JPS6236000Y2 - - Google Patents

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JPS6236000Y2
JPS6236000Y2 JP18584380U JP18584380U JPS6236000Y2 JP S6236000 Y2 JPS6236000 Y2 JP S6236000Y2 JP 18584380 U JP18584380 U JP 18584380U JP 18584380 U JP18584380 U JP 18584380U JP S6236000 Y2 JPS6236000 Y2 JP S6236000Y2
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anchor
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  • Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、平底低温タンクにおけるアンカース
トラツプの改良に関する。
〔考案の背景〕
一般に平底低温タンクは、内圧および地震時転
倒モーメントによつて、側板に浮上り力が生ず
る。アンカーストラツプはこの浮上り力を拘束す
るためにとりつけられる。更に側板は、第1図の
説明図から明らかなように、建設時aの状態から
耐圧試験時bに、約40mm外方に拡張され、また、
クールダウン時cに、約60mm内方に収縮し、更に
運転時に矢印で示す如く20mm程度の収縮、膨張す
るため、アンカーストラツプは、これら変位を吸
収できる構造体でなければならない。従つてアン
カーストラツプは板状のものが用いられている。
〔従来技術と問題点〕
さて、従来のタンクにおけるアンカーストラツ
プはどのようであつたかを第2〜4図について説
明すると、下端が基礎構造体に支持されたアンカ
ーストラツプ1′の上端が、タンク側板2′に対
し、隅肉溶接、即ち、第3図のように、アンカー
ストラツプ1′の上縁、及び上部両縁の三辺が隅
肉溶接されていた。
この種のものは、耐圧試験時のように、側板が
外方に膨出する場合にはさほど問題はないが、ク
ールダウン時及び運転時にアンカーストラツプ
1′に引張力Fが発生した場合、上記溶接部を剥
がす方向に力が作用することにより隅肉薄溶接端
部に応力が集中し、隅肉薄溶接の剥離が生じるこ
と、あるいは、上述の運転時には、第4図矢印で
示す収縮、膨張の変位が繰り返し荷重として加わ
ることから、特に隅肉溶接端間を結ぶ屈折部3′
に曲げ歪荷重が集中し、この部分から折損するな
どの不都合を有しており、これらの合理的解消が
望まれていた。
〔考案の目的〕 本考案は、このような実情に対応してなされた
もので、荷重方向が変位しても、アンカーストラ
ツプに生ずる曲げ歪を一定値以下に抑え、翦断事
故を皆無となし、アンカーストラツプ機能の恒久
的充実を計らんとするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
従来技術の問題点を解決する本考案の構成は、
平底低温タンクの側板外面に上端を固定し、下端
をタンク基礎に固定した平底低温タンクにおける
アンカーストラツプにおいて、該アンカーストラ
ツプの上端縁を、タンク側板外面に設けた受台の
上部に、溶接線の方向がアンカーストラツプに印
加される引張力(荷重)の方向と直交するよう突
合わせ溶接し、アンカーストラツプの上端縁と上
記受台の突合わせ溶接部より下方の受台部外面
に、タンク運転時に、タンク内圧の変動などに応
じて変位するタンク側板の位置に関係なく、常に
アンカーストラツプの上部内面が接触する上下方
向の膨出円弧面を形成したことを特徴とするもの
である。
〔実施例 1〕(第5図〜第7図) 第5〜7図について本考案の第1実施例につい
て説明する。
1は内槽、2は外槽、3は保冷槽、4はタンク
基礎、5は内、外槽間の空間に充填した断熱材で
ある。
上記内槽1の側板6外側面に受台8の内側面を
溶接し、該受台8の上部外面に対して、下端を上
記タンク基礎4に固定したアンカーストラツプ9
の上端を固定する。この固定手段は、アンカース
トラツプ9の上端縁を、第5,6図に示すよう
に、上記受台8の上部に、溶接線の方向がアンカ
ーストラツプ9に印加される引張力(荷重)の方
向と直交するように突合わせ溶接するものであ
る。
該突合わせ溶接部より下方の上記受台8部の外
面に、タンク運転時に、タンク内圧の変動などに
応じて変位するタンク側板6の位置に関係なく、
常にアンカーストラツプ9の上部内面が接触する
上下方向の膨出円弧面7を形成する。
そして、この膨出円弧面7の曲率半径Rは次の
ように求めることができる。
R≧Et/2σo …(1)式 R:曲率半径(mm) E:アンカーストラツプの縦弾性係数 (Kgf/mm2) t: 〃 の板厚 σo: 〃 の許容曲げ応力(Kgf/mm2) 上記(1)式は、きわめて一般的ではあるが、次の
ように求められる。即ち、第11図に示すよう
に、中心の曲率半径がRaで曲げられている板を
考えると、円弧dθの範囲の板の外表面の長さを
Ss、中心線の長さをSnとすると、 Sn=Radθ Ss=(R+t2)dθ アンカーストラツプ9の曲げ歪は外面に生じる εmax=Ss−Sn/Sn=t/2/Ra=t/2R
a 最大発生曲げ応力は、 σbmax=Eεmax=Et/2Ra 許容曲げ応力をσoとすると、 σo≧σbmax=Et/2Ra ∴Ra≧Et/2σo となり受台の曲率半径をRとすれば、アンカー
ストラツプの中心曲率半径RaはR以上となり、
従つてアンカーストラツプに発生する曲げ歪は一
定値以下になり、発生する最大曲げ応力は許容曲
げ応力以下となる。
次に、設計条件に対応した曲率半径Rの設定の
