JP2627468B2 - 車両用傾動式荷箱のヒンジ装置 - Google Patents

車両用傾動式荷箱のヒンジ装置

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JP2627468B2
JP2627468B2 JP3334990A JP33499091A JP2627468B2 JP 2627468 B2 JP2627468 B2 JP 2627468B2 JP 3334990 A JP3334990 A JP 3334990A JP 33499091 A JP33499091 A JP 33499091A JP 2627468 B2 JP2627468 B2 JP 2627468B2
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昭 水野
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車枠上に搭載される荷箱
を、該荷箱両側のヒンジ軸線回りに少なくとも左右二方
向に選択的に傾動できるようにした、車両用傾動式荷箱
のヒンジ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来前記ヒンジ装置として特開昭58−
56934号公報に開示されたものがよく知られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところでこの従来のも
のでは、車枠側に、上向きに開口するU字状係合溝を有
して回動可能なフック部材と、同じく上向きに開口する
軸受溝を有する下側ブラケットとを設け、一方、荷箱側
には前記係合溝及び軸受溝と係脱し得るヒンジ軸を設
け、そのヒンジ軸と軸受溝との係合時に、ヒンジ軸の下
降に機械的に連動してフック部材をヒンジ軸に対するロ
ック位置(即ち係合溝がヒンジ軸に係合する位置)に強
制回動させるようにし、そのフック部材をストッパで前
記ロック位置に保持することにより、荷箱をヒンジ軸回
りに傾動できるように構成されている。
【0004】しかしながらこのようにヒンジ装置ではフ
ック部材の係合溝が上向きに開口しているので、該溝に
土砂等が付着堆積し易く、このため、次のような不具合
がある。即ち、フック部材の係合溝に土砂等が付着堆積
すると、前記ヒンジ軸の下降に機械的に連動してフック
部材が前記係合溝とヒンジ軸との間に土砂等を挟み込ん
で押し潰しながらロック位置まで強制回動されることが
あり、そのような場合にはフック部材自体が、噛み込ん
だ土砂等から比較的大きな圧縮反力を受けるため、その
反力に十分耐えられるようフック部材を頑丈に構成する
必要があり、それだけ装置の重量増やコスト増を招く。
尚、下側ブラケットに形成されて上向きに開口する軸受
溝にも土砂等が付着堆積することがあり、その土砂等を
ヒンジ軸と軸受溝との間で押し潰しながらヒンジ軸が下
降動作して軸受溝に係合するような場合があるが、軸受
溝が形成される下側ブラケットは、荷箱の大きな重量を
受けるべく元々頑丈に構成されるものであるから、上記
土砂等からの圧縮反力に備えて該下側ブラケットを更に
頑丈に構成する必要はない。
【0005】そこで前記従来装置の不具合を解決し得る
ように、例えば実開平3−68133号公報に開示され
るものが提案されており、このものではフック部材の
係合溝が下向きになっているため土砂等が付着堆積する
ことがないが、荷箱の傾動にともなってフック部材がヒ
ンジ軸回りに回動するため、荷箱が傾動の度にフック部
材とストッパ間で相対摺動を生じ、これら間の摺動面の
高い加工精度が要求され、またそれらの材料の選択が必
要となってコスト高になり、さらに前記摺動による両部
材のこぜり合いによりフックの円滑な回動を妨げ、ひい
てはフックの外れを生起するおそれがあるという課題が
ある。
【0006】本発明は、かかる実情にかんがみてなされ
たもので、荷箱の回動中心と、フック部材の回動中心と
を一致させることにより、荷箱の傾動にともなうフック
部材の回動を防止して前記課題を解決できるようにし
た、新規な車両用傾動式荷箱のヒンジ装置を提供するこ
とを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的達成のため、本
発明の特徴とするところは、車枠上に搭載される荷箱
を、該荷箱両側のヒンジ軸線回りに少なくとも左右二方
向に選択的に傾動することができるようにした、車両用
傾動式荷箱のヒンジ装置であって、前記荷箱の左右両側
