JPH06156141A - 三方向ダンプの切替装置 - Google Patents

三方向ダンプの切替装置

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JPH06156141A
JPH06156141A JP35228392A JP35228392A JPH06156141A JP H06156141 A JPH06156141 A JP H06156141A JP 35228392 A JP35228392 A JP 35228392A JP 35228392 A JP35228392 A JP 35228392A JP H06156141 A JPH06156141 A JP H06156141A
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威史 中村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 三方向ダンプの切替を簡単な構成で確実に行
う。 【構成】 車体1に保持される支軸5,5に対して前後
の係合杆18,27の各係合部18L,18R,27
L,27Rが左右動して下方から係合可能に構成すると
共に、該係合部18L,18R,27L,27Rを荷台
8側に設けるブラケット15,15により左右から保持
し、しかも、支軸5,5を左右から囲って荷台8の移動
を阻止可能に構成。 【効果】 簡単な構造で確実な三方向ダンプの切替及び
回動支点の保持が行え、又、十分な強度を有して安全な
ダンプ作用が行えるものである。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野)本発明は車体上に搭載する荷台を
1本の操作レバーで後方及び左右両側方にダンプ操作さ
せることのできる三方向ダンプの切替装置に関するもの
である。
(従来技術)従来、この種三方向ダンプの切替装置とし
ては特公昭58−23257号公報に記載されたもの等
があるが、これらの技術にあっては車体側又は荷台側に
設ける支軸に対し他方側に該支軸の一部を支承する受部
材と該支軸に係脱自在の回動フックとで切替装置を構成
している。従って、その構成上、支軸を受部材と回動フ
ックで完全に囲えず不安定であり、又、回動フックの支
点軸等を構成上あまり大きく取れない等の強度上及び安
全上の種々の問題点と、構造が複雑となる欠点を有して
いた。
(発明が解決しようとする課題)この発明は上記の如き
従来技術の欠点を解消し、簡単な構成で十分な強度を有
し安全性の高い三方向ダンプの切替装置を提供しようと
するものである。
(課題を解決するための手段)車体1四隅には周囲に係
合凹部4を形成する支軸5,5を車体1前後方向に向け
配設し、荷台8裏面には操作レバー14により回動自在
の前後軸12とリンク機構26,26を介して連結され
該前後軸12の回動に連動して左右動自在の前後の係合
杆18,27を設け、該前部係合杆18は操作レバー1
4の中立位置(A)でその両端係合部18L,18Rが
支軸5内側に非係合状態で位置する長さに、又、後部係
合杆27は同じく中立位置(A)でその両端係合部27
L,27Rが支軸5下方に係合状態で位置する長さに設
定し、更に荷台8裏面には支軸5の左右両側に垂下され
ると共に係合杆18,27の挿通孔17,17を穿設す
るブラケット15,15を取着してなる三方向ダンプの
切替装置の構成とする。
(発明の作用)荷台8を後方へダンプさせる場合には、
操作レバー14を中立位置(A)へ位置させると、荷台
8側に設ける前後軸12、リンク機構26,26を介し
て前後の係合杆18,27が左右略中央に位置する。従
って前部係合杆18両端の係合部18L,18Rはそれ
ぞれ車体の支軸5,5の内側に非係合状態で位置し、
又、後部係合杆27両端の係合部27L,27Rはブラ
ケット15,15の挿通孔17,17を貫通すると共に
支軸5,5の係合凹部4,4へその下方から挿通係合さ
れて位置する。この状態で油圧装置49を伸長させると
荷台8は後部の支軸5,5の係合凹部に案内されて後部
係合杆27両端の係合部27L,27Rを回動中心とし
て荷台8前方が上方に上がり所謂後方ダンプ状態とな
る。次に左側へダンプさせる場合には、操作レバー14
を左方向へ回動させ(B)位置へ操作すると前後軸12
が回動されそれぞれリンク機構26,26を介して前後
