JPH0614177B2 - ハロゲン化銀カラ−写真感光材料 - Google Patents
ハロゲン化銀カラ−写真感光材料Info
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- JPH0614177B2 JPH0614177B2 JP61234518A JP23451886A JPH0614177B2 JP H0614177 B2 JPH0614177 B2 JP H0614177B2 JP 61234518 A JP61234518 A JP 61234518A JP 23451886 A JP23451886 A JP 23451886A JP H0614177 B2 JPH0614177 B2 JP H0614177B2
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- silver halide
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- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03C—PHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
- G03C7/00—Multicolour photographic processes or agents therefor; Regeneration of such processing agents; Photosensitive materials for multicolour processes
- G03C7/30—Colour processes using colour-coupling substances; Materials therefor; Preparing or processing such materials
- G03C7/3041—Materials with specific sensitometric characteristics, e.g. gamma, density
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10S—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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- Y10S430/156—Precursor compound
- Y10S430/158—Development inhibitor releaser, DIR
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- General Physics & Mathematics (AREA)
- Silver Salt Photography Or Processing Solution Therefor (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、視覚的に極めて自然な色相感を与えながら、
印象色に合わせた高い彩度と質感を与えるカラー写真感
光材料に関するもので、とくに加えるに優れた粒状性と
遠近感のある高いイメージシャープネスを与えるカラー
写真感光材料に関するものである。
印象色に合わせた高い彩度と質感を与えるカラー写真感
光材料に関するもので、とくに加えるに優れた粒状性と
遠近感のある高いイメージシャープネスを与えるカラー
写真感光材料に関するものである。
カラー写真感光材料は1935年ユダクロームが発売さ
れて今日まで、マクスウエルのカラー写真の原子、ヤン
グ・ヘルムホルツの3原理を基本に改良が加えられてき
た。用いる3種の発色々素の改良、青感、緑感、赤感分
光感度の改良、3種の発色々素の不適切な分光特性をカ
ラーマスキング性の導入による改良、各感光層間に起る
混色をDIR−化合物による重層効果の適切な応用など
の工夫によって改善して来た。しかし従来、人の視感覚
の分光感度特性(例えば人間の3色刺激値曲線など)の
総合的な配慮が不充分であった。このために彩度が高
く、高い濃度の色被写体の階調表現、微妙に変化する色
相の差異の感覚的表現など、原理的に判っていたとして
もカラー感光材料に反映される具体的手段がなかった。
れて今日まで、マクスウエルのカラー写真の原子、ヤン
グ・ヘルムホルツの3原理を基本に改良が加えられてき
た。用いる3種の発色々素の改良、青感、緑感、赤感分
光感度の改良、3種の発色々素の不適切な分光特性をカ
ラーマスキング性の導入による改良、各感光層間に起る
混色をDIR−化合物による重層効果の適切な応用など
の工夫によって改善して来た。しかし従来、人の視感覚
の分光感度特性(例えば人間の3色刺激値曲線など)の
総合的な配慮が不充分であった。このために彩度が高
く、高い濃度の色被写体の階調表現、微妙に変化する色
相の差異の感覚的表現など、原理的に判っていたとして
もカラー感光材料に反映される具体的手段がなかった。
例えば、特開昭54-118245号公報などに、青感層、緑感
層や赤感層などに、DIR−カプラーやDIR−ハイド
ロキノン誘導体などを適切に他カラー・カプラーと組合
せて使用し、最終画像の鮮明度、色飽和度や粒状の改善
について記載している。しかし人間の色感覚の分光特性
の細部について配慮がなく、えられるカラー写真におけ
る画像品質について満足を与えるものではない。また例
えば米国特許3672898などに、いろいろの光源を用いて
撮影された多層カラー感光材料からえられる、とくに中
性色と色の演色性のよい各感光層の相対的分光感度分布
について記載している。しかしこれも人間の色感覚分光
特性や、各発色々素の分光吸収特性や各3層相互のマス
キング特性や重層効果による自動補償特性の細部につい
ての配慮がなく、これだけでは、前記のえられたカラー
写真の色再現の品質について満足な結果は得られない。
層や赤感層などに、DIR−カプラーやDIR−ハイド
ロキノン誘導体などを適切に他カラー・カプラーと組合
せて使用し、最終画像の鮮明度、色飽和度や粒状の改善
について記載している。しかし人間の色感覚の分光特性
の細部について配慮がなく、えられるカラー写真におけ
る画像品質について満足を与えるものではない。また例
えば米国特許3672898などに、いろいろの光源を用いて
撮影された多層カラー感光材料からえられる、とくに中
性色と色の演色性のよい各感光層の相対的分光感度分布
について記載している。しかしこれも人間の色感覚分光
特性や、各発色々素の分光吸収特性や各3層相互のマス
キング特性や重層効果による自動補償特性の細部につい
ての配慮がなく、これだけでは、前記のえられたカラー
写真の色再現の品質について満足な結果は得られない。
また例えば、特開昭61-34541号公報や特願昭60-42155
号、同昭61-651号明細書には、赤感層に対する負の重層
効果を、定義された重層効果の重心波長が、緑感層の分
光感度分布より長波長側にあり、好ましくは500nmか
ら560nmの波長領域で与える方法について記載されて
いる。
号、同昭61-651号明細書には、赤感層に対する負の重層
効果を、定義された重層効果の重心波長が、緑感層の分
光感度分布より長波長側にあり、好ましくは500nmか
ら560nmの波長領域で与える方法について記載されて
いる。
例えば、特願昭60-39734号明細書に赤感層の分光感度分
布と緑感層のそれとの中間の分光感度分布をもつハロゲ
ン化銀乳剤層を設けて他層に負の重層効果を与える特定
のDIR−化合物を含ませることが記載されている。し
かし、まだ不充分である。さらに、用いる3種の発色々
素の分光特性と、青感、緑感、赤感性乳剤層の分光感度
布と現実の各感光層の混色など、視覚の分光感度特性を
基礎に総合的に見直す予知が残されている。
布と緑感層のそれとの中間の分光感度分布をもつハロゲ
ン化銀乳剤層を設けて他層に負の重層効果を与える特定
のDIR−化合物を含ませることが記載されている。し
かし、まだ不充分である。さらに、用いる3種の発色々
素の分光特性と、青感、緑感、赤感性乳剤層の分光感度
布と現実の各感光層の混色など、視覚の分光感度特性を
基礎に総合的に見直す予知が残されている。
シアン、マゼンタ、及びイエローの3種の発色色素を用
いた系の場合、例えばブロック色素を用い人間の目の3
色の刺激値を用いて得られた目の等色分光感度曲線を示
す第1図から判るように、好ましい色再現性を得るため
には、カラー写真感光材料の各乳剤層に関して負の重層
効果を与える必要があり、また第1図のRの曲線に見ら
れるように、青感性乳剤層(BL)にわずかなシアン像を
与える効果をもたせる必要がある。
いた系の場合、例えばブロック色素を用い人間の目の3
色の刺激値を用いて得られた目の等色分光感度曲線を示
す第1図から判るように、好ましい色再現性を得るため
には、カラー写真感光材料の各乳剤層に関して負の重層
効果を与える必要があり、また第1図のRの曲線に見ら
れるように、青感性乳剤層(BL)にわずかなシアン像を
与える効果をもたせる必要がある。
本発明者らは、これらの必要性を満すべく実験をしたと
ころ、写真の色再現性が改良され、視覚的に自然なカラ
ー画像が得られるが、驚くべきことはこの場合、色像の
粒状性やイメージシャープネスの欠陥が顕著に目だちや
すくなることがわかった。イメージシャープネスや粒状
性についても、BL,GL,RLとも最も優れた感光層に合せる
ようにバランスさせる必要がある。上記のように粒状性
とイメージシャープネスが劣ると、色再現性の改良効果
が視覚的に認知されなくなることを知った。
ころ、写真の色再現性が改良され、視覚的に自然なカラ
ー画像が得られるが、驚くべきことはこの場合、色像の
粒状性やイメージシャープネスの欠陥が顕著に目だちや
すくなることがわかった。イメージシャープネスや粒状
性についても、BL,GL,RLとも最も優れた感光層に合せる
ようにバランスさせる必要がある。上記のように粒状性
とイメージシャープネスが劣ると、色再現性の改良効果
が視覚的に認知されなくなることを知った。
本発明の目的は、色再現性を改良し、併せて色像のイメ
ージシャープネスと粒状をも改良し、各感光層ともバラ
ンスさせて視覚的に自然感がもて印象色に合った高い彩
度と質感を与えるカラー写真感光材料を提供することに
ある。その他の目的は、効果を視覚に求める技術だけに
表現がむずかしい点があるが、本明細書の記載によって
明かにされよう。
ージシャープネスと粒状をも改良し、各感光層ともバラ
ンスさせて視覚的に自然感がもて印象色に合った高い彩
度と質感を与えるカラー写真感光材料を提供することに
ある。その他の目的は、効果を視覚に求める技術だけに
表現がむずかしい点があるが、本明細書の記載によって
明かにされよう。
発明者らは、種々実験を重ね以下にのべる本発明によっ
て、上記の目的が達成されることを見出した。
て、上記の目的が達成されることを見出した。
すなわち、本発明は、支持体上に各々少くとも一層の、
イエローカプラーを含有し、その特定分光感度域が40
0nmから520nmの間にあるように分光増感されたハロ
ゲン化銀乳剤層(BL)、マゼンタカプラーを含有し、
その特定感度域が470nmから620nmの間にあるよう
に分光増感されたハロゲン化銀乳剤層(GL)、及びシ
アンカプラーを含有し、その特定感度域が540nmから
700nmの間にあるように分光増感されたハロゲン化銀
乳剤層(RL)を有するカラー写真感光材料において;
GLの分光感度分布の重心感度波長(G)が約520
nmから580nmの間にあり、RLの分光感度分布の重心
感度波長(R)が約590nmから650nmの間にあ
り、BLの分光感度分布の重心感度波長(B)が約4
30nmから480nmの間にあり; 次に示す(イ)、(ロ)及び(ハ)の要件を具備し、 (イ)RLに関する負の重層効果の重心感度波長 が約490nmから560nmの間にあること、 (ロ)GLに関する負の重層効果の重心感度波長 が約400nmから500nm及び/又は約570nmから670nmの間に
あること、 (ハ)BLに関する負の重層効果の重心感度波長 が約520nmから590nmにあること、 さらに次に示すの要件と,,及びの少くとも
1つの要件とを具備することを特徴とするカラー写真感
光材料である。
イエローカプラーを含有し、その特定分光感度域が40
0nmから520nmの間にあるように分光増感されたハロ
ゲン化銀乳剤層(BL)、マゼンタカプラーを含有し、
その特定感度域が470nmから620nmの間にあるよう
に分光増感されたハロゲン化銀乳剤層(GL)、及びシ
アンカプラーを含有し、その特定感度域が540nmから
700nmの間にあるように分光増感されたハロゲン化銀
乳剤層(RL)を有するカラー写真感光材料において;
GLの分光感度分布の重心感度波長(G)が約520
nmから580nmの間にあり、RLの分光感度分布の重心
感度波長(R)が約590nmから650nmの間にあ
り、BLの分光感度分布の重心感度波長(B)が約4
30nmから480nmの間にあり; 次に示す(イ)、(ロ)及び(ハ)の要件を具備し、 (イ)RLに関する負の重層効果の重心感度波長 が約490nmから560nmの間にあること、 (ロ)GLに関する負の重層効果の重心感度波長 が約400nmから500nm及び/又は約570nmから670nmの間に
あること、 (ハ)BLに関する負の重層効果の重心感度波長 が約520nmから590nmにあること、 さらに次に示すの要件と,,及びの少くとも
1つの要件とを具備することを特徴とするカラー写真感
光材料である。
現像時に現像主薬の酸化生成物と反応して拡散度が0.
4〜0.95の現像抑制剤又はその全駆体を離脱するDIR
カプラーをBL及びRLの少くとも1つ層に用いるこ
と、 拡散度が0.4以下の現像抑制剤を離脱し得るDIRカ
プラーをGLに用いること、 粒状性を改良する一般式〔V〕、〔VI〕、〔VII〕で
示される無呈色カプラーをGLに用いること、 発色色素が適度ににじむ拡散性色素を生成する耐拡散
性カプラーをGLに用いること、 アスペクト比が5以上の平板状のハロゲン化銀粒子又
は多重構造の単分散ハロゲン化銀粒子を含有する乳剤を
使用いること。
4〜0.95の現像抑制剤又はその全駆体を離脱するDIR
カプラーをBL及びRLの少くとも1つ層に用いるこ
と、 拡散度が0.4以下の現像抑制剤を離脱し得るDIRカ
プラーをGLに用いること、 粒状性を改良する一般式〔V〕、〔VI〕、〔VII〕で
示される無呈色カプラーをGLに用いること、 発色色素が適度ににじむ拡散性色素を生成する耐拡散
性カプラーをGLに用いること、 アスペクト比が5以上の平板状のハロゲン化銀粒子又
は多重構造の単分散ハロゲン化銀粒子を含有する乳剤を
使用いること。
更に本発明は、(イ)、(ロ)及び(ハ)の要件に加え
て、下記(ニ)の内容を具備することもでき、また,
,及びの要件に加えて下記との要件を具備す
ることもできる。
て、下記(ニ)の内容を具備することもでき、また,
,及びの要件に加えて下記との要件を具備す
ることもできる。
(ニ)BLにシアンカプラーまたはシアン発色のDIR
カプラーを用いること 現像時に現像主薬の酸化生成物と反応して開裂した化
合物がもう1つの現像主薬の酸化生成物と反応して現像
抑制剤と離脱する化合物をBL,RL,及び中間層の少
くとも1層に用いること イエローフィルター層に黄色(イエロー)の染料を用
いること なお、上記要件における前駆体とはそれ自体の分子内
電子移動反応又は求核置換反応などによる1分子反応に
より現像抑制剤を離脱する化合物を意味し、要件にお
けるもう1つの現像主薬の酸化生成物と反応して現像抑
制剤を離脱する化合物とは区別される。
カプラーを用いること 現像時に現像主薬の酸化生成物と反応して開裂した化
合物がもう1つの現像主薬の酸化生成物と反応して現像
抑制剤と離脱する化合物をBL,RL,及び中間層の少
くとも1層に用いること イエローフィルター層に黄色(イエロー)の染料を用
いること なお、上記要件における前駆体とはそれ自体の分子内
電子移動反応又は求核置換反応などによる1分子反応に
より現像抑制剤を離脱する化合物を意味し、要件にお
けるもう1つの現像主薬の酸化生成物と反応して現像抑
制剤を離脱する化合物とは区別される。
また、本発明において、「特定分光感度域」とは分光感
度スペクトル曲線の最大分光感度域の1/10の感度に対応
する長波長側及び短波長側の波長ではさまれる波長域の
ことである。
度スペクトル曲線の最大分光感度域の1/10の感度に対応
する長波長側及び短波長側の波長ではさまれる波長域の
ことである。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に用いられる分光感度分布の重心感度波長につい
ては、例えば特開昭61-34541公報などに記載されてい
る。例えばGLについて重心感度波長Gは次の式で与
えられる こゝでSG(λ)はGLの分光感度分布曲線である。
ては、例えば特開昭61-34541公報などに記載されてい
る。例えばGLについて重心感度波長Gは次の式で与
えられる こゝでSG(λ)はGLの分光感度分布曲線である。
同様にして また、RLがうける負の重層効果の重心感度波長を-R
と定義し、RLがうける負の重層効果の分光感度分布を
S-R(λ)と定義することができる。他の用語もこれに
準じて用いている。
と定義し、RLがうける負の重層効果の分光感度分布を
S-R(λ)と定義することができる。他の用語もこれに
準じて用いている。
本発明の第1の目的は、人間の視感覚に適合した、自然
な色再現性をうるにある。人の視覚について色彩科学ハ
ンドブック、第10章(日本色彩学会、昭和60年の第
5版、東京大学出版会の出版)に記載があり、赤、緑、
青の3色による人のスペクトル色度値を示すWrightの曲
線が知られている。またPrinciples of Color Photogra
phy(R.M.Evansらの著書1953年版 John Wiley a So
ns社発刊)の第18章に色再現性についての記載があ
る。本発明者らはイエロー、マゼンタ、シアンの現用の
色素系を用いた視覚の等色相対分光感度分布が示すよう
に青感、緑感、及び赤感分布に夫々負の感度が表われ、
また青感域にわずかのシアン像を与える効果が必要であ
ることが判った。
な色再現性をうるにある。人の視覚について色彩科学ハ
ンドブック、第10章(日本色彩学会、昭和60年の第
5版、東京大学出版会の出版)に記載があり、赤、緑、
青の3色による人のスペクトル色度値を示すWrightの曲
線が知られている。またPrinciples of Color Photogra
phy(R.M.Evansらの著書1953年版 John Wiley a So
ns社発刊)の第18章に色再現性についての記載があ
る。本発明者らはイエロー、マゼンタ、シアンの現用の
色素系を用いた視覚の等色相対分光感度分布が示すよう
に青感、緑感、及び赤感分布に夫々負の感度が表われ、
また青感域にわずかのシアン像を与える効果が必要であ
ることが判った。
本発明者らはこの負または正の感度を与える手段を種々
検討を重ねた結果、まず視覚的に自然になるように改良
された色再現性を得るためには次のような負の感度、す
なわち負の重層効果を与える要件を満すことが必要であ
ることがわかった。
検討を重ねた結果、まず視覚的に自然になるように改良
された色再現性を得るためには次のような負の感度、す
なわち負の重層効果を与える要件を満すことが必要であ
ることがわかった。
(イ)RLに関する負の重層効果の重心感度波長 が約490nm〜560nmの間にあること、 (ロ)GLに関する負の重層効果の重心感度波長 が約400〜520nm及び/又は約570nm〜670nm
にあること、 (ハ)BLに関する負の重層効果の重心感度波長 が約520nm〜590nmにあること、及びBLにわずか
のシアン像を与える効果をもたせる要件を満すために (ニ)BLにシアンカプラーまたはシアン発色のDIRカ
プラーを用いること。
にあること、 (ハ)BLに関する負の重層効果の重心感度波長 が約520nm〜590nmにあること、及びBLにわずか
のシアン像を与える効果をもたせる要件を満すために (ニ)BLにシアンカプラーまたはシアン発色のDIRカ
プラーを用いること。
RL,GL,BLの各感光層に関し、特定波長域で上記の如き負
の重層効果を与えるには、別に設けた所定の分光増感さ
れたハロゲン化銀粒子を含む重層効果ドナー層を設けて
もよく、また各感光層自体にこのような機能をもたせて
もよい。しかしながら、各感光層(RL,GL,及びBL)に対
し別の重層効果ドナー層を設けることが好ましい。すな
わち、本発明による重層効果ドナー層とは、前記の所定
の分光感度分布を有し、所定の感光層に負の重層効果を
与える機能を有する層ということができる。
の重層効果を与えるには、別に設けた所定の分光増感さ
れたハロゲン化銀粒子を含む重層効果ドナー層を設けて
もよく、また各感光層自体にこのような機能をもたせて
もよい。しかしながら、各感光層(RL,GL,及びBL)に対
し別の重層効果ドナー層を設けることが好ましい。すな
わち、本発明による重層効果ドナー層とは、前記の所定
の分光感度分布を有し、所定の感光層に負の重層効果を
与える機能を有する層ということができる。
本発明者はカラーマスキング及びDIR化合物による重
層効果の大きいカラー感材において、色再現を忠実にす
るための感材設計指針を得るべく鋭気検討した結果、白
色光の混じったスペクトル光の再現を調べることによ
り、その感材の色再現の忠実度が定量的に測定できるこ
とを見い出した。この方法では、白色光の混じったスペ
クトル光すなわち刺激純度(Pe)を下げたスペクトル光を
使用する。その理由は、純粋のスペクトル光を与え、
青、緑、赤感層のうち1つのみが感光した場合には重層
効果の影響が表れないこと、また、撮影用カラー感材
が、ある程度色の濁った反射物体を被写体とすることが
多いこと、にある。
層効果の大きいカラー感材において、色再現を忠実にす
るための感材設計指針を得るべく鋭気検討した結果、白
色光の混じったスペクトル光の再現を調べることによ
り、その感材の色再現の忠実度が定量的に測定できるこ
とを見い出した。この方法では、白色光の混じったスペ
クトル光すなわち刺激純度(Pe)を下げたスペクトル光を
使用する。その理由は、純粋のスペクトル光を与え、
青、緑、赤感層のうち1つのみが感光した場合には重層
効果の影響が表れないこと、また、撮影用カラー感材
が、ある程度色の濁った反射物体を被写体とすることが
多いこと、にある。
次に色再現の忠実度を測定する方法について説明する。
(過程1) カラー感光材料は1931年CIEに定められる刺激純
度を一定にした等エネルギースペクトル光を400nmか
ら700nmの間、10nm間隔で与える。さらにCIEに
定めるC光源による露光も同時に行う。
度を一定にした等エネルギースペクトル光を400nmか
ら700nmの間、10nm間隔で与える。さらにCIEに
定めるC光源による露光も同時に行う。
(過程2) カラー反転材料ではそのまま現像を行い、カラーネガ材
料ではCIEで定めるC光源であらかじめ露光された部
分がグレーに仕上がるようカラープリント材料にプリン
トし、現像を行う。
料ではCIEで定めるC光源であらかじめ露光された部
分がグレーに仕上がるようカラープリント材料にプリン
トし、現像を行う。
(過程3) 再現されたポジ像の色度を色度計SSカラーコンピュー
タ(スガ電機株式会社製)にて測定し、1931年CIEx
y色度図上にプロットする。
タ(スガ電機株式会社製)にて測定し、1931年CIEx
y色度図上にプロットする。
(過程4) 色度図上の作図により再現されたポジ像の主波長を第2
図に示すように求め露光されたスペクトル光の波長との
