JPH06150714A - 熱融着性導電性シート及び熱融着性の継目を有する導電性シート - Google Patents

熱融着性導電性シート及び熱融着性の継目を有する導電性シート

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JPH06150714A
JPH06150714A JP4294892A JP29489292A JPH06150714A JP H06150714 A JPH06150714 A JP H06150714A JP 4294892 A JP4294892 A JP 4294892A JP 29489292 A JP29489292 A JP 29489292A JP H06150714 A JPH06150714 A JP H06150714A
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JP
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heat
conductive sheet
conductivity
thermofusible
fibers
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JP4294892A
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Jun Yamada
旬 山田
Kenji Hyodo
建二 兵頭
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱融着性導電性シートの導電性を改良し、し
かも互いのシートの熱融着に際し、継目に於ける導電性
低下を改良し、製造時の面積の制約を解除した大面積の
導電性シートを提供する。 【構成】 熱融着性合成パルプを含有する不織布を製造
した後、無電解めっきを施した熱融着性導電性シートで
あって、さらには、熱融着性合成パルプを片面或は両面
に遍在させて含有する不織布を製造した後、無電解めっ
きを施した熱融着性導電性シートである。さらに上記熱
融着性導電性シートを熱により継ぎ合わせた導電性シー
トである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は導電性シートに関するも
のであり、特に熱融着性合成パルプを含有した不織布に
無電解めっきより導電性を付与した熱融着性導電性シー
トに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、導電性シートとしては炭素繊維や
繊維状金属とパルプ等の繊維状物質とを混合して抄紙し
た導電紙が知られているが(特公昭45−32766号
公報、特公昭49−32766号公報等参照)、高い導
電性が得られず、静電気防止用材料としての利用にのみ
制限されていた。最近では導電性繊維と高分子物質の繊
維状バインダーからなる複合体も数多く提案されており
(特開昭61−127199号公報、特開昭61−22
5398号公報等参照)、導電性も良くなってきたが、
高い導電性を得るために高価なNiメッキした炭素繊維
やステンレス繊維等の繊維状金属を多く用いるために必
然的に高価になった。また最近では織布、不織布にめっ
きしたシートも数多く提案されているが、シートには自
己接着性はなく、強いて大面積化するには導電性接着テ
ープで貼り合わせていた。そのため継目における導通に
不安があった。
【0003】熱融着性を有するシートは熱可塑性のポリ
マーをフィルム状にしたシート或はこれらのポリマーを
支持体のうえにコーティングしたシートとして作られ使
用されてきたが、フィルム状であるが故に通気性がな
く、用途が制限されていた。またこれらのシートに蒸着
等により導電性を付与したものもあるが、熱融着性を維
持するために高い導電性は得られなかった。最近では熱
融着性を付与した導電性紙については特公平3−327
66号公報に記載がある。この方法は合成繊維にメッキ
