JPH0614588U - プロペラシャフトのトーショナルダンパ - Google Patents

プロペラシャフトのトーショナルダンパ

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JPH0614588U
JPH0614588U JP5228192U JP5228192U JPH0614588U JP H0614588 U JPH0614588 U JP H0614588U JP 5228192 U JP5228192 U JP 5228192U JP 5228192 U JP5228192 U JP 5228192U JP H0614588 U JPH0614588 U JP H0614588U
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JP
Japan
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torsional damper
propeller shaft
torsional
ring member
damper
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JP5228192U
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浩倫 駒井
秀則 原口
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株式会社ユニシアジェックス
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 トーショナルダンパ自体に自己冷却機能を持
たせることで、ねじり振動を緩衝し、デフノイズの低減
を図ることのできるプロペラシャフトのトーショナルダ
ンパを提供する。 【構成】 軸まわりに嵌着される内筒リング部材(7)
の外周部にほぼ半径方向に向けて複数の冷却用羽根部
(10B)を配設したプロペラシャフトのトーショナル
ダンパ(6)。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、プロペラシャフトのトーショナルダンパに関し、詳しくは、自動車 用プロペラシャフトのヨーク外径部等にねじり振動を緩衝するために装着される トーショナルダンパに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来この種のトーショナルダンパとしては、例えば、実開平2−144825 号公報に開示されているものが知られている。本例は、回転動力をトランスミッ ションからファイナルギヤにまで伝達するプロペラシャフトにおいて、ねじり振 動を緩衝する目的で、その継手部のヨーク外径部に弾性体を介して振動リングを 同心に保持する構造のダイナミックダンパを取付けるようにしたものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のプロペラシャフトのトーショナルダンパでは 、ヨーク外径部に圧入されるダイナミックダンパの内筒部と振動リングとの間に 保持される弾性体がねじり振動と共に内部発熱し、高温となる傾向がある。また 、車両自体の雰囲気温度上昇に伴い、弾性体温度が高められる。そのために、デ フノイズに対する効果温度領域から外れてしまうという問題があった。すなわち 、このようなトーショナルダンパの温度(℃)とその固有振動数(Hz)との間 には、図3に曲線Cで示すような関係のあることが知られており、温度が高くな るに連れて固有振動数の方は低下する。一方、デフノイズに対する効果温度領域 はこの図に示すようにT1(℃)からT2(℃)の範囲の限られているために、 温度がT2(℃)以上では固有振動数がデフノイズ領域以下に低下してしまい、 十分な振動緩衝効果が得られない。
【0004】 本考案の目的は、上述したような従来の問題に着目し、その解決を図るべく、 ダンパ自体に自己冷却機能を持たせることにより、ねじり振動を緩衝し、デフノ イズの低減を図ることのできるプロペラシャフトのトーショナルダンパを提供す ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために、本考案は、軸まわりに嵌着される内筒リング部 材の外周部にほぼ半径方向に向けて複数の冷却用羽根部を配設したことを特徴と するものである。
【0006】
【作用】
本考案によれば、内筒リング部材の外周部に設けた複数の冷却用羽根が、プロ ペラシャフトの回転と共に回転することによって内筒リング部材の外側に配設さ れ、ねじり振動の抑制にかかわる各部材に風を送り、あるいは冷却用羽根によっ て内筒リング部材の外表面面積が増加することにより、冷却することができる。 よって、トーショナルダンパを機能的に作用させる効果温度領域に保つことがで き、高温の地域で運転される場合やダンパに組込まれた弾性体の発熱による昇温 を抑制してデフノイズの抑制に貢献する効果が得られる。
【0007】
【実施例】
以下に、図面を参照しつつ本考案の実施例を具体的に説明する。
【0008】 図1は本考案の一実施例を示す。ここで、1はプロペラシャフトの第1軸、2 は第1軸1を回転自在に支持するセンタベアリング、3は第1軸と第2軸とのジ ョイント部に設けられたコンパニオンフランジであり、第1軸1の軸端部にボル ト4によって固定されている。さらに5はコンパニオンフランジ3に結合された ヨーク部材、6はコンパニオンフランジ3の外周部に圧入固定されたトーショナ ルダンパである。
【0009】 本実施例のトーショナルダンパ6は、図1の(B)に示すようにコンパニオン フランジ3の外周部に圧入される内筒リング部材7と、外筒をなす振動リング部 材8と、内筒リング部材7と振動リング部材8との間の周方向に加硫接着された 弾性体9とを有し、また、弾性体9の両側から内筒リング部材7に圧入されるリ ング状の羽根部材10を具えている。図2はこのようなトーショナルダンパ6を 取出して示したもので、その(A)は圧入前の分解状態、(B)は羽根部材10 のみの正面をそれぞれ示す。これらの図に示すように羽根部材10は周方向等分 の位置に、リング本体10Aから切起された複数の羽根部10Bを有し、コンパ ニオンフランジ3の回転に連れて、回転するトーショナルダンパ6において、半 径方向に切起された羽根部10Bが同方向に連れ回りする空気流を撹拌すること により、各部材に風を送り、あるいは羽根部10Bによって内筒リング部材7の 外表面面積が増大して放熱作用が増大することにより、弾性体9と共にトーショ ナルダンパ6の各構成部材から熱を奪い、冷却させることができる。
【0010】 なお、以上に述べた実施例では羽根部材10においてその羽根部10Bをリン グ本体10Aから切起して形成したが、一体のリング本体10Aに別体の羽根部 10Bをそれぞれ溶接等により周方向等分の位置に植設してもよい。また、羽根 部10Bの形状やその方向も図2に示したものに限らず、例えばプロペラシャフ トの軸方向に対し、それぞれの羽根部10Bを斜め方向にしたり、また、その形 状も方形に限らず、要は、効率よく、トーショナルダンパ6周辺部の空気をその 回転中に撹拌して冷却効果が得られるように配設されるものであればどのようで あってもよいことは勿論である。
【0011】
【考案の効果】
以上説明してきたように、本考案によれば、軸まわりに嵌着される内筒リング 部材の外周部にほぼ半径方向に向けて複数の冷却用羽根部を配設したので、トー ショナルダンパ自体、特にその弾性体の温度をデフノイズ低減効果が得られるよ うな温度領域にまで下降させるように冷却することができ、特に雰囲気温度が高 くなる夏季や酷暑地域での使用において、ねじれ振動の抑制によるデフノイズ低 減を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の構成をプロペラシャフトジョイント部
の断面図(A)およびそのトーショナルダンパ自体の正
面図(B)によって示す説明図である。
【図2】本考案によるトーショナルダンパの構成を分解
した側面図(A)およびその羽根部材のみの正面図
(B)によって示す説明図である。
【図3】トーショナルダンパの温度依存特性曲線図であ
る。
【符号の説明】
3 コンパニオンフランジ 6 トーショナルダンパ 7 内筒リング部材 8 振動リング部材 9 弾性体 10 羽根部材 10A リング本体 10B 羽根部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸まわりに嵌着される内筒リング部材の
    外周部にほぼ半径方向に向けて複数の冷却用羽根部を配
    設したことを特徴とするプロペラシャフトのトーショナ
    ルダンパ。
JP1992052281U 1992-07-24 1992-07-24 プロペラシャフトのトーショナルダンパ Expired - Fee Related JP2603277Y2 (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012122493A (ja) * 2010-12-06 2012-06-28 Ud Trucks Corp ファイナルドライブのコンパニオンフランジ
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JPH02144825U (ja) * 1989-05-11 1990-12-07

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