JPH06143399A - プラスチック製表皮材の成形方法 - Google Patents

プラスチック製表皮材の成形方法

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JPH06143399A
JPH06143399A JP4322717A JP32271792A JPH06143399A JP H06143399 A JPH06143399 A JP H06143399A JP 4322717 A JP4322717 A JP 4322717A JP 32271792 A JP32271792 A JP 32271792A JP H06143399 A JPH06143399 A JP H06143399A
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JP
Japan
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product
skin material
convex
product part
molding
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JP4322717A
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English (en)
Inventor
Yuji Tajima
裕士 田島
Kazuhisa Ando
和久 安藤
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Inoac Corp
Original Assignee
Inoue MTP KK
Inoac Corp
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  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 製品部との間に深い凹形状を生じさせる凸部
を非製品部に有するプラスチック製表皮材を、プラスチ
ックシートの真空成形により成形する際に、成形不良を
生じないようにする。 【構成】 凸形状の製品部12と、前記製品部の端部か
ら外側へ屈曲して伸びる非製品部14とを有し、前記非
製品部14には製品部12との間に凹部を生じさせる凸
部が形成されたプラスチック製表皮材を、プラスチック
シートの真空成形により成形する方法において、前記非
製品部の凸部が形成される部分のプラスチックシート
を、前記凸部に代えて、前記凸部とは凹凸が反対の凹形
状15に真空成形し、その後前記凹形状15の部分を反
転させて凸部にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、プラスチック製表皮
材の成形方法に関し、特にはプラスチックシートの真空
成形によりプラスチック製表皮材を得る方法に関する。
【0002】
【従来の技術】プラスチック製表皮材は、自動車のイン
ストルメントパネルパッド、コンソールリッド、その他
の製品に広く用いられている。そのプラスチック製表皮
材の中でも、図8に示すような表皮材10と発泡体30
と基材32が一体となった発泡製品の一体成形に際して
は、製品部12と、その製品部12の端部から外側に伸
びる非製品部14とを有する表皮材が多用されている。
【0003】前記発泡製品の一体成形は、表皮一体発泡
成形と称されるもので、表皮材10を発泡成形型(図示
せず)内の一方の型面に配置し、他方の型面には基材
(インサートとも称される。)32を配置し、表皮材1
0内にウレタンフォーム原料等の液状発泡原料を注入
し、基材32と表皮材10との間で発泡させて、基材3
2および表皮材10と一体に発泡体30を成形するもの
である。その際、表皮材の非製品部14は、発泡成形型
の型分割面で挟まれて主に表皮材周縁のシールに用いら
れる。そして、前記発泡成形後に表皮材の非製品部14
は図8の矢印の位置で切除される。
【0004】また、発泡製品の中には、製品の組み付け
後に外部から見えなくなる基材32の縁部に、取り付け
等のための凸部34が設けられることがある。その場合
には、発泡製品の表皮一体発泡成形時に基材の凸部34
に重ねられる表皮材の非製品部14にも、あらかじめ基
材の凸部34形状に応じた凸部16が形成される。その
非製品部の凸部16は、前記表皮一体発泡成形時に表皮
材10の非製品部14が、基材32の縁部の凸部34に
ぶつかって発泡成形型の閉型を妨げるのを防ぐためにあ
る。
【0005】ところで従来、前記のような非製品部に凸
部を有するプラスチック製表皮材の簡便な成形方法とし
て、真空成形法を用いる方法がある。その真空成形法に
よる表皮材の成形は、図9に示すように、あらかじめ加
熱により軟化させた熱可塑性のプラスチックシート36
を、凸形状の製品部成形面38とその外周の非製品部成
形面40とを有する真空成形型42の型面44に真空吸
引して型面形状と等しい形状に付形し、その状態でプラ
スチックシート36を冷却して形状を固定するものであ
る。真空成形型の製品部成形面38と非製品部成形面4
0は、前記表皮材の製品部と非製品部を成形する型面で
