JPH061510A - ウェブ搬送ローラ及びその組立方法 - Google Patents

ウェブ搬送ローラ及びその組立方法

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JPH061510A
JPH061510A JP25842592A JP25842592A JPH061510A JP H061510 A JPH061510 A JP H061510A JP 25842592 A JP25842592 A JP 25842592A JP 25842592 A JP25842592 A JP 25842592A JP H061510 A JPH061510 A JP H061510A
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JP
Japan
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roller
covering member
roller core
web
covering
Prior art date
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Application number
JP25842592A
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English (en)
Inventor
Atsushi Kuramoto
敦 倉元
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH061510A publication Critical patent/JPH061510A/ja
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  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)
  • Registering, Tensioning, Guiding Webs, And Rollers Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 被覆部材の交換を迅速簡便に行うことができ
ると共に、ローラ芯材部の破損を防止でき、且つ軽量コ
ンパクトなウェブ搬送ローラ及びその組立方法を提供す
る。 【構成】 ウェブ搬送ローラ10を、被覆部材12とロ
ーラ芯材部14とから構成し、前記被覆部材12をエチ
レンプロピレンゴム、塩化ビニール、シリコン、テフロ
ン等の熱収縮部材で成形された内径D1 で厚さtの筒状
に形成する。また、前記ローラ芯材部14を、ステンレ
ス等で形成された外径D2 の円柱状に形成しする。前記
被覆部材12の内径D1 は、ローラ芯材部の外径D2
比較して、D1 >D2 となるように形成し、好ましく
は、D2 <D1 <2D2 に形成する。そして、被覆部材
12内にローラ芯材部14を挿入配置した後、被覆部材
12を熱収縮させてローラ芯材部14に密着させること
により、ウェブ搬送ローラ10を組み立てる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はウェブ搬送ローラ及びそ
の組立方法に係り、特に帯状金属板等のウェブを安定し
て搬送するウェブ搬送ローラ及びその組立方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】帯状金属板等のウェブをウェブ搬送ロー
ラで安定して搬送する為には、帯状金属板がウェブ搬送
ローラに当接した時に大きな摩擦力を必要とし、この摩
擦力を得る為に、ゴム材(被覆部材)をローラ芯材部の
表面に配設したゴムローラが広く適用されている。
【0003】従来、このようなゴムローラとして以下述
べるゴムローラが使用及び開示されている。第1のゴム
ローラは、ローラ芯材部に被覆部材を焼付けライニング
加工することにより構成されたゴムローラ。第2のゴム
ローラは、プリンターの自動給紙用ゴムローラに関し、
輪状被覆部材をローラ芯材部に圧入して構成したゴムロ
ーラ(実開昭60−183751号公報)。
【0004】第3のゴムローラは、帳票、紙等の搬送に