した導電性繊維と熱可塑性の合成パルプを混合して抄紙
した後、熱融着性ポリマーを含浸またはコーティングし
て熱融着性導電紙を得る提案であるが、導電性物質がポ
リマー中に分散した形になっているため、金属本来の導
電性が発揮されず、特に熱融着性導電紙を重ねて熱融着
した場合には継目に於ける抵抗が大きく、大面積をカバ
ーする導電性シート或は電磁波シールド材には使用困難
であった。
【0004】従って、従来導電性シートを製造時のサイ
ズを越えて大面積で使用する場合には、一般に継目を導
電性粘着テープで継ぎ合わせるか、導電性接着剤で継ぎ
合わせて使用されてきた。この様な継ぎ合わせ用の導電
性粘着テープには数10μの厚みの銅箔が用いられ、ま
た確実な導電性を確保するためには高価な導電性ポリマ
ーを使用しなければならず、重く、高価であった。さら
には継ぎ合わせの作業において隙間を生じた場合には、
導電性にそれほど影響なくても、電磁シールド効果は著
しく減殺し、信頼性に乏しかった。導電性接着剤を使用
しても同様の問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、熱融着性導
電性シートの導電性を改良し、しかも互いのシートの熱
融着に際し、継目に於ける導電性低下を改良し、製造時
の面積の制約を解除した大面積の導電性シートを提供す
るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の課題
につき鋭意検討した結果、熱融着性合成パルプを均一
に、または片面或は両面に遍在させて含有する不織布を
製造した後、無電解めっきを施すことにより、熱融着性
を有する導電性シートを完成した。さらにお互いのシー
トを熱により継ぎ合わせても継目の導電性が保持でき、
大面積化可能な熱融着性導電性シートを完成した。
【0007】すなわち、本発明は、熱融着性合成パルプ
を含有する不織布に無電解めっきを施した熱融着性導電
性シートであって、さらには、熱融着性合成パルプを片
面或は両面に遍在させて含有する不織布に無電解めっき
を施した熱融着性導電性シートである。
【0008】さらに本発明は上記熱融着性導電性シート
を熱により継ぎ合わせた導電性シートであって、熱によ
り継ぎ合わせた継目を有する熱融着性導電性シートであ
る。
【0009】以下、本発明の詳細な説明を行う。本発明
は熱融着性合成パルプを含有する不織布を抄造した後、
無電解めっきにより表面に導電性を与えた熱融着性導電
性シートである。不織布は一般に紙と同様、その表面は
繊維質で凹凸を有し、また厚み方向にも多孔性で、弾力
性もある。無電解めっきはこのような非金属性の多孔性
基材にも内部までめっきが析出し、表裏の間も空隙表面
のめっき層を通じて繋がり、導電性の均一なシートが得
られる。このような不織布に熱融着性合成パルプが存在
しても、その表面に均一にめっきが析出する。
【0010】このような熱融着性導電性シートの端部を
重ね、2枚を熱により継ぎ合わせた場合、その継目にお
いては表面のめっき層が互いに直接接触し、導電性を維
持するが、局部的には破れ、熱融着性ポリマーが露出し
て、お互いに融着し、強い熱融着性が発揮される。この
時、破れためっき層も剥離することなく、お互いに接触
し、導電性を保持するので、熱融着部に於ける導電性も
全体の導電性を損なうことなく維持できる。前記特公平
3−32766号公報記載の熱融着性導電性紙の場合に
は、導電性繊維と熱可塑性繊維を混抄した上に、熱融着
性ポリマーを含浸、或は表面にコーティングするので、
熱融着の以前に導電性繊維が熱融着性ポリマーフィルム
に包まれている。従って、2枚のシートを重ねて熱融着
しても、上下のシートに含まれる導電性繊維が直接接触
する事はなく、めっき層の導電性或は無電解めっきされ
た導電性繊維そのものに比べて、熱融着部での導電性は
著しく低下し、継ぎ合わせて大面積化した場合には継目
において著しく導電性が悪くなる。
【0011】本発明ではめっき層の厚みは、導電性が保
持できる範囲で薄い方がよい。一般に無電解めっきでは