下部に固設した上側ブラケットに、前記ヒンジ軸線と同
心上にヒンジ軸を設けるとともに、同上側ブラケット
に、下向きのフック溝を有するフック部材を前記ヒンジ
軸線回りに回動自在に軸支し、一方前記車枠の両側に
設けた下側ブラケットに、前記ヒンジ軸を着脱自在に受
容し得る上向きの軸受溝および前記フック部材のフック
溝と係脱自在に係合し得る係止軸を設けるとともに前記
フック部材と係合し得るストッパ部材を回動自在に軸支
し、このストッパ部材に操作機構を連接してなる。
【0008】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の一実施例につ
いて説明する。
【0009】この実施例は車枠上の荷箱を左右両側方、
および後方に傾動できるようにした、所謂三転ダンプ車
両に本発明装置を実施した場合であって、図1は荷箱の
一側方傾動時の三転ダンプ車両の後面図であり、この図
1において三転ダンプ車両の車枠F上には、荷箱Vが搭
載され、この荷箱Vと車枠F間の左右両側の前部および
後部には荷箱Vを車枠Fに係脱自在にヒンジ連結する、
各左右一対のフロントヒンジ機構HF およびリヤヒンジ
機構HR が設けられる。
【0010】車枠Fと荷箱Vの中間部間には傾動シリン
ダCD が連結されており、前記各一対のフロントヒンジ
機構HF 、およびリヤヒンジ機構HR のうち、左側のフ
ロントおよびリヤヒンジ機構HF ,HR をロック状態に
し、また右側のそれらをアンロック状態に操作して、前
記傾動シリンダCD を伸長作動すれば、荷箱Vを図1に
示すように左側に傾動することができ、またフロントお
よびリヤヒンジ機構H F ,HR の左,右のロック,アン
ロック状態を前述と逆に操作して傾動シリンダCD を伸
長作動すれば、荷箱Vを右側に傾動することができ、さ
らに左,右リヤヒンジ機構HR を何れもロック状態にま
た左,右フロントヒンジ機構HF を何れもアンロック状
態に操作して傾動シリンダCD を伸長作動すれば、荷箱
Vを後方に傾動することができる。
【0011】図2は荷箱伏倒時のリヤヒンジ機構H
R の、図3の2−2線に沿う断面図、図3は、リヤヒン
ジ機構HR の、図2の3−3線に沿う断面図、図4は、
図2の4−4線に沿う部分側面図、図5は、図2の一部
拡大図、図6は荷箱傾動時のリヤヒンジ機構HR の、後
方側面図、図7は荷箱伏倒直前のリヤヒンジ機構HR
後方側面図であり、以下に図1に、図2〜7を併せ参照
して先ず荷箱Vのリヤヒンジ機構HR の構造を説明す
る。
【0012】荷箱Vの床板1下の横桁2の左右両側それ
ぞれには、互いに平行な一対のブラケット片31 ,31
よりなる、ホーク状の上側ブラケット3が下向きに溶接
されている。この上側ブラケット3の中間部にはボルト
よりなるヒンジ軸4が貫通横架され、このヒンジ軸4の
端部には、そこに嵌合されるカラー5を介してナット6
が螺着されることによりヒンジ軸4が上側ブラケット3
に固着され、ヒンジ軸4の頭部41 とカラー5とは、そ
の外径が略同じである。
【0013】前記ヒンジ軸4の中央部には、そのヒンジ
軸線回りに回動できるようにフック部材7軸支され
る。このフック部材7の下部には下向きのフック溝8が
形成され、その背面には後述するストッパ部材18と係
合し得る、ロック確認用突起9が一体に突設されてい
る。
【0014】また前記フック部材7の上部基端のアーム
片10と上側ブラケット3の間には引張コイルばねより
なるリターンばね11が張架されており、このリターン
ばね11の引張力は、前記フック部材7が図2,5にお
いて、上側ブラケット3に設けたストッパピン12に当
るまで反時計方向に回動するように偏倚される。
【0015】前記車枠F上の後部支持部材13には、回
動支持軸14がその軸線l−l回りに回動自在に横架さ
れ、この回動支持軸14の両端部には、前記上側ブラケ
ット3に対応して下側ブラケット15が一体に設けられ
る(図1)。この下側ブラケット15は互いに平行な左
右一対のブラケット片151 ,151 により構成され、
その上辺には上方開放のU字状をなす軸受溝16,16
が形成されており、該軸受溝16,16に、図3に示す
ように前記ヒンジ軸4の頭部41 およびその端部に嵌合
したカラー5が係脱自在に係合される。
【0016】また前記下側ブラケット15の外側端部に
は前記軸受溝16に近接して係止軸17が一体に横架固
定され、この係止軸17の中央部に形成した径小の被係
止部171 に、前記フック部材7のフック溝8が係脱自
