JP2005292644A - 定着装置、及びその定着装置が設けられた画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】定着装置を構成するヒータを内蔵した加熱ローラ30の両端部外周面にボールベアリング35を嵌合し、そのボールベアリングを介してローラ保持側枠36に回転自由に支持し、且つ、使用時温度でのボールベアリング嵌合部における加熱ローラ外径の寸法公差最小値(A)が、同使用時温度でのボールベアリング内径の寸法公差最大値(B)よりも大きいかもしくは等しく(A≧B)する。この定着装置を画像形成装置の定着手段として設ける。
【選択図】図3
Description
熱ローラ対タイプは、内部に熱源を有し回転駆動される加熱ローラと、この加熱ローラに圧接され、加熱ローラに従動回転する加圧ローラとを有し、両ローラによって形成されるニップ部に、両ローラの回転によってシート状媒体を通過させ、加熱加圧してトナー像を定着するものである。
ベルトタイプ(ベルト定着装置)は、加熱ローラと定着ローラとが設けられ、この加熱ローラと定着ローラによって無端の定着ベルトが懸架され(巻き掛けられ)、定着ベルトを介して定着ローラに対向して加圧ローラが配置される構成要素からなり、無端の定着ベルトによりトナー像が形成されたシート状媒体が搬送されて定着するものである。
しかし、上記グリスを塗布、あるいは充填する方法では、経時的にグリスが削れて、ローラとボールベアリングとの嵌合部にガタが生じ、グリスを補充したとしても同様の現象が繰返されるという問題がある。
例えば、熱ローラの回転に伴って回転する圧ローラを貫通する支軸に設けられたベアリングと、このベアリングが支軸の軸方向へ移動しないように嵌められたカラーとの間に隙間を設けることにより、圧ローラが回転する際の異常音を防止する方法が開示されている(例えば、特許文献2参照。)。
あるいは、内径部に加熱体を内装した薄肉円筒状の加熱ローラの一端部に、温度上昇時であってもすきまばめ状態を保持するように駆動ギヤを被嵌合し、この加熱ローラ及び駆動ギヤの嵌合部の表面粗さを3.2Z以下にして、加熱定着作業時に駆動ギヤが異常音を発生するのを防止する方法が開示されている(例えば、特許文献3参照。)。
すなわち、本発明は、以下に記載する請求項1〜請求項8の定着装置及び、画像形成装置に係るものであり、これにより前記課題を解決する。以下、本発明について具体的に説明する。
上記加熱ローラはヒータを内蔵し、加熱ローラの両端部の外周面にボールベアリングが嵌合され、該嵌合されたボールベアリングを介してローラ保持側枠に回転自由に支持されるように構成され、
且つ、使用時温度でのボールベアリング嵌合部における、加熱ローラ外径の寸法公差最小値(A)と、ボールベアリング内径の寸法公差最大値(B)との関係がA≧Bの関係を満たすようにされたことを特徴とする定着装置である。
上記加熱ローラはヒータを内蔵し、加熱ローラの両端部の外周面にボールベアリングが嵌合され、該両端部外周の外径はローラ端部外側に小としたテーパ形状を有し、該嵌合されたボールベアリングを介してローラ保持側枠に回転自由に支持されるように構成され、
且つ、使用時温度でのボールベアリング嵌合部における、加熱ローラ外径の寸法公差最小値(A)と、ボールベアリング内径の寸法公差最大値(B)との関係がA≧Bの関係を満たすようにされたことを特徴とする定着装置である。
すなわち、感光体の周辺に、帯電手段、露光手段、現像手段、転写手段、定着手段、クリーニング手段、除電手段等が配設されて構成される一般な画像形成装置の定着手段として用いることができる。
以下、本発明の好適な実施の形態について図を参照して説明する。
本発明の加熱ローラを備えた定着装置は、例えば、図1に例示する概略構成図の画像形成装置に配設される。なお、図1は一例であって本発明の定着装置の適用は図1の構成に限定されるものではない。
図2にベルト定着装置の場合における概略構成を模式的に示す。
すなわち、ベルト定着装置20では、ヒータを内蔵した加熱ローラ21と定着ローラ22とが設けられ、この加熱ローラ21と定着ローラ22によって無端の定着ベルト24が懸架され(巻き掛けられ)、この定着ベルト24を介して定着ローラ22に対向するように加圧ローラ23が配置された構成となっている。定着ローラ22と加圧ローラ23はニップ部を形成するようにされている。
なお、熱ローラ対タイプの場合には、加熱ローラと加圧ローラとが対向するように構成される。
なお、ベルト定着装置20は、例えば、図示しない駆動装置からの回転力を加圧ローラ23に伝達し、この加圧ローラ23の回転によって定着ベルト24を介して、定着ローラ22と加熱ローラ21を従動回転させることができる。
本発明の定着装置を構成する加熱ローラの軸方向における概略構成例の断面図を図3に示す。
図3において、加熱ローラ30の両端にボールベアリング35を挿入し、ボールベアリング35は、ローラの段差部とCリング38で固定され、ボールベアリング外輪はローラ保持側枠36に支持されている。軸方向は、保持側枠36の内側に取り付けられた固定部品37で固定され、ローラ自体が熱膨張で伸長すると、ボールベアリングの外輪が側枠を移動するように構成されている。
