JP2021140950A - 導電性粘着シート - Google Patents

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Shinyue Joo
シンユエ ジョー
信子 高濱
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信子 高濱
秀彰 三枝
Hideaki Saegusa
秀彰 三枝
泰慶 近藤
Yasuyoshi Kondo
泰慶 近藤
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Abstract

【課題】本発明の課題は、導電性不織布と、導電性不織布の少なくとも片面に有する粘着層とを含む導電性粘着シートにおいて、粘着層又はその成分が導電性不織布内に過度に浸透し難い導電性粘着シートを提供することにある。【解決手段】導電性不織布と、導電性不織布の少なくとも片面に有する粘着層とを含む導電性粘着シートにおいて、導電性不織布が、金属皮膜処理が施された湿式不織布であり、湿式不織布が、下記湿式不織布A〜Cからなる群から選ばれる1種であることを特徴とする導電性粘着シート。繊維径が3μm未満である延伸ポリエステル系短繊維と繊維径が3μm以上5μm以下である未延伸ポリエステル系短繊維を必須成分として含有する湿式不織布A。繊維径が3μm以上12μm未満である延伸ポリエステル系短繊維から選択される、繊維径が異なる2種以上の延伸ポリエステル系短繊維と、繊維径が3μm以上5μm以下である未延伸ポリエステル系短繊維とを必須成分として含有する湿式不織布B。繊維径が3μm未満である延伸ポリエステル系短繊維と繊維径が3μm以上12μm未満である延伸ポリエステル系短繊維と繊維径が3μm以上5μm以下の未延伸ポリエステル系短繊維を必須成分として含有する湿式不織布C。【選択図】なし

Description

本発明は、導電性粘着シートに関する。
通信機器、電子機器、電気機器等の各種機器の機器から発生する電磁波を機器の外部に漏らさないようにするため、また、電磁波によって機器が誤作動を起こさないようにするため、導電性粘着シートが使用されている。また、帯電防止性を付与する場合にも、導電性粘着シートが使用されている。
各種機器の小型化、薄型化、高性能化等が進んでいるため、薄い導電性粘着シートが求められている。例えば、特許文献1〜3には、ポリエステル系短繊維を含有する湿式不織布にめっき処理が施されている導電性基材(導電性不織布)の少なくとも片面に、導電性粒子を含む導電性粘着剤層(導電性粘着層)を有する導電性粘着シートが開示されている。この導電性粘着シートでは、導電性粘着層が導電性不織布内に過度に浸透する場合があった。この過度の浸透によって、導電性不織布上に残る導電性粘着層の量が少なくなり、粘着性が低下する問題、導電性不織布の片面のみに導電性粘着層を有する導電性粘着シートにおいて、導電性粘着層が裏抜けすることによって、製造装置の汚れ、製品欠陥等の問題が発生する場合があった。また、導電性粘着層の成分である導電性粒子が導電性不織布内に浸透(移動)する場合がある。導電性粒子が過度に浸透した場合、導電性粘着層の抵抗値が高くなって、電磁波シールド性、帯電防止性等の性能が低下する場合があった。
国際公開第2014/171387号パンフレット 特開2019−1930号公報 特開2019−1931号公報
本発明の課題は、導電性不織布と、導電性不織布の少なくとも片面に有する粘着層とを含む導電性粘着シートにおいて、粘着層又はその成分が導電性不織布内に過度に浸透し難い導電性粘着シートを提供することにある。
上記課題は、下記手段によって解決された。
<1>導電性不織布と、導電性不織布の少なくとも片面に有する粘着層とを含む導電性粘着シートにおいて、導電性不織布が、金属皮膜処理が施された湿式不織布であり、湿式不織布が、下記湿式不織布A〜Cからなる群から選ばれる1種であることを特徴とする導電性粘着シート。
湿式不織布A 繊維径が3μm未満である延伸ポリエステル系短繊維と繊維径が3μm以上5μm以下である未延伸ポリエステル系短繊維を必須成分として含有する湿式不織布。
湿式不織布B 繊維径が3μm以上12μm未満である延伸ポリエステル系短繊維から選択される、繊維径が異なる2種以上の延伸ポリエステル系短繊維と、繊維径が3μm以上5μm以下である未延伸ポリエステル系短繊維とを必須成分として含有する湿式不織布。
湿式不織布C 繊維径が3μm未満である延伸ポリエステル系短繊維と繊維径が3μm以上12μm未満である延伸ポリエステル系短繊維と繊維径が3μm以上5μm以下の未延伸ポリエステル系短繊維を必須成分として含有する湿式不織布。
