通常起こる
二重結合の開裂反応に加え、N,N−ジメチルアミノエ
チルメタクリレート等の塩基性ビニルモノマー末端に存
在している塩基性窒素原子と前記重合開始剤が相互作用
することにより、N,N−ジメチルアミノエチルメタク
リレート等の塩基性ビニルモノマー末端にラジカル重合
成長反応可能なラジカルが発生し、その点よりグラフト
化が起こるものと推察されている。本発明の紙の表面塗
工剤を製紙会社で用いる場合、塗工量は、各社に於ける
紙の要求物性の度合に応じてまちまちであり、一概には
断定できないが、概ね固形分で0.1〜10%が適当であ
る。
【0009】塗工方法としては一般的に、サイズプレ
ス、ゲートロールコーター、カレンダー塗工、ブレード
コーター、スプレー等で施すことが可能である。塗工
後、速やかに乾燥工程に入るわけであるが、この時の加
熱キュア温度は、一般的には水の蒸発する温度以上であ
れば良いが、マシンスピード等を勘案すると、好ましく
は100 ℃以上から紙に悪影響を及ぼさない範囲の温度、
即ち、180℃位迄である。更に本発明の紙の表面塗工剤
は、種々の薬品と組み合わせて使用することが出来る。
例えば、従来から用いられてきた澱粉系、カルボキシメ
チルセルロース系、PVA系、PAM系等であり、これ
らの薬品を組み合わせて塗工することによっても、更に
機能的な表面塗工剤として優れた効果を発揮する。本発
明の紙の表面塗工剤は、段ボール外装ライナーやその他
の板紙、或は、上、中質紙、コート原紙等の表面摩耗
性、毛羽立、滑性、光沢、ベッセルピック、紙粉その他
の紙表面の改質に必要な物性を改良するものであって、
紙の表面強度を向上させるには有効かつ極めて優れてい
る。
【0010】
【実施例】以下、実施例で本発明を詳細に説明するが、
本発明はこれら実施例に限定されるものではない。以下
において部、%は特記する以外は重量基準である。 製造例1 撹拌器、温度計、還流冷却器、窒素導入管を備えた1l
の4つ口セパラブルフラスコに、40%アクリルアミド
290部、ジメチルアミノエチルメタクリレート53
部、市水500部、20%苛性ソーダ3部を加えpHを
8.5とし窒素置換を行いつつ温度を45℃まで昇温す
る。その後過硫酸アンモニウム(以下APSと記す)を
加え180分間重合した後、95%硫酸6.2部加え冷
却し重合反応を完了させたところ、25℃におけるブル
ックフィールド粘度7400cps 、pH4.8の安定な
水溶性の重合体が得られた。前記測定方法により決定さ
れた重量平均分子量は1,700,000であった。こ
の製品をAとする。 製造例2 製造例1と同じセパラブルフラスコに、40%アクリル
アミド300部、ジメチルアミノエチルメタクリレート
8.2部、市水 535部、20%苛性ソーダ12部を
加えpHを8.5とし窒素置換を行いつつ温度を45℃
まで昇温する。その後APSを加え180分間重合した
後、95%硫酸6.1部加え冷却し重合反応を完了させ
たところ、25℃におけるブルックフィールド粘度66
00cps、pH4.7の安定な水溶性の重合体が得られ
た。前記測定方法により決定された重量平均分子量は
1,650,000であった。この製品をBとする。
【0011】製造例3 製造例1と同じセパラブルフラスコに、40%アクリル
アミド340部、ジメチルアミノエチルメタクリレート
35部、市水460部、20%苛性ソーダ10部を加え
pHを8.5とし窒素置換を行いつつ温度を45℃まで
昇温する。その後APSを加え180分間重合した後、
95%硫酸6.0部加え冷却し重合反応を完了させたと
ころ、25℃におけるブルックフィールド粘度 790
0 cps、pH4.3の安定な水溶性の重合体が得られ
た。前記測定方法により決定された重量平均分子量は