厚付けには長時間を要し、コストアップになる。また1
μ以上に厚みを増しても、シールド特性もそれ以上には
上がらない。また本発明の主旨からしても、めっき層が
厚くなりすぎると熱融着性は悪化する。従って、めっき
層の厚みは0.01〜1μの範囲が好ましい。
【0012】一般に不織布はその使用する繊維の長さに
より製造方法が異なる。例えば、繊維長がミリメートル
オーダーの場合にはその構成繊維はパルプと呼ばれ、木
材パルプから紙を製造する場合と同様に、天然或は合成
の繊維を、必要に応じて木材パルプ或はバインダーレジ
ンと混合して水に懸濁し抄紙法によりシート状とする湿
式法により製造される。また繊維長がセンチメーターオ
ーダーの場合にはその構成繊維はステープルと呼ばれ、
樹脂接着によるレジンボンド、針による交絡を利用した
ニードルパンチ、糸により編み上げたステッチボンド、
或は熱により接着したサーマルボンドと呼ばれるいわゆ
る乾式法、高圧水をノズルから噴射して交絡させるジェ
ットボンドにより製造される。さらに繊維長が長い場合
にはその構成繊維はフィラメントと呼ばれ、直接紡糸し
ながら、シート化するスパンボンドにより製造される。
また直接紡糸する際に霧吹き原理を用いて、微細繊維を
作りながらシート化するメルトブローによっても製造さ
れる。製造方法によりできあがった不織布の風合い特性
が異なるが、本発明では熱融着性シートとするため、熱
融着時の収縮、変形の少ないものが好ましい。特に湿式
法では生産性が高く、繊維径の細かい繊維を使用でき、
熱融着性合成パルプと木材パルプ等他の複数の繊維と任
意の割合で配合でき、良好な地合のシートを得る事がで
き、好ましい。
【0013】不織布に用いられる繊維としては、ポリエ
ステル系繊維、ポリオレフィン系繊維、ポリアクリロニ
トリル系繊維、ポリビニルアルコール系繊維、ナイロン
繊維、再生セルロース繊維等の有機繊維、或はガラス繊
維等の無機繊維があげられる。ポリエステル系繊維と
は、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフ
タレート、これらポリマーの変性ポリマー等のホモポリ
マーおよびコポリマーからなる繊維であり、ポリオレフ
ィン系繊維とは、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ
スチレン、これらの変性ポリマー等のホモポリマーおよ
びコポリマーからなる繊維である。また、ポリアクリロ
ニトリル系繊維とは、アクリル繊維、モダクリル繊維等
であり、ポリビニルアルコール系繊維とはポリビニルア
ルコールからなる繊維、ポリアミド系繊維とは、ナイロ
ン6、ナイロン66等のポリマーからなる繊維である。
これらの繊維は前記の製造方法に応じて、繊維径、繊維
長さを選んで製造される。
【0014】さらにこれらの繊維は、上記の2種類以上
のポリマーからなる複合繊維の形態をとるものであって
もよく、また繊維の断面形状は、円形、楕円形のみなら
ず三角、Y型、T型、U型、星型、ドッグボーン型等い
わゆる異型断面形状をとるものであってもよい。
【0015】本発明の不織布では特に熱融着性合成パル
プを主成分として使用する。合成パルプとは前記の各種
の合成繊維をフィブリル化から開繊可能なポリマーとし
た合成繊維であり、例えば紡糸法のうち溶融紡糸法のジ
ェット気流紡糸法、混合紡糸法、フィルム法の普通一軸
延伸法、溶液法の自圧法のフラッシュスピニング法で製
造される合成繊維であり、リファイナーで開繊できる合
成繊維であって、湿式抄紙法により木材パルプと同様に
シートに抄造できる。合成パルプとしては特にポリオレ
フィン系の合成繊維を用いることが多く、それ自身熱融
着性を有し、本発明の熱融着性合成パルプとして使用で
きる。
【0016】本発明の熱融着性導電性シートでは2枚の
シートを重ねて、互いに熱融着してつなぐため、熱融着
性合成パルプが必須であり、その配合比率は10〜90
%の範囲が好ましい。10%以下ではたとえ表面に熱融
着性合成パルプを遍在させても充分な熱融着性が得られ