<2>
湿式不織布の密度が0.6g/cm以上である<1>記載の導電性粘着シート。
<3>
湿式不織布が湿式不織布Aであり、湿式不織布Aの厚さが10μm以下であり、導電性不織布の厚さが15μm以下である<1>又は<2>記載の導電性粘着シート。
<4>
湿式不織布が湿式不織布Bであり、湿式不織布Bの厚さが20μm以下であり、導電性不織布の厚さが30μm以下である<1>又は<2>記載の導電性粘着シート。
<5>
湿式不織布が湿式不織布Cであり、湿式不織布Cの厚さが20μm以下であり、導電性不織布の厚さが30μm以下である<1>又は<2>記載の導電性粘着シート。
<6>
金属皮膜処理が、無電解金属めっき処理、電気めっき処理、金属蒸着処理及びスパッタリング処理からなる群から選択される1種以上の処理であることを特徴とする<1>〜<5>のいずれか記載の導電性粘着シート。
<7>
金属皮膜処理が、ニッケル皮膜を形成させるスパッタリング処理、銅皮膜を形成させる電気めっき処理及びニッケル皮膜を形成させる電気めっき処理をこの順に含むことを特徴とする<6>記載の導電性粘着シート。
<8>
粘着層が導電性粘着層である<1>〜<7>のいずれかに記載の導電性粘着シート。
本発明によれば、導電性不織布と、導電性不織布の少なくとも片面に有する粘着層とを含む導電性粘着シートにおいて、粘着層又はその成分が導電性不織布内に過度に浸透し難い導電性粘着シートを提供することができる。
以下、本発明の導電性粘着シートについて詳説する。
―導電性粘着シート―
本発明の導電性粘着シートは、導電性不織布と、導電性不織布の少なくとも片面に有する粘着層とを含む導電性粘着シートである。そして、導電性不織布が、金属皮膜処理が施された湿式不織布であり、湿式不織布が、湿式不織布A〜Cからなる群から選ばれる1種であることを特徴とする。
本発明の導電性粘着シートは、導電性不織布と、導電性不織布の少なくとも片面に有する粘着層とを含む。粘着層が導電性不織布内に過度に浸透した場合、導電性不織布上に残る粘着層の量が少なくなり、粘着性が低下する問題、導電性不織布の片面のみに粘着層を有する導電性粘着シートにおいて、粘着層が裏抜けすることによって、製造装置の汚れ、製品欠陥等の問題が発生する場合があった。また、粘着層が導電性粘着層である場合、導電性粘着層から導電性粒子が導電性不織布内に過度に浸透(移動)する場合があり、導電性粘着層の抵抗値が高くなって、電磁波シールド性、帯電防止性等の性能が低下する場合があった。本発明では、湿式不織布が、湿式不織布A〜Cからなる群から選ばれる1種であることによって、粘着層又はその成分が導電性不織布内に過度に浸透することを抑制することができる。
導電性粘着シートの構成としては、粘着層/導電性不織布/粘着層及び粘着層/導電性不織布が挙げられる。
―湿式不織布A―
湿式不織布Aは、繊維径が3μm未満である延伸ポリエステル系短繊維と繊維径が3μm以上5μm以下である未延伸ポリエステル系短繊維を必須成分として含有する湿式不織布である。繊維径が3μm以上である、繊維径が同一の1種の延伸ポリエステル系短繊維と繊維径が3μm以上5μm以下である未延伸ポリエステル系短繊維とを必須成分として含有する湿式不織布、及び、繊維径が5μm超である未延伸ポリエステル系短繊維を必須成分として含有する湿式不織布と比較して、湿式不織布Aは、粘着層又はその成分が導電性不織布内に過度に浸透し難いという効果を達成できる。
また、一般的に電磁波シールド性は、電磁波の吸収反射損失、反射損失、多重反射損失により達成される。湿式不織布Aにおいて、繊維径が3μm未満である延伸ポリエステル系短繊維を用いることにより、導電性不織布内に浸入した電磁波が導電性不織布内で反射を繰り返し易くなり、多重反射損失の向上による優れた電磁波シールド性が得られる。
湿式不織布Aにおいて、延伸ポリエステル系短繊維と未延伸ポリエステル系短繊維の質量含有比率は、10:90〜90:10であることが好ましく、20:80〜80:20であることがより好ましく、30:70〜70:30であることがさらに好ましく、40:60〜60:40であることが特に好ましい。未延伸ポリエステル系短繊維の含有率が湿式不織布を構成する繊維全体の10質量%未満であると、導電性粘着シートとして必要な強度が発現しなくなることがある。一方、未延伸ポリエステル系短繊維の含有率が90質量%を超えると、均一性を損なう場合がある。
湿式不織布Aにおいて、繊維径が3μm未満である延伸ポリエステル系短繊維以外の延伸ポリエステル系短繊維を使用しても良い。また、繊維径が3μm以上5μm以下である未延伸ポリエステル系短繊維以外の未延伸ポリエステル系短繊維を使用しても良い。例えば、繊維径が3μm以上の延伸ポリエステル系短繊維、繊維径が3μm未満又は5μm超の未延伸ポリエステル系短繊維を使用しても良い。これらは、単独で使用しても良いし、2種類以上の繊維径の繊維を併用しても良い。
