JPH11129208A - 木質系複合構成部品及びその製造方法 - Google Patents
木質系複合構成部品及びその製造方法Info
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- JPH11129208A JPH11129208A JP9316040A JP31604097A JPH11129208A JP H11129208 A JPH11129208 A JP H11129208A JP 9316040 A JP9316040 A JP 9316040A JP 31604097 A JP31604097 A JP 31604097A JP H11129208 A JPH11129208 A JP H11129208A
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- Finishing Walls (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 低コストで、かつ経時的にも安定した木質製
品及びその製造方法を提供することを技術的課題とした
ものである。 【解決手段】 芯材と表層材とを成形型内に配置し、熱
圧することにより前記芯材と前記表層材との複合構成部
品を製造する方法であって、前記芯材２０は、熱硬化性
樹脂から構成し、前記表層材１０は、木質化粧材１を
紙，織布，不織布の何れかからなるシート材２上に固定
したもので、前記表層材１０の前記シート材２側に前記
芯材２０を配設し、熱圧製造した。
品及びその製造方法を提供することを技術的課題とした
ものである。 【解決手段】 芯材と表層材とを成形型内に配置し、熱
圧することにより前記芯材と前記表層材との複合構成部
品を製造する方法であって、前記芯材２０は、熱硬化性
樹脂から構成し、前記表層材１０は、木質化粧材１を
紙，織布，不織布の何れかからなるシート材２上に固定
したもので、前記表層材１０の前記シート材２側に前記
芯材２０を配設し、熱圧製造した。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、木質化粧材を有す
る木質系複合構成部品に関するものである。
る木質系複合構成部品に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、２次曲面部を有する複雑な形状の
複合構成部品は、合成樹脂を所定の形状に成形し、これ
に木質化粧材を接着剤により接着し、一体化することに
より形成されている。或いは、木質化粧材と熱硬化性樹
脂とを成形型内に配置し、熱圧して一体化することによ
り形成されている。
複合構成部品は、合成樹脂を所定の形状に成形し、これ
に木質化粧材を接着剤により接着し、一体化することに
より形成されている。或いは、木質化粧材と熱硬化性樹
脂とを成形型内に配置し、熱圧して一体化することによ
り形成されている。
【０００３】後者の製法は前者に比べ、小さな曲面形状
の製品を製造できる点で優れている。後者の例として、
特開昭５４−８３０６４号公報等の先行技術が存在して
いる。
の製品を製造できる点で優れている。後者の例として、
特開昭５４−８３０６４号公報等の先行技術が存在して
いる。
【０００４】特開昭５４−８３０６４号公報には、未硬
化合成樹脂を含浸させた表面化粧単板（木質化粧材）と
未硬化の芯材用繊維強化プラスチック成形材料とを成形
型内に配置し、熱圧することにより、前記芯材と前記表
面化粧単板とを接着一体化するように構成される複合構
成部品が開示される。
化合成樹脂を含浸させた表面化粧単板（木質化粧材）と
未硬化の芯材用繊維強化プラスチック成形材料とを成形
型内に配置し、熱圧することにより、前記芯材と前記表
面化粧単板とを接着一体化するように構成される複合構
成部品が開示される。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】前記の従来品のうち、
合成樹脂を所定の形状に成形し、これに木材化粧材を接
着剤により接着し、一体化するものにあっては、生産性
が悪く、小さな曲面形状の製品を製造し難いという問題