ある。また、その非製品部成形面40には、前記表皮材
の非製品部の凸部を成形するための凸部46が形成され
ている。
【0006】しかし、前記の真空成形により得られた表
皮材には、図10に示すように表皮材47の製品部48
と非製品部の凸部50との間52にブリッジ54が形成
されたり、あるいはその製品部48と非製品部の凸部5
0との間52が成形不良(以下前記のブリッジも含めて
成形不良という。)になることがあった。しかも、その
成形不良部は、製品部48の外面と非製品部の凸部50
間に形成されるため、後にその成形不良部を切除して
も、その切除跡が製品部48の外面に残り、表皮材の外
観を損なう問題がある。
【0007】前記表皮材の成形不良は、真空成形型42
の非製品部成形面40に形成された凸部46により、そ
の非製品部成形面の凸部46と製品部成形面38との間
に深い凹部45を生じ、加熱軟化によるプラスチックシ
ートの変形性および伸びでは前記型面の凹部45に沿っ
てプラスチックシートを真空吸引できないことによる。
【0008】この成形不良をなくすには、表皮材の形状
を変更し、それによって真空成形型の型面から深い凹部
をなくして、プラスチックシートが型面に吸引密着され
易いようにすればよい。しかし、前記のように表皮材に
よっては、製品部との間に凹部を生じる凸部が非製品部
に必要な場合があり、その場合には真空成形型の型面か
ら深い凹部をなくすことができなかった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】そこでこの発明は、製
品部との間に凹部を生じさせる凸部を非製品部に有する
プラスチック製表皮材を、プラスチックシートの真空成
形により成形する場合に、成形不良を生じないようにで
きる成形方法を提供する。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は、凸形状の製
品部と、前記製品部の端部から外側へ屈曲して伸びる非
製品部とを有し、前記非製品部には製品部との間に凹部
を生じさせる凸部が形成されたプラスチック製表皮材
を、プラスチックシートの真空成形により成形する方法
において、前記非製品部の凸部が形成される部分のプラ
スチックシートを、前記凸部に代えて、前記凸部とは凹
凸が反対の凹形状に真空成形し、その後前記凹形状の部
分を反転させて凸部にすることを特徴とするプラスチッ
ク製表皮材の成形方法に係る。
【0011】
【作用】プラスチックシートは、本来非製品部の凸部が
形成される部分が、前記凸部に代えて、一旦前記凸部と
は凹凸が反対の凹形状に真空成形される。そのため、プ
ラスチックシートは、非製品部の凹形状部から凸形状の
製品部までが一連の凸形状として真空成形されることに
なり、製品部の端部付近に深い凹部が存在しないので、
その製品部の端部付近に真空吸引不良からなる成形不良
を生じることがない。
【0012】また、前記非製品部における凹形状部の底
部付近だけを見れば、その底部部分は凹部からなるた
め、その底部部分で真空吸引不良を生じる可能性があ
る。しかし、その底部部分は、製品部の端部から離れた
位置にあるため、たとえ成形不良を生じても、その成形
不良部を含む非製品部を製品端部から切除すれば、何等
表皮材の外観が損なわれることがない。
【0013】
【実施例】以下添付の図面に従ってこの発明を詳細に説
明する。図1は、この発明の一実施例における真空成形
時を示す真空成形型等の断面図、図2はその真空成形型
のA部を示す斜視図、図3は真空成形後のプラスチック
シートの断面図、図4はそのB部の斜視図、図5は5−
5線に沿う断面図、図6は反転後の表皮材の非製品部を
示す斜視図、図7は7−7線に沿う断面図、図8はその
表皮材を用いて成形された発泡製品の断面図である。
【0014】まずこの発明の実施によって得られるプラ
スチック製表皮材10について説明する。そのプラスチ
ック製表皮材10は、前記した表皮一体発泡成形に用い
られるもので、図6ないし図8に示すように凸形状の製
品部12と、その製品部12の端部から外方へ伸びる非
製品部14とからなる。表皮材の非製品部14は、この
表皮材10を用いて行う表皮一体発泡成形後に切除され
る部分である。またその非製品部14は、表皮一体発泡
成形時に基材32の凸部34に重ねられる部分に、基材
の凸部34とほぼ相似形の凸部16を有する。
【0015】前記プラスチック製表皮材10の成形は、
真空成形工程と、その後の反転工程からなる。真空成形
工程に用いる真空成形型20は、図1および図2に示す
ような雄型よりなり、製品部成形面22と非製品部成形
面24とからなる型面21を有する。
【0016】製品部成形面22は、前記表皮材10の製
品部12を成形する部分で、凸形状からなる。非製品部
成形面24は、前記表皮材10の非製品部14を成形す
る部分である。この非製品部成形面24において、表皮
材10の非製品部の凸部16を成形する部分は、その凸
部16形状(図1の一点鎖線はその凸部形状を示す。)
とは凹凸が反対の凹形状部26になっている。
【0017】なお図中の28は真空吸引孔を示す。この
真空吸引孔28は、図示しない真空吸引装置に連結され
て、後記する真空成形時に型面21とプラスチックシー
ト間を真空にするためのものである。
【0018】前記真空成形型20を用いる真空成形工程
は、次のようにして行う。まず、加熱軟化させたプラス
チックシート11を、前記真空成形型20の型面21に
真空吸引して型面形状と等しい形状に付形する。その状
態でプラスチックシート11に水分を噴霧等してプラス
チックシート11を冷却することによりプラスチックシ
ート11の形状を固定し、その後プラスチックシート1
1を型面21から剥がして、型面形状と等しい形状から
なる図3に示すプラスチックシート13を得る。
【0019】この真空成形時、真空成形型20における
非製品部成形面24の凹形状部26の底部27から製品
部成形面22の間の型面25は、段部29を介して一連
の凸形状からなり、深い凹部が存在しないため、その型
面25部分でプラスチックシートの真空成形不良を生じ
ることがない。得られたプラスチックシート13は、製
品部12と、その端部外側の非製品部14とを有する。
非製品部14には、前記真空成形型20の非製品部成形
面24の凹形状部26で成形された凹形状部15を有す
る。
【0020】なお、真空成形されるプラスチックシート
11としては、塩化ビニル樹脂、アクリロニトリル・ブ
タジェン・スチレン樹脂(ABS樹脂)等の熱可塑性プ
ラスチックのシート材が用いられる。また真空成形工程
におけるプラスチックシートの加熱温度は、プラスチッ
クシートの材質、厚み等により異なるが、厚みが0.7
〜1.2mmの塩化ビニル樹脂シートの場合通常150〜
200℃にされる。
【0021】次いで、反転工程を行う。反転工程は、前
記真空成形工程により得られたプラスチックシート13
において、その非製品部14の凹形状部15を、図4お
よび図5の矢印のように反転させて凹凸を逆にし、図6
および図7に示す凸部16を形成することにより行う。
これによって、最終製品である表皮材10が得られる。
このようにして得られた表皮材10は、図8に示す基材
32と発泡体30と表皮材10が一体になった発泡製品
の表皮一体発泡成形に利用される。そして、その発泡成
形後に表皮材10の非製品部14が矢印の位置から切除
される。
【0022】前記の実施例においては、雄型を用いる真
空成形の場合について示したが、この発明は、雌型を用
いる真空成形の場合についても前記と同様にして適用さ
れるものである。
【0023】
【発明の効果】以上図示し説明したように、この発明に
よれば、製品部との間に深い凹部を生じさせる非製品部
の凸部を、その凸部とは凹凸が反対の凹形状に一旦真空
成形し、その後その凹形状部分を反転させて凸部にす
る。そのため、真空成形時に深い凹部がなくなって成形
不良を生じないようになり、外観の良好なプラスチック
製表皮材が容易に得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例における真空成形工程を示
す真空成形型等の断面図である。
【図2】その真空成形型のA部の斜視図である。
【図3】真空成形後のプラスチックシートの断面図であ
る。
【図4】そのB部の斜視図で、反転工程を示す図であ
る。
【図5】図4の5−5線に沿う断面図である。
【図6】この発明の実施により得られた表皮材の一実施
例の非製品部の斜視図である。
【図7】図6の7−7線に沿う断面図である。
【図8】この発明の実施により得られた表皮材を用いて
表皮一体発泡成形された発泡製品の断面図である。
【図9】従来におけるプラスチック製表皮材の成形時を
示す真空成形型等の断面図である。
【図10】従来の成形方法により得られた表皮材の非製
品部を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 表皮材 11 プラスチックシート 12 製品部 14 非製品部 15 非製品部の凹形状部 16 非製品部の凸部 20 真空成形型

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 凸形状の製品部と、前記製品部の端部か
    ら外側へ屈曲して伸びる非製品部とを有し、前記非製品
    部には製品部との間に凹部を生じさせる凸部が形成され
    たプラスチック製表皮材を、プラスチックシートの真空
    成形により成形する方法において、 前記非製品部の凸部が形成される部分のプラスチックシ
    ートを、前記凸部に代えて、前記凸部とは凹凸が反対の
    凹形状に真空成形し、その後前記凹形状の部分を反転さ
    せて凸部にすることを特徴とするプラスチック製表皮材
    の成形方法。
JP4322717A 1992-11-06 1992-11-06 プラスチック製表皮材の成形方法 Pending JPH06143399A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019098058A1 (ja) * 2017-11-17 2019-05-23 株式会社クラレ シート成形体の製造方法
WO2021250810A1 (ja) * 2020-06-10 2021-12-16 大森機械工業株式会社 包装方法及び包装装置

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