JPS5810074Y2 - 低温タンクにおける給排管の下部支治構造 - Google Patents

低温タンクにおける給排管の下部支治構造

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JPS5810074Y2
JPS5810074Y2 JP1980027574U JP2757480U JPS5810074Y2 JP S5810074 Y2 JPS5810074 Y2 JP S5810074Y2 JP 1980027574 U JP1980027574 U JP 1980027574U JP 2757480 U JP2757480 U JP 2757480U JP S5810074 Y2 JPS5810074 Y2 JP S5810074Y2
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JP
Japan
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supply
tank
discharge pipe
membrane
low
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JP1980027574U
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JPS56129700U (ja
Inventor
山本尚利
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石川島播磨重工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は低温タンク内の上部から下部に臨ませて懸垂
支持した給排管の下部支持構造に係わり。
特に給排管の熱収縮方向への移動を許容しつつその地震
荷重による横振れを防止し得ると共に、給排管の横流れ
によってメンブレンが受ける荷重を低減し得るようにし
た給排管の下部支持構造に関する。
一般に低温地下タンクでは、液払い出し用などポンプの
給排管をタンク屋根部からタンク下部乃至底部に臨ませ
て懸垂支持している。
そして、この種の懸垂給排管は、そi1体およびタンク
内面のメンブレンが熱収縮することなどの理由で上記タ
ンク屋根部からの垂下部分を全てフリーにしているのが
実情である。
このため、上記給排管は地震発生時に横振れすること5
なる。
殊に近年、タンクの大型化に能なって給排管のタンク内
垂下長も長くなっているので、この種給排管の地震発生
時における横振れは著しく、もってタンク屋根部におけ
る給排管支持部の応力が厳しくなっている。
特に給排管の横振れが大きいと、タンク屋根部での給排
管支持部に強力な偶力が作用することから、給排管が屈
曲乃至折損したり給排管支持部からタンク内に引き込ま
れたタンク屋根が破損するなど、低温タンクの最も重要
な安全性が損なわれる可能性がある。
そこで本出願人は先に、第1図および第2図に示すごと
き低温タンクの給排管下部支持構造を提供した。
それらの構造において、第1図の場合は低温タンクTの
底部メンブレン1上に溶接等で固設した枠組2により、
また、第2図の場合は低温タンクTの側部メンブレン1
′に同じく溶接等で一体突設して水平方向へ延出させた
サポート部材3により、タンク屋根部からの懸垂給排管
4の下部を垂直方向へ移動自在にサポートしている。
従って上記いずれの構造の場合でも、地震発生時に給排
管4の横振れを防止する点では相応の成果が得られる。
しかし上記構造の場合、枠組2およびサポート部材3が
底部メンブレン1および側部メンブレン1′に対しそれ
ぞれ剛接合されていることから、この剛接合部をメンブ
レン固定点(メンブレンの熱収縮中心点)に取っていて
も、特に地震発生時などには上記メンブレン固定点に大
きな曲げ応力が作用することXなる。
このため、メンブレンに余分な力が加わる結果となって
構造的に不安が生じる。
この考案は上記事情に鑑みてなされ、その目的は、タン
ク内の上部から下部に臨ませて懸垂支持した給排管の下
部を横振れしないよう確実に支持して、この種給排管の
熱収縮による移動を許容し且つ耐震性を向上させること
X相俟って、特に上記給排管の下部を支持することでメ
ンブレンに余分な力がかSるようなことのないようにし
て構造的な不安を取り除いたタンク内給排管の下部支持
構造を提供するにある。
以下に、この考案の好適一実施例を第3図以降の図面に
基づいて説明する。
まず第3図に示す低温地下タンクTにおいて、このタン
ク外殻を形成するコンクリート製槽体10の内壁面には
保冷材層11が積層形成され、この保冷材層上には複数
単位のメンブレン12 a t 12 bが隣接結合状
態に張設しである。
これらのメンブレン12a。12bは常温時から極低温
化状態になるときの温度差で熱収縮することから、その
熱収縮時の固定点を第4図〜第6図に示すごとくメンブ
レン支持用ブロック所謂メンブレン支保材14でとって
いる。
そして各メンブレン12a + 12bの熱収縮は、メ
ンブレン支保材14間で隣合うメンブレン12a、12
b相互を連結するコルゲーション13で許容している。
上記メンブレン支保材14は低温靭性のアンカープレー
N4aを表面に有してタンク壁部の保冷材層11に埋設
した断熱性のブロック14bをアンカー14cでコンク
リート製槽体10に繋着した図示側構成となっている。
そして上記アンカープレーh14aに隣合うメンブレン
12a、12bの端縁部が溶接結合されている。
従って各メンブレン12a > 12bはアンカープレ
ート14aとの溶接結合部12’a 、 12’b(第
6図参照)を固定点としてコルゲーション13を拡開す
る方向へ熱収縮が許容されるのである。
また、上記タンクTの上端開口部は屋根15で覆われ、
この屋根15には吊天井16が吊設されている。
更に屋根15には給排管支持部17が設けられ、この支
持部17に液払い出し用などポンプの給排管18の上端
側が支持され、もって、この給排管18をタンクT内へ
垂直に懸垂している。
給排管18は平行する複数(図示例の場合は3本)の垂
下管相互を所定間隔毎に水平梁材19とラチス梁材20
とで連結補強した架構体構成になっている。
斯様な構成の給排管18において、その最下部の水平梁
材19には第4図〜第6図に拡大示したごとくタンクT
の側壁側に向って略水平に延出するアーム部材21を一
体的に連結する。