点があった。また、接着剤の種類によっては、経時的に
接着面が剥がれていくという問題点があった。
合成樹脂を所定の形状に成形し、これに木材化粧材を接
着剤により接着し、一体化するものにあっては、生産性
が悪く、小さな曲面形状の製品を製造し難いという問題
点があった。また、接着剤の種類によっては、経時的に
接着面が剥がれていくという問題点があった。
【０００６】また、特開昭５４−８３０６４号公報に代
表されるような、芯材の上に直接木質化粧材を積層，熱
圧するものは、木質化粧材が繊維質なので、どうしても
熱圧時に割れが生じ易くなり歩留まりが下がるという問
題点があった。また、大型の製品を得る場合には、目的
とする製品と略同じ大きさの木質化粧材を用意する必要
があり、この為、コスト高になるという問題点があっ
た。
表されるような、芯材の上に直接木質化粧材を積層，熱
圧するものは、木質化粧材が繊維質なので、どうしても
熱圧時に割れが生じ易くなり歩留まりが下がるという問
題点があった。また、大型の製品を得る場合には、目的
とする製品と略同じ大きさの木質化粧材を用意する必要
があり、この為、コスト高になるという問題点があっ
た。
【０００７】そこで、本出願人は、芯材の上に複数の木
質化粧材を並べ大面積を得ようと試みたが、木質化粧材
を芯材の上に並べる作業に多大な労力・時間を要し、生
産性を著しく悪くする問題点を有す上、しかも、熱圧
後、隣接する木質化粧材間に隙間が生じてしまい、その
隙間から芯材の合成樹脂がはみ出し、はみ出し部分を削
らなければならないという問題が生じた。
質化粧材を並べ大面積を得ようと試みたが、木質化粧材
を芯材の上に並べる作業に多大な労力・時間を要し、生
産性を著しく悪くする問題点を有す上、しかも、熱圧
後、隣接する木質化粧材間に隙間が生じてしまい、その
隙間から芯材の合成樹脂がはみ出し、はみ出し部分を削
らなければならないという問題が生じた。
【０００８】本発明は、このような従来製品の不具合を
全て解消するためになされ、低コストで歩留まりも良
く、経時的にも安定した製品及びその製造方法を提供す
ることを技術的課題としたものである。更にまた、大面
積の製品を低コストで効率よく生産することを技術的課
題としたものである。
全て解消するためになされ、低コストで歩留まりも良
く、経時的にも安定した製品及びその製造方法を提供す
ることを技術的課題としたものである。更にまた、大面
積の製品を低コストで効率よく生産することを技術的課
題としたものである。
【０００９】
【課題を解決するための手段】この技術的課題を解決す
るための手段として、本発明は、木質化粧材と芯材とか
らなる複合構成部品であって、該木質化粧材と該芯材と
の間には紙，織布，不織布の何れかからなるシート材が
介在することを第１の要旨とするものである。前記複合
構成部品をカウンター，壁パネル，床パネル，防水パ
ン，洗面器，浴槽，化粧台の何れかに使用したことを第
２の要旨とするものである。芯材と表層材とを成形型内
に配置し、熱圧することにより該芯材と該表層材との複
合構成部品を製造する方法であって、前記芯材は、熱硬
化性樹脂から構成され、前記表層材は、木質化粧材を
紙，織布，不織布の何れかからなるシート材上に固定し
たものによって構成され、前記表層材の前記シート材側
に前記芯材を配設するように成形型内に配置したことを
第３の要旨とするものである。前記製造方法において、
複数の木質化粧材を前記シート材上に固定したことを第
４の要旨とするものである。前記木質化粧材の厚さが
０．２mm〜０．６mmであることを第５の要旨とするもの
である。
るための手段として、本発明は、木質化粧材と芯材とか
らなる複合構成部品であって、該木質化粧材と該芯材と
の間には紙，織布，不織布の何れかからなるシート材が
介在することを第１の要旨とするものである。前記複合
構成部品をカウンター，壁パネル，床パネル，防水パ
ン，洗面器，浴槽，化粧台の何れかに使用したことを第
２の要旨とするものである。芯材と表層材とを成形型内
に配置し、熱圧することにより該芯材と該表層材との複
合構成部品を製造する方法であって、前記芯材は、熱硬
化性樹脂から構成され、前記表層材は、木質化粧材を
