JPS6241032A

JPS6241032A - インモ−ルド射出成形用発泡シ−ト

Info

Publication number: JPS6241032A
Application number: JP18253185A
Authority: JP
Inventors: 高春吉見; 境田　昭二
Original assignee: Toyoda Gosei Co Ltd
Current assignee: Toyoda Gosei Co Ltd
Priority date: 1985-08-20
Filing date: 1985-08-20
Publication date: 1987-02-23

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】発明の目的（産業上の利用分野）この発明はインモールド射出成形用発泡シートに係り、
詳しくは自動車用内装品、屋内装置品等の各種樹脂成形
品をインモールドｑｑ出成形する際に、射出成形用金型
にセットして使用され、成形後は当該樹脂成形品の表皮
となる発泡シートに関するものである。

（従来の技術）自動車用内装品、屋内装置品等の各種合成樹脂成形品に
おいては、優れた外観を付与するとともに、樹脂表面の
傷、色むら等の欠陥を隠ずために、表面に削材による装
飾を施すことが有用である。

ざらに、外観上の問題のみならず、手触り感をソフトに
するためには、樹脂成形品の表面に発泡シートを設ける
ことが望ましい。

そこで、本発明者らは合成樹脂よりなる発泡層の裏面に
布を取着した発泡シートを開発し、この発泡シートの裏
面に合成樹脂をインモールド割出成形してなる樹脂成形
品を既に発明している。この発泡シートは、射出時の溶
融樹脂の熱を布が遮断するので、発泡層の損傷が防止さ
れる等という特徴を有している。

この発泡層の裏面に取着する布には、どのような布目、
厚さ、密度、糸種等を有する布（織布又は不織布を問わ
ない）を用いてもよい。しかし、発泡シートが最終的に
樹脂成形品に取着されると布は発泡層により外部から見
えなくなること、種々の布のなかで特に低価格なのは不
織布であること、さらに不織布と合成樹脂との接着性が
よいこと等を総合的に勘案すると、不織布が最も適して
いるということができる。

（発明が解決しようとする問題点）しかしながら、上記のように不織布を用いた場合にも、
次のような問題点がある。すなわち、不織布の目付量が
少ないと、射出圧力に負けて破れたり、不織布の表面ま
で溶融樹脂が侵み出たり覆るおそれがある。逆に目付間
が多いと、シート厚が増して金型セット時に対応するよ
うに不織布の事前の予備成形が困難となり、不織布であ
ってもコストが高くなる等の問題がおる。

発明の構成（問題点を解決するための手段）本発明は上記問題点を解決するため、部分的に圧縮加工
部を形成した不織布を発泡層の裏面にバッキング層とし
て取着してインモールド射出成形用発泡シートを構成し
た。

（作用）本発明においては、不織布に部分的に圧縮加工部を形成
したので、圧縮加工部において不織布の繊維の密度が高
まり、繊維どうしが固着している。

従って、不織布の繊維が圧縮加工部においてほぐれにく
くなり、不織布全体の強度が高くなる。

一方、同繊維は部分的に固着するにすぎないので、不織
布の折曲性はほとんど低下せず、発泡シートの成形性も
良好である。

従って、発泡シートを複雑な形状に成形するときでも、
不織布はほぐれず追従性がよい。また、薄い不織了行な
いし目付量の少ない不織布を用いてもほぐれないため、
ざらに発泡シートの成形性が向上する。

また、発泡シートの裏面に合成樹脂をインモールド射出
成形する際には、不織布の強度が向上しているので、発
泡シートは射出圧力で破られにくい。さらに、圧縮加工
部において繊維密度が高まっているので、溶融樹脂が不
織布から浸み出しにくい。また、不織イ［が溶融樹脂の
熱を遮断するため、発泡層は＠傷しにくい。射出された
合成樹脂は不織布の繊維に対してアンカー効果により強
固に接合される。