在に係合される。さらに下側ブラケット15の下部に
は、ストッパ軸20が横架固定され、このストッパ軸2
0は後述するストッパ部材18と係合してそのロック位
置を規制する。
【0017】図2,4に示すように下側ブラケット15
の基部にはベルクランク状のストッパ部材18が枢軸1
9をもって上下方向に回動自在に軸支され、このストッ
パ部材18の前端面に、前記フック部材7の突起9と係
合し得る係合面181 が形成されている。またストッパ
部材18の下端には、後述する遠隔操作リンク機構R L
(図9)のクロスロッド40がピン連結401 され、こ
のクロスロッド40の移動によりストッパ部材18は、
図4の実線位置に示すロック位置と、同図の鎖線位置に
示すアンロック位置間を揺動操作される。
【0018】図8には、荷箱伏倒時のフロントヒンジ機
構HF の断面図が示される。
【0019】前記リヤヒンジ機構HR は、その下側ブラ
ケット15が、後部支持部材13に回転自在に支持され
る回動支持軸14の端部に固着され、該回動支持軸14
と共にその軸線l−l回りに回動できるのに対し、この
フロントヒンジ機構HF は下側ブラケット15が前部支
持部材21の端部にボルト22を以て一体に固着されて
いる点でリヤヒンジ機構HR と相違しているだけで、そ
の他の構成はリヤヒンジ機構HR と同じであるのでその
説明を省略する。
【0020】図1,2,4,6および8に示すように荷
箱Vの側部下縁の前後には側煽戸24下縁のヒンジ片2
5がヒンジピン26を以て上下に回動自在に枢支され、
該側煽戸24はヒンジピン26回りに開閉可能である。
側煽戸24の下方において、荷箱Vの側部下縁に突設し
たブラケット31には前記リヤおよびフロントヒンジ機
構HR ,HF の外側を覆うように煽戸開放規制部材27
が支持ピン32を以て揺動自在に吊下される。この規制
部材27は、横断面コ字状の規制本体28と、該規制本
体28の内面より内方に突出するストッパ片29と、該
規制本体28の外面に固着される、ゴム材等よりなるク
ッション30とより構成される。前記規制本体28の内
面はその上部から下部に向って下り勾配の傾斜カム面2
1 に形成されており、この傾斜カム面281 は前記係
止軸17の両端外周面に対面して、荷箱Vの伏倒時にそ
の外周面に衝合し得る。また前記ストッパ片29は図
2,7に示すように荷箱Vの伏倒時に、前記上側ブラケ
ット3の外側面に当接して規制部材27の吊下位置が規
制される。さらに前記クッション部材30は側煽戸24
の開放時にその外面に緩衝的に衝合してその開放位置を
規制できるようになっている。前記煽戸開閉規制部材2
7と荷箱Vの横桁2間には、引張ばね33が張架され、
この引張ばね33の引張力は煽戸開閉規制部材27を反
時計方向に回動するように付勢し、図1,6に示すよう
にその傾斜カム面281 を係止軸17の両端外周面に圧
接させ、荷箱Vの傾動時に、開放した側煽戸24を外側
方、すなわち車輪W(図1)から離れるべく揺動するよ
うに規制する。なおFeはフェンダである。
【0021】前記一対のフロントおよびリヤヒンジ機構
F およびHR は、運転室CA (図1)に設けた操作レ
バーLV の揺動操作により遠隔操作リンク機構RL を介
してロック、あるいはアンロック操作できるようになっ
ており、以下この機構RL の構造を図9,10(イ),
(ロ)を参照して説明する。
【0022】図9は遠隔操作リンク機構RL の斜視図、
図10(イ),(ロ)は、該機構R L の一部の拡大平面
図である。
【0023】車枠Fの中央部前,後には、前,後一対の
ベルクランク35,36が鉛直軸線v−vまわりに回動
自在に設けられ、前部ベルクランク35の一方の揺動ア
ーム351 と、後部ベルクランク36の一方の揺動アー
ム361 とは、伝達ロッド37を介してピン連結され、
前,後部ベルクランク35,36は同調して回動できる
ようになっている。また前部ベルクランク35の他方の
揺動アーム352 は左右両側方に延びた前部左,右クロ
スロッド38,39を介して前記左,右フロントヒンジ
機構HF ,HF のストッパ部材18,18の下端にピン
連結381 ,391 され、また後部ベルクランク36の
他方の揺動アーム362 は、差動連結部44を介して両
側方に延びた後部左,右クロスロッド40,41の内端
に連結され、また後部左,右クロスロッド40,41の
外端は前記左,右リヤヒンジ機構HR ,HR のストッパ
部材18,18の下端にそれぞれピン連結401 ,41
1 されている。
