JPH0615150Y2 - 潤滑機構を備えた波動歯車装置 - Google Patents
潤滑機構を備えた波動歯車装置Info
- Publication number
- JPH0615150Y2 JPH0615150Y2 JP30689U JP30689U JPH0615150Y2 JP H0615150 Y2 JPH0615150 Y2 JP H0615150Y2 JP 30689 U JP30689 U JP 30689U JP 30689 U JP30689 U JP 30689U JP H0615150 Y2 JPH0615150 Y2 JP H0615150Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- flexspline
- bearing
- gear device
- wave gear
- circular
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- General Details Of Gearings (AREA)
- Retarders (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は潤滑機構を備えた波動歯車装置に関する。
フレクスプラインと波動発生器の軸受外周面との間のク
リアランスがほとんどない状態で、潤滑剤を十分に供給
しないまま作動させ続けると二面間の接触部に微動摩耗
(フレッチングコロージョン)が発生し易い。この微動
摩耗を防止するためにフレクスプライン内面または軸受
外周面に溝を設け、そこに潤滑剤を貯留させておく手段
が考えられるが、溝を設けると両面間ですべりを生じや
すくなり摺動摩耗の原因となる。また、面を穿設するこ
とにより溝を設けることはフレクスプラインまたは軸受
の強度を低下させる。
リアランスがほとんどない状態で、潤滑剤を十分に供給
しないまま作動させ続けると二面間の接触部に微動摩耗
(フレッチングコロージョン)が発生し易い。この微動
摩耗を防止するためにフレクスプライン内面または軸受
外周面に溝を設け、そこに潤滑剤を貯留させておく手段
が考えられるが、溝を設けると両面間ですべりを生じや
すくなり摺動摩耗の原因となる。また、面を穿設するこ
とにより溝を設けることはフレクスプラインまたは軸受
の強度を低下させる。
本考案は、この点に鑑みてフレクスプライン内面と軸受
外周面との間ですべりを生じることなく、微動摩耗を防
止することができるような潤滑機構を備えた波動歯車装
置を提供することを目的とする。
外周面との間ですべりを生じることなく、微動摩耗を防
止することができるような潤滑機構を備えた波動歯車装
置を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕 この目的を達成するため、本考案に係る波動歯車装置
は、サーキュラスプライン、このサーキュラスプライン
の内側にあるフレクスプライン、および、このフレクス
プラインを非円形に撓めてサーキュラスプラインに部分
的に噛み合わせる波動発生器を備え、該波動発生器は、
非円形形状の部材および該部材とフレクスプラインとの
間に嵌合された軸受からなるものである波動歯車装置に
おいて、フレクスプラインまたは軸受外周面の少なくと
も一方には孔が設けられており、この孔を介してフレク
スプラインと軸受外周面との間に潤滑剤を供給すること
を特徴とする。
は、サーキュラスプライン、このサーキュラスプライン
の内側にあるフレクスプライン、および、このフレクス
プラインを非円形に撓めてサーキュラスプラインに部分
的に噛み合わせる波動発生器を備え、該波動発生器は、
非円形形状の部材および該部材とフレクスプラインとの
間に嵌合された軸受からなるものである波動歯車装置に
おいて、フレクスプラインまたは軸受外周面の少なくと
も一方には孔が設けられており、この孔を介してフレク
スプラインと軸受外周面との間に潤滑剤を供給すること
を特徴とする。
第1図に本考案の実施例を示す。波動歯車装置はサーキ
ュラスプライン1(第2図参照)、このサーキュラスプ
ラインの内側にあるフレクスプライン2、およびこのフ
レクスプラインを楕円形に撓めてサーキュラスプライン
1に部分的に噛み合わせる波動発生器3とからなり、波
動発生器3は楕円形プラグ4と軸受5とからなる。さら
に、軸受5はボール6、外輪7および内輪8からなる。
ュラスプライン1(第2図参照)、このサーキュラスプ
ラインの内側にあるフレクスプライン2、およびこのフ
レクスプラインを楕円形に撓めてサーキュラスプライン
1に部分的に噛み合わせる波動発生器3とからなり、波
動発生器3は楕円形プラグ4と軸受5とからなる。さら
に、軸受5はボール6、外輪7および内輪8からなる。
この実施例においては、フレクスプライン2に孔9が設
けられている。孔9はフレクスプラインの強度低下を防
止するために歯車の歯10の部分に設ける。孔9はすべ
ての歯10に設けてもよく、または数個おきの歯に設け
てもよい。サーキュラスプライン1とフレクスプライン
2との間にグリースその他の潤滑剤を供給しておけば、
このグリースは歯車の噛合に伴う発熱によって軟化し、
第2図に示す矢印の方向に進み、フレクスプライン内面
と軸受外輪との接触面11の潤滑が行われることとな
る。
けられている。孔9はフレクスプラインの強度低下を防
止するために歯車の歯10の部分に設ける。孔9はすべ
ての歯10に設けてもよく、または数個おきの歯に設け
てもよい。サーキュラスプライン1とフレクスプライン
2との間にグリースその他の潤滑剤を供給しておけば、
このグリースは歯車の噛合に伴う発熱によって軟化し、
第2図に示す矢印の方向に進み、フレクスプライン内面
と軸受外輪との接触面11の潤滑が行われることとな
る。
第3図に他の実施例を示す。この実施例は、フレクスプ
ライン2のみならず軸受5の外輪7にも孔12を設けた
ものである。軸受外輪に孔を設ける場合には、孔の位置
は規則的でもよく、または不規則的でもよく任意の位置
に設けることができる。孔の数も任意である。軸受5に
グリースを供給しておけば、軟化したグリースは第3図
に示す矢印の方向に進み、フレクスプライン2から進ん
できたグリースとともに、フレクスプライン内面と軸受
外輪との接触面11の潤滑を行う。
ライン2のみならず軸受5の外輪7にも孔12を設けた
ものである。軸受外輪に孔を設ける場合には、孔の位置
は規則的でもよく、または不規則的でもよく任意の位置
に設けることができる。孔の数も任意である。軸受5に
グリースを供給しておけば、軟化したグリースは第3図
に示す矢印の方向に進み、フレクスプライン2から進ん
できたグリースとともに、フレクスプライン内面と軸受
外輪との接触面11の潤滑を行う。
