JPH04126055U - 遊星歯車装置の潤滑構造 - Google Patents

遊星歯車装置の潤滑構造

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JPH04126055U
JPH04126055U JP4084191U JP4084191U JPH04126055U JP H04126055 U JPH04126055 U JP H04126055U JP 4084191 U JP4084191 U JP 4084191U JP 4084191 U JP4084191 U JP 4084191U JP H04126055 U JPH04126055 U JP H04126055U
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雅夫 嶋本
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ダイハツ工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】部品数および組付工数が少なく、効率良くピニ
オンに潤滑油を供給できる遊星歯車装置の潤滑構造を提
供すること。 【構成】キャリヤ3cには内径側から外径方向に向かっ
て潤滑油路12を形成し、ピニオンシャフト40には、
その端部にキャリヤの内径側に面しかつ潤滑油路12に
対応する切欠部40aと、一端が上記切欠部40aに開
口し他端がキャリヤ外径側に開口する斜め方向の潤滑孔
40bとを形成する。そして、スラストワッシャ44に
は、上記切欠部40aと嵌合してピニオンシャフトを回
り止めする異形孔44aを形成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は遊星歯車装置の潤滑構造、特に自動変速機用遊星歯車装置に好適な潤 滑構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動変速機用遊星歯車装置において、ピニオン(遊星歯車)に潤滑油を 供給する構造として、実開昭63−49053号公報に記載のように、キャリヤ の内部に潤滑孔を半径方向に形成し、この潤滑孔の外側端部をピニオンシャフト の回り止めを兼ねるプラグで封止するとともに、潤滑孔をピニオンシャフトの軸 心孔の一端に連通させたものが公知である。上記軸心孔の他端は別のプラグで封 止され、ピニオンシャフトの中間部に上記軸心孔と直交する孔を設け、この直交 孔からピニオンの内径部に潤滑油を供給するようになっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、上記のような潤滑構造の場合、1本のピニオンシャフト当たり2個 のプラグが必要であり、ピニオンシャフトは1つの遊星歯車装置に少なくとも3 本配置されるため、プラグは最低6個必要となる。そのため、部品数が多くなる とともに、組付工数が増え、高価となるという問題がある。
【0004】 そこで、本考案の目的は、部品数および組付工数を少なくし、効率良くピニオ ンに潤滑油を供給できる遊星歯車装置の潤滑構造を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本考案は、キャリヤの内径側から外径方向に向かっ て形成された潤滑油路と、ピニオンシャフトの端部にキャリヤの内径側に面して 形成され、上記潤滑油路に対応する切欠部と、一端が上記切欠部に開口し、他端 がキャリヤ外径側に開口するようにピニオンシャフトの内部に斜め方向に形成さ れ、ピニオンの内径部へ潤滑油を供給する潤滑孔と、スラストワッシャに形成さ れ、上記切欠部に嵌合することによりピニオンシャフトを回り止めする異形孔と を備えたものである。
【0006】 キャリヤの潤滑油路に沿って外径方向に流れた油は、ピニオンシャフトの切欠 部に到る。ここで、潤滑油は遠心力によりピニオンシャフトに設けた斜め方向の 潤滑孔に入り、この潤滑孔を通ってピニオンの内径部へ導かれるため、ピニオン を効率よく潤滑できる。また、キャリヤの潤滑油路およびピニオンシャフトの潤 滑孔はプラグ等で封止する必要は全くなく、しかもスラストワッシャがピニオン シャフトの位置決め部品を兼ねるので、部品数が少なく、組付工数を増加させな い。
【0007】
【実施例】
図1,図2はラビニヨウ型遊星歯車装置3の一例を示す。 入力軸5には一体にフォワードサンギヤ3bが形成され、リバースサンギヤ3 aは入力軸5上に回転自在に支持されている。また、入力軸5にはキャリヤ3c が回転自在に支持され、このキャリヤ3cはハブ部10とカバー部20とで構成 されている。上記ハブ部10にはカバー部20方向に突出する3個の突起部11 が一体に形成され、この突起部11の間の空間に互いに噛み合う2種類のピニオ ン3d,3eが配置されている。上記リバースサンギヤ3aは軸長の長いロング ピニオン3dと噛み合っており、フォワードサンギヤ3bは軸長の短いショート ピニオン3eと噛み合っている。上記ロングピニオン3dはリングギヤ3fとも 噛み合っており、リングギヤ3fは出力軸4に一体形成されている。上記カバー 部20の外周面には図示しないブレーキのクラッチ板が係合するスプライン26 が形成されている。上記突起部11とカバー部20は、スロットピン30と皿ね じ31によって一体的に結合されている。