1,950,000であった。この製品をCとする。 製造例4 製造例1と同じセパラブルフラスコに、40%アクリル
アミド400部、ジメチルアミノエチルメタクリレート
7.2部、80%アクリル酸 2.2部、市水430
部、20%苛性ソーダ15部を加えpHを8.5とし窒
素置換を行いつつ温度を45℃まで昇温する。その後A
PSを加え180分間重合した後、95%硫酸6.0部
を加え冷却し重合反応を完了させたところ、25℃にお
けるブルックフィールド粘度5600cps 、pH4.8の
安定な水溶性の重合体が得られた。前記測定方法により
決定された重量平均分子量は1,850,000であっ
た。この製品をDとする。
【0012】製造例5 製造例1と同じセパラブルフラスコに、40%アクリル
アミド400部、ジメチルアミノエチルメタクリレート
4部、80%アクリル酸6.3部、1%メチレンビスア
クリルアミド36.5部、市水 390部、20%苛性
ソーダ18部を加え、pHを8.5とし窒素置換を行い
つつ温度を45℃まで昇温する。その後APSを加え1
80分間重合した後、 95%硫酸6.0部加え冷却し重
合反応を完了させたところ、25℃におけるブルックフ
ィールド粘度8000cps 、pH4.4の安定な水溶性
の重合体が得られた。前記測定方法により決定された重
量平均分子量は1,450,000であった。この製品
をEとする。 製造例6 製造例1と同じセパラブルフラスコに、40%アクリル
アミド245部、ジメチルアミノエチルメタクリレート
31部、80%アクリル酸11部、70%メタクリロイ
ルオキシエチルジメチルベンジルアンモニウムクロライ
ド32部、アクリロニトリル10.4部、市水500
部、20%苛性ソーダ18部を加えpHを8.5とし窒
素置換を行いつつ温度を45℃まで昇温する。その後A
PSを加え180分間重合した後、95%硫酸6.0部
加え冷却し重合反応を完了させたところ、25℃におけ
るブルックフィールド粘度6000cps 、pH4.7の
安定な水溶性の重合体が得られた。前記測定方法により
決定された重量平均分子量は1,550,000であっ
た。この製品をFとする。 製造例7 製造例1と同じセパラブルフラスコに、40%アクリル
アミド160部、ジメチルアミノエチルメタクリレート
53部、80%アクリル酸30部、アクリロニトリル2
8部、市水490部、20%苛性ソーダ15部を加えp
Hを8.5とし窒素置換を行いつつ温度を45℃まで昇
温する。その後APSを加え180分間重合した後、9
5%硫酸6.0部加え冷却し重合反応を完了させたとこ
ろ、25℃におけるブルックフィールド粘度6300cp
s 、pH4.5の安定な水溶性の重合体が得られた。前
記測定方法により決定された重量平均分子量は1,00
0,000であった。この製品をGとする。
【0013】製造比較例1 撹拌器、温度計、還流冷却器、窒素道入管を備えた1l
のセパラブルフラスコに、40%アクリルアミド 17
0部、ジメチルアミノエチルメタクリレート100部、
市水575部、20%苛性ソーダ5部を加えpH8.5
とし窒素置換を行いつつ温度を45℃まで昇温する。そ
の後APSを加え重合したところ、ゲルいつつ温度を4
5℃まで昇温する。その後APSを加え重合したとこ
ろ、ゲル化し、共重合物は得られなかった。 製造比較例2 製造比較例1と同じセパラブルフラスコに、40%アク
リルアミド340部、ジメチルアミノエチルメタクリレ
ート35部、市水460部、95%硫酸2.1部を加
え、pH4.5とし窒素置換を行いつつ温度を45℃ま
で昇温する。その後APSを加え、更に5分後酸性亜硫
酸ソーダ(以下SBSと記す)を添加し180分間重合
した後、冷却し重合反応を完了させたところ、25℃に
おけるブルックフィールド粘度5400cps 、pH4.
