JPH0545881Y2 - - Google Patents

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JPH0545881Y2
JPH0545881Y2 JP30589U JP30589U JPH0545881Y2 JP H0545881 Y2 JPH0545881 Y2 JP H0545881Y2 JP 30589 U JP30589 U JP 30589U JP 30589 U JP30589 U JP 30589U JP H0545881 Y2 JPH0545881 Y2 JP H0545881Y2
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circular
spline
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wave gear
wave
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は潤滑剤供給機構を備えた波動歯車装置
に関する。
〔従来の技術〕
波動歯車装置においては歯車の噛合部または軸
受等の潤滑は重要な課題である。従来は装置を組
み立てる際に、潤滑の必要な部分に潤滑剤を塗布
していたが、この方法は非常に煩雑であり、潤滑
剤が枯渇した場合の補給も困難であつた。
また、従来の装置は潤滑剤を保持しておく機構
がなく、このため潤滑効果を長期間維持すること
はできなかつた。
〔考案が解決しようとする課題〕
本考案はこれらの点に鑑みて、装置組立時には
潤滑剤塗布を必要とせず、装置組立後において容
易に潤滑剤を供給でき、組立の工程を短縮化でき
ること、潤滑剤が枯渇した場合にも容易に補給を
行うことができること、潤滑剤を長期間保持でき
必要箇所に常時潤滑剤を供給できること、これら
三つの機能をを備えている波動歯車装置を提供す
ることを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
この目的を達成するため、本考案は、サーキユ
ラスプライン、このサーキユラスプラインの内側
にあるフレクスプライン、および、このフレクス
プラインを非円形に撓めてサーキユラスプライン
に部分的に噛み合わせる波動発生器を備え、該波
動発生器は、非円形形状の部材および該部材とフ
レクスプラインとの間に嵌合された軸受からなる
ものである波動歯車装置において、波動歯車装置
に潤滑剤供給用通路を設けるとともに必要がある
場合は装置全体をシールド構造とすること、波動
歯車装置をフランジとハウジングとで覆つて密閉
構造とすること、波動歯車装置を覆つているフラ
ンジとハウジングとに開口部および潤滑剤供給用
孔を波動歯車装置を境にして反対側に設けるこ
と、および、サーキユラスプラインまたはフラン
ジ内部に潤滑剤貯留用の空間を設けるとともにそ
の空間を孔を介してフランジまたはハウジングの
外部およびサーキユラスプラインとフレクスプラ
インとの噛合部に通じさせることを特徴とする。
〔実施例〕
第1図に第一の実施例を示す。波動歯車装置は
二つのサーキユラスプライン1、このサーキユラ
スプラインの内側にあるフレクスプライン2、お
よびこのフレクスプラインを非円形に撓めてサー
キユラスプライン1に部分的に噛み合わせる波動
発生器とからなり、波動発生器は非円形形状のプ
ラグ3と軸受4とからなる。プラグ3は入力軸5
と連結しており、入力軸から入力を受けて回転す
る。
この波動歯車装置において本考案に係る潤滑剤
供給機構は次のような構成を有する。
プラグ3の内部には複数の通路6が設けられて
おり、この通路6は一対の軸受4の中間部7とプ
ラグ3の外部8とに通じている。この通路6はフ
レクスプライン2に設けられた孔9を介してサー
キユラスプライン1に通じている。サーキユラス
プライン1の内部にはOリング10が備えられる
こともある。プラグ3の外部8にはニツプル11
が設けられ、また波動歯車装置を覆つているハウ
ジング12のニツプル11の上部に当たる位置に
はグリースガン用穴13が設けられており、この
穴13は通常は適当な手段によつて蓋をしてお
く。さらに、軸受4の表面をカバー14で覆つて
おいても良い。
穴13からグリースガンを差し込みニツプル1
1からグリースを注入すると、グリースは通路6
を通り、一対の軸受4に達し、軸受4の潤滑を行
うとともに、軸受4とフレクスプライン2との間
の摺動部の潤滑を行う。さらに、グリースはフレ
クスプライン2の孔9を通り、サーキユラスプラ
イン1に達し、サーキユラスプライン1とフレク
スプライン2との噛合部の潤滑を行う。この場
合、Oリング10とカバー14とを設けておけ
ば、波動歯車装置はOリング10とカバー14と
によつて密閉される構造となるので、注入された
グリースは波動歯車装置内部に貯留され、外部に
流出することなく、潤滑効果を長期間維持するこ
とができる。
また、通路6の代わりに、入力軸5の内部に通
路15を設け、これをプラグ3内部の通路16と
連結する構成とすることもできる。
第2図に本考案の第二の実施例を示す。サーキ
ユラスプライン1、フレクスプライン2、プラグ
3および軸受4からなる波動歯車装置は、ハウジ
ング12およびフランジ17によつて覆われ、密
閉構造となつている。フランジ17には孔18お
よびニツプル19が設けられ、さらにハウジング
20にはグリースガン用孔21が設けられてい
る。
ニツプル19からグリースを注入すると、グリ
ースはハウジング12、波動歯車装置およびフラ
ンジ17によつて形成される空間A(図中の鎖線
部分)に充満し、軸受その他の必要箇所の潤滑を
行う。密閉構造であるのでグリースは外部へは流
出しない。なお、孔18およびニツプル19を設
ける位置は任意であつて、例えばハウジング12
に設けてもよい。
第3図に本考案の第三の実施例を示す。本実施
例においてはフランジ17に開口部22が設けら
れ、孔18およびニツプル19はハウジング12