ず、また90%以上ではシートの強度、剛度等の紙質の
バランスが取れず、実用上好ましくない。均一に分散さ
せる場合には30〜70%の範囲がより好ましい。
【0017】本発明では上記熱融着性合成パルプの他
に、木材パルプ或は開繊していない前記不織布に用いら
れる繊維をシートの引き裂き強度、剛度等の改質の為適
宜混合する。特に、熱により溶融する熱融着性繊維、例
えば、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、
ナイロン、アセテート等の高分子の樹脂からなる繊維を
混合してもよく、また異なる種類のポリマーを芯鞘構造
に造った繊維或は分割融着して造った繊維等を混合して
もよい。
【0018】熱融着性合成パルプは必ずしも不織布中断
面方向に均一に分散する必要はなく、むしろ表面に遍在
していた方がシートどうしを重ねる場合には熱融着性が
よい。表面層部分は100%熱融着性合成パルプであっ
てもよいが、そのシート全体の平均した配合比率の下限
は10%以上が好ましい。遍在させる方法には漉合わせ
による方法が一般的である。必要に応じて熱融着性シー
トに製造した後、さらに熱融着性の前記ポリマーの溶液
或はエマルジョンを含浸或はコーティングしてもよい
が、空隙を埋めない程度に止めるべきである。
【0019】本発明の熱融着性導電性シートは空隙を有
するが、その空隙径はASTM F-316記載のバブルポイント
法およびミーンフローポイント法により、最大空隙径、
平均空隙径として測定することができる。これらの空隙
は熱融着時凹凸の関係を生じ、アンカー効果とメッキ層
の接触による導電性維持の複合的な効果が期待でき、継
目において高い導電性と強い接着強度が発揮される。
【0020】これらの繊維には活性剤、或は必要に応じ
てポリビニルアルコール、各種ポリマーエマルジョン等
のバインダーポリマーを加えてスラリーに調整する。こ
のように調整したスラリーを湿式抄紙法を用い抄造し、
形成されたウェブは、ヤンキードライヤー、多筒式のシ
リンダードライヤー、エアードライヤー等を用い、通常
の乾燥法で乾燥して、シートとする。
【0021】本発明では熱融着性シートの製造後、メッ
キ工程の前処理として濡れ性の向上或は表面の活性化の
ために必要に応じて、コロナ処理を施してもよい。コロ
ナ処理には通常のプラスチックフィルム処理に用いるコ
ロナ処理装置を使用することができ、直流コロナ、交流
コロナのいずれも使用できる。
【0022】次に本発明に使用する無電解鍍金方法につ
いて説明する。金属の皮膜を支持体表面に形成する方法
としては大別して、蒸着による方法、電気メッキによる
方法、無電解メッキによる方法等があげられるが、特に
無電解メッキは非導電性基材の上に導電性の金属皮膜を
形成することができ、しかも厚い金属膜を接着性よく、
また高アスペクト比のブラインドホールにも形成するこ
とができる点で本発明には好ましい方法である。電気メ
ッキでは非導電性基材の上にはメッキできないが、無電
解メッキで導電層を形成した後は電気メッキにより更に
膜厚を厚くすることはできる。
【0023】無電解メッキ法では金属イオンと可溶性の
還元剤の共存する溶液に浸漬すると、還元剤の酸化によ
って放出される電子が被メッキ支持体上に析出するが、
最初は触媒核上でメッキ金属が析出し、引き続き析出金
属が自己触媒となって金属原子上に電子が転移し、その
位置に溶液中の金属イオンが析出して、2次元的に次第
に成長し、金属皮膜を形成させるものである。従って、
電気メッキのように電界の影響を受けることなく、高ア
スペクト比のブラインドホール、或は繊維状多孔体等の
微細な隙間にも、メッキ液さえ還流すれば薄層に均一に
鍍金できる。
【0024】本発明の無電解メッキの工程は基本的には
触媒付与の工程と無電解メッキ工程の2工程であるが、
通常は支持体表面の水酸化ナトリウム等による表面の洗
浄・脱脂の為のコンディショニング工程、メッキ層に対
するアンカー効果を得るため粗面化する硫酸、クロム酸