相関を第3図のように作図する。
図に示すように求め露光されたスペクトル光の波長との
相関を第3図のように作図する。
以上の過程1〜4にて得られたグラフで、感光材料に与
えたスペクトル光の波長と再現の主波長が一致するほ
ど、つまり直線上にあるほど色再現性が良いことにな
る。
えたスペクトル光の波長と再現の主波長が一致するほ
ど、つまり直線上にあるほど色再現性が良いことにな
る。
本発明者らは、上記方法で鋭意検討を重ねた結果、重層
効果の大きいカラー感光材料で可視光の全域にわたって
スペクトル光の色再現性を忠実に得るには、前述の要件
(イ),(ロ)及び(ハ)、場合によっては(ニ)の要件を加えなけ
ればならない。
効果の大きいカラー感光材料で可視光の全域にわたって
スペクトル光の色再現性を忠実に得るには、前述の要件
(イ),(ロ)及び(ハ)、場合によっては(ニ)の要件を加えなけ
ればならない。
本発明において、前記要件(イ),(ロ)及び(ハ)を与えるため
に好ましく用いられる重層効果ドナー層には、通常用い
られるハロゲン化銀の分光増感用素材を適宜選択使用す
ることによって前記した如き所定の分光感度を与えるこ
とができる。特に本発明においては、このような重層効
果を与える素材としては現像により得た現像主薬の酸化
生成物と反応して現像抑制剤又はその前駆体を放出する
化合物を用いる。例えば、DIR(現像抑制剤放出型)
カプラー、DIR−ハイドロキノン、DIR−ハイドロ
キノン又はその前駆体を放出するカプラー等が用いられ
る。
に好ましく用いられる重層効果ドナー層には、通常用い
られるハロゲン化銀の分光増感用素材を適宜選択使用す
ることによって前記した如き所定の分光感度を与えるこ
とができる。特に本発明においては、このような重層効
果を与える素材としては現像により得た現像主薬の酸化
生成物と反応して現像抑制剤又はその前駆体を放出する
化合物を用いる。例えば、DIR(現像抑制剤放出型)
カプラー、DIR−ハイドロキノン、DIR−ハイドロ
キノン又はその前駆体を放出するカプラー等が用いられ
る。
また、カラードカプラー、所定の分光吸収特性をもつ染
料を放出するカプラーも前記した要件(イ),(ロ)及び(ハ)の
負の重層効果を与えるのに用いられる、さらにまた、本
発明においては、各重層効果ドナー層の分光感度分布を
増感色素を用いて行ってもよく、また染料によるフィル
ター効果で行ってもよい。
料を放出するカプラーも前記した要件(イ),(ロ)及び(ハ)の
負の重層効果を与えるのに用いられる、さらにまた、本
発明においては、各重層効果ドナー層の分光感度分布を
増感色素を用いて行ってもよく、また染料によるフィル
ター効果で行ってもよい。
本発明で、前記要件(イ),(ロ),及び(ハ)を与えるために重
層効果ドナー層に用いられるDIRカプラーとしては次
の一般式〔I〕で示される化合物が用いられる。
層効果ドナー層に用いられるDIRカプラーとしては次
の一般式〔I〕で示される化合物が用いられる。
式中、Aはカプラー成分(無呈色カプラーやハイドロキ
ノン残基を含む)を表し、Zは現像抑制作用を示す化合
物(現像抑制剤)の基本骨核を表わし、aは0又は1を
表わし、a=0のときはZは直接Aに結合し、a=1の
ときはZは連結基L1を介してAに直結、L1は連結基を
表わす。
ノン残基を含む)を表し、Zは現像抑制作用を示す化合
物(現像抑制剤)の基本骨核を表わし、aは0又は1を
表わし、a=0のときはZは直接Aに結合し、a=1の
ときはZは連結基L1を介してAに直結、L1は連結基を
表わす。
一般式〔I〕におけるカプラー成分Aとしては、例えば
米国特許第4052213号、同4088491号、同3632345号、同3
958993号明細書、特開昭51-64927号、特開昭55-161237
号公報等に記載されている如き現像主薬の酸化生成物と
反応する発色色素を形成しないカプラー成分も好ましく
用いられる。このタイプのカプラー成分をAを有する上
記一般〔I〕の化合物は本発明における重層効果ドナー
層に広く用いることができる。
米国特許第4052213号、同4088491号、同3632345号、同3
958993号明細書、特開昭51-64927号、特開昭55-161237
号公報等に記載されている如き現像主薬の酸化生成物と
反応する発色色素を形成しないカプラー成分も好ましく
用いられる。このタイプのカプラー成分をAを有する上
記一般〔I〕の化合物は本発明における重層効果ドナー
層に広く用いることができる。
次に、一般式〔I〕で表わされる化合物について詳述す
る。
る。
上記一般式〔I〕のAで表わされるイエロー色画像形成
カプラー残基(イエローカプラー成分)としてはピバロ
イルアセトアニリド型、ベンゾイルアセトアニリド型、
マロンジエステル型、マロンジアミン型、ジベンゾイル
メタン型、ベンゾチアゾリルアセトアミド型、マロンエ
ステルモノアミド型、ベンゾチアゾリルアセテート型、
ベンズオキサゾリルアセトアミド型、ベンズオキサゾリ
ルアセテート型、ベンズイミダゾリルアセトアミド型も
しくはベンズイミダゾリルアセテート型のカプラー残
基、米国特許第3,841,880号に含まれるヘテロ環置換ア
セトアミドもしくはヘテロ環置換アセテートから導かれ
るカプラー残基又は米国特許第3,770,446号、英国特許
第1,459,171号、西独特許(OLS)第2,503,099号、日本国
公開特許50-139,738号もしくはリサーチディスクロージ
ャー15737号に記載のアシルアセトアミド類から導かれ
るカプラー残基又は、米国特許第4,046,574号に記載の
ヘテロ環型カプラー残基が好ましい。ヘテロ環置換アセ
テートから導かれるカプラー残基又は米国特許第3,770,
446号、英国特許第1,459,171号、西独特許(OLS)第2,50
3,099号、日本国公開特許50-139,738号もしくはリサー
チディスクロージャー15737号に記載のアシルアセトア
ミド類から導かれるカプラー残基又は、米国特許第4,04
6,574号に記載のヘテロ環型カプラー残基が好ましい。
カプラー残基(イエローカプラー成分)としてはピバロ
イルアセトアニリド型、ベンゾイルアセトアニリド型、
マロンジエステル型、マロンジアミン型、ジベンゾイル
メタン型、ベンゾチアゾリルアセトアミド型、マロンエ
ステルモノアミド型、ベンゾチアゾリルアセテート型、
ベンズオキサゾリルアセトアミド型、ベンズオキサゾリ
ルアセテート型、ベンズイミダゾリルアセトアミド型も
しくはベンズイミダゾリルアセテート型のカプラー残
基、米国特許第3,841,880号に含まれるヘテロ環置換ア
セトアミドもしくはヘテロ環置換アセテートから導かれ
るカプラー残基又は米国特許第3,770,446号、英国特許
第1,459,171号、西独特許(OLS)第2,503,099号、日本国
公開特許50-139,738号もしくはリサーチディスクロージ
ャー15737号に記載のアシルアセトアミド類から導かれ
るカプラー残基又は、米国特許第4,046,574号に記載の
ヘテロ環型カプラー残基が好ましい。ヘテロ環置換アセ
テートから導かれるカプラー残基又は米国特許第3,770,
446号、英国特許第1,459,171号、西独特許(OLS)第2,50
3,099号、日本国公開特許50-139,738号もしくはリサー
チディスクロージャー15737号に記載のアシルアセトア
ミド類から導かれるカプラー残基又は、米国特許第4,04
6,574号に記載のヘテロ環型カプラー残基が好ましい。
Aで表わされるマゼンタ色画像形成カプラー残基(マゼ
ンタカプラー成分)としては5−オキソ−2−ピラゾリ
ン核、ピラゾロ−〔1,5-a〕ベンズイミダゾール核、シ
アノアセトフェノン型カプラー残基またはピラゾロトリ
アゾール核を有するカプラー残基が好ましい。
ンタカプラー成分)としては5−オキソ−2−ピラゾリ
ン核、ピラゾロ−〔1,5-a〕ベンズイミダゾール核、シ
アノアセトフェノン型カプラー残基またはピラゾロトリ
アゾール核を有するカプラー残基が好ましい。
Aで表わされるシアン色画像形成カプラー残基(シアン
カプラー成分)としてはフェノール核またはα−ナフト
ール核を有するカプラー残基が好ましい。
カプラー成分)としてはフェノール核またはα−ナフト
ール核を有するカプラー残基が好ましい。
本発明における前記要件(イ)〜(ハ)において の約490nm〜560nmに分光感度をもつ負の重層効果
ドナー層にはシアン発色が少く、マゼンタ発色のAを、 の約400nm〜500nmに分光感度をもつ負の重層効果
ドナー層にはマゼンタ発色が少く好ましくはシアン発色
かイエロー発色のAを、 の約570nm〜670nmに分光感度をもつ負の重層効果
ドナー層にはマゼンタ発色が少く、シアン発色のAを、
また の約520nm〜590nmの分光感度をもつ負の重層効果
ドナー層にはイエローが少く、好ましくはマゼンタ発色
のAを用いることがとくに好ましい。
ドナー層にはシアン発色が少く、マゼンタ発色のAを、 の約400nm〜500nmに分光感度をもつ負の重層効果
ドナー層にはマゼンタ発色が少く好ましくはシアン発色
かイエロー発色のAを、 の約570nm〜670nmに分光感度をもつ負の重層効果
ドナー層にはマゼンタ発色が少く、シアン発色のAを、
また の約520nm〜590nmの分光感度をもつ負の重層効果
ドナー層にはイエローが少く、好ましくはマゼンタ発色
のAを用いることがとくに好ましい。
Aで表わされるマゼンタ色画像形成カプラー残基(マゼ
ンタカプラー成分)としては5−オキソ−2−ピラゾリ
ン核、ピラゾロ−〔1,5-a〕ベンズイミダゾール核、シ
アノアセトフェノン型カプラー残基またはピラゾロトリ
アゾール核を有するカプラー残基が好ましい。
ンタカプラー成分)としては5−オキソ−2−ピラゾリ
ン核、ピラゾロ−〔1,5-a〕ベンズイミダゾール核、シ
アノアセトフェノン型カプラー残基またはピラゾロトリ
アゾール核を有するカプラー残基が好ましい。
Aで表わされるシアン色画像形成カプラー残基(シアン
カプラー成分)としてはフェノール核またはα−ナフト
ール核を有するカプラー残基が好ましい。
カプラー成分)としてはフェノール核またはα−ナフト
ール核を有するカプラー残基が好ましい。
なお、本発明においては、重層効果ドナー層には前記一
般式〔I〕で表わされる化合物が好ましく用いられる
が、前記要件(イ)であるRLに関する が約490nmから560nmの間にあるためには、RLに
関する重層効果ドナー層にシアン発色が少なく、マゼン
タ発のAを有する化合物(一般式〔I〕の)、要件(ロ)
であるGLに関する が約400nmから500nm及び/又は約570nmから6
70nmの間にあるためには、GLに関する重層効果ドナ
ー層にマゼンタ発色が少なく、イエロまたはシアン発色
のAを有する化合物、及び要件(ハ)であるBLに関する が約520nmから590nmの間にあるためには、BLに
関する重層効果ドナー層にイエロー発色が少なく、マゼ
ンタ発色のAを有する化合物を用いることが好ましい。
般式〔I〕で表わされる化合物が好ましく用いられる
が、前記要件(イ)であるRLに関する が約490nmから560nmの間にあるためには、RLに
関する重層効果ドナー層にシアン発色が少なく、マゼン
タ発のAを有する化合物(一般式〔I〕の)、要件(ロ)
であるGLに関する が約400nmから500nm及び/又は約570nmから6
70nmの間にあるためには、GLに関する重層効果ドナ
ー層にマゼンタ発色が少なく、イエロまたはシアン発色
のAを有する化合物、及び要件(ハ)であるBLに関する が約520nmから590nmの間にあるためには、BLに
関する重層効果ドナー層にイエロー発色が少なく、マゼ
ンタ発色のAを有する化合物を用いることが好ましい。
上記一般式のZで表わされる現像抑制剤の基本部分とし
ては、二価の含窒素ヘテロ環基又は含窒素ヘテロ環チオ
基があり、ヘテロ環チオ基としてはたとえばテトラゾリ
ルチオ基、ベンズチアゾリルチオ基、ベンズイミダゾリ
ルチオ基、トリアゾリルチオ基、イミダゾリルチオ基な
どが挙げられる。その具体例をA−(L1)a−基および −(L2-Y)b基の置換位置とともに次に示す。
ては、二価の含窒素ヘテロ環基又は含窒素ヘテロ環チオ
基があり、ヘテロ環チオ基としてはたとえばテトラゾリ
ルチオ基、ベンズチアゾリルチオ基、ベンズイミダゾリ
ルチオ基、トリアゾリルチオ基、イミダゾリルチオ基な
どが挙げられる。その具体例をA−(L1)a−基および −(L2-Y)b基の置換位置とともに次に示す。
上式においてXなる置換基は一般式〔I〕のZの部分に
含まれ、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルケ
ニル基、アルカンアミド基、アルケンアミド基、アルコ
キシ基、スルホンアミド基又はアリール基を表わす。
含まれ、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルケ
ニル基、アルカンアミド基、アルケンアミド基、アルコ
キシ基、スルホンアミド基又はアリール基を表わす。
L1で表わされる連結基としてはたとえば次に示すものが
あげられる。AおよびZ−(L2-Y)bとともに示す。
あげられる。AおよびZ−(L2-Y)bとともに示す。
(米国特許第4,146,396号に記載の連結基) (西独公開特許第2,626,315号に記載の連結基) (西独公開特許第2,855,697号に記載の連結基、cは0
〜2の整数を表わす。) 上式中、R21は水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、
アルケニル基、アラルキル基、アルコキシ基、アルコキ
シカルボニル基、アニリノ基、アシルアミノ基、ウレイ
ド基、シアノ基、ニトロ基、スルホンアミド基、スルフ
ァモイレ基、カルバモイル基、アリール基、カルボキシ
基、スルホ基、シクロアルキル基、アルカンスルホニル
基、アリールスルホニル基またはアシル基を表わし、 R22は水素原子、アルキル基、アルケニル基、アラルキ
ル基、シクロアルキル基またはアリール基を表わし、 p、qはそれぞれ1または2を表わす。qが2のときは
R21どうしで縮合環を形成してもよい。
〜2の整数を表わす。) 上式中、R21は水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、
アルケニル基、アラルキル基、アルコキシ基、アルコキ
シカルボニル基、アニリノ基、アシルアミノ基、ウレイ
ド基、シアノ基、ニトロ基、スルホンアミド基、スルフ
ァモイレ基、カルバモイル基、アリール基、カルボキシ
基、スルホ基、シクロアルキル基、アルカンスルホニル
基、アリールスルホニル基またはアシル基を表わし、 R22は水素原子、アルキル基、アルケニル基、アラルキ
ル基、シクロアルキル基またはアリール基を表わし、 p、qはそれぞれ1または2を表わす。qが2のときは
R21どうしで縮合環を形成してもよい。
これらのDIRカプラー(一般式〔I〕においてa=1
の場合)では、現像主薬の酸化体と反応した後放出され
る離脱基は、ただちに分解し現像抑制剤(H−Z−(L2
−Y)b)を放出する。したがってL1で表わされる基を
持たないDIRカプラー(一般式〔I〕においてa=0
の場合)と本発明の効果は同じである。
の場合)では、現像主薬の酸化体と反応した後放出され
る離脱基は、ただちに分解し現像抑制剤(H−Z−(L2
−Y)b)を放出する。したがってL1で表わされる基を
持たないDIRカプラー(一般式〔I〕においてa=0
の場合)と本発明の効果は同じである。
上記の各式において、L2で表わされる連結基には、現像
液中で開裂する化学結合が含まれる。このような化学結
合として、下表に挙げる例が包含される。これらはそれ
ぞれ発色現像液の成分であるヒドロキシイオンもしくは
ヒドロキシルアミンなどの求核試薬により開裂するので
本発明の効果が得られる。
液中で開裂する化学結合が含まれる。このような化学結
合として、下表に挙げる例が包含される。これらはそれ
ぞれ発色現像液の成分であるヒドロキシイオンもしくは
ヒドロキシルアミンなどの求核試薬により開裂するので
本発明の効果が得られる。
前表中に示した二価の連結基はZと直接もしくはアルキ
レン基または(および)フェニレン基を介在して連結
し、他方Yと直接連結する。アルキレン基またはフェニ
レン基を介在してZと連結する場合、この介在する二価
基の部分に、エーテル結合、アミド結合、カルボニル
基、チオエーテル結合、スルホン基、スルホンアミド結
合および尿素結合を含んでもよい。
レン基または(および)フェニレン基を介在して連結
し、他方Yと直接連結する。アルキレン基またはフェニ
レン基を介在してZと連結する場合、この介在する二価
基の部分に、エーテル結合、アミド結合、カルボニル
基、チオエーテル結合、スルホン基、スルホンアミド結
合および尿素結合を含んでもよい。
L2で表わされる連結基としては、たとえば次に示す例が
好ましい。Zの置換位置およびYの置換位置とともに次
に示す。
好ましい。Zの置換位置およびYの置換位置とともに次
に示す。
ただしdは0から10、好ましくは0〜5の整数を表わ
す。W1は水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜10、好
ましくは1〜5のアルキル基、炭素数1〜10、好まし
くは1〜5のアルカンアミド基、炭素数1〜10、好ま
しくは1〜5のアルコキシ基、炭素数1〜10、好まし
くは1〜5のアルコキシカルボニル基、アリールオキシ
カルボニル基、炭素数1〜10、好ましくは1〜5のア
ルカンスルホンアミド基、アリール基、カルバモイル
基、炭素数1〜10、好ましくは1〜5のN−アルキル
カルバモイル基、ニトロ基、シアノ基、アリールスルホ
ンアミド基、スルファモイル基およびイミド基などから
選ばれる。W2は水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、
アリール基またはアルケニル基を表わし、W3は水素原
子、ハロゲン原子、ニトロ基、炭素数1〜6のアルコキ
シ基またはアルキル基を表わし、eは0から6の整数を
表わす。
す。W1は水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜10、好
ましくは1〜5のアルキル基、炭素数1〜10、好まし
くは1〜5のアルカンアミド基、炭素数1〜10、好ま
しくは1〜5のアルコキシ基、炭素数1〜10、好まし
くは1〜5のアルコキシカルボニル基、アリールオキシ
カルボニル基、炭素数1〜10、好ましくは1〜5のア
ルカンスルホンアミド基、アリール基、カルバモイル
基、炭素数1〜10、好ましくは1〜5のN−アルキル
カルバモイル基、ニトロ基、シアノ基、アリールスルホ
ンアミド基、スルファモイル基およびイミド基などから
選ばれる。W2は水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、
アリール基またはアルケニル基を表わし、W3は水素原
子、ハロゲン原子、ニトロ基、炭素数1〜6のアルコキ
シ基またはアルキル基を表わし、eは0から6の整数を
表わす。
XおよびYで表わされるアルキル基またはアルケニル基
はくわしくは炭素数1〜10、好ましくは1〜5の直
鎖、分岐鎖または環状のアルキル基、またはアルケニル
基を表わし、好ましくは置換基を有するものであり、置
換基としてはハロゲン原子、ニトロ基、炭素数1〜4の
アルコキシ基、炭素数6〜10のアリールオキシ基、炭
素数1〜4のアルカンスルホニル基、炭素数6〜10の
アリールスルホニル基、炭素数1〜5のアルカンアミド
基、アニリノ基、ベンズアミド基、炭素数1〜6のアル
キル置換カルバモイル基、カルバモイル基、炭素数6〜
10のアリール置換カルバモイル基、炭素数1〜4のア
ルキルスルホンアミド基、炭素数6〜10のアリールス
ルホンアミド基、炭素数1〜4のアルキルチオ基、炭素
数6〜10のアリールチオ基、フタールイミド基、スク
シンイミド基、イミダゾリル基、1,2,4−トリアゾリル
基、ピラゾリル基、ベンズトリアゾリル基、フリル基、
ベンズチアゾリル基、炭素数1〜4のアルキルアミノ
基、炭素数1〜4のアルカノイル基、ベンゾイル基、炭
素数1〜4のアルカノイルオキシ基、ベンゾイルオキシ
基、炭素数1〜4のパーフルオロアルキル基、シアノ
基、テトラゾリル基、ヒドロキシ基、カルボキシル基、
メルカプト基、スルホ基、アミノ基、炭素数1〜4のア
ルキルスルファモイル基、炭素数6〜10のアリールス
ルファモイル基、モルホリノ基、炭素数6〜10のアリ
ール基、ピロリジニル基、ウレイド基、ウレタン基、炭
素数1〜6のアルコキシ置換カルボニル基、炭素数6〜
10のアリールオキシ置換カルボニル基、イミダゾリジ
ニル基または炭素数1〜6のアルキリデンアミノ基など
から選ばれる。
はくわしくは炭素数1〜10、好ましくは1〜5の直
鎖、分岐鎖または環状のアルキル基、またはアルケニル
基を表わし、好ましくは置換基を有するものであり、置
換基としてはハロゲン原子、ニトロ基、炭素数1〜4の
アルコキシ基、炭素数6〜10のアリールオキシ基、炭
素数1〜4のアルカンスルホニル基、炭素数6〜10の
アリールスルホニル基、炭素数1〜5のアルカンアミド
基、アニリノ基、ベンズアミド基、炭素数1〜6のアル
キル置換カルバモイル基、カルバモイル基、炭素数6〜
10のアリール置換カルバモイル基、炭素数1〜4のア
ルキルスルホンアミド基、炭素数6〜10のアリールス
ルホンアミド基、炭素数1〜4のアルキルチオ基、炭素
数6〜10のアリールチオ基、フタールイミド基、スク
シンイミド基、イミダゾリル基、1,2,4−トリアゾリル
基、ピラゾリル基、ベンズトリアゾリル基、フリル基、
ベンズチアゾリル基、炭素数1〜4のアルキルアミノ
基、炭素数1〜4のアルカノイル基、ベンゾイル基、炭
素数1〜4のアルカノイルオキシ基、ベンゾイルオキシ
基、炭素数1〜4のパーフルオロアルキル基、シアノ
基、テトラゾリル基、ヒドロキシ基、カルボキシル基、
メルカプト基、スルホ基、アミノ基、炭素数1〜4のア
ルキルスルファモイル基、炭素数6〜10のアリールス
ルファモイル基、モルホリノ基、炭素数6〜10のアリ
ール基、ピロリジニル基、ウレイド基、ウレタン基、炭
素数1〜6のアルコキシ置換カルボニル基、炭素数6〜
10のアリールオキシ置換カルボニル基、イミダゾリジ
ニル基または炭素数1〜6のアルキリデンアミノ基など
から選ばれる。
X及びYで表わされるアルカンアミド基またはアルケン
アミド基はくわしくは炭素数1〜10、好ましくは1〜
5の直鎖、分岐鎖または環状のアルカンアミド基または
アルケンアミド基を表わし、置換基を有してもよく置換
基としては前記アルキル基およびアルケニル基のところ
で列挙した置換基などから選ばれる。
アミド基はくわしくは炭素数1〜10、好ましくは1〜
5の直鎖、分岐鎖または環状のアルカンアミド基または
アルケンアミド基を表わし、置換基を有してもよく置換
基としては前記アルキル基およびアルケニル基のところ
で列挙した置換基などから選ばれる。
Xで表わされるアルコキシ基はくわしくは炭素数1〜1
0、好ましくは炭素数1〜5の直鎖、分岐鎖または環状
のアルコキシ基を表わし、置換基を有してもよく、置換
基としては前記アルキル基またはアルケニル基のところ
で列挙した置換基などから選ばれる。
0、好ましくは炭素数1〜5の直鎖、分岐鎖または環状
のアルコキシ基を表わし、置換基を有してもよく、置換
基としては前記アルキル基またはアルケニル基のところ
で列挙した置換基などから選ばれる。
Yで表わされるアリール基はフェニル基またはナフチル
基を表わし、置換基としては前記アルキル基またはアル
ケニル基のところで列挙した置換基または炭素数1〜4
のアルキル基などから選ばれる。
基を表わし、置換基としては前記アルキル基またはアル
ケニル基のところで列挙した置換基または炭素数1〜4
のアルキル基などから選ばれる。