紙，織布，不織布の何れかからなるシート材上に固定し
たものによって構成され、前記表層材の前記シート材側
に前記芯材を配設するように成形型内に配置したことを
第３の要旨とするものである。前記製造方法において、
複数の木質化粧材を前記シート材上に固定したことを第
４の要旨とするものである。前記木質化粧材の厚さが
０．２mm〜０．６mmであることを第５の要旨とするもの
である。
【００１０】
【作用】請求項１の複合構成部品にあっては、低コスト
で、経時的にも安定した製品であり、製品の表面部分に
割れが生じない。しかも、曲げ強度が高く、製品の厚み
を薄くでき、大型化を図ることができる。
で、経時的にも安定した製品であり、製品の表面部分に
割れが生じない。しかも、曲げ強度が高く、製品の厚み
を薄くでき、大型化を図ることができる。
【００１１】請求項２の複合構成部品にあっては、別途
防水加工を施さなくとも、水まわり空間に設置できる。
防水加工を施さなくとも、水まわり空間に設置できる。
【００１２】請求項３の複合構成部品の製造方法にあっ
ては、低コストで、経時的にも安定した製品を得ること
ができ、製品の表面部分である木質化粧材に割れが生じ
ない。更にシート材が木質化粧材と芯材との間に介在す
ることで曲げ強度を飛躍的に向上させることができる。
ては、低コストで、経時的にも安定した製品を得ること
ができ、製品の表面部分である木質化粧材に割れが生じ
ない。更にシート材が木質化粧材と芯材との間に介在す
ることで曲げ強度を飛躍的に向上させることができる。
【００１３】請求項４の複合構成部品の製造方法にあっ
ては、予め複数の木質化粧材と紙，織布，不織布の何れ
かからなるシート材とを一体にし、表層材を得ているの
で、最終製品と同面積の高価な単板を使わずとも、巾小
で安価な単板を使って大面積の製品を得ることができ
る。また、芯材の上に、直接、複数の木質化粧材を積層
するのと違って、複数の木質化粧材がシート材により一
体に連結されているので、製造上、木質化粧材を扱いや
すい上、熱圧後、木質化粧材中、若しくは隣接する木質
化粧材間に割れ，隙間が生じることもなく、仮に、木質
化粧材中、若しくは隣接する木質化粧材間に割れ，隙間
が生じたとしても、前記割れ，隙間から芯材の樹脂がは
み出すという不具合が生じることもない。
ては、予め複数の木質化粧材と紙，織布，不織布の何れ
かからなるシート材とを一体にし、表層材を得ているの
で、最終製品と同面積の高価な単板を使わずとも、巾小
で安価な単板を使って大面積の製品を得ることができ
る。また、芯材の上に、直接、複数の木質化粧材を積層
するのと違って、複数の木質化粧材がシート材により一
体に連結されているので、製造上、木質化粧材を扱いや
すい上、熱圧後、木質化粧材中、若しくは隣接する木質
化粧材間に割れ，隙間が生じることもなく、仮に、木質
化粧材中、若しくは隣接する木質化粧材間に割れ，隙間
が生じたとしても、前記割れ，隙間から芯材の樹脂がは
み出すという不具合が生じることもない。
【００１４】請求項５の複合構成部品の製造方法にあっ
ては、熱圧時間を大幅に短縮できる上、複雑な形状の複
合構成部品が得られる。
ては、熱圧時間を大幅に短縮できる上、複雑な形状の複
合構成部品が得られる。
【００１５】
【発明の実施の形態】以下に、表面に木質化粧材を有す
る、本発明の複合構成部品の製造方法を具体的に説明す
る。図１は表層材の分解斜視図である。図２は表層材と
芯材を積層させる前の状態図である。図３は熱圧成形時
の状態図である。図４は熱圧成形後の製品の斜視構成図
である。図５は単板を編んで平面状に形成した斜視構成
図である。
る、本発明の複合構成部品の製造方法を具体的に説明す
る。図１は表層材の分解斜視図である。図２は表層材と
芯材を積層させる前の状態図である。図３は熱圧成形時
の状態図である。図４は熱圧成形後の製品の斜視構成図
である。図５は単板を編んで平面状に形成した斜視構成
図である。
【００１６】本発明で製造される複合構成部品は、図１
に示されるように、予め木質化粧材１，１と、紙，織
布，不織布の何れかからなるシート材２とを一体にし、
表層材１０を得ておく。
に示されるように、予め木質化粧材１，１と、紙，織
