JP4506012B2 - 動力伝達装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エンジンや電動モータ等の駆動機器のトルクをポンプや圧縮機等の従動機器に伝達する動力伝達装置(以下、継ぎ手と呼ぶ。)に関するものであり、車両用空調装置の圧縮機にエンジンの動力を伝達する継ぎ手に適用して有効である。
【0002】
【従来の技術】
図7は、従来の技術に係る車両用空調装置の圧縮機にエンジンの動力を伝達する継ぎ手を示す図であり、この継ぎ手は、駆動源にて回転させられるカップリング210、カップリング210に連結されたロータ230、ロータ230に連結されたインナープレート240、及びゴム等の弾性部材(ダンパー250)を介してインナープレート240からトルクを受けて回転し、そのトルクを従動機器に出力するアウタープレート223等からなるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記の従来の技術に係る継ぎ手では、アウタープレート223に作用するトルクが所定値以上となったときに、二点差線で示すように、アウタープレート223の径寸法が拡大するように変形することにより、ダンパー250の係合状態を開放し、所定値以上のトルクが伝達されることを防止している。
【0004】
しかし、アウタープレート223の径寸法が拡大するように変形するため、アウタプレート223が変形した際に、アウタープレート223の先端側がカップリング210に干渉してしまうおそれがある。
【0005】
これに対しては、カップリング210の径寸法を拡大して、アウタープレート223の外周側に十分に広い空間を設ければよいが、この手段では、継ぎ手の外径寸法が拡大してしまい、継ぎ手の車両への搭載性が悪化してしまう。
【0006】
本発明は、上記点に鑑み、継ぎ手(動力伝達装置)の外径寸法が拡大してしまうことを抑制しつつ、アウタープレート等の回転体の先端側がカップリング等の回転体に干渉してしまうこと防止することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明では、筒状の第1筒部(211)、及びこの第1筒部(211)の軸方向一端側を閉塞するように第1筒部(211)に連結された第1フランジ部(212)を有して回転する第1回転体(210)と、第1回転体(210)の内周側に位置するとともに、第1筒部(211)と同軸上に配置された筒状の第2筒部(221)、及びこの第2筒部(221)の軸方向端部のうち第1フランジ部(212)と同一側端部を閉塞するように第2筒部(221)に連結された第2フランジ部(222)を有して回転する第2回転体(220)と、第1筒部(211)の軸方向他端側を閉塞するように第1筒部(211)に連結された第3フランジ部(230)と、第2筒部(221)の内周側に位置し、第3フランジ部(230)から第2フランジ部(222)側に突出して第3フランジ部(230)と一体的に回転する第3回転体(240)と、第2筒部(221)の内周側及び第3回転体(240)の外周側に機械的に係合し、第2回転体(220)及び第3回転体(240)間のトルク伝達を行うトルク伝達部材(250)とを備え、第2回転体(220)は、第2回転体(220)に作用するトルクが所定値以上となったときに、第2筒部(221)の径寸法が拡大するように変形してトルク伝達部材(250)の係合状態が開放されるように構成され、第1筒部(211)の軸方向他端側には、第1筒部(211)から径外方側に延出するとともに、第3フランジ部(230)が連結された連結フランジ部(213)が設けられており、さらに、第1筒部(211)と第3フランジ部(230)との接合部に、第2回転体(220)の第2筒部(221)が拡大変形した際に、第2筒部(221)が第1筒部(211)に干渉することを防止する逃がし空間(260)が設けられており、
逃がし空間(260)は、連結フランジ部(213)と第1筒部(211)とを繋ぐ繋ぎ部(214)を円弧状とすることによって第3フランジ部(230)と繋ぎ部(214)との間に形成される空間により構成され、逃がし空間(260)は第2筒部(221)のうち拡大変形を起こす部位の外周側に位置していることを特徴とする。
【0008】
これにより、第1回転体(210)を成形する際に必然的に発生する繋ぎ部(214)を利用して逃がし空間(260)を構成できるので、大幅な設計変更を行うことなく、容易に逃がし空間(260)を確保することができる。
【0009】