の係合杆18,27が左方向へ移動される。従って前部
係合杆18の左端の係合部18Lがブラケット15,1
5の挿通孔17,17へ貫通すると共に、車体1前部左
側に位置する支軸5の係合凹部4へその下方から挿通係
合される。又、後部係合杆27の左端係合部27Lは、
左側後部の支軸5の係合凹部4に係合したまま更に左方
へ移動され、又、右端係合部27Rは車体1後部右側の
支軸5の係合部4から抜け出して非係合状態となる。従
って、この状態で油圧装置49を伸長させると、荷台8
は車体1左側の前後の支軸5,5の係合凹部4,4に案
内されて前後の係合杆18,27の左端係合部18L,
27Lを中心に荷台8右方側が上方へ回動される。この
左方へのダンプ時において、荷台8は左方へ移動しよう
とするが、内側のブラケット15が支軸5に接当規制さ
れ安定して回動され、更に、各係合部18L,27Lは
支軸5の左右に垂下されるブラケット15,15の挿通
孔17,17により左右両側から強固に保持される。次
に右側へダンプさせる場合には、操作レバー14を右方
向へ回動させ(C)位置へ操作すると、上記の左側への
ダンプ時と逆方向に前後軸12、リンク機構26,2
6、前後の係合杆18,27が右側へ移動し、前後係合
杆18,27の右端係合部18R,27Rを中心に右側
へダンプされる。
(発明の効果)この発明は前述の如く、車体1に保持さ
れる支軸5,5に対して前後の係合杆18,27の各係
合部18L,18R,27L,27Rが左右動して下方
から係合し、更に、該係合部18L,18R,27L,
27Rを荷台8側に設けるブラケット15,15により
左右から保持し、しかも、支軸5,5を左右から囲って
荷台8の移動を阻止するものであるから、簡単な構造で
確実な三方向ダンプの切替及び回動支点の保持が行え、
又、十分な強度を有して安全なダンプ作用が行えるもの
である。
(実施例)図例において、車体1は両側の縦枠2,2
と、該縦枠2,2間前後を連結する横枠3,3等から構
成されており、該横枠3,3両端には前後方向に向け周
囲に係合凹部4,4を形成する支軸5,5を取着してあ
る。前部の支軸5,5は横枠3に基端側を溶着され片持
状に前方に突出させてある。後部の支軸5,5は、L型
状の横枠3の上方突出部に前部を搭載溶着し、後部は横
枠3に溶着のL型補強板6にその端面を溶着固定し、該
支軸5の下方に空間を設けて取着してある。7,7はス
トッパーである。荷台8は前後左右のコの字型枠9,9
と、左右の枠9,9間を連結する角型の三本の連結枠1
0,10と、これらの上面に載置固定する座板11によ
り構成してある。12は前後軸であり、荷台8の一側寄
り下方に前後方向に配設されると共に、荷台8前後端か
ら垂下される軸受13,13により回動自在に保持さ
れ、又、該前後軸12前端には操作レバー14を取着し
てある。前側に位置する連結枠10下面には、車体1の
前部支軸5,5をそれぞれ挾んで左右ブラケット15,
15を垂下し、更に、その内側には補助ブラケット16
を垂下し、それぞれに挿通孔17,17を穿設してあ
る。18は前部係合杆であって丸棒により形成されると
共に、補助ブラケット16,16及び内側のブラケット
15,15の挿通孔17,17に保持される長さに設定
してある。又、該前部係合杆18の略中央下部にはシフ
ター19を固着すると共に、連結杆10に回動自在のコ
の字型作動杆20下端を係合させてある。又、前後軸1
2にはアーム21を固着し、該アーム21先端には両端
を反対方向に屈曲させるリンク杆22の一端を嵌合し、
更に、リンク杆22他端と作動杆20中央から突出のピ
ン23とを連結枠24の両端に回動自在に枢支連結し、
これらにより、前後軸12の回動運動を係合杆18の左
右動に変換するリンク機構26を構成してある。後部の
連結枠10下方にも、それぞれの支軸5,5両側を挾ん
で左右のブラケット15,15を垂下すると共に、後部
係合杆27の左右両端の係合部27L,27Rが嵌合可
能の挿通孔17,17を穿設してある。後部係合杵27
は、その両端係合部27L,27Rは丸棒にて形成し、
その内側は平板にて連結構成されると共に、各ブラケッ
ト15,15を貫通する長さに構成してある。又、前後
軸12と後部係合杆27も前部係合杆18と同様にリン
ク機構26により連結してある。28は安全フックであ
り、丸棒をくの字状に下方に屈曲させて構成し、一端を