等によるマイクロエッチング工程、触媒液の劣化防止の
為のプレディップ工程、触媒の活性化の為の硫酸、水酸
化ナトリウム等の酸、アルカリによる活性化工程等が付
加され、各工程間には必要に応じて、水洗、水切り、乾
燥等の工程が付加されて、処理液の安定化及びメッキ皮
膜の密着性と均一性向上が図られる。また、メッキの
後、必要に応じてさらに防錆処理あるいは耐久性の良い
金属をメッキ処理して、耐久性のアップが図られる。
【0025】本発明における無電解メッキ方法では、被
メッキ物表面に予め触媒核を形成させる。このような触
媒核としては金属または金属硫化物の水溶液中における
標準電極電位がメッキ金属の値に近いかそれよりも大き
い値を示すもの好ましい。従ってこの触媒核は被メッキ
金属により異なるが、一般的には金属としては金、銀、
銅、白金、パラジウム、ニッケル、又硫化物としては硫
化銀、硫化銅、硫化パラジウム、硫化コバルト、硫化ニ
ッケル、硫化亜鉛またはこれら硫化物の複合核が使用で
きる。上記の触媒核としては必ずしも一様な皮膜を形成
させる必要はなく、島状に析出させればよいが、その表
面密度は高い方がよく、空隙の中も含めて被メッキ物表
面全体に均一に形成させる方がよい。
【0026】上記の触媒核を形成する方法としては蒸着
法と化学処理方法があるが、蒸着法では例えば繊維状シ
ートでは触媒核が蒸着源側のみに偏り、裏面或は繊維間
への蒸着が不均一となり、また真空容器等特殊な条件が
必要で余り好ましくない。化学処理方法としては、例え
ば、予め上記の金属塩の水溶液に浸漬した後、還元剤水
溶液に浸漬して、上記金属核を析出させる方法(特開昭
49-126999号公報 )、塩化パラジウムと活性剤を含む水
溶液に還元剤を投入して、パラジウム金属のコロイド分
散体を形成させた後、この水性液に浸漬してパラジウム
核を沈着させて触媒核とする方法(化学と工業、p430、
vol.42、1989)があるが、本発明では、予め塩化錫(I
I)の水溶液に浸漬した後、塩化パラジウム(II)の水
溶液に浸漬してパラジウム金属核を析出させるセンシタ
イジング−アクチベーター法(「最新表面処理技術総
覧」産業技術サービスセンター p225、1987.12.12)、
過剰の塩化錫(II)溶液に塩化パラジウム(II)をコロ
イド状に分散させた水性液に浸漬した後、硫酸、水酸化
ナトリウム等の水溶液に浸漬してパラジウム金属核を析
出させるキャタリスト−アクセレーター法(「最新表面
処理技術総覧」産業技術サービスセンター p225、198
7.12.12)、が特に好ましい。
【0027】上記金属核は必要に応じてバインダーポリ
マー、例えばゼラチン、ポリビニルアルコール、メチル
ビニルエーテルと無水マレイン酸の共重合体、ポリ塩化
ビニル等の水溶液或は有機溶剤の溶液に分散させて被メ
ッキ支持体に担持させてもよいし、また上記金属塩をバ
インダーポリマーに分散させて被メッキ支持体に担持さ
せた後、還元して金属核を析出させて触媒核としてもよ
い。バインダーポリマーを使用する場合にも金属核は表
面に頭を出している方が触媒核としてはより有効であ
る。その付着量は触媒金属が表面に露出していれば、触
媒金属の重量にして0.1g/m2 以下で充分である。
【0028】次に本発明に使用する無電解メッキ液につ
いて説明する。一般に無電解メッキ液は主成分として金
属イオン源と還元剤を使用し、補助的成分としてpH調
整剤、緩衝剤、錯化剤、促進剤、安定剤、改良剤等を使
用して調製される。金属イオンの溶液からの析出のしや
すさは一般に標準電極電位で議論され、例えば銀の場合
にはその電位は+0.8Vで高く、銅の+0.34Vよ
り貴の方向にあって析出しやすい金属とされている。鍍
金液の安定性を保つためにはそれぞれ目的のメッキ金属
に対する錯化剤の安定性と還元剤の強さのバランスが極
めて重要である。錯化剤は金属イオンを金属錯イオンと
して取り込んで安定化させ、溶液中の遊離の金属イオン
濃度を低下させ、メッキの進行にともなって金属イオン
を徐々に放出し、還元される量を調節する。従って錯化