8の安定な水溶性の重合体が得られた。前記測定方法に
より決定された重量平均分子量は580,000であっ
た。この製品をHとする。 製造比較例3 製造比較例1と同じセパラブルフラスコに、40%アク
リルアミド400部、ジメチルアミノエチルメタクリレ
ート4部、80%アクリル酸6.3部、1%メチレンビ
ス(メタ)アクリルアミド 36.5部、市水 390
部、95%硫酸1.5部を加え pHを4.5とし、窒
素置換を行いつつ温度を45℃まで昇温する。その後A
PSを加え、更に5分後SBSを添加し180分間重合
した後、冷却し重合反応を完了させたところ、25℃に
おけるブルックフィールド粘度6000cps 、pH4.
7の安定な水溶性の重合体が得られた。前記測定方法に
より決定された重量平均分子量は650,000であっ
た。この製品をIとする。
【0014】製造比較例4 製造比較例1と同じセパラブルフラスコに、40%アク
リルアミド250部、80%アクリル酸5.3部、市水
360部、20%苛性ソーダ3.5部を加え、pHを
4.5とし窒素置換を行いつつ温度を45℃まで昇温す
る。その後APSを加え、更に5分後SBSを添加し1
80分間重合した後、冷却し重合反応を完了させたとこ
ろ、25℃におけるブルックフィールド粘度5500c
ps、pH4.6の安定な水溶性の重合体が得られた。
前記測定方法により決定された重量平均分子量は43
0,000であった。この製品をJとする。 製造比較例5 製造比較例1と同じセパラブルフラスコに、40%アク
リルアミド250部、80%アクリル酸5.3部、市水
360部、20%苛性ソーダ9.5部を加えpHを
8.5とし窒素置換を行いつつ温度を45℃まで昇温す
る。その後APSを加え、更に5分後SBSを添加し1
80分間重合したが、重合は進行せず、期待する重合体
は得られなかった。 製造比較例6 製造比較例1と同じセパラブルフラスコに、40%アク
リルアミド95部、ジメチルアミノエチルメタクリレー
ト28部、70%メタクリロイルオキシエチルジメチル
ベンジルアンモニウムクロライド73部、80%アクリ
ル酸16部、アクリロニトリル38部、市水 590
部、20%苛性ソーダ8部を加えpHを8.5とし窒素
置換を行いつつ温度を45℃まで昇温する。その後AP
Sを加え180分間重合したが、重合は進行せず、期待
する重合体は得られなかった。以上により得られた製品
A〜Jをまとめて表−1に記す。
【0015】
【表1】
【0016】実施例1 坪量180g/m2 のジュートライナー(イ)を裁断
し、縦40cm、横30cmに調整する。これを紙(イ)と
呼称する。次に、製造例1で得た製品Aを固形分4%に
なるように水で希釈し、希釈液を得た。これを塗工液A
と呼称する。次に、フラットなガラス板上に紙(イ)の
上部をセロテープで固定し、塗工液AをNO.4のコー
ティングロールバーを用いて1回塗工し、樹脂付着量を
秤量したところ、0.2g/m2 の塗工量であった。秤
量後、すぐに110℃に調整したドラムドライヤー中で
50秒間乾燥し、紙サンプルを得た。これを紙(イ)-
A- aとする。さらにNO.10のコーティングロール
バーを用いた以外は同様の操作で、0.4g/m2 の塗
工量の試料を得た。これを紙(イ)- A- bと呼称し、
実施例1とする。この様にして得た紙サンプルを恒温恒
湿室(温度20℃、湿度65%)に1昼夜シーズニング
後、同室にて以下の物性評価を行った。 ・ワックスピック:JIS−P−8129による。評価
結果は、表−2及び表−3にワックスNO.で示してお
り、NO.の大きいものが表面強度が強いことを示す。 ・RIピック:RI−3型 明製作所(株)製により測
定した。測定条件については表−2及び表−3の下段に
示す。評価は10点法の相対評価であり、高得点のもの
が表面強度が強いことを示す。 実施例2〜7 同様に実施例1で行った方法に従って、製造例2〜7で
得られた製品B〜Gを用いて、塗工液B〜Gを得た。次
に、実施例1で行った方法に従って、塗工液B〜Gを紙
(イ)に塗工して、塗工量0.2g/m2 の紙(イ)-
B- a〜紙(イ)- G- a及び塗工量0.4g/m2
紙(イ)- B- b〜紙(イ)- G- bを得た。これらの
紙サンプルについて、実施例1と同様に物性に関する試
験を行った。
【0017】比較例1〜3 同様に実施例1で行った方法に従って、製造比較例2〜
