JPH06138704A - トナー製造方法及びその装置 - Google Patents

トナー製造方法及びその装置

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JPH06138704A
JPH06138704A JP4286113A JP28611392A JPH06138704A JP H06138704 A JPH06138704 A JP H06138704A JP 4286113 A JP4286113 A JP 4286113A JP 28611392 A JP28611392 A JP 28611392A JP H06138704 A JPH06138704 A JP H06138704A
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JP
Japan
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toner
raw material
control agent
charge control
die
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JP4286113A
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Masaji Miki
正司 三木
Haruo Kuroda
晴雄 黒田
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 トナー製造方法及びその装置に関し、原料歩
留り率が高められるとともに、製造時間を短縮できるよ
うにしたトナー製造方法及びその装置を提供することを
目的とする。 【構成】 トナー原料1を混練器2で加熱しながら混練
した後、ダイ3を介して押し出されたトナー10をロー
ラ4で製品トナーの粒径程度(例えば10μm程度)の
線径を有する繊維状に引き伸ばして凝固させ、カッター
4で微細に切断する構成とする。これによって、製品ト
ナーの粒径を均一にすることができる。更に、帯電制御
剤8を含まないトナー原料1’を上記ダイ3を介して押
し、その後に帯電制御剤8を付着させることによって、
帯電制御剤8をトナー原料1’の表面に有効に帯電制御
剤8を付着させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トナー製造方法及びそ
の装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のトナー製造方法は、原料配合工
程、混練工程、圧延工程、粗粉砕工程、分級工程からな
り、これらの工程を経て例えば粒径5〜13μm、平均
粒径10μm程度の微粉状のトナーが形成されている。
【0003】原料配合工程は、混練機への原料投入段階
あるいはその前段階で行われ、トナー原料の各組成物、
すなわち、バインダー樹脂、帯電制御剤としての染料、
着色剤としての顔料、その他の添加物がそれぞれ所定の
配合量で配合される。
【0004】混練工程では、配合されたトナー原料が混
練機で加熱されながら混練され、混練機の端末に装着し
たダイから溶融したトナー原料が約30〜50mmの棒
状に押し出される。また、圧延工程は、混練工程に連続
して行われ、この工程では混練機から押し出された棒状
のトナー原料が圧延ローラで厚さ約2〜3mmの板状に
圧延されながら冷却されて硬化する。
【0005】板状に圧延されたトナー原料は、この後の
粗粉砕工程で破砕機(粗砕機)にかけられ、粒径1〜5
mm程度の粒状に粉砕されてトナー塊となり、粗粉砕さ
れたトナー塊が更にこの後の分級工程で分級器によって
2〜3段階に分けて粒径を微細化されながら分級されて
トナーとなり、最終的には粒径5〜13μm(平均粒径
10μm)程度に微細化されたトナーが収集される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、粗粉砕工程
では粒径が5μmよりも小さいトナー粉末が形成され、
分級工程でも粒径が5μmよりも小さいトナー粉末が生
成する。また、分級工程の終了時点で粒径が13μmよ
りも大きいままのトナーがある。
【0007】粒径が5μmよりも小さくなると、複写
機、プリンタ、ファクシミリ装置等の現像機内でトナー
が飛散し、機器内や記録紙を汚すおそれがあるので、こ
のような小径のトナーは分級工程において除去される。
【0008】また、粒径が13μmよりも大きいトナー
は帯電量が低下し、トナー濃度制御が困難になるので分
級工程で除去される。もっとも、粒径が大きいトナーは
次段の分級器にかけることにより微細化することができ
るが、その手間が面倒な上、再度の分級に伴って粒径が
5μmに微細化されたトナーが生成される。
【0009】その結果、従来のトナーの製造方法によれ
ば、かなりの量の製品粒径の範囲外のトナーが生成さ
れ、分級工程で除去されるため、原料の歩留りは約60
〜70%程度にとどまっている。
【0010】また、従来の分級工程は、大径のトナーの