剤が強すぎ、還元剤が弱すぎると、金属イオンは還元さ
れ難く、メッキの析出に長時間を要したり、析出そのも
のが困難になる。逆に錯化剤が添加されなっかったり、
弱い場合、還元剤が強すぎると、メッキ液中で金属イオ
ンの還元が始まり、メッキ液の寿命は短くなり、また、
メッキされても、析出した金属被膜は粒子状となり、平
滑なメッキ被膜が得られなくなる。
【0029】従って、金属錯イオンの安定性は無電解メ
ッキ液の安定性とメッキの析出状況にとって、極めて重
要であり、その金属錯体の安定度定数(生成定数)(l
ogβi) の値によって評価できると推定される。ま
た、これらの金属錯塩の標準電極電位は金属イオンの電
位より卑の方向にあって、電極反応にあっては、金属が
析出され難く、即ち金属イオンが安定化されていること
が判る。これに対し還元剤の電極電位は−1Vでさらに
卑電位になっていて、触媒の作用により支持体上に金属
を析出させる。金属イオンの還元の電極電位と還元剤の
酸化の電極電位の差が大きすぎることはメッキ液として
の安定性に乏しく、金属イオン水溶液に還元剤を添加し
た瞬間に液中で金属粒子が析出する結果となるので、目
的のメッキ液に応じて設計上適正な範囲があることが推
測される。
【0030】本発明の無電解メッキ液においては金属イ
オン源としては、硫酸銅、硫酸ニッケル、硫酸コバル
ト、塩化ニッケル、塩化パラジウム、塩化銀、硝酸銀及
びこれらの混合物等があり、目的のメッキ金属の種類に
よって使い分けられる。電磁シールド材としては導電性
の良い金属が選ばれ、一般的には銀、銅、ニッケル等の
金属イオンが使用される。これら金属イオン源の種類に
よって、以下の錯化剤、還元剤、その他添加剤も適正に
選択される。
【0031】錯化剤には、クエン酸ナトリウム、クエン
酸カリウム、ロッシェル塩等の有機酸塩、チオグリコー
ル酸、アンモニア、トリエタノールアミン、グリシン、
エチレンジアミン、エチレンジアミン2酢酸塩、o−ア
ミノフェノール、ピリジン等があり、銀メッキの場合に
は、錯化剤としてはチオ硫酸塩、チオシアン酸塩、亜硫
酸塩、チオ尿素、ヨウ化カリウム、チオサリチル酸、チ
オシアヌル酸等も使用できる。
【0032】還元剤として次亜燐酸ナトリウム、水素化
ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素カリウム、ロッシェル
塩、ジメチルアミンボラン、ジエチルアミンボラン、ホ
ルマリン、ヒドラジン化合物としては、例えば水和ヒド
ラジン、塩酸ヒドラジン、硫酸ヒドラジン、メチルヒド
ラジン、1,2−ジメチルヒドラジン、アセトヒドラジ
ン、フェニルヒドラジン等がハイドロキノン、ぶどう
糖、等の還元剤使用することができる。
【0033】本発明ではメッキ液中の金属イオンの配合
量は、0.001〜0.2モル/l、錯化剤の配合量は、0.001
〜4.0モル/l、還元剤は、0.001〜0.4モル/lの範囲
が好ましい。
【0034】pH調整剤としては水酸化ナトリウム、水
酸化アンモニウム、無機酸、有機酸等が好ましい。
【0035】緩衝剤としては有機酸、無機酸のアルカリ
金属塩、クエン酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、塩化ア
ンモニウム、硫酸アンモニウム、オキシカルボン酸、燐
酸2水素塩、ホウ酸、炭酸が使用され、メッキ中のPH
の急激な変化を緩和する。促進剤は水素の発生を抑制す
るために添加され、硫化物、フッ化物等が使用される。
【0036】安定剤としては鉛の塩化物、硫化物、硝化
物、或は2,2´−ビピリジン、2−メルカプトベンゾ
チアゾール、ニコチン酸等が微量添加される。さらに改
良剤としては界面活性剤がメッキ表面の平滑性を改良す
るため銅メッキ等に添加されるが、微量で充分であり、
量が多すぎるとメッキの析出を阻害する危険性がある。
【0037】
【実施例】本発明の熱融着性導電性シートについて実施
例によりさらに詳しく説明するが、本発明はこれによっ
て制限されるものではない。
【0038】実施例1〜6 ポリエチレン合成パルプ(SWP−E620,三井石油