に設けられている。このように、ニツプル19と
開口部22とを波動歯車装置を間にして反対側に
設けることにより、ニツプル19からグリースを
注入すれば、古いグリースは新たに注入されたグ
リースの注入圧力を受けて開口部22から排出さ
れることとなる。
第4図には第四の実施例の四つの態様を示す。
本実施例における波動歯車装置は、サーキユラス
プライン1またはフランジ17のいずれか一方の
内部にグリース貯留用の空間30が設けられてお
り、この空間30は孔31を介してフランジ外部
に、孔32を介してサーキユラスプライン1とフ
レクスプライン2との噛合部にそれぞれ通じてい
る。さらに、孔31にはグリースニツプル19が
設けられており、ここから供給されたグリースは
空間30に貯留される。サーキユラスプライン1
とフレクスプライン2との噛合部においてグリー
スがなくなると、噛合部が発熱し、この熱によつ
て空間30に貯留されたグリースが軟化し、噛合
部に供給される。第4図bまたはdに示すように
空間30がサーキユラスプライン1の内部に設け
られる場合には、グリースガン用の穴33をフラ
ンジ17に設ける。
〔考案の効果〕
本考案の波動歯車装置によれば、装置組立時に
おける潤滑剤塗布は不必要となり、装置組立後に
おける潤滑剤供給が可能となり組立工程を短縮で
きる。また、潤滑剤枯渇時の潤滑剤補給も容易に
行うことができることとなる。さらに、第1図、
第2図および第4図に示すような装置において
は、その潤滑剤を長期間保持することも可能とな
り、メインテナンスフリーを実現できる。第3図
に示すように装置においては、新しい潤滑剤を供
給すれば自動的に古い潤滑剤が排出されることに
なり、新旧潤滑剤の混合による潤滑効果の低減を
防止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は潤滑剤供給用通路を設けるとともに装
置をシールドした構造の実施例の断面図、第2図
は波動歯車装置を密閉構造とした実施例の断面
図、第3図は開口部を設けて潤滑剤の排出を可能
とした構造の実施例の断面図、第4図a乃至dは
空間を設けて潤滑剤の貯留を可能にした構造の実
施例の断面図である。 符号の説明、1……サーキユラスプライン、2
……フレクスプライン、3……プラグ、4……軸
受、5……入力軸、6,15,16……通路、7
……軸受中間部、9……孔、10……Oリング、
11……ニツプル、12,20……ハウジング、
13,21,33……グリースガン用穴、14…
…カバー、17……フランジ、18……孔、19
……ニツプル、22……開口部、30……空間、
31,32……孔。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) サーキユラスプライン、このサーキユラスプ
    ラインの内側にあるフレクスプライン、およ
    び、このフレクスプラインを非円形に撓めてサ
    ーキユラスプラインに部分的に噛み合わせる波
    動発生器を備え、該波動発生器は、非円形形状
    の部材および該部材とフレクスプラインとの間
    に嵌合された軸受からなるものである波動歯車
    装置において、波動発生器の非円形形状部材の
    内部には軸受から波動歯車装置外部に通じる通
    路が設けられていることを特徴とする波動歯車
    装置。 (2) 前記通路はフレクスプラインに設けられた孔
    を介してサーキユラスプラインとフレクスプラ
    インとの噛合部に通じていることを特徴とする
    請求項(1)記載の波動歯車装置。 (3) サーキユラスプライン、このサーキユラスプ
    ラインの内側にあるフレクスプライン、およ
    び、このフレクスプラインを非円形に撓めてサ
    ーキユラスプラインに部分的に噛み合わせる波
    動発生器を備え、該波動発生器は、非円形形状
    の部材および該部材とフレクスプラインとの間
    に嵌合された軸受からなるものである波動歯車
    装置において、波動歯車装置はフランジとハウ
    ジングとによつて周囲を覆われた密閉構造とな
    つており、フランジまたはハウジングには潤滑
    剤供給用の孔が設けられていることを特徴とす
    る波動歯車装置。 (4) サーキユラスプライン、このサーキユラスプ
    ラインの内側にあるフレクスプライン、およ
    び、このフレクスプラインを非円形に撓めてサ
    ーキユラスプラインに部分的に噛み合わせる波
    動発生器を備え、該波動発生器は、非円形形状
    の部材および該部材とフレクスプラインとの間
    に嵌合された軸受からなるものである波動歯車
    装置において、波動歯車装置は、フランジとハ
    ウジングとによつて周囲を覆われており、この
    フランジまたはハウジングには開口部と潤滑剤
    供給用孔とが波動歯車装置を間にして相互に反
    対側に設けられていることを特徴とする波動歯
    車装置。 (5) サーキユラスプライン、このサーキユラスプ
    ラインの内側にあるフレクスプライン、およ
    び、このフレクスプラインを非円形に撓めてサ
    ーキユラスプラインに部分的に噛み合わせる波
    動発生器を備え、該波動発生器は、非円形形状
    の部材および該部材とフレクスプラインとの間
    に嵌合された軸受からなるものである波動歯車
    装置において、前記サーキユラスプラインはフ
    ランジまたはハウジングに接しており、フラン
    ジ、ハウジングまたはサーキユラスプラインの
    少なくとも一つにはその内部に空間が設けら
    れ、この空間は孔を介してフランジまたはハウ
    ジングの外部およびフレクスプラインとサーキ
    ユラスプラインとの噛合部に通じていることを
    特徴とする波動歯車装置。
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