JPH06156580A - 低温タンク - Google Patents

低温タンク

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JPH06156580A
JPH06156580A JP4300785A JP30078592A JPH06156580A JP H06156580 A JPH06156580 A JP H06156580A JP 4300785 A JP4300785 A JP 4300785A JP 30078592 A JP30078592 A JP 30078592A JP H06156580 A JPH06156580 A JP H06156580A
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JP
Japan
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roof
tank
steel plate
bottom interior
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JP4300785A
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Sadao Ogura
貞夫 小倉
Hisatoshi Sakurai
尚俊 桜井
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JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 落下物に対するタンク底部の損傷を防ぎ、コ
スト低減を図る。 【構成】 底部内装材1または屋根内装材10を厚鋼板
とし、これらの内装材に溶接される側部内装材2をメン
ブレン鋼板として、さらにタンク・コーナ部において、
底部内装材または屋根内装材の熱収縮吸収手段12,2
4を円周方向に分割して配置し、該手段を、コーナ架構
材15を耐力壁4にアンカー14でヒンジ結合し、コー
ナ架構材の先端を支持材16で摺動自在に支持させ、さ
らに連結材17でコーナ架構材と底部内装材または屋根
内装材とを連結する構成として、底部内装材または屋根
内装材の熱収縮を吸収させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、低温液体を貯蔵するメ
ンブレン・タンク、特にその内装材の取り付け構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】低温液体を貯蔵するタンクの型式には、
一般に次の2つのタイプがある。 (1)耐圧部材と液密部材を兼用するタイプのタンク この代表例としては、球形タンク、金属二重殻タンク等
があリ、図6にその構成例を示す。 (2)耐圧部材と液密部材を分離したタイプのタンク この代表例としては、メンブレン式タンクがあり、図7
にその構成例を示す。
【0003】前者のタイプは、図6に示すように耐圧保
持部材31が液密部材を兼用しているタイプである。図
6において、32は外槽、33は保冷材、34は支持架
構またはタンク基礎である。また後者のタイプは、図7
に示すように底部内装材1及び側部内装材2共に、例え
ば薄板(1.0〜2.0mm厚)のメンブレン・ステンレ
ス鋼板または薄板(0.7〜1.0mm厚)の36%ニッ
ケル鋼を使用し、コンクリート等からなる耐力底版3及
び耐力壁4の内面にそれぞれ底部断熱材5,側部断熱材
6を介して貼りつけ、かつ、底部内装材1の周端部に側
部内装材2を溶接する構造とするものである。
【0004】液密部材すなわちタンク内装材は低温液体
により冷却熱収縮するので、これにより発生する熱応力
を防止するため、前記のように36%ニッケル鋼のよう
なステンレスに比べて非常に線膨張係数の小さい特殊鋼
を使用するか、若しくは熱収縮を吸収する山(コルゲー
ションという)を設けたメンブレン・ステンレス鋼板を
使用している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の低温
タンクでは熱応力の発生を抑制するため薄板の内装材を
使用していたが、このため特に底部においては、パイプ
等を通しての落下物による損傷の発生を防ぐため、慎重
な管理が必要であった。また、36%ニッケル鋼は高価
であるうえに厚板にすることができず、メンブレン・ス
テンレス鋼板は高価であるということも問題であった。
【0006】本発明は、前記のような課題を解決するた
めになされたもので、落下物に対して安全で、安価な構
造の低温タンクを得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、底部内装材ま
たは屋根内装材に厚板を使用するものとし、かつ、メン
ブレン鋼板からなる側部内装材と接合するタンク・コー
ナ部において、熱収縮を吸収する装置を設けることで、
前記課題を解決したものである。すなわち、本発明の特
徴とする構成は、メンブレン鋼板の側部内装材と接合さ
れる厚鋼板の底部内装材または屋根内装材と、タンク・
コーナ部に周方向に分割して配置される、前記底部内装
材または屋根内装材の熱収縮を吸収する手段とを備え、
前記熱収縮を吸収する手段が、耐力壁にヒンジ結合され
たコーナ架構材と、前記コーナ架構材の先端を摺動自在
に支持する支持材と、前記コーナ架構材と前記底部内装
材または屋根内装材の周端部とを連結する連結材とを有
するものである。
【0008】
【作用】本発明においては、厚鋼板の底部内装材または
屋根内装材とすることにより、メンブレン鋼板の側部内
装材との溶接が容易になり、また特に落下物に対し底部
内装材が安全なものとなる。また、熱収縮吸収手段が前
記のように構成されているので、底部内装材または屋根
内装材の半径方向の変位に対し、コーナ架構材がヒンジ
を中心として回動し、半径方向の変位を吸収する。円周
方向の変位に対しては、熱収縮吸収手段が均等に分離し
て配置されているので、熱応力は発生しない。
【0009】
【実施例】実施例1 図1は本発明の実施例1による低温タンクの断面図、図
2は図1のA部(コーナ部)の拡大断面図、図3はその
一部を切り欠いて示す正面図である。実施例1はタンク
底部について本発明を適用したものであり、底部内装材
1に、例えば板厚6〜10mm程度のSUS304平板を
使用したものである。側部内装材2は従来通り2mm厚の
メンブレン・ステンレス鋼板を使用している。