化学製)50部、木材パルプ(NBKP)20部、及び
維度0.2d(繊維径7μ)、繊維長10mmのポリア
クリロニトリル繊維30部を1%ノニオン系分散剤溶液
中に含浸した。このものを水中に投入し、高速ミキサー
で3分間攪拌し、繊維を離解させた後、往復回転式撹拌
機(アジター、島崎製作所社製)を装着したチェスト内
で緩やかに撹拌した。次いで速やかに、ポリアクリルア
ミド0.1%水溶液(粘剤)を適宜添加し、引続き緩や
かに撹拌した。このようにして、均一なスラリーを調製
した。該スラリーを用い、円網抄紙機で幅50cm、坪
量40g/m2のウェブを抄造した。その空隙径を測定
したところ、最大空隙径は250μ、平均空隙径は70
μであった。
【0039】次に下記触媒液(1)に2分間浸漬して触
媒処理し、水洗し、さらに5%硫酸水溶液(30℃)に
6分間浸漬して活性化処理し、水洗乾燥し、さらに下記
無電解メッキ液(1)に浸漬し、銀メッキし、メッキ時
間を変えながらメッキ量を変化させ、熱融着性導電性シ
ートを得た。シートを切断し、その断面に現れた空隙を
顕微鏡にて観察したところ、表裏に渡って均一にメッキ
されていることが判った。
【0040】 触媒液(1) 塩化パラジウム(II) 1g 塩化スズ(II) 30g 塩酸(36%) 100g 食塩 200g 水 800g 液温度30℃
【0041】 無電解銀メッキ液(1) A液 塩化銀 2.0g 亜硫酸ナトリウム 40g 水 250g B液 硫酸ヒドラジン 5.0g 水 250g A液とB液を混合 pH7.6 液温度20℃
【0042】このようにして得られた熱融着性導電性シ
ートの電導度と強度の値を測定した。それぞれシート単
体の電導度と引張強度の値と、2枚のシートの端部を表
面温度150℃の家庭用アイロンにて1分間熱圧着して
つないだ継目を有するシートの電導度と継目の剥離強度
(角度180度)の値を表1にまとめて示す。
【0043】
【表1】
【0044】上表より実施例は継目に於ける導電性の低
下はなく、継目の剥離強度も実用上充分であること分か
った。さらに上記実施例2〜6のシート単体及び継目を
有するシートそれぞれについて、アドバンテスト法にて
電磁シールド特性を測定したところ、いずれも継目の有
無にかかわらず、300MHzの周波数にて40dB以
上の電磁シールド効果を示し、確実に隙間なく継目部分
に於ける導電性と接着性が確保されていることが判っ
た。これにより実用上、製造サイズを超越した大面積の
優れた電磁シールド材が得られることが判った。
【0045】実施例7 ポリプロピレン合成パルプ40部、木材パルプ(NBK
P)20部、及びポリエステルバインダー繊維(メルテ
ィー4080、芯鞘タイプ、鞘融点110℃、ユニチカ
社製)40部を1%ノニオン系分散剤溶液中に含浸し
た。このものを水中に投入し、高速ミキサーで3分間攪
拌し、繊維を離解させた後、往復回転式撹拌機(アジタ
ー、島崎製作所社製)を装着したチェスト内で緩やかに
撹拌した。次いで速やかに、ポリアクリルアミド0.1
%水溶液(粘剤)を適宜添加し、引続き緩やかに撹拌し
た。このようにして、均一なスラリーを調整した。該ス
ラリーを用い、円網抄紙機で幅50cm、坪量60g/
2のウェブを抄造した。その空隙径を測定したとこ
ろ、最大空隙径は250μ、平均空隙径は60μであっ
た。
【0046】次に前記実施例と同様に触媒液(1)に2
分間浸漬して触媒処理し、水洗し、さらに5%硫酸水溶
液(30℃)に6分間浸漬して活性化処理し、水洗乾燥
し、さらに下記無電解メッキ液(2)に浸漬し、5分間
銅メッキして熱融着性導電性シートを得た。シートを切
断し、その断面に現れた空隙を顕微鏡にて観察したとこ
ろ、前記実施例と同様に表裏に渡って均一にメッキされ
ていることが判った。
【0047】 無電解メッキ液(2)(荏原ユージライト製無電解銅メッキ液) PB503A 100cc PB503B 100cc 水 800cc 液温度25℃
【0048】このようにして得られた熱融着性導電性シ