4で得られた製品H〜Jを用いて、塗工液H〜Jを得
た。次に、実施例1で行った方法に従って、塗工液H〜
Jを紙(イ)に塗工して、塗工量0.2g/m2 の紙
(イ)- H- a〜紙(イ)- J- a及び塗工量0.4g
/m2 の紙(イ)- H- b〜紙(イ)- J- bを得た。
これらの紙サンプルについて、実施例1と同様に物性に
関する試験を行った。 比較例4 撹拌器、還流冷却器、温度計を備えた1lの4つ口セパ
ラブルフラスコと、加熱装置(ウォーターバス)を準備
し、該セパラブルフラスコに水889gを仕込み、これ
に市販の酸化澱粉(エースA:王子コーンスターチ社
製)111gを加え、充分に撹拌混合する。これを撹拌
を続けながら、加熱装置(ウォーターバス)で、室温か
ら90℃まで加温し、90℃に達したら、この状態で3
0分間保持する。30分後に冷却を開始し、室温まで冷
やす。このものの濃度は10%であり、このものを4%
まで希釈し塗工液Kとした。この塗工液Kを用いて、実
施例1と同様の方法で紙(イ)に塗工し、 塗工量0.
2g/m2 の紙(イ)- K- a及び塗工量0.4g/m
2 の紙(イ)- K-bを得た。これらの紙サンプルにつ
いて、同様に物性に関する試験を行った。 比較例5 比較例4の酸化澱粉の代わりに、変性PVA(ゴーセナ
ールT−330H:日本合成化学工業(株)製)を用い
た以外は、比較例4と同様の操作を行って、この変性P
VAをクッキングし、さらに4%に希釈した。この4%
のPVA溶液を塗工液Lとした。この塗工液Lを用い
て、実施例1と同様の方法で紙(イ)に塗工し、 塗工
量0.2g/m2 の紙(イ)- L- a及び塗工量0.4
g/m2 の紙(イ)- L-bを得た。これらの紙サンプ
ルについて、同様に物性に関する試験を行った。
【0018】比較例6 紙(イ)であるジュートライナーに樹脂液の代わりに水
を塗工した以外は、実施例1で行った方法に従って、紙
サンプルを得て、物性に関する試験を行った。このもの
をブランクと称する。 実施例8 坪量80g/m2 の上質系コート原紙(NBKP:LB
KP=80:20)を実施例1のジュートライナーと同様に
裁断し、縦40cm、横30cmに調整する。これを紙
(ロ)と呼称する。次に、実施例1で用いた塗工液Aを
使用し、紙(ロ)にマングルを使用して塗工した。塗工
方法は、4%の塗工液Aの中に紙(ロ)を1秒間浸漬し
た後に2本のロールでしぼり、樹脂付着量を秤量した。
秤量後、すぐに110℃に調整したドラムドライヤーで
50秒間乾燥し、紙サンプルを得た。この時の塗工量
は、固形分で2g/m2 であった。これを紙(ロ)- A
- bと呼称とする。また、塗工液Aを2%に希釈した以
外は上記と同様の操作で、1g/m2 の塗工量の紙サン
プルを得た。これを紙(ロ)- A- aと呼称し実施例8
とする。この様にして得た紙サンプルを実施例1と同様
に、恒温恒湿室(温度20℃、湿度65%)に1昼夜シ
ーズニング後、同室にて物性評価を行った。物性評価は
紙(イ)で行った項目に加えて、Z軸強度も行った。 ・Z軸強度:インターナルボンドテスター熊谷理機工業
(株)社製で測定した。
【0019】実施例9〜14 同様に実施例2〜7で使用した塗工液B〜Gを用いて、
実施例8で行った方法に従って、塗工液B〜Gを紙
(ロ)に塗工し、塗工量1g/m2 の紙(ロ)- B- a
〜紙(ロ)- G- a及び塗工量2g/m2 の紙(ロ)-
B- b〜紙(ロ)-G- bを得た。これらの紙サンプル
について、実施例8と同様に物性に関する試験を行っ
た。 比較例7〜9 同様に比較例1〜3で使用した塗工液H〜Jを用いて、
実施例8で行った方法に従って、塗工液H〜Jを紙
(ロ)に塗工し、塗工量1g/m2 の紙(ロ)- H- a
〜紙(ロ)- J- a及び塗工量2g/m2 の紙(ロ)-
H- b〜紙(ロ)-J- bを得た。これらの紙サンプル
について、実施例8と同様に物性に関する試験を行っ
た。 比較例10 比較例4で使用した酸化澱粉を調整した塗工液Kを用い
て、実施例8と同様の方法で紙(ロ)に塗工し、塗工量
1g/m2 の紙(ロ)- K- a及び塗工量2g/m2
紙(ロ)- K- bを得た。これらの紙サンプルについ
て、同様に物性に関する試験を行った。
【0020】比較例11 比較例5で使用した変性PVAを調整した塗工液Lを用
