JP2603277Y2 - プロペラシャフトのトーショナルダンパ - Google Patents

プロペラシャフトのトーショナルダンパ

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JP2603277Y2
JP2603277Y2 JP1992052281U JP5228192U JP2603277Y2 JP 2603277 Y2 JP2603277 Y2 JP 2603277Y2 JP 1992052281 U JP1992052281 U JP 1992052281U JP 5228192 U JP5228192 U JP 5228192U JP 2603277 Y2 JP2603277 Y2 JP 2603277Y2
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propeller shaft
ring member
torsion damper
elastic body
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浩倫 駒井
秀則 原口
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株式会社ユニシアジェックス
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、プロペラシャフトのト
ーショナルダンパに関し、詳しくは、自動車用プロペラ
シャフトのヨーク外径部等にねじり振動を緩衝するため
に装着されるトーショナルダンパに関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種のトーショナルダンパとして
は、例えば、実開平2−144825号公報に開示され
ているものが知られている。本例は、回転動力をトラン
スミッションからファイナルギヤにまで伝達するプロペ
ラシャフトにおいて、ねじり振動を緩衝する目的で、そ
の継手部のヨーク外径部に弾性体を介して振動リングを
同心に保持する構造のダイナミックダンパを取付けるよ
うにしたものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のプロペラシャフトのトーショナルダンパで
は、ヨーク外径部に圧入されるダイナミックダンパの内
筒部と振動リングとの間に保持される弾性体がねじり振
動と共に内部発熱し、高温となる傾向がある。また、車
両自体の雰囲気温度上昇に伴い、弾性体温度が高められ
る。そのために、デフノイズに対する効果温度領域から
外れてしまうという問題があった。すなわち、このよう
なトーショナルダンパの温度(℃)とその固有振動数
(Hz)との間には、図3に曲線Cで示すような関係の
あることが知られており、温度が高くなるに連れて固有
振動数の方は低下する。一方、デフノイズに対する効果
温度領域はこの図に示すようにT1(℃)からT2
(℃)の範囲の限られているために、温度がT2(℃)
以上では固有振動数がデフノイズ領域以下に低下してし
まい、十分な振動緩衝効果が得られない。
【0004】本考案の目的は、上述したような従来の問
題に着目し、その解決を図るべく、ダンパ自体に自己冷
却機能を持たせることにより、ねじり振動を緩衝し、デ
フノイズの低減を図ることのできるプロペラシャフトの
トーショナルダンパを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案によるプロペラシ
ャフトのトーショナルダンパは、プロペラシャフトのコ
ンパニオンフランジに一体的に嵌着される内筒リング部
材と、この内筒リング部材の軸線方向両端部の外周側に
配設され、ほぼ半径方向外側に向けて突出する一対の冷
却用羽根部と、これら一対の冷却用羽根部の間の前記内
筒リング部材に内周面が一体的に接合されるリング状の
弾性体と、前記一対の冷却用羽根部を囲むように前記弾
性体の外周面に接合される振動リングとを具えたことを
特徴とするものである。
【0006】
【作用】本考案によると、プロペラシャフトの回転に伴
い、このプロペラシャフトのコンパニオンフランジに一
体的に嵌着された内筒リング部材の軸線方向両端部の外
周側に配設された冷却用羽根部も一体的に連れ回りし、
これらの側方に位置する弾性体およびこの弾性体の外周
側に接合された振動リングに風を送ってこれらを冷却す
る。また、弾性体内部で生ずる熱は、この弾性体から内
筒リング部材に伝達され、コンパニオンフランジや冷却
用羽根部から放熱される。
【0007】
【実施例】以下に、図面を参照しつつ本考案の実施例を
具体的に説明する。
【0008】図1は本考案の一実施例を示す。ここで、
1はプロペラシャフトの第1軸、2は第1軸1を回転自