【0010】厚板の底部内装材1は、半径方向の熱収縮
を均等にするため、タンク中心に公知の手段で固定点1
1を設けている。この底部内装材1と耐力底版3との間
には底部断熱材5が装着される。底部内装材1は、
{(常温と液温の温度差)×底部内装材の線膨脹係数×
タンク半径}の量だけタンク中心に向かって変位するこ
とになるので、この半径方向の変位を吸収するため、タ
ンク・コーナ部において、熱収縮吸収手段12を設けて
いる。
【0011】この熱収縮吸収手段12は、タンクの円周
方向に均等に分割して配置したものであり、各熱収縮吸
収手段12は、上部アンカー13によって耐力壁4にヒ
ンジピン14で枢着されたコーナ架構材15と、コーナ
架構材15の下端を摺動自在に支持する下部支持材16
と、コーナ架構材15の側面に突設され、底部内装材1
の周端部に溶接された連結材17とから構成されてい
る。コーナ架構材15は、円周方向に均等に分離されて
いるため、円周方向の熱応力は発生しない。また、下部
支持材16と接触するコーナ架構材15の先端15aは
丸みを付け、下部支持材16の摺動面16aはヒンジピ
ン14を中心とする円弧状面に形成している。
【0012】メンブレン鋼板の側部内装材2は、コーナ
架構材15側にも延長し、その架構上内装材2aの下部
を折り曲げて底部内装材1と重ね溶接18で液密に接合
されている。図中、6は側部断熱材、7は必要に応じて
設けられる架構部断熱材である。また、8は屋根、9は
屋根保冷材である。
【0013】実施例1は以上のように構成されているの
で、厚鋼板の底部内装材1が、貯蔵される低温液体によ
り冷却されると、前記のように半径方向の熱収縮が発生
するが、連結材17によって該底部内装材1と連結され
たコーナ架構材15がヒンジピン14を中心として回動
するため、この半径方向の変位を吸収することができ
る。また、コーナ架構材15に加わる内圧による荷重は
上部アンカー13と連結材17を通じて底部内装材1と
で負担することになる。したがって、底部内装材1を平
板の厚鋼板とすることにより、側部内装材2との施工が
容易となり、全体的にコスト低減が可能になるととも
に、落下物で損傷することもなく管理が容易となる。
【0014】実施例2 図4はタンク屋根部に本発明を適用した実施例を示す半
断面図で、図5はそのB部の詳細を示す拡大断面図であ
る。図4に示すようにタンクの屋根がコンクリート等の
圧力に耐える材料で製作される場合は、屋根内装材10
も前記と同様に厚鋼板でつくる。そして、屋根内装材1
0の重量を支えるため、吊り下げ材20によって屋根内
装材10をコンクリート屋根19で保持させる。また、
屋根内装材10は前記と同様にタンク中心に固定点21
を設け、さらに屋根内装材10の半径方向の滑動を可能
にするため、吊り下げ材20による結合を長穴22とピ
ン23で構成している。25は屋根断熱材である。
【0015】このような厚鋼板の屋根内装材10に対す
る熱収縮吸収手段24は、実施例1の熱収縮吸収手段1
2を上下を逆にして取り付ければ良く、屋根内装材10
の熱収縮に対応することができる。すなわち、熱収縮吸
収手段24は、コーナ架構材15の下部をアンカー13
により耐力壁4にヒンジ結合し、上端を支持材16に接
触させ、連結材17により屋根内装材10とコーナ架構
材15を連結してなるものである。架構上内装材2bの
上端部は屋根内装材10と重ね溶接26で液密に接合さ
れる。
【0016】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、底部内装
材及び/または屋根内装材を厚鋼板としたものであるか
ら、低温タンクを安価に製作することができるととも
に、特に落下物に対する底部内装材の安全がはかれると
いう効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の断面図である。
【図2】図1のA部の拡大断面図である。
【図3】図2の正面図である。
【図4】本発明の実施例2の半断面図である。
【図5】図4のB部の拡大断面図である。
【図6】従来の低温タンクの断面図である。
【図7】従来の低温タンクの断面図である。
【符号の説明】
1 底部内装材 2 側部内装材 4 耐力壁 10 屋根内装材 12 熱収縮吸収手段 13 アンカー 14 ヒンジピン 15 コーナ架構材 16 支持材 17 連結材 24 熱収縮吸収手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メンブレン鋼板の側部内装材と接合され
    る厚鋼板の底部内装材または屋根内装材と、 タンク・コーナ部に周方向に分割して配置される、前記
    底部内装材または屋根内装材の熱収縮を吸収する手段と
    を備え、 前記熱収縮を吸収する手段が、耐力壁にヒンジ結合され
    たコーナ架構材と、 前記コーナ架構材の先端を摺動自在に支持する支持材
    と、 前記コーナ架構材と前記底部内装材または屋根内装材の
    周端部とを連結する連結材と、 からなる低温タンク。
JP4300785A 1992-11-11 1992-11-11 低温タンク Expired - Lifetime JP2795102B2 (ja)

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53134220A (en) * 1977-04-28 1978-11-22 Nippon Kokan Kk <Nkk> Low temperature liquid storage tank
JP3020800U (ja) * 1995-07-20 1996-02-06 株式会社バンビ 時計のガラス面保護カバー

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53134220A (en) * 1977-04-28 1978-11-22 Nippon Kokan Kk <Nkk> Low temperature liquid storage tank
JP3020800U (ja) * 1995-07-20 1996-02-06 株式会社バンビ 時計のガラス面保護カバー

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JP2795102B2 (ja) 1998-09-10

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