しかも、動力伝達装置の最大外径寸法は、連結フランジ(213)の径寸法で決定されるのであるが、逃がし空間(260)を、上記のように第1回転体(210)の成形時に必然的に発生する繋ぎ部(214)を利用して構成できるので、連結フランジ(213)の径寸法、すなわち動力伝達装置の外径寸法を拡大することなく、伝達トルクが所定値以上となったときに、第2筒部(221)の先端(拡大変形部位)が第1筒部(211)に干渉してしまうことを防止することができる。
【0012】
また、請求項に記載の発明では、連結フランジ部(213)と第1筒部(211)とを繋ぐ繋ぎ部(214)のうち第3フランジ部(230)側の面を、回転軸(CL)に対して傾いたテーパ面とすることによって第3フランジ部(230)と繋ぎ部(214)との間に形成される空間により逃がし空間(260)を構成し、逃がし空間(260)は第2筒部(221)のうち拡大変形を起こす部位の外周側に位置していることを特徴とする。
このように構成しても、請求項に記載の発明と同様に、大幅な設計変更を行うことなく、容易に逃がし空間(260)を確保することができ、請求項1に記載の発明と同様の作用効果を発揮できる。
また、請求項3に記載の発明では、請求項1または2に記載の動力伝達装置において、第1回転体(210)の第1フランジ部(212)に駆動側機器(300)の駆動シャフト(301)が連結され、第2回転体(220)の第2フランジ部(222)に従動側機器(100)のシャフト(101)が連結されることを特徴とする。
【0013】
因みに、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
【0014】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
本実施形態は、本発明に係る継ぎ手(動力伝達装置)200を据え置き型の空調装置に適用したものであって、図1は空調装置の模式図である。
【0015】
図1中、100は、継ぎ手200を介して内燃機関(駆動側機器)300から動力を得て冷媒を吸入圧縮する圧縮機(従動側機器)であり、110は圧縮機100から吐出した冷媒を冷却(凝縮)する放熱器(凝縮器)である。120は放熱器110から流出した高圧の冷媒を減圧する減圧器であり、130は減圧器120にて減圧された冷媒を蒸発させることにより冷凍能力を発揮する蒸発器である。
【0016】
なお、本実施形態では、減圧器120として、オリフィスやキャピラリーチューブ等の開度が固定された固定絞りを採用している。また、冷凍能力(循環冷媒流量)の制御は、内燃機関300の回転数を制御することにより行っている。
【0017】
次に、継ぎ手200について述べる。
【0018】
図2は本実施形態に係る継ぎ手200を示す図であり、210は駆動シャフト301(図1参照)を介して内燃機関300から駆動力を受けて回転するカップリングである。このカップリング210は、略円筒状のカップリング筒部(第1筒部)211、及びこのカップリング筒部211の軸方向一端側(図2の左側)を閉塞するようにカップリング筒部211に連結されたカップリングフランジ部(第1フランジ部)212を有して略コップ状に構成されたものである。
【0019】
なお、本実施形態では、カップリング筒部211とカップリングフランジ部212とは、プレス加工にて1枚の板材から一体形成されているとともに、カップリングフランジ部212には、駆動シャフト301を連結するための連結部213がピン214にて固定されている。
【0020】
220はカップリング210の内周側にカップリング210と同軸上に配置されて回転する第1ロータ(第2回転体)であり、この第1ロータ220は、カップリング筒部211と同軸上に配置された筒状のロータ筒部(第2筒部221)、及びこのロータ筒部221の軸方向端部のうちカップリングフランジ部212と同一側端部を閉塞するようにロータ筒部221に連結されたロータフランジ部(第2フランジ部)222からなるアウタプレート223、並びにロータフランジ部222にピン224にて固定されたセンターハブ225等からなるものである。
【0021】
なお、センターハブ225は、圧縮機100のシャフト101外周面に形成されたスプラインにて回り止めされた状態でシャフト101に挿入されているとともに、ボルト226にてシャフト101から脱落することが防止されている。
【0022】
また、230はカップリング筒部211の軸方向他端側(紙面右側)を閉塞するようにボルト231にてカップリング筒部211に連結された第2ロータ(第3フランジ部)であり、この第2ロータ230は、圧縮機100のフロントハウジング102に設けられたシャフト101を覆う円筒部103の外周側に装着(圧入)された転がりラジアル軸受け232を介して、第1ロータ220及びカップリング210と同軸上に回転可能に支持されている。