このような、条件を満たすことによって、使用時温度において「しまりばめ」状態とすることができ、摺動や偏摩耗を防止し、異常音の発生を無くすることができる。
〔線膨張係数〕:
加熱ローラ(アルミニウム); 23.6×10-6
ボールベアリング(軸受鋼); 12.5×10-6
〔加熱ローラ、及びボールベアリングの使用時温度〕:175℃
〔ボールベアリングの内径と公差〕: φ20±0/−0.01mm
上記より、ボールベアリングの内径は、
常温(20℃)で;公差内最小時19.99mm、公差内最大時20.00mm、
使用時温度(175℃)で;公差内最小時20.029mm、公差内最大時20.039mmとなる。
〔加熱ローラの寸法〕:
上記線膨張係数、使用時温度、ボールベアリングの内径の条件から加熱ローラの外径は、使用時温度175℃において、20.039mm以上であれば「しまりばめ」となる。
すなわち、加熱ローラの常温の外径をxとすると、下記式(1)により、x≧19.966mmとなる。
[23.6×10-6×(175−20)×x]+x≧20.039 …(1)
この結果から、上記条件における実施例では、加熱ローラ外径の公差最小値(寸法公差最小値)を、φ19.970mmとすることができる。
この場合、ボールベアリング内径の寸法公差最大値(寸法公差上限値)は、φ19.980mmが望ましい。理由はボールベアリングの挿入を手組みで行えるからである。しかし、挿入治具を用意すれば、ローラ作成上必要な公差幅を当てはめて構わない。
ボールベアリングが嵌合される加熱ローラの両端部外周面をテーパ形状とした加熱ローラの軸方向における要部断面図を図4に示す。
図4の加熱ローラ40のテーパ形状Tは、上記のように加熱ローラの両端部外周面の外径をローラ端部外側に小とされている。
2 帯電手段
3 露光手段
4 現像手段
5 転写手段
6 定着手段(定着装置)
7 クリーニング手段
8 除電手段
9 シート状媒体
10 画像形成装置
20 ベルト定着装置
21 加熱ローラ
22 定着ローラ
23 加圧ローラ
24 定着ベルト
25 支持板
30 加熱ローラ
35 ボールベアリング
36 ローラ保持側枠
37 固定部品
38 Cリング
40 加熱ローラ
41 ボールベアリング
T テーパ形状
Claims (8)
- 加熱ローラを備えた画像形成装置用の定着装置であって、
上記加熱ローラはヒータを内蔵し、加熱ローラの両端部の外周面にボールベアリングが嵌合され、該嵌合されたボールベアリングを介してローラ保持側枠に回転自由に支持されるように構成され、
且つ、使用時温度でのボールベアリング嵌合部における、加熱ローラ外径の寸法公差最小値(A)と、ボールベアリング内径の寸法公差最大値(B)との関係がA≧Bの関係を満たすようにされたことを特徴とする定着装置。 - 前記加熱ローラがアルミニウム材料製であることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
- 前記定着装置がグリス塗布を要しないものであることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
- 請求項1に記載の定着装置が設けられていることを特徴とする画像形成装置。
- 加熱ローラを備えた画像形成装置用の定着装置であって、
上記加熱ローラはヒータを内蔵し、加熱ローラの両端部の外周面にボールベアリングが嵌合され、該両端部外周の外径はローラ端部外側に小としたテーパ形状を有し、該嵌合されたボールベアリングを介してローラ保持側枠に回転自由に支持されるように構成され、
且つ、使用時温度でのボールベアリング嵌合部における、加熱ローラ外径の寸法公差最小値(A)と、ボールベアリング内径の寸法公差最大値(B)との関係がA≧Bの関係を満たすようにされたことを特徴とする定着装置。 - 前記加熱ローラがアルミニウム材料製であることを特徴とする請求項5に記載の定着装置。
- 前記定着装置がグリス塗布を要しないものであることを特徴とする請求項5に記載の定着装置。
- 請求項5に記載の定着装置が設けられていることを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004110138A JP2005292644A (ja) | 2004-04-02 | 2004-04-02 | 定着装置、及びその定着装置が設けられた画像形成装置 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009162975A (ja) * | 2008-01-07 | 2009-07-23 | Ricoh Co Ltd | 定着装置、および画像形成装置 |
US9367007B2 (en) | 2014-07-16 | 2016-06-14 | Kyocera Document Solutions Inc. | Fixing device and image forming apparatus |
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2004
- 2004-04-02 JP JP2004110138A patent/JP2005292644A/ja active Pending
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