湿式不織布Aにおいて、本発明の効果を得るためには、繊維径が3μm未満である延伸ポリエステル系短繊維の質量含有率は、含有する全延伸ポリエステル系短繊維中、50〜100質量%であることが好ましく、70〜100質量%であることがより好ましく、80〜100質量%であることがさらに好ましい。
また、湿式不織布Aにおいて、本発明の効果を得るためには、繊維径が3μm以上5μm以下の未延伸ポリエステル系短繊維の質量含有率は、含有する全未延伸ポリエステル系短繊維中、50〜100質量%であることが好ましく、70〜100質量%であることがより好ましく、80〜100質量%であることがさらに好ましい。
湿式不織布Aの密度は、0.6g/cm以上であることが好ましく、0.9g/cm以下であることが好ましい。密度が0.6g/cm以上であることによって、粘着層又はその成分が導電性不織布内に過度に浸透し難いという効果が得られ易くなる。また、密度が0.6g/cm以上であると、湿式不織布の強度が高くなり、金属皮膜処理で不具合が発生し難くなり、また、金属皮膜が剥がれ難くなる。密度が0.9g/cm以下であることによって、比表面積が上がるため、金属皮膜処理による金属皮膜が多くなり、電磁波シールド性、帯電防止性等の性能が向上する。また、金属皮膜が剥がれ難くなる。
電子機器、通信機器、電気機器等の小型化、薄型化、高性能化等に対応することを考慮すると、湿式不織布Aの厚さは、10μm以下であることが好ましく、9μm以下であることがより好ましい。また、4μm以上であることが好ましく、5μm以上であることがより好ましい。湿式不織布Aを使用した場合における導電性不織布の厚さは、15μm以下であることが好ましく、13μm以下であることがさらに好ましく、12μm以下であることが特に好ましい。また、導電性不織布の厚さは、5μm以上であることが好ましい。
―湿式不織布B―
湿式不織布Bは、繊維径が3μm以上12μm未満である延伸ポリエステル系短繊維から選択される、繊維径が異なる2種以上の延伸ポリエステル系短繊維と、繊維径が3μm以上5μm以下である未延伸ポリエステル系短繊維とを必須成分として含有する湿式不織布である。繊維径が3μm以上12μm未満である延伸ポリエステル系短繊維から選択される繊維径が同一の1種の延伸ポリエステル系短繊維と繊維径が3μm以上5μm以下である未延伸ポリエステル系短繊維とを必須成分として含有する湿式不織布、及び、繊維径が12μm以上である延伸ポリエステル系短繊維を必須成分として含有する湿式不織布と比較して、湿式不織布Bは、粘着層又はその成分が導電性不織布内に過度に浸透し難いという効果を達成できる。
また、一般的に電磁波シールド性は、電磁波の吸収反射損失、反射損失、多重反射損失により達成される。湿式不織布Bにおいて、繊維径が3μm以上12μm未満である延伸ポリエステル系短繊維から選択される、繊維径が異なる2種以上の延伸ポリエステル系短繊維を用いることにより、導電性不織布内に浸入した電磁波が導電性不織布内で反射を繰り返し易くなり、多重反射損失の向上による優れた電磁波シールド性が得られる。
湿式不織布Bにおいて、延伸ポリエステル系短繊維と未延伸ポリエステル系短繊維の質量含有比率は、10:90〜90:10であることが好ましく、20:80〜80:20であることがより好ましく、30:70〜70:30であることがさらに好ましく、40:60〜60:40であることが特に好ましい。未延伸ポリエステル系短繊維の含有率が湿式不織布を構成する繊維全体の10質量%未満であると、導電性粘着シートとして必要な強度が発現しなくなることがある。一方、未延伸ポリエステル系短繊維の含有率が90質量%を超えると、均一性を損なう場合がある。
湿式不織布Bにおいて、繊維径が3μm以上12μm未満である延伸ポリエステル系短繊維以外の延伸ポリエステル系短繊維を使用しても良い。また、繊維径が3μm以上5μm以下である未延伸ポリエステル系短繊維以外の未延伸ポリエステル系短繊維を使用しても良い。例えば、繊維径が3μm未満の延伸ポリエステル系短繊維、繊維径が3μm未満又は5μm超の未延伸ポリエステル系短繊維を使用しても良い。これらは、単独で使用しても良いし、2種類以上の繊維径の繊維を併用しても良い。
湿式不織布Bにおいて、本発明の効果を得るためには、繊維径が3μm以上12μm未満の延伸ポリエステル系短繊維の質量含有率は、含有する全延伸ポリエステル系短繊維中、50〜100質量%であることが好ましく、70〜100質量%であることがより好ましく、80〜100質量%であることがさらに好ましい。
また、湿式不織布Bにおいて、本発明の効果を得るためには、繊維径が3μm以上5μm以下の未延伸ポリエステル系短繊維の質量含有率は、含有する全未延伸ポリエステル系短繊維中、50〜100質量%であることが好ましく、70〜100質量%であることがより好ましく、80〜100質量%であることがさらに好ましい。
湿式不織布Bの密度は、0.6g/cm以上であることが好ましく、0.7g/cm以上であることがより好ましく、0.9g/cm以下であることが好ましい。密度が0.6g/cm以上であることによって、粘着層又はその成分が導電性不織布内に過度に浸透し難いという効果が得られ易くなる。また、密度が0.6g/cm以上であると、湿式不織布の強度が高くなり、金属皮膜処理で不具合が発生し難くなり、また、金属皮膜が剥がれ難くなる。密度が0.9g/cm以下であることによって、比表面積が上がるため、金属皮膜処理による金属皮膜が多くなり、電磁波シールド性、帯電防止性等の性能が向上する。また、金属皮膜が剥がれ難くなる。
電子機器、通信機器、電気機器等の小型化、薄型化、高性能化等に対応することを考慮すると、湿式不織布Bの厚さは、20μm以下であることが好ましく、15μm以下であることがより好ましい。また、5μm以上であることが好ましく、7μm以上であることがより好ましい。湿式不織布Bを使用した場合における導電性不織布の厚さは、30μm以下であることが好ましく、25μm以下であることがより好ましく、20μm以下であることがさらに好ましく、15μm以下であっても良い。また、導電性不織布の厚さは、6μm以上であることが好ましい。
―湿式不織布C―
湿式不織布Cは、繊維径が3μm未満である延伸ポリエステル系短繊維と繊維径が3μm以上12μm未満である延伸ポリエステル系短繊維と繊維径が3μm以上5μm以下の未延伸ポリエステル系短繊維を必須成分として含有する湿式不織布である。繊維径が3μm以上12μm未満である延伸ポリエステル系短繊維から選択される繊維径が同一の1種の延伸ポリエステル系短繊維と繊維径が3μm以上5μm以下である未延伸ポリエステル系短繊維とを必須成分として含有する湿式不織布、及び、繊維径が5μm超である未延伸ポリエステル系短繊維を必須成分として含有する湿式不織布と比較して、湿式不織布Cは、粘着層又はその成分が導電性不織布内に過度に浸透し難いという効果を達成できる。
また、一般的に電磁波シールド性は、電磁波の吸収反射損失、反射損失、多重反射損失により達成される。湿式不織布Cにおいて、繊維径が3μm未満である延伸ポリエステル系短繊維と繊維径が3μm以上12μm未満である延伸ポリエステル系短繊維を用いることにより、導電性不織布内に浸入した電磁波が導電性不織布内で反射を繰り返し易くなり、多重反射損失の向上による優れた電磁波シールド性が得られる。湿式不織布Cにおいて、繊維径が3μm未満である延伸ポリエステル系短繊維と繊維径が3μm以上12μm未満である延伸ポリエステル系短繊維の質量含有比率は、10:90〜90:10であることが好ましく、20:80〜80:20であることがより好ましく、30:70〜70:30であることがさらに好ましい。
湿式不織布Cにおいて、延伸ポリエステル系短繊維と未延伸ポリエステル系短繊維の質量含有比率は、10:90〜90:10であることが好ましく、20:80〜80:20であることがより好ましく、30:70〜70:30であることがさらに好ましく、40:60〜60:40であることが特に好ましい。未延伸ポリエステル系短繊維の含有率が湿式不織布を構成する繊維全体の10質量%未満であると、導電性粘着シートとして必要な強度が発現しなくなることがある。一方、未延伸ポリエステル系短繊維の含有率が90質量%を超えると、均一性を損なう場合がある。
湿式不織布Cにおいて、繊維径が3μm未満である延伸ポリエステル系短繊維及び繊維径が3μm以上12μm未満である延伸ポリエステル系短繊維以外の延伸ポリエステル系短繊維を使用しても良い。また、繊維径が3μm以上5μm以下である未延伸ポリエステル系短繊維以外の未延伸ポリエステル系短繊維を使用しても良い。例えば、繊維径が3μm未満又は5μm超の未延伸ポリエステル系短繊維を使用しても良い。これらは、単独で使用しても良いし、2種類以上の繊維径の繊維を併用しても良い。
湿式不織布Cにおいて、本発明の効果を得るためには、繊維径が3μm未満である延伸ポリエステル系短繊維及び繊維径が3μm以上12μm未満である延伸ポリエステル系短繊維の質量含有率は、含有する全延伸ポリエステル系短繊維中、50〜100質量%であることが好ましく、70〜100質量%であることがより好ましく、80〜100質量%であることがさらに好ましい。
また、湿式不織布Cにおいて、本発明の効果を得るためには、繊維径が3μm以上5μm以下の未延伸ポリエステル系短繊維の質量含有率は、含有する全未延伸ポリエステル系短繊維中、50〜100質量%であることが好ましく、70〜100質量%であることがより好ましく、80〜100質量%であることがさらに好ましい。
湿式不織布Cの密度は、0.6g/cm以上であることが好ましく、0.7g/cm以上であることがより好ましく、0.9g/cm以下であることが好ましい。密度が0.6g/cm以上であることによって、粘着層又はその成分が導電性不織布内に過度に浸透し難いという効果が得られ易くなる。また、密度が0.6g/cm以上であると、湿式不織布の強度が高くなり、金属皮膜処理で不具合が発生し難くなり、また、金属皮膜が剥がれ難くなる。密度が0.9g/cm以下であることによって、比表面積が上がるため、金属皮膜処理による金属皮膜が多くなり、電磁波シールド性、帯電防止性等の性能が向上する。また、金属皮膜が剥がれ難くなる。
電子機器、通信機器、電気機器等の小型化、薄型化、高性能化等に対応することを考慮すると、湿式不織布Cの厚さは、20μm以下であることが好ましく、15μm以下であることがより好ましい。また、5μm以上であることが好ましく、7μm以上であることがより好ましい。湿式不織布Cを使用した場合における導電性不織布の厚さは、30μm以下であることが好ましく、25μm以下であることがより好ましく、20μm以下であることがさらに好ましく、15μm以下であっても良い。また、導電性不織布の厚さは、6μm以上であることが好ましい。
―ポリエステル系短繊維―
本発明において、延伸ポリエステル系短繊維は、熱カレンダー処理によっても、溶融又は軟化しにくく、湿式不織布の骨格を形成する主体繊維である。
本発明において、未延伸ポリエステル系短繊維は、熱カレンダー処理によって、溶融又は軟化し、湿式不織布の強度を高めるバインダー繊維として機能する。未延伸ポリエステル系短繊維の融点は、220℃〜250℃が好ましい。未延伸ポリエステル系短繊維の融点が220℃未満の場合、熱カレンダー処理時の熱ロールに湿式不織布が貼り付いてしまい、シートにならない場合がある。250℃を超える場合、繊維が接着せずに湿式不織布の強度が発現しない場合がある。未延伸ポリエステル系短繊維の融点は、より好ましくは225℃以上250℃以下である。
未延伸ポリエステル系短繊維の融点は、示差走査熱量測定装置にて窒素雰囲気で昇温速度10℃/min、25℃から300℃まで昇温した時のピーク温度である。
なお、本発明の実施例において、ポリエステル系短繊維の繊維径は、不織布製造前の繊維径を記載している。ポリエステル系短繊維の繊維径は、顕微鏡で3000倍の湿式不織布又は電磁波シールド材断面の拡大写真を撮り、ポリエステル系短繊維の断面積を測定し、繊維の断面形状が真円として算出した直径として測定することができ、その場合、断面積が略同一である10本以上の繊維の算術平均値を求めることが好ましい。
ポリエステル系短繊維の繊維長は、好ましくは1〜20mmであり、より好ましくは1〜10mmであり、さらに好ましくは2〜8mmである。ポリエステル系短繊維の繊維長が1mm未満である場合、湿式不織布として必要な強度が発現し難くなる場合がある。ポリエステル系短繊維の繊維長が20mm超の場合、均一性を損なう場合がある。
本発明において、ポリエステルとしては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンイソフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリブチレンナフタレート等が挙げられる。ポリエステル系短繊維は、電磁波シールドの厚さを薄くするために繊維径を小さくできること、抄紙のしやすさから好ましい。ポリエステル系短繊維は、単独で使用しても良いし、2種類以上を併用しても良い。
―湿式不織布―
不織布の製造方法としては、スパンボンド法、メルトブロー法、静電紡糸法、湿式法等の各種製造方法が挙げられるが、本発明では、湿式法(抄紙法)を用いる。湿式法によって形成された湿式不織布は、強度に優れ、均一性の高い不織布である。また、繊維間を接合する方法としては、ケミカルボンド法、熱融着法等の各種方法が挙げられる。これらの中でも、耐久性や強度に優れ、不織布表面が平滑であることから、熱融着法が好ましい。
湿式法における熱融着法としては、抄紙法で得られたシートを、多筒式ドライヤー、ヤンキードライヤー、エアースルードライヤー等の抄紙後に使用される乾燥機で熱乾燥する際に熱融着する方法を用いることができる。また、金属製熱ロール/金属製熱ロール、金属製熱ロール/弾性ロール、金属製熱ロール/コットンロールなどのロール組み合わせを有する熱カレンダー装置による熱カレンダー処理によって熱融着する方法も用いることができる。熱乾燥又は熱カレンダー処理により、バインダー繊維が熱溶融し、熱融着が生じる。
また、熱カレンダーの条件は以下に例示することができるが、これらに限定されるものではない。熱カレンダー処理における熱ロールの温度は、200℃以上215℃以下が好ましい。熱ロールの温度が200℃未満の場合、繊維同士が接着せずに強度が発現しないという問題が発生する場合がある。また、逆に、熱ロールの温度が215℃超である場合、熱ロールに湿式不織布が貼り付いてしまい、シートにならないという問題が発生する場合がある。熱ロールの温度は、より好ましくは203℃以上210℃以下であり、さらに好ましくは205℃以上である。
強度を発現するために、熱カレンダー処理における圧力(線圧)は、好ましくは50〜250kN/mであり、さらに好ましくは80〜150kN/mである。圧力が50kN/m未満である場合、表面の平滑性を損なう可能性があり、また、速度を低下させないと、厚さが薄くならない可能性がある。圧力が250kN/m超の場合、シートが圧力に耐えられずに破断する可能性がある。熱カレンダーの処理速度は1〜300m/minが好ましい。処理速度が1m/min以上であることで、作業効率が良好となる。処理速度が300m/min以下とすることで、湿式不織布に熱を伝導させ、熱融着の実効を得やすくなる。熱カレンダーのニップ回数は湿式不織布に熱を伝導することができれば特に限定するものではないが、金属製熱ロール/弾性ロールの組み合わせでは、湿式不織布の表裏から熱を伝導させるために2回以上ニップしても良い。
―導電性不織布―
本発明において、導電性不織布は、金属皮膜処理が施された湿式不織布である。すなわち、本発明において、導電性不織布は、湿式不織布及び金属皮膜を含む。
本発明において、金属皮膜処理としては、無電解金属めっき処理、電気めっき処理、金属蒸着処理、スパッタリング処理などが挙げられる。これらの処理の中から選択される1以上の処理を施すことができる。中でも、薄くでき、表面抵抗値が低くなりやすく、金属皮膜が剥がれ難くなることから、スパッタリング処理を行ってから電気めっき処理を行うことが好ましい。また、スパッタリング処理は、例えば、無電解金属めっき処理等と比較して、湿式不織布の内部よりも表面の金属皮膜量が多くなる傾向があり、その結果、粘着層又はその成分が導電性不織布内に過度に浸透すること抑制することができると考えられる。前記金属皮膜は1層でもよいし、2層以上の多層であってもよい。
金属皮膜処理に用いられる金属の種類としては、金、銀、銅、亜鉛、アルミニウム、ニッケル、スズ、又はこれらの合金などが挙げられる。中でも、金、銀、銅、アルミニウム、ニッケル及びスズからなる群より選択される1種以上の金属が好ましく、導電性と製造コストとを考慮して、銅、ニッケルがより好ましい。
本発明では、金属皮膜処理が、ニッケル皮膜を形成させるスパッタリング処理、銅皮膜を形成させる電気めっき処理及びニッケル皮膜を形成させる電気めっき処理をこの順に含むことがより好ましい。まず、湿式不織布にスパッタリング処理で金属皮膜を形成する。スパッタリング処理における金属は、ニッケルが好ましい。スパッタリング処理後、電気めっきで金属皮膜を積層させる。電気めっきの金属は、銅が好ましい。さらに、防錆のため、ニッケル等の防錆性の良好な金属をその外層に積層してもよい。その積層方法は電気めっきによる方法が好ましい。
また、導電性不織布の表面抵抗値が0.03Ω/□以下であることが好ましく、0.01Ω/□以下であることがより好ましい。また、40MHz〜18GHzでの電磁波シールド性が50dB以上であることが好ましい。さらに、40MHz〜10GHzでの電磁波シールド性が60dB以上であることが好ましい。さらに、40MHz〜1GHzでの電磁波シールド性が70dB以上であることが好ましい。
―粘着層―
粘着層に含まれる粘着剤としては、例えばアクリル系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ゴム系粘着剤等が挙げられる。コスト、接着性、安定性の点から、アクリル系粘着剤が好ましい。アクリル系粘着剤としては、例えば(メタ)アクリル系重合体を含有するものを使用することができる。
導電性を高めるためには、粘着層が導電性粘着層であることが好ましい。導電性粘着層は、導電性粒子を含有することが好ましい。導電性粒子の含有率は、導電性粘着層全量に対して、3〜60質量%であることが好ましく、5〜55質量%であることがより好ましく、10〜50質量%であることがさらに好ましく、15〜45質量%であることが特に好ましい。
導電性粒子としては、例えば金、銀、銅、ニッケル、アルミニウム等の金属粒子;カーボン、グラファイト等の炭素系粒子;金属皮膜を有する中実ガラスビーズ、中空ガラスビーズ等のガラス粒子等を使用することができる。導電性、粘着性及びコストの点から、導電性粒子としては、ニッケル粒子、銅粒子、銀粒子等が好ましく、ニッケル粒子が最も好ましい。
粘着性、薄膜化の点から、粘着層の厚さは、3〜25μmであることが好ましく、5〜20μmであることがより好ましく、7〜18μmであることがさらに好ましい。
―導電性粘着シートの製造方法―
導電性粘着シートは、例えば、離型シートの表面に粘着層を形成する工程、次に粘着層を導電性不織布の少なくとも片面に積層する工程によって、製造することができる。また、積層後に熱圧加工を施す工程を実施することもできる。
離型シートとしては、紙、フィルムを使用することができる。紙、フィルムには、離型処理が施されていても良い。
本発明の導電性粘着シートには、使用する用途に合わせて、導電性不織布及び粘着層以外の層を設けても良い。
以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明はこれら実施例により何ら限定されるものではない。
(湿式不織布)
表1に記載されている質量部数で、延伸ポリエチレンテレフタレート(PET)系短繊維及びバインダー用未延伸PET系短繊維を、パルパーによって水中に分散し、濃度1質量%の均一な抄造用スラリーを調成した。この抄造用スラリーを、傾斜型抄紙機によって湿式法で抄き上げ、135℃のシリンダードライヤーによって、未延伸PET系短繊維を熱融着させて強度を発現させ、不織布原反とした。さらに、この不織布原反を、誘電発熱ジャケットロール(金属製熱ロール)及び弾性ロールからなる1ニップ式熱カレンダー装置を使用して、熱ロール温度200℃、線圧100kN/m、処理速度50m/分の条件で熱カレンダー処理し、表1に記載されている厚さ及び密度を有する湿式不織布を製造した。
(金属皮膜処理A)
実施例1〜5、7、8、10〜13、15〜18、比較例1〜6において、湿式不織布を、スパッタリング処理によりニッケル皮膜で覆い、電気めっき処理によって銅皮膜とニッケル皮膜を順に積層して、金属皮膜処理を施し、導電性不織布を得た。
(金属皮膜処理B)
実施例6、9及び14において、湿式不織布を、無電解金属めっき処理によりニッケル皮膜で覆い、次に、電気めっき処理によって、銅皮膜とニッケル皮膜を順に積層して、金属皮膜処理を施し、導電性不織布を得た。
(粘着層の形成)
実施例18において、離型フィルム(シリコーン処理が施されているポリエステルフィルム)に厚さ10μmになるように、アクリル系粘着剤を含む粘着層を設け、次いで、導電性不織布の片面とこの粘着層を貼りあわせ、熱圧加工を施して、導電性粘着シートを製造した。
(導電性粘着層の形成)
実施例1〜17及び比較例1〜6において、離型フィルム(シリコーン処理が施されているポリエステルフィルム)に厚さ10μmになるように、ニッケル粉及びアクリル系粘着剤を含む導電性粘着層を設け、次いで、導電性不織布の片面とこの導電性粘着層を貼りあわせ、熱圧加工を施して、導電性粘着シートを製造した。
(測定:厚さ)
厚さは、JIS P8118:2014に記載されている方法で測定した。なお、粘着層の厚さは、導電性粘着シートの厚さから導電性不織布の厚さを引いた値である。
(測定:密度)
密度は、JIS P8118:2014に記載されている方法で測定した。
(評価:表面抵抗値)
MIL DTL 83528Cに基づいて測定した。
(評価:浸透度合い)
(導電性)粘着層の浸透度合いは、(導電性)粘着層の厚さで評価した。離型フィルム上に形成した(導電性)粘着剤層の厚さは10μmであり、導電性粘着シートにおける(導電性)粘着層の厚さが10μmに近いほど、過度に浸透してないことを表している。
Figure 2021140950
導電性不織布と、導電性不織布の少なくとも片面に有する粘着層とを含み、導電性不織布が、金属皮膜処理が施された湿式不織布であり、湿式不織布が、湿式不織布A〜Cからなる群から選ばれる1種である、実施例1〜18の導電性粘着シートは、(導電性)粘着層が過度に浸透していないことがわかる。これに対し、比較例1〜6の導電性粘着シートは、粘着層が薄く、(導電性)粘着層が過度に浸透していることがわかる。
実施例1〜7の湿式不織布は湿式不織布Aである。実施例1〜7の比較から、湿式不織布の密度が0.6g/cm以上である場合、(導電性)粘着層が浸透していないことがわかる。実施例7よりも実施例1〜6の方が、湿式不織布Aの厚さが10μm以下であり、導電性不織布の厚さが15μm以下であることから、電子機器、通信機器、電気機器等の小型化、薄型化、高性能化等に対応することができる。