Yで表わされるヘテロ環基は、ジアゾリル基(2−イミ
ダゾリル基、4−ピラゾリル基など)、トリアゾリル基
(1,2,4−トリアゾール−3−イル基など)、チアゾリ
ル基(2−ベンゾチアゾリル基など)、オキサゾリル基
(1,3−オキサゾール−2−イル基など)、ピロリル
基、ピリジル基、ジアゾニル基(1,4−ジアジン−2−
イル基など)、トリアジニル基(1,2,4−トリアジン−
5−イル基など)、フリル基、ジアゾリニル基(イミダ
ゾリン−2−イル基など)、ピロニル基およびチエニル
基などから選ばれる。
ダゾリル基、4−ピラゾリル基など)、トリアゾリル基
(1,2,4−トリアゾール−3−イル基など)、チアゾリ
ル基(2−ベンゾチアゾリル基など)、オキサゾリル基
(1,3−オキサゾール−2−イル基など)、ピロリル
基、ピリジル基、ジアゾニル基(1,4−ジアジン−2−
イル基など)、トリアジニル基(1,2,4−トリアジン−
5−イル基など)、フリル基、ジアゾリニル基(イミダ
ゾリン−2−イル基など)、ピロニル基およびチエニル
基などから選ばれる。
さらに好ましい化合物の例は特願昭60−113596号、同
昭60-281295号各明細書などに記載されている。
昭60-281295号各明細書などに記載されている。
以下、前記一般式〔I〕で示されるカプラーの具体例を
例示するが、本発明はこれらに限定されない。
例示するが、本発明はこれらに限定されない。
シアンカプラー C−1 C−2 C−3 C−4 C−5 C−6 C−7 C−8 C−9 C−10 C−11 マゼンタカプラー M−1 M−2 M−3 M−4 M−5 M−6 M−7 M−8 M−9 M−10 M−11 イエローカプラー Y−1 Y−2 Y−3 Y−4 Y−5 Y−6 Y−7 Y−8 Y−9 Y−10 Y−11 Y−12 Y−13 Y−14 Y−15 Y−16 Y−17 Y−18 Y−19 Y−20 無呈色カプラー N−1 N−2 N−3 N−4 本発明に用いるカプラーは重層効果ドナー層又は感光層
に含有させるのに通常のオイルプロテクト法として公知
の方法を用いることが出来る。好ましくは例えば特公昭
48-30494号公報などに記載の水不溶性有機溶剤可溶のポ
リマーを分散媒として用いることがよい。とくにDIR
−カプラーを用いる場合には他層への重層効果がイメー
ジワイズに動きやすい特徴がある。
に含有させるのに通常のオイルプロテクト法として公知
の方法を用いることが出来る。好ましくは例えば特公昭
48-30494号公報などに記載の水不溶性有機溶剤可溶のポ
リマーを分散媒として用いることがよい。とくにDIR
−カプラーを用いる場合には他層への重層効果がイメー
ジワイズに動きやすい特徴がある。
重層効果ドナー層の設定は、うける感光層の表面側でか
つ近くにあることが好ましい。例えばRLに対しその重
層効果のドナー層はイエローフィルター層に近接して支
持体側に、RLの表面側に位置するのがよい。GLは当
該ドナー層とRLの中間またはRLの支持体側に位置す
ることができる。例えばGLに対する400nm〜500
nmの重層効果ドナー層はGLの表面側、イエローフィル
ター層の表面側またはBLの上層または下層またはBL
層自体として設定できる。当該570nmから670nmのド
ナー層は、GLの上層イエローフィルター層の支持体側
に設けるがよい。またRLの高感層自体をドナー層とし
て設定するがよい。BLに対する当該ドナー層はGL自
体またはイエローフィルター層の隣接支持体側に設ける
こともできる。またRL層自体をドナー層として設定す
ることも出来る。
つ近くにあることが好ましい。例えばRLに対しその重
層効果のドナー層はイエローフィルター層に近接して支
持体側に、RLの表面側に位置するのがよい。GLは当
該ドナー層とRLの中間またはRLの支持体側に位置す
ることができる。例えばGLに対する400nm〜500
nmの重層効果ドナー層はGLの表面側、イエローフィル
ター層の表面側またはBLの上層または下層またはBL
層自体として設定できる。当該570nmから670nmのド
ナー層は、GLの上層イエローフィルター層の支持体側
に設けるがよい。またRLの高感層自体をドナー層とし
て設定するがよい。BLに対する当該ドナー層はGL自
体またはイエローフィルター層の隣接支持体側に設ける
こともできる。またRL層自体をドナー層として設定す
ることも出来る。
重層効果ドナー層と効果アクセプター層の位置によって
DIR−化合物の発色現像による現像主薬の酸化体との
反応により離脱し現像抑制剤の活性化速度、拡散度を適
切に選択することによって本発明の目的を達成すること
が出来る。
DIR−化合物の発色現像による現像主薬の酸化体との
反応により離脱し現像抑制剤の活性化速度、拡散度を適
切に選択することによって本発明の目的を達成すること
が出来る。
重層効果ドナー層には特願昭58-7150などに示されてい
るように、好ましくは拡散度が0.4より大きい現像抑制
剤放出型化合物が用いられる。一般式〔I〕において、
Zで表わされる現像抑制剤部分の拡散度は後記する方法
で測定することができる。Zの部分にアルカリ性条件下
で加水分解するような置換基を有している拡散性DIR
化合物を使用すると離脱して処理液に流出した化合物が
現像を抑制しない化合物に変化するので好ましい。この
ような加水分解型DIRはタイミング基を介在して(a
=1)あるいは介在せずに(a=0)カプラー成分Aに
結合し得る。
るように、好ましくは拡散度が0.4より大きい現像抑制
剤放出型化合物が用いられる。一般式〔I〕において、
Zで表わされる現像抑制剤部分の拡散度は後記する方法
で測定することができる。Zの部分にアルカリ性条件下
で加水分解するような置換基を有している拡散性DIR
化合物を使用すると離脱して処理液に流出した化合物が
現像を抑制しない化合物に変化するので好ましい。この
ような加水分解型DIRはタイミング基を介在して(a
=1)あるいは介在せずに(a=0)カプラー成分Aに
結合し得る。
本発明においてはさらに、第1図に示す目の等色分光感
度曲線に示すように、シアン感度曲線が約400〜47
0nmの波長域にもやや正の感度を有しているので、これ
を補償するために、前記要件(ニ)示すように、BLにシ
アンカプラー又はシアン発色のDIRカプラーを用いわ
ずかなシアン像を与える効果をもたせる。ここで用いる
シアン発色のDIRカプラーとしては前記した一般式
〔I〕で示されるDIRカプラーでAとしてシアンカプ
ラー成分(残基)を表わすものの中から適宜選択すれば
よい。また、シアンカプラーとしては後記するRLに用
いられるシアンカプラーから適宜選択すればよい。
度曲線に示すように、シアン感度曲線が約400〜47
0nmの波長域にもやや正の感度を有しているので、これ
を補償するために、前記要件(ニ)示すように、BLにシ
アンカプラー又はシアン発色のDIRカプラーを用いわ
ずかなシアン像を与える効果をもたせる。ここで用いる
シアン発色のDIRカプラーとしては前記した一般式
〔I〕で示されるDIRカプラーでAとしてシアンカプ
ラー成分(残基)を表わすものの中から適宜選択すれば
よい。また、シアンカプラーとしては後記するRLに用
いられるシアンカプラーから適宜選択すればよい。
本発明で用いる「わずかのシアン像」とは、用いるイエ
ロー、マゼンタ、及びシアン発色々素の分光吸収特性、
用いるカラードカプラーの分光吸収特性、とくにBL、RL
の分光感度特性や各層相互の混合の程度によって変る
が、前記の色再現性の忠実度を測定する方法によって決
めることができる。イエロー系像濃度(DBでかぶり及
びベース濃度を除く)1.0の時、シアン画像濃度(DR)
で、好ましくは0.1乃至0.4である。
ロー、マゼンタ、及びシアン発色々素の分光吸収特性、
用いるカラードカプラーの分光吸収特性、とくにBL、RL
の分光感度特性や各層相互の混合の程度によって変る
が、前記の色再現性の忠実度を測定する方法によって決
めることができる。イエロー系像濃度(DBでかぶり及
びベース濃度を除く)1.0の時、シアン画像濃度(DR)
で、好ましくは0.1乃至0.4である。
本発明による(イ)と(ロ)に(ハ)及び/または(ニ)の要件を満
足させ、かつBLの分光感度分布は400nmから520
nmの感度域で、420nmから460nmにその極大感度
を、GLの分光感度分布は470nmから600nmの感度
域で、530nmから550nmにその極大感度を、RLの
分光感度分布は540nmから700nmの感度域で、60
5nmから640nmにその極大感度をもつことが最も好ま
しいことが判った。
足させ、かつBLの分光感度分布は400nmから520
nmの感度域で、420nmから460nmにその極大感度
を、GLの分光感度分布は470nmから600nmの感度
域で、530nmから550nmにその極大感度を、RLの
分光感度分布は540nmから700nmの感度域で、60
5nmから640nmにその極大感度をもつことが最も好ま
しいことが判った。
次に本発明でいう現像抑制物質の拡散度について説明す
る。
る。
現像抑制物質の拡散度は以下の方法により測定すること
ができる。
ができる。
まず、以下に示すような組成の層を透明支持体上に有す
る多層カラー写真感光材料を作り、試料Bとする。
る多層カラー写真感光材料を作り、試料Bとする。
第1層:赤感性ハロゲン化銀乳剤層 沃臭化銀乳剤(沃化銀5モル%、平均サイズ0.4μ)に
実施例1の増感色素1を銀1モルあたり6×10-5モル
使用して示感性をあたえた乳剤およびカプラーC−2を
銀1モルあたり0.0015モルを含有するゼラチン塗布液を
塗布銀量が1.8g/m2になるように塗布したもの(膜厚
2μ)。
実施例1の増感色素1を銀1モルあたり6×10-5モル
使用して示感性をあたえた乳剤およびカプラーC−2を
銀1モルあたり0.0015モルを含有するゼラチン塗布液を
塗布銀量が1.8g/m2になるように塗布したもの(膜厚
2μ)。
カプラーC−2 第2層: 第1層に用いた沃臭化銀乳剤(赤色性をもたない)ポリ
メチルメタクリレート粒子(直径約1.5μ)を含むゼラ
チン層(塗布銀量2g/m2、膜厚1.5μ) 各層には上記組成物の他にゼラチン硬化剤や界面活性剤
を含有させてある。
メチルメタクリレート粒子(直径約1.5μ)を含むゼラ
チン層(塗布銀量2g/m2、膜厚1.5μ) 各層には上記組成物の他にゼラチン硬化剤や界面活性剤
を含有させてある。
試料Aとして試料Bの第2層の沃臭化銀乳剤を含まず、
それ以外は試料Bと全く同じ構成の感光材料を作成し
た。
それ以外は試料Bと全く同じ構成の感光材料を作成し
た。
得られた試料A、Bをウェッジ露光後、現像時間を2分
10秒にし次の処理処方に従って処理した。現像液には
現像抑制剤を試料Aの濃度が1/2に低下するまで添加し
た。この時の試料Bの濃度低下度の大きさによってハロ
ゲン化銀乳剤膜中の拡散度の尺度とした。結果を表1に
示した。
10秒にし次の処理処方に従って処理した。現像液には
現像抑制剤を試料Aの濃度が1/2に低下するまで添加し
た。この時の試料Bの濃度低下度の大きさによってハロ
ゲン化銀乳剤膜中の拡散度の尺度とした。結果を表1に
示した。
表1からわかるように拡散度の大きいものほど同じ抑制
度を与えるためには添加量をふやさなければならない。
つまりハロゲン化銀膜中での現像抑制剤の拡散性と抑制
性は逆比例の関係にあるといえる。
度を与えるためには添加量をふやさなければならない。
つまりハロゲン化銀膜中での現像抑制剤の拡散性と抑制
性は逆比例の関係にあるといえる。
ここで用いた現像処理は下記の通りに38℃で行なっ
た。
た。
1.カラー現像…………3分15秒 2.漂 白…………6分30秒 3.水 洗…………3分15秒 4.定 着…………6分30秒 5.水 洗…………3分15秒 6.安 定…………3分15秒 各工程に用いた処理液組成は下記のものである。
カラー現像液 ニトリロ三酢酸ナトリウム 1.0g 亜硫酸ナトリウム 4.0g 炭酸ナトリウム 30.0g 臭化カリ 1.4g ヒドロキシルアミン硫酸塩 2.4g 4−(N−エチル−N−βヒドロキシエチルアミノ)−
2−メチル−アニリン硫酸塩
4.5g 水を加えて 1 漂白剤 臭化アンモニウム 160.0g アンモニア水(28%) 25.0m エチレンジアミン−四酢酸ナトリウム鉄塩 130g 氷酢酸 14m 水を加えて 1 定着液 テトラポリリン酸ナトリウム 2.0g 亜硫酸ナトリウム 4.0g チオ硫酸アンモニウム(70%) 175.0m 重亜硫酸ナトリウム 4.6g 水を加えて 1 安定液 ホルマリン 8.0m 水を加えて 1 本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤は上記した負の重
層効果のドナー層においても後記する感光層において
も、臭化銀、沃臭化銀、沃塩臭化銀、塩臭化銀および塩
化銀のいずれのハロゲン化銀を用いてもよい。好ましい
ハロゲン化銀は約30モル%以下の沃化銀を含む、沃臭
化銀もしくは沃塩臭化銀である。特に好ましいのは約2
モル%から約25モル%までの沃化銀を含む沃臭化銀で
ある。
2−メチル−アニリン硫酸塩
4.5g 水を加えて 1 漂白剤 臭化アンモニウム 160.0g アンモニア水(28%) 25.0m エチレンジアミン−四酢酸ナトリウム鉄塩 130g 氷酢酸 14m 水を加えて 1 定着液 テトラポリリン酸ナトリウム 2.0g 亜硫酸ナトリウム 4.0g チオ硫酸アンモニウム(70%) 175.0m 重亜硫酸ナトリウム 4.6g 水を加えて 1 安定液 ホルマリン 8.0m 水を加えて 1 本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤は上記した負の重
層効果のドナー層においても後記する感光層において
も、臭化銀、沃臭化銀、沃塩臭化銀、塩臭化銀および塩
化銀のいずれのハロゲン化銀を用いてもよい。好ましい
ハロゲン化銀は約30モル%以下の沃化銀を含む、沃臭
化銀もしくは沃塩臭化銀である。特に好ましいのは約2
モル%から約25モル%までの沃化銀を含む沃臭化銀で
ある。
ハロゲン化銀の粒径は、約0.1ミクロン以下の微粒子で
も投影面積直径が約10ミクロンに至る迄の大サイズ粒
子でもよく、狭い分布を有する単分散乳剤でも、あるい
は広い分布を有する多分散乳剤でもよい。
も投影面積直径が約10ミクロンに至る迄の大サイズ粒
子でもよく、狭い分布を有する単分散乳剤でも、あるい
は広い分布を有する多分散乳剤でもよい。
本発明に使用できるハロゲン化銀写真乳剤は、公知の方
法で製造でき、例えばリサーチ・ディスクロージャー(R
D)、NO.17643(1978年12月)、22〜23頁、“l.乳剤
製造(Emulsion preparation and types)”および同、
No.18716(1979年11月)、648頁に記載の方法に従う
ことができる。
法で製造でき、例えばリサーチ・ディスクロージャー(R
D)、NO.17643(1978年12月)、22〜23頁、“l.乳剤
製造(Emulsion preparation and types)”および同、
No.18716(1979年11月)、648頁に記載の方法に従う
ことができる。
本発明に用いられる写真乳剤は、グラフキデ著「写真の
物理と化学」、ポールモンテル社刊(P.Glafkides,Chim
ie et Physique Photographique Paul Montel,1967)、
ダフィン著「写真乳剤化学」、フォーカルプレス社刊
(G.F.Duffin,Photographic Emulsion Chemistry(Focal
Press,1966)、ゼリクマンら著「写真乳剤の製造と塗
布」、フォーカルプレス社刊(V.L.Zelikman et al,Mak
ing and Coatingphotographic Emulsion,Focal Press,1
964)などに記載された方法を用いて調製することができ
る。すなわち、酸性法、中性法、アンモニア法等のいず
れでもよく、また可溶性銀塩と可溶性ハロゲン塩を反応
させる形式としては片側混合法、同時混合法、それらの
組合わせなどのいずれを用いてもよい。粒子を銀イオン
過剰の下において形成させる方法(いわゆる逆混合法)
を用いることもできる。同時混合法の一つの形式として
ハロゲン化銀の生成する液相中のpAgを一定に保つ方
法、すなわちいわゆるコントロールド・ダブルジェット
法を用いることもできる。この方法によると、結晶形が
規則的で粒子サイズが均一に近いハロゲン化銀乳剤が得
られる。
物理と化学」、ポールモンテル社刊(P.Glafkides,Chim
ie et Physique Photographique Paul Montel,1967)、
ダフィン著「写真乳剤化学」、フォーカルプレス社刊
(G.F.Duffin,Photographic Emulsion Chemistry(Focal
Press,1966)、ゼリクマンら著「写真乳剤の製造と塗
布」、フォーカルプレス社刊(V.L.Zelikman et al,Mak
ing and Coatingphotographic Emulsion,Focal Press,1
964)などに記載された方法を用いて調製することができ
る。すなわち、酸性法、中性法、アンモニア法等のいず
れでもよく、また可溶性銀塩と可溶性ハロゲン塩を反応
させる形式としては片側混合法、同時混合法、それらの
組合わせなどのいずれを用いてもよい。粒子を銀イオン
過剰の下において形成させる方法(いわゆる逆混合法)
を用いることもできる。同時混合法の一つの形式として
ハロゲン化銀の生成する液相中のpAgを一定に保つ方
法、すなわちいわゆるコントロールド・ダブルジェット
法を用いることもできる。この方法によると、結晶形が
規則的で粒子サイズが均一に近いハロゲン化銀乳剤が得
られる。
別々に形成した2種以上のハロゲン化銀乳剤を混合して
用いてもよい。
用いてもよい。
前記のレギュラー粒子からなるハロゲン化銀乳剤は、粒
子形成中のpAgとpHを制御することにより得られる。詳
しくは、例えばフォトグラフィク・サイエンス・アンド
・エンジニアリング(Photographic Science and Engin
eering)第6巻,159〜165頁(1962);ジャーナル・オブ
・フォトグラフィク・サイエンス(Journal of Photogr
aphic Science),12巻,242〜251頁(1964)、米国特許
第3,655,394号および英国特許第1,413,748号に記載され
ている。
子形成中のpAgとpHを制御することにより得られる。詳
しくは、例えばフォトグラフィク・サイエンス・アンド
・エンジニアリング(Photographic Science and Engin
eering)第6巻,159〜165頁(1962);ジャーナル・オブ
・フォトグラフィク・サイエンス(Journal of Photogr
aphic Science),12巻,242〜251頁(1964)、米国特許
第3,655,394号および英国特許第1,413,748号に記載され
ている。
写真乳剤中のハロゲン化銀粒子は、立方体、八面体、十
四面体のような規則的な結晶体を有するいわゆるレギュ
ラー粒子でもよく、また球状などのような変則的な結晶
形を持つもの、双晶面などの結晶欠陥を持つものあるい
はそれらの複合形でもよい。
四面体のような規則的な結晶体を有するいわゆるレギュ
ラー粒子でもよく、また球状などのような変則的な結晶
形を持つもの、双晶面などの結晶欠陥を持つものあるい
はそれらの複合形でもよい。
また単分散乳剤としては、平均粒子直径が約0.1ミクロ
ンより大きさハロゲン化銀粒子で、その少なくとも約9
5重量%が平均粒子直径の±40%内にあるような乳剤が
代表的である。平均粒子直径が約0.25〜2ミクロンであ
り、少なくとも約95重量%又は数量で少なくとも約9
5%のハロゲン化銀粒子を平均粒子直径±20%の範囲
内としたような乳剤を本発明で使用できる。このような
乳剤の製造方法は米国特許第3,574,628号、同第3,655,3
94号および英国特許第1,413,748号に記載されている。
また特開昭48-8600号、同51-39027号、同51-83097号、
同53-137133号、同54-48521号、同54-99419号、同58-37
635号、同58-49938号などに記載されたような単分散乳
剤も本発明で好ましく使用できる。
ンより大きさハロゲン化銀粒子で、その少なくとも約9
5重量%が平均粒子直径の±40%内にあるような乳剤が
代表的である。平均粒子直径が約0.25〜2ミクロンであ
り、少なくとも約95重量%又は数量で少なくとも約9
5%のハロゲン化銀粒子を平均粒子直径±20%の範囲
内としたような乳剤を本発明で使用できる。このような
乳剤の製造方法は米国特許第3,574,628号、同第3,655,3
94号および英国特許第1,413,748号に記載されている。
また特開昭48-8600号、同51-39027号、同51-83097号、
同53-137133号、同54-48521号、同54-99419号、同58-37
635号、同58-49938号などに記載されたような単分散乳
剤も本発明で好ましく使用できる。
また、アスペクト比が約5以上であるような平板状粒子
も本発明に使用できる。平板状粒子は、ガトフ著、フォ
トグラフィク・サイエンス・アンド・エンジニアリング
(Gutoff,Photographic Science and Engineering),
第14巻,248〜257頁(1970年);米国特許第4,
434,226号、同4,414,310号、同4,433,048号、同4,439,5
20号および英国特許第2,112,157号などに記載の方法に
より簡単に調製することができる。平板状粒子を用いた
場合、増感色素による色増感効率の向上、粒状性の向上
および鮮鋭度の上昇などの利点のあることが、先に引用
した米国特許第4,434,226号などに詳しく述べられてい
る。
も本発明に使用できる。平板状粒子は、ガトフ著、フォ
トグラフィク・サイエンス・アンド・エンジニアリング
(Gutoff,Photographic Science and Engineering),
第14巻,248〜257頁(1970年);米国特許第4,
434,226号、同4,414,310号、同4,433,048号、同4,439,5
20号および英国特許第2,112,157号などに記載の方法に
より簡単に調製することができる。平板状粒子を用いた
場合、増感色素による色増感効率の向上、粒状性の向上
および鮮鋭度の上昇などの利点のあることが、先に引用
した米国特許第4,434,226号などに詳しく述べられてい
る。
結晶構造は一様なものでも、内部と外部とが異質なハロ
ゲン組成からなる物でもよく、層状構造をなしていても
よい。これらの乳剤粒子は、英国特許第1,027,146号、
米国特許第3,505,068号、同4,444,877号および特開昭60
-14333号等に開示されている。また、エピタキシャル接
合によって組成の異なるハロゲン化銀が接合されていて
もよく、また例えばロダン銀、酸化鉛などのハロゲン化
銀以外の化合物と接合されていてもよい。
ゲン組成からなる物でもよく、層状構造をなしていても
よい。これらの乳剤粒子は、英国特許第1,027,146号、
米国特許第3,505,068号、同4,444,877号および特開昭60
-14333号等に開示されている。また、エピタキシャル接
合によって組成の異なるハロゲン化銀が接合されていて
もよく、また例えばロダン銀、酸化鉛などのハロゲン化
銀以外の化合物と接合されていてもよい。
これらの乳剤粒子は、米国特許第4,094,684号、同4,14
2,900号、同4,459,353号、英国特許第2,038,792号、米
国特許第4,349,622号、同4,395,478号、同4,433,501
号、同4,463,087号、同3,656,962号、同3,852,067号、