以上のような孔を設けることにより、フレクスプライン
内面と軸受外周面との接触面に潤滑剤を常時供給してお
くことが可能になり、装置作動中における潤滑を十分に
行うことができる。ひいては微動摩耗を防止することが
可能になる。また、面に設けられる孔は、溝のように連
続した形状のものではないので、溝を設けた場合に起き
るすべりのような現象を伴うこともない。
内面と軸受外周面との接触面に潤滑剤を常時供給してお
くことが可能になり、装置作動中における潤滑を十分に
行うことができる。ひいては微動摩耗を防止することが
可能になる。また、面に設けられる孔は、溝のように連
続した形状のものではないので、溝を設けた場合に起き
るすべりのような現象を伴うこともない。
第1図はフレクスプラインに孔を設けた本考案に係る波
動歯車装置の斜視図、第2図は第1図の波動歯車装置の
部分的な正面図、第3図はフレクスプラインと軸受外輪
の双方に孔を設けた波動歯車装置の部分的な正面図であ
る。 (符号の説明) 1…サーキュラスプライン 2…フレクスプライン、3…波動発生器 4…プラグ、5…軸受 6…ボール、7…軸受外輪 8…軸受内輪、9…孔 10…歯、11…接触面 12…孔
動歯車装置の斜視図、第2図は第1図の波動歯車装置の
部分的な正面図、第3図はフレクスプラインと軸受外輪
の双方に孔を設けた波動歯車装置の部分的な正面図であ
る。 (符号の説明) 1…サーキュラスプライン 2…フレクスプライン、3…波動発生器 4…プラグ、5…軸受 6…ボール、7…軸受外輪 8…軸受内輪、9…孔 10…歯、11…接触面 12…孔
Claims (1)
- 【請求項1】サーキュラスプライン、このサーキュラス
プラインの内側にあるフレクスプライン、および、この
フレクスプラインを非円形に撓めてサーキュラスプライ
ンに部分的に噛み合わせる波動発生器を備え、該波動発
生器は、非円形形状の部材および該部材とフレクスプラ
インとの間に嵌合された軸受からなるものである波動歯
車装置において、フレクスプラインまたは軸受外周面の
少なくとも一方には孔が設けられていることを特徴とす
る波動歯車装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30689U JPH0615150Y2 (ja) | 1989-01-05 | 1989-01-05 | 潤滑機構を備えた波動歯車装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30689U JPH0615150Y2 (ja) | 1989-01-05 | 1989-01-05 | 潤滑機構を備えた波動歯車装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0291239U JPH0291239U (ja) | 1990-07-19 |
JPH0615150Y2 true JPH0615150Y2 (ja) | 1994-04-20 |
Family
ID=31199215
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30689U Expired - Lifetime JPH0615150Y2 (ja) | 1989-01-05 | 1989-01-05 | 潤滑機構を備えた波動歯車装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0615150Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102008013147B4 (de) | 2007-03-08 | 2022-12-08 | Harmonic Drive Systems Inc. | Verfahren zum Schmieren eines Wellreduktionsgetriebes und eine Drehtischvorrichtung |
-
1989
- 1989-01-05 JP JP30689U patent/JPH0615150Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102008013147B4 (de) | 2007-03-08 | 2022-12-08 | Harmonic Drive Systems Inc. | Verfahren zum Schmieren eines Wellreduktionsgetriebes und eine Drehtischvorrichtung |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0291239U (ja) | 1990-07-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2527161Y2 (ja) | 遊星歯車装置のキャリア組立体 | |
JPH0545881Y2 (ja) | ||
JPH0615150Y2 (ja) | 潤滑機構を備えた波動歯車装置 | |
SU1656251A1 (ru) | Зубчатое колесо | |
JP2518934Y2 (ja) | 潤滑機構を備えた波動歯車装置 | |
JP2001146952A (ja) | ピニオンワッシャ | |
JPH08193625A (ja) | スプラインシャフト | |
JPH0545882Y2 (ja) | ||
JP2005201375A (ja) | ウォームホイール | |
JPH09144731A (ja) | 嵌め付け構造 | |
EP0978664A3 (en) | Roller bearing retainer | |
JP2606041Y2 (ja) | 遊星減速機の遊星軸受けの潤滑機構 | |
JPH0515645Y2 (ja) | ||
JPH0369840A (ja) | 遊星歯車装置のキャリア組立体 | |
JPH0310419Y2 (ja) | ||
JPS61206154U (ja) | ||
JPH0738750Y2 (ja) | 金属ベルト伝動装置 | |
JP3991354B2 (ja) | トロイダル型無段変速機 | |
JPH0458653U (ja) | ||
JPS5817938Y2 (ja) | 減速・逆転機のクラッチ板中立保持装置 | |
JPS6257845B2 (ja) | ||
JPS6311967U (ja) | ||
JPH04134924U (ja) | 油膜潤滑軸受 | |
JPH01152144U (ja) | ||
JPH0596592U (ja) | 差動装置のピニオンシャフト |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |