JPH11350318A - 金属繊維シート - Google Patents

金属繊維シート

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JPH11350318A
JPH11350318A JP10162422A JP16242298A JPH11350318A JP H11350318 A JPH11350318 A JP H11350318A JP 10162422 A JP10162422 A JP 10162422A JP 16242298 A JP16242298 A JP 16242298A JP H11350318 A JPH11350318 A JP H11350318A
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JP
Japan
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metal fiber
metal
fiber sheet
resin
nonwoven fabric
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JP10162422A
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English (en)
Inventor
Keiichi Nakazawa
桂一 中沢
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた電磁波シールド効果を有し、薄く、優
れた取り扱い性、繊維のほつれも少なく、錆び難く、か
つシートの取り扱いにも優れる金属繊維シートを得る。 【解決手段】 金属繊維同士の一部又は全部が接触し、
接触点の廻り及び/又は金属繊維の表面の一部又は全部
が樹脂で覆われた金属繊維シートにすることによる。特
にコイル材切削法による金属繊維の使用が良好である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は導電性を有する成形
材料、特に電磁波シールド材料に関する。
【0002】
【従来の技術】電気回路及びICは各種の電気機器に用
いられているが、外部、内部から発生する電磁波により
誤動作することがある。これを防止するため、電磁波の
発生を回路設計の変更により低減することが行われてい
るが限界があり、電磁波シールド効果のある材料により
覆うことがなされている。これらの材料は、樹脂成形品
にメッキ、塗装、溶射等により導電性の皮膜を形成する
方法が採られているが別工程が必要でありコストもかか
る。
【0003】最も良く行われる方法は鉄板や銅板を用い
電磁波を遮蔽する方法である。この方法は高い電磁波シ
ールド効果をもたらすが実際にはそんなに高いシールド
効果を得る必要のない事が多く、また加工性の悪さから
来る生産性の悪さ、重量が重くなる、柔軟性のないこと
により凹凸やカーブのある加工に手間がかかり難しい等
の欠点がある。柔軟性があり、軽く、薄く、凹凸やカー
ブの加工性の良い電磁波シールド素材が求められてい
る。
【0004】生産性の良い樹脂との複合化の提案とし
て、例えば、プラスチックエージApr.1997 1
54ページには「PVC板/導電メッシュ複合による電
磁波シールドプレート」に関しての記載があり、導電性
の層を含む樹脂のシートが提案されている。従来この様
に金網状、またはパンチングメタルのようなシートを樹
脂に挟んで加工する方法が採られていた。しかしながら
この方法では、へこみを付ける時等急な角度で曲げると
加工がし難く無理に加工すると金網が破れる等の不具合
が起こるため緩い角度でしか加工されていなかった。又
これらを改良するために細い繊維で金網を作製すること
が考えられるが細い繊維は作製しにくく、また細いため
切れやすく解決策となり得なかった。
【0005】工業的に細い金属繊維を作製する方法とし
て伸線引抜法が知られているが強度の強い、例えばステ
ンレスの繊維を作製することは可能であるが、比較的強
度の弱い銅や黄銅等の繊維を作製することは困難であっ
た。一方で、ステンレスは固いので加工時の加工性を改
良することはできない。コイル材切削法により金属繊維
を作製することは従来から知られており、例えは、複合
材料シンポジウム講演要旨集、vol16、p25(1
991年)や複合材料シンポジウム講演要旨集、vol
17、p127(1992年)に記載されている。又コ
イル材切削法により金属繊維の不織布や布帛を作製する
ことも知られており、例えば特開平2−232306号
公報、特開平3−213219号公報、特開平6−28
0146号公報等に記載がある。しかしながらこれらの
方法で作製された不織布や布帛は厚みが厚く、毛羽立ち
もあり、容易に繊維のほずれが生するし、さらに不織布
や布帛の状態で巻いておくと一体化してしまうので一枚
一枚の間に紙等を挟んで保管する必要があった為、二次
加工時に使用し難く加工性に劣る物であった。
【0006】OA機器、携帯通信機器の発達により電磁
波の問題がクローズアップされオフィス、家庭等での電
磁波の障害があり、電磁波シールドしたビル等の配慮が
なされている。さらに環境問題から電気自動車、電気ガ
ソリン併用車(ハイブリッドカー)等の普及の機運があ
り各メーカで実用化製品が提案・販売されている。通常
のガソリン車、ディーゼル車は勿論の事、電気自動車も
電子機器、通信機器が搭載されており、それに電磁波が
影響を及ぼさないようにする必要がある。
【0007】これらの用途で高性能で、軽量で、薄く、
凹凸やカーブの加工性の良い電磁波シールド素材が求め
られている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、優れ
た電磁波シールド効果を有し、金属繊維シートとして薄
く、優れた取り扱い性、繊維のほつれも少なく、錆び難
く、シートの取り扱いにも優れる金属繊維シートを得る
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】金属繊維同士の一部又は
全部が接触し、接触点の廻り及び/又は金属繊維の表面
の一部又は全部が樹脂で覆われた金属繊維シートを作製
することにより、表記課題が達せできる事が明らかにな
り本発明に至った。すなわち、本発明は、 (1)金属繊維同士の一部又は全部が接触し、接触点の
廻り及び/又は金属繊維の表面の一部又は全部が樹脂で
覆われた金属繊維シート。 (2)金属繊維1〜99重量%、樹脂99〜1重量%か
らなる金属繊維シート。 (3)樹脂がエマルジョンを乾燥された物である
(1)、(2)記載の金属繊維シート。 (4)金属繊維がコイル材切削法で作製された(1)、
(2)、(3)記載の金属繊維シート。 (5)金属繊維より不織布を作製し、この不織布にエマ
ルジョンを接触させた後、乾燥する金属繊維シートの製
造方法。 (6)金属繊維より不織布を作製し、この不織布にエマ
ルジョンを接触させた後、乾燥し、熱プレスを施す金属
繊維シートの製造方法。 (7)(1)〜(6)の金属繊維シートからなる電磁波
シールド材料。である。
【0010】以下詳細に本発明について説明する。本発
明で用いられる、金属繊維の金属種はステンレス、黄
銅、銅、アルミニウム、鉄、金、銀、ニッケル、チタン
等の材質の物を用いることができる。これらの金属繊維
の金属種の中でもより好ましい物はビッカース硬度15
0以下、より好ましくは140以下、さらに好ましくは
130以下の金属である。具体例を挙げれば黄銅、銅、
アルミニウム、金、銀、錫、鉛、亜鉛、マグネシウム等
の金属、及びこれら2種類以上の組み合わせの合金、も
しくはこれらを主体とする合金、さらにはこれらとリン
との化合物等が挙げられる。これらは焼き鈍しを行い軟
化させたものでも良い。これらの中でも黄銅、銅、アル
ミニウムが特に好ましい。
【0011】これらの金属繊維の製造方法は伸線引抜
法、びびり振動法、熔融引き出し法、コイル材切削法等
により作製される。この中でもコイル材切削法がシート
を作製するのにより適している。コイル材切削法とは、
ほぼ旋盤と同様の構造、機能を持った金属繊維製造装置
に、金属箔をコイル材状に装着し、その端面を切削して
金属繊維を得る方法である。例えば、EMC 199
2.11.5. <No.55> p78〜82に記載
されている方法等が挙げられる。コイル材は市販の金属
箔を連続して主軸ドラムに巻き取る事により得られる。
【0012】巻き取る際に、金属板の少なくとも一表面
に表面処理剤を塗布もしくは浸すことにより表面処理す
ることがより望ましい。また、表面処理の替わりに、巻
き取る際に、樹脂を溶かした溶液に浸し樹脂で金属箔を
コーティングしながら巻き取ることも有効である。この
場合、後で混合する樹脂と同じ樹脂か又は相溶性の良い
樹脂をコーティングすることがより好ましい。更に、上
記コーティング樹脂中に上記表面処理剤をあらかじめ混
練したものを用いることも更に好ましい。さらに、樹脂
のフィルムを金属箔に挟みコイル材を作製することも有
効である。
【0013】これらの巻き取り時の処理においては、表
面処理剤を金属表面に塗布もしくは浸すことにより表面
処理する方法が最も好ましく、金属繊維の分散性を向上
させ、電磁波シールド効果、機械特性を向上させること
ができる。用いられる表面処理剤としては、チタネート
系カップリング剤、シラン系カップリング剤、アルミネ
ート系カップリング剤、ジルコニアアルミネート系カッ
プリング剤などのカップリング剤やトリアジンチオール
化合物などを用いることができる。この中でもとくにチ
タネート系カップリング剤およびシラン系カップリング
剤が好ましい。コイル材切削法により作製された金属繊
維は断面が四角形であり少なくてもその一面は平滑でな
くノコギリ状の様相を呈している。製造技術上の問題か
ら1μ以下の繊維を作成することは難しいが、繊維同士
が交絡しやすく、不織布状に作成し易いという長所があ
る。繊維径は、断面積の同じ円に換算した円の直径(円
換算径)は1mm以下であり、好ましくは500μm以
下であり、最も好ましくは50μm以下である。
【0014】本発明の金属繊維シートはコイル材切削法
等で作製された金属繊維の織物、編み物、不織布等を基
本とする。これらの中でも不織布がより好ましい。これ
らのシート状物を作製してから樹脂成分を添加して本発
明のシートを作製しても良いし、又作製する際に同時に
樹脂成分を添加する方法でも良い、さらに、コイル材切
削法等で該繊維を作製する際に予め樹脂成分を原料の箔
にコーティングしておいて繊維を作製し、その繊維を不
織布等にし、しかる後に熱プレス又は熱ローラー等で加
熱し本発明のシートを作製する事もできる。
【0015】不織布の作製方法は、得られた金属繊維を
シート状に成形した物、該繊維を別のシート基材に埋設
した物(バインダー等で結合させた物も含む)等があり
どれも好適に用いられる。例えば繊維の集束物をローラ
ーやプレスによりシート状に成形する乾式法、繊維を短
繊維化し、水やアルコール等の液体に分散させ該分散液
を通気性型を介して吸引して液体分を除去した金属繊維
シートを成形する湿式法、さらに特開平5−20935
1号公報記載の多数本の長尺繊維がほぼ同一方向に並ぶ
巾広の繊維帯と繊維帯の表面に各繊維と交差しかつ連続
して配置され、該各繊維と相互に結合する結合用繊維と
からなる不織布、特開平6−280146号公報記載の
金属長繊維を束軸方向と交差する方向に配した第1ロー
ルとこれより下流に配した第2ロール及び第3ロール間
に順次通し、第2ロールを第1ロールよりも回転速度を
早くすることで金属長繊維束を部分的切断を可として引
き伸ばし、第3ロールを第2ロールよりも速い回転速度
で回転させることで引きちぎり切断し、第3ロールの下
方で移動するコンベア上に分散落下させる金属繊維シー
ト状物の製造方法、特開平2−277867号公報に記
載の熱等の供与により硬化する結合用繊維を金属繊維に
混合することにより不織布を作製する方法、さらにはベ
ルトコンベヤー上に流れ方向に垂直の方向でコイル材切
削法の金属繊維の束を往復させる方法、等が挙げられ
る。また、これら金属不織布を作成するときの金属繊維
は、該繊維の本数が10〜100,000本であるもの
が良く、より好ましくは50〜30,000本、さらに
好ましくは100〜3,000本である。
【0016】本発明における金属繊維シートは1種類の
金属繊維であっても、2種類以上の金属から作製された
繊維の混合物であっても良く、また単一の太さの繊維で
あっても、2種類以上の太さの繊維の混合物であっても
良い。さらに、金属繊維と低融点金属との混合体でも良
い。またさらに、ニードリング(ニードルパンチ)等を
施しても良い。しかし、ニードリングによる穴はできう
る限り小さい方が良好である。このニードリングは1m
2 当たり1個〜100,000個が好ましく、より好ま
しくは16〜10,000個である。ニードリングの穴
はその効果が失われない限り、より小さい方が好まし
い。また防錆剤等の各種添加剤を含んでいても良い。
【0017】本発明の金属繊維シートの厚みは1μm〜
10cm、好ましくは10μm〜1cm、さらに好まし
くは30μm〜3mmであり、最も好ましくは50μm
〜2mmである。薄すぎると電磁波シールド性能の効果
が低減するし、ある程度以上厚くしても効果の向上は望
めず、重量も重くなる。より好ましい目付量の範囲は繊
維の直径にもよるが、1〜10,000g/m 2 、さら
に好ましくは10〜1,000g/m2 、最も好ましく
は50〜500g/m2 である。目付量が少ないとシー
ルド効果がなくなり、又目付量が多いとある程度以上入
れても効果が増さないのと重くなるので好ましくない。
【0018】該金属繊維が、実質的に二次元あるいは三
次元的に交絡した不織布の場合、その交絡点の数は顕微
鏡で観察して平均で1〜10,000,000個/cm
2 、好ましくは10〜100,000個/cm2 、さら
に好ましくは50〜10,000個/cm2 である。本
発明において用いられる樹脂とは熱可塑性樹脂、熱硬化
性樹脂、エラストマー等である。この中でも、熱可塑性
樹脂、熱硬化性樹脂を好ましく用いる事ができる。
【0019】用いられる熱可塑性樹脂とは、低・中・高
密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテ
ン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、アクリロニトリル
−スチレン共重合体(以下SAN樹脂と略記する)、ア
クリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(以下
ABS樹脂と略記する)、ポリアミド、ポリアセター
ル、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、
ポリブチレンテレフタレート、ポリフェニレンエーテ
ル、ポリメチルメタアクリレート、ポリエーテルイミ
ド、ポリスルホン、ポリエーテルイミド、ポリアリレー
ト、ポリフェニレンサルファイト、スチレン−ブタジエ
ン共重合体及びその水素添加組成物等、及びこれら2種
類以上の組み合わせのポリマーブレンド及び共重合体、
例えば、ポリカーボネートとアクリロニトリル−ブタジ
エン−スチレン共重合体、ポリフェニレンエーテルとポ
リスチレン等を挙げることができる。
【0020】用いられる熱硬化性樹脂としてエポキシ樹
脂、DFK樹脂、キシレン樹脂、グアナミン樹脂、ジア
リルフタレート樹脂、ビニルエステル樹脂、フェノール
樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、フラン樹脂、ポリイミ
ド、ポリ(p−ヒドロキシ安息香酸)、ポリウレタン、
マレイン酸樹脂、メラミン樹脂、ユリア樹脂などを挙げ
ることができる。
【0021】用いられるエラストマーとして天然ゴムや
ブタジエンゴム、シリコーンゴム、ポリイソプレンゴ
ム、クロロプレンゴム、エチレンプロピレンゴム、ブチ
ルゴム、イソブチレンゴム、スチレン・ブタジエンゴ
ム、スチレン・イソプレン・スチレンブロック共重合体
ゴム、アクリルゴム、アクリロニトリル・ブタジエンゴ
ム、塩酸ゴム、クロロスルホン化ポリエチレンゴム、多
硫化ゴム等の合成のゴム、等が挙げられる。その他ポリ
テトラフルオロエチレン、石油樹脂、アルキド樹脂等も
用いることができる。
【0022】これらの樹脂は高分子の状態またはモノマ
ーの状態で、溶液状または熔融状で金属繊維と接触し、
モノマーの状態の物は最終的に重合することによりする
ことにより本発明の金属繊維シートを作製する。特に熱
硬化性樹脂を用いる場合モノマーを用いる方がより好ま
しい。溶液状の場合、樹脂を溶媒に溶かした状態又は溶
媒に分散させた状態で供給される。すなわち、樹脂また
はモノマーの溶解する溶液を溶媒として選択する場合
と、樹脂又はモノマーが溶解しない状態の混合物を用い
る場合とがある。有機溶媒を使用するのも構わないが、
簡易な生産設備で済むという点において工業的に生産す
るのに好ましい形態は水に分散させた系、又は水に溶け
る高分子を使用する系である。なかでも後の処理等を考
えると水に分散させた系が最も好ましい。その場合は、
エマルジョン状の液体が良好に用いられる。
【0023】このエマルジョンとはラテックスも含む。
好ましく用いられる例を挙げれば、ポリ酢酸ビニルエマ
ルジョン、酢酸ビニル・コポリマーエマルジョンとして
酢酸ビニル−アクリル酸エステル系、酢酸ビニル−マレ
イン酸ジブチル系、酢酸ビニル−ベオバ系、酢酸ビニル
−エチレン系、アクリル酸エステル・コポリマーエマル
ジョンとしてアクリル酸エステル−メタクリル酸メチル
系、アクリル酸エチル−スチレン系、その他の熱可塑性
樹脂エマルジョンとして塩化ビニリデン・コポリマー
系、塩化ビニル・コポリマー系、ポリエチレン系、熱硬
化性樹脂エマルジョンとしてエポキシ樹脂系、ウレタン
系、合成ゴムラテックスとしてブタジエン−スチレン
系、ブタジエン−アクリロニトリル系等が挙げられる。
これらのエマルジョンの中でもアクリル系ラテックスが
より良好である。これらのエマルジョン中には乳化剤は
無論のこと安定剤、可塑剤等を適宜含むことができる。
これらのエマルジョンの濃度は0.01〜80重量%、
好ましくは0.1〜50重量%であり、さらに好ましく
は0.5〜30重量%である。
【0024】本発明に良好に用いられるアクリル系ラテ
ックスは、アクリル系共重合体を分散させたものであ
る。アクリル系共重合体のアクリル系モノマーとは、
α, β- 不飽和カルボン酸のアルキルエステルやその他
のラジカル重合性モノマーが挙げられる。α,β-不飽和
カルボン酸のアルキルエステルとしては、例えばアクリ
ル酸またはメタクリル酸のアクリルエステルとしては、
例えばメチルアクリレート、エチルアクリレート、プロ
ピルアクリレート、イソプロピルアクリレート、ブチル
アクリレート、イソブチルアクリレート、ヘキシルアク
リレート、シクロヘキシルアクリレート、2-エチルヘキ
シルアクリレート、ラウリルアクリレート、メチルメタ
アクリレート、エチルメタアクリレート、プロピルメタ
アクリレート、イソプロピルアクリレート、ブチルメタ
クリレート、イソブチルアクリレート、ヘキシルメタア
クリレート、シクロヘキシルアクリレート、2-エチルヘ
キシルメタアクリレート、ラウリルメタクリレートなど
が挙げられる。上記以外に組み合わせて良いラジカル重
合性モノマーとしては、例えば、アミド基含有モノマ
ー、例えば、アクリルアミド、メタクリルアミド、N,N-
メチレンビスアクリルアミド、ダイアセトンアクリルア
ミド、マレイン酸アミド、マレイミド、メチロール基含
有モノマー、例えば、N-メチロールアクリルアミド、N-
メチロールメタクリルアミド、ジメチロールアクリルア
ミド、ジメチロールメタクリルアミド、アルコキシメチ
ル基含有モノマー、例えば、N-メトキシメチルアクリル
アミド、N-メトキシメチルメタアクリルアミド、N-ブト
キシメチルアクリネアミド、N-ブトキシメチルメタアク
リルアミド、エポキシ基含有モノマー、例えば、グリシ
ジルアクリレート、グリシジルメタクリレート、アリル
グリシジルアクリレート、メチルグリシジルアクリレー
ト、メチルグリシジルメタクリレート、多官能性モノマ
ー、例えば、ジビニルベンゼン、ポリオキシエチレンア
クリレート、ポリオキシエチレンジメタクリレート、ポ
リオキシプロピレンジアクリレート、ポリオキシプロピ
レンジメタクリレート、ブタンジオールジアクリレー
ト、ブタンジオールジアクリレート、ブタンジオールジ
メタクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリ
レート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ペ
ンタエリスリトールテトラメタクリレート、α, β- エ
チレン性不飽和ジカルボン酸のモノまたはジエステルモ
ノマー、例えば、マレイン酸モノまたはジブチル、フマ
ル酸モノまたはジオクチル等があり、またビニルエステ
ルモノマー、例えば、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニ
ル、オレフィン類、例えばブタジエン、イソプレン、塩
素含有ビニルモノマー、例えば、塩化ビニル、塩化ビニ
リデン、クロロプレンなどを挙げることができる。
【0025】その他ラジカル性重合モノマーは一種でも
二種類以上の混合物であっても良い。好ましくはα, β
- 不飽和モノカルボン酸のアルキルエステルとしてはエ
チルアクリレート、ブチルアクリレート、2-エチルヘキ
シルアクリレート、メタクリレートが挙げられる。カル
ボキシル基含有モノマーは、全ラジカル重合性モノマー
に対して2 〜25重量%であり、好ましくは5 〜20重量部
であることが良い。その他ラジカル重合性モノマーは、
全ラジカル重合性モノマーに対して75〜98重量%であ
り、好ましくは75〜95重量%が良い。また、その他ラジ
カル重合性モノマーとしてα, β- 不飽和カルボン酸エ
ステルを使用する場合は、全ラジカル重合性モノマーに
対して40〜90重量%えあることが好ましい。
【0026】アクリル系ラテックスの製造に使用する界
面活性剤としては、イオン性、非イオン性の界面活性剤
が特に制限無く使用でき、イオン性界面活性剤としては
アニオン性、カチオン性、両性の界面活性剤を使用でき
る。アニオン性界面活性剤としては、例えば脂肪酸、高
級アルコールの硫酸エステル塩、液体脂肪油の硫酸エス
テル塩、脂肪族アミンおよび脂肪族アマイドの硫酸塩、
脂肪族アレコールのリン酸エステル、二塩基酸エステル
のスルホン酸塩、脂肪族アマイドのスルホン酸塩、アル
キルスルホン酸塩、ホルマリン縮合ナフタリンスルホン
酸塩等が挙げられ、カチオン性界面活性剤としては、例
えば第一アミン塩、第二アミン塩、第三アミン塩、第四
アンモニウム塩、ピリジウム塩等が挙げられ、両性界面
活性剤としては、例えば、カルボン酸塩型、硫酸エステ
ル型、スルホン酸塩型、リン酸エステル塩等が挙げられ
る。
【0027】非イオン型界面活性剤としては、例えばポ
リオキシエチレンアルキルオーテル、ポリオキシエチレ
ンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアル
キルエステル、ソルビタンアルキルエステル、ポリオキ
シエチレンソルビタンアルキルエステル等が挙げられ
る。また、上記で挙げた非反応性の界面活性剤以外に
も、反応性の界面活性剤も使用することができる。反応
性界面活性剤としては、一分子中にラジカル重合性の官
能基を有しかつスルホン酸基、スルホン酸エステル基、
スルホン酸塩基、スルホン酸エステル塩基から選ばれる
一個以上の官能基を有するもの、または一分子中にラジ
カル重合性の官能基を有しかつポリオキシエチレン、ポ
リオキシプロピレン、ポリオキシエチレンポリオキシプ
ロピレン複合タイプのアルキルエーテルまたはアルコー
ルを有するものである。これらの界面活性剤は一種で
も、また二種以上と組み合わせて使用しても良い。
【0028】アクリル系ラテックスの分散剤、保護コロ
イド、水溶性高分子としては、例えばポリリン酸塩、ポ
リアクリル酸塩、スチレン- マレイン酸共重合体塩、ス
チレン-アクリル酸共重合体塩、アクリル酸エステル共
重合体塩、水溶性メタクリル酸エステル共重合体塩、ポ
リビニルアレコール、ポリアクリルアミド、ポリメタク
リルアミド、ポリアクリルアミド共重合体、ポリメタク
リルアミド共重合体等が使用できる。
【0029】アクリルアミド系ラテックスの製造におけ
る重合開始剤としては、水溶性、油溶性の重合開始剤が
使用できる。水溶性の重合開始剤としては、例えば、過
硫酸塩、過酸化物、水溶性のアゾビス化合物、過酸化物
- 還元剤のレドックス系等が挙げられ、過硫酸塩として
は例えば過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム、過硫酸
ナトリウム等が挙げられ、過酸化物としては例えば過酸
化水素、t-ブチルハイドロパーオキサイド、t-ブチルパ
オキシマレイン酸、コハク酸、パオキシドが挙げられ、
水溶性アゾビス化合物としては、例えば、2,2-アゾビス
(N-ヒドロキシエチルイソブチルミド)、2,2-アゾビス
(2-アミジノプロパン)2 塩化水素、4,4'- アゾビス
(4-シアノペンタン酸)等が挙げられ、過酸化物- 還元
剤のレドックス系としては、例えば先の過酸化物にナト
リウムスルキシレヘートホルムアルデヒド、亜硫酸水素
ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム、ヒドロキシメタンス
ルフィン酸ナトリウム、L-アスコルビン酸およびその
塩、第一銅塩、第一鉄塩等の還元剤の添加が挙げられ
る。
【0030】油溶性の重合開始剤としては、例えば過酸
化ジブチル、過酸化ベンゾイル、過酸化ラウロイル、ク
メンハイドロ過酸化物等が挙げられ、油溶性のアゾビス
化合物としては、例えば2,2'- アゾビスイソブチロニト
リル、2,2'- アゾビス-2- メチルブリニトリル、2,2'-
アゾヒセス-2,4- ジメチルバレロニトリル等が挙げられ
る。
【0031】本発明で使用するアクリル系ラテックスの
重合では、必要に応じてリン酸水素ナトリウムや炭酸水
素ナトリウム等のpH調整剤、t-ドデシルメルカプタン、
n-ドデシルメルカプタンや低分子ハロゲン化合物等の分
子量調整剤、キレート化剤、可塑剤、有機溶剤等を乳化
重合中、連続に添加しても良いし、重合の前期/中期/
後期のいずれに一括添加しても良い。重合温度は例えば
50〜100 ℃であり、特に30〜90℃の範囲が好ましい。ま
た、重合は不活性雰囲気中で行われることが好ましく、
通常は常圧下または必要に応じて加圧下で行われる。
【0032】本発明で使用するアクリル系ラテックス
は、均一構造であっても良いし、コアシェル構造であっ
ても良い。本発明で使用するアクリル系ラテックスの粒
径は、100 〜2000nmであり、好ましくは200 〜1000nmで
ある。100nm 以上で粘度が低くなり、取り扱いが容易と
なる。粒径が2000nm以下で安定性に優れる。
【0033】本発明で使用するアクリル系ラテックスに
は、必要に応じて他のエマルジョンを添加しても良い。
例えばスチレン- ブタジエンエマルジョン、酢ビエマル
ジョン、エチレン酢ビエマルジョン等が挙げられる。但
し、他のエマレジョンの添加量は本発明のアクリル系ラ
テックスの固形分100重量部に対して固形分で500
重量部以下である。
【0034】また、本発明のアクリル系ラテックスに
は、殺菌剤、防腐剤、消泡剤、可塑剤、流動調整剤、増
粘剤、pH調整剤、界面活性剤、染料、着色顔料、各種カ
ップリング剤、ワックスエマルジョン、溶剤等を添加し
ても良い。樹脂の付着量は乾燥状態で0.1〜99重量
%、好ましくは0.5〜50重量%、さらに好ましくは
1〜30重量%である。金属繊維の目付量、繊維径、樹
脂の付着量により作製した金属繊維シートの通気性が左
右される。本発明では樹脂と金属繊維とで通気性が全く
ない状態から、極微量の樹脂(例えば0.1重量%)と
金属繊維とから構成される通気性の良いシートまでの範
囲を包含する。
【0035】本発明の金属繊維シート及びその加工品を
電磁波シールド材料として用いる場合は、金属繊維シー
トの電磁波遮蔽効果が10dB以上あることが必要であ
り、好ましくは20dB以上、さらに好ましくは30d
B以上ある必要がある。この場合、導電性の向上が重要
でありその為、金属繊維同士の接触により電気的導通を
図る必要がある。導電性としては体積固有抵抗で1010
Ω・cm以下である事が必要であり、好ましくは106
Ω・cm以下、さらには102 Ω・cm、より好ましく
は100 Ω・cm以下、最も好ましくは10-2 Ω・c
m以下である。
【0036】本発明の金属繊維シートはこのままで、ま
たは樹脂シートと複合化して、さらには射出成形機の金
型にインサートして、または木材と複層化して、繊維布
帛等と複層化して、またガラスに挟んで用いることがで
きる。樹脂シートと複合化して用いる場合の作製方法は
特に限定されないが、例えば、予め樹脂シートと、金属
繊維のシートを作製しておきこれらのシートに熱をかけ
ながら複合化する方法、金属繊維シートを作製しながら
連続的に予め作製しておいた樹脂のシートを複合化する
方法、金属繊維シートを作製しながらさらに同時に樹脂
シートも作製しこれらを複合化する方法、金属繊維シー
トに熱硬化性樹脂のモノマーを含浸させる方法、等があ
る。
【0037】本発明の金属繊維シートには他の繊維、例
えばガラスファイバー、カーボンファイバー等の繊維や
ウイスカーを含んでいても良く、この場合は一緒に編み
込んだり、布帛にしたり不織布にしたり、織り込むこと
もできる。さらに、軟磁性材料と組み合わせることも可
能である。本発明の金属繊維シートは電気電子製品、住
宅・ビル内外装用途、自動車用部材(ガソリン自動車、
ディーゼルエンジン車、ハイブリット車、電気自動車、
水素自動車、天然ガス自動車等)、電車用部材、医療機
器等に好適に利用できる。導電性シートとしてまた電磁
波シールド用シートとして好適に使用できる。また、繊
維の接触度合いをコントロールすることにより発熱体と
しての応用もできるし、さらに静電防止用途にも有効で
ある。
【0038】具体的に例を挙げれば、パソコン、プリン
ター、スキャナー、スイッチ、テレビ、プラズマディス
プレー、PHS、PDA、携帯電話、洗濯機、冷蔵庫、
皿洗い機、複写機、電子レンジ、BSアンテナ等のハウ
ジング及び内部・外部部品の構成用、オフィス用パーテ
ィション、間仕切り、ドア、絨毯、人工芝、OA用エプ
ロン、電気毛布、電気カーペット、電気自動車またはハ
イブリット車等の車載電池のバッテリーキャリアー、ヒ
ーターコントローラーカバー、リレーカバー、モーター
カバー、等に好適に使用できる。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、実施例によって本発明を具
体的に説明するが、本発明は以下の例に限定されるもの
ではない。各測定は以下の条件により行う。 電磁波シールド効果(SE);アンリツ株式会社製ネ
ットワークアナライザーMS4661A測定機を用いて
電波暗箱で、縦100mm×横100mmに切り出した
試験片を、周波数100から1000MHzの範囲で測
定し、800MHzの減衰値で表す。 厚み ガラス板の上に載せ、荷重をかけない状態での金属繊維
シートの厚みを測定する。 折り曲げ試験 金属繊維シートの取り扱い易さの指標で10cm×10
cmに切り取ったシートを両手でもって折り曲げる。シ
ートが2つに分離した回数を以て表す。数字が大きい方
が取り扱い性に優れている。>100は100回折り曲
げても一体化していることを示す。 引き裂き強度試験 金属繊維シートのほつれの指標となる試験で10cm×
10cmに切り取ったシートの4つの角の内1つの角を
固定しその対角の角に50gのおもりを付けその状況を
観察する。変化のない物を○、長さが伸びる物を△、切
れる物を×で表す。 積み重ね試験 金属繊維シートを積み重ねたときに一体化する事があり
扱い難い。この一体化度合いを評価する試験で10cm
×10cmの該シートを切り取りこれを10枚重ねる。
この上からローラーで該シートを押しつけた後、該シー
トが一枚一枚独立で剥げるかどうかを見る。剥げる場合
を○、2枚以上一緒に剥げる場合を×で表す。 [参考例1]金属繊維および不織布1の調整 コイル材切削法により円換算径30、50μmに切削し
た黄銅繊維の各々1500本束を、また同様に円換算径
50μmに切削した銅繊維の1500本束を得る。特開
平6−280146号公報記載の方法に基づいた不織布
作製装置を用い表中に示す目付量の不織布を作製する。 [参考例2]不織布2の作製 コンベアーの上にコイル材切削法により作製された黄銅
30μmの繊維をカットせずに、コンベアーの流れ方向
と垂直の方向に往復し連続した繊維で不織布を作製す
る。
【0040】
【実施例1〜8】表中に示すエマルジョン(表中のエマ
ルジョン固形分濃度になるように50重量%の原料エマ
ルジョンを蒸留水で薄め調整した)に表中に示す参考例
で作製した不織布を浸漬し、ローラーで絞り乾燥させ、
加熱しローラーで圧着する。図1に参考例1の作製装置
を示す。図右上の繊維巻きボビンにコイル材切削法で作
製した繊維を巻いたボビンを取り付ける。これから送り
切断ローラ1、2を通りこのローラー1、2の回転速度
をコントロールして金属繊維を切断し、ホッパーをベル
トコンベヤーの上でベルトコンベヤーの走行方向に対し
垂直な方向に往復させることにより不織布を作製する。
作製された不織布をエマルジョン浸漬槽で所定濃度のエ
マルジョン液に浸漬した後、ローラーで挟んで絞り余分
なエマルジョン液を除去し加熱乾燥炉を通して加熱乾燥
する。加熱乾燥炉の後半部分で温度を上げ圧縮ローラー
でつぶし冷却ローラーで冷却する。冷却された金属繊維
シートを巻き取り保管する。
【0041】
【実施例9】参考例で作製した不織布1にポリスチレン
(旭化成鑛業株式会社製 スタイロン680)の2重量
%メチルエチルケトン溶液(以下SMEKと略す)をエ
マルジョンの替わりに用いる以外は実施例1と同様に実
施する。
【0042】
【実施例10】不飽和ポリエステル熱硬化性樹脂のモノ
マーをエマルジョンの替わりに用いた以外は実施例1と
同様に実施した。電磁波シールド性能は>50dB、厚
みは0.3mmで引き裂き強度○であった。
【0043】
【比較例1〜3】表中に示す不織布をエマルジョンに浸
漬しない以外は実施例1と同様に実施する。尚、表1の
中のエマルジョンについて、SAはスチレン58重量
%、2−エチルヘキシルアクリレート40重量%、メタ
クリル酸2重量%の共重合体を用いる。SBはスチレン
58重量%、ブタジエン40重量%、アクリル酸2重量
%の共重合体を用いる。それぞれ元のエマルジョンは固
形分50重量%でこれを蒸留水で薄め表中の重量%とな
るように調整してから用いる。
【0044】(錆易さのテスト)実施例8で作製した銅
繊維シートと比較のため樹脂(エマルジョン)を付与せ
ずに実施例8と同様に作製した銅繊維シートを3ヶ月
間、発明者の住所にある10階の屋上に暴露した。その
結果、本発明の実施例8の銅繊維シートは変化がなかっ
たのに対して比較の樹脂(エマルジョン)を付与しなか
った銅繊維シートは錆が激しく緑青が全面に観察され
た。電磁波シールド材として用いる場合錆びると導電性
が低下しシールド効果が低下するのでこの効果は有効で
ある。
【0045】
【表1】
【0046】
【発明の効果】本発明の金属繊維シートは、優れた電磁
波シールド効果を有し、金属繊維シートとして薄く、優
れた取り扱い性、繊維のほつれも少なく、錆び難く、シ
ートの取り扱いにも優れる。薄いことにより軽量化が図
れ、さらに在庫する際に一定の容積の場所に多くのシー
トを収納できるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の金属繊維シートを得る製造方法の一実
施態様である。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属繊維同士の一部又は全部が接触し、
    接触点の廻り及び/又は金属繊維の表面の一部又は全部
    が樹脂で覆われたことを特徴とする金属繊維シート。
  2. 【請求項2】 金属繊維1〜99.9重量%、樹脂99
    〜0.1重量%からなることを特徴とする金属繊維シー
    ト。
  3. 【請求項3】 樹脂がエマルジョンを乾燥させたことを
    特徴とする請求項1、2記載の金属繊維シート。
  4. 【請求項4】 金属繊維がコイル材切削法で作製された
    ことを特徴とする請求項1、2、3記載の金属繊維シー
    ト。
  5. 【請求項5】 金属繊維より不織布を作製し、この不織
    布にエマルジョンを接触させた後、乾燥することを特徴
    とする金属繊維シートの製造方法。
  6. 【請求項6】 金属繊維より不織布を作製し、この不織
    布にエマルジョンを接触させた後、乾燥し、熱プレス処
    理を施すことを特徴とする金属繊維シートの製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6記載の金属繊維シートから
    なる電磁波シールド材料。
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