係止部29に、又、他端は一側方に屈曲させて回動支点
軸30となし該回動支点軸30を後部及び中間の連結枠
10,10間の補助枠31,31の一方側に回動自在に
枢支してある。又、該回動支点軸30には下方に向けア
ーム32を取着し、該アーム32他端と連結枠10間に
引張スプリング33を掛張し、該安全フック28の先端
係止部29を常時下方へ向け弾発付勢してある。又、後
部係合杆27中央の平板部前縁には三ケの係合凹部3
4,34を形成し、上記安全フック28の係止部29を
係止可能に構成してある。又、該安全フック28下方の
車台1には接当部材25を設けてあり、荷台8が車体1
に載置される非ダンプ位置では、該接当部材25が、安
全フック28の下方屈曲部を押圧して回動支点軸30を
中心に上方へ回動させ、係止部28が後部係合杆27の
係合凹部34から離脱すべく構成してある。35,35
は側方の煽戸であり、上方の支点ピン36,36を中心
に下方側を開閉自在に構成してあり、更に、該煽戸35
は下端両側を切欠き、該切欠部下端に係止部37,37
を設けてある。38,38は支点ピンであり、荷台8の
ブラケットに固着され、該支点ピン38には側方に向け
係止爪39を突出形成する回動体40を回動自在に保持
させてある。該左右の回動体40,40の下部間は連結
杆41により連結してある。42は作動杆であり、中央
の連結枠10に取着のブラケット43の挿通孔44に左
右動自在に挿通保持され、両端に連結杆41押圧用の作
動板45を設けてある。前後軸12にはアーム46を取
着し、該アーム46上端と、作動杆42に取着の係合部
47との間をロッド50により遊嵌連結してある。4
8,48は復帰スプリングである。又、車体1と荷台8
間には油圧装置49を設けてある。通常の走行状態にあ
っては、車体1上に荷台8が載置され操作レバー14を
(A)位置に位置させてある為、荷台8側の後部係合杆
27の両端係合部27L,27Rが車体1後部の支軸
5,5の係合凹部4,4に係合し、更に、油圧装置49
の収縮位置で移動を阻止され荷台8を固定する。次に、
荷台8を後方ダンプさせる場合には、操作レバー14を
(A)位置のまま油圧装置49を伸長させると、荷台8
は車体1後部の支軸5,5の係合凹部4,4に案内され
て後部係合杆27両端の係合部27L,27Rを中心と
して荷台8前部が上昇する。この後方へのダンプ状態に
あっては、左右のブラケット15,15が支軸5,5両
側に位置して荷台8の左右動を規制し、又、支軸5,5
の係合凹部4,4と、後部のストッパー7とにより係合
部の前後への動きを阻止して荷台8の前後動を規制す
る。又、下方のストッパー7により内側のブラケット1
5,15下面を案内規制する。この荷台8の上昇に伴っ
て車体1の接当部材34との接当を解除された安全フッ
ク28は、スプリング33の張力により回動支点軸30
を中心に下方へ回動され先端の係止部29が後部係合杆
27の平板部に形成する中央の係合凹部34に係合して
該後部係合杆27の移動を阻止する。従って、ダンプ中
に操作レバー14の操作が規制され、該操作による荷台
8の脱落を防止できる。次に、荷台8を左方へダンプさ
せる場合には、操作レバー14を(B)位置へ移動させ
ると、前後軸12が反時計方向に回動され、これに伴っ
て該前後軸12に取着のアーム21、リンク杆22、連
結杆24、作動杆20、シフター19等のリンク機構2
6を介して前後の係合杆18,27を左方向に摺動させ
る。従って、前部係合杆18左端の係合部18Lが左側
のブラケット15,15の挿通孔17,17に貫通する
と共に車体1前部左側に位置する支軸5の係合凹部4へ
その下方から挿通係合され、又、右端の係合部18Rは
補助ブラケット16によってのみ挿通支持される。後部
係合杆27の左端係合部27Lは左側後部の支軸5凹部
4に係合したまま更に左方へ移動され、又、右端係合部
27Rは対応する支軸凹部4から抜け出して内側ブラケ
ット15のみに挿通支持される非係合状態となる。前後
軸12の回動に伴って、アーム46、ロッド50、係合
部47を介して作動杆42が左方向に移動され端部の作
動板45により連結杆41を押圧し、該連結杆41前後
端の回動体40,40を支点ピン38,38を中心に時
計方向に回動させる。従って、該回動体40,40の係
止爪39,39が上方に回動して、左側の煽戸35の係
止部37,37との係止状態を解除され、該煽戸35は