実施例2と6の比較から、金属皮膜処理がAである実施例2の方が、金属皮膜処理がBである実施例6よりも、導電性不織布の表面抵抗値が低く、導電性粘着層が浸透していないことがわかる。
実施例8〜12の湿式不織布は湿式不織布Bである。実施例8〜12の比較から、湿式不織布の密度が0.6g/cm以上である場合、(導電性)粘着層が浸透していないことがわかる。実施例11よりも実施例8〜10、12の方が、湿式不織布Bの厚さが20μm以下であり、導電性不織布の厚さが30μm以下であることから、電子機器、通信機器、電気機器等の小型化、薄型化、高性能化等に対応することができる。
実施例8と9の比較から、金属皮膜処理がAである実施例8の方が、金属皮膜処理がBである実施例9よりも、導電性不織布の表面抵抗値が低く、導電性粘着層が浸透していないことがわかる。
実施例13〜18の湿式不織布は湿式不織布Cである。実施例13〜18の比較から、湿式不織布の密度が0.6g/cm以上である場合、(導電性)粘着層が浸透していないことがわかる。実施例16及び17よりも、実施例13〜15、18の方が、湿式不織布Cの厚さが20μm以下であり、導電性不織布の厚さが30μm以下であることから、電子機器、通信機器、電気機器等の小型化、薄型化、高性能化等に対応することができる。
実施例13と14の比較から、金属皮膜処理がAである実施例13の方が、金属皮膜処理がBである実施例14よりも、導電性不織布の表面抵抗値が低く、導電性粘着層が浸透していないことがわかる。
本発明の導電性粘着シートは、電磁波シールド性、帯電防止性等が求められる産業分野に使用することができる。例えば、電子機器、通信機器、電気機器等の各種機器に利用することができる。これらの機器としては、携帯電話(スマートフォン、モバイルフォン)、パーソナルコンピューター、テレビジョン、デジタルカメラ、洗濯機、冷蔵庫、冷暖房機器等の機器が挙げられる。また、各種機器を収納するケースが含まれる。特に、本発明の導電性粘着シートは、プラスチックハウジング、フレキシブルプリント基板、電線ケーブル、コネクターケーブル等に貼り付けることにより好適に使用される。

Claims (8)

  1. 導電性不織布と、導電性不織布の少なくとも片面に有する粘着層とを含む導電性粘着シートにおいて、導電性不織布が、金属皮膜処理が施された湿式不織布であり、湿式不織布が、下記湿式不織布A〜Cからなる群から選ばれる1種であることを特徴とする導電性粘着シート。
    湿式不織布A 繊維径が3μm未満である延伸ポリエステル系短繊維と繊維径が3μm以上5μm以下である未延伸ポリエステル系短繊維を必須成分として含有する湿式不織布。
    湿式不織布B 繊維径が3μm以上12μm未満である延伸ポリエステル系短繊維から選択される、繊維径が異なる2種以上の延伸ポリエステル系短繊維と、繊維径が3μm以上5μm以下である未延伸ポリエステル系短繊維とを必須成分として含有する湿式不織布。
    湿式不織布C 繊維径が3μm未満である延伸ポリエステル系短繊維と繊維径が3μm以上12μm未満である延伸ポリエステル系短繊維と繊維径が3μm以上5μm以下の未延伸ポリエステル系短繊維を必須成分として含有する湿式不織布。
  2. 湿式不織布の密度が0.6g/cm以上である請求項1記載の導電性粘着シート。
  3. 湿式不織布が湿式不織布Aであり、湿式不織布Aの厚さが10μm以下であり、導電性不織布の厚さが15μm以下である請求項1又は2記載の導電性粘着シート。
  4. 湿式不織布が湿式不織布Bであり、湿式不織布Bの厚さが20μm以下であり、導電性不織布の厚さが30μm以下である請求項1又は2記載の導電性粘着シート。
  5. 湿式不織布が湿式不織布Cであり、湿式不織布Cの厚さが20μm以下であり、導電性不織布の厚さが30μm以下である請求項1又は2記載の導電性粘着シート。
  6. 金属皮膜処理が、無電解金属めっき処理、電気めっき処理、金属蒸着処理及びスパッタリング処理からなる群から選択される1種以上の処理であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか記載の導電性粘着シート。
  7. 金属皮膜処理が、ニッケル皮膜を形成させるスパッタリング処理、銅皮膜を形成させる電気めっき処理及びニッケル皮膜を形成させる電気めっき処理をこの順に含むことを特徴とする請求項6記載の導電性粘着シート。
  8. 粘着層が導電性粘着層である請求項1〜7のいずれかに記載の導電性粘着シート。
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