（実施例）以下、本発明を具体化したインモールド射出成形用発泡
シート（以下、単に発泡シートという）の第一実施例を
第１〜５図に従って説明する。

発泡シート１の最表面は加飾層２にて構成され、本実施
例の加飾層２にはループを備えたナイロン製のファブリ
ックが用いられている。このナイロンループは弾力性に
富むため、射出圧力に対してつぶれにくくなっている。

加飾層２の裏面には発泡層３が熱溶着又は接着剤による
接着によって取着されている。この発泡層３は発泡ウレ
タン樹脂により厚さ１〜１０ｍに形成されている。ウレ
タン樹脂は熱硬化性なので、発泡層３はインモールド射
出成形時に熱を受【プても軟化せず、従ってつぶれにく
い。

発泡層３の裏面にはバッキング層として不織布４が熱溶
着又は接着剤による接着によって取＠されている。この
不＊布４にはナイロン、ポリエステル、ポリプロピレン
等の繊維よりなる不織イｌＴが用いられており、目付間
（ここでは、１ｍ２当たりの重量で表わす）が３０〜３
００ｇ／ｍ２の範囲内にあるものが採用されている。

また、同不織布４には第１，２図に示すように部分的に
圧縮加工部５が形成され、同圧縮加工部５は格子点上に
配列して全体に分散されている。

また、圧縮加工部５はパンチ加工によって不織布４を両
面から加圧して形成されるため、第１図に示すように圧
縮加工部５における不織布４の繊維は中間部で密度が高
まり、繊維どうしが固着されている。

本実施例の発泡シート１は以上の通り構成されているの
で、不熾イ■４の繊維が圧縮加工部５における部分的な
固着によってほぐれにくくなり、不織布４全体の強度が
高くなる。一方、同繊維は部分的に固着するにすぎない
ので、不織布４の折曲性はほとんど低下せず、発泡シー
ト１の成形性も良好である。

従って、発泡シート１を複雑な形状に成形するときでも
、不織布４はほぐれず追従陛がよい。また、薄い不織布
ないし目何吊の少ない不織布を用いてもほぐれないため
、さらに発泡シート１の成形性が向上する。

また、発泡シート１の裏面に合成樹脂をインモールド射
出成形する際には、不織布４の強度が向上しているため
、発泡シート１は射出圧力で破られにくい。さらに、圧
縮加工部５において繊維密度が高まっているので、溶融
樹脂が不織布４から浸み出しにくいという効果も奏する
。

さて、以上のように構成された発泡シート１を使用して
、第３図に示すような樹脂成形品の一つである自動車用
センターピラー内装材を装造するときの成形方法を、第
４，５図に従って説明する。

まず、この発泡シート１を内装材の形状に対応するよう
大きめにトリミング加工した後、第４図に示す通り発泡
シート１を射出成形装置の可動型１５にセットづる。

続いて、第５図に示す通り可動型１５及び固定型１６を
型合わせし、溶融したポリプロピレン（Ｐ　Ｐ　）　＠
脂をインモールド射出成形すれば、発泡シート１が射出
圧力によって可動型１５のへ１１而に押し付けられ、発
泡シート１の不織イｆｉ＝１の裏面にＰＰ樹脂製の基材
６が一体形成される。

このとき、本実施例の発泡シーｌへ１は可動型１５の形
状によく追従し、不織イ５４の繊維もほとんどほぐれな
い。また、発泡シー１〜１はｑｌ出圧力で破られにくく
、溶融樹脂は不織布４から浸み出しにくい。

また、射出成形時における溶融ＰＰ（Ｓ１脂の熱は不織
布４が遮断するため、発泡層３の損傷が防止される。ざ
らに、不織布４は基材６に対してアンカー効果で強固に
接合されているため、発泡シート１に多少の外力が加わ
っても剥離したり、破損したりすることがない。待に、
ポＩノオレフイン系樹脂の一つであるＰＰ樹脂は極性基
を持たず、接着性が低いため、接着剤を用いなくても高
い接合力の得られる上記アンカー効果は有用である。

