JP2016050955A - 導電性パタン前駆体および導電性パタンの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】紫外線吸収剤を含有する光透過性支持体の両面に、水溶性高分子化合物、架橋剤および金属硫化物を含有する下地層と、該下地層上に感光性レジスト層を有する導電性パタン前駆体。
【選択図】なし
Description
1.紫外線吸収剤を含有する光透過性支持体の両面に、水溶性高分子化合物、架橋剤および金属硫化物を含有する下地層と、該下地層上に感光性レジスト層を有する導電性パタン前駆体。
2.上記1に記載の導電性パタン前駆体の両面を紫外線にて露光後、現像し、任意のパタンで下地層が露出したレジスト開口部を有するレジストパタンを形成した後、無電解めっき処理によりレジスト開口部の下地層上に金属を積層させ、その後レジストパタンを除去することを特徴とする導電性パタンの製造方法。
光透過性支持体として、紫外線吸収剤を含有するポリエチレンテレフタレートフィルムの両面にポリビニルアルコール系易接着層を有する厚み150μmのフィルムを用いた。紫外線吸収剤はベンゾトリアゾール系であるチヌビン234(BASFジャパン社製)であり、これをポリエチレンテレフタレートフィルム1m2あたり1.0gとなるように樹脂に混合した。該光透過性支持体の全光線透過率をスガ試験機株式会社製、ダブルビーム方式ヘーズコンピューターを用いて測定したところ88%であった。また株式会社島津製作所製紫外可視分光光度計UV−2600を用い、波長365nmの紫外線における透過率を測定したところ1%であった。下記硫化パラジウムゾルを調製し、該硫化パラジウムゾルを用いて下記下地層1の塗液を作製した。塗布装置には、直径が60mm、斜線角度が45度、線数90線/インチ、溝深さ110μmの斜線グラビアロールを用いリバース回転かつキスタッチで塗布を行う塗布ヘッドを2つ有し、垂直乾燥ゾーンとエアターンバーにより水平搬送へ移行した後の水平乾燥ゾーンを有する両面同時塗布装置を用い、前記光透過性支持体の両面に該塗液を塗布・乾燥した。その後40℃の加温庫にて1週間加温した。
A液 塩化パラジウム 5g
塩酸 48g
蒸留水 1000g
B液 硫化ソーダ 8.6g
蒸留水 1000g
A液とB液を撹拌しながら混合し、30分後にイオン交換樹脂の充填されたカラムに通し硫化パラジウムゾルを得た。
PVA217(株式会社クラレ製ポリビニルアルコール 鹸化度88%、重合度1700) 12mg
タイポールNPS−436(泰光油脂化学工業株式会社製界面活性剤)
12mg
1N.水酸化ナトリウム 110mg
グルタルアルデヒド 18mg
前記硫化パラジウムゾル 0.4mg
下地層1の塗液の作製において、PVA217(株式会社クラレ製ポリビニルアルコール 鹸化度88%、重合度1700)の代わりにPVA117(株式会社クラレ製ポリビニルアルコール 鹸化度99%、重合度1700)を用いた以外は導電性パタン前駆体1の作製と同様にして、導電性パタン前駆体2を得た。
下地層1の塗液の作製において、硫化パラジウムゾルの代わりに、下記硫化錫ゾルを用いた以外は導電性パタン前駆体1の作製と同様にして、導電性パタン前駆体3を得た。
A液 塩化錫 5g
塩酸 48g
蒸留水 1000g
B液 硫化ソーダ 8.6g
蒸留水 1000g
A液とB液を撹拌しながら混合し、30分後にイオン交換樹脂の充填されたカラムに通し硫化錫ゾルを得た。
導電性パタン前駆体1の作製において、下地層1の塗液の代わりに下記下地層2の塗液を用いた以外は導電性パタン前駆体1の作製と同様にして、導電性パタン前駆体4を得た。
ゼラチン 50mg
界面活性剤 12mg
(泰光油脂化学工業株式会社製タイポールNPS−436)
1規定水酸化ナトリウム 110mg
2,4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−s−トリアジンナトリウム塩
5mg
硫化パラジウムゾル 0.4mg
下地層1の塗液の作製において、グルタルアルデヒドの代わりにブチルアルデヒドを用いた以外は導電性パタン前駆体1の作製と同様にして、導電性パタン前駆体5を得た。
下地層1の塗液の作製において、硫化パラジウムゾルの代わりに、下記パラジウムコロイドを用いた以外は、導電性パタン前駆体1の作製と同様にして、導電性パタン前駆体6を得た。
A液 塩化パラジウム 5g
5N.塩酸 25g
蒸留水 565g
B液 ポリビニルピロリドン(東京化成工業株式会社製 K90)