上方の支点ピン36,36を中心に回動可能となる。こ
の状態で油圧装置49を伸長させると、荷台8は車体1
左側の前後支軸5,5の係合凹部4,4に案内されて前
後の係合杆18,27の左端係合部18L,27Lを中
心に荷台8右方側が上昇する。このダンプ時において荷
台8は左方へ移動しようとするが、内側のブラケット1
5が支軸5に接当規制されて安定して回動し、更に、各
係合部18L,27Lは支軸5の左右に垂下するブラケ
ット15,15により左右両側から強固に挿通保持され
る。又、該荷台8の上昇に伴い後方ダンプ時と同様に、
安全フック28が下方に回動され、先端係止部29が後
部係合杆27の左側の係合凹部34に係合して各係合杆
18,27の移動を阻止する。又、荷台8を右側へダン
プさせる場合には、操作レバー14を(C)位置へ操作
すると左方向ダンプとは逆方向に前後軸12、リンク機
構26、前後係合杆18,27及び作動杆42が作動さ
れ、前後係合杆18,27の右端係合部18R,27R
を中心に荷台8がダンプされる。
【図面の簡単な説明】
図は本発明の一実施例を示すものであって、第1図は車
体の要部斜視図、第2図は荷台の要部斜視図である。 図中、符号1は車体、5は支軸、4は支軸5の係合凹
部、8は荷台、12は前後軸、14は操作レバー、15
はブラケット、17は挿通孔、18は前部係合杆、18
Lは左側係合部、18Rは右側係合部、26はリンク機
構、27は後部係合杆、27Lは左側係合部、27Rは
右側係合部を示す。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年2月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 三方向ダンプの切替装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車体上に搭載する荷台を
1本の操作レバーで後方及び左右両側方にダンプ操作さ
せることのできる三方向ダンプの切替装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、この種三方向ダンプの切替装置と
しては特公昭58−23257号公報に記載されたもの
等があるが、これらの技術にあっては車体側又は荷台側
に設ける支軸に対し他方側に該支軸の一部を支承する受
部材と該支軸に係脱自在の回動フックとで切替装置を構
成している。従って、その構成上、支軸を受部材と回動
フックで完全に囲えず不安定であり、又、回動フックの
支点軸等を構成上あまり大きく取れない等の強度上及び
安全上の種々の問題点と、構造が複雑となる欠点を有し
ていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上記の如き
従来技術の欠点を解消し、簡単な構成で十分な強度を有
し安全性の高い三方向ダンプの切替装置を提供しようと
するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】車体1四隅には周囲に係
合凹部4を形成する支軸5,5を車体1前後方向に向け
配設し、荷台8裏面には操作レバー14により回動自在
の前後軸12とリンク機構26,26を介して連結され
該前後軸12の回動に連動して左右動自在の前後の係合
杆18,27を設け、該前部係合杆18は操作レバー1
4の中立位置Aでその両端係合部18L,18Rが支軸
5内側に非係合状態で位置する長さに、又、後部係合杆
27は同じく中立位置Aでその両端係合部27L,27
Rが支軸5下方に係合状態で位置する長さに設定し、更
に荷台8裏面には支軸5の左右両側に垂下されると共に
係合杆18,27の挿通孔17,17を穿設するブラケ
ット15,15を取着してなる三方向ダンプの切替装置
の構成とする。
【0005】
【発明の作用】荷台8を後方へダンプさせる場合には、
操作レバー14を中立位置Aへ位置させると、荷台8側
に設ける前後軸12、リンク機構26,26を介して前
後の係合杆18,27が左右略中央に位置する。従って
前部係合杆18両端の係合部18L,18Rはそれぞれ
車体の支軸5,5の内側に非係合状態で位置し、又、後
部係合杆27両端の係合部27L,27Rはブラケット
15,15の挿通孔17,17を貫通すると共に支軸
5,5の係合凹部4,4へその下方から挿通係合されて