在に支持するセンタベアリング、3は第1軸と第2軸と
のジョイント部に設けられたコンパニオンフランジであ
り、第1軸1の軸端部にボルト4によって固定されてい
る。さらに5はコンパニオンフランジ3に結合されたヨ
ーク部材、6はコンパニオンフランジ3の外周部に圧入
固定されたトーショナルダンパである。
【0009】本実施例のトーショナルダンパ6は、図1
の(B)に示すようにコンパニオンフランジ3の外周部
に圧入される内筒リング部材7と、外筒をなす振動リン
グ部材8と、内筒リング部材7と振動リング部材8との
間の周方向に加硫接着された弾性体9とを有し、また、
弾性体9の両側から内筒リング部材7に圧入されるリン
グ状の羽根部材10を具えている。図2はこのようなト
ーショナルダンパ6を取出して示したもので、その
(A)は圧入前の分解状態、(B)は羽根部材10のみ
の正面をそれぞれ示す。これらの図に示すように羽根部
材10は周方向等分の位置に、リング本体10Aから切
起された複数の羽根部10Bを有し、コンパニオンフラ
ンジ3の回転に連れて、回転するトーショナルダンパ6
において、半径方向に切起された羽根部10Bが同方向
に連れ回りする空気流を撹拌することにより、各部材に
風を送り、あるいは羽根部10Bによって内筒リング部
材7の外表面面積が増大して放熱作用が増大することに
より、弾性体9と共にトーショナルダンパ6の各構成部
材から熱を奪い、冷却させることができる。
【0010】なお、以上に述べた実施例では羽根部材1
0においてその羽根部10Bをリング本体10Aから切
起して形成したが、一体のリング本体10Aに別体の羽
根部10Bをそれぞれ溶接等により周方向等分の位置に
植設してもよい。また、羽根部10Bの形状やその方向
も図2に示したものに限らず、例えばプロペラシャフト
の軸方向に対し、それぞれの羽根部10Bを斜め方向に
したり、また、その形状も方形に限らず、要は、効率よ
く、トーショナルダンパ6周辺部の空気をその回転中に
撹拌して冷却効果が得られるように配設されるものであ
ればどのようであってもよいことは勿論である。
【0011】
【考案の効果】本考案のプロペラシャフトのトーショナ
ルダンパによると、プロペラシャフトのコンパニオンフ
ランジに一体的に嵌着される内筒リング部材の軸線方向
両端部の外周側に、ほぼ半径方向外側に向けて突出する
冷却用羽根部を配設したので、弾性体の周囲の空気が直
に攪拌され、トーショナルダンパ自体、特にその弾性体
の温度をデフノイズ低減効果が得られるような温度領域
にまで下降させるように冷却することができ、特に雰囲
気温度が高くなる夏期や酷暑地域での使用において、ね
じり振動の抑制によってデフノイズを低減することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の構成をプロペラシャフトジョイント部
の断面図(A)およびそのトーショナルダンパ自体の正
面図(B)によって示す説明図である。
【図2】本考案によるトーショナルダンパの構成を分解
した側面図(A)およびその羽根部材のみの正面図
(B)によって示す説明図である。
【図3】トーショナルダンパの温度依存特性曲線図であ
る。
【符号の説明】
3 コンパニオンフランジ 6 トーショナルダンパ 7 内筒リング部材 8 振動リング部材 9 弾性体 10 羽根部材 10A リング本体 10B 羽根部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16F 15/10 - 15/12 B60K 17/22

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プロペラシャフトのコンパニオンフラン
    ジに一体的に嵌着される内筒リング部材と、 この内筒リング部材の軸線方向両端部の外周側に配設さ
    れ、ほぼ半径方向外側に向けて突出する一対の冷却用羽
    根部と これら一対の冷却用羽根部の間の前記 内筒リング部材に
    内周面が一体的に接合されるリング状の弾性体と、前記一対の冷却用羽根部を囲むように 前記弾性体の外周
    面に接合される振動リングとを具えたことを特徴とする
    プロペラシャフトのトーショナルダンパ。
JP1992052281U 1992-07-24 1992-07-24 プロペラシャフトのトーショナルダンパ Expired - Fee Related JP2603277Y2 (ja)

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JP7063599B2 (ja) * 2017-12-19 2022-05-09 日立Astemo株式会社 車両用推進軸
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