また、加飾層２として用いた）１プリツタのナイロンル
ープが弾力性に冨んでいるので、同加飾層２は射出圧力
に対してほとんどつ７Ｓれない。

次に、本発明の第二実施例を第６図に従って説明づると
、この実施例は加ｆｓ層２として前記ファブリツタに代
えて軟質塩化ビニル悩脂シートを用いた点においてのみ
第一実施例と相違している。

同シートの材料は軟質なものであれば任意に変更するこ
とができる。

従って、この実施例も第一実施例と同様の効果を奏する
外、ファブリツタとは異なる手触り感が得られる。

なお、この発明は前記各実施例の構成に限定されるもの
ではなく、例えば次のよう（こ具体化することもできる
。

（１）不織＠４に形成づ−る圧縮加工部５は、不織布４
の全体に及ばず、部分的なしのであれば、どのような位
置、配置又は数量で形成してもよい。

例えば、第７図に示すように、短い線分状の圧縮加工部
５を互い違いに分散配置したり、第８図に示すように、
クロス形状の圧縮加工部５を分散配置したりすることが
できる。このように、分散して設けることによって、不
１イ［４の強度及び成形性を全体にわたってほぼ均一に
することができる。

（２）また、不織布４をパンデフＪ［Ｉ下により片面の
みから加圧すれば、第９図に示すように圧縮加工部５を
反対面側に形成することか′Ｃきる。

（３）発泡層３にはウレタン樹脂以外に、ポリＪ２２化
ビニル、ポリプロピレン、ポリエステル、へＢＳ１エチ
レンビニルアセテ−１〜、ゴム等の各種（Ａ料を発泡さ
せてなるものを用いることかできる。

（４）加飾層２は各実施例のものに限定されず、前記各
加飾層を組合わせる等、任意に設けることができる。

（５）本発明において、射出成形の語は反応射出成形も
含む包括的な射出成形を意味している。

（６）本発明の用途としてはセンターピラーの内装品以
外に、自動車のドアの内張り、天井材、インストルメン
トパネル等の自動車用内装品を始め、家具、建具、壁材
等の各種樹脂成形品が挙げられる。

発明の効果本発明の樹脂成形品は、以下の通り優れた効果を奏する
。

不織布の繊維がほぐれにくくなり、発泡シートの強度を
向上させることができる。従って、発泡シートは射出圧
力で破られにくく、溶融樹脂が不織布から浸み出しにく
い。また、発泡シートの成形性も良好で、成形型への追
従性に優れる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明を具体化した第一実施例を示す断面図、
第２図は同じく裏面図、第３図は第一実施例を用いて製
造した自動車用センターピラー内装材を示ず断面図、第
４，５図は同内装材の製造方法を示し、第４図は型合せ
前の断面図折佃咎、第５図は型合せ後の断面図である。第６図は第二実施例を示す断面図、第７図及び第８図は
圧縮加工部の配列の別例を示す裏面図、第９図は圧縮加
工部の別例を示す断面図である。発泡シート１、加飾層２、発泡層３、不織布４、圧縮加
工部５゜特許出願人　　　　　　豊田合成株式会社代　理　人　
　　　　　弁理士　　恩１）博宣第１図第２図

Claims

【特許請求の範囲】１、部分的に圧縮加工部（５）を形成した不織布（４）
を発泡層（３）の裏面にバッキング層として取着したこ
とを特徴とするインモールド射出成形用発泡シート。２、圧縮加工部（５）は分散して形成されている特許請
求の範囲第１項に記載のインモールド射出成形用発泡シ
ート。３、発泡層（３）は表面に加飾層（２）を備えている特
許請求の範囲第１項に記載のインモールド射出成形用発
泡シート。４、加飾層（２）はループを備えたナイロン製のファブ
リックである特許請求の範囲第３項に記載のインモール
ド射出成形用発泡シート。５、加飾層（２）は合成樹脂よりなる軟質シートである
特許請求の範囲第３項に記載のインモールド射出成形用
発泡シート。