適用されるもので被覆部材をローラ芯材部に被覆させた
ゴムローラであって、ローラ芯材部に形成したローラ回
転方向に直交する凹部に被覆部材のジョイント部を係合
して構成したゴムローラ(実開昭61−105348号
公報)。第4のゴムローラは、材料等の絞り用ゴムロー
ラに関し、外周面に被覆部材を一体に設けて成る金属製
筒内に、ローラ芯材部を嵌合して一体に構成したゴムロ
ーラ(特開昭52−147261号公報)。
【0005】また、第5のゴムローラとして、ローラ芯
材部にゴムライニング加工したゴム材の外周面に機械加
工によって溝を形成し、ゴムローラとウェブとの摩擦力
を更に大きくしたものがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、第1の
ゴムローラは、被覆部材を焼付けライニング加工するの
で、被覆部材をローラ芯材部から容易に着脱することが
できない。これにより、ゴムローラの長時間使用で被覆
部材が劣化すると、その保守作業(摩擦力低下を防止す
る為にゴムの特性を維持させる作業)は被覆部材の外周
面を清掃するしか方法がないので、長時間にわたる煩わ
しい作業が強いられるという欠点がある。
【0007】また、被覆部材が損傷した場合には、ゴム
ローラの取り替えが必要となるが、その場合にも、先ず
ローラ芯材部の両端の回転軸をシャフト固定部(通常、
ゴムローラはシャフトに組み込まれて使用される)から
取り外してからゴムローラ全体を取り外してゴムローラ
全体を交換しなければならないので、その作業が極めて
煩わしいという欠点がある。
【0008】第2のゴムローラは、被覆部材が損傷した
場合に被覆部材の取り替えが必要となる。その場合に、
先ずローラ芯材部の両端の回転軸をシャフト固定部から
取り外してからゴムローラ全体を取り外し、そしてこの
ゴムローラから被覆部材を取り外して新しい被覆部材を
ローラ芯材部に圧入しなければならないので、その作業
が極めて煩わしいという欠点がある。
【0009】第3のゴムローラは、ローラ芯材部の凹部
の形状が複雑であると共に、凹部がローラ回転方向に直
交して形成されているので、帯状金属板の搬送に使用し
た場合、帯状金属と被覆部材との摩擦力が前記凹部に付
加して凹部が破損するという欠点がある。第4のゴムロ
ーラは、被覆部材と一体に成形された金属製筒が重く、
その製作コストがかかるという欠点がある。
【0010】第5のゴムローラは、溝が摩耗し摩擦力が
低下すると、ゴムローラ全体を取り外して溝加工を行っ
た後、ゴムローラを取り付けなければならないので、ゴ
ムローラの交換に長時間かかるという欠点がある。ま
た、第5のゴムローラでは、ゴム材の溝加工性が悪いの
で、複雑な形状の溝を形成することができないという欠
点がある。
【0011】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、被覆部材の交換を迅速簡便に行うことができる
と共に、ローラ芯材部の破損を防止でき、且つ軽量コン
パクトなウェブ搬送ローラ及びその組立方法を提供する
ことを目的とし、また、溝付きのウェブ搬送ローラにお
いては複雑な形状の溝であっても容易に形成することが
できるウェブ搬送ローラ及びその組立方法を提供する。
【0012】
【課題を解決する為の手段】本発明の第1の発明は、前
記目的を達成する為に、熱収縮部材で中空円筒状に形成
された被覆部材にローラ芯材部を挿入すると共に、該被
覆部材を熱収縮させることにより被覆部材を前記ローラ
芯材部の表面に密着させて成ることを特徴としている。
【0013】また、本発明の第2の発明は、前記目的を
達成する為に、熱収縮部材で中空円筒状に形成された被
覆部材に、予めその外周面に溝が所定の間隔で形成され
たローラ芯材部を挿入すると共に、該被覆部材を熱収縮
させて被覆部材を前記ローラ芯材部の外周面に密着させ
ることにより、被覆部材の外周面に溝を形成したことを
特徴としている。
【0014】
【作用】本発明の第1の発明によれば、熱収縮部材で中
空円筒状に形成された被覆部材にローラ芯材部を挿入
し、該被覆部材を熱収縮させて被覆部材を前記ローラ芯
材部の表面に密着させることにより構成した。即ち、本
ウェブ搬送ローラの被覆部材が損傷した場合には、先ず
ローラ芯材部の両端の回転軸をシャフト固定部に固定し
た状態で、カッター等で被覆部材を切断し、被覆部材を