残留量を少なくするため、2〜3段にわたって分級を繰
り返して行うので、製造時間が長くなる。更に、トナー
の帯電性に関しては、帯電制御剤の分散性や、トナーの
表面に付着している帯電制御剤の量が大いに寄与してい
ると考えられており、トナーの帯電制御を容易にするた
め、トナーの表面に帯電制御剤をできるだけ均一に分散
して付着させることが望まれている。
【0011】しかしながら、帯電制御剤は粒径が小さい
ために凝集し易く、トナー原料を溶融させる前に帯電制
御剤を配合している従来のトナー製造方法では、トナー
原料の分子切断による定着性の低下を防止するため、ト
ナー原料の混練度を高めることに限界が与えられ、この
ため、トナー原料中での帯電制御剤の分散性を高めるこ
とに限界がある。
【0012】また、従来のトナー製造方法では、帯電制
御剤に多かれ少なかれバインダー樹脂に対する相溶性が
あるので、微粉化されたトナーのバインダー樹脂中に帯
電制御剤が溶け込んで、表面に分散される帯電制御剤の
量が少なくなる。
【0013】本発明は、上記の事情を鑑みてなされたも
のであり、原料歩留り率が高められるとともに、製造時
間を短縮できるようにしたトナー製造方法及びその装置
を提供することを目的とする。更に、トナー原料の表面
での帯電制御剤の分散性をよくして、帯電性能の高いト
ナー製造方法及びその装置を提供することを目的とす
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明のトナー製造方法
は、上記の目的を達成するため、例えば図1に示すよう
に、トナー原料1を加熱しながら混練した後、製品トナ
ーの粒径程度の線径を有する繊維状に引き伸ばして凝固
させ、微細に切断するようにしている。
【0015】上記において、帯電制御剤8を含まないト
ナー原料1’を加熱しながら混練して押し出した後、帯
電制御剤8を添加することも可能である。また、上記方
法を実施するため、例えば図1に示すように、トナー原
料1を加熱しながら混練する混練機2と、混練機2から
押し出される溶融したトナー原料1を紐状に形成するダ
イ3と、ダイ3から押し出されたトナー原料を製品トナ
ーの粒径程度の線径を有する繊維状に引き延ばすローラ
4と、引き延ばされて繊維状に凝固したトナー原料1を
微細に切断するカッター5とを備えることを特徴とす
る。
【0016】上記装置において、帯電制御剤8を含まな
いトナー原料1’をダイ3から押し出すようにし、帯電
制御剤付着装置9で帯電制御剤8を付着させる構成とす
ることもできる。
【0017】
【作用】本発明によれば、トナー原料1が混練機2で加
熱されるとともに混練されることにより、溶融したバイ
ンダー樹脂中に他の組成物が分散された溶融状態のトナ
ー原料1となる。
【0018】この溶融状態のトナー原料1をダイ3を介
して押し出すことにより、例えば線径3〜3.5mm程
度の紐状に形成し、ローラ4を用いて製品トナーの粒径
程度の線径を有する繊維状に引き延ばして凝固させる。
【0019】この繊維状に凝固したトナー原料1をカッ
ター5で微細に切断することにより粒径が製品トナーと
同等で、しかも、粒径がかなり狭い範囲に揃えられた粉
末状のトナーが得られ、従来の粗粉砕工程に比べて製品
粒径よりも小径及び大径のトナー粉末の生成量が少なく
なる。
【0020】また、切断が終わった段階で粒径のばらつ
きがかなり狭い範囲に揃えられるので、適切な切断寸法
を設定することにより、切断が終わった段階で粒径が製
品粒径に揃えられた粉末状のトナーを得ることができ、
分級工程を省略することが可能になる。
【0021】更に、帯電制御剤8が含まれていない原料
1’をダイ3から押し出すようにし、帯電制御剤付着装
置9で帯電制御剤8を付着させるようにすると、帯電制
御剤8が原料1’の表面に有効に付着することになる。
【0022】
【実施例】本発明の一実施例に係るトナー製造方法及び
その装置について図面に基づいて具体的に説明すれば、
以下の通りである。
【0023】図1のフロー図に示すように、まず、原料
配合工程において、混練機2への原料投入段階あるいは
その前段階で、バインダー樹脂、帯電制御剤としての染
料、着色剤としての顔料、その他の添加物が配合され
る。これら組成物の配合量は、一般的には、例えばバイ
ンダー樹脂80〜90部、帯電制御剤1〜10部、着色
剤5〜15部、その他の添加物1〜5部の範囲で適宜選
定される。
【0024】この実施例では、このトナー原料1の配合
は、それぞれ粉末状ないし微粉末状のバインダー樹脂9
3部、着色剤としてのカーボン3部、帯電制御剤として
のニグロシン系染料3部、その他の添加剤としてワック
ス1部を混練機2のホッパーに投入するという手順で行
われる。
【0025】この原料配合工程で配合された粉末状ない
し微粉末状のトナー原料1は、混練工程において、混練
機2で140〜180℃に加熱されながら混練され、溶
解されたバインダー樹脂中に他の組成物が分散されて溶
融したトナー原料1となり、この後、混練機2の端末に
装着したダイ3から溶融したトナー原料1が約3〜3.
5mmの紐状に押し出される。
【0026】図1においては、ダイ3から押し出される
トナー原料1を1本だけ示しているが、実際には多数本
のトナー10が同時に押し出される。この実施例では、
混練機2の押出量が約30kg/時間であるので、図2
の斜視図に示すように、ダイ3には直径3〜3.5mm
の押出孔3aが6個形成され、同時に6本のトナー原料
1が押し出されるようにしている。
【0027】押出孔3aの数は、混練機2の押出量及び
各押出孔3aの開口面積との関係で決定されるので、更
に押出量の大きい混練機2に対しては、例えば図3の斜
視図に示すように、ハーモニカ状あるいはハニカム状に
多数の押出孔3aを有するダイ3を用いて、多数本のト
ナー原料1が同時に押し出されるようにすればよい。
【0028】又、押出孔3aの開口形状は特に限定され
ず、円形、四角形、六角形等、任意の形状に形成するこ
とができる。ダイ3から押し出されたトナー原料1は、
引延工程で、1対のキャプスタンローラ4の間に導入さ
れ、キャプスタンローラ4を例えば周速度1000m/
分で回転させることにより、線径10μm程度の繊維状
に引き延ばされる。
【0029】なお、1対のキャプスタンローラ4を用い
る代わりに1本の巻取りローラを用い、これを同様の速
度で回転させてトナー原料1を引延しながら巻き取るよ
うにしてもよい。
【0030】ダイ3から押し出されたトナー原料1の引
延しを容易にするため、ダイ3とキャプスタンローラ4
の間のトナー10の経路の近傍にはヒータ6を設けて、
トナー原料1が固化したり、破断したりすることを防止
している。
【0031】線径10μm程度に引き延ばされたトナー
原料1は、切断工程で、カッター5によって微細に切断
される。カッター5は、繊維状に引き延ばされたトナー
原料1を微細に切断できるように構成してあれば特にそ
の構成は限定されず、例えば、図4に示すように、回転
軸5aの周囲に多数の切刃5bを周方向に適当な間隔を
置いて設け、回転軸5aの軸心回りに所定の回転速度で
回転させるように構成することができる。
【0032】この場合、切刃5bの間隔と、回転速度と
は、カッター5へのトナー原料1の送り込み速度、トナ
ー原料1の切断寸法に応じて適宜設計すればよい。トナ
ー原料1の切断寸法は特に限定されないが、原料歩留り
率を高めるため、製品トナーの粒径寸法と同等、あるい
は、これよりも僅かに大きく設定することが好ましい。
【0033】このようにして、切断工程の終了時点で、
粒径が製品トナーの粒径と同等あるいはこれよりも少し
大きく、しかも、粒径がかなり狭い範囲に揃えられた粉
末状のトナー10が得られる。
【0034】この実施例では、製品品質を高めるため、
この後に分級工程を置いて、トナー粒径を一層狭い範囲
に揃えることを考えている。したがって、分級工程にお
いてトナー10の粒径が小さくなることを考慮して、繊
維状のトナー10を製品トナーの粒径よりも僅かに大き
く切り揃えるようにしている。
【0035】切断されて粉末化されたトナー10は、分
級工程で、分級器7にかけてその粒径を一層狭い範囲内
に揃える。この分級工程での分級は、切断工程の終了時
点で、トナー10の粒径が製品トナーの粒径よりも少し
大きく、しかも、かなり狭い範囲に揃えられているの
で、1段の分級で十分である。
【0036】この実施例によれば、切断工程の終了時点
で、粒径が製品トナーの粒径と同等あるいはこれよりも
少し大きく、しかも、粒径がかなり狭い範囲に揃えられ
た粉末状のトナー10が形成されるので、従来の粗粉砕
工程に比べて製品粒径(例えば5〜13μm)よりも小
径あるいは大径のトナー10の生成量が少ない。
【0037】これによって、1段の分級で十分に製品粒
径内に粒径が揃えられたトナー10を多量に得ることが
できることになり、また、原料の歩留り率を高めること
ができる。
【0038】このように、製品粒径外の粒径のトナー1
0の生成量が少なくなる結果、原料歩留り率を例えば9
2%程度までに高めることができた。また、分級工程の
分級段数を1段に削減することができたので、分級工程
の工程時間、ひいては全工程の工程時間を短縮すること
ができた。
【0039】なお、上記の実施例においては、切断工程