【0024】前記差動連結部44は、図10(イ),
(ロ)に明瞭に示すように、後部ベルクランク36の三
角形状の他方の揺動アーム362 に、外側から内側に向
って互いに接近するようにハ字状に穿設される一対の傾
斜長孔45,46と、前記後部左,右一対のクロスロッ
ド40,41の内端に設けられて、前記傾斜長孔45,
46に摺動自在に嵌合される連結ピン47,48と、車
枠Fに固設されて前記一対の連結ピン47,48の動き
を規制する規制片49とより構成され、前記規制片49
は、その両側に互いに平行な平行面501 ,501 と、
その先端に前記軸線v−vを中心とする円弧面502
よりなる規制カム面50が形成されている。そして図1
0(イ)に示すように差動連結部44が中立位置にある
とき、連結ピン47,48は平行面501 ,501 と円
弧面502 との境界縁部に接触している。
【0025】運転室CA (図1)内には、3位置
(A)、(B)および(C)位置にそれぞれ切換可能な
操作レバーLV が設けられ、この操作レバーLV と一体
の操作アーム51の先端は、車枠Fに沿って設けたプッ
シュ・プルケーブル52を介して前記前部ベルクランク
35の一方の揺動アーム351 に連結されている。
【0026】図9に実線位置で示すように、操作レバー
V が(B)位置にあるとき、一対の前記左,右のリヤ
ヒンジ機構HR ,HR は、何れもフック部材7と係止軸
17とが係合しているロック状態にあり、また前記左,
右のフロントヒンジ機構HF ,HF はフック部材7がロ
ックピン17から外れているアンロック状態にあり、こ
の状態から傾動シリンダCD (図1)を伸長作動すれば
荷箱Vを回動支持軸14の軸線l−l回りに後方に傾動
させることができる。
【0027】また、図9において、操作レバーLV
(C)位置に揺動させると、同図実線矢印に示すように
プッシュ・プルケーブル52を介して伝達ロッド37が
前方に牽引されるとともに前,後ベルクランク35,3
6が時計方向に回動され、前部左,右クロスロッド3
8,39は、何れも左方に移動して左側フロントヒンジ
機構HF はロック状態に、また右側フロントヒンジ機構
F はアンロック状態となる。
【0028】一方、左側リヤヒンジ機構HR はロック状
態を保持するのに対し右側リヤヒンジ機構HR はクロス
ロッド41が左方に牽引されてアンロック状態になる。
すなわち伝達ロッド37の前方への移動に伴って後部ベ
ルクランク36は図10(ロ)に示すように時計方向に
揺動され、右側クロスロッド41は傾斜長孔46および
連結ピン48を介して左方に牽引されるのに対し左側ク
ロスロッド40は、連結ピン47が傾斜長孔45内を摺
動しつつ規制片49の規制カム面50の平行面501
を転動して軸方向の移動が抑制される。したがって右側
のリヤヒンジ機構HR はアンロック状態となるのに対し
左側のリヤヒンジ機構HR は依然としてロック状態を保
持されることとなり、フロントおよびリヤヒンジ機構H
F ,HR は左側のものが何れもロック状態に、また右側
のものが何れもアンロック状態となり、この状態から傾
動シリンダCD を伸長作動すれば、荷箱Vを図1に示す
ように左方に傾動することができる。
【0029】さらに操作レバーLV を図8において
(A)位置に揺動させれば、前記(C)位置に揺動する
場合と逆に伝達ロッド37、前部左,右クロスロッド3
8,39、および後部左クロスロッド40は点線矢印方
向に移動して、フロントおよびリヤヒンジ機構HF ,H
R は、右側のものがロック状態に、左側のものがアンロ
ック状態となり、この状態から傾動シリンダCD を伸長
作動すれば、荷箱Vを右側に傾動することができる。
【0030】ところでフロントおよびリヤヒンジ機構H
F ,HR が、ロック状態にあって、荷箱Vの傾動時のヒ
ンジ部として作用するときは、ストッパ部材18が図
2,5に実線に示すようにロック位置にあって、その前
端の係合面181 がフック部材7の突起9を有する背面
に対面して該フック部材7がアンロック位置に回動しな
いように係合しており、荷箱Vの傾動時に、該荷箱Vは
フック部材7の軸支部、すなわちヒンジ軸4を中心にし
て図6に示すようにリターンばね11を伸長しつつ傾動
し、フック部材7は揺動することがないので、フック部
材7のフック溝8と係止軸17間に相対的変位がなく、
フック部材7と、係止軸17およびストッパ部材18が
摩耗することがない。
【0031】またストッパ部材18が図5に鎖線に示す
ようにアンロック位置に揺動されるとフロントおよびリ