位置する。この状態で油圧装置49を伸長させると荷台
8は後部の支軸5,5の係合凹部に案内されて後部係合
杆27両端の係合部27L,27Rを回動中心として荷
台8前方が上方に上がり所謂後方ダンプ状態となる。
【0006】次に左側へダンプさせる場合には、操作レ
バー14を左方向へ回動させB位置へ操作すると前後軸
12が回動されそれぞれリンク機構26,26を介して
前後の係合杆18,27が左方向へ移動される。従って
前部係合杆18の左端の係合部18Lがブラケット1
5,15の挿通孔17,17へ貫通すると共に、車体1
前部左側に位置する支軸5の係合凹部4へその下方から
挿通係合される。又、後部係合杆27の左端係合部27
Lは、左側後部の支軸5の係合凹部4に係合したまま更
に左方へ移動され、又、右端係合部27Rは車体1後部
右側の支軸5の係合部4から抜け出して非係合状態とな
る。従って、この状態で油圧装置49を伸長させると、
荷台8は車体1左側の前後の支軸5,5の係合凹部4,
4に案内されて前後の係合杆18,27の左端係合部1
8L,27Lを中心に荷台8が左側へダンプされる。
の左側へのダンプ時において、荷台8は左側へ移動しよ
うとするが、内側のブラケット15が支軸5に接当規制
され安定して回動され、更に、各係合部18L,27L
は支軸5の左右に垂下されるブラケット15,15の挿
通孔17,17により左右両側から強固に保持される。
【0007】次に右側へダンプさせる場合には、操作レ
バー14を右方向へ回動させC位置へ操作すると、上記
の左側へのダンプ時と逆方向に前後軸12、リンク機構
26,26、前後の係合杆18,27が右側へ移動し、
前後係合杆18,27の右端係合部18R,27Rを中
心に右側へダンプされる。
【0008】
【発明の効果】この発明は前述の如く、車体1に保持さ
れる支軸5,5に対して前後の係合杆18,27の各係
合部18L,18R,27L,27Rが左右動して下方
から係合し、更に、該係合部18L,18R,27L,
27Rを荷台8側に設けるブラケット15,15により
左右から保持し、しかも、支軸5,5を左右から囲って
荷台8の移動を阻止するものであるから、簡単な構造で
確実な三方向ダンプの切替及び回動支点の保持が行え、
又、十分な強度を有して安全なダンプ作用が行えるもの
である。
【0009】
【実施例】図例において、車体1は両側の縦枠2,2
と、該縦枠2,2間前後を連結する横枠3,3等から構
成されており、該横枠3,3両端には前後方向に向け周
囲に係合凹部4,4を形成する支軸5,5を取着してあ
る。前部の支軸5,5は横枠3に基端側を溶着され片持
状に前方に突出させてある。後部の支軸5,5は、L型
状の横枠3の上方突出部に前部を搭載溶着し、後部は横
枠3に溶着のL型補強板6にその端面を溶着固定し、該
支軸5の下方に空間を設けて取着してある。7,7はス
トッパーである。荷台8は前後左右のコの字型枠9,9
と、左右の枠9,9間を連結する角型の三本の連結枠1
0,10,10と、これらの上面に載置固定する板1
1により構成してある。
【0010】12は前後軸であり、荷台8の一側寄り下
方に前後方向に配設されると共に、荷台8前後端から垂
下される軸受13,13により回動自在に保持され、
又、該前後軸12前端には操作レバー14を取着してあ
る。前側に位置する連結枠10下面には、車体1の前部
支軸5,5をそれぞれ挾んで左右ブラケット15,15
を垂下し、更に、その内側には補助ブラケット16を垂
下し、それぞれに挿通孔17,17を穿設してある。1
8は前部係合杆であって丸棒により形成されると共に、
補助ブラケット16,16及び内側のブラケット15,
15の挿通孔17,17に保持される長さに設定してあ
る。又、該前部係合孔18の略中央下部にはシフター1
9を固着すると共に、連結杆10に回動自在のコの字型
作動杆20下端を係合させてある。又、前後軸12には
アーム21を固着し、該アーム21先端には両端を反対
方向に屈曲させるリンク杆22の一端を嵌合し、更に、
リンク杆22他端と作動杆20中央から突出のピン23
とを連結枠24の両端に回動自在に枢支連結し、これら
により、前後軸12の回動運動を係合杆18の左右動に
変換するリンク機構26を構成してある。
【0011】後部の連結枠10下方にも、それぞれの支
軸5,5両側を挾んで左右のブラケット15,15を垂