特開昭59-162540号等に開示されている。
2,900号、同4,459,353号、英国特許第2,038,792号、米
国特許第4,349,622号、同4,395,478号、同4,433,501
号、同4,463,087号、同3,656,962号、同3,852,067号、
特開昭59-162540号等に開示されている。
また種々の結晶形の粒子の混合物を用いてもよい。
本発明で用いる乳剤は、通常、物理熟成、化学熟成およ
び分光増感を行ったものを使用する。このような工程で
使用される添加剤はリサーチ・ディスクロージャーNo.1
7643および同No.18716に記載されており、その該当個所
を後掲の表にまとめた。
び分光増感を行ったものを使用する。このような工程で
使用される添加剤はリサーチ・ディスクロージャーNo.1
7643および同No.18716に記載されており、その該当個所
を後掲の表にまとめた。
本発明に使用できる公知の写真用添加剤も上記の2つの
リサーチ・ディスクロージャーに記載されており、後掲
の表に記載個所を示した。
リサーチ・ディスクロージャーに記載されており、後掲
の表に記載個所を示した。
BL,GL,RL及び本発明における要件(イ)〜(ハ)を与えるため
に好ましく用いられる各重層効果ドナー層の波長領域の
分光増感には、例えばメチン色素類を適宜組み合せるこ
とによって可能である。用いられる色素には、シアニン
色素、メロシアニン色素、複合シアニン色素、複合メロ
シアニン色素、ホロポーラーシアニン色素、ヘミシアニ
ン色素、スチリル色素およびヘミオキソノール色素が包
含される。特に有用な色素は、シアニン色素、メロシア
ニン色素、および複合メロシアニン色素に層する色素で
ある。これらの色素類には、塩基性異節環核としてシア
ニン色素類に通常利用される核のいずれをも適用でき
る。すなわち、ピロリン核、オキサゾリン核、チアゾリ
ン核、ピロール核、オキサゾール核、テトラゾール核、
ピリジン核など;これらの核に脂環式炭化水素環が融合
した核;及びこれらの核に芳香族炭化水素環が融合した
核、即ち、インドレニン核、ベンズインドレニン核、イ
ンドール核、ベンズオキサドール核、ナフトオキサゾー
ル核、ベンゾチアゾール核、ナフトチアゾール核、ベン
ゾセレナゾール核、ベンズイミダゾール核、キノリン核
などが適用できる。これらの核は炭素原子上に置換され
ていてもよい。
に好ましく用いられる各重層効果ドナー層の波長領域の
分光増感には、例えばメチン色素類を適宜組み合せるこ
とによって可能である。用いられる色素には、シアニン
色素、メロシアニン色素、複合シアニン色素、複合メロ
シアニン色素、ホロポーラーシアニン色素、ヘミシアニ
ン色素、スチリル色素およびヘミオキソノール色素が包
含される。特に有用な色素は、シアニン色素、メロシア
ニン色素、および複合メロシアニン色素に層する色素で
ある。これらの色素類には、塩基性異節環核としてシア
ニン色素類に通常利用される核のいずれをも適用でき
る。すなわち、ピロリン核、オキサゾリン核、チアゾリ
ン核、ピロール核、オキサゾール核、テトラゾール核、
ピリジン核など;これらの核に脂環式炭化水素環が融合
した核;及びこれらの核に芳香族炭化水素環が融合した
核、即ち、インドレニン核、ベンズインドレニン核、イ
ンドール核、ベンズオキサドール核、ナフトオキサゾー
ル核、ベンゾチアゾール核、ナフトチアゾール核、ベン
ゾセレナゾール核、ベンズイミダゾール核、キノリン核
などが適用できる。これらの核は炭素原子上に置換され
ていてもよい。
メロシアニン色素または複合メロシアニン色素にはケト
メチレン構造を有する核として、ピラゾリン−5−オン
核、チオヒダントイン核、2−チオオキサゾリジン−2,
4−ジオン核、チアゾリジン−2,4−ジオン核、ローダニ
ン核、チオバルビツール酸核などの5〜6員異節環核を
適用することができる。
メチレン構造を有する核として、ピラゾリン−5−オン
核、チオヒダントイン核、2−チオオキサゾリジン−2,
4−ジオン核、チアゾリジン−2,4−ジオン核、ローダニ
ン核、チオバルビツール酸核などの5〜6員異節環核を
適用することができる。
これらの増感色素は単独に用いてもよいが、それらの組
合せを用いてもよく、増感色素の組合せは特に、強色増
感の目的でしばしば用いられる。
合せを用いてもよく、増感色素の組合せは特に、強色増
感の目的でしばしば用いられる。
また強色増感剤が用いられる。また重層効果ドナー層の
分光増感の波長分布は染料のフィルター効果による修正
も適用できる。例えば約490nm〜560nmまたは約5
20〜570nmの波長域の分光増感には特開昭61-34541
号や特願昭61-651号明細書に記載された増感色素の中か
ら選択して用いられる。例えば約400nmから500nm
の波長域の分光増感は例えば、米国特許第3672898号に
記載された増感色素の中から選択して用いられる。57
0nmから670nmにある波長域の分光増感には例えば米
国特許第3672898号、特公昭48-25653、特公昭55-4436
8、などに記載された増感色素の中から選択して用いら
れる。
分光増感の波長分布は染料のフィルター効果による修正
も適用できる。例えば約490nm〜560nmまたは約5
20〜570nmの波長域の分光増感には特開昭61-34541
号や特願昭61-651号明細書に記載された増感色素の中か
ら選択して用いられる。例えば約400nmから500nm
の波長域の分光増感は例えば、米国特許第3672898号に
記載された増感色素の中から選択して用いられる。57
0nmから670nmにある波長域の分光増感には例えば米
国特許第3672898号、特公昭48-25653、特公昭55-4436
8、などに記載された増感色素の中から選択して用いら
れる。
以上説明した、ハロゲン化銀乳剤、分光増感の方法、D
IR−化合物、染料などを用いて本発明による重層効果
ドナー層を設けることができる。
IR−化合物、染料などを用いて本発明による重層効果
ドナー層を設けることができる。
以上、本発明による好ましい態様として、前記要件(イ),
(ロ),及び(ハ)を乳剤層(BL,GL,RL)とは別に設けた重層
効果ドナー層に具備させる場合についてのべたが、後記
する如きBL,GL,RL自体に持たせてもよい。
(ロ),及び(ハ)を乳剤層(BL,GL,RL)とは別に設けた重層
効果ドナー層に具備させる場合についてのべたが、後記
する如きBL,GL,RL自体に持たせてもよい。
次にハロゲン化銀乳剤層(BL,GL,RL)について説明す
る。
る。
本発明の乳剤層には一般に前記DIRカプラーのほかに
例えば、以下に挙げるカプラーが用いられる:画像形成
用カプラー、弱拡散性色素形成カプラー(例えば米国特
許第4,522,915号、同4,420,556号などに記載のあるカプ
ラー)、現像促進剤もしくはかぶらせ剤放出カプラー
(例えば米国特許第4,390,618号または同4,518,682号な
どに記載のあるカプラー)、カラードカプラー(例えば
米国特許第4,004,929号、同4,138,258号、同4,070,191
号などに記載のあるカプラー)、競争カプラー(例えば
米国特許第4,130,427号などに記載のあるカプラー)、
多当量カプラー(例えば米国特許第4,283,472号、同4,3
38,393号、同4,310,618号、などに記載のあるカプラ
ー)、DIRレドックス化合物放出カプラー(例えば特
開昭60-185950号に記載のあるカプラー)、離脱後複色
する色素放出カプラー(例えばヨーロッパ公開特許第17
3,302号に記載のあるカプラー)あるいは各種のポリマ
ーカプラー(例えば米国特許第3,767,412号、同3,623,8
71号、同4,367,282号、同4,474,870号などに記載のある
カプラー)が挙げられる。
例えば、以下に挙げるカプラーが用いられる:画像形成
用カプラー、弱拡散性色素形成カプラー(例えば米国特
許第4,522,915号、同4,420,556号などに記載のあるカプ
ラー)、現像促進剤もしくはかぶらせ剤放出カプラー
(例えば米国特許第4,390,618号または同4,518,682号な
どに記載のあるカプラー)、カラードカプラー(例えば
米国特許第4,004,929号、同4,138,258号、同4,070,191
号などに記載のあるカプラー)、競争カプラー(例えば
米国特許第4,130,427号などに記載のあるカプラー)、
多当量カプラー(例えば米国特許第4,283,472号、同4,3
38,393号、同4,310,618号、などに記載のあるカプラ
ー)、DIRレドックス化合物放出カプラー(例えば特
開昭60-185950号に記載のあるカプラー)、離脱後複色
する色素放出カプラー(例えばヨーロッパ公開特許第17
3,302号に記載のあるカプラー)あるいは各種のポリマ
ーカプラー(例えば米国特許第3,767,412号、同3,623,8
71号、同4,367,282号、同4,474,870号などに記載のある
カプラー)が挙げられる。
カプラーより発色する色素はイエロー、マゼンタまたは
シアンのいずれであってもよい。例えばイエローカプラ
ーとしてアシルアセトアミド型カプラー、マロンジアミ
ド型カプラーが挙げられ、マゼンタカプラーとして例え
ば5−ピラゾロン型カプラー、ピラゾロンイミダゾール
型カプラーまたはピラゾロトリアゾール型カプラーが挙
げられ、シアンカプラーとして例えばフェノール型カプ
ラーまたはナフトール型カプラーが挙げられる。いずれ
も4当量カプラーまたは2当量カプラーであってもよ
い。さらに実質的に色素を生成しないカプラーであって
もよくそのようなカプラーとして例えば米国特許第3,95
8,993号、同3,961,959号、同4,315,070号、同4,183,752
号または同4,171,223号などに記載のカプラーが挙げら
れる。
シアンのいずれであってもよい。例えばイエローカプラ
ーとしてアシルアセトアミド型カプラー、マロンジアミ
ド型カプラーが挙げられ、マゼンタカプラーとして例え
ば5−ピラゾロン型カプラー、ピラゾロンイミダゾール
型カプラーまたはピラゾロトリアゾール型カプラーが挙
げられ、シアンカプラーとして例えばフェノール型カプ
ラーまたはナフトール型カプラーが挙げられる。いずれ
も4当量カプラーまたは2当量カプラーであってもよ
い。さらに実質的に色素を生成しないカプラーであって
もよくそのようなカプラーとして例えば米国特許第3,95
8,993号、同3,961,959号、同4,315,070号、同4,183,752
号または同4,171,223号などに記載のカプラーが挙げら
れる。
本発明において用いられる好ましいカプラーは下記一般
式(CP-1),(CP-2),(CP-3),(CP-4),(CP-5),(CP-6),(CP-7)
または(CP-8)で表わされるカプラーである。
式(CP-1),(CP-2),(CP-3),(CP-4),(CP-5),(CP-6),(CP-7)
または(CP-8)で表わされるカプラーである。
一般式(CP-1) 一般式(CP-2) 一般式(CP-3) 一般式(CP-4) 一般式(CP-5) 一般式(CP-6) 一般式(CP-7) 一般式(CP-8) 以下にR51〜R62、LVG1〜LVG4、pおよびhについて説明
する。
する。
上式においてR51,R52,R53,R54,R55,R56,R57,R58,R59,R
60,R61,R62,LVG1,LVG2,LVG3またはLVG4が耐拡散基を含
む場合、それは炭素数の総数が8〜40、好ましくは1
2〜32、になるように選択され、それ以外の場合、炭
素数の総数は15以下が好ましい。ビス型、テロマー
型、ポリマー型のカプラーの場合には上記に列挙した置
換基のいずれかが二価基を表わし繰り返し単位などを連
結する。この場合には上記の炭素数の範囲は規定外であ
ってもよい。
60,R61,R62,LVG1,LVG2,LVG3またはLVG4が耐拡散基を含
む場合、それは炭素数の総数が8〜40、好ましくは1
2〜32、になるように選択され、それ以外の場合、炭
素数の総数は15以下が好ましい。ビス型、テロマー
型、ポリマー型のカプラーの場合には上記に列挙した置
換基のいずれかが二価基を表わし繰り返し単位などを連
結する。この場合には上記の炭素数の範囲は規定外であ
ってもよい。
以下の説明においてR41は脂肪族基、芳香族基または複
素環基を表わし、R42は芳香族基または複素環基を表わ
し、R43,R44およびR45は水素原子、脂肪族基、芳香族基
または複素環基を表わす。
素環基を表わし、R42は芳香族基または複素環基を表わ
し、R43,R44およびR45は水素原子、脂肪族基、芳香族基
または複素環基を表わす。
R51はR41と同じ意味を表わす。R52およびR53は各々R42
と同じ意味を表わす。
と同じ意味を表わす。
R54はR41と同じ意味の基、 またはN≡C−基を表わす。R55はR41と同じ意味の基を
表わす。R56およびR57は各々R43基と同じ意味の基、R41
S−基、R43O−基、 を表わす。
表わす。R56およびR57は各々R43基と同じ意味の基、R41
S−基、R43O−基、 を表わす。
R58はR41と同じ意味を表わす。R59はR41と同じ意味の
基、 ハロゲン原子または を表わす。pは0ないし3を表わす。pが複数のとき複
数個のR59は同じ置換基または異なる置換基を表わす。
またそれぞれのR59が2価基となって連結し環状構造を
形成してもよい。環状構造を形成するための2価基の例
としては または、 が挙げられる。
基、 ハロゲン原子または を表わす。pは0ないし3を表わす。pが複数のとき複
数個のR59は同じ置換基または異なる置換基を表わす。
またそれぞれのR59が2価基となって連結し環状構造を
形成してもよい。環状構造を形成するための2価基の例
としては または、 が挙げられる。
ここでfは0ないし4の整数、gは0ないし2の整数、
を各々表わす。R60はR41と同じ意味の基を表わす。R61
はR41と同じ意味の基を表わす。R62はR41と同じ意味の
基、R41CONH-基、R41OCONH−基、R41SO2NH−基、 基、 R43O−基、R41S−基、ハロゲン原子または を表わす。hは0ないし4の整数を表わす。複数個のR
62があるとき各々同じものまたは異なるものを表わす。
を各々表わす。R60はR41と同じ意味の基を表わす。R61
はR41と同じ意味の基を表わす。R62はR41と同じ意味の
基、R41CONH-基、R41OCONH−基、R41SO2NH−基、 基、 R43O−基、R41S−基、ハロゲン原子または を表わす。hは0ないし4の整数を表わす。複数個のR
62があるとき各々同じものまたは異なるものを表わす。
上記において脂肪族基とは炭素数1〜40、好ましくは
1〜22の飽和または不飽和、鎖状または環状、直鎖ま
たは分岐、置換または無置換の脂肪族炭化水素基であ
る。代表的な例としてはメチル基、エチル基、プロピル
基、イソプロピル基、ブチル基、(t)−ブチル基、(i)−
ブチル基、(t)−アミル基、ヘキシル基、シクロヘキシ
ル基、2−エチルヘキシル基、オクチル基、1,1,3,3−
テトラメチルブチル基、デシル基、ドデシル基、ヘキサ
デシル基またはオクタデシル基が挙げられる。
1〜22の飽和または不飽和、鎖状または環状、直鎖ま
たは分岐、置換または無置換の脂肪族炭化水素基であ
る。代表的な例としてはメチル基、エチル基、プロピル
基、イソプロピル基、ブチル基、(t)−ブチル基、(i)−
ブチル基、(t)−アミル基、ヘキシル基、シクロヘキシ
ル基、2−エチルヘキシル基、オクチル基、1,1,3,3−
テトラメチルブチル基、デシル基、ドデシル基、ヘキサ
デシル基またはオクタデシル基が挙げられる。
芳香族基とは炭素数6〜20、好ましくは置換もしくは
無置換のフェニル基、または置換もしくは無置換のナフ
チル基である。
無置換のフェニル基、または置換もしくは無置換のナフ
チル基である。
複素環基とは炭素数1〜20、好ましくは1〜7の、複
素原子として窒素原子、酸素原子もしくはイオウ原子か
ら選ばれる、好ましくは3員ないし8員環の置換もしく
は無置換の複素環基である。複素環基の代表的な例とし
ては2−ピリジル基、4−ピリジル基、2−チェニル
基、2−フリル基、2−イミダゾリル基、ピラジニル
基、2−ピリミジニル基、1−イミダゾリル基、1−イ
ンドリル基、フタルイミド基、1,3,4−チアジアゾール
−2−イル基、ベンゾオキサゾール−2−イル基、2−
キノリル基、2,4−ジオキソ−1,3−イミダゾリジン−5
−イル基、2,4−ジオキソ−1,3−イミダゾリジン−3−
イル基、スクシンイミド基、フタルイミド基、1,2,4−
トリアゾール−2−イル基または1−ピラゾリル基が挙
げられる。
素原子として窒素原子、酸素原子もしくはイオウ原子か
ら選ばれる、好ましくは3員ないし8員環の置換もしく
は無置換の複素環基である。複素環基の代表的な例とし
ては2−ピリジル基、4−ピリジル基、2−チェニル
基、2−フリル基、2−イミダゾリル基、ピラジニル
基、2−ピリミジニル基、1−イミダゾリル基、1−イ
ンドリル基、フタルイミド基、1,3,4−チアジアゾール
−2−イル基、ベンゾオキサゾール−2−イル基、2−
キノリル基、2,4−ジオキソ−1,3−イミダゾリジン−5
−イル基、2,4−ジオキソ−1,3−イミダゾリジン−3−
イル基、スクシンイミド基、フタルイミド基、1,2,4−
トリアゾール−2−イル基または1−ピラゾリル基が挙
げられる。
前記脂肪族炭化水素基、芳香族基および複素環基が置換
基を有するとき代表的な置換基としてはハロゲン原子、
R47O−基、R46S−基、 R47OSO2−基、シアノ基またはニトロ基が挙げられる。
ここでR46は脂肪族基、芳香族基または複素環基を表わ
し、R47,R48およびR49は各々脂肪族基、芳香族基、複素
環基または水素原子を表わす。脂肪族基、芳香族基また
は複素環基の意味は前に定義したのと同じ意味である。
基を有するとき代表的な置換基としてはハロゲン原子、
R47O−基、R46S−基、 R47OSO2−基、シアノ基またはニトロ基が挙げられる。
ここでR46は脂肪族基、芳香族基または複素環基を表わ
し、R47,R48およびR49は各々脂肪族基、芳香族基、複素
環基または水素原子を表わす。脂肪族基、芳香族基また
は複素環基の意味は前に定義したのと同じ意味である。
次にR51〜R62、pおよびhの好ましい範囲について説明
する。
する。
R51は脂肪族基または芳香族基が好ましい。
R52,R53およびR55は芳香族基が好ましい。
R54はR41CONH−基、または が好ましい。R56およびR57は脂肪族基、R41O−基、また
はR41S−基が好ましい。R58は脂肪族基または芳香族基
が好ましい。一般式(CP-6)においてR59はクロール原
子、脂肪族基またはR41CONH−基が好ましい。pは1ま
たは2が好ましい。R60は芳香族基が好ましい。一般式
(CP-7)においてR59はR41CONH−基が好ましい。一般式(C
P-7)においてhは1が好ましい。R61は脂肪族基または
芳香族基が好ましい。一般式(CP-8)においてhは0また
は1が好ましい。R62としてはR41OCONH−基、R41CONH−
基、またはR41SO2NH−基が好ましくこれらの置換位置は
ナフトール環の5位が好ましい。
はR41S−基が好ましい。R58は脂肪族基または芳香族基
が好ましい。一般式(CP-6)においてR59はクロール原
子、脂肪族基またはR41CONH−基が好ましい。pは1ま
たは2が好ましい。R60は芳香族基が好ましい。一般式
(CP-7)においてR59はR41CONH−基が好ましい。一般式(C
P-7)においてhは1が好ましい。R61は脂肪族基または
芳香族基が好ましい。一般式(CP-8)においてhは0また
は1が好ましい。R62としてはR41OCONH−基、R41CONH−
基、またはR41SO2NH−基が好ましくこれらの置換位置は
ナフトール環の5位が好ましい。
次にR51〜R62の代表的な例について説明する。
R51としては(t)−ブチル基、4−メトキシフェニル基、
フェニル基、3{2−(2,4−ジ−t−アミルフェノキ
シ)ブタンアミド}フェニル基、4−オクタデシルオキ
シフェニル基またはメチル基が挙げられる。R52およびR
53としては2−クロロ−5−ドデシルオキシカルボニル
フェニル基、2−クロロ−5−ヘキサデシルスルホンア
ミドフェニル基、2−クロロ−5−テトラデカンアミド
フェニル基、2−クロロ−5−{4−(2,4−ジ−t−
アミルフェノキシ)ブタンアミド}フェニル基、2−ク
ロロ−5−{2−(2,4−ジ−t−アミルフェノキリ)
ブタンアミド}フェニル基、2−メトキシフェニル基、
2−メトキシ−5−テトラデシルオキシカルボニルフェ
ニル基、2−クロロ−5−(1−エトキシカルボニルエ
トキシカルボニル)フェニル基、2−ピリジル基、2−
クロロ−5−オクチルオキシカルボニルフェニル基、2,
4−ジクロロフェニル基、2−クロロ−5−(1−ドデ
シルオキシカルボニルエトキシカルボニル)フェニル
基、2−クロロフェニル基または2−エトキシフェニル
基が挙げられる。R54としては、3−{2−(2,4−ジ−
t−アミルフェノキシ)ブタンアミド}ベンズアミド
基、3−{4−(2,4−ジ−t−アミルフェノキシ)ブ
タンアミド}ベンズアミド基、2−クロロ−5−テトラ
デカンアミドアニリノ基、5−(2,4−ジ−t−アミル
フェノキシアセトアミド)ベンズアミド基、2−クロロ
−5−ドデセニルスクシンイミドアニリノ基、2−クロ
ロ−5−{2−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシフェ
ノキシ)テトラデカンアミド}アニリノ基、2,2−ジメ
チルプロパンイミド基、2−(3−ペンタデシルフェノ
キシ)ブタンアミド基、ピロリジノ基またはN,N−ジ
ブチルアミノ基が挙げられる。R55としては、2,4,6−ト
リクロロフェニル基、2−クロロフェニル基、2,5−ジ
クロロフェニル基、2,3−ジクロロフェニル基、2,6−ジ
クロロ−4−メトキシフェニル基、4−{2(2,4−ジ
−t−アミルフェノキシ)ブタンアミド}フェニル基ま
たは2,6−ジクロロ−4−メタンスルホニルフェニル基
が好ましい例である。R56としてはメチル基、エチル
基、イソプロピル基、メトキシ基、エトキシ基、メチル
チオ基、エチルチオ基、3−フェニルウレイド基、3−
ブチルウレイド基、または3−(2,4−ジ−t−アミル
フェノキシ)プロピル基が挙げられる。R57としては3
−(2,4−ジ−t−アミルフェノキシ)プロピル基、3
−〔4−{2−〔4−(4−ヒドロキシフェニルスルホ
ニル)フェノキシ〕テトラデカンアミド}フェニル〕プ
ロピル基、メトキシ基、エトキシ基、メチルチオ基、エ
チルチオ基、メチル基、1−メチル−2−{2−オクチ
ルオキシ−5−〔2−オクチルオキシ−5−(1,1,3,3
−テトラメチルブチル)フェニルスルホンアミド〕フェ
ニルスルホンアミド}エチル基、3−{4−(4−ドデ
シルオキシフェニルスルオンアミド)フェニル}プロピ
ル基、1,1−ジメチル−2−{2−オクチルオキシ−5
−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェニルスルホン
アミド}エチル基、またはドデシルチオ基が挙げられ
る。R58としては2−クロロフェニル基、ペンタフルオ
ロフェニル基、ヘプタフルオロプロピル基、1−(2,4
−ジ−t−アミルフェノキシ)プロピル基、3−(2,4
−ジ−t−アミルフェノキシ)プロピル基、2,4−ジ−
t−アミルメチル基、またはフリル基が挙げられる。R
59としてはクロル原子、メチル基、エチル基、プロピル
基、ブチル基、イソプロピル基、2−(2,4−ジ−t−
アミルフェノキシ)ブタンアミド基、2−(2,4−ジ−
t−アミルフェノキシ)ヘキサンアミド基、2−(2,4
−ジ−t−オクチルフェノキシ)オクタンアミド基、2