この場合。給排管18の最下部水平梁材19はタンクT
側壁部の最下部のメンブレン支保材14と略同−水平面
上に位置するよう設定する。
そして、上記最下部水平梁材19に一体連結したアーム
部材21と、その上側に位置する別の水平梁材19との
間にステー22を跨設することにより、アーム部材21
を上記メンブレン支保材14に向けて水平に延出させる
一方、メンブレン支保材14のアンカープレート14a
には、上記アーム部材21の先端部と対向する位置にア
ーム受座23を溶接等により一体的に突設しておく。
このアーム受座23は図示例の場合、先端面が開口した
箱型断面形状をなしている。
そして、斯様なアーム受座23内にその先端面開口部か
ら上記アーム部材21の先端側が挿入され、その状態で
アーム部材21の先端側がアーム受座23に係合しつつ
アーム部材21の垂直方向の移動を許容する自在継手と
しての縦ピン24で連結している。
この場合に縦ピン24はアーム部材21乃至アーム受座
23に対して緩貫通させてあり、もってアーム部材21
とアーム受座23とは、これらの熱収縮および給排管1
8の熱収縮を許容する連結構成にしである。
すなわち以上の構成において、タンクT内に低温液化ガ
スを供給貯蔵すると、給排管18は常温時との温度差で
熱収縮することにより給排管支持部17側へ所謂上向移
動する。
このとき、アーム部材21は上述のごとく給排管18に
一体化され、かつアーム受座23の縦ピン24に対して
は上下方向へスライド自在になっていることから、この
縦ピン24をガイドとして給排管18と共に上向移動す
る。
従って、給排管18の熱収縮による移動でアーム受座2
3やメンブレン12a、12bに余分な荷重が作用する
ようなことはない。
また。各メンブレン12a>12bも同様に熱収縮する
が、それらメンブレン12a、12bの固定点を上述の
ごとくメンブレン支保材14のアンカープレート14a
に取ったことから、各メンブレン12 a + 12
bに熱応力が発生するようなこともない。
以上のこと\相俟って、上記給排管18が地震発生時に
水平荷重を受けて横振れしようとすると。
その水平荷重はアーム部材21.ステー22.縦ピン2
4、およびアーム受座23のそれぞれを介してメンブレ
ン支保材14で受は止められる。
このため、給排管18が地震荷重で大きく横振れするこ
とは防止される。
また、その地震荷重でアーム受座23に曲げ荷重が働い
ても、縦ピン24にてアーム受座23とアーム部材21
とは滑節接続されているので、上記曲げ荷重は吸収され
アーム受座23やメンブレン支保材14に曲げモーメン
トが発生したりするようなことはなくなる。
しかもメンブレン支保材14に作用する圧縮乃至引張荷
重はコンクリート製槽体10および保冷材層11によっ
て吸引されることなどから、メンブレン12a、12b
に無理な力が作用するようなことはなくなって、この種
タンクTの安全性は確保される。
以上要するにこの考案では、タンク内の上部から下部に
臨ませて懸垂支持した給排管にアーム部材を水平方向に
延出させて取付け、かつタンクの内側壁に設けられた支
保材に取付けたアーム受座と上記アーム部材とを係合さ
せて、これらの連結部がアーム部材の垂直方向への移動
を許容する自在継手構成とした給排管の下部支持構造と
したので5次のような優れた効果を発揮する。
(1)給排管が熱収縮してもその給排管支持部に無理な
力が一切作用せず、しかも地震荷重による上記給排管の
横振れを確実に防止できる。
(2)特にアーム部材とアーム受座との連結部を自在継
手構造としてアーム部材の曲げ荷重を低減し得、また前
(1)項のことと相俟って、地震発生時に給排管側から
タンク側壁のメンブレンに無理な力が作用することもな
くなり、また地震発生時以外でメンブレンに熱応力が発
生するようなこともなくなる。
(3)従って、この考案によれば、給排管の耐震性を向
上させ得て構造的な不安を一掃することができ、もって
タンクの安全性を常に確保することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図はそれぞれ異なった先行技術に係わ
る給排管の下部支持構造を示す断面図。 第3図はこの考案の好適一実施例を示す低温地下タンク
の部分的断面図、第4図は同タンクにおける給排管の下
部支持構造を示す拡大断面図、第5図は第3図の■−V
線断面図、第6図は第4図A部の拡大図である。 図中Tはタンク、10,11は槽体、12a。 12bはメンブレン、14は支保材(メンブレン支保材
)、18は給排管、21はアーム部材、23はアーム受
座である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 有底筒体状の槽体内に実質的に低温貯液を収容するため
    に上記槽体内壁にその基端部が支持された支保材を介し
    てメンブレンを張設した低温タンク内に、該タンク内の
    上部から下部に臨ませて懸垂支持した給排管の下部支持
    構造において、上記給排管の下部に一端部が取り付けら
    れ他端部が水平方向に延出されたアーム部材と、上記槽
    体内側壁に設けられた上記支保材に一端部が取り付けら
    れ他端部が上記アーム部材に係合しつつ該アーム部材の
    垂直方向への移動を許容する自在継手を構成するアーム
    受座とを備えたことを特徴とする低温タンクにおける給
    排管の下部支持構造。
JP1980027574U 1980-03-03 1980-03-03 低温タンクにおける給排管の下部支治構造 Expired JPS5810074Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5229615A (en) * 1975-09-01 1977-03-05 Kawasaki Heavy Ind Ltd Storage tank used for super low temperature liquid

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JPS5229615A (en) * 1975-09-01 1977-03-05 Kawasaki Heavy Ind Ltd Storage tank used for super low temperature liquid

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