ローラ芯材部から取り外す。次に、ローラ芯材部の一端
側をシャフト固定部から取り外し、そしてそのローラ芯
材部の一端側から新しい被覆部材を挿入する。次いで、
ローラ芯材部の前記一端側をシャフト固定部に固定した
後、加熱装置等で前記被覆部材を加熱し熱収縮させて被
覆部材をローラ芯材部の表面に密着させる。
【0015】これにより、ローラ芯材部の両端をシャフ
ト固定部から取り外して被覆部材の交換を行わなければ
ならない従来のゴムローラと比較して、本ウェブ搬送ロ
ーラは被覆部材の交換を迅速簡便に行うことができる。
また、ローラ芯材部に凹部を形成していないのでローラ
芯材部の破損を防止でき、更にローラ芯材部と被覆部材
との2要素で構成されるので軽量コンパクトにできる。
【0016】本発明の第2の発明によれば、熱収縮部材
で中空円筒状に形成された被覆部材に、予めその外周面
に溝が所定の間隔で形成されたローラ芯材部を挿入し、
該被覆部材を熱収縮させて被覆部材を前記ローラ芯材部
の外周面に密着させることにより、被覆部材の外周面に
溝を形成した。これにより、機械加工によって溝を形成
する従来のウェブ搬送ローラと比較して、複雑な溝であ
っても容易に形成することができ、また、溝が摩耗して
被覆部材を交換する際にも、被覆部材を切断して新しい
被覆部材をローラ芯材部に挿入した後、加熱装置等で被
覆部材を加熱し熱収縮させて被覆部材をローラ芯材部の
表面に密着させれば良いので、被覆部材の交換を迅速簡
便に行うことができる。
【0017】以下添付図面に従って本発明に係るウェブ
搬送ローラ及びその組立方法の好ましい実施態様につい
て詳説する。図1は本発明の第1実施態様に係るウェブ
搬送ローラ10の組立前の状態を示す断面図であり、図
2は組立後のウェブ搬送ローラ10の断面図である。前
記ウェブ搬送ローラ10は、被覆部材12とローラ芯材
部14とから構成される。前記被覆部材12は、エチレ
ンプロピレンゴム、塩化ビニール、シリコン、テフロン
等の熱収縮部材で成形された内径D1 で厚さtの筒状に
形成される。また、前記ローラ芯材部14は、ステンレ
ス等で外径D2 の円柱状に形成され、その両端部に回転
軸16、18が固着されている。これらの回転軸16、
18は、図示しない駆動部のシャフト固定部に固定支持
される。
【0018】前記被覆部材12の内径D1 は、ローラ芯
材部の外径D2 と比較して、D1 >D2 で、且つD2
1 <2D2 に形成されている。次に、前記被覆部材1
2とローラ芯材部14とでウェブ搬送ローラ10を組み
立てる手順について説明する。先ず、ローラ芯材部14
を図1に示すように被覆部材12内に挿入する。次に、
前記被覆部材12を図示しない加熱装置で、120°C
の温度で10分間加熱して被覆部材12を熱収縮させ
る。これによって、被覆部材12がローラ芯材部14の
表面に密着し、図2に示すウェブ搬送ローラ10が組み
立てられる。
【0019】次に、図2に示したウェブ搬送ローラ10
の長時間使用で、被覆部材12が損傷した場合の被覆部
材12の交換手順について説明する。先ず、ローラ芯材
部14の両側回転軸16、18を駆動部のシャフト固定
部に固定した状態で、被覆部材12をカッター等で切断
し、被覆部材12をローラ芯材部14から取り外す。次
に、ローラ芯材部14の一方側の回転軸16(回転軸1
8のどちらでも良い)を前記シャフト固定部から取り外
し、そしてその回転軸16側から新しい被覆部材12を
ローラ芯材部14に挿入する。次いで、ローラ芯材部1
4の前記回転軸16をシャフト固定部に固定した後、加
熱装置で前記被覆部材12を加熱し熱収縮させて被覆部
材12をローラ芯材部14の表面に密着させる。これに
より、ウェブ搬送ローラ10の使用現場で、被覆部材1
2の交換を行うことができようになる。
【0020】従って、本発明のウェブ搬送ローラ10で
は、ローラ芯材部の両側回転軸をシャフト固定部から取
り外して被覆部材の交換を行わなければならない従来の
ゴムローラと比較して、被覆部材14の交換を迅速簡便
に行うことができる。また、ローラ芯材部にローラ回転
方向に直交する凹部を形成していないので、ローラ芯材
部の破損を防止でき、更にローラ芯材部と被覆部材との
2要素で構成されるので軽量コンパクトにできる。
【0021】尚、本実施態様では所定寸法のローラ芯材
部と被覆部材12とを予め用意しておき、被覆部材12