【0023】
そして、第2ロータ230には、第2ロータ230と一体的に回転するインナープレート(第3回転体)240がピン又は溶接にて固定されており、このインナープレート240は、第2ロータ230からロータフランジ222側に突出してロータ筒部221の内周側に位置している。
【0024】
また、アウタプレート223の外周面(ロータ筒部221)は、図3に示すように、複数箇所の凹凸を有すように波打った異形状に形成され、これに対応するようにインナープレート240の外周面も、図4に示すように、複数箇所の凹凸を有すように波打った異形状に形成されている。
【0025】
そして、両プレート223、224間には、アウタプレート223の内周面及びインナープレート240の外周面接触して両プレート223、240に凹凸部にて機械的に係合する(引っ掛かる)ゴム等の弾性変形可能な弾性材(本実施形態では、塩化ブチルゴム製のダンパー(トルク伝達部材)250が配設されており、第ロータ230(インナープレート240)に伝達されたトルクは、ダンパー250を介して第1ロータ220(アウタープレート223)に伝達される。
【0026】
また、アウタープレート223のうち、ダンパー250が装着された部位には、アウタープレート223の剛性を低下させるための切り欠き223aを設けることにより、その他の部位に比べて剛性を低下させた低剛性部が設けられている。
【0027】
そして、第1ロータ220に作用するトルクが所定値以上となったときに、図5に示すように、ロータ筒部221(アウタープレート223)の径寸法が拡大するように低剛性部が変形してダンパー250の係合状態が開放される。
【0028】
つまり、本実施形態では、ダンパー250によりインナープレート240からアウタープレート223に伝達されるトルク変動を吸収するとともに、アウタプレート223及びダンパー250の変形を利用して所定値以上のトルクが伝達されしまうことを防止するトルクリミッタ機構を構成している。
【0029】
ところで、カップリング筒部211の軸方向他端側(第2ロータ230側)には、図2に示すように、第2ロータ230を連結するための連結フランジ部213が、カップリング筒部211から径外方側に延出するようにプレス加工にて一体成形されているとともに、ロータ筒部221(アウタープレート223)の径寸法が拡大するように変形した際に(図5参照)、ロータ筒部221の先端がカップリング筒部211に干渉してしまうことを防止する逃がし空間260が設けられている。
【0030】
この逃がし空間260は、カップリング筒部211と第2ロータ230との接合部(連結フランジ部213)において、プレス加工にてカップリング210を成形する際に、連結フランジ部213とカップリング筒部211とを繋ぐ繋ぎ部(曲げR部)214が円弧状に成形されることを利用したものである。
具体的には、繋ぎ部214が円弧状に成形されることによって、繋ぎ部(曲げR部)214と第2ロータ230との間に形成される隙間を、従来よりカップリングフランジ部212側にずらして逃がし空間260としたものである。
【0031】
次に、本実施形態に係る継ぎ手200の概略作動を述べる。
【0032】
カップリング210に伝達されたトルクは、第2ロータ230、インナープレート240及びダンパー250を介して第1ロータ220(アウタープレート223)に伝達され、センターハブ225から圧縮機100のシャフト101に伝達される。
【0033】
このとき、ダンパー250によりトルク変動が吸収されるととともに、伝達トルクが所定値以上となったときには、ロータ筒部221(アウタープレート223)の径寸法が拡大するように変形してダンパー250の係合状態が開放されてトルクの伝達が遮断される。
【0034】
次に、本実施形態の特徴(作用効果)を述べる。
【0035】
継ぎ手200の最大外径寸法は、連結フランジ213の径寸法で決定されるので、逃がし空間260をカップリング筒部211と第2ロータ230との接合部(連結フランジ部213)に設ければ、接合部にて必然的に発生する隙間(本実施形態では、繋ぎ部(曲げR部)214で発生する隙間)を利用して逃がし空間260を設けることができる。
【0036】
したがって、カップリング筒部211(継ぎ手200)の外径寸法を拡大することなく、伝達トルクが所定値以上となったときに、ロータ筒部221の先端がカップリング筒部211に干渉してしまうことを防止することができる。