具体例を示すと次の通りである。
アンカーストラツプの板厚 t=12mm アンカーストラツプの縦弾性係数 E=19300Kgf/mm2 アンカーストラツプの許容曲げ応力 σo=80Kgf/mm2 Et/2σo=19300×12/2×80=1.4475
mm 従つて、R=1500mmに設定すれば(1)式を満足す
る。
尚この実施例は、側板6の外側面に対して受台
8を溶接したのち、この受台8にアンカーストラ
ツプ9の上端縁を突合わせ溶接するようにしてい
るが、実際の建造では、受台8に対しあらかじめ
アンカーストラツプ9を溶接したものを側板6に
とりつけることもできるため、この取合順は実施
例のものに特定されることはない。
〔実施例 2〕(第8図a,b) 次に、第8図a,bについて第2実施例を説明
すると、アンカーストラツプ9の上端縁を、この
アンカーストラツプ9とは別個に形成した受台部
8aの下部に突合わせ溶接し、この受台部8aの
内側面を側板6に溶接し、この受台部8aの下方
に若干の間隔を介して外面にRの曲率半径よりな
る膨出円弧面7aを形成した受台部8aを側板に
溶接し、この受台8bの膨出円弧面7aに、上記
アンカーストラツプ9の内面を接触させたもので
ある。つまりこの実施例は、上記第1実施例の受
台8を、受台部8aと、膨出円弧面7aをもつ受
台8bとに分離させたものである。
〔実施例 3〕(第9図) また上記第1、第2実施例では、受台8,8
a,受台部8bを側板6に対して溶接するように
したが、第9図のように、側板に対して受台8c
を一体に構成することも可能で、受台と側板の取
合における集中応力をなくすことができる。
〔効果〕
本考案は上述のように構成したので、次のよう
な効果が得られる。
(a) 側板に溶接または一体構造とした受台上部
に、アンカーストラツプの上端縁を、溶接線の
方向がアンカーストラツプに印加される引張力
(荷重)の方向と直交するよう突合わせ溶接し
たので、アンカーストラツプからの荷重を該溶
接線全長にわたつて均一に受けもたせることが
でき、従つて、従来の隅肉薄溶接構造のよう
に、溶接端部に応力が集中する現象がなくな
り、また、該溶接部にかかる力の方向が常に一
定となるようにしたため、従来構造のように溶
接端部間のアンカーストラツプに曲げ歪荷重が
集中する現象がなくなり、アンカーストラツプ
機能を恒久的に保持しうる。
(b) 更に受台の下部上下方向に、膨出円弧面を形
成し、この膨出円弧面に、アンカーストラツプ
の上部が側板の位置に関係なく常に接触するよ
うにしたので、第10図で示すように、クール
ダウン時の側板収縮時のように荷重方向が変化
しても、アンカーストラツプに生ずる曲げ変形
の曲率半径は膨出円弧面の曲率半径以下にはな
らず、曲げ歪を一定値以下に抑えることがで
き、従来のようなアンカーストラツプの翦断事
故が合理的に防止しうる。
【図面の簡単な説明】
第1図はアンカーストラツプに対する荷重Fの
方向変化を示す説明図、第2図は従来のアンカー
ストラツプ構造を示す一部切欠正面図、第3図は
同上要部の一部省略正面図、第4図は運転時の荷
重方向の変化を示す説明図、第5図は本考案のア
ンカーストラツプ構造を示す一部切欠正面図、第
6図はアンカーストラツプの一部正面図、第7図
a,bは荷重方向変化時におけるアンカーストラ
ツプの一部側面図、第8図a,bは別実施例の荷
重方向変化時におけるアンカーストラツプの一部
側面図、第9図は受台を側板と一体形成した別実
施例の要部の断面図、第10図は本考案の荷重方
向の変化を示す説明図、第11図は説明図であ
る。 1……内槽、6……側板、7,7a……膨出円
弧面、8,8b,8c……受台、8a……受台
部、9……アンカーストラツプ、10……突合わ
せ溶接。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (a) 平底低温タンクの側板外面に上端を固定し、
    下端をタンク基礎に固定した平底低温タンクに
    おけるアンカーストラツプにおいて、 (b) 該アンカーストラツプの上端縁を、タンク側
    板外面に設けた受台の上部に、溶接線の方向が
    アンカーストラツプに印加される引張力(荷
    重)の方向と直交するよう突合わせ溶接し、 (c) アンカーストラツプの上端縁と上記受台の突
    合わせ溶接部より下方の受台部外面に、タンク
    運転時に、タンク内圧の変動などに応じて変位
    するタンク側板の位置に関係なく、常にアンカ
    ーストラツプの上部内面が接触する上下方向の
    膨出円弧面を形成したことを特徴とする平底低
    温タンクにおけるアンカーストラツプ。
JP18584380U 1980-12-24 1980-12-24 Expired JPS6236000Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18584380U JPS6236000Y2 (ja) 1980-12-24 1980-12-24

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JP18584380U JPS6236000Y2 (ja) 1980-12-24 1980-12-24

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Publication Number Publication Date
JPS57107100U JPS57107100U (ja) 1982-07-01
JPS6236000Y2 true JPS6236000Y2 (ja) 1987-09-12

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