いて、実施例8と同様の方法で紙(ロ)に塗工し、塗工
量1g/m2 の紙(ロ)- L- a及び塗工量2g/m2
の紙(ロ)- L- bを得た。これらの紙サンプルについ
て、同様に物性に関する試験を行った。 比較例12 比較例6と同様に樹脂液の代わりに水を用いた以外は、
実施例8で行った方法に従って、紙(ロ)に塗工を行っ
て紙サンプルを得て、物性に関する試験を行った。この
ものをブランクと称する。以上のように実施例1〜7、
比較例1〜6で行った紙(イ)に関する試験結果、即ち
ジュートライナーでの結果をまとめて表−2に示す。同
様に紙(ロ)即ち上質系コート原紙での試験結果、即ち
実施例8〜14及び比較例7〜12を表−3に示す。
【0021】
【表2】
【0022】
【表3】
【0023】
【発明の効果】本発明の方法により得られた表面塗工剤
(実施例)は従来の薬品類(比較例)に比べて、表面を
改質するのに極めて優れていることは表−2〜3から明
白である。即ち、表−3に於いて、比較例9のPAM、
比較例10の酸化澱粉、比較例11のPVAは比較例1
2のブランクに比べて、ワックスピック、RIピック及
びZ軸強度が高く、表面強度改良剤として優れた結果に
なっている。又該PAMとPVAの比較では、若干PV
Aが優れている結果を得た。これに対して、本発明の紙
の表面強度改良方法、即ち実施例8〜14は、特許請求
の範囲外の比較例7〜9及び酸化澱粉よりも優れた表面
強度改良効果を示した。更には一般的に表面強度改良効
果の優れているとされているPVAよりも、かなり優れ
た効果を発揮している結果となった。かかることから、
本発明の紙の表面強度改良方法は、従来から用いられて
きたPAM系、PVA系等の優れた薬品を更に改良した
位置付にあり、紙の表面強度改良剤として優れているこ
とが明かである。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D21H 19/20 17/37 (72)発明者 堤 春樹 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 東圧化学株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (メタ)アクリルアミド(a) 80〜99.5モ
    ル%と、下記一般式(1) (式中、R1 は水素原子またはメチル基、R2 、R3
    水素原子または炭素数1〜3の低級アルキル基、nは1
    〜4の整数、Xは酸素原子あるいはNH基を示す。)で
    表されるビニル化合物及び/又はそれらの有機ないし無
    機酸の塩類(b)0.5〜20モル%をpH7以上でラジカル重
    合することを特徴とする紙表面塗工剤の製造方法。
  2. 【請求項2】 (メタ)アクリルアミド(a) 40〜99.49
    モル%と、下記一般式(1) (式中、R1 は水素原子またはメチル基、R2 、R3
    水素原子または炭素数1〜3の低級アルキル基、nは1
    〜4の整数、Xは酸素原子あるいはNH基を示す。)で
    表されるビニル化合物及び/又はそれらの有機ないし無
    機酸の塩類(b) を 0.5〜20モル%、その他共重合可能な
    ビニル化合物(c) 0.01〜40モル%をpH7以上でラジカ
    ル重合することを特徴とする紙表面塗工剤の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1及又は2記載の製造方法により
    得られた表面塗工剤を用いた紙。
JP31203692A 1992-11-20 1992-11-20 紙表面塗工剤の製造方法及びその利用 Pending JPH06157679A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31203692A JPH06157679A (ja) 1992-11-20 1992-11-20 紙表面塗工剤の製造方法及びその利用

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31203692A JPH06157679A (ja) 1992-11-20 1992-11-20 紙表面塗工剤の製造方法及びその利用

