JPH0615408A - 薄肉鋳物の製造方法 - Google Patents

薄肉鋳物の製造方法

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JPH0615408A
JPH0615408A JP19473792A JP19473792A JPH0615408A JP H0615408 A JPH0615408 A JP H0615408A JP 19473792 A JP19473792 A JP 19473792A JP 19473792 A JP19473792 A JP 19473792A JP H0615408 A JPH0615408 A JP H0615408A
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JP
Japan
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runner
molten metal
vanishing model
upper edge
thin
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Application number
JP19473792A
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English (en)
Inventor
Sakae Fujishima
栄 藤島
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Tokyo Tekko Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Tekko Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】薄肉の鋳物を製造することができるようにす
る。 【構成】湯だまり1に湯口棒2を連結し、湯口棒2に連
結部3を連結する。連結部3には第1湯道4を連結し、
第1湯道4に第2湯道5を直交するように連結する。第
2湯道5の下部に、鋳造すべき連結金具100と同形
状、同寸法の消失模型10を連結する。連結部3と第1
湯道4と第2湯道5と消失模型10は発泡プラスチック
で形成する。第2湯道5と消失模型10との接続部が
「せき」となる。即ち、「せき」の幅を消失模型10の上縁
部の肉厚と同寸法とし、この「せき」をこの上縁部のほぼ
全長に亙って形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、薄肉鋳物の製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3は木造住宅を建築するときに、梁と
梁とを連結する際に使用される連結金具である。従来、
このような連結金具100を製造する場合には、まず鉄
板をプレス型によって打ち抜き加工することによって、
第1起立部101と第2起立部102と水平部103の
3つの部品を形成し、次に、第1起立部101と第2起
立部102にそれぞれドリルで孔101a,102aを
開け、次に、第1起立部101と第2起立部102と水
平部103を互いに溶接固定して製造していた。上記従
来の製造方法では、製造工程が複雑でコスト高になり、
多量生産には不利であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、製造工程の単
純化等の理由から、上記連結金具100を鋳造によって
製造することが考えられた。そして、出願人は従来から
ある鋳造方法を用いて連結金具100を製造してみた
が、連結金具100はその肉厚が4〜5mm程度と薄肉で
あるため、溶湯が型の内部全体に行き渡らず、製造する
ことができなかった。この発明は上述従来の技術の問題
点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところ
は、湯回り不良を起こさない薄肉鋳物の製造方法を提供
しようとするところにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は上述目的を達
成するためになされたもので、その要旨は、ほぼ全体が
薄肉に形成されてなる消失模型を砂型内に埋設し、湯道
を介してこの消失模型に溶湯を注湯し、消失模型を溶湯
に置換して凝固させることにより、ほぼ全体が薄肉に形
成されてなる薄肉鋳物を製造する方法であって、上記消
失模型を砂型内に埋設するに際し、消失模型の肉厚方向
と直交する方向を鉛直方向に向けて配置し、この消失模
型の上縁部に、上記湯道に連なるせきを設け、上記上縁
