JPH06143479A - カーペット基材の製造方法 - Google Patents

カーペット基材の製造方法

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JPH06143479A
JPH06143479A JP4326147A JP32614792A JPH06143479A JP H06143479 A JPH06143479 A JP H06143479A JP 4326147 A JP4326147 A JP 4326147A JP 32614792 A JP32614792 A JP 32614792A JP H06143479 A JPH06143479 A JP H06143479A
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JP
Japan
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sheet
foam sheet
urethane foam
chip urethane
polyurethane foam
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JP4326147A
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Inventor
Takahiro Ashizawa
孝宏 芦澤
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Achilles Corp
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Achilles Corp
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C66/00General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts
    • B29C66/70General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material
    • B29C66/71General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material characterised by the composition of the plastics material of the parts to be joined

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  • Carpets (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポリウレタンフォームシートとチップウレタ
ンフォームシートとを接着させずに熱プレスのみでカー
ペット基材を製造する方法で、資源の有効利用と工程の
単純化を図ることを目的とする。 【構成】 二枚のポリウレタンフォームシートA1,A
2間に少なくとも一枚のチップウレタンフォームシート
Bを接着せずに介在させ、160〜210℃にて熱プレ
スする。ポリウレタンフォームシートA1,A2の一方
又は双方を熱プレス金型m1,m2およびポリウレタン
フォームシートBに対して離型性の有るシートに代替し
たり、一方または双方のポリウレタンフォームシートと
して複数の貫通孔を形成したものを使用してもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カーペット基材の製造
方法に関し、ポリウレタンフォームシートと再生利用品
であるチップウレタンフォームシートとを熱プレスする
ことにより、資源の有効利用を図ったカーペット基材の
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】チップウレタンフォームは、各種のウレ
タン製品の端材や、その他のウレタン製品の破砕物など
(以下、これらを「チップ」あるいは「ウレタンチッ
プ」と記す)を、例えば、型枠内に投入(充填)し、続
いてウレタンプレポリマー、その他チップに対して接着
作用をなす適宜の薬剤(以下、これらをまとめて「バイ
ンダー」と記す)を散布し、この後、水蒸気にて加熱
し、ブロック体に成形することにより製造されるもので
あり、資源の有効利用と言った側面から最近特に注目さ
れている素材である。
【0003】このチップウレタンフォームは、クッショ
ン性に優れているのみならず、上記のようにしてブロッ
ク体を成形する際に、チップの充填密度を調整したり、
あるいは加圧力を調整するなどして、クッション性の度
合いを適宜に調節することもできるため、特に高級な寝
具や椅子などに多用されるようになって来ている。
【0004】また、近年、チップウレタンを車両の内装
材の緩衝材として使用するに際し、表皮材とチップウレ
タンモールド品とを積層させたものを所望形状にプレス
する技術(特開昭63−222848号号公報参照)
や、チップウレタンに酢酸ビニルなどの合成樹脂を含浸
した状態で熱プレス成形する技術(実開昭62−221
37号公報参照)が開発されている。
【0005】前者の技術は、上記したチップウレタンフ
ォームのモールド品を成形する際のバインダーとして熱
硬化性樹脂と熱可塑性樹脂とを併用し、熱硬化性樹脂は
チップ同士のバインダーとして、熱可塑性樹脂は表皮材
と(チップウレタンフォーム)モールド品との接合剤と
して使用するものである。すなわち、チップを加熱し、
熱硬化性樹脂を硬化させてチップ同士を接着させるとと
もに、熱可塑性樹脂を溶融状態とした(チップウレタン
フォーム)モールド品を形成し、この上に表皮材を載置
し乾燥させて(チップウレタンフォーム)モールド品と
表皮材との積層品をつくり、次いでこの積層品を所望形
状にプレス形成するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
技術では、チップウレタンフォームモールド品を成形す
る際に、熱硬化性樹脂と熱可塑性樹脂との2種類のバイ
ンダーを使用する必要があり、しかも表皮材との接合に
寄与する熱可塑性樹脂がモールド品の内部に存在し、硬
くなってチップウレタンフォームの物性を損なう問題が
ある。また、チップウレタンによるモールド成形と、表
皮材との接合を同一工程で行うものであるから、その製
造工程が却って煩雑となり、製造コストがアップすると
いう問題もある。
【0007】一方、後者の技術では、合成樹脂をチップ
ウレタンフォームの表面部分に含浸させて熱プレスする
ものであるから、含浸させることが難しく、しかも合成
樹脂によってフォームの物性を損なう問題がある。
【0008】そこで、本発明者は、汎用されているチッ
プウレタンフォームのシート材を用い、これと表皮材と
を接着剤にて積層した後、熱プレスしてカーペットを製
造してみた。この方法によれば、前述の両技術のような
煩雑な製造工程を必要とせずに、カーペットを製造する
ことができるものの、チップウレタンフォームを熱プレ
スにて所望形状に変形しようとすると、チップウレタン
フォーム内のウレタンプレポリマーなどが溶融可塑化状
態となって金型面に貼着し、該面を汚すのみならず、成
形品の脱型を不可能にすると言う問題が生じた。また、
成形するめの熱にらって、表皮材が少なからず溶融、縮
み、皺などの変形や、変色を受けると言う問題も生じ
た。このような問題は、前述の両技術においても、表皮
材との接合を同時に行うため、同様に生じることは明ら
かである。
【0009】本発明は、以上のような問題を伴うことな
く、チップウレタンフォームをクッション材とするカー
ペットの基材(すなわち、上記のような表皮材や装飾体
などを除いた基材部分)を、一般に使用されているチッ
プウレタンフォームのシート材を用い、単純な工程で、
かつ低コストで製造することのできる方法を提案するこ
とを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記目的を
達成するために検討を重ねた結果、一般に使用されてい
るチップウレタンフォームのシート材とポリウレタンフ
ォームシートとを積層させて熱プレスすれば、前述のプ
レポリマーによる問題を生じることがないのみならず、
接着剤を用いる必要もなく、カーペットとして使用する
のに適した熱プレス成形品を、単純な工程で、かつ低コ
ストで得ることができるとの知見を得た。
【0011】本発明の製造方法は、上記の知見に基づく
もので、二枚のポリウレタンフォームシート間に、少な
くとも一枚のチップウレタンフォームシートを、接着す
ることなく介在させ、これらを温度160〜210℃に
て熱プレスすることを特徴とする。また、本発明の製造
方法は、ポリウレタンフォームシートの少なくとも一枚
を、熱プレス金型およびチップウレタンフォームシート
に対して離型性を有するシート(以下、「離型性シー
ト」と記す)に代替することをも特徴とする。
【0012】本発明の製造方法により製造されるカーペ
ット基材は、特に、高級カーペットの基材として好適で
あり、しかも該カーペットは、防音・遮音特性が要求さ
れる視聴覚室、あるいは防音・防振特性が要求される車
両などに効果的に使用される。
【0013】
【作用】本発明の製造方法においては、熱プレス成形前
の二枚のポリウレタンフォームシート間、また一枚のポ