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06157679A true JPH06157679A (ja) 1994-06-07

Family

ID=18024454

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31203692A Pending JPH06157679A (ja) 1992-11-20 1992-11-20 紙表面塗工剤の製造方法及びその利用

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06157679A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009048179A1 (ja) * 2007-10-12 2009-04-16 Kao Corporation 紙の表面処理剤
US8530597B2 (en) 2005-05-03 2013-09-10 Nalco Company High molecular weight compact structured polymers, methods of making and using

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8530597B2 (en) 2005-05-03 2013-09-10 Nalco Company High molecular weight compact structured polymers, methods of making and using
WO2009048179A1 (ja) * 2007-10-12 2009-04-16 Kao Corporation 紙の表面処理剤
JP2009108466A (ja) * 2007-10-12 2009-05-21 Kao Corp 紙の表面処理剤

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9879379B2 (en) Water/oil resistant composition, article treated therewith, and processes for their production
US7482417B2 (en) Papermaking chemical, method for manufacturing same, and paper containing same
EP2635645B1 (en) Surface application of polymers to improve paper strength
CN104769182B (zh) 聚丙烯酰胺系表面纸力剂和纸制造方法
JP4147631B2 (ja) 製紙用表面塗工剤および表面塗工紙
KR100193967B1 (ko) 표면지질향상제
JP4370020B2 (ja) 表面紙質向上剤
JPH09169946A (ja) 表面塗工剤及びその利用
JP3487059B2 (ja) 製紙用添加剤
JP2009102771A (ja) 耐油処理剤、耐油紙およびその製造方法
JPH06157679A (ja) 紙表面塗工剤の製造方法及びその利用
JPH0516518A (ja) 導電性付与剤
JP3100443B2 (ja) 紙の表面強度改良剤
JPH05302298A (ja) 表面紙質向上剤
JP2004115675A (ja) ジアリルアミン−アリルスルホン酸−二酸化イオウ系共重合体、その製造方法および用途
JP3099147B2 (ja) 紙の加工処理剤
JP6784209B2 (ja) 表面紙力増強剤、塗工液及び塗工紙
JP3099148B2 (ja) 紙の加工処理剤
JPH10259590A (ja) 変成澱粉を用いた表面紙質向上剤
JPH06179728A (ja) 紙表面塗工剤の製造方法及び該塗工剤を塗工した紙
JPH08176991A (ja) 表面塗工剤及びその利用
JPH0571100A (ja) 紙の表面強度改良方法
JP2000129590A (ja) アニオン性アクリルアミド重合体、及びその用途
JP3335383B2 (ja) 紙力増強剤の製造方法及びその利用
JP2000045196A (ja) 製紙用表面塗工剤および表面塗工紙