JPS5830142B2 - 積層成形体の製造方法 - Google Patents

積層成形体の製造方法

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JPS5830142B2
JPS5830142B2 JP49099476A JP9947674A JPS5830142B2 JP S5830142 B2 JPS5830142 B2 JP S5830142B2 JP 49099476 A JP49099476 A JP 49099476A JP 9947674 A JP9947674 A JP 9947674A JP S5830142 B2 JPS5830142 B2 JP S5830142B2
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nonwoven fabric
layer
bulky nonwoven
molded
manufacturing
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JP49099476A
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堅 五島
淳平 鈴木
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Nihon Tokushu Toryo Co Ltd
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Nihon Tokushu Toryo Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は建築、車両、家具、日用品等の内装材もしくは
外装材として有用な積層成形体の工数の少ない大量生産
に適する製造方法に関するものである。
従来より建築、車両、家具、日用品等の内装材や外装材
として、プレスポードやハードボード等とウレタンフオ
ーム等のクッション材と塩化ビニル樹脂系シート等の表
皮材とをウェルダー加工により積層成形した成形体や、
表皮材、クッション材等を夫々刃1個に成形した後接着
剤により貼合せた貼着体などが用いられている。
これら従来公知の技術による製品の製法においては、製
造工程が複雑であること、複雑な曲面加工等が゛出来な
いこと、再に得られた製品の美観、防音性、耐久性等に
欠ける点があること等の欠陥が認められる。
これら欠陥を排除すべく各種検討が行なはれてはいるが
末だ満足し得る製法および製品が提供されるに至ってい
ないのが一般的現状である。
たとえば合成樹脂を含浸させ賦形性を与えた通気恨フェ
ルト状物を加熱加圧し硬化せしめて成形体を得、該成形
体の外表面にクッション材を裏装した熱可塑性合成樹脂
シートを真空成形により被覆接着し一体とする方法が「
車両用内装板の製造方法」として提案された(特公昭4
8−38783)。
該提案によれば曲面、凹凸面の成形をなし得る利点が認
められる。
然るに、該提案には工数が少なく大量生産が可能なる効
果が認められる旨の記載がなされてはいるものの、実質
的には加熱加圧成形および真空成形の全く異なる二つの
成形工程を要し大量生産には不向きであり、工数が少な
いとは認められない。
かくの如く全面に亘りクッション層を有する積層成形体
の工数が少なく大量生産に適する製造方法の開発が望渣
れて久しい。
か\る実情に鑑み、本発明者らは鋭意研究の結果本発明
を完成するに至ったものであり、而して本発明の目的は
、任意の形状としたすぐれた物性を有する建築、車両、
家具、日用品等の内装材や外装材として有用な積層成形
体を極めて少ない工数で大量に生産する優れた製造方法
を提供することにある。
即ち、本発明の要旨は 結合剤として含有せしめた熱硬化性合成樹脂をほぼ完全
に硬化せしめた弾性に富み軟質の嵩高性不織布層Aと結
合剤として含有せしめた熱硬化性合成樹脂の二部もしく
は全てを末た硬化せしめない嵩高性不織布層Bおよび必
要に応じて成形し得る表皮材Cを該嵩高性不織布層Aの
面に積層して後、該積層体の全面に亘って加熱下で加圧
を加えることにより成形一体化し、少くとも弾性に富む
防音層A面と剛性に富み型保持性の良好な圧縮層B面と
を全面に亘って形成する積層成形体の製造方法 に存するものである。
本発明の弾性に富み軟質の嵩高性不織布層Aは合成繊維
、天然繊維、再生繊維、それらの混合繊維、無機質繊維
状材料などの不連続繊維材料およびフェノール樹脂、エ
ポキシ樹脂、ウレタン樹脂などの熱硬化性合成樹脂を含
有してなる層である。
この層を形成する嵩高性不織布Aは従来公知の乾式、湿
式等の嵩高性フェルト状物、嵩高性不織布等の製造方法
により得ることができるが、該嵩高性不織布Aは本発明