リウレタンフォームシートと離型性シートとの間に介在
させる少なくとも一枚のチップウレタンフォームシート
は、チップウレタンフォームシート同士はもとより、こ
れらのシートとも、接着剤により接着されてはいない。
もちろん、チップウレタンフォームシートにも、またポ
リウレタンフォームシートにも、プレポリマーなどの接
着性物質を予め含浸させてもいない。
【0014】すなわち、一例を挙げて具体的に説明する
ならば、本発明の製造方法は、二枚のポリウレタンフォ
ームシート間に、チップウレタンフォームシートを、単
に介在させた状態で、これらを熱プレス金型間にセット
し、加熱・加圧を行うだけでよい。
【0015】この加熱・加圧により、チップウレタンフ
ォームシート内のウレタンプレポリマー、あるいは未反
応の状態でチップ内に残存しているプレポリマーなどが
溶融可塑状態となる。これらの溶融成分によって、ポリ
ウレタンフォームシートとチップウレタンフォームシー
トとの境界において、また二枚のチップウレタンフォー
ムシートを使用する場合にはその境界においても、これ
らは強固に接合(接着)される。また、ポリウレタンフ
ォームシートとチップウレタンフォームシートは、フォ
ーム自体も加熱によって可塑化され、加圧されてシート
の厚みを減じる。
【0016】このとき、低温にて熱プレスすることが上
記作用を良好に発現させる上で好ましいが、余り低温で
は生産性が低下し、製造コストを高騰させるのみなら
ず、次のような問題も生じる。
【0017】すなわち、温度が低すぎると、上記の作用
が十分に発現しないこともあり、ポリウレタンフォーム
シートとチップウレタンフォームシートとの、あるいは
二枚以上のチップウレタンフォームを使用する場合の該
チップウレタンフォームシート同士の接着力が弱くなる
と同時に、所望の形状、厚みを得るのに長時間を必要と
する。逆に、温度が高すぎると、ポリウレタンフォーム
シートやチップウレタンフォームシートが熱劣化するこ
とがある。したがって、本発明の製造方法では、160
〜210℃の範囲とされる。
【0018】さらに、上記の作用を効果的に発現させる
には、ポリウレタンフォームシートの厚さや密度も重要
な要因となることがあり、余り厚いものや、高密度のも
のでは、金型の熱が、ポリウレタンフォームシートで遮
断されてしまい、チップウレタンフォームシートの内部
にまで伝達されるのに長時間を要し、成形性を不十分に
し、二枚以上のチップウレタンフォームシートを使用す
る場合にはチップウレタンフォームシート同士の接着を
不十分にする上、ポリウレタンフォームシートとチップ
ウレタンフォームシートとの接着をも不十分にし、かつ
材料コストを高騰させる。逆に、余り薄すぎたり、低密
度すぎると、熱プレスの際に熱劣化が進行し易くなると
ともに、所望されるカーペットのクッション性、吸
(防)音性、吸(防)振性などの性能が十分に発現しな
いことがある。本発明の製造方法では、これらを考慮し
て、厚さは0.3〜1cm、密度は13〜30kg/m
の範囲内から、上記の各性能に応じた厚さのもの、密
度のものを選択することが好ましい。
【0019】また、チップウレタンフォームシートの厚
さや密度も、所望されるカーペットのクッション性、吸
(防)音性、吸(防)振性などの性能や、成形性の面
で、大きな影響を持ち、これらを効果的に発現させる上
で、チップウレタンフォームシートとして(二枚以上の
チップウレタンフォームシートを使用する場合には、合
計)の厚さが1〜5cm程度で、密度が30〜100k
g/mの範囲内のものを使用することが好ましい。こ
の範囲内であれば、二枚以上のチップウレタンフォーム
シートを使用する場合であっても、十分な接着強度や成
形性、そして上記性能を確保することができる。
【0020】本発明の製造方法において、ポリウレタン
フォームシートとして、貫通孔を有するものを使用する
ことができる。このポリウレタンフォームシートを使用
する場合には、該貫通孔内の全部またはチップウレタン
フォームシート側の一部に、チップウレタンフォームシ
ートが突出して充填されるため、ポリウレタンフォーム
シートとチップウレタンフォームシートとの接着強度は
より一層高いものとなる。そして、この貫通孔のあるポ
リウレタンフォームシートを床面と接触させて敷設すれ
ば、スベリ防止性の良好なカーペットとなるし、またカ
ーペットの装飾性の向上を目的として貫通孔のあるポリ
ウレタンフォームシート上に例えば織物製品、起毛製
品、不織布製品、その他各種の装飾体を貼着するような
場合には、該貼着体との強固な接着強度を担保すること
もできる。
【0021】また、本発明の製造方法において、二枚以
上のチップウレタンフォームシートを使用する場合、原
料、厚さ、密度、硬さとも同一のチップウレタンフォー