【0037】
また、カップリング210を成形する際に必然的に発生する繋ぎ部(曲げR部)214を利用して逃げ空間260を構成しているので、大幅な設計変更を行うことなく、容易に逃げ空間260を確保することができる。
【0038】
(第2実施形態)
本実施形態は、図6に示すように、繋ぎ部214のうち第2ロータ230側の面を、回転軸(カップリング210や第1ロータ210等の回転部分の中心軸)CLに対して傾いたテーパ面とすることによって繋ぎ部214と第2ロータ230との間に形成される空間を利用して逃げ空間260を構成したものである。
【0039】
(その他の実施形態)
上述の実施形態では、据え置き型の空調装置に本発明に係る継ぎ手200を適用したが、本発明はこれに限定されるものではなく、車両用空調装置等のその他のものにも適用することができる。
【0040】
また、上述の実施形態では、ダンパー250をゴム(塩化ブチルゴム)製としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、樹脂や金属等のその他材料にて構成してもよい。
【0041】
また、上述の実施形態では、カップリング210から第2ロータ230を経由して第1ロータ220にトルクが伝達されるタイプの継ぎ手であったが、本発明はこれに限定されるものではなく、これとは逆に第1ロータ220から第2ロータ230を経由してカップリング210にトルクが伝達されるタイプの継ぎ手に適用してもよい。
【0042】
また、ダンパー250をアウターチューブ233及びインナーチューブ240のいずれか一方に接着してもよい。
【0043】
また、上述の実施形態では、切り欠き223aをアウタープレート223に設けることにより低剛性部を構成したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば肉厚を薄くする等の手段により低剛性部を構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る空調装置の模式図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る継ぎ手の半断面図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係る継ぎ手に採用されるアウタープレートを圧縮機側から見た正面図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係る継ぎ手に採用されるアウタープレート及びインナープレートを圧縮機側から見た正面図である。
【図5】本発明の第1実施形態に係る継ぎ手において、アウタープレートが変形したときの状態を示す半断面図である。
【図6】本発明の第2実施形態に係る継ぎ手の半断面図である。
【図7】従来の技術に係る継ぎ手の半断面図である。
【符号の説明】
210…カップリング(第1回転体)、
211…カップリング筒部(第1筒部)、
212…カップリングフランジ部(第1フランジ部)、
213…連結フランジ部、220…第1ロータ(第2回転体)、
221…ロータ筒部(第2筒部)、
222…ロータフランジ部(第2ランジ部)、223…アウタープレート、
230…第2ロータ(第3フランジ部)、
240…インナープレート(第3回転体)、
250…ダンパー(トルク伝達部材)、260…逃げ空間。

Claims (3)

  1. 筒状の第1筒部(211)、及びこの第1筒部(211)の軸方向一端側を閉塞するように前記第1筒部(211)に連結された第1フランジ部(212)を有して回転する第1回転体(210)と、
    前記第1回転体(210)の内周側に位置するとともに、前記第1筒部(211)と同軸上に配置された筒状の第2筒部(221)、及びこの第2筒部(221)の軸方向端部のうち前記第1フランジ部(212)と同一側端部を閉塞するように前記第2筒部(221)に連結された第2フランジ部(222)を有して回転する第2回転体(220)と、
    前記第1筒部(211)の軸方向他端側を閉塞するように前記第1筒部(211)に連結された第3フランジ部(230)と、
    前記第2筒部(221)の内周側に位置し、前記第3フランジ部(230)から前記第2フランジ部(222)側に突出して前記第3フランジ部(230)と一体的に回転する第3回転体(240)と、
    前記第2筒部(221)の内周側及び前記第3回転体(240)の外周側に機械的に係合し、前記第2回転体(220)及び前記第3回転体(240)間のトルク伝達を行うトルク伝達部材(250)とを備え、