下すると共に、後部係合杆27の左右両端の係合部27
L,27Rが嵌合可能の挿通孔17,17を穿設してあ
る。後部係合杆27は、その両端係合部27L,27R
は丸棒にて形成し、その内側は平板にて連結構成される
と共に、各ブラケット15,15を貫通する長さに構成
してある。又、前後軸12と後部係合杆27も前部係合
杆18と同様にリンク機構26により連結してある。
【0012】28は安全フックであり、丸棒をくの字状
に下方に屈曲させて構成し、一端を係止部29に、又、
他端は一側方に屈曲させて回動支点軸30となし該回動
支点軸30を後部及び中間の連結枠10,10間の補助
枠31,31の一方側に回動自在に枢支してある。又、
該回動支点軸30には下方に向けアーム32を取着し、
該アーム32他端と連結枠10間に引張スプリング33
を掛張し、該安全フック28の先端係止部29を常時下
方へ向け弾発付勢してある。又、後部係合杆27中央の
平板部前縁には三ケの係合凹部34,34,34を形成
し、上記安全フック28の係止部29を係止可能に構成
してある。又、該安全フック28下方の車台1には接当
部材25を設けてあり、荷台8が車体1に載置される非
ダンプ位置では、該接当部材25が、安全フック28の
下方屈曲部を押圧して回動支点軸30を中心に上方へ回
動させ、係止部28が後部係合杆27の係合凹部34か
ら離脱すべく構成してある。
【0013】35,35は側方の煽戸であり、上方の支
点ピン36,36を中心に下方側を開閉自在に構成して
あり、更に、該煽戸35は下端両側を切欠き、該切欠部
下端に係止部37,37を設けてある。38,38は支
点ピンであり、荷台8のブラケットに固着され、該支点
ピン38には側方に向け係止爪39を突出形成する回動
体40を回動自在に保持させてある。該左右の回動体4
0,40の下部間は連結杆41により連結してある。
【0014】42は作動杆であり、中央の連結枠10に
取着のブラケット43の挿通孔44に左右動自在に挿通
保持され、両端に連結杆41押圧用の作動板45を設け
てある。前後軸12にはアーム46を取着し、該アーム
46上端と、作動杆42に取着の係合部47との間をロ
ッド50により遊嵌連結してある。48,48は復帰ス
プリングである。又、車体1と荷台8間には油圧装置4
9を設けてある。通常の走行状態にあっては、車体1上
に荷台8が載置され操作レバー14をA位置に位置させ
てある為、荷台8側の後部係合杆27の両端係合部27
L,27Rが車体1後部の支軸5,5の係合凹部4,4
に係合し、更に、油圧装置49の収縮位置で移動を阻止
され荷台8を固定する。
【0015】次に、荷台8を後方ダンプさせる場合に
は、操作レバー14をA位置のまま油圧装置49を伸長
させると、荷台8は車体1後部の支軸5,5の係合凹部
4,4に案内されて後部係合杆27両端の係合部27
L,27Rを中心として荷台8前部が上昇する。この後
方へのダンプ状態にあっては、左右のブラケット15,
15が支軸5,5両側に位置して荷台8の左右動を規制
し、又、支軸5,5の係合凹部4,4と、後部のストッ
パー7とにより係合部の前後への動きを阻止して荷台8
の前後動を規制する。又、下方のストッパー7により内
側のブラケット15,15下面を案内規制する。
【0016】この荷台8の上昇に伴って車体1の接当部
材34との接当を解除された安全フック28は、スプリ
ング33の張力により回動支点軸30を中心に下方へ回
動され先端の係止部29が後部係合杆27の平板部に形
成する中央の係合凹部34に係合して該後部係合杆27
の移動を阻止する。従って、ダンプ中に操作レバー14
の操作が規制され、該操作による荷台8の脱落を防止で
きる。
【0017】次に、荷台8を左方へダンプさせる場合に
は、操作レバー14をB位置へ移動させると、前後軸1
2が反時計方向に回動され、これに伴って該前後軸12
に取着のアーム21、リンク杆22、連結杆24、作動
杆20、シフター19等のリンク機構26を介して前後
の係合杆18,27を左方向に摺動させる。従って、前
部係合杆18左端の係合部18Lが左側のブラケット1
5,15の挿通孔17,17に貫通すると共に車体1前
部に位置する支軸5の係合凹部4へその下方から挿通係
合され、又、右端の係合部18Rは補助ブラケット16
によってのみ挿通支持される。
【0018】後部係合杆27の左端係合部27Lは左側
後部の支軸5凹部4に係合したまま更に左方へ移動さ