ムシートを使用してもよいし、少なくとも二枚のチップ
ウレタンフォームシートの原料、厚さ、密度、硬さのう
ちの少なくとも1つの要素が異なるものを使用すること
もできる。後者の場合、例えば三枚あるいは四枚のチッ
プウレタンフォームシートを使用するときに、各チップ
ウレタンフォームシートとも上記の各要素の全てが、ま
たは1つのみあるいは2つ以上の要素(例えば、密度の
み、あるいは密度と原料)が異なるものを使用してもよ
いし、二枚と一枚の組み合わせ、あるいは二枚づつの組
み合せで異なるものとなるようにすることもでき、自由
な組み合わせが可能である。
【0022】そして、このようにする場合、表面側と裏
面側とでクッション性、吸(防)音性、吸(防)振性、
感触などが異なるカーペット基材の製造が可能となり、
製品カーペットの用途を拡大することができる。この結
果として、本発明の製造方法においては、例えば、一般
家庭、オフィスビル、ホテル、車両、その他の用途に適
したカーペット基材、あるいは廊下、室内などの用途に
適したカーペット基材などを、容易に、作り分けること
ができる。
【0023】また、本発明の製造方法では、二枚以上の
チップウレタンフォームシートを使用する場合、各チッ
プウレタンフォームシートの境界面のうちの少なくとも
一の境界面に、複数の連通孔を有する異素材シート状物
を介在させることもできる。この異素材シート状物は、
熱プレスにより、該シート状物の上下に位置するチップ
ウレタンフォームシート同士が、上記したように、該フ
ォームシートの境界において、接着される際に、これら
チップウレタンフォームシート間に強固に固定される。
【0024】したがって、この異素材シート状物とし
て、例えば、ガラスネット、ガラス不織布、金網、ウイ
スカ不織布、その他各種材料による不織布、織布、編布
などのような機械的強度の高いものを使用すれば、チッ
プウレタンフォームシート延いては製品カーペットの機
械的強度が極めて高いものとなり、例えばオフィスビル
やデパートなどの玄関、エレベーターホール、共用廊下
などのように苛酷な使用環境下においても、十分な耐久
性を発現する。また、金網やウイスカ不織布などの金属
製の異素材シート状物を使用する場合は、上記の機械的
強度に加えて防磁効果も発現し、病院やオーディオルー
ム、あるいは電算室など特殊な場所のカーペットとして
適したものとなる。
【0025】以上の説明は、二枚のポリウレタンフォー
ムシート間に少なくとも一枚のチップウレタンフォーム
シートを介在させる場合についてであるが、ポリウレタ
ンフォームシートの少なくとも一枚を離型性シートに代
替させる場合についても、同様であるので説明を省略す
る。
【0026】なお、この場合、熱プレスの後、離型性シ
ートが剥離され、これにより露出したチップウレタンフ
ォームシート面が、前述のカーペットの装飾性の向上を
目的とした織物製品などの装飾体の貼着面として、また
階段などのようにカーペットの滑りを排除する必要のあ
る敷設箇所への固定面などとして使用される。
【0027】
【実施例】図1(A)は、二枚のポリウレタンフォーム
シートA1,A2間に、一枚のチップウレタンフォーム
シートBを介在させ、熱プレス金型m1,m2間にセッ
トした様子を示している。この金型m1,m2の成形面
は平坦であってもよいし、一方または双方の面に凹凸意
匠(図示省略)が形成されていてもよい。なお、同図で
は、金型m2の下側に下熱板Mが装備されているものを
使用している。
【0028】ポリウレタンフォームシートA1,A2と
しては、一般に使用されているポリウレタンフォームシ
ートが用いられ、図1の例では、厚さ0.5cmの12
0×200cmの寸法を有し、密度が16kg/m
で、着色させたものを使用した。また、チップウレタ
ンフォームシートBとしても、一般用として製造された
ブロック体をスライスして得たもので、図1の例では、
厚さ1.2cmの120×200cmの寸法を有し、密
度が70kg/mのものを使用した。
【0029】上記のセット状態のものを、下熱板Mの温
度200℃、圧縮時のクリアランスが0.8cmとなる
ようにスペーサー(図示省略)で調整された金型m1,
m2の温度約190℃、圧力約0.6kg/cmの条
件下で、60秒間熱プレスすると、図1(B)に示すよ
うに、A1′(ポリウレタンフォームシート層)/B′
(チップウレタンフォームシート層)/A2′(ポリウ
レタンフォームシート層)の製品厚み0.8cmの積層
圧縮一体化シートが製造される。なお、圧縮後の製品厚
みは、型間に配置されたスペーサーによって適宜厚さと
される。また、プレス圧は、通常、0.1〜3kg/c
とされる。
【0030】図2(A)は、ポリウレタンフォームシー
トA1,A2間に二枚のチップウレタンフォームシート