部の肉厚をこのせきの幅とし、このせきを上記上縁部の
長手方向に沿って長尺に設けたことを特徴とする薄肉鋳
物の製造方法にある。
【0005】
【作用】消失模型を用いているので、複雑な形状の薄肉
鋳物の製造が可能である。消失模型の砂型内における埋
設姿勢を、消失模型の肉厚方向と直交する方向を鉛直方
向に向けた姿勢にし、更に、この消失模型の上縁部に、
上縁部の肉厚を幅とするせきを、上縁部の長手方向に沿
って長尺に設けているので、湯道からせきを介して消失
模型に注湯された溶湯が、消失模型の隅々まで速やかに
流れていく。したがって、湯回り不良が起こらず、欠陥
のない薄肉鋳物を鋳造することができる。
【0006】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図1から図3ま
での図面に基づいて説明する。図3は、この発明に係る
方法によって製造された薄肉鋳物の一例であり、木造住
宅を建築する際に、梁と梁とを連結するのに用いられる
連結金具100である。
【0007】初めに、この連結金具100について説明
する。連結金具100は、第1起立部101と、第2起
立部102と、水平部103とを有している。第1起立
部101には、2つの孔101aと、上縁部101bか
ら下方に切り欠かれた切欠部101cが設けられてお
り、第1起立部101は第2起立部102に直角に連な
っている。第2起立部102には2つの孔102aが設
けられている。水平部103は、第1起立部101の下
縁部と第2起立部102に直角に連なっている。この連
結金具100はどの部分も肉厚が4〜5mmにされてい
る。しかして、この連結金具100は鋳造用消失模型
(以下、消失模型と略称する)を用いて鋳造される。
【0008】図2は連結金具100製造用の鋳造装置の
概略構成図であり、図1はその主要部の斜視図である。
図1に示すように、湯だまり1からは湯口棒2が延び、
湯口棒2の下端には十字形の連結部3が連結されてい
る。連結部3からは4本の棒状の第1湯道4が四方に水
平に延びている。各第1湯道4にはそれぞれ2本の棒状
の第2湯道5が一体的に設けられている。2本の第2湯
道5は互いに所定寸法離間して配されており、いずれも
第1湯道4の下側に位置し、その長手方向を第1湯道4
の長手方向に対して直交するように配されている。上記
第2湯道5の下側に消失模型10が第2湯道5と一体的
に設けられている。
【0009】消失模型10は、連結金具100と同形
状、同寸法に形成する。即ち、消失模型10にも、第1
起立部11と、第2起立部12と、水平部13とを形成
し、第1起立部11に孔11aと切欠部11cを設け、
第2起立部12に孔12aを設ける。第2湯道5は上記
第1起立部11に、切欠部11cを除くその上縁部の長
手方向全長に亙って連なっている。この第2湯道5と第
1起立部11との接続部が、消失模型1への溶湯の入口
である「せき14」となっている(図2参照)。したがっ
て、せき14の幅は消失模型1における第1起立部11
の肉厚と同寸法になり、せき14は切欠部11cを除い
た第1起立部11の上縁部の長手方向全長に亙って形成
されることとなる。
【0010】上記連結部3と、第1湯道4と、第2湯道
5と、消失模型10は発泡プラスチックで形成する。そ
して、湯口棒2をその長手方向と直交する方向に切った
ときの開口面積S1と、第1湯道4をその長手方向と直
交する方向に切ったときの開口面積S2と、第2湯道5
をその長手方向と直交する方向に切ったときの開口面積
3と、せき14の開口面積S4(図示せず)の面積比率
は、例えば、 S1:S2:S3:S4=4:3:2:1 のように漸次縮小するようにされている。これによっ
て、注湯の途中で溶湯の温度が下がることがないように
している。
【0011】図2に示すように、砂型20の下部には砂
21を受ける非常に目の細かい網22が設置されてお
り、この網22が砂を支持している。この砂の中に、上
記湯口棒2と連結部3と第1湯道4と第2湯道5と消失
模型10を埋設し、湯だまり1を砂から露出させる。こ
の時、砂21内において、消失模型10の第1起立部1
1と第2起立部12(図2では図示を省略している)が鉛
直方向に向くように配置する。砂21の上部にビニール
シートを敷き、網22の下側の空気を吸引することによ
り、砂21の内部を下向きに吸引する。そして、湯だま
り1に素材としての鋳鋼の溶湯を注ぐ。
【0012】溶湯は、湯だまり1から湯口棒2を通って
連結部3に至る。発泡プラスチックで形成された連結部
3は溶湯によって溶かされ、溶湯に置き換わり、この溶
湯は第1湯道4に至る。第1湯道4も発泡プラスチック
で形成されているので溶湯によって溶かされて、溶湯に