−(2−クロロフェノキシ)テトラデカンアミド基、2,
2−ジメチルプロパンアミド基、2−{4−(4−ヒド
ロキシフェニルスルホニル)フェノキシ}テトラデカン
アミド基、または2−{2−(2,4−ジ−t−アミルフ
ェノキシアセトアミド)フェノキシ}ブタンアミド基が
挙げられる。R60としては4−シアノフェニル基、2−
シアノフェニル基、4−ブチルスルホニルフェニル基、
4−プロピルスルホニルフェニル基、4−エトキシカル
ボニルフェニル基、4−N,N−ジエチルスルファモイル
フェニル基、3,4−ジクロロフェニル基または3−メト
キシカルボニルフェニル基が挙げられる。R61としては
ドデシル基、ヘキサデシル基、シクロヘキシル基、ブチ
ル基、3−(2,4−ジ−t−アミルフェノキシ)プロピ
ル基、4−(2,4−ジ−t−アミルフェノキシ)ブチル
基、3−ドデシルオキシプロピル基、2−テトラデシル
オキシフェニル基、t−ブチル基、2−(2−ヘキシル
デシルオキシ)フェニル基、2−メトキシ−5−ドデシ
ルオキシカルボニルフェニル基、2−ブトキシフェニル
基または1−ナフチル基が挙げられる。R62としてはイ
ソブチルオキシカルボニルアミノ基、エトキシカルボニ
ルアミノ基、フェニルスルホニルアミノ基、メタンスル
ホンアミド基、ブタンスルホンアミド基、4−メチルベ
ンゼンスルホンアミド基、ベンズアミド基、トリフルオ
ロアセトアミド基、3−フェニルウレイド基、ブトキシ
カルボニルアミノ基、またはアセトアミド基が挙げられ
る。
フェニル基、3{2−(2,4−ジ−t−アミルフェノキ
シ)ブタンアミド}フェニル基、4−オクタデシルオキ
シフェニル基またはメチル基が挙げられる。R52およびR
53としては2−クロロ−5−ドデシルオキシカルボニル
フェニル基、2−クロロ−5−ヘキサデシルスルホンア
ミドフェニル基、2−クロロ−5−テトラデカンアミド
フェニル基、2−クロロ−5−{4−(2,4−ジ−t−
アミルフェノキシ)ブタンアミド}フェニル基、2−ク
ロロ−5−{2−(2,4−ジ−t−アミルフェノキリ)
ブタンアミド}フェニル基、2−メトキシフェニル基、
2−メトキシ−5−テトラデシルオキシカルボニルフェ
ニル基、2−クロロ−5−(1−エトキシカルボニルエ
トキシカルボニル)フェニル基、2−ピリジル基、2−
クロロ−5−オクチルオキシカルボニルフェニル基、2,
4−ジクロロフェニル基、2−クロロ−5−(1−ドデ
シルオキシカルボニルエトキシカルボニル)フェニル
基、2−クロロフェニル基または2−エトキシフェニル
基が挙げられる。R54としては、3−{2−(2,4−ジ−
t−アミルフェノキシ)ブタンアミド}ベンズアミド
基、3−{4−(2,4−ジ−t−アミルフェノキシ)ブ
タンアミド}ベンズアミド基、2−クロロ−5−テトラ
デカンアミドアニリノ基、5−(2,4−ジ−t−アミル
フェノキシアセトアミド)ベンズアミド基、2−クロロ
−5−ドデセニルスクシンイミドアニリノ基、2−クロ
ロ−5−{2−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシフェ
ノキシ)テトラデカンアミド}アニリノ基、2,2−ジメ
チルプロパンイミド基、2−(3−ペンタデシルフェノ
キシ)ブタンアミド基、ピロリジノ基またはN,N−ジ
ブチルアミノ基が挙げられる。R55としては、2,4,6−ト
リクロロフェニル基、2−クロロフェニル基、2,5−ジ
クロロフェニル基、2,3−ジクロロフェニル基、2,6−ジ
クロロ−4−メトキシフェニル基、4−{2(2,4−ジ
−t−アミルフェノキシ)ブタンアミド}フェニル基ま
たは2,6−ジクロロ−4−メタンスルホニルフェニル基
が好ましい例である。R56としてはメチル基、エチル
基、イソプロピル基、メトキシ基、エトキシ基、メチル
チオ基、エチルチオ基、3−フェニルウレイド基、3−
ブチルウレイド基、または3−(2,4−ジ−t−アミル
フェノキシ)プロピル基が挙げられる。R57としては3
−(2,4−ジ−t−アミルフェノキシ)プロピル基、3
−〔4−{2−〔4−(4−ヒドロキシフェニルスルホ
ニル)フェノキシ〕テトラデカンアミド}フェニル〕プ
ロピル基、メトキシ基、エトキシ基、メチルチオ基、エ
チルチオ基、メチル基、1−メチル−2−{2−オクチ
ルオキシ−5−〔2−オクチルオキシ−5−(1,1,3,3
−テトラメチルブチル)フェニルスルホンアミド〕フェ
ニルスルホンアミド}エチル基、3−{4−(4−ドデ
シルオキシフェニルスルオンアミド)フェニル}プロピ
ル基、1,1−ジメチル−2−{2−オクチルオキシ−5
−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェニルスルホン
アミド}エチル基、またはドデシルチオ基が挙げられ
る。R58としては2−クロロフェニル基、ペンタフルオ
ロフェニル基、ヘプタフルオロプロピル基、1−(2,4
−ジ−t−アミルフェノキシ)プロピル基、3−(2,4
−ジ−t−アミルフェノキシ)プロピル基、2,4−ジ−
t−アミルメチル基、またはフリル基が挙げられる。R
59としてはクロル原子、メチル基、エチル基、プロピル
基、ブチル基、イソプロピル基、2−(2,4−ジ−t−
アミルフェノキシ)ブタンアミド基、2−(2,4−ジ−
t−アミルフェノキシ)ヘキサンアミド基、2−(2,4
−ジ−t−オクチルフェノキシ)オクタンアミド基、2
−(2−クロロフェノキシ)テトラデカンアミド基、2,
2−ジメチルプロパンアミド基、2−{4−(4−ヒド
ロキシフェニルスルホニル)フェノキシ}テトラデカン
アミド基、または2−{2−(2,4−ジ−t−アミルフ
ェノキシアセトアミド)フェノキシ}ブタンアミド基が
挙げられる。R60としては4−シアノフェニル基、2−
シアノフェニル基、4−ブチルスルホニルフェニル基、
4−プロピルスルホニルフェニル基、4−エトキシカル
ボニルフェニル基、4−N,N−ジエチルスルファモイル
フェニル基、3,4−ジクロロフェニル基または3−メト
キシカルボニルフェニル基が挙げられる。R61としては
ドデシル基、ヘキサデシル基、シクロヘキシル基、ブチ
ル基、3−(2,4−ジ−t−アミルフェノキシ)プロピ
ル基、4−(2,4−ジ−t−アミルフェノキシ)ブチル
基、3−ドデシルオキシプロピル基、2−テトラデシル
オキシフェニル基、t−ブチル基、2−(2−ヘキシル
デシルオキシ)フェニル基、2−メトキシ−5−ドデシ
ルオキシカルボニルフェニル基、2−ブトキシフェニル
基または1−ナフチル基が挙げられる。R62としてはイ
ソブチルオキシカルボニルアミノ基、エトキシカルボニ
ルアミノ基、フェニルスルホニルアミノ基、メタンスル
ホンアミド基、ブタンスルホンアミド基、4−メチルベ
ンゼンスルホンアミド基、ベンズアミド基、トリフルオ
ロアセトアミド基、3−フェニルウレイド基、ブトキシ
カルボニルアミノ基、またはアセトアミド基が挙げられ
る。
次にLVG1〜LVG4について説明する。
LVG1,LVG2,LVG3およびLVG4はカップリング離脱基または
水素原子を表わす。それらの好ましい例を以下に説明す
る。
水素原子を表わす。それらの好ましい例を以下に説明す
る。
LVG1は好ましくはR65O−基、カップリング位と窒素原子
で結合するイミド基(例えば2,4−ジオキソ−1,3−イミ
ダゾリジン−3−イル基、2,4−ジオキソ−1,3−オキサ
ゾリジン−3−イル基、3,5−ジオキソ−1,2,4−トリア
ゾリジン−4−イル基、スクシンイミド基、フタルイミ
ド基または2,4−ジオキソ−1,3−イミダゾリジン−1−
イル基など)、カップリング位と窒素原子で結合する不
飽和窒素複素環基(例えば1−イミダゾリル基、1−ピ
ラゾリル基、1,2,4−トリアゾール−2(または4)−
イル基、ベンゾトリアゾール−1−イル基、または3−
ピラゾリン−5−オン−2−イル基など)またはR66S−
基が挙げられる。
で結合するイミド基(例えば2,4−ジオキソ−1,3−イミ
ダゾリジン−3−イル基、2,4−ジオキソ−1,3−オキサ
ゾリジン−3−イル基、3,5−ジオキソ−1,2,4−トリア
ゾリジン−4−イル基、スクシンイミド基、フタルイミ
ド基または2,4−ジオキソ−1,3−イミダゾリジン−1−
イル基など)、カップリング位と窒素原子で結合する不
飽和窒素複素環基(例えば1−イミダゾリル基、1−ピ
ラゾリル基、1,2,4−トリアゾール−2(または4)−
イル基、ベンゾトリアゾール−1−イル基、または3−
ピラゾリン−5−オン−2−イル基など)またはR66S−
基が挙げられる。
LVG2の好ましい例としてはR66S−基、カップリング位と
窒素原子で結合する不飽和含窒素複素環基(例えば1−
ピラゾリル基、1−イミダゾリル基、1,2,4−トリアゾ
ール−2(または4)−イル基、ベンゾトリアゾール−
1−イル基、ベンゾイミダゾリル基またはベンゾインダ
ゾリル基など)、R65O−基、R65N=N−基または水素原
子が挙げられる。
窒素原子で結合する不飽和含窒素複素環基(例えば1−
ピラゾリル基、1−イミダゾリル基、1,2,4−トリアゾ
ール−2(または4)−イル基、ベンゾトリアゾール−
1−イル基、ベンゾイミダゾリル基またはベンゾインダ
ゾリル基など)、R65O−基、R65N=N−基または水素原
子が挙げられる。
LVG3の好ましい例としてはハロゲン原子、R66S−基、カ
ップリング位と窒素原で結合する不飽和含窒素複素環基
(例えば1−ピラゾリル基、1−イミダゾリル基または
ベンゾトリアゾール−1−イル基など)または水素原子
が挙げられる。
ップリング位と窒素原で結合する不飽和含窒素複素環基
(例えば1−ピラゾリル基、1−イミダゾリル基または
ベンゾトリアゾール−1−イル基など)または水素原子
が挙げられる。
LVG4の好ましい例としてはハロゲン原子、R66O−基、R
66S−基、または水素原子が挙げられる。
66S−基、または水素原子が挙げられる。
ここでR65は芳香族基または複素環基を表わし、R66は脂
肪族基、芳香族基または複素環基を表わす。芳香族基、
複素環基および脂肪族基は前にR41について説明したの
と同じ意味を表わす。
肪族基、芳香族基または複素環基を表わす。芳香族基、
複素環基および脂肪族基は前にR41について説明したの
と同じ意味を表わす。
LVG1,LVG2およびLVG3が前記複素環基を表わすとき置換
可能な位置で置換基を有してもよく、置換基としては前
にR41が複素環基を表わすときの列挙した置換基が代表
的な例である。
可能な位置で置換基を有してもよく、置換基としては前
にR41が複素環基を表わすときの列挙した置換基が代表
的な例である。
次にLVG1,LVG2,LVG3およびLVG4の代表的な例について説
明する。
明する。
LVG1としては、1−ベンジル−5−エトキシ−2,4−ジ
オキソ−1,3−イミダゾリジン−3−イル基、1−メチ
ル−5−ヘキシルオキシ−2,4−ジオキソ−1,3−イミダ
ゾリジン−3−イル基、1−フェニル−5−ベンジル−
2,4−ジオキソ−1,3,5−トリアゾリジン−3−イル基、
5,5−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,3−オキサゾリジン
−3−イル基、1−ピラゾリル基、4,5−ビス(メトキ
シカルボニル)イミダゾール−1−イル基、2−フェニ
ルカルバモイル−1,3−イミダゾリル−1−イル基、4
−フェニルカルバモイル−1,3−イミダゾリル−1−イ
ル基、6−メチルキサンチン−1−イル基、4−(4−
ヒドロキシフェニルスルホニル)フェノキシ基、4−イ
ソプロポキシフェノキシ基、4−シアノフェノキシ基、
2−クロロ−4−(2−クロロ−4−ヒドロキシフェニ
ルスルホニル)フェノキシ基、5−フェノキシカルボニ
ル−1−ベンゾトリアゾリル基、4−カルボキシフェノ
キシ基または4−(4−ベンジルオキシフェニルスルホ
ニル)フェノキシ基が挙げられる。LVG2としては、水素
原子、1−ピラゾリル基、3−クロロ−5−メチル−1,
2,4−トリアゾール−2−イル基、5−フェノキシカル
ボニル−1−ベンゾトリアゾリル基、2−ブトキシ−5
−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェニルチオ基、
4−クロロ−1−ピラゾリル基、4−{3−(2−デシ
ル−4−メチルフェノキシアセトキシ)プロピル}ピラ
ゾール−1−イル基、ドデシルオキシカルボニルメチル
チオ基、1−フェニルテトラゾリル−5−チオ基、また
は4−ドデシルスルファモイルフェノキシ基が挙げられ
る。LVG3としてはクロール原子、水素原子、4−メチル
フェノキシ基、4−シアノフェノキシ基、2−ブトキシ
−5−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェニルチオ
基、1−ピラゾリル基、または2−(2−フェノキシエ
トキシ)−5−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェ
ニルチオ基が挙げられる。LVG4としてはクロール原子、
水素原子、4−メトキシフェノキシ基、4−(1,1,3,3
テトラメチルブチル)フェノキシ基、2−カルボキシエ
チルチオ基、2−(2−カルボキシエチルチオ)エトキ
シ基、1−フェニルテトラゾリル−5−チオ基、1−エ
チルテトラゾリル−5−チオ基、3−カルボキシプロポ
キシ基、5−フェノキシカルボニルベンゾトリアゾール
−1−メトキシ基、2,3−ジヒドロキシ−4−(1−フ
ェニルテトラゾリル−5−チオ)−5−ピロピルカルバ
モイルフェノキシ基、2−(1−カルボキシトリデシル
チオ)エトキシ基、2−(2−メトキシエチルカルバモ
イル)エトキシ基、または2−{4−(8−アセトアミ
ド−1−ヒドロキシ−3,6−ジスルホナフチル−2−ア
ゾ)フェノキシ}エトキシ=2ナトリウム塩基が挙げら
れる。
オキソ−1,3−イミダゾリジン−3−イル基、1−メチ
ル−5−ヘキシルオキシ−2,4−ジオキソ−1,3−イミダ
ゾリジン−3−イル基、1−フェニル−5−ベンジル−
2,4−ジオキソ−1,3,5−トリアゾリジン−3−イル基、
5,5−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,3−オキサゾリジン
−3−イル基、1−ピラゾリル基、4,5−ビス(メトキ
シカルボニル)イミダゾール−1−イル基、2−フェニ
ルカルバモイル−1,3−イミダゾリル−1−イル基、4
−フェニルカルバモイル−1,3−イミダゾリル−1−イ
ル基、6−メチルキサンチン−1−イル基、4−(4−
ヒドロキシフェニルスルホニル)フェノキシ基、4−イ
ソプロポキシフェノキシ基、4−シアノフェノキシ基、
2−クロロ−4−(2−クロロ−4−ヒドロキシフェニ
ルスルホニル)フェノキシ基、5−フェノキシカルボニ
ル−1−ベンゾトリアゾリル基、4−カルボキシフェノ
キシ基または4−(4−ベンジルオキシフェニルスルホ
ニル)フェノキシ基が挙げられる。LVG2としては、水素
原子、1−ピラゾリル基、3−クロロ−5−メチル−1,
2,4−トリアゾール−2−イル基、5−フェノキシカル
ボニル−1−ベンゾトリアゾリル基、2−ブトキシ−5
−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェニルチオ基、
4−クロロ−1−ピラゾリル基、4−{3−(2−デシ
ル−4−メチルフェノキシアセトキシ)プロピル}ピラ
ゾール−1−イル基、ドデシルオキシカルボニルメチル
チオ基、1−フェニルテトラゾリル−5−チオ基、また
は4−ドデシルスルファモイルフェノキシ基が挙げられ
る。LVG3としてはクロール原子、水素原子、4−メチル
フェノキシ基、4−シアノフェノキシ基、2−ブトキシ
−5−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェニルチオ
基、1−ピラゾリル基、または2−(2−フェノキシエ
トキシ)−5−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェ
ニルチオ基が挙げられる。LVG4としてはクロール原子、
水素原子、4−メトキシフェノキシ基、4−(1,1,3,3
テトラメチルブチル)フェノキシ基、2−カルボキシエ
チルチオ基、2−(2−カルボキシエチルチオ)エトキ
シ基、1−フェニルテトラゾリル−5−チオ基、1−エ
チルテトラゾリル−5−チオ基、3−カルボキシプロポ
キシ基、5−フェノキシカルボニルベンゾトリアゾール
−1−メトキシ基、2,3−ジヒドロキシ−4−(1−フ
ェニルテトラゾリル−5−チオ)−5−ピロピルカルバ
モイルフェノキシ基、2−(1−カルボキシトリデシル
チオ)エトキシ基、2−(2−メトキシエチルカルバモ
イル)エトキシ基、または2−{4−(8−アセトアミ
ド−1−ヒドロキシ−3,6−ジスルホナフチル−2−ア
ゾ)フェノキシ}エトキシ=2ナトリウム塩基が挙げら
れる。
本発明に用いられるカプラーは、ポリマーである場合も
含まれる。即ち、下記一般式〔II〕で表わされる単量体
より誘導され、一般式〔III〕で表わされる繰り返し単
位を有する重合体、あるいは、芳香族第1級アミン現像
主薬の酸化体とカップリングする能力をもたない少なく
とも1個のエチレン基を有する非発色性単量体の1種以
上との共重合体である。ここで、一般式〔II〕で表わさ
れる単量体は、2種以上が同時に重合されていてもよ
い。
含まれる。即ち、下記一般式〔II〕で表わされる単量体
より誘導され、一般式〔III〕で表わされる繰り返し単
位を有する重合体、あるいは、芳香族第1級アミン現像
主薬の酸化体とカップリングする能力をもたない少なく
とも1個のエチレン基を有する非発色性単量体の1種以
上との共重合体である。ここで、一般式〔II〕で表わさ
れる単量体は、2種以上が同時に重合されていてもよ
い。
式中Rは水素原子、炭素数1〜4個の低級アルキル基、
または水素原子を表わし、A1は −CONH-,-NHCONH-,-NHCOO-,-COO-,-SO2-,-CO-,-NHCO-,S
O2NH-,-NHSO2-,-OCO-,-OCONH-,-NH-又は-O-を表わし、A
2は-CONH-又は-COO-を表わし、A3は炭素数1〜10個の
無置換もしくは置換アルキレン基、アラルキレン基また
は無置換もしくは置換アリーレン基を表わし、アルキレ
ン基は直鎖でも分岐鎖でもよい。
または水素原子を表わし、A1は −CONH-,-NHCONH-,-NHCOO-,-COO-,-SO2-,-CO-,-NHCO-,S
O2NH-,-NHSO2-,-OCO-,-OCONH-,-NH-又は-O-を表わし、A
2は-CONH-又は-COO-を表わし、A3は炭素数1〜10個の
無置換もしくは置換アルキレン基、アラルキレン基また
は無置換もしくは置換アリーレン基を表わし、アルキレ
ン基は直鎖でも分岐鎖でもよい。
(アルキレン基としては例えばメチレン、メチルメチレ
ン、ジメチルメチレン、ジメチレン、トリメチレン、テ
トラメチレン、ペンタメチレン、ヘキサメチレン、デシ
ルメチレン、アラルキレン基としては例えばベンジリデ
ン、アリーレン基としては例えばフェニレン、ナフチレ
ンなど) Qは、一般式〔I〕で表わされる化合物残基またはカプ
ラー残基を表わし、これらについて既に説明した置換基
のいずれの部位で結合していてもよい。
ン、ジメチルメチレン、ジメチレン、トリメチレン、テ
トラメチレン、ペンタメチレン、ヘキサメチレン、デシ
ルメチレン、アラルキレン基としては例えばベンジリデ
ン、アリーレン基としては例えばフェニレン、ナフチレ
ンなど) Qは、一般式〔I〕で表わされる化合物残基またはカプ
ラー残基を表わし、これらについて既に説明した置換基
のいずれの部位で結合していてもよい。
i、j、およびkは、0または1を表わすが、i、jお
よびkが同時に0であることはない。
よびkが同時に0であることはない。
ここでA3で表わされるアルキレン基、アラルキレン基ま
たはアリーレン基の置換基としてはアリール基(例えば
フェニル基)、ニトロ基、水酸基、シアノ基、スルホ
基、アルコキシ基(例えばメトキシ基)、アリールオキ
シ基(例えばフェノキシ基)、アシルオキシ基(例えば
アセトキシ基)、アシルアミオノ基(例えばアセチルア
ミノ基)、スルホンアミド基(例えばメタンスルホンア
ミド基)スルファモイル基(例えばメチルスルファモイ
ル基)、ハロゲン原子(例えばフッ素、塩素、臭素な
ど)、カルボキシ基、カルバモイル基(例えばメチルカ
ルバモイル基)、アルコキシカルボニル基(例えばメト
キシカルボニル基など)、スルホニル基(例えばメチル
スルホニル基)が挙げられる。この置換基が2つ以上あ
るときは同じでも異ってもよい。
たはアリーレン基の置換基としてはアリール基(例えば
フェニル基)、ニトロ基、水酸基、シアノ基、スルホ
基、アルコキシ基(例えばメトキシ基)、アリールオキ
シ基(例えばフェノキシ基)、アシルオキシ基(例えば
アセトキシ基)、アシルアミオノ基(例えばアセチルア
ミノ基)、スルホンアミド基(例えばメタンスルホンア
ミド基)スルファモイル基(例えばメチルスルファモイ
ル基)、ハロゲン原子(例えばフッ素、塩素、臭素な
ど)、カルボキシ基、カルバモイル基(例えばメチルカ
ルバモイル基)、アルコキシカルボニル基(例えばメト
キシカルボニル基など)、スルホニル基(例えばメチル
スルホニル基)が挙げられる。この置換基が2つ以上あ
るときは同じでも異ってもよい。
次に、芳香族一級アミン現像薬の酸化生成物とカップリ
ングしない非発色性エチレン様単量体としては、アクリ
ル酸、α−クロロアクリル酸、α−アルキルアクリル酸
およびこれらのアクリル酸類から誘導されるエステルも
しくはアミド、メチレンビスアクリルアミド、ビニルエ
ステル、アクリロニトリル、芳香族ビニル化合物、マレ
イン酸誘導体、ビニルピリジン類等がある。ここで使用
する非発色性エチレン様不飽和単量体は、2種以上を同
時に使用することもできる。
ングしない非発色性エチレン様単量体としては、アクリ
ル酸、α−クロロアクリル酸、α−アルキルアクリル酸
およびこれらのアクリル酸類から誘導されるエステルも
しくはアミド、メチレンビスアクリルアミド、ビニルエ
ステル、アクリロニトリル、芳香族ビニル化合物、マレ
イン酸誘導体、ビニルピリジン類等がある。ここで使用
する非発色性エチレン様不飽和単量体は、2種以上を同
時に使用することもできる。
次に本発明の他の特徴である重層効果をうけるGL,RL及
びBLの粒状性及びイメージシャープネスの改良に関する
要件〜について説明する。
びBLの粒状性及びイメージシャープネスの改良に関する
要件〜について説明する。
前記したように、本発明における要件を満すことによっ
て色再現性が著しく改良されるとGL,RL及びBLのカラー
画像のシャープネスと粒状性など、特にRLのイメージ
シャープネスやGL,RLのカラー画像の粒状性が目立ちや
すくなる。
て色再現性が著しく改良されるとGL,RL及びBLのカラー
画像のシャープネスと粒状性など、特にRLのイメージ
シャープネスやGL,RLのカラー画像の粒状性が目立ちや
すくなる。
本発明者らは、重層効果ドナー層に用いられる前記DI
Rカプラーを用いると共に拡散度の小さい現像抑制剤を
離し得るDIRカプラー、すなわち、本発明の要件で
ある拡散度が0.4以下の現像抑制剤を離脱し得るDIR
カプラーをGLに用いるとGLの粒状性が著しく改良さ
れることを見出し、また併せて要件である拡散度が0.
4〜0.95の比較的大である現像抑制剤又はその前駆体を
離脱し得るDIRカプラーまたはタイミングカプラーを
BL及び/又はRLに用いると、これらの粒状性やシャ
ープネスが改良されることを見出した。
Rカプラーを用いると共に拡散度の小さい現像抑制剤を
離し得るDIRカプラー、すなわち、本発明の要件で
ある拡散度が0.4以下の現像抑制剤を離脱し得るDIR
カプラーをGLに用いるとGLの粒状性が著しく改良さ
れることを見出し、また併せて要件である拡散度が0.