ートの電導度と強度の値を測定した。それぞれシート単
体の電導度と引張強度の値と、2枚のシートの端部を1
80℃にて1分間熱圧着してつないだ継目を有するシー
トの電導度と継目の剥離強度(角度180度)の値を表
2にまとめて示す。
【0049】実施例8 ポリプロピレン合成パルプ30部、木材パルプ(NBK
P)30部、及び維度0.2d(繊維径7μ)、繊維長
10mmのポリアクリロニトリル繊維40部を1%ノニ
オン系分散剤溶液中に含浸した。このものを水中に投入
し、高速ミキサーで3分間攪拌し、繊維を離解させた
後、往復回転式撹拌機(アジター、島崎製作所社製)を
装着したチェスト内で緩やかに撹拌した。次いで速やか
に、ポリアクリルアミド0.1%水溶液(粘剤)を適宜
添加し、引続き緩やかに撹拌した。このようにして、均
一なスラリーを調整した(スラリーA)。次にポリエチ
レン合成パルプ(SWP−E620,三井石油化学製)
単独のスラリーを同様にして調製した(スラリーB)。
次に3槽式の丸網抄紙機使用し、その中央の槽にスラリ
ーA、その前後の槽のスラリーBをそれぞれ投入し、乾
燥後の坪量においてスラリーAが40g/m2、スラリ
ーBが両面に各7.5g/m2になるように漉き合わせ
し、幅50cm、坪量55g/m2のウェブを抄造し
た。
【0050】次に前記実施例7と同様にして銅メッキし
た熱融着性導電性シートを得た。さらにこのようにして
得られた熱融着性導電性シートの電導度と強度の値を実
施例7と同様にして測定し、表2に示す。実施例8では
140℃にて1分間熱圧着した。
【0051】
【表2】
【0052】上表より実施例7、8においても継目に於
ける導電性の低下はなく、継目の剥離強度も実用上充分
であった。さらに継目を有するシートであっても30〜
1000MHzの範囲にわたって40dB以上の高い電
磁シールド効果を示し、実用上、製造サイズを超越した
大面積の優れた電磁シールド材が得られることが分かっ
た。
【0053】実施例9〜19 次に前記実施例7及び8の熱融着性導電性シートを被着
材シートのポリアクリロニトリル−ブタジエン(AB
S)シート、ポリプロピレン(PP)シート、ポリ塩化
ビニル(PVC)シート、ポリスチレン(PS)シート
及び木材に150℃、5kg/cm2の条件で熱圧着し、複合
材に調整し、各特性を測定し、表3に示す。表3より、
いずれの被着材に対しても実用上充分な剥離強度を示
し、導電性及び電磁シールド特性に優れた複合材である
ことが判った。
【0054】
【表3】
【0055】
【発明の効果】熱融着性合成パルプを含有する不織布或
は熱融着性合成パルプを片面または両面に遍在させて含
有する不織布を製造した後、無電解めっきを施すことに
より、お互いのシートを熱により継ぎ合わせても継目の
導電性が保持でき、大面積化可能な熱融着性導電性シー
トが得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01B 1/22 B 7244−5G

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱融着性合成パルプを含有する不織布に
    無電解めっきを施した熱融着性導電性シート。
  2. 【請求項2】 熱融着性合成パルプを片面或は両面に遍
    在させて含有する不織布に無電解めっきを施した熱融着
    性導電性シート。
  3. 【請求項3】 請求項1記載及び請求項2記載の熱融着
    性導電性シートを熱により継ぎ合わせた、熱融着性の継
    目を有する導電性シート。
JP4294892A 1992-11-04 1992-11-04 熱融着性導電性シート及び熱融着性の継目を有する導電性シート Pending JPH06150714A (ja)

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Cited By (3)

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