【0008】 上記ハブ部10とカバー部20の対向位置には軸受孔14,24が形成され、 これら軸受孔にピニオンシャフト40,41が架け渡されている。ピニオンシャ フト40,41は夫々ロングピニオン3dとショートピニオン3eをニードルベ アリング42,43を介して回転自在に支持している。なお、ショートピニオン 3eはスペーサ45によってハブ部10側へ位置規制されている。ピニオンシャ フト40,41の両端部には切欠部40a,41aが形成されており、これら切 欠部と嵌合する2個の異形孔44a,44bを設けたスラストワッシャ44がピ ニオン3d,3eの外側面とキャリヤ3cの内側面との間に配置されている。そ して、ピニオンシャフト40,41の両端部を上記スラストワッシャ44の異形 孔44a,44bに嵌合することにより、ピニオンシャフト40,41の回転お よび軸方向の動きが規制される。特に、スラストワッシャ44は、図2に示すよ うに異形孔44aの平坦面が必ず内側を向くように配置される。その理由は、ワ ッシャ44の外形形状が非対称形状に形成されており、もし平坦面が外径側とな るように逆組しようとすれば、スラストワッシャ44の一部がリバースサンギヤ 3aと干渉して組み付け不能となるからである。このように、異形孔44aの平 坦面が必ず内側になるため、ピニオンシャフト40の切欠部40aも必ず内側を 向くように位置決めされる。なお、この実施例ではピニオンシャフト41の切欠 部41aも内側を向くように位置決めされる。
【0009】 ロングピニオン3dを支持しているピニオンシャフト40の内部には、一端が 切欠部40aに開口し、他端が中央部のキャリヤ外径側に開口する斜め方向の潤 滑孔40bが形成されている。特に、潤滑孔40bの終端側開口は、直交方向に 形成した有底のキリ孔40cと連通している。一方、ハブ部10の内側面には、 内径部から潤滑用の溝12が外径方向に向かって形成されており、この溝12の 外周端部は上記ピニオンシャフト40を嵌合した軸受孔14まで延びている。
【0010】 ここで、上記遊星歯車装置のピニオン潤滑作用について説明する。 入力軸5の軸心孔5aを通って供給された潤滑油は、直交方向のキリ孔5bを 通り、キャリヤ3cの溝12に沿って外径方向へ流れる。そして、溝12の終端 で潤滑油はピニオンシャフト40の切欠部40aに当たり、ここで一部はスラス トワッシャ44を潤滑するとともに、大部分は遠心力によって斜め方向の潤滑孔 40bに入る。そして、潤滑孔40bの中を通った潤滑油は2列に設けたニード ルベアリング42の中間に導かれ、ニードルベアリング42を均等に潤滑する。 なお、ピニオンシャフト40にはハブ部10側からだけでなく、カバー部20側 からも中央部に向かう斜め方向の潤滑孔40bを形成してあるので、カバー部2 0側から切欠部40aに流れ込んだ油も上記潤滑孔40bを通ってニードルベア リング42の間に導かれる。この場合、カバー部20の内側面にもハブ部10と 同様に潤滑油路を設ければ、潤滑性が一層向上する。
【0011】 本考案の遊星歯車装置はラビニヨウ型に限らないことは勿論である。また、ラ ビニヨウ型の場合、ロングピニオン用シャフト40だけでなく、ショートピニオ ン用シャフト41にも同様に潤滑孔を設けてもよい。
【0012】 また、キャリヤの潤滑油路は、キャリヤの内側面に形成した溝12だけでなく 、キャリヤの内部に形成した孔でもよい。
【0013】 ピニオンシャフト40の潤滑孔40bは両端から中央部に向かって斜め方向に 2本形成したが、いずれか1本のみでもよい。また、ピニオンシャフトの潤滑孔 を斜め孔40bと直交孔40cとで構成したが、斜め孔のみでもよい。ただ、ピ ニオンシャフトの中央部に開口する出口部を直交孔で形成すると、出口部の軸方 向の長さを短くできるため、ニードルベアリング42とのラップ量を少なくでき 、ピニオンシャフトのエッジ部の欠けやニードルベアリングの損傷を防止できる 効果がある。
【0014】
【考案の効果】
以上の説明で明らかなように、本考案によれば、ピニオンシャフトの両端の切 欠部をスラストワッシャの異形孔によって内側に向くように配置し、この切欠部 とキャリヤの潤滑油路とを対応させるとともに、切欠部からキャリヤ外径側に向 かって斜め方向の潤滑孔をピニオンシャフトの内部に形成したので、潤滑油は遠 心力によってピニオンの内径部に効率良く供給される。また、キャリヤの潤滑油 路およびピニオンシャフトの潤滑孔はプラグ等で封止する必要は全くなく、また ピニオンシャフトの回り止めおよび切欠部の位置決めをスラストワッシャで兼用 するので、部品数が少なく、組付工数を増加させない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案にかかる遊星歯車装置の断面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【符号の説明】
3 遊星歯車装置 3a リバースサンギヤ 3b フォワードサンギヤ 3c キャリヤ 3d,3e ピニオン 3f リングギヤ 12 溝(潤滑油路) 40 ピニオンシャフト 42 ニードルベアリング 40a 切欠部 40b 潤滑孔 44a 異形孔 44 スラストワッシャ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】キャリヤにピニオンシャフトの両端部を嵌
    合支持するとともに、ピニオンシャフトの外周にピニオ
    ンを回転自在に支持し、ピニオンの側面とキャリヤの側
    面との間にスラストワッシャを配置してなる遊星歯車装
    置において、上記キャリヤの内径側から外径方向に向か
    って形成された潤滑油路と、上記ピニオンシャフトの端
    部にキャリヤの内径側に面して形成され、上記潤滑油路
    に対応する切欠部と、一端が上記切欠部に開口し、他端
    がキャリヤ外径側に開口するようにピニオンシャフトの
    内部に斜め方向に形成され、ピニオンの内径部へ潤滑油
    を供給する潤滑孔と、上記スラストワッシャに形成さ
    れ、上記切欠部に嵌合することによりピニオンシャフト
    を回り止めする異形孔とを備えたことを特徴とする遊星
    歯車装置の潤滑構造。
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