布，不織布の何れかからなるシート材２とを一体にし、
表層材１０を得ておく。
【００１７】次いで、表層材１０の裏面に熱硬化性樹脂
製の芯材２０を積層させて（図２）、図３に示すよう
に、図示しないヒーター付きの上型Ａ１と下型Ａ２間に
配置し、プレス機により上型Ａ１を下型Ａ２側に熱圧す
ることにより、表層材１０と芯材２０とを自己接着させ
て製造するものである。
製の芯材２０を積層させて（図２）、図３に示すよう
に、図示しないヒーター付きの上型Ａ１と下型Ａ２間に
配置し、プレス機により上型Ａ１を下型Ａ２側に熱圧す
ることにより、表層材１０と芯材２０とを自己接着させ
て製造するものである。
【００１８】本発明によれば、図４に示すような３次元
形状のカウンターＣ（複合構成部品）を容易に得ること
ができる。なお、本発明品は、芯材２０が熱硬化性樹脂
により構成されてなること、及び、後述するように表層
材１０に熱硬化性樹脂が含浸されているので、芯材２０
及び表層材１０それぞれが熱硬化性樹脂による防水機能
を有するため、水まわり空間に設置できる。
形状のカウンターＣ（複合構成部品）を容易に得ること
ができる。なお、本発明品は、芯材２０が熱硬化性樹脂
により構成されてなること、及び、後述するように表層
材１０に熱硬化性樹脂が含浸されているので、芯材２０
及び表層材１０それぞれが熱硬化性樹脂による防水機能
を有するため、水まわり空間に設置できる。
【００１９】カウンターＣの他にも、壁パネル，床パネ
ル，防水パン，洗面器，浴槽，化粧台等の水まわり製品
を製造することができる。
ル，防水パン，洗面器，浴槽，化粧台等の水まわり製品
を製造することができる。
【００２０】前記木質化粧材１は、熱硬化性樹脂が均一
に含浸されやすいように散孔材が好ましく、例えば、ナ
ラ，ブナ，カバ，ミズナ等の広葉樹をロータリーまたは
スライスして得られた単板が使用され、０．２mm〜２mm
の厚みを有する平板状に形成されている。木質化粧材１
の厚みがとりわけ０．２mm〜０．６mmであれば、熱圧時
間を大幅に短縮できる上、複雑な形状の複合構成部品が
得られるため、好ましい。
に含浸されやすいように散孔材が好ましく、例えば、ナ
ラ，ブナ，カバ，ミズナ等の広葉樹をロータリーまたは
スライスして得られた単板が使用され、０．２mm〜２mm
の厚みを有する平板状に形成されている。木質化粧材１
の厚みがとりわけ０．２mm〜０．６mmであれば、熱圧時
間を大幅に短縮できる上、複雑な形状の複合構成部品が
得られるため、好ましい。
【００２１】前記シート材２は、丈夫で柔らかいものが
良く、紙，織布，不織布の何れでも構わないが、特に、
複雑な形状の場合には、不織布を使用するのが好まし
い。
良く、紙，織布，不織布の何れでも構わないが、特に、
複雑な形状の場合には、不織布を使用するのが好まし
い。
【００２２】表層材１０の製造に当たっては、木質化粧
材１，１とシート材２とを一体化した後に、フェノール
樹脂，メラミン樹脂，不飽和ポリエステル樹脂，エポキ
シ樹脂等の分子量が比較的小さく、木材に含浸しやすい
熱硬化性樹脂を含浸率が３０〜７０％となるよう含浸さ
せておく。熱硬化性樹脂を含浸させた状態の表層材１０
は、熱圧時に水蒸気爆発が起きないように、その含水率
を４〜８％に乾燥調整するのが望ましい。
材１，１とシート材２とを一体化した後に、フェノール
樹脂，メラミン樹脂，不飽和ポリエステル樹脂，エポキ
シ樹脂等の分子量が比較的小さく、木材に含浸しやすい
熱硬化性樹脂を含浸率が３０〜７０％となるよう含浸さ
せておく。熱硬化性樹脂を含浸させた状態の表層材１０
は、熱圧時に水蒸気爆発が起きないように、その含水率
を４〜８％に乾燥調整するのが望ましい。
【００２３】なお、上記例では、木質化粧材１を複数枚
使用しているが、一枚の木質化粧材１をシート材２上に
固定し表層材１０を得てもよい。
使用しているが、一枚の木質化粧材１をシート材２上に
固定し表層材１０を得てもよい。
【００２４】前記芯材２０は、ＳＭＣ，ＢＭＣ等のＦＲ
Ｐ（繊維強化プラスチック）が使用されるが、熱圧時の
圧力ムラが生じにくいＳＭＣを使用するのが好ましい。
なお、芯材２０は、トナー等で木材に近い色に着色され
ているのが好ましい。
Ｐ（繊維強化プラスチック）が使用されるが、熱圧時の
圧力ムラが生じにくいＳＭＣを使用するのが好ましい。
なお、芯材２０は、トナー等で木材に近い色に着色され
ているのが好ましい。
【００２５】本発明では、予め木質化粧材１，１と紙，
織布，不織布の何れかからなるシート材２とを一体に
し、表層材１０を得ているので、最終製品と同面積の高
価な単板を使わずとも、巾小で安価な単板を使って製品
を得ることができる。
織布，不織布の何れかからなるシート材２とを一体に
し、表層材１０を得ているので、最終製品と同面積の高
価な単板を使わずとも、巾小で安価な単板を使って製品
を得ることができる。
【００２６】また、芯材２０の上に、直接、複数の木質
化粧材１を積層するのと違って、複数の木質化粧材１が
シート材２により一体に連結されているので、製造上、
木質化粧材１を扱いやすい上、熱圧後、木質化粧材１
中、若しくは木質化粧材１，１間に割れ，隙間が生じる
こともなく、仮に、木質化粧材１中、若しくは木質化粧
材１，１間に割れ，隙間が生じたとしても、前記割れ，
隙間から芯材２０の樹脂がはみ出すという不具合が生じ
ることもない。
化粧材１を積層するのと違って、複数の木質化粧材１が
シート材２により一体に連結されているので、製造上、
木質化粧材１を扱いやすい上、熱圧後、木質化粧材１
中、若しくは木質化粧材１，１間に割れ，隙間が生じる
こともなく、仮に、木質化粧材１中、若しくは木質化粧
材１，１間に割れ，隙間が生じたとしても、前記割れ，
隙間から芯材２０の樹脂がはみ出すという不具合が生じ
ることもない。
【００２７】加えて、シート材２が木質化粧材１と芯材
２０との間に介在することで曲げ強度が飛躍的に向上し
た。
２０との間に介在することで曲げ強度が飛躍的に向上し
た。
【００２８】なお、成形時には、上型Ａ１，下型Ａ２を
熱圧するものであり、その加熱温度は１３０℃〜１８０
℃となるよう設定され、また圧力は１０kg/cm2〜５０kg
/cm2で、成形時間を３分〜１０分程度に設定して押圧す
るもので、この熱圧により表層材１０に含浸されている
熱硬化性樹脂と芯材２０の熱硬化性樹脂が溶融して、表
層材１０と芯材２０とを良好に貼着一体化させることが
でき、成形と同時に表層材１０と芯材２０とが一体化さ
れるものである。
熱圧するものであり、その加熱温度は１３０℃〜１８０
℃となるよう設定され、また圧力は１０kg/cm2〜５０kg
/cm2で、成形時間を３分〜１０分程度に設定して押圧す
るもので、この熱圧により表層材１０に含浸されている
熱硬化性樹脂と芯材２０の熱硬化性樹脂が溶融して、表
層材１０と芯材２０とを良好に貼着一体化させることが
でき、成形と同時に表層材１０と芯材２０とが一体化さ
れるものである。
【００２９】なお、本発明である複合構成部品が大型製
品である場合には、下型Ａ２にリブ形成用凹部を設けて
おき、熱圧成形時に芯材２０にリブを形成するようにし
てもよい。
品である場合には、下型Ａ２にリブ形成用凹部を設けて
おき、熱圧成形時に芯材２０にリブを形成するようにし
てもよい。
【００３０】更に、木質化粧材１は、図５に示すように
単板１ａ，１ａを編み上げたものを用いることもでき、
このような編み上げた木質化粧材１を用いた本発明品
は、意匠性に富み、曲げ強度が向上し、凹凸とか小さな
アール形状をより良好に形成することができる。
単板１ａ，１ａを編み上げたものを用いることもでき、
このような編み上げた木質化粧材１を用いた本発明品
は、意匠性に富み、曲げ強度が向上し、凹凸とか小さな
アール形状をより良好に形成することができる。
【００３１】なお、３次元的な形状を有する本発明品を
製造する場合には、展開図形状に表層材１０と芯材２０
とを形成しておき、このような表層材１０と芯材２０を
積層させた状態で熱圧すれば、製品に歪みを生じさせる
ことなく、良好な製品を得ることができる。
製造する場合には、展開図形状に表層材１０と芯材２０
とを形成しておき、このような表層材１０と芯材２０を
積層させた状態で熱圧すれば、製品に歪みを生じさせる
ことなく、良好な製品を得ることができる。
【００３２】なお、表層材１０に含浸させる熱硬化性樹
脂や芯材２０に金属銀、または酸化銀，リン酸銀等の銀