を加熱することにより収縮させ、一体化させたものであ
るが、ローラ芯材部14としては、ローラ芯材部14に
被覆部材12を焼付けライニング加工した従来のゴムロ
ーラの被覆部材12が劣化した場合、その被覆部材12
の一部或いは全部を除去したローラ芯材部14を用い、
そのローラ芯材部14に被覆部材12を挿入し、加熱収
縮することも可能である。即ち、劣化した従来のゴムロ
ーラを修理することも可能である。
【0022】図3、図4に他の実施態様を示す。これに
よれば外径D2 のローラ芯材部14と、内径D3 の伸縮
自在な被覆部材20とを用意する。この場合、被覆部材
20の内径D3 は、ローラ芯材部14の外径D2 と比較
して、D2 ≧D3 となるようにする。次に、前記ローラ
芯材部14に被覆部材20を装着する際には、図3に示
すように被覆部材20を巻き取った状態でローラ芯材部
14の一端に取り付け、そしてこの被覆部材20を図中
矢印方向に巻き戻す。これにより、被覆部材20はロー
ラ芯材部14に密着されて、ウェブ搬送ローラが組み立
てられる。
【0023】尚、この実施態様に於いても、先に説明し
た第1実施態様と同様に、ローラ芯材部14としては、
ローラ芯材部14に被覆部材12を焼付けライニング加
工した従来のゴムローラの被覆部材12が劣化した場
合、その被覆部材12の一部或いは全部を除去したロー
ラ芯材部14を用い、そのローラ芯材部14に被覆部材
20を装着することも可能である。即ち、劣化した従来
のゴムローラを修理することも可能である。
【0024】図5乃至図10には、本発明の第2実施態
様に係る溝付きのウェブ搬送ローラの実施例が示されて
いる。図5、図6に示すウェブ搬送ローラ22は、被覆
部材12とローラ芯材部24とから構成され、被覆部材
12は、先に説明した第1実施態様と同様にエチレンプ
ロピレンゴム、塩化ビニール、シリコン、テフロン等の
熱収縮部材で成形されて、内径D1 で厚さtの筒状に形
成される。
【0025】前記ローラ芯材部24は、ステンレス等で
外径D2 の略円柱状に形成され、その両端部に回転軸1
6、18が固着されている。また、ローラ芯材部24の
外周面には、V字状の溝26、26…がローラ芯材部2
4の軸方向に所定の間隔で形成されている。次に、前記
被覆部材12とローラ芯材部24とでウェブ搬送ローラ
22を組み立てる手順について説明する。
【0026】先ず、ローラ芯材部24を図5に示すよう
に被覆部材12内に挿入する。次に、前記被覆部材12
を図示しない加熱装置で、120°Cの温度で10分間
加熱して被覆部材12を熱収縮させる。これによって、
被覆部材12がローラ芯材部24の表面に密着し、被覆
部材12の外周面に前記溝26、26…に対応した溝2
8、28…が図6に示すように形成されて、ウェブ搬送
ローラ22が組み立てられる。
【0027】従って、前記ウェブ搬送ローラ22によれ
ば、ローラ芯材部24に予め溝26、26…を形成し、
被覆部材12を熱収縮させることで、前記溝26、26
…に対応した溝28、28…を被覆部材12に形成する
ようにしたので、機械加工によって溝を形成する従来の
ウェブ搬送ローラと比較して、溝28、28…を容易に
形成することができる。
【0028】また、溝28、28…が摩耗して被覆部材
12を交換する際にも、被覆部材12を切断して新しい
被覆部材12をローラ芯材部24に挿入した後、加熱装
置等で被覆部材12を加熱し熱収縮させて被覆部材12
をローラ芯材部24の表面に密着させれば良いので、被
覆部材12の交換を迅速簡便に行うことができる。図7
に示すウェブ搬送ローラ20は、凹状の溝32、32…
が形成されたローラ芯材部34に、被覆部材12を熱収
縮させて密着させて、被覆部材12の外周面に、前記溝
32、32…に対応した凹状の溝36、36…を形成し
たものである。
【0029】従って、このウェブ搬送ローラ30も、図
6に示したウェブ搬送ローラ22と同様に、溝36、3
6…を容易に形成することができ、また、溝36、36
…が摩耗して被覆部材12を交換する際にも、被覆部材
12の交換を迅速簡便に行うことができる。図8に示す
ウェブ搬送ローラ38は、凹状溝40、40…の先端角
部に面取り部42、42…が形成されたローラ芯材部4
4に、被覆部材12を熱収縮させて密着させて、被覆部
材12の外周面に、前記溝40、40…に対応した凹状