7.5g
1N.水酸化ナトリウム 250g
蒸留水 437.5g
C液 ホルマリン 5g
蒸留水 626g
B液をスターラーで撹拌し、A液とC液を同時にゆっくりと添加し、30分後にイオン交換樹脂の充填されたカラムに通しパラジウムコロイドを得た。
下地層1の塗液の作製において、硫化パラジウムゾルを添加しなかった以外は導電性パタン前駆体1の作製と同様にして、導電性パタン前駆体7を得た。
導電性パタン前駆体1の作製において、紫外線吸収剤を添加しない以外は導電性パタン前駆体1の作製と同様にして、導電性パタン前駆体8を得た。
上記のようにして得られた導電性パタン前駆体1〜8それぞれについて、露光前にブロッキング防止のために重ねられたポリエチレンフィルムを剥がし、30cm×30cmのガラスマスクを用いて露光を行った。ガラスマスクには、線幅が3μm、線間隔が300μmの格子パタンからなるメッシュ様の5cm×5cmの導電性パタン、および線幅が10μm、線間隔が10μmのライン&スペースで20μmピッチとなる細線パタンを有し、画像部以外は全て遮光部としたものを用いた。なお、導電性パタン前駆体1〜8は両面に感光性レジスト層を有するため露光は表裏各1回行い、表面から露光された部位をA部位、裏面から露光された部位をB部位とした。なお、A部位とB部位は導電性パタン前駆体内において異なる場所である。露光には超高圧水銀灯の発光を赤外線領域を透過する誘電体多層膜からなる凹面ミラー(ダイクロイックミラー)により集光しフライアイレンズを通過させた後、中心波長365nm、半値巾10nm、365nmにおける透過率55%のバンドパスフィルターを通過させることにより、本発明の紫外線とし、更に凹面ミラー光学系を通過させることで疑似平行光とした光源を用いた。露光後の導電性パタン前駆体1〜8は、それぞれ1%炭酸ナトリウム水溶液の現像液を用い、30℃30秒の条件で現像し、水洗後、自然乾燥することで、導電性パタン前駆体の両面にレジストパタンを形成した。レジスト開口部のレジストは完全に除去され、下地層が露出していた。なお現像は現像液をシャワー方式にて感光性レジスト層に吹き掛けることにより実施した。
D液 硝酸銀 20g
脱イオン水 1000g
E液 28%アンモニア水溶液 100g
モノエタノールアミン 5g
脱イオン水 1000g
D液とE液を1:1で混合し、アンモニア性硝酸銀溶液を調液した。
硫酸ヒドラジン 10g
モノエタノールアミン 5g
水酸化ナトリウム 10g
脱イオン水 1000gに溶解し、還元剤溶液を調液した。
得られた導電性パタン1〜9が有するA部位およびB部位の、線幅が3μm、線間隔が300μmの格子パタンからなるメッシュ様の5cm×5cm部分のシート抵抗値を、(株)ダイアインスツルメンツ製のロレスターGP/ESPプローブを用いて、JIS K7194に従い測定した。その結果を表1に示す。なお導電性パタン6、7は、格子パタンは認められるものの所々に断線やムラが見られシート抵抗値が高すぎて、具体的な値が得られなかったため、表中「測定不能」と記載した。
得られた導電性パタン1〜9が有するA部位およびB部位の、線幅が10μm、線間隔が10μmのライン&スペース部から任意の3本のラインを選択し、これらの線幅と厚みを共焦点顕微鏡(Lasertec社製 OPTELICS C130)にて測定した。得られたA部位およびB部位の線幅の平均値と、得られたA部位およびB部位の細線の個々の厚み(N1〜N3)を表1に示す。
得られた導電性パタン1〜9について、A部位の裏面側を観察し、一切銀画像が形成されていない(感光性レジスト層が露光されていない)場合には○、極僅かでも銀画像が形成されている(感光性レジスト層が露光されており本来形成されてはいけないレジスト開口部が形成されてしまい、無電解銀めっき処理時に下地層上に銀画像が形成されてしまった)場合には×とした。
Claims (2)
- 紫外線吸収剤を含有する光透過性支持体の両面に、水溶性高分子化合物、架橋剤および金属硫化物を含有する下地層と、該下地層上に感光性レジスト層を有する導電性パタン前駆体。
- 請求項1に記載の導電性パタン前駆体の両面を紫外線にて露光後、現像し、任意のパタンで下地層が露出したレジスト開口部を有するレジストパタンを形成した後、無電解めっき処理によりレジスト開口部の下地層上に金属を積層させ、その後レジストパタンを除去することを特徴とする導電性パタンの製造方法。
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