れ、又、右端係合部27Rは対応する支軸凹部4から抜
け出して内側ブラケット15のみに挿通支持される非係
合状態となる。前後軸12の回動に伴って、アーム4
6、ロッド50、係合部47を介して作動杆42が左方
向に移動され端部の作動板45により連結杆41を押圧
し、該連結杆41前後端の回動体40,40を支点ピン
38,38を中心に時計方向に回動させる。従って、該
回動体40,40の係止爪39,39が上方に回動し
て、左側の煽戸35の係止部37,37との係止状態を
解除され、該煽戸35は上方の支点ピン36,36を中
心に回動可能となる。
【0019】この状態で油圧装置49を伸長させると、
荷台8は車体1左側の前後支軸5,5の係合凹部4,4
に案内されて前後の係合杆18,27の左端係合部18
L,27Lを中心に荷台8が左側にダンプされる。この
ダンプ時において荷台8は左方へ移動しようとするが、
内側のブラケット15が支軸5に接当規制されて安定し
て回動し、更に、各係合部18L,27Lは支軸5の左
右に垂下するブラケット15,15により左右両側から
強固に挿通保持される。又、該荷台8の上昇に伴い後方
ダンプ時と同様に、安全フック28が下方に回動され、
先端係止部29が後部係合杆27の左側の係合凹部34
に係合して各係合杆18,27の移動を阻止する。又、
荷台8を右側へダンプさせる場合には、操作レバー14
をC位置へ操作すると左側ダンプとは逆方向に前後軸
12、リンク機構26、前後係合杆18,27及び作動
杆42が作動され、前後係合杆18,27の右端係合部
18R,27Rを中心に荷台8が右側へダンプされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 車体の要部斜視図である。
【図2】 荷台の要部斜視図である。
【符号の説明】 1 車体 5 支軸 4 支軸5の係合凹部 8 荷台 12 前後軸 14 操作レバー 15 ブラケット 17 挿通孔 18 前部係合杆 18L 左側係合部 18R 右側係合部 26 リンク機構 27 後部係合杆 27L 左側係合部 27R 右側係合部
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)車体1四隅には周囲に係合凹部4を形成する支軸
    5,5を車体1前後方向に向け配設し、荷台8裏面には
    操作レバー14により回動自在の前後軸12とリンク機
    構26,26を介して連結され該前後軸12の回動に連
    動して左右動自在の前後の係合杆18,27を設け、該
    前部係会杆18は操作レバー14の中立位置(A)でそ
    の両端係合部18L,18Rが支軸5内側に非係合状態
    で位置する長さに、又、後部係合杆27は同じく中立位
    置(A)でその両端係合部27L,27Rが支軸5下方
    に係合状態で位置する長さに設定し、更に荷台8裏面に
    は支軸5の左右両側に垂下されると共に係合杆18,2
    7の挿通孔17,17を穿設するブラケット15,15
    を取着してなる三方向ダンプの切替装置。 (2)後部係合杆27中央部分を平板にて両端係合部2
    7L,27Rと連結し、該平板部に三個の係合部34,
    34を形成すると共に、荷台8裏面に上下回動自在に安
    全フック28を設け該安全フック28をスプリング33
    により下方に弾発して係合部34,34に係止させ、
    又、荷台8の下降時には該安全フック28が車体1に設
    ける接当部材25と接当して上方に回動され係合状態を
    解除させるべく構成する安全装置を備えた請求範囲第1
    項記載の三方向ダンプの切替装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105216678A (zh) * 2015-10-19 2016-01-06 南通安捷机械有限公司 一种自动三面翻转卸料翻斗车

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5839086A (ja) * 1981-08-31 1983-03-07 Mitsubishi Electric Corp 半導体レ−ザ装置

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