B1およびB2を介在させ、図1(A)の場合と同じ下
熱板Mを有する熱プレス金型m1,m2間にセットした
場合の例を示している。同図では、チップウレタンフォ
ームシートB1とB2とは、原料、厚さ、密度などの異
なるものを使用している。
【0031】この状態のものを、図1(A)の場合と同
様の条件で、熱プレスすると、図2(B)に示すよう
に、A1′(ポリウレタンフォームシート層)/B1′
(第1のチップウレタンフォームシート層)/B2′
(第2のチップウレタンフォームシート層)/A2′
(ポリウレタンフォームシート層)の積層圧縮一体化シ
ートが製造される。
【0032】図2の場合には、第1のチップウレタンフ
ォームシート層B1′と第2のチップウレタンフォーム
シート層B2′との密度や厚さ、あるいは原料の違いに
より、所望する周波数範囲の吸音効果、あるいは吸振効
果を奏したり、また所望のクッション性の度合(弾性の
度合)を有するカーペット基材を得ることができる。
【0033】図3(A)は、チップウレタンフォームシ
ートB1,B2間に、異素材シート(同図では、ガラス
不織布)Cを介在させ、図1(A)の場合と同じ下熱板
Mを有する熱プレス金型m1,m2間にセットした場合
の例を示している。ガラス不織布Cは、通常、微細な連
通孔を有しているのみならず、表面が凹凸形状をなして
いるので、チップウレタンフォームシートB1あるいは
B2と熱プレスの際に馴染み易く、したがって熱プレス
によりチップウレタンフォームシートB1,B2同士が
境界において接着されるときに、これらチップウレタン
フォームシートB1,B2中に埋没して強固に固着され
る。
【0034】そして、同図(B)に示すような、A1′
(ポリウレタンフォームシート層)/B1′(第1のチ
ップウレタンフォームシート層)/異素材シートC′/
B2′(第2のチップウレタンフォームシート層)/A
2′(ポリウレタンフォームシート層)の積層圧縮一体
化シートが製造される。
【0035】図4(A)は、図1の例におけるポリウレ
タンフォームシートA1に代えて、複数の貫通孔hが穿
設されたポリウレタンフォームシートA3を用いた例を
示している。この例においても、図4(A)に示すよう
に積み重ねて熱プレスを行うことで、同図(B)に示す
ような、A3′(ポリウレタンフォームシート層)/
B′(チップウレタンフォームシート層)/A2′(ポ
リウレタンフォームシート層)の積層圧縮一体化シート
が製造される。
【0036】なお、図4(A)では、熱プレス時に溶融
状態となる各成分が、ポリウレタンフォームシートA3
の複数の貫通孔hを通して金型m1側に移行して、該金
型m1の成形面とチップウレタンフォームシートBとが
粘着し、熱プレス後のカーペット基材の金型m1からの
離脱が困難になったり、金型m1の成形面を汚すことが
ある。そこで、これらを防止するために、ポリウレタン
フォームシートA3の金型m1側に、離型性シート(こ
の例では、金型m1およびチップウレタンフォームシー
ト層Bの双方に対して離型性を有する)Pが設けてあ
る。もちろん、離型性シートPを用いる代わりに、金型
m1に離型剤を塗布しておくなどの他の手段による粘着
防止も可能であるが、表面材や装飾体などを後貼りする
場合にはあまり好ましくない。
【0037】図5(A)は、図4の例で製造されたカー
ペット基材1に、織物製品からなる装飾体2を貼着する
場合の一例を示す図である。チップウレタンフォームシ
ートB′がポリウレタンフォームシートA3′の貫通孔
hの表面に露出しているため、上記の織物からなる装飾
体2の貼着が容易となる。したがって、少量の接着剤を
使用するのみで、十分な接着強度で装飾体2が貼着され
た同図(B)に示すような製品カーペットを得ることが
できる。
【0038】また、図1〜図3の例において、ポリウレ
タンフォームシートA1および/またはA2に代えて、
離型性シートPを使用してもよい。この場合には、チッ
プウレタンフォームシートBの表面の溶融成分によって
ポリウレタンフォームシートA1(A2)の表面に比較
して平滑なものとなる。このカーペット基材は、装飾体
2を離型性シートPを剥離したチップウレタンフォーム
シートBに直接、あるいはポリウレタンフォームシート
A1(A2)に接着して製品カーペットを得ることがで
きる。
【0039】さらに、図1〜図4の例において、金型m
1、m2の少なくとも一方の金型を、その成形面に凹凸
意匠が形成されたものとすれば、表面に凹凸が形成され
たカーペット基材が得られる。凹凸面を敷設面とすれ
ば、その凹凸面が良好に滑り止め性を発揮するカーペッ
ト基材となり、また凹凸面に装飾体などを貼着すれば、
表面意匠性に優れた製品カーペットが得られる。
【0040】