積層成形体として積層される前段階ですでに含有する熱
硬化性合成樹脂が完全に硬化されていることを必須とす
るもので一体成形時の加熱加圧によっては単に加圧効果
が与えられるのみで脱型後は元の厚み1で復元して軟質
状で弾性を維持しつマけるものである。
熱硬化性樹脂が実質的に硬化を完了していない場合脱型
後に元の厚み1で復元せずクッション性と防音性(吸音
性)を維持し得ない。
曲げ剛性に富み型保持性の良好な圧縮された不織布層を
形成する嵩高性不織布Bは、前記の不連続繊維材料およ
び熱硬化性合成樹脂を含有してなる層であり、組成とし
ては前記の弾性に富み軟質の嵩高性不織布層Aと同一で
あっても異っていても良い。
この不織布層Bの曲げ剛性および良好な型保持性は、一
体成形時の加熱加圧成形により与・えられるものであり
、従来公知の乾式、湿式等の嵩高性不織布や嵩高性フェ
ルト状物等の製造方法において含有される熱硬化性合成
樹脂を硬化せしめる加熱Pの加熱温度や線速を加減する
ことによって含有される熱硬化性合成樹脂の一部もしく
は全てを硬化せしめずに生成品として取り出し一体成形
工程に供することを必須としており、未硬化の熱硬化性
樹脂が残存しない場合、次の工程の加熱加圧成形を行う
ことによっても剛性に富む型保持性を得られるものでは
ない。
こ\で良好な型保持性とは、成形後の歪み、変形、収縮
などの現象がなく、装着工程等の取り扱い時においても
型くずれなどがなく強固に型を保持することを意味する
表皮層Cとしては、塩化ビニル樹脂シート、例えば塩ビ
レザーと通称されるもの、やゴム系シートなど成形し得
る熱可塑性乃至熱硬化性樹脂フィルム乃至シートなどで
あれば良い。
本発明積層成形体の弾性に富み軟質の嵩高性不織布層A
および曲げ剛性に富み型保持性の良好な圧縮された不織
布層Bの夫々の特性値として折曲げ強度をあげることが
゛出Sが、この折曲げ強度は加熱加圧条件、厚みなど′
こより左右されるが前者のそれは後者のそれの80%以
下であることが好1しく、よりいっそう好1しくは10
饅以下である。
以下に製造方法について更に詳細に説明を行う。
結合剤として含有せしめた熱硬化性合成樹脂を完全に硬
化せしめた嵩高性不織布Aは、−Ji[9的には不連続
な繊維材料および該繊維材料に撒布された熱硬化性樹脂
粉末をフリースとし、該フリースを加熱fに導入し、前
記熱硬化性樹脂の溶融硬化温度以上に加熱して得ること
が出来る。
熱硬化性樹脂のエマルジョンや溶液を用いる方法によっ
ても良く、結合剤の熱硬化性樹脂が完全に溶融硬化して
いれば市販の嵩高性不織布を用いることも出来る。
結合剤として含有せしめた熱硬化性樹脂の一部もしくは
全てを末だ硬化せしめない嵩高性不織布Bは、前記嵩高
性不織布Aの製法工程において加熱沢における加熱を、
含有せしめた熱硬化性樹脂の硬化温度未満の温度で行う
ことによって得ることが出来る。
好さしくは、該樹脂の溶融温度以上硬化温度未満に加熱
することである。
含有せしめた熱硬化性樹脂を溶融せしめることは、積層
工程に於てフリースの取り扱いが極めて容易となり有利
な条件である。
また前記樹脂の一部が硬化することは差支えないが、硬
化反応が進行したとしても一部分に押さえるべきで、嵩
高性不織布Ae積重ねて加熱加圧成形を行う際に曲げ剛
性に富み型保持性の良好な堅固なるボード状となすに足
る未硬化の前記樹脂を残存せしめることが必須である。
必要に応じて用いる表皮材Cは、前記嵩高性不織布Aお
よびBと同時に加熱加圧成形を行う場合には成形し得る
材料であることを必須とするが塩化ビニル樹脂系シート
、ゴム系シート、その他の樹脂系シートやフィルムの市
販の物で充分である6ついで前記嵩高性不織布Aおよび
B1および必要に応じて表皮材Cを所定の形状、例えば
矩形等に裁断し、前記AおよびBを積重ね、表皮材Cを
用いる場合には前記Aの上に表皮材Cを接着剤の層を介
してもしくは介さずに積重ね、加熱加圧成形を行うもの
である。
また裁断と積重ねの順序は逆であっても良いことは勿論
である。
加熱加圧成形の条件としては、前記嵩高性不織布Aおよ
びBの二層の場合には、成形機の接触面温度を上下両面
同一温度とすることによって良く、表皮材Cを用いる場
合には表皮材C面の耐熱性、成形性等を考慮して表皮材
C面を下面即ち前記不織布B面より低温とする等の調整
を要するが、加熱温度は少くとも前記不織布Bの接する
面については含有する熱硬化性樹脂の硬化温度以上とす
ることか必須条件である。
加圧条件については、殆んどの場合大きな加圧は不要で
あるが前記不織布Bを曲げ剛性に富み型保持性の良好な
、堅固なるボード状と成すには全面に亘って加圧を加え
ることは好1しく、このことは前記不織布Aが脱型復元
に復元することにより可能となったものである。
本発明の積層成形体は表皮材を同時に成形することが可
能であってこれよりその1\各種内装材外装材として緩