4〜0.95の比較的大である現像抑制剤又はその前駆体を
離脱し得るDIRカプラーまたはタイミングカプラーを
BL及び/又はRLに用いると、これらの粒状性やシャ
ープネスが改良されることを見出した。
次に、上記要件に用いられる拡散度が0.4以下の現像
抑制剤を離脱しうるDIRカプラーと、要件に用いら
れる拡散度が0.4〜0.95の現像抑制剤を離脱し得るDI
Rカプラーは前記した拡散度の測定法によって規定する
ことができる。
抑制剤を離脱しうるDIRカプラーと、要件に用いら
れる拡散度が0.4〜0.95の現像抑制剤を離脱し得るDI
Rカプラーは前記した拡散度の測定法によって規定する
ことができる。
次に、場合によっては加えることのできる本発明の要件
である現像時に現像主薬の酸化生成物と反応し開裂し
た化合物がもう1分子の現像主薬の酸化体と反応するこ
とにより現像抑制剤を開裂して放出する化合物をBL,RL
及び中間層の少くとも1層に用いることによりシャープ
ネス及び粒状性を改良することができる。
である現像時に現像主薬の酸化生成物と反応し開裂し
た化合物がもう1分子の現像主薬の酸化体と反応するこ
とにより現像抑制剤を開裂して放出する化合物をBL,RL
及び中間層の少くとも1層に用いることによりシャープ
ネス及び粒状性を改良することができる。
このような化合物としては、例えば特開昭60−123944
号、特願昭60-72378号明細書や本出願人が昭和61年7
月17日に出願した特許出願明細書に記載の化合物があ
げられる。特に上記特許出願明細書に記載の化合物が好
ましい。
号、特願昭60-72378号明細書や本出願人が昭和61年7
月17日に出願した特許出願明細書に記載の化合物があ
げられる。特に上記特許出願明細書に記載の化合物が好
ましい。
次にこれらの化合物は例えば、次の一般式〔IV〕で表わ
される。
される。
ここでnは1〜4、好ましくは1あるいは2の整数、Z
1とZ2はそれぞれ独立して、-OH,-NH2,-NHR1,-NR2R3,-N
HSO2R4を表わす。R1はアルキル基、R2およびR3はア
ルキル基、またはR2とR3で共同して窒素を含む複素環
を形成する原子群を表わし、R4はアルキル基またはア
リール基を表わす。ここにnが1の場合 はベンゼン環若しくはナフタレン環の部分構造を表わし
てもよい。R1,R2,R3,R4によって示されるアルキル基は
置換されていてもよく、その置換基としては例えばハロ
ゲン原子、アルコキシ基が挙げられる。アルキル基とし
ては直鎖ないしは分岐のものを含み好ましくは炭素数1
ないし5個である。またR4が表わすアリール基は置換
基を有するものも含み、例えばフェニル、アルコキシ置
換フェニル、アルキル置換フェニルなどが挙げられる。
R2とR3とが共同して形成する窒素を含んだ複素環とし
ては、モルホリノ、ピペリジノ、ピペラジノ基などが挙
げられる。好ましいものは、ハイドロキノン系化合物、
カテコール系化合物、o−アミノフェノール系化合物、
p−アミノフェノール系化合物である。
1とZ2はそれぞれ独立して、-OH,-NH2,-NHR1,-NR2R3,-N
HSO2R4を表わす。R1はアルキル基、R2およびR3はア
ルキル基、またはR2とR3で共同して窒素を含む複素環
を形成する原子群を表わし、R4はアルキル基またはア
リール基を表わす。ここにnが1の場合 はベンゼン環若しくはナフタレン環の部分構造を表わし
てもよい。R1,R2,R3,R4によって示されるアルキル基は
置換されていてもよく、その置換基としては例えばハロ
ゲン原子、アルコキシ基が挙げられる。アルキル基とし
ては直鎖ないしは分岐のものを含み好ましくは炭素数1
ないし5個である。またR4が表わすアリール基は置換
基を有するものも含み、例えばフェニル、アルコキシ置
換フェニル、アルキル置換フェニルなどが挙げられる。
R2とR3とが共同して形成する窒素を含んだ複素環とし
ては、モルホリノ、ピペリジノ、ピペラジノ基などが挙
げられる。好ましいものは、ハイドロキノン系化合物、
カテコール系化合物、o−アミノフェノール系化合物、
p−アミノフェノール系化合物である。
次にこれらの化合物の具体例を示すが、本はこれに限定
されない。
されない。
(1) (2) (3) (4) (5) また、本発明においては、要件である無呈色の競争カ
プラーを画像形成カプラーと共にGLに用いるとその粒
状性を改良することができる。特に上記無呈色カプラー
を前記した拡散度が0.4以下の現像抑制剤を離脱しうる
DIRカプラーと共にGLに共存させると、DIRの粒
状性改良効果に加えて色像のプロフィルを滑かにし、粒
状性をさらに改良することができる。
プラーを画像形成カプラーと共にGLに用いるとその粒
状性を改良することができる。特に上記無呈色カプラー
を前記した拡散度が0.4以下の現像抑制剤を離脱しうる
DIRカプラーと共にGLに共存させると、DIRの粒
状性改良効果に加えて色像のプロフィルを滑かにし、粒
状性をさらに改良することができる。
これらの無呈色の競争カプラーは例えば特開昭61-43746
号、米国特許第4130427号明細書に記載されている。
号、米国特許第4130427号明細書に記載されている。
これらの無呈色競争カプラーとしては次の一般式
〔V〕,〔VI〕,又は〔VII〕で表わされるものが好ま
しい。
〔V〕,〔VI〕,又は〔VII〕で表わされるものが好ま
しい。
(式中Rは炭素数1〜18の直鎖または分枝アルキル
基)で示される没食子酸のアルキルエステル:その具体
例を示すと次のごときものがあげられる。
基)で示される没食子酸のアルキルエステル:その具体
例を示すと次のごときものがあげられる。
A1 没食子酸メチルエステル A2 没食子酸エチルエステル A3 没食子酸n−プロピルエステル A4 没食子酸イソプロピルエステル A5 没食子酸n−ブチルエステル A6 没食子酸イソアミルエステル A7 没食子酸d−アミルエステル A8 没食子酸n−ヘキシルエステル A9 没食子酸n−ヘプチルエステル A10 没食子酸n−オクチルエステル A11 没食子酸n−ノニルエステル A12 没食子酸n−デシルエステル A13 没食子酸n−ヘンデシルエステル A14 没食子酸n−ドデシルエステル A15 没食子酸n−テトラデシルエステル A16 没食子酸n−ヘキサデシルエステル A17 没食子酸n−オクタデシルエステル ここでR1,R2は各々水素原子、置換、未置換の脂肪族
基、置換、未置換の芳香族基または置換、未置換のヘテ
ロ環を表わす。又R1とR2とで環を形成してもよい。R
1とR2は同時に水素原子をとることはない。
基、置換、未置換の芳香族基または置換、未置換のヘテ
ロ環を表わす。又R1とR2とで環を形成してもよい。R
1とR2は同時に水素原子をとることはない。
一般式〔VI〕において、R1,R2の脂肪族基としては、
直鎖あるいは分岐を有するアルキル基、直鎖あるいは分
岐を有するアルケニル基、シクロアルキル基、及び直鎖
あるいは分岐を有するアルキニル基がある。
直鎖あるいは分岐を有するアルキル基、直鎖あるいは分
岐を有するアルケニル基、シクロアルキル基、及び直鎖
あるいは分岐を有するアルキニル基がある。
直鎖あるいは分岐を有するアルキル基の炭素数1〜3
0、好ましくは1〜20であり、例えばメチル、エチ
ル、プロピル、n−ブチル、sec−ブチル、t−ブチ
ル、n−ヘキシル、2−エチルヘキシル、n−オクチ
ル、t−オクチル、n−ドデシル、n−ヘキサデシル、
n−オクタデシル、イソステアリルあるいはエイコシル
などがあげられる。
0、好ましくは1〜20であり、例えばメチル、エチ
ル、プロピル、n−ブチル、sec−ブチル、t−ブチ
ル、n−ヘキシル、2−エチルヘキシル、n−オクチ
ル、t−オクチル、n−ドデシル、n−ヘキサデシル、
n−オクタデシル、イソステアリルあるいはエイコシル
などがあげられる。
直鎖あるいは分岐を有するアルケニル基としては、炭素
数2〜30、好ましくは3〜20のものであり、例えば
アリル、ブチニル、プレニル、オクテニル、ドデセニル
あるいはオレイルなどがあげられる。
数2〜30、好ましくは3〜20のものであり、例えば
アリル、ブチニル、プレニル、オクテニル、ドデセニル
あるいはオレイルなどがあげられる。
シクロアルキル基としては、3〜12員、好ましくは5
〜7員のもの、例えばシクロプロピル、シクロペンチ
ル、シクロヘキシル、シクロヘプチルあるいはシクロド
デシルなどがあげられる。
〜7員のもの、例えばシクロプロピル、シクロペンチ
ル、シクロヘキシル、シクロヘプチルあるいはシクロド
デシルなどがあげられる。
直鎖あるいは分岐を有するアルキニル基としては、炭素
数3〜30、好ましくは3〜22のもの、例えばプロパ
ルギルあるいはブチニルなどがある。
数3〜30、好ましくは3〜22のもの、例えばプロパ
ルギルあるいはブチニルなどがある。
R1,R2の芳香族基としては、フェニル及びナフチルが
あげられる。
あげられる。
R1,R2のヘテロ環としてはチアゾリル、オキサゾリル、
イミダゾリル、フリル、チエニル、テトラドロフリル、
ピペリジル、チアジアゾリル、オキサジアゾリル、ベン
ゾチアゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンズイミダゾリ
ルなどがあげられる。
イミダゾリル、フリル、チエニル、テトラドロフリル、
ピペリジル、チアジアゾリル、オキサジアゾリル、ベン
ゾチアゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンズイミダゾリ
ルなどがあげられる。
R1とR2とで環を形成するものとしては、員数3〜1
2、好ましくは5〜12のもの、例えばエチレン、テト
ラメチレン、ペンタメチレン、ヘキサメチレンあるいは
ドデカメチレンなどがあげられる。
2、好ましくは5〜12のもの、例えばエチレン、テト
ラメチレン、ペンタメチレン、ヘキサメチレンあるいは
ドデカメチレンなどがあげられる。
さらにこれら各基は適当な置換基を有していてもよく、
その置換基としては、例えば、アルコキシ基、アリーロ
キシ基、ヒドロキシ基、アルコキシカルボニル基、アリ
ーロキシカルボニル基、ハロゲン原子、カルボキシ基、
スルホ基、シアノ基、アルキル基、アルケニル基、アリ
ール基、アルキルアミノ基、アリールアミノ基、カルバ
モイル基、アルキルカルバモイル基、アリールカルバモ
イル基、アシル基、スルホニル基、アシロキシ基および
アシルアミノ基などがあげられる。
その置換基としては、例えば、アルコキシ基、アリーロ
キシ基、ヒドロキシ基、アルコキシカルボニル基、アリ
ーロキシカルボニル基、ハロゲン原子、カルボキシ基、
スルホ基、シアノ基、アルキル基、アルケニル基、アリ
ール基、アルキルアミノ基、アリールアミノ基、カルバ
モイル基、アルキルカルバモイル基、アリールカルバモ
イル基、アシル基、スルホニル基、アシロキシ基および
アシルアミノ基などがあげられる。
次にその具体例を以下に示す。
B−1 B−2 B−3 B−4 式中、R3,R4はそれぞれ、水素原子またはアルカリによ
り加水分解し得る基を表わし、同じでも異なってもよ
い。R5,R6,R7はそれぞれ水素原子、スルホ基、カルボ
キシル基、スルホアルキル基、カルボキシアルキル基、
アルキル基を表わす。R5,R6,R7のうち少なくとも1つ
はスルホ基、カルボキシル基、スルホアルキル基、カル
ボキシアルキル基から選ばれる基であり、また少なくと
も1つはアルキル基である。
り加水分解し得る基を表わし、同じでも異なってもよ
い。R5,R6,R7はそれぞれ水素原子、スルホ基、カルボ
キシル基、スルホアルキル基、カルボキシアルキル基、
アルキル基を表わす。R5,R6,R7のうち少なくとも1つ
はスルホ基、カルボキシル基、スルホアルキル基、カル
ボキシアルキル基から選ばれる基であり、また少なくと
も1つはアルキル基である。
上記の一般式〔VII〕において、R3,R4がアルカリによ
り加水分解し得る基である場合の例としてはアセチル
基、トリクロロアセチル基、エトキシカルボニル基、ベ
ンゾイル基などが挙げられる。又はR5,R6,R7がスルホ
アルキル基である場合の例としては、1,1−ジメチル−
2−スルホエチル基、カルボキシアルキル基である場合
の例としては5−カルボキシペンチル基、アルキル基で
ある場合の例としてはメチル基、エチル基、t−オクチ
ル基、n−オクチル基、sec−ドデシル基、n−ペンタ
デシル基、sec−オクタデシル基などが挙げられる。
り加水分解し得る基である場合の例としてはアセチル
基、トリクロロアセチル基、エトキシカルボニル基、ベ
ンゾイル基などが挙げられる。又はR5,R6,R7がスルホ
アルキル基である場合の例としては、1,1−ジメチル−
2−スルホエチル基、カルボキシアルキル基である場合
の例としては5−カルボキシペンチル基、アルキル基で
ある場合の例としてはメチル基、エチル基、t−オクチ
ル基、n−オクチル基、sec−ドデシル基、n−ペンタ
デシル基、sec−オクタデシル基などが挙げられる。
一般式〔VII〕においてR3,R4としては水素原子が好ま
しく、またR5,R6,R7としてはスルホ基、アルキル基が
好ましい。更に、R7がスルホ基、カルボキシル基を表
わし、R5,R6の一方がアルキル基であり、他方が水素原
子である場合がより好ましい。
しく、またR5,R6,R7としてはスルホ基、アルキル基が
好ましい。更に、R7がスルホ基、カルボキシル基を表
わし、R5,R6の一方がアルキル基であり、他方が水素原
子である場合がより好ましい。
最も好ましいのはR5が水素原子、R6がアルキル基、R
7がスルホ基である場合である。
7がスルホ基である場合である。
一般式〔VII〕の化合物は、英国特許第891,158号、米国
特許第2,701,197号などに記載の方法及びそれらに準ず
る方法により合成することができる。
特許第2,701,197号などに記載の方法及びそれらに準ず
る方法により合成することができる。
次に化合物の具体例を示す。
Q−1 Q−2 Q−3 本発明において無呈色カプラーとは、カラー現像主薬の
酸化体とカップリングするが、ロイコ型のまま残る、
有色の色素が一旦形成されるが、現像あるいは、後処
理浴で分解し無色化する、生成した有色々素が水溶性
のために処理液中に溶出する、などの理由により、結果
として、感材層中に有色色素を生成しないカプラーであ
る。
酸化体とカップリングするが、ロイコ型のまま残る、
有色の色素が一旦形成されるが、現像あるいは、後処
理浴で分解し無色化する、生成した有色々素が水溶性
のために処理液中に溶出する、などの理由により、結果
として、感材層中に有色色素を生成しないカプラーであ
る。
これらの無呈色カプラーは、次のような文献に開示され
ている。英国特許第914,145に記載されているような、
ピラゾロン、ベンゾイル酢酸エステル、ベンゾイル酢酸
アニリド、アセト酢酸アニリドなどの活性メチレンの水
素原子が置換アルキルあるいは置換アリル基で置換され
たカプラー;英国特許第1,284,649に記載されているよ
うな、ピラゾロンの4−位がメチル基、エチル基、シア
ノエチル基で置換されたカプラー;特開昭50-83031に
記載されているような、4−位がアルキル基、置換アル
キル基、アリール基または置換アリール基で置換され、
3−位が置換アシルアミドで置換された、カップリング
活性を改良した、5−ピラゾロン型カプラーは、いずれ
も上記の型に属する。
ている。英国特許第914,145に記載されているような、
ピラゾロン、ベンゾイル酢酸エステル、ベンゾイル酢酸
アニリド、アセト酢酸アニリドなどの活性メチレンの水
素原子が置換アルキルあるいは置換アリル基で置換され
たカプラー;英国特許第1,284,649に記載されているよ
うな、ピラゾロンの4−位がメチル基、エチル基、シア
ノエチル基で置換されたカプラー;特開昭50-83031に
記載されているような、4−位がアルキル基、置換アル
キル基、アリール基または置換アリール基で置換され、
3−位が置換アシルアミドで置換された、カップリング
活性を改良した、5−ピラゾロン型カプラーは、いずれ
も上記の型に属する。
さらに、前記に属するものとして、特公昭46-22514に
記載されているような、非環状ケトン型無呈色DIRカ
プラーあるいは特公昭51-16141に記載されているよう
な、環状ケトン型無呈色DIRカプラーがあり、さらに
に属するものとしては、米国特許2,742,832に記載さ
れているカプラーがある。
記載されているような、非環状ケトン型無呈色DIRカ
プラーあるいは特公昭51-16141に記載されているよう
な、環状ケトン型無呈色DIRカプラーがあり、さらに
に属するものとしては、米国特許2,742,832に記載さ
れているカプラーがある。
本発明のポリマーカプラーは、乳化重合法によりラテッ
クスとして調整してもよく、また溶液重合法などにより
線状ポリマーとして得た後これを水性媒体中に乳化分散
して使用してもよい。
クスとして調整してもよく、また溶液重合法などにより
線状ポリマーとして得た後これを水性媒体中に乳化分散
して使用してもよい。
さらにまた本発明においては前記要件である発色々素
が適切ににじむ拡散性発色々素を形成する耐拡散性カプ
ラー(以下、弱拡散性色素形成カプラーと言う)を画像
形成カプラーと共にGLに用いることにより粒状が改良
される。これらのカプラーは、米国特許第4,366,237
号、英国特許第2,125,570号、やまた特願昭59-165846号
に記載されているマゼンタ・カプラーが好ましい。同様
な弱拡散性シアンまたはイエロー色素形成カプラーをR
LまたはBLに用いてもRLまたはBLの粒状性がよく
なるが、とくに本発明によるマゼンタ・カプラーが顕著
な効果を表わす。
が適切ににじむ拡散性発色々素を形成する耐拡散性カプ
ラー(以下、弱拡散性色素形成カプラーと言う)を画像
形成カプラーと共にGLに用いることにより粒状が改良
される。これらのカプラーは、米国特許第4,366,237
号、英国特許第2,125,570号、やまた特願昭59-165846号
に記載されているマゼンタ・カプラーが好ましい。同様
な弱拡散性シアンまたはイエロー色素形成カプラーをR
LまたはBLに用いてもRLまたはBLの粒状性がよく
なるが、とくに本発明によるマゼンタ・カプラーが顕著
な効果を表わす。
次の弱拡散性色素形成カプラーの具体例を示す。GLに
は、この中から、とくに弱拡散性色素形成マゼンタカプ
ラーを用いるのが好ましい。前記した一般式(Cp-3),(Cp
-4),(Cp-5)のLVG2,LVG3にバラスト基をつけて、発色々
素がにじむ程度に弱拡散性を与えたマゼンタ・カプラー
が用いられる。
は、この中から、とくに弱拡散性色素形成マゼンタカプ
ラーを用いるのが好ましい。前記した一般式(Cp-3),(Cp
-4),(Cp-5)のLVG2,LVG3にバラスト基をつけて、発色々
素がにじむ程度に弱拡散性を与えたマゼンタ・カプラー
が用いられる。
とくに特願昭59-165846号に記載されている次の一般式
〔VIII〕乃至〔XIV〕で示されるカプラーが好しい。
〔VIII〕乃至〔XIV〕で示されるカプラーが好しい。
上式中R1,R2,R3,R4は、水素原子、ハロゲン原子、アル
キル基(例えば、メチル、エチル、プロピル基、ヒドロ
キシエチル基など)アルコキシ基(メトキシ、エトキ
シ、メトキシエトキシ基など)アリーロキシ基、アシル
アミノ基、スルホンアミド基、ベンゼンスルホンアミド
基、カルバモイル基、スルホマモイル基、アルキルチオ
基、アルキルスルホニル基、アルコキシカルボニル基、
ウレイド基、シアノ基、カルボキシル基、ヒドロキシ
基、スルホ基、但し、R1,R2,R3とR4の総炭素数は10
以下である。X′は炭素数8〜32のいわゆるバラスト
基である。またX′は離脱グループである。
キル基(例えば、メチル、エチル、プロピル基、ヒドロ
キシエチル基など)アルコキシ基(メトキシ、エトキ
シ、メトキシエトキシ基など)アリーロキシ基、アシル
アミノ基、スルホンアミド基、ベンゼンスルホンアミド
基、カルバモイル基、スルホマモイル基、アルキルチオ
基、アルキルスルホニル基、アルコキシカルボニル基、
ウレイド基、シアノ基、カルボキシル基、ヒドロキシ
基、スルホ基、但し、R1,R2,R3とR4の総炭素数は10
以下である。X′は炭素数8〜32のいわゆるバラスト
基である。またX′は離脱グループである。
式中、R5はアシルアミノ基、アニル基やウレイド基で
あり、R6,R7はハロゲン原子、アルキル基(メチル、エ
チルやブチル基など)アルコキシ基、アシルアミノ基、
アルコキシカルボニル基、N−アルキルカルバモイル基
(N−メチルカルバモイル基)、ウレイド基、シアノ
基、アリール基、N,N−ジアルキルスルファモイル基、
ニトロ基、ヒドロキシル基、カルボキシル基、アリール
オキシ基など。fは0〜4の整数、fが2以上のときは
R6は同じであっても異なってもよい。X″は離脱グル
ープで、次のような一般式で表わされるバラスト基をも
つ残差である。
あり、R6,R7はハロゲン原子、アルキル基(メチル、エ
チルやブチル基など)アルコキシ基、アシルアミノ基、
アルコキシカルボニル基、N−アルキルカルバモイル基
(N−メチルカルバモイル基)、ウレイド基、シアノ
基、アリール基、N,N−ジアルキルスルファモイル基、
ニトロ基、ヒドロキシル基、カルボキシル基、アリール
オキシ基など。fは0〜4の整数、fが2以上のときは
R6は同じであっても異なってもよい。X″は離脱グル
ープで、次のような一般式で表わされるバラスト基をも
つ残差である。
(gは0〜4の整数) また、一般式〔X〕においてR5と(R6)fの総炭素数は1
0以下である。また一般式〔XI〕と〔XII〕において、
R5とR6の総炭素数は10以下である。R8は置換また
は無置換のアルキル基、アラルキル基、アルケニル基、
環状アルキル基である。
0以下である。また一般式〔XI〕と〔XII〕において、
R5とR6の総炭素数は10以下である。R8は置換また
は無置換のアルキル基、アラルキル基、アルケニル基、
環状アルキル基である。
式中、R9,R10,R11,R12,R13,R14,R15,X,JはEP968
73に記載されている定義と同じである。R9は水素原
子、炭素数が10以下の脂肪族基(例えばメチル基、イ
ソプロピル基、アシル基、シクロヘキシル基など)、炭
素数が10以下のアルコキシ基、アリルオキシ基、アシ
ルアミド基、スルホンアミド基、ウレイド基である。R
10は水素原子、炭素数12以下の脂肪族基、アルバモイ
ル基、R11,R12,R13,R14とR15はそれぞれ水素原子、ハ
ロゲン原子、アルキル基、アリール基、アルコキシ基、
アルキルチオ基、ヘテロ環残基、アミノ基、カルボンア
ミド基、スルホンアミド基、アルファミル基、カルバミ
ル基である。Xは炭素数8から32のグループで、-O
-,-S-とか-N=N-を通じてカプリング位置と結合してい
る離脱基である。
73に記載されている定義と同じである。R9は水素原
子、炭素数が10以下の脂肪族基(例えばメチル基、イ
ソプロピル基、アシル基、シクロヘキシル基など)、炭
素数が10以下のアルコキシ基、アリルオキシ基、アシ
ルアミド基、スルホンアミド基、ウレイド基である。R
10は水素原子、炭素数12以下の脂肪族基、アルバモイ
ル基、R11,R12,R13,R14とR15はそれぞれ水素原子、ハ
ロゲン原子、アルキル基、アリール基、アルコキシ基、
アルキルチオ基、ヘテロ環残基、アミノ基、カルボンア
ミド基、スルホンアミド基、アルファミル基、カルバミ
ル基である。Xは炭素数8から32のグループで、-O
-,-S-とか-N=N-を通じてカプリング位置と結合してい
る離脱基である。
次にこれらのカプラーの具体例を示す。
(1) (2) (3) (4) (5) また、本発明においては、場合によっては加えることの
できる前記要件としてイエロフィルター層に例えば次
のような黄色染料を用いてイエロー銀コロイドを減量ま
たは代替すると隣接する感光層の粒状を改良することが
できる。これは恐らく物理現象による隣接する色像の粗
大化によるものと思われる。またコロイド銀による近接
層のハロゲン化銀粒子の減感作用が減小するので、その
分粒子を細くし粒状性を改良する効果を出すことも出来
る。
できる前記要件としてイエロフィルター層に例えば次
のような黄色染料を用いてイエロー銀コロイドを減量ま
たは代替すると隣接する感光層の粒状を改良することが
できる。これは恐らく物理現象による隣接する色像の粗
大化によるものと思われる。またコロイド銀による近接
層のハロゲン化銀粒子の減感作用が減小するので、その
分粒子を細くし粒状性を改良する効果を出すことも出来
る。
本発明に用いられる黄色染料は例えば次の一般式で与え
られる化合物などである。
られる化合物などである。
(式中、R71,R72は同一または異なっていてもよく、水
素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、ヒ
ドロキシ基、カルボキシ基、置換アミノ基、カルバモイ
ル基、スルファモイル基、ニトロ基またはアルコキシカ
ルボニル基を表わす。R73,R74は同一または異なって
いてもよく、水素原子、無置換または置換のアルキル
基、無置換または置換のアルケニル基、無置換または置
換のアリール基、アシル基、スルホニル基を表わし、ま
たR73及びR74で5〜6員環を形成してもよい。X、Y
は同一または異なっていてもよく、電子吸引性基を表わ
す。) 次に上記黄色染料の具体例を示す。
素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、ヒ