溝46、46…を形成したものである。また、前記凹状
溝46の先端角部には、前記面取り部42、42…に対
応した面取り部48、48…が形成されている。
【0030】従って、このウェブ搬送ローラ38も、図
6、図7に示したウェブ搬送ローラ22、30と同様
に、溝46、46…を容易に形成することができ、ま
た、溝46、46…が摩耗して被覆部材12を交換する
際にも、被覆部材12の交換を迅速簡便に行うことがで
きる。更に、このウェブ搬送ローラ38によれば、溝4
6、46…に前記面取り部48、48…を形成したの
で、溝46の先端角部によって生じるウェブの処理むら
を防止できる。
【0031】図9に示すウェブ搬送ローラ50は、円弧
状の溝52、52…が形成されたローラ芯材部54に、
被覆部材12を熱収縮させて密着させて、被覆部材12
の外周面に、前記溝52、52…に対応した円弧状の溝
56、56…を形成したものである。従って、このウェ
ブ搬送ローラ50も、図6乃至図8に示したウェブ搬送
ローラ22、30、38と同様に、溝56、56…を容
易に形成することができ、また、溝56、56…が摩耗
して被覆部材12を交換する際にも、被覆部材12の交
換を迅速簡便に行うことができる。
【0032】図10に示すウェブ搬送ローラ58は、波
状の溝60、60が形成されたローラ芯材部62に、被
覆部材12を熱収縮させて密着させて、被覆部材12の
外周面に、前記溝60、60…に対応した波状の溝6
4、64…を形成したものである。従って、このウェブ
搬送ローラ58も、図6乃至図9に示したウェブ搬送ロ
ーラ22、30、38、50と同様に、溝64、64…
を容易に形成することができ、また、溝64、64…が
摩耗して被覆部材12を交換する際にも、被覆部材12
の交換を迅速簡便に行うことができる。
【0033】更に、このウェブ搬送ローラ58によれ
ば、溝64、64を波状に形成して溝64、64にスケ
ールが蓄積するのを防止したので、ウェブの処理むらの
発生を防止でき、また、溝64、64にスケールが付着
しても溝64が波状に形成されているので、スケールを
完全に除去することができる。また、前記ウェブ搬送ロ
ーラ58によれば、溝64を波状に形成したので、ウエ
ット状態においてウェブとウェブ搬送ローラ表面との液
膜の状態を一定にし易い。従って、ウェブの搬送処理を
均一に行うことができる。
【0034】図11には他の実施態様を示す。これによ
れば図10に示したローラ芯材部62と、図4に示した
被覆部材20とを用意し、図11に示すように被覆部材
20を巻き取った状態でローラ芯材部62の一端に取り
付け、そしてこの被覆部材20を図中矢印方向に巻き戻
す。これにより、被覆部材20をローラ芯材部62に密
着させたウェブ搬送ローラを組み立てることがきる。
【0035】
【実施例】
(実施例−1)長さ1600mm、外径(D2 )258mm
の炭素鋼製ローラ芯材にクロロプレン280mm、厚み1
mmのエチレン・プロピレン・エラストマー製被覆材を被
せ、送風機にて120°Cの熱風を10分間送風して、
外径260mmのウエブ搬送ローラを得た。従来法ではロ
ーラ交換に数時間を要していたが、本発明によれば30
分間で搬送ローラの更新が済み、搬送特性も良好であっ
た。
【0036】(実施例−2)長さ1600mm、外径(D
2 )230mmの炭素鋼製ローラ芯材にクロロプレンゴム
を被覆してなる外径260mmの複合ローラ芯材に内径2
80mm、厚み1mmのエチレン・プロピレン・エラストマ
ー製被覆材を被せ、実施例−1と同一の課程を経て、外
径262mmのウエブ搬送ローラを得た。実施例−1同様
の効果に加え、本実施例では従来構造の搬送ローラにつ
いて交換することなく更新できる利点があった。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように本発明の第1発明に
係るウェブ搬送ローラ及びその組立方法によれば、熱収
縮部材で中空円筒状に形成された被覆部材にローラ芯材
部を挿入し、該被覆部材を熱収縮させて被覆部材を前記
ローラ芯材部の表面に密着させることにより構成したの
で、ローラ芯材部の両側回転軸をシャフト固定部から取
り外して被覆部材の交換を行わなければならない従来の
ゴムローラと比較して、被覆部材の交換を迅速簡便に行