ヤヒンジ機構HF およびHR がアンロック状態となり、
フック部材7はリターンばね11の弾発力でストッパピ
ン12に当るまで回動して荷箱Vの傾動に伴ってフック
部材7は係止軸17から離脱する。また荷箱Vが傾動位
置から下降して再び車枠F上に設置されると、フック部
材7のフック溝8は係止軸17に係合される。
【0032】ところで図7に示すように荷箱Vが白ぬき
矢印で示すように下降して車枠F上に設置される直前に
おいて、フック溝8に土砂等が詰ったりしてフック部材
7のフック溝8が係止軸17に確実に係合できないとき
は、ストッパ部材18の係合面181 が、フック部材7
背面の突起9と係合してストッパ部材18のロック位置
への揺動が不能となって操作者に係合が不十分であるこ
とを知らせることができる。
【0033】以上の実施例では本発明を三転ダンプ車両
に実施した場合を説明したが、これを荷箱を左,右両側
方に傾動できるようにしたサイドダンプ車両にも実施で
きることは勿論であり、また本発明を自動車のほか、鉄
道車両等他の車両にも実施可能である。
【0034】また前記遠隔操作リンク機構に代えて他の
公知の操作機構を採用してもよい。
【0035】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、車両用傾
動式荷箱のヒンジ装置において、荷箱の両側下部に固設
したブラケットに、荷箱のヒンジ軸線と同心上にヒンジ
軸を設けるとともに、同上側ブラケットに、下向きのフ
ック溝を有するフック部材を前記ヒンジ軸線回りに回動
自在に軸支し、一方前記車枠の両側に設けた下側ブラ
ケットには、前記ヒンジ軸を着脱自在に受容する上向き
の軸受溝および前記フック部材のフック溝と係脱自在に
係合し得る係止軸を設けるとともに、前記フック部材と
係合し得るストッパ部材を回動自在に軸支し、このスト
ッパ部材を操作系に連接したので、荷箱を傾動してもフ
ック部材の回動が抑止され、したがって該フック部材と
ストッパ部材とは相対摺動することがなく、それら両部
材の摩耗やフック部材の外れを防止して長期にわたり常
に的確な作動を保証することができる。
【0036】またフック部材とストッパ部材の相対摺動
がないことにより、それら両部材の摺動面の加工精度を
従来のものほど高精度に仕上げる必要がなく、それらの
製造コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】荷箱の一側方傾動時の三転ダンプ車両の後面図
【図2】荷箱伏倒時のリヤヒンジ機構の、図3の2−2
線に沿う断面図
【図3】リヤヒンジ機構の、図2の3−3線に沿う断面
【図4】図2の4−4線に沿う部分側面図
【図5】図2の一部拡大図
【図6】荷箱傾動時のリヤヒンジ機構の後方側面図
【図7】荷箱伏倒直前のリヤヒンジ機構の後方側面図
【図8】荷箱伏倒時のフロントヒンジ機構の断面図
【図9】遠隔操作リンク機構の斜視図
【図10】(イ)および(ロ)は遠隔操作リンク機構の
一部の拡大平面図
【符号の説明】
3 上側ブラケット 4 ヒンジ軸 7 フック部材 8 フック溝 15 下側ブラケット 16 軸受溝 17 係止軸 18 ストッパ部材 F 車枠 V 荷箱

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車枠(F)上に搭載される荷箱(V)
    を、該荷箱(V)両側のヒンジ軸線回りに少なくとも左
    右二方向に選択的に傾動することができるようにした、
    車両用傾動式荷箱のヒンジ装置であって、 記荷箱(V)の左右両側下部に固設した上側ブラケッ
    ト(3)に、前記ヒンジ軸線と同心上にヒンジ軸(4)
    を設けるとともに、同上側ブラケット(3)に、下向き
    のフック溝(8)を有するフック部材(7)を前記ヒン
    ジ軸線回りに回動自在に軸支し、一方前記車枠(F)
    の両側に設けた下側ブラケット(15)に、前記ヒンジ
    軸(4)を着脱自在に受容し得る上向きの軸受溝(1
    6)および前記フック部材(7)のフック溝(8)と係
    脱自在に係合し得る係止軸(17)を設けるとともに前
    記フック部材(7)と係合し得るストッパ部材(18)
    を回動自在に軸支し、このストッパ部材(18)に操作
    機構(RL )を連接したことを特徴とする車両用傾動式
    荷箱のヒンジ装置。
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