ドロキシ基、カルボキシ基、置換アミノ基、カルバモイ
ル基、スルファモイル基、ニトロ基またはアルコキシカ
ルボニル基を表わす。R73,R74は同一または異なって
いてもよく、水素原子、無置換または置換のアルキル
基、無置換または置換のアルケニル基、無置換または置
換のアリール基、アシル基、スルホニル基を表わし、ま
たR73及びR74で5〜6員環を形成してもよい。X、Y
は同一または異なっていてもよく、電子吸引性基を表わ
す。) 次に上記黄色染料の具体例を示す。
Y1 Y2 Y3 次に、本発明における要件は前記重層効果ドナー層か
ら、重層効果をうける感光層例えば、GL,RLやBLに、粒
状とシャープネスを改良するためにアスペクト比が5以
上の平板状ハロゲン化銀粒子あるいは二重構造単分散粒
子を用いることである。とくにその平均粒子径が0.35μ
以下また0.55μ以上である当該ハロゲン化銀粒子を用い
ることである。多層感光層の光透明性をよくする効果は
知られているが著しく重層効果をうけやすい特長を見出
した。また重層効果ばかりでなく粒状性をさらに改良す
ることが判った。
ら、重層効果をうける感光層例えば、GL,RLやBLに、粒
状とシャープネスを改良するためにアスペクト比が5以
上の平板状ハロゲン化銀粒子あるいは二重構造単分散粒
子を用いることである。とくにその平均粒子径が0.35μ
以下また0.55μ以上である当該ハロゲン化銀粒子を用い
ることである。多層感光層の光透明性をよくする効果は
知られているが著しく重層効果をうけやすい特長を見出
した。また重層効果ばかりでなく粒状性をさらに改良す
ることが判った。
本発明の好ましい態様においては、上記の如きカラー写
真感光材料の乳剤層、特にGLのマゼンタ画像形成用カ
プラーとして2当量マゼンタカプラーを用いる。
真感光材料の乳剤層、特にGLのマゼンタ画像形成用カ
プラーとして2当量マゼンタカプラーを用いる。
とくにマゼンタカラーカプラーの場合、4当量マゼンタ
カプラーに比し2当量マゼンタカプラーは、理論的銀当
量基準で求めて見てもハロゲン化銀の利用効率が高く、
少いハロゲン化銀量で所定のゼンタ・色濃度をうること
ができる。このため各重層効果ドナー層からの重層効果
を著しくうけやすい利点がある。また本発明における要
件またはのDIRカプラーの効果とくに粒状性の改
良またGL自身の層の中でおこる画像のエッジ効果も有
効に表れイメージシャープネスの改良を行うことができ
る。また本発明における要件のハロゲン化銀粒子を用
いる効用も、少量のハロゲン化銀の使用でよいために顕
著に表われる。
カプラーに比し2当量マゼンタカプラーは、理論的銀当
量基準で求めて見てもハロゲン化銀の利用効率が高く、
少いハロゲン化銀量で所定のゼンタ・色濃度をうること
ができる。このため各重層効果ドナー層からの重層効果
を著しくうけやすい利点がある。また本発明における要
件またはのDIRカプラーの効果とくに粒状性の改
良またGL自身の層の中でおこる画像のエッジ効果も有
効に表れイメージシャープネスの改良を行うことができ
る。また本発明における要件のハロゲン化銀粒子を用
いる効用も、少量のハロゲン化銀の使用でよいために顕
著に表われる。
本発明に用いられる2当量マゼンタ・カラーカプラーは
好ましくは前記一般式(Cp-3),(Cp-4)または一般式(Cp-
5)(ただし、LVG2及びLVG3はカップリング離脱基を表わ
す)で表わされる化合物である。この具体例を次に示
す。
好ましくは前記一般式(Cp-3),(Cp-4)または一般式(Cp-
5)(ただし、LVG2及びLVG3はカップリング離脱基を表わ
す)で表わされる化合物である。この具体例を次に示
す。
本発明の感光材料の現像処理に用いる発色現像液は、好
ましくは芳香族第一級アミン系発色現像主薬を主成分と
するアルカリ性水溶液である。この発色現像主薬として
は、アミノフェノール系化合物も有用であるが、p−フ
ェニレンジアミン系化合物が好ましく使用され、その代
表例として3−メチル−4−アミノ−N,N−ジエチルア
ニリン、3−メチル−4−アミノ−N−エチル−N−β
−ヒドロキシルエチルアニリン、3−メチル−4−アミ
ノ−N−エチル−N−β−メタンスルホンアミドエチル
アニリン、3−メチル−4−アミノ−N−エチル−N−
β−メトキシエチルアニリンおよびこれらの硫酸塩、塩
酸塩もしくはp−トルエンスルホン酸塩などが挙げられ
る。これらのジアミン類は遊離状態よりも塩の方が一般
に安定であり、好ましく使用される。
ましくは芳香族第一級アミン系発色現像主薬を主成分と
するアルカリ性水溶液である。この発色現像主薬として
は、アミノフェノール系化合物も有用であるが、p−フ
ェニレンジアミン系化合物が好ましく使用され、その代
表例として3−メチル−4−アミノ−N,N−ジエチルア
ニリン、3−メチル−4−アミノ−N−エチル−N−β
−ヒドロキシルエチルアニリン、3−メチル−4−アミ
ノ−N−エチル−N−β−メタンスルホンアミドエチル
アニリン、3−メチル−4−アミノ−N−エチル−N−
β−メトキシエチルアニリンおよびこれらの硫酸塩、塩
酸塩もしくはp−トルエンスルホン酸塩などが挙げられ
る。これらのジアミン類は遊離状態よりも塩の方が一般
に安定であり、好ましく使用される。
発色現像液は、アルカリ金属の炭酸塩、ホウ酸塩もしく
はリン酸塩のようなpH緩衝剤、臭化物、沃化物、ベンズ
イミダゾール類、ベンゾチアゾール類もしくはメルカプ
ト化合物のような現像抑制剤またはカブリ防止剤などを
含むのが一般的である。また必要に応じて、ヒドロキシ
ルアミン類、ジアルキルヒドロキシルアミンなどの誘導
体または亜硫酸塩のような保恒剤、トリエタノールアミ
ン、ジエチレングリコールのような有機溶剤、ベンジル
アルコール、ポリエチレングリコール、四級アンモニウ
ム塩、アミン類のような現像促進剤、色素形成カプラ
ー、競争カプラー、ナトリウムボロンハイドライドのよ
うな造核剤、1−フェニル−3−ピラゾリドンのような
補助現像薬、粘性付与剤、アミノポリカルボン酸、アミ
ノポリホスホン酸、アルキルホスホン酸、ホスホノカル
ボン酸に代表されるような各種キレート剤、西独特許出
願(OLS)第2,622,950号に記載の酸化防止剤などを発色現
像液に添加してもよい。
はリン酸塩のようなpH緩衝剤、臭化物、沃化物、ベンズ
イミダゾール類、ベンゾチアゾール類もしくはメルカプ
ト化合物のような現像抑制剤またはカブリ防止剤などを
含むのが一般的である。また必要に応じて、ヒドロキシ
ルアミン類、ジアルキルヒドロキシルアミンなどの誘導
体または亜硫酸塩のような保恒剤、トリエタノールアミ
ン、ジエチレングリコールのような有機溶剤、ベンジル
アルコール、ポリエチレングリコール、四級アンモニウ
ム塩、アミン類のような現像促進剤、色素形成カプラ
ー、競争カプラー、ナトリウムボロンハイドライドのよ
うな造核剤、1−フェニル−3−ピラゾリドンのような
補助現像薬、粘性付与剤、アミノポリカルボン酸、アミ
ノポリホスホン酸、アルキルホスホン酸、ホスホノカル
ボン酸に代表されるような各種キレート剤、西独特許出
願(OLS)第2,622,950号に記載の酸化防止剤などを発色現
像液に添加してもよい。
反転カラー写真感光材料の現像処理では、通常黒白現像
を行ってから発色現像する。この黒白現像液には、ハイ
ドロキノンなどのジヒドロキシベンゼン類、1−フェニ
ル−3−ピラゾリドンなどの3−ピラゾリドン類または
N−メチル−p−アミノフェノールなどのアミノフェノ
ール類など公知の黒白現像薬を単独であるいは組み合わ
せて用いることができる。
を行ってから発色現像する。この黒白現像液には、ハイ
ドロキノンなどのジヒドロキシベンゼン類、1−フェニ
ル−3−ピラゾリドンなどの3−ピラゾリドン類または
N−メチル−p−アミノフェノールなどのアミノフェノ
ール類など公知の黒白現像薬を単独であるいは組み合わ
せて用いることができる。
発色現像後の写真乳剤層は通常漂白処理される。漂白処
理は定義処理と同時に行なわれてもよいし、個別に行な
われてもよい。更に処理の迅速化を計るため、漂白処理
後、漂白定着処理する処理方法でもよい。漂白剤として
は例えば鉄(III)、コバルト(III)、クロム(VI)、銅(II)
などの多価金属の化合物、過酸類、キノン類、ニトロン
化合物等が用いられる。代表的漂白剤としてフェリシア
ン化物;重クロム酸塩;鉄(III)もしくはコバルト(III)
の有機錯塩、例えばエチレンジアミン四酢酸、ジエチレ
ントリアミン五酢酸、ニトリロトリ酢酸、1,3−ジアミ
ノ−2−プロパノール四酢酸などのアミノポリカルボン
酸類もしくはクエン酸、酒石酸、リンゴ酸などの有機酸
の錯塩;過硫酸塩;マンガン酸塩;ニトロソフフェノー
ルなどを用いることができる。これらのうちエチレンジ
アミン四酢酸鉄(III)塩、ジエチレントリアミン五酢酸
鉄(III)塩および過硫酸塩は迅速処理と環境汚染の観点
から好ましい。さらにエチレンジアミン四酢酸鉄(III)
錯塩は独立の漂白液においても、一浴漂白定着液におい
ても特に有用である。
理は定義処理と同時に行なわれてもよいし、個別に行な
われてもよい。更に処理の迅速化を計るため、漂白処理
後、漂白定着処理する処理方法でもよい。漂白剤として
は例えば鉄(III)、コバルト(III)、クロム(VI)、銅(II)
などの多価金属の化合物、過酸類、キノン類、ニトロン
化合物等が用いられる。代表的漂白剤としてフェリシア
ン化物;重クロム酸塩;鉄(III)もしくはコバルト(III)
の有機錯塩、例えばエチレンジアミン四酢酸、ジエチレ
ントリアミン五酢酸、ニトリロトリ酢酸、1,3−ジアミ
ノ−2−プロパノール四酢酸などのアミノポリカルボン
酸類もしくはクエン酸、酒石酸、リンゴ酸などの有機酸
の錯塩;過硫酸塩;マンガン酸塩;ニトロソフフェノー
ルなどを用いることができる。これらのうちエチレンジ
アミン四酢酸鉄(III)塩、ジエチレントリアミン五酢酸
鉄(III)塩および過硫酸塩は迅速処理と環境汚染の観点
から好ましい。さらにエチレンジアミン四酢酸鉄(III)
錯塩は独立の漂白液においても、一浴漂白定着液におい
ても特に有用である。
漂白液、漂白定着液およびそれらの前浴には、必要に応
じて漂白促進剤を使用することができる。有用な漂白促
進剤の具体例は、次の明細書に記載されている:米国特
許第3,893,858号、西独特許第1,290,812号、同2,059,98
8号、特開昭53-32736号、同53-57831号、同7418号、同5
3-65732号、同53-72623号、同53-95630号、同53-95631
号、同53-104232号、同53-124424号、同53-141623号、
同53-28426号、リサーチ・ディスクロージャーNo.17129
号(1978年7月)などに記載のメルカプト基または
ジスルフィド基を有する化合物;特開昭50-140129号に
記載されている如きチアゾリジン誘導体;特公昭45-850
6号、特開昭52-20832号、同53-32735号、米国特許第3,7
06,561号に記載のチオ尿素誘導体;西独特許第1,127,71
5号、特開昭58-16235号に記載の沃化物;西独特許第96
6,410号、同2,748,430号に記載のポリエチレンオキサイ
ド類;特公昭45-8836号に記載のポリアミン化合物;そ
の他特開昭49-42434号、同49-59644号、同53-94927号、
同54-35727号、同55-26506号および同58-163940号記載
の化合物および沃素、臭素イオンも使用できる。なかで
もメルカプト基またはジスルフィド基を有する化合物が
促進効果が大きい観点で好ましく、特に米国特許第3,89
3,858号、西独特許第1,290,812号、特開昭53-95630号に
記載の化合物が好ましい。更に、米国特許第4552834号
に記載の化合物も好ましい。これらの漂白促進剤は感材
中に添加してもよい。撮影用のカラー感光材料を漂白定
着するときに、これらの漂白促進材は特に有効である。
じて漂白促進剤を使用することができる。有用な漂白促
進剤の具体例は、次の明細書に記載されている:米国特
許第3,893,858号、西独特許第1,290,812号、同2,059,98
8号、特開昭53-32736号、同53-57831号、同7418号、同5
3-65732号、同53-72623号、同53-95630号、同53-95631
号、同53-104232号、同53-124424号、同53-141623号、
同53-28426号、リサーチ・ディスクロージャーNo.17129
号(1978年7月)などに記載のメルカプト基または
ジスルフィド基を有する化合物;特開昭50-140129号に
記載されている如きチアゾリジン誘導体;特公昭45-850
6号、特開昭52-20832号、同53-32735号、米国特許第3,7
06,561号に記載のチオ尿素誘導体;西独特許第1,127,71
5号、特開昭58-16235号に記載の沃化物;西独特許第96
6,410号、同2,748,430号に記載のポリエチレンオキサイ
ド類;特公昭45-8836号に記載のポリアミン化合物;そ
の他特開昭49-42434号、同49-59644号、同53-94927号、
同54-35727号、同55-26506号および同58-163940号記載
の化合物および沃素、臭素イオンも使用できる。なかで
もメルカプト基またはジスルフィド基を有する化合物が
促進効果が大きい観点で好ましく、特に米国特許第3,89
3,858号、西独特許第1,290,812号、特開昭53-95630号に
記載の化合物が好ましい。更に、米国特許第4552834号
に記載の化合物も好ましい。これらの漂白促進剤は感材
中に添加してもよい。撮影用のカラー感光材料を漂白定
着するときに、これらの漂白促進材は特に有効である。
定着剤としてはチオ硫酸塩、チオシアン酸塩、チオエー
テル系化合物チオ尿素類、多量の沃化物等をあげる事が
できるが、チオ硫酸塩の使用が一般的である。漂白定着
液や定着液の保恒剤としては、亜硫酸塩や重亜硫酸塩あ
るいはカルボニル重亜硫酸付加物が好ましい。
テル系化合物チオ尿素類、多量の沃化物等をあげる事が
できるが、チオ硫酸塩の使用が一般的である。漂白定着
液や定着液の保恒剤としては、亜硫酸塩や重亜硫酸塩あ
るいはカルボニル重亜硫酸付加物が好ましい。
漂白定着処理もしくは定着処理の後は通常、水洗処理及
び安定化処理が行なわれる。水洗処理工程及び安定化工
程には、沈殿防止や、節水の目的で、各種の公知化合物
を添加しても良い。例えば沈殿を防止するためには、無
機リン酸、アミノポリカルボン酸、有機アミノポリホス
ホン酸、有機リン酸等の硬水軟化剤、各種のバクテリア
や藻やカビの発生を防止する殺菌剤や防バイ剤、マグネ
シウム塩やアルミニウム塩ビスマス塩に代表される金属
塩、あるいは乾燥負荷やムラを防止するための界面活性
剤、及び各種硬膜剤等を必要に応じて添加することがで
きる。あるいはウエスト著 フォトグラフィック・サイ
エンス・アンド・エンジニアリング誌(L.E.West、Phot.
Sci.Eng.)第6巻,344〜359ページ(1965)等に記載の化
合物を添加しても良い。特にキレート剤や防バイ剤の添
加が有効である。
び安定化処理が行なわれる。水洗処理工程及び安定化工
程には、沈殿防止や、節水の目的で、各種の公知化合物
を添加しても良い。例えば沈殿を防止するためには、無
機リン酸、アミノポリカルボン酸、有機アミノポリホス
ホン酸、有機リン酸等の硬水軟化剤、各種のバクテリア
や藻やカビの発生を防止する殺菌剤や防バイ剤、マグネ
シウム塩やアルミニウム塩ビスマス塩に代表される金属
塩、あるいは乾燥負荷やムラを防止するための界面活性
剤、及び各種硬膜剤等を必要に応じて添加することがで
きる。あるいはウエスト著 フォトグラフィック・サイ
エンス・アンド・エンジニアリング誌(L.E.West、Phot.
Sci.Eng.)第6巻,344〜359ページ(1965)等に記載の化
合物を添加しても良い。特にキレート剤や防バイ剤の添
加が有効である。
水洗工程は2槽以上の槽を向流水洗にし、節水するのが
一般的である。更には、水洗工程のかわりに特開昭57-8
543号記載のような多段向流安定化処理工程を実施して
もよい。本工程の場合には2〜9槽の向流浴が必要であ
る。本安定化浴中には前述の添加剤以外に画像を安定化
する目的で各種化合物が添加される。例えば膜pHを調整
する(例えばpH3〜9)のための各種の緩衝剤(例え
ば、ホウ酸塩、メタホウ酸塩、ホウ砂、リン酸塩、炭酸
塩、水酸化カリ、水酸化ナトリウム、アンモニア水、モ
ノカルボン酸、ジカルボン酸、ポリカルボン酸などを組
み合わせて使用)やホルマリンなどのアルデヒドを代表
例として挙げることができる。その他、必要に応じてキ
レート剤(無機リン酸、アミノポリカルボン酸、有機リ
ン酸、有機ホスホン酸、アミノポリホスホン酸、ホスホ
ノカルボン酸など)、殺菌剤(ベンゾイソチアゾリノ
ン、イリチアゾロン、4−チアゾリンベンズイミダゾー
ル、ハロゲン化フェノール、スルファニルアミド、ベン
ゾトリアゾールなど)、界面活性剤、螢光増白剤、硬膜
剤などの各種添加剤を使用してもよく、同一もしくは異
種の目的の化合物を二種以上併用してもよい。
一般的である。更には、水洗工程のかわりに特開昭57-8
543号記載のような多段向流安定化処理工程を実施して
もよい。本工程の場合には2〜9槽の向流浴が必要であ
る。本安定化浴中には前述の添加剤以外に画像を安定化
する目的で各種化合物が添加される。例えば膜pHを調整
する(例えばpH3〜9)のための各種の緩衝剤(例え
ば、ホウ酸塩、メタホウ酸塩、ホウ砂、リン酸塩、炭酸
塩、水酸化カリ、水酸化ナトリウム、アンモニア水、モ
ノカルボン酸、ジカルボン酸、ポリカルボン酸などを組
み合わせて使用)やホルマリンなどのアルデヒドを代表
例として挙げることができる。その他、必要に応じてキ
レート剤(無機リン酸、アミノポリカルボン酸、有機リ
ン酸、有機ホスホン酸、アミノポリホスホン酸、ホスホ
ノカルボン酸など)、殺菌剤(ベンゾイソチアゾリノ
ン、イリチアゾロン、4−チアゾリンベンズイミダゾー
ル、ハロゲン化フェノール、スルファニルアミド、ベン
ゾトリアゾールなど)、界面活性剤、螢光増白剤、硬膜
剤などの各種添加剤を使用してもよく、同一もしくは異
種の目的の化合物を二種以上併用してもよい。
また、処理後の膜pH調整剤として塩化アンモニウム、硝
酸アンモニウム、硫酸アンモニウム、リン酸アンモニウ
ム、亜硫酸アンモニウム、チオ硫酸アンモニウム等の各
種アンモニウム塩を添加するのが好ましい。
酸アンモニウム、硫酸アンモニウム、リン酸アンモニウ
ム、亜硫酸アンモニウム、チオ硫酸アンモニウム等の各
種アンモニウム塩を添加するのが好ましい。
また撮影用カラー感材では、通常行なわれている定着後
の(水洗−安定)工程を前述の安定化工程および水洗工
程(節水処理)におきかえることもできる。この際、マ
ゼンタカプラーが2当量の場合には、安定浴中のホルマ
リンは除去しても良い。
の(水洗−安定)工程を前述の安定化工程および水洗工
程(節水処理)におきかえることもできる。この際、マ
ゼンタカプラーが2当量の場合には、安定浴中のホルマ
リンは除去しても良い。
本発明の水洗及び安定化処理時間は、感材の種類、処理
条件によって相違するが通常20秒〜10分であり、好
ましくは20秒〜5分である。
条件によって相違するが通常20秒〜10分であり、好
ましくは20秒〜5分である。
本発明のハロゲン化銀カラー感光材料には処理の簡略化
および迅速化の目的でカラー現像主薬を内蔵しても良
い。内蔵するためには、カラー現像主薬の各種プレカー
サーを用いるのが好ましい。例えば米国特許第3,342,59
7号記載のインドアニリン系化合物、同第3,342,599号、
リサーチ・ディスクロージャー14850号および同15159号
記載のシツフ塩基型化合物、同13924号記載のアルドー
ル化合物、米国特許第3,719,492号記載の金属塩錯体、
特開昭53-135628号記載のウレタン系化合物をはじめと
して、特開昭56-6235号、同56-16133号、同56-59232
号、同56-67842号、同56-83734号、同56-83735号、同56
-83736号、同56-89735号、同56-81837号、同56-54430
号、同56-106241号、同56-107236号、同57-97531号およ
び同57-83565号等に記載の各種塩タイプのプレカーサー
をあげることができる。
および迅速化の目的でカラー現像主薬を内蔵しても良
い。内蔵するためには、カラー現像主薬の各種プレカー
サーを用いるのが好ましい。例えば米国特許第3,342,59
7号記載のインドアニリン系化合物、同第3,342,599号、
リサーチ・ディスクロージャー14850号および同15159号
記載のシツフ塩基型化合物、同13924号記載のアルドー
ル化合物、米国特許第3,719,492号記載の金属塩錯体、
特開昭53-135628号記載のウレタン系化合物をはじめと
して、特開昭56-6235号、同56-16133号、同56-59232
号、同56-67842号、同56-83734号、同56-83735号、同56
-83736号、同56-89735号、同56-81837号、同56-54430
号、同56-106241号、同56-107236号、同57-97531号およ
び同57-83565号等に記載の各種塩タイプのプレカーサー
をあげることができる。
本発明のハロゲン化銀カラー感光材料は、必要に応じ
て、カラー現像を促進する目的で、各種の1−フェニル
−3−ピラゾリドン類を内蔵しても良い。典型的な化合
物は特開昭56-64339号、同57-144547号、同57-211147
号、同58-50532号、同58-50536号、同58-50533号、同58
-50534号、同58-50535号および同58-115438号などに記
載されている。
て、カラー現像を促進する目的で、各種の1−フェニル
−3−ピラゾリドン類を内蔵しても良い。典型的な化合
物は特開昭56-64339号、同57-144547号、同57-211147
号、同58-50532号、同58-50536号、同58-50533号、同58
-50534号、同58-50535号および同58-115438号などに記
載されている。
本発明における各種処理液は10℃〜50℃において使
用される。33℃ないし38℃の温度が標準的である
が、より高温にして処理を促進し処理時間60秒以内に
短縮したり、逆により低温にして画質の向上や処理液の
安定性の改良を達成することができる。また、感光材料
の節銀のため西独特許第2,226,770号または米国特許第
3,674,499号に記載のコバルト補力もしくは過酸化水素
補力を用いた処理を行ってもよい。
用される。33℃ないし38℃の温度が標準的である
が、より高温にして処理を促進し処理時間60秒以内に
短縮したり、逆により低温にして画質の向上や処理液の
安定性の改良を達成することができる。また、感光材料
の節銀のため西独特許第2,226,770号または米国特許第
3,674,499号に記載のコバルト補力もしくは過酸化水素
補力を用いた処理を行ってもよい。
各種処理浴内には必要に応じて、ヒーター、温度センサ
ー、液面センサー、循環ポンプ、フィルター、浮きブ
タ、スクイジーなどを設けても良い。
ー、液面センサー、循環ポンプ、フィルター、浮きブ
タ、スクイジーなどを設けても良い。
また、連続処理に際しては、各処理液の補充液を用い
て、液組成の薄動を防止することによって一定の仕上が
りが得られる。補充量は、コスト低減などのため標準補
充量の半分あるいは半分以下に下げることもできる。
て、液組成の薄動を防止することによって一定の仕上が
りが得られる。補充量は、コスト低減などのため標準補
充量の半分あるいは半分以下に下げることもできる。
本発明による感光材料はミニラボシステムにおいて現像
処理できる。
処理できる。
実施例 次に実施例を示し、本発明を更に詳細に説明する。
試料1の作成 下塗を施した三酢酸セルロースフィルム支持体上に下記
に示すような組成の各層よりなる多層カラー感光材料で
ある試料1を作成した。
に示すような組成の各層よりなる多層カラー感光材料で
ある試料1を作成した。
(感光層の組成) 塗布量はハロゲン化銀およびコロイド銀については銀の
g/m2単位で表わした量を、またカプラー添加剤および
ゼラチンについてはg/m2単位で表わした量を、また増
感色素について同一層内のハロゲン化銀1モルあたりの
モル数で示した。
g/m2単位で表わした量を、またカプラー添加剤および
ゼラチンについてはg/m2単位で表わした量を、また増
感色素について同一層内のハロゲン化銀1モルあたりの
モル数で示した。
第1層(ハレーション防止層) 黒色コロイド銀 0.2 ゼラチン 1.3 カラードカプラー Cpd-7 0.06 紫外線吸収剤 UV−1 0.1 同上 UV−2 0.2 分散オイル Oil−1 0.01 同上 Oil−2 0.01 第2層(中間層) 微粒子臭化銀 (平均粒径0.07μ) 0.15 ゼラチン 1.0 カラードカプラー Cpd-27 0.02 分散オイル Oil−1 0.1 第3層(第1赤感乳剤層) 沃臭化銀乳剤(沃化銀4モル%、粒子サイズの変動係数
(s/)=0.12,平均粒径()=0.7μ) 0.6(g/m2) 以下これを(I-4モル,s/=0.12,0.7μ)0.6と表わ
す。
(s/)=0.12,平均粒径()=0.7μ) 0.6(g/m2) 以下これを(I-4モル,s/=0.12,0.7μ)0.6と表わ
す。