    前記第2回転体(220)は、前記第2回転体(220)に作用するトルクが所定値以上となったときに、前記第2筒部(221)の径寸法が拡大するように変形して前記トルク伝達部材(250)の係合状態が開放されるように構成され、
    前記第1筒部(211)の軸方向他端側には、前記第1筒部(211)から径外方側に延出するとともに、前記第3フランジ部(230)が連結された連結フランジ部(213)が設けられており、
    さらに、前記第1筒部(211)と前記第3フランジ部(230)との接合部に、前記第2回転体(220)の前記第2筒部(221)が拡大変形した際に、前記第2筒部(221)が前記第1筒部(211)に干渉することを防止する逃がし空間(260)が設けられており、
    前記逃がし空間(260)は、前記連結フランジ部(213)と前記第1筒部(211)とを繋ぐ繋ぎ部(214)を円弧状とすることによって前記第3フランジ部(230)と前記繋ぎ部(214)との間に形成される空間により構成され、前記逃がし空間(260)は前記第2筒部(221)のうち拡大変形を起こす部位の外周側に位置していることを特徴とする動力伝達装置。
  2. 筒状の第1筒部(211)、及びこの第1筒部(211)の軸方向一端側を閉塞するように前記第1筒部(211)に連結された第1フランジ部(212)を有して回転する第1回転体(210)と、
    前記第1回転体(210)の内周側に位置するとともに、前記第1筒部(211)と同軸上に配置された筒状の第2筒部(221)、及びこの第2筒部(221)の軸方向端部のうち前記第1フランジ部(212)と同一側端部を閉塞するように前記第2筒部(221)に連結された第2フランジ部(222)を有して回転する第2回転体(220)と、
    前記第1筒部(211)の軸方向他端側を閉塞するように前記第1筒部(211)に連結された第3フランジ部(230)と、
    前記第2筒部(221)の内周側に位置し、前記第3フランジ部(230)から前記第2フランジ部(222)側に突出して前記第3フランジ部(230)と一体的に回転する第3回転体(240)と、
    前記第2筒部(221)の内周側及び前記第3回転体(240)の外周側に機械的に係合し、前記第2回転体(220)及び前記第3回転体(240)間のトルク伝達を行うトルク伝達部材(250)とを備え、
    前記第2回転体(220)は、前記第2回転体(220)に作用するトルクが所定値以上となったときに、前記第2筒部(221)の径寸法が拡大するように変形して前記トルク伝達部材(250)の係合状態が開放されるように構成され、
    前記第1筒部(211)の軸方向他端側には、前記第1筒部(211)から径外方側に延出するとともに、前記第3フランジ部(230)が連結された連結フランジ部(213)が設けられており、
    さらに、前記第1筒部(211)と前記第3フランジ部(230)との接合部に、前記第2回転体(220)の前記第2筒部(221)が拡大変形した際に、前記第2筒部(221)が前記第1筒部(211)に干渉することを防止する逃がし空間(260)が設けられており、
    前記逃がし空間(260)は、前記連結フランジ部(213)と前記第1筒部(211)とを繋ぐ繋ぎ部(214)のうち前記第3フランジ部(230)側の面を、回転軸(CL)に対して傾いたテーパ面とすることによって前記第3フランジ部(230)と前記繋ぎ部(214)との間に形成される空間により構成され、前記逃がし空間(260)は前記第2筒部(221)のうち拡大変形を起こす部位の外周側に位置していることを特徴とする動力伝達装置。
  3. 前記第1回転体(210)の前記第1フランジ部(212)に駆動側機器(300)の駆動シャフト(301)が連結され、前記第2回転体(220)の前記第2フランジ部(222)に従動側機器(100)のシャフト(101)が連結されることを特徴とする請求項1または2に記載の動力伝達装置。
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JPH0623573B2 (ja) * 1984-02-21 1994-03-30 トヨタ自動車株式会社 自在継手の外輪とその製造方法
JPH10299855A (ja) * 1997-02-26 1998-11-13 Denso Corp 動力伝達装置

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