化合物、銀担持体、その他、酸化亜鉛，酸化銅，アルミ
ノ珪酸塩系個体粒子，コロイダル銀等の抗菌剤を混入さ
せておけば、抗菌作用を呈する製品を得ることができ
る。
脂や芯材２０に金属銀、または酸化銀，リン酸銀等の銀
化合物、銀担持体、その他、酸化亜鉛，酸化銅，アルミ
ノ珪酸塩系個体粒子，コロイダル銀等の抗菌剤を混入さ
せておけば、抗菌作用を呈する製品を得ることができ
る。
【００３３】
【発明の効果】以上の通り、請求項１の複合構成部品に
あっては、低コストで、かつ経時的にも安定した製品で
あり、しかも、曲げ強度が高く、製品の厚みを薄くで
き、大型化を図ることができる。
あっては、低コストで、かつ経時的にも安定した製品で
あり、しかも、曲げ強度が高く、製品の厚みを薄くで
き、大型化を図ることができる。
【００３４】請求項２の複合構成部品にあっては、別途
防水加工を施さなくとも、水まわり空間に設置できる。
防水加工を施さなくとも、水まわり空間に設置できる。
【００３５】請求項３の複合構成部品の製造方法にあっ
ては、低コストで、経時的にも安定した製品を得ること
ができ、製品の表面部分である木質化粧材に割れが生じ
ない。更にシート材が木質化粧材と芯材との間に介在す
ることで曲げ強度を飛躍的に向上させることができる。
ては、低コストで、経時的にも安定した製品を得ること
ができ、製品の表面部分である木質化粧材に割れが生じ
ない。更にシート材が木質化粧材と芯材との間に介在す
ることで曲げ強度を飛躍的に向上させることができる。
【００３６】請求項４の複合構成部品の製造方法にあっ
ては、予め木質化粧材と紙，織布，不織布の何れかから
なるシート材とを一体にし、表層材を得ているので、最
終製品と同面積の高価な単板を使わずとも、巾小で安価
な単板を使って大面積の製品を得ることができる。ま
た、芯材の上に、直接、複数の木質化粧材を積層するの
と違って、複数の木質化粧材がシート材により一体に連
結されているので、製造上、木質化粧材を扱いやすい
上、熱圧後、木質化粧材中、若しくは木質化粧材間に割
れ，隙間が生じることもなく、仮に、木質化粧材中、若
しくは木質化粧材間に割れ，隙間が生じたとしても、前
記割れ，隙間から芯材の樹脂がはみ出すという不具合が
生じることもない。
ては、予め木質化粧材と紙，織布，不織布の何れかから
なるシート材とを一体にし、表層材を得ているので、最
終製品と同面積の高価な単板を使わずとも、巾小で安価
な単板を使って大面積の製品を得ることができる。ま
た、芯材の上に、直接、複数の木質化粧材を積層するの
と違って、複数の木質化粧材がシート材により一体に連
結されているので、製造上、木質化粧材を扱いやすい
上、熱圧後、木質化粧材中、若しくは木質化粧材間に割
れ，隙間が生じることもなく、仮に、木質化粧材中、若
しくは木質化粧材間に割れ，隙間が生じたとしても、前
記割れ，隙間から芯材の樹脂がはみ出すという不具合が
生じることもない。
【００３７】請求項５の複合構成部品の製造方法にあっ
ては、熱圧時間を大幅に短縮できる上、複雑な形状の複
合構成部品が得られる。
ては、熱圧時間を大幅に短縮できる上、複雑な形状の複
合構成部品が得られる。
【図１】表層材の分解斜視図である。
【図２】表層材と芯材を積層させる前の状態図である。
【図３】熱圧成形時の状態図である。
【図４】熱圧成形後の製品の斜視構成図である。
【図５】単板を編んで平面状に形成した木質化粧材の斜
視構成図である。
視構成図である。
１ 木質化粧材 １ａ 単板 ２ シート材 １０ 表層材 ２０ 芯材 Ａ１ 上型 Ａ２ 下型 Ｃ カウンター（複合構成部品）
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 ＦＩ Ｂ３２Ｂ 31/20 Ｂ３２Ｂ 31/20 Ｅ０３Ｃ 1/20 Ｅ０３Ｃ 1/20 Ｚ Ｅ０４Ｃ 2/24 Ｅ０４Ｃ 2/24 Ｅ０４Ｆ 13/10 Ｅ０４Ｆ 13/10 Ａ
Claims (5)
- 【請求項１】 木質化粧材と芯材とからなる複合構成部
品であって、該木質化粧材と該芯材との間には紙，織
布，不織布の何れかからなるシート材が介在することを