沃臭化銀乳剤 (I-3モル,s/=0.11,0.3μ) 0.3 ゼラチン 0.6 増感色素I 4×10-4 増感色素II 5×10-5 Cpd−9 0.010 Cpd−10 0.010 Cpd−21 0.50 Cpd−27 0.04 Oil−1 0.15 Oil−3 0.02 第4層(第2赤感層) 沃臭化銀乳剤 (I-6モル,s/=0.15,1.0μ) 0.7 ゼラチン 増感色素I 4×10-4 増感色素II 5×10-5 Cpd−24 0.1 Cpd−28 0.1 Oil−1 0.01 Oil−4 0.05 第5層(中間層) ゼラチン 0.5 Cpd−6 0.10 Oil−1 0.05 第6層(第1緑感乳剤層) 沃臭化銀乳剤 (I-4モルs/=0.11,0.6μ) 0.35 沃臭化銀乳剤 (I-3モルs/=0.15,0.3μ) 0.20 ゼラチン 1.0 増感色素III 5×10-4 増感色素IV 1×10-4 Cpd−5 0.3 Cpd−7 0.07 Cpd−13 0.03 Oil−1 0.3 Oil−4 0.1 第7層(第2緑感乳剤層) 沃臭化銀乳剤 (I-6モルs/=0.18,0.8μ) 0.8 ゼラチン 0.5 増感色素III 5×10-4 増感色素IV 1×10-4 ゼラチン 0.5 Cpd−5 0.1 Cpd−15 0.1 Cpd−8 0.01 Cpd−7 0.02 Oil−1 0.2 Oil−4 0.05 第8層(中間層) ゼラチン 0.5 Cpd−6 0.05 Oil−1 0.03 第9層(重層効果のドナー層) 沃臭化銀乳剤(沃化銀2モル%、アスペクト比6.0,平
均粒径1.0μの平板粒子)0.35g/m2以下これを(I-2モ
ル,A/R=6.0,1.0μ)0.35と記す 沃臭化銀乳剤 (I-2モル,A/R=6.5,0.5μ) 0.20 ゼラチン 0.7 増感色素III 8×10-4 Cpd−3 0.18 Cpd−4 0.05 Cpd−5 0.13 Oil−1 0.20 第10層(イエローフィルター層) ゼラチン 0.5 Cpd−2 0.25 Cpd−6 0.10 第11層(第1青感乳剤層) 沃臭化銀乳剤 (I-3モル,A/R=7.5,1.0μ) 0.3 沃臭化銀乳剤 (I-3モル,A/R=7.5,0.5μ) 0.15 ゼラチン 1.0 増感色素V 2×10-4 Cpd−1 0.05 Cpd−8 0.10 Cpd−29 0.80 Oil−1 0.20 第12層(第2青感乳剤層) 沃臭化銀乳剤 (I-10モル,s/=0.11,1.2μ) 0.5 ゼラチン 0.5 増感色素V 1×10-4 Cpd−29 0.20 Cpd−3 0.02 Oil−1 0.10 第13層(第1保護層) ゼラチン 0.8 UV−1 0.1 UV−2 0.2 Oil−1 0.01 Oil−2 0.01 第14層(第2保護層) 微粒子臭化銀乳剤 (I-2モル,s/=0.2,0.07μ) 0.5 ゼラチン 0.45 ポリメチルメタクリレート粒子 直径1.5μ 0.2 硬膜剤 H−1 0.4 ホルムアルデヒドスカベンジャーS−1 0.5 ホルムアルデヒドスカベンジャーS−2 0.5 各層には上記の成分の他に、乳剤の安定剤 Cpd26,界面活性剤を塗布助剤として添加した。
均粒径1.0μの平板粒子)0.35g/m2以下これを(I-2モ
ル,A/R=6.0,1.0μ)0.35と記す 沃臭化銀乳剤 (I-2モル,A/R=6.5,0.5μ) 0.20 ゼラチン 0.7 増感色素III 8×10-4 Cpd−3 0.18 Cpd−4 0.05 Cpd−5 0.13 Oil−1 0.20 第10層(イエローフィルター層) ゼラチン 0.5 Cpd−2 0.25 Cpd−6 0.10 第11層(第1青感乳剤層) 沃臭化銀乳剤 (I-3モル,A/R=7.5,1.0μ) 0.3 沃臭化銀乳剤 (I-3モル,A/R=7.5,0.5μ) 0.15 ゼラチン 1.0 増感色素V 2×10-4 Cpd−1 0.05 Cpd−8 0.10 Cpd−29 0.80 Oil−1 0.20 第12層(第2青感乳剤層) 沃臭化銀乳剤 (I-10モル,s/=0.11,1.2μ) 0.5 ゼラチン 0.5 増感色素V 1×10-4 Cpd−29 0.20 Cpd−3 0.02 Oil−1 0.10 第13層(第1保護層) ゼラチン 0.8 UV−1 0.1 UV−2 0.2 Oil−1 0.01 Oil−2 0.01 第14層(第2保護層) 微粒子臭化銀乳剤 (I-2モル,s/=0.2,0.07μ) 0.5 ゼラチン 0.45 ポリメチルメタクリレート粒子 直径1.5μ 0.2 硬膜剤 H−1 0.4 ホルムアルデヒドスカベンジャーS−1 0.5 ホルムアルデヒドスカベンジャーS−2 0.5 各層には上記の成分の他に、乳剤の安定剤 Cpd26,界面活性剤を塗布助剤として添加した。
上記の試料を製造するに用いた化合物を以下に示す。
Cpd−1 Cpd−2 Cpd−3 Cpd−4 Cpd−5 Cpd−6 Cpd−7 Cpd−8 Cpd−9 Cpd-10 Cpd-11 Cpd-12 Cpd-13 Cpd-14 Cpd-15 Cpd-16 Cpd-17 Cpd-18 Cpd-19 Cpd-20 Cpd-21 Cpd-22 Cpd-23 Cpd-24 Cpd-25 Cpd-26 Cpd-27 Cpd-28 Cpd-29 増感色素I 増感色素II 増感色素III 増感色素IV 増感色素V UV−1 UV−2 Oil−1 リン酸トリクシジル Oil−2 フタル酸ジブチル Oil−2 フタル酸ビス(2−エチルヘキシル) H−1 S−1 以上のようにして作成した試料を試料1とした。
試料の作成に用いた化合物の化学構造式または化学物質
名を以下に示す。
名を以下に示す。
次に前記の組成を用いた試料1に準じ、但し、表−1に
示した組成を代替または変更した他は試料1と同じ組成
を用いて試料2ないし18を得た。
示した組成を代替または変更した他は試料1と同じ組成
を用いて試料2ないし18を得た。
表−1において本発明の沃素(イ)(ロ)(ハ)(ニ)または組合せ
の要素、マゼンタ2当量カプラーの使
用、などの要件を組入れたことを○印で示した。
の要素、マゼンタ2当量カプラーの使
用、などの要件を組入れたことを○印で示した。
得られた試料を、タングステン光源を用い、フィルター
で色温度を4800°Kに調整した照明のもとで、MTF測
定用チャート、色票、及び花をもつモデル女性を同時に
撮影した。他方ウェッジにより露光した後、下記の処理
工程に従って38℃で現像処理を行ったのちセンシトメ
トリー測定した。
で色温度を4800°Kに調整した照明のもとで、MTF測
定用チャート、色票、及び花をもつモデル女性を同時に
撮影した。他方ウェッジにより露光した後、下記の処理
工程に従って38℃で現像処理を行ったのちセンシトメ
トリー測定した。
カラー現像 3分15秒 漂 白 6分30秒 水 洗 2分10秒 定 着 4分20秒 水 洗 3分15秒 安 定 1分05秒 各工程に用いた処理液組成は下記の通りであった。
カラー現像液 ジエチレントリアミン五酢酸 1.0g 1−ヒドロキシエチリデン− 1,1−ジホスホン酸 2.0g 亜硫酸ナトリウム 4.0g 炭酸カリウム 30.0g 臭化カリウム 1.4g 沃化カリウム 1.3mg ヒドロキシルアミン硫酸塩 2.4g 4−(N−エチル−N−β− ヒドロキシエチルアミノ)− 2−メチルアニリン硫酸塩 4.5g 水を加えて 1.0 pH10.0 漂白液 エチレンジアミン四酢酸 第二鉄アンモニウム塩 100.0g ニチレンジアミン四酢酸 二ナトリウム塩 10.0g 臭化アンモニウム 150.0g 硝酸アンモニウム 10.0g 水を加えて 1.0 pH6.0 定着液 エチレンジアミン四酢酸 二ナトリウム塩 1.0g 亜硫酸ナトリウム 4.0g チオ硫酸アンモニウム水溶液(70%)175.0m 重亜硫酸ナトリウム 4.6g 水を加えて 1.0 pH6.6 安定液 ホルマリン(40%) 2.0m ポリオキシエチレン−p−モノノニル フェニルエーテル(平均重合度10) 0.3g 水を加えて 1.0 さらに、えられたネガフィルムをカラー印画紙に引伸し
(引伸し率6.7倍)写真をえた。本発明によりえられた
ネガフィルムからのカラー印画紙による写真は、優れた
色相と高い彩度をもつ質感をもつものであった。えられ
たネガフィルムの画質を、BL,GL,RLの中最も劣るRLのMT
F値で表1に示した。粒状性については視覚判定によるR
MSで示した。RMSは測定のアパーチャーを10μとし、
よく知られている方法、例えば 「Photographic Science and Engineering」vol 19;N
o.4(1975)p.235〜238に「RMS Granuslality;De
termination of Just noticeable difference」の表題
で記載されている方法を用いた。
(引伸し率6.7倍)写真をえた。本発明によりえられた
ネガフィルムからのカラー印画紙による写真は、優れた
色相と高い彩度をもつ質感をもつものであった。えられ
たネガフィルムの画質を、BL,GL,RLの中最も劣るRLのMT
F値で表1に示した。粒状性については視覚判定によるR
MSで示した。RMSは測定のアパーチャーを10μとし、
よく知られている方法、例えば 「Photographic Science and Engineering」vol 19;N
o.4(1975)p.235〜238に「RMS Granuslality;De
termination of Just noticeable difference」の表題
で記載されている方法を用いた。
本発明による試料14〜21を、富士フィルム製「写る
んです」相当の露光機能を賦与された包装ユニットを試
作し、晴天下約3.6mの水平位置で撮影し、処理した。
次に通常用いられる工程に従い、Eサイズ(82.5mm×120
mm)の印画紙に引伸しプリントを行った。拡大率は約6.7
倍であった。許容できるシャープネスの基準にMTFの
濃度減衰率0.5として4〜5本/mm以上の解像力をも
つ、優れた写真がえられた。
んです」相当の露光機能を賦与された包装ユニットを試
作し、晴天下約3.6mの水平位置で撮影し、処理した。
次に通常用いられる工程に従い、Eサイズ(82.5mm×120
mm)の印画紙に引伸しプリントを行った。拡大率は約6.7
倍であった。許容できるシャープネスの基準にMTFの
濃度減衰率0.5として4〜5本/mm以上の解像力をも
つ、優れた写真がえられた。
本発明によるカラー感光材料が優れた色再現性と、さら
にイメージシャープネスと粒状性を示すことが理解でき
よう。
にイメージシャープネスと粒状性を示すことが理解でき
よう。
以上の結果からも明らかなように、本発明によるときは
色再現性が著しく改良され、しかもイメージシャープネ
スと粒状性の優れたカラー画像を与えることができるカ
ラー写真感光材料が得られる。
色再現性が著しく改良され、しかもイメージシャープネ
スと粒状性の優れたカラー画像を与えることができるカ
ラー写真感光材料が得られる。
第1図はシアン、マゼンタ、及びイエローの3種の発色
色素を用いた場合の人間の目の3色の刺激値を用いて得
られた目の等色分光感度曲線を示す図、第2図は色度図
上に再現されたポジ像の主波長を示す図、第3図は露光
されたスペクトル光の波長と上記主波長との関係を示す
グラフである。
色素を用いた場合の人間の目の3色の刺激値を用いて得
られた目の等色分光感度曲線を示す図、第2図は色度図
上に再現されたポジ像の主波長を示す図、第3図は露光
されたスペクトル光の波長と上記主波長との関係を示す
グラフである。
Claims (1)
- 【請求項1】支持体上に各々少なくとも一層の、イエロ
ーカプラーを含有し、その特定分光感度域が400mmから5
20mmの間にあるように分光増感されたハロゲン化銀乳剤
層(BL)、マゼンタカプラーを含有し、その特定感度
域が470nmから600nmの間にあるように分光増感されたハ
ロゲン化銀乳剤層(GL)、及びシアンカプラーを含有
し、その特定感度域が540nmから700nmの間にあるように
分光増感されたハロゲン化銀乳剤層(RL)を有するカ
ラー写真感光材料において;GLの分光感度分布の重心
感度波長(G)が約520nmから580nmの間にあり、RL
の分光感度分布の重心感度波長(R)が約590nmから6
50nmの間にあり、BLの分光感度分布の重心感度波長
(B)が約430nmから480nmの間にあり; 次に示す(イ)、(ロ)及び(ハ)の要件を具備し、 (イ)RLに関する負の重層効果の重心感度波長 が約490nmから560nmの間にあること、 (ロ)GLに関する負の重層効果の重心感度波長 が約400nmから500nm及び/又は約570nmから670nmの間に
あること、 (ハ)BLに関する負の重層効果の重心感度波長 が約520nmから590nmにあること、 さらに次に示すの要件との要件とを具備することを
特徴とするカラー写真感光材料。 現像時に現像主薬の酸化生成物と反応して拡散度が0.
4〜0.95の現像抑制剤又はその全駆体を離脱するDIR
カプラーをBL及びRLの少なくとも1つ層に用いるこ
と、 拡散度が0.4以下の現像抑制剤を離脱し得るDIRカ
プラーをGLに用いること。 (2)支持体上に各々少なくとも一層の、イエローカプラ
ーを含有し、その特定分光感度域が400nmから520nmの間
にあるように分光増感されたハロゲン化銀乳剤層(B
L)、マゼンタカプラーを含有し、その特定感度域が47
0nmから600nmの間にあるように分光増感されたハロゲン
化銀乳剤層(GL)、及びシアンカプラーを含有し、そ
の特定感度域が540nmから700nmの間にあるように分光増
感されたハロゲン化銀乳剤層(RL)を有するカラー写
真感光材料において;GLの分光感度分布の重心感度波
長(G)が約520nmから580nmの間にあり、RLの分光
感度分布の重心感度波長(R)が約590nmから650nmの
間にあり、BLの分光感度分布の重心感度波長(B)
が約430nmから480nmの間にあり; 次に示す(イ)、(ロ)及び(ハ)の要件を具備し、 (イ)RLに関する負の重層効果の重心感度波長 が約490nmから560nmの間にあること、 (ロ)GLに関する負の重層効果の重心感度波長 が約400nmから500nm及び/又は約570nmから670nmの間に
あること、 (ハ)BLに関する負の重層効果の重心感度波長 が約520nmから590nmにあること、 さらに次に示すの要件との要件とを具備することを
特徴とするカラー写真感光材料。 現像時に現像主薬の酸化生成物と反応して拡散度が0.
4〜0.95の現像抑制剤又はその全駆体を離脱するDIR
カプラーをBL及びRLの少なくとも1つ層に用いるこ
と、 粒状性を改良する下記一般式〔V〕、〔VI〕又は〔VI
I〕で表される無呈色の競争カプラーをGLに用いるこ
と。 式中Rは炭素数1〜18の直鎖または分枝アルキル基を表
わす、 式中、R1及びR2はそれぞれ水素原子、置換または未置
換の脂肪酸基、置換または未置換の芳香族基、または置
換または未置換のヘテロ環を表わす、ただし、R1とR2
とで環を形成してもよく、またR1とR2は同時に水素原
子をとることはない。 式中、R3及びR4はそれぞれ水素原子またはアルカリに
より加水分解し得る基を表わし、同じであっても異なっ
ていてもよく、R5、R6及びR7はそれぞれ水素原子、
スルホ基、カルボキシル基、スルホアルキル基、カルボ
キシアルキル基、またはアルキル基を表わす、ただし、
R5、R6及びR7の少くとも1つはスルホ基、カルボキ
シル基、スルホアルキル基、及びカルボキシアルキル基
から選ばれる基であり、たま少なくとも1つはアルキル
基である。 (3)支持体上に各々少なくとも一層の、イエローカプラ
ーを含有し、その特定分光感度域が400nmから520nmの間
にあるように分光増感されたハロゲン化銀乳剤層(B
L)、マゼンタカプラーを含有し、その特定感度域が47
0nmから600nmの間にあるように分光増感されたハロゲン
化銀乳剤層(GL)、及びシアンカプラーを含有し、そ
の特定感度域が540nmから700nmの間にあるように分光増
感されたハロゲン化銀乳剤層(RL)を有するカラー写
真感光材料において;GLの分光感度分布の重心感度波
長(G)が約520nmから580nmの間にあり、RLの分光
感度分布の重心感度波長(R)が約590nmから650nmの
間にあり、BLの分光感度分布の重心感度波長(B)
が約430nmから480nmの間にあり; 次に示す(イ)、(ロ)及び(ハ)の要件を具備し、 (イ)RLに関する負の重層効果の重心感度波長 が約490nmから560nmの間にあること、 (ロ)GLに関する負の重層効果の重心感度波長 が約400nmから500nm及び/又は約570nmから670nmの間に
あること、 (ハ)BLに関する負の重層効果の重心感度波長 が約520nmから590nmにあること、 さらに次に示すの要件との要件とを具備することを
特徴とするカラー写真感光材料。 現像時に現像主薬の酸化生成物と反応して拡散度が0.
4〜0.95の現像抑制剤又はその全駆体を離脱するDIR
カプラーをBL及びRLの少なくとも1つ層に用いるこ
と、 発色色素が適度ににじむ拡散性色素を形成する耐拡散
性カプラーをGLに用いること。 支持体上に各々少なくとも一層の、イエローカプラー
を含有し、その特定分光感度域が400nmから520nmの間に
あるように分光増感されたハロゲン化銀乳剤層(B
L)、マゼンタカプラーを含有し、その特定感度域が47
0nmから600nmの間にあるように分光増感されたハロゲン
化銀乳剤層(GL)、及びシアンカプラーを含有し、そ
の特定感度域が540nmから700nmの間にあるように分光増
感されたハロゲン化銀乳剤層(RL)を有するカラー写
真感光材料において;GLの分光感度分布の重心感度波
長(G)が約520nmから580nmの間にあり、RLの分光
感度分布の重心感度波長(R)が約590nmから650nmの
間にあり、BLの分光感度分布の重心感度波長(B)
が約430nmから480nmの間にあり; 次に示す(イ)、(ロ)及び(ハ)の要件を具備し、 (イ)RLに関する負の重層効果の重心感度波長 が約490nmから560nmの間にあること、 (ロ)GLに関する負の重層効果の重心感度波長 が約400nmから500nm及び/又は約570nmから670nmの間に
あること、 (ハ)BLに関する負の重層効果の重心感度波長 が約520nmから590nmにあること、 さらに次に示すの要件との要件とを具備することを
特徴とするカラー写真感光材料。 現像時に現像主薬の酸化生成物と反応して拡散度が0.
4〜0.95の現像抑制剤又はその全駆体を離脱するDIR
カプラーをBL及びRLの少なくとも1つ層に用いるこ
と、 アスペクト比が5以上の平板状ハロゲン化銀粒子又は
多重構造の単分散ハロゲン化銀粒子を含有する乳剤を使
用すること。 (5)要件(イ)、(ロ)及び(ハ)の少くとも1つを満
す層に一般式〔I〕で示されるDIRカプラーを用いる
特許請求の範囲第(1)項に記載のカラー写真感光材
料。 式中、Aはカプラー成分を表わし、Zは現像抑制作用を
示す化合物の基本骨格を表わし、aは0又は1を表わ
す。 (6)一般(CP−3)、(CP−4)、または(CP−
5)で表わされるマゼンタ2等量カプラーを用いる特許
請求の範囲第(1)項に記載のカラー写真感光材料。 上記各式において、R54及びR55はそれぞれ脂肪族基、
芳香族基、または複素環基を表わし、R56及びR57はそ
れぞれ水素原子、脂肪族基、芳香族基、または複素環基
を表わし、LVG2及びLVG3はカップリング離脱基表
わす。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61234518A JPH0614177B2 (ja) | 1986-10-03 | 1986-10-03 | ハロゲン化銀カラ−写真感光材料 |
US07/104,304 US5077182A (en) | 1986-10-03 | 1987-10-05 | Silver halide color photographic materials |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61234518A JPH0614177B2 (ja) | 1986-10-03 | 1986-10-03 | ハロゲン化銀カラ−写真感光材料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6389850A JPS6389850A (ja) | 1988-04-20 |
JPH0614177B2 true JPH0614177B2 (ja) | 1994-02-23 |
Family
ID=16972278
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61234518A Expired - Lifetime JPH0614177B2 (ja) | 1986-10-03 | 1986-10-03 | ハロゲン化銀カラ−写真感光材料 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5077182A (ja) |
JP (1) | JPH0614177B2 (ja) |
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---|---|---|---|---|
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JPH02187752A (ja) * | 1989-01-13 | 1990-07-23 | Fuji Photo Film Co Ltd | ハロゲン化銀カラー写真感光材料 |
JP2660757B2 (ja) * | 1989-10-05 | 1997-10-08 | 富士写真フイルム株式会社 | 反転カラー写真感光材料 |
US5180657A (en) * | 1989-12-22 | 1993-01-19 | Konica Corporation | Color photographic light-sensitive material offering excellent hue reproduction |
EP0435334B1 (en) | 1989-12-29 | 1997-11-05 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Silver halide color photographic material containing yellow colored cyan coupler |
JPH03209468A (ja) * | 1990-01-12 | 1991-09-12 | Fuji Photo Film Co Ltd | ハロゲン化銀カラー写真感光材料 |
DE69127002T2 (de) | 1990-01-31 | 1997-11-20 | Fuji Photo Film Co Ltd | Farbphotographisches Silberhalogenidmaterial |
JPH03261948A (ja) * | 1990-03-13 | 1991-11-21 | Fuji Photo Film Co Ltd | ハロゲン化銀カラー写真感光材料 |
JPH055973A (ja) * | 1990-11-15 | 1993-01-14 | Fuji Photo Film Co Ltd | ハロゲン化銀カラー写真感光材料 |
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US5298377A (en) * | 1991-08-28 | 1994-03-29 | Eastman Kodak Company | Photographic element with 2-equivalent magenta dye-forming coupler and filter dye |
US5270152A (en) * | 1991-12-30 | 1993-12-14 | Eastman Kodak Company | Photographic material having faithful rendition of the red color |
JP2709228B2 (ja) * | 1992-01-10 | 1998-02-04 | 富士写真フイルム株式会社 | ハロゲン化銀カラー写真感光材料 |
JP2777949B2 (ja) | 1992-04-03 | 1998-07-23 | 富士写真フイルム株式会社 | ハロゲン化銀カラー写真感光材料 |
JPH08202001A (ja) | 1995-01-30 | 1996-08-09 | Fuji Photo Film Co Ltd | ハロゲン化銀カラー写真感光材料 |
DE69519222T2 (de) * | 1995-06-06 | 2001-05-31 | Tulalip Consultoria Comercial Sociedade Unipessoal S.A., Funchal | Photographische Silberhalogenidelement mit verbesserter Sensibilisierung |
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