うことができる。また、ローラ芯材部に凹部を形成して
いないので、ローラ芯材部の破損を防止でき、更にロー
ラ芯材部と被覆部材との2要素で構成されるので軽量コ
ンパクトにできる。
【0038】また、前記ウェブ搬送ローラによれば、被
覆部材のみを交換すれば良いので、簡単に新しいウェブ
搬送ローラとすることができ、修理を極めて容易に行う
ことができる。しかも、ウェブ搬送ローラの使用現場で
ウェブ搬送ローラを組み立てることができるので、従来
のように修理の際はゴムメーカまで送るといった必要性
がなく、極めて経済的であり、その工業的価値は大なる
ものがある。
【0039】更に、従来のウェブ搬送ローラを廃棄する
場合、被覆部材を旋盤等で削りとり、ローラ芯材部と被
覆部材とを分離する必要があるが、本ウェブ搬送ローラ
によると、ローラ芯材部から被覆部材が簡単に取り外す
ことができるので、産業廃棄物の処理の観点からも効果
が大きい。本発明の第2発明に係るウェブ搬送ローラ及
びその組立方法によれば、熱収縮部材で中空円筒状に形
成された被覆部材に、予めその外周面に溝が所定の間隔
で形成されたローラ芯材部を挿入し、該被覆部材を熱収
縮させて被覆部材を前記ローラ芯材部の外周面に密着さ
せることにより、被覆部材の外周面に溝を形成するよう
にしたので、先の述べた第1発明の効果の他に、機械加
工によって溝を形成する従来のウェブ搬送ローラと比較
して、複雑な溝であっても容易に形成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1発明に係るウェブ搬送ローラの組
立前の状態を示す断面図
【図2】本発明の第1発明に係るウェブ搬送ローラの組
立後の状態を示す断面図
【図3】ウェブ搬送ローラの他の実施例を示す説明図
【図4】図3に示したウェブ搬送ローラに適用された被
覆部材の実施例を示す断面図
【図5】本発明の第2発明に係るウェブ搬送ローラの第
1実施例を示す断面図
【図6】図5におけるウェブ搬送ローラの組立後の状態
を示す断面図
【図7】本発明の第2発明に係るウェブ搬送ローラの第
2実施例を示す断面図
【図8】本発明の第2発明に係るウェブ搬送ローラの第
3実施例を示す断面図
【図9】本発明の第2発明に係るウェブ搬送ローラの第
4実施例を示す断面図
【図10】本発明の第2発明に係るウェブ搬送ローラの
第5実施例を示す断面図
【図11】ウェブ搬送ローラの他の実施例を示す説明図
【符号の説明】
10、22、30、38、50、58…ウェブ搬送ロー
ラ 12…被覆部材 14、24、34、44、54、62…ローラ芯材部 16、18…回転軸 26、32、40、52、60…(ローラ芯材部側に形
成された)溝 28、36、46、56、64…(被覆部材側に形成さ
れた)溝

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱収縮部材で中空円筒状に形成された被
    覆部材にローラ芯材部を挿入すると共に、該被覆部材を
    熱収縮させることにより被覆部材を前記ローラ芯材部の
    表面に密着させて成るウェブ搬送ローラ。
  2. 【請求項2】 熱収縮部材で中空円筒状に形成された被
    覆部材に、予めその外周面に溝が所定の間隔で形成され
    たローラ芯材部を挿入すると共に、該被覆部材を熱収縮
    させて被覆部材を前記ローラ芯材部の外周面に密着させ
    ることにより、被覆部材の外周面に溝を形成したウェブ
    搬送ローラ。
  3. 【請求項3】 熱収縮部材で形成された中空円筒状の被
    覆部材にローラ芯材部を挿入した後、該被覆部材を熱収
    縮させ、被覆部材を前記ローラ芯材部の表面に密着させ
    ることによりウェブ搬送ローラを製造することを特徴と
    するウェブ搬送ローラの組立方法。
  4. 【請求項4】 熱収縮部材で形成された中空円筒状の被
    覆部材に、予めその外周面に溝が所定の間隔で形成され
    たローラ芯材部を挿入した後、該被覆部材を熱収縮さ
    せ、被覆部材を前記ローラ芯材部の外周面に密着させる
    ことにより被覆部材の外周面に溝を形成したウェブ搬送
    ローラを製造することを特徴とするウェブ搬送ローラの
    組立方法。
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