特徴とする木質系複合構成部品。 - 【請求項２】 カウンター，壁パネル，床パネル，防水
パン，洗面器，浴槽，化粧台の何れかに使用される請求
項１に記載の木質系複合構成部品。 - 【請求項３】 芯材と表層材とを成形型内に配置し、熱
圧することにより該芯材と該表層材との複合構成部品を
製造する方法であって、前記芯材は、熱硬化性樹脂から
構成され、前記表層材は、木質化粧材を紙，織布，不織
布の何れかからなるシート材上に固定したものによって
構成され、前記表層材の前記シート材側に前記芯材を配
設するように成形型内に配置したことを特徴とする木質
系複合構成部品の製造方法。 - 【請求項４】 請求項３において、複数の木質化粧材を
前記シート材上に固定したことを特徴とする木質系複合
構成部品の製造方法。 - 【請求項５】 請求項３または請求項４において、前記
木質化粧材の厚さが０．２mm〜０．６mmであることを特
徴とする木質系複合構成部品の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9316040A JPH11129208A (ja) | 1997-10-30 | 1997-10-30 | 木質系複合構成部品及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9316040A JPH11129208A (ja) | 1997-10-30 | 1997-10-30 | 木質系複合構成部品及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11129208A true JPH11129208A (ja) | 1999-05-18 |
Family
ID=18072600
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9316040A Pending JPH11129208A (ja) | 1997-10-30 | 1997-10-30 | 木質系複合構成部品及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11129208A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006289739A (ja) * | 2005-04-08 | 2006-10-26 | Hida Sangyo Kk | 木製圧縮格子状材の発明 |
| CN102756419A (zh) * | 2012-06-27 | 2012-10-31 | 杨明杰 | 一种双向模压卷曲堆积人造板的生产方法 |
| CN102770269A (zh) * | 2010-01-15 | 2012-11-07 | 塞拉洛克创新比利时股份有限公司 | 通过热和压力产生的设计 |
| CN105818224A (zh) * | 2016-03-28 | 2016-08-03 | 浙江农林大学 | 重组竹仿木纹装饰材生产方法 |
| CN113799409A (zh) * | 2021-09-07 | 2021-12-17 | 东北林业大学 | 表面装饰木塑复合材料的制备方法 |
-
1997
- 1997-10-30 JP JP9316040A patent/JPH11129208A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006289739A (ja) * | 2005-04-08 | 2006-10-26 | Hida Sangyo Kk | 木製圧縮格子状材の発明 |
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| CN113799409A (zh) * | 2021-09-07 | 2021-12-17 | 东北林业大学 | 表面装饰木塑复合材料的制备方法 |
| CN113799409B (zh) * | 2021-09-07 | 2022-07-05 | 东北林业大学 | 表面装饰木塑复合材料的制备方法 |
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