置き換わり、第2湯道5に至る。第2湯道5も発泡プラ
スチックで形成されているので溶湯によって溶かされ、
溶湯に置き換わる。
【0013】そして、第2湯道5の溶湯がせき14から
消失模型10の発泡プラスチックを溶かしながら、消失
模型10内に注湯されることとなる。ここで、前述した
ように、せき14が第1起立部11の上縁部のほぼ全長
に亙って形成されており、せき14の幅がこの第1起立
部11の肉厚に対応しているので、第2湯道5の溶湯が
この上縁部の全域から第1起立部11に注湯されるよう
になり、更に、第2起立部12へもスムーズに注湯され
るようになる。しかも、網22の下側から吸引している
ので、溶湯の下降速度を非常に速くすることができ、溶
湯が固化する前に、溶湯を速やかに第1起立部11及び
第2起立部12及び水平部13の隅々に余すところなく
行き渡らせることができる。したがって、湯回り不良が
生じない。
【0014】消失模型10の隅々まで溶湯を注湯した
後、溶湯を冷却し凝固させる。この後、凝固した鋳物を
砂21から取り出して、消失模型10に相当する部分を
第2湯道5から切断することにより、図3に示す連結金
具100が完成する。
【0015】このようにして連結金具100を製造する
と、鋳造という一つの工程において、第1起立部101
と第2起立部102と水平部103を一体的に形成する
ことができるとともに、孔101a,102a、及び切
欠部101cをも形成することができる。したがって、
従来のように溶接工程や孔開け工程が不要になり、製造
工程が非常に単純化する。又、連結金具100は、従来
の連結金具のように溶接の必要がないので、当然に溶接
むら等の欠陥が生じない。又、この連結金具100の方
が、従来の溶接加工により製造した連結金具よりも機械
的強度が大きい。
【0016】この発明は上述実施例に制約されず種々の
態様が採用可能である。例えば、この製造方法の適用範
囲は梁連結用の連結金具の製造に限るものではなく、種
々の薄肉の鋳物製品の製造に対して実施可能である。
又、製造すべき薄肉鋳物の形状も、円筒形や箱形等にす
ることも可能である。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、注湯中に湯回り不良を起こさないようにすることが
でき、したがって、欠陥のない高品質の薄肉鋳物を製造
することができるという優れた効果が奏される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る鋳造方法に使用する鋳造装置の
主要部の斜視図である。
【図2】同鋳造装置の概略構成図である。
【図3】この発明に係る鋳造方法により製造された薄肉
鋳物の一例である連結金具の斜視図である。
【符号の説明】
5 第2湯道 10 消失模型 11 第1起立部 12 第2起立部 14 せき 20 砂型 100 連結金具(薄肉鋳物)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ほぼ全体が薄肉に形成されてなる消失模
    型を砂型内に埋設し、湯道を介してこの消失模型に溶湯
    を注湯し、消失模型を溶湯に置換して凝固させることに
    より、ほぼ全体が薄肉に形成されてなる薄肉鋳物を製造
    する方法であって、上記消失模型を砂型内に埋設するに
    際し、消失模型の肉厚方向と直交する方向を鉛直方向に
    向けて配置し、この消失模型の上縁部に、上記湯道に連
    なるせきを設け、上記上縁部の肉厚をこのせきの幅と
    し、このせきを上記上縁部の長手方向に沿って長尺に設
    けたことを特徴とする薄肉鋳物の製造方法。
JP19473792A 1992-06-29 1992-06-29 薄肉鋳物の製造方法 Pending JPH0615408A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109396343A (zh) * 2018-11-27 2019-03-01 龙工(福建)铸锻有限公司 一种设有多用途浇道的装载机制动盘浇注消失模
CN109719256A (zh) * 2018-12-31 2019-05-07 兴化市剑达铸造有限公司 一种高薄型、薄板型产品的消失模生产工艺

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5612338A (en) * 1979-07-03 1981-02-06 Bayer Ag Manufacture of aromatic dicarboxylic acid dichloride

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