【発明の効果】本発明は、上記のように構成したので、
以下のような効果を奏することができる。 (1)ポリウレタンフォームシートとチップウレタンフ
ォームシートとの間に接着剤層を設けることなく、また
チップウレタンフォームシートやポリウレタンフォーム
シートにプレポリマーなどの接着性物質を含浸させるこ
となく、カーペット基材を製造することができる。 (2)加えて、前述した先提案のプレス技術のように、
チップウレタンフォームシートのブロック体を成形する
際に2種類のバインダーを使用する必要もないし、プレ
スに先立ってチップウレタンフォームシートを加熱し、
チップの結合に関与していないバインダーを溶融させる
などの煩雑な工程も不要となる。 (3)ポリウレタンフォームシートが製品の風合を高め
るとともに、その強度がカーペット基材全体の強度を向
上させる一方、チップウレタンフォームシートが適度の
クッション性をカーペット基材に与えるので、丈夫でか
つ感触の良いカーペットを製造することができる。 (4)二枚の離型性シート間に、またはポリウレタンフ
ォームシートと離型性シートとの間に、少なくとも一枚
のチップウレタンフォームシートを介在させる場合につ
いても上記と同様の効果を得ることができる。 (5)しかも、熱プレス後、この離型性シートを剥離し
て露出したチップウレタンフォームシートは、装飾体の
貼着面として、また階段などのようにカーペットの滑り
を排除する必要のある敷設箇所への固定面などとして好
適に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造方法の一実施例を示す説明図であ
り、(A)は熱プレス前の様子を示す図、(B)は熱プ
レス後の状態を示す図である。
【図2】チップウレタンフォームシートを二枚使用する
場合の一実施例を示す図であり、(A)は熱プレス前の
様子を示す図、(B)は熱プレス後の状態を示す図であ
る。
【図3】二枚のチップウレタンフォームシート間に異素
材シート状物を介在させる場合の一実施例を示す図であ
り、(A)は熱プレス前の様子を示す図、(B)は熱プ
レス後の状態を示す図である。
【図4】複数の貫通孔が穿設されたポリウレタンフォー
ムシートを使用する場合の一実施例を示す図であり、
(A)は熱プレス前の様子を示す図、(B)は熱プレス
後の状態を示す図である。
【図5】図4の実施例で得られた製品カーペットに装飾
体としての織物製品を貼着する場合の実施例を示す説明
図であり、(A)は貼着前の様子を示す図、(B)は貼
着後の状態を示す図である。
【符号の説明】
A1,A2,A3,A1′,A2′,A3′ポリウレタ
ンフォームシート B,B1,B2,B′,B1′,B2′チップウレタン
フォームシート m1,m2 金型 M 熱下板 P 離型性シート h 貫通孔 C 異素材シート状物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 31/20 7639−4F // B29K 75:00 105:04

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二枚のポリウレタンフォームシート間
    に、少なくとも一枚のチップウレタンフォームシート
    を、接着することなく介在させ、これらを温度160〜
    210℃にて熱プレスして一体化することを特徴とする
    カーペット基材の製造方法。
  2. 【請求項2】 ポリウレタンフォームシートの少なくと
    も一枚を、熱プレス金型およびポリウレタンフォームシ
    ートに対して離型性を有するシートに代替することを特
    徴とする請求項1に記載のカーペット基材の製造方法。
JP4326147A 1992-11-11 1992-11-11 カーペット基材の製造方法 Pending JPH06143479A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4514350B2 (ja) * 2001-03-22 2010-07-28 アキレス株式会社 フロアマット
JP2013208840A (ja) * 2012-03-30 2013-10-10 Sanwa Kako Co Ltd 発泡体成形品の製造方法
JP2020531322A (ja) * 2017-08-24 2020-11-05 ビーエーエスエフ コーティングス ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングBASF Coatings GmbH フィルム、固体接着性ポリマー及びポリウレタン層で作られた複合材料の製造

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