衝性にすぐれ、防音性、耐久性、強度等に秀れた材料と
して幅広く利用に供し得るものである。
しかも本発明製造方法については、従来技術では考え得
ない程工数を低減し、容易に簡単な工程で一時に成形す
ることが出来、大量生産に適するものである。
また表皮層を設けずに二層の積層成形体として被装着体
に貼着したる後、表皮に紙、アスベスト紙、プラスチッ
クフィルムなどを貼り、内装、外装とすることも可能で
ある。
以下に実施例を挙げて本発明のより詳細な理解に供する
当然のことながら本発明は以下の実施例のみに限定され
るものではない。
実施例 1 反毛75重量部、フェノール樹脂粉末(硬化温度150
℃)25重量部よりなるフリースをフリース形成機で形
成し200°Cの加熱Pで充分に加熱しフェノール樹脂
の硬化を完全に行ない厚さ約25X1面密度1200g
/m2の嵩高性不織布Aを得た。
反毛72重齢限フェノール樹脂粉末(硬化温度150℃
)23重量部、熱可塑性樹脂粉末(融点1208C)5
重量部よりなるフリースを形成し140’Cの加熱沢へ
導入し、厚さ約30鬼、面密度1500.F/mの未硬
化フェノール樹脂含有不織布Bを得た。
前記嵩高性不織布Aおよび前記不織布Bおよび市販の塩
化ビニル樹脂シートを夫々縦横1mの大きさのシート状
に裁断し、前記塩化ビニル樹脂シート裏面に接着剤を塗
布し前記嵩高性不織布Aを貼着したのち、塩化ビニル樹
脂シート面を上にして前記不織布B上に裁置し、前記不
織布Bの接する成形型を200℃、前記塩化ビニル樹脂
シートの接する成形型を100℃とした加熱加圧成形機
を用いて成形した。
これより厚さ約5鬼で折曲げ強度(7CrrLx20覗
の試験片)が4kgの曲げ剛性に富み型保持性良好な圧
縮された不織布層Bと厚さ約10%で折曲げ強度(前記
と同じ)が200gの弾性に富み軟質の嵩高性不織布層
Aと塩化ビニル樹脂シート層よりなる本発明の積層成形
体を得た。
このものは全ゆる面において緩衝性にすぐれ、重量感の
あるしかも防音性、美観などにすぐれており、内装材と
して極めて有用であった。
実施例 2 反毛60重量部、落綿20重量部およびフェノール樹脂
粉末(硬化温度150℃)20重量部よりなるフリース
を加熱Pで230℃に加熱し厚さ30$s面密度130
0g/mfの嵩高性不織布Aを得た。
反毛70重量部、合成繊維5重量部、フェノール樹脂粉
末(硬化温度150℃)25重量部よりなるフリースを
形成し140℃の加熱沢に導入し厚さ20%、面密度s
o o g/m”の未硬化フェノール樹脂含有不織布
Bを得た。
前記嵩高性不織布Aに表皮材として市販の塩ビレザーと
通称される塩化ビニル樹脂シートを接着剤を用いて貼着
し、前記不織布B上に裁置し、塩ビレザー面100℃、
不織布B面230℃の加熱条件で加熱加圧成形して車両
用天丼材を得た。
このものは防音性、美観等にすぐれ車両用天井材として
極めて効果的であった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 結合剤として含有せしめた熱硬化性合成樹脂をほぼ
    完全に硬化せしめた弾性に富み軟質の嵩高性不織布層A
    と結合剤として含有せしめた熱硬化性合成樹脂の一部も
    しくは全てを末だ硬化せしめない嵩高性不織布層Bおよ
    び必要に応じて成形し得る表皮材Cを該嵩高性不織布層
    Aの面に積層して後、該積層体の全面に亘って加熱下で
    加圧を加えることにより成形一体化し、少くとも弾性に
    富む防音層A面と剛性に富み型保持性の良好な圧縮層B
    面とを全面に亘って形成することを特徴とする積層成形
    体の製造方法。
JP49099476A 1974-08-31 1974-08-31 積層成形体の製造方法 Expired JPS5830142B2 (ja)

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JPS53112015U (ja) * 1977-02-15 1978-09-07
JPS5795437A (en) * 1980-12-06 1982-06-14 Nippon Tokushu Toryo Kk Method of forming vulcanized rubber on product formed by deep drawing of bulky unwoven cloth

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JPS4917027A (ja) * 1972-06-09 1974-02-15
JPS4920822A (ja) * 1972-06-22 1974-02-23

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