の後に分級工程を置いているが、切断工程で粒径を製品
トナーの粒径と同等にする場合には、この分級工程は省
略してもよい。
【0040】ところで、トナー10の帯電性に関して
は、帯電制御剤の分散性や、トナー10の表面に付着し
ている帯電制御剤の量が大いに寄与していると考えられ
ており、トナー10の帯電制御を容易にするため、トナ
ー10の表面に帯電制御剤をできるだけ均一に分散して
付着させることが望まれている。
【0041】しかしながら、粒径が100分の1μmオ
ーダーの帯電制御剤は凝集し易く、トナー原料1を溶融
させる前に帯電制御剤を配合している従来のトナー製造
方法では、トナー原料1の分子切断による定着性の低下
を防止するため、トナー原料1の混練度を高めることに
限界が与えられ、このため、トナー原料1中での帯電制
御剤の分散性を高めることに限界がある。
【0042】また、従来のトナー製造方法では、帯電制
御剤に多かれ少なかれバインダー樹脂に対する相溶性が
あるので、微粉化されたトナー10のバインダー樹脂中
に帯電制御剤が溶け込んで、表面に分散される帯電制御
剤の量が少なくなる。
【0043】これらの理由によって、図6(b)に示す
ように、従来のトナー10は、帯電量分布の拡がりが広
く、また、無帯電トナーや逆帯電トナーが例えば3〜5
%も含まれている。
【0044】そこで、帯電制御剤の添加量を少なくしな
がらもトナー帯電分布量の制御が容易になるようにする
ため、例えば図5に示すように、上記のトナー製造装置
にダイ3から押し出された帯電制御剤8を含まないトナ
ー原料1’に帯電制御剤8を付着させる帯電制御剤付着
装置9を設け、上記トナーの製造方法において、帯電制
御剤8を含まないトナー原料1’を混練機2に投入しな
がら混練し、ダイ3から押し出した後、紐状に押し出さ
れた帯電制御剤8を含まないトナー原料1’に帯電制御
剤付着装置9で帯電制御剤8を添加させることが考えら
れる。
【0045】具体的には、原料配合工程で帯電制御剤8
を含まないトナー原料1’として、ポリエステル樹脂9
5部、着色剤としてのカーボン4部、その他の添加剤1
部を混練機に投入し、混練工程で加熱混練してダイ3か
ら約30kg/時間で押し出し、引延工程でキャプスタ
ンローラ4で約1000m/分の速度で巻取りながら、
帯電制御剤付着装置9によって未固化状態の帯電制御剤
8を含まないトナー原料1’の表面に帯電制御剤8とし
てニグロシン系の染料を付着させた。
【0046】この帯電制御剤付着装置9は、ダイ3から
押し出された帯電制御剤8を含まないトナー原料1の表
面に帯電制御剤8を付着できるようにしてあればよく、
この実施例では、風送装置93で原料箱92に圧力約
1.2kg/cm2 、温度50〜60℃の窒素ガスを吹
き込んで、原料箱92内の帯電制御剤8を舞立たせて処
理箱91に搬送する構成とする。処理箱91内では上記
のように搬送された帯電制御剤8がダイ3から押し出さ
れた未固化状態の帯電制御剤8を含まないトナー原料
1’の表面に帯電制御剤8を付着されることになる。ま
た、処理箱91内でトナー原料1’の表面に付着せずに
処理箱91を通過した帯電制御剤8は図示しない回収装
置で回収して、大気中に放散させないようにしている。
【0047】供給された帯電制御剤8の量から回収され
た帯電制御剤8の量を減算して付着した帯電制御剤8の
付着量を測定したところ、トナー原料1’の表面に付着
した帯電制御剤8の重量はポリエステル樹脂の重量の約
0.8%であり、添加量は従来方法に比べると約半分以
下であることが分かった。
【0048】また、その帯電分布を測定したところ、図
6に示すように、帯電分布曲線がある値を中心にして急
峻になり、帯電量分布がその値の近傍に備えられている
ことが分かる。また、無帯電または逆帯電トナーが1.
5〜2%程度に減少していることが分かった。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、溶融したトナーを線径
10μm程度の繊維状に引延し、微細に切断するので、
切断を終えた時点で、粒径が製品粒径に揃えられた粉末
状のトナーを得ることができ、厚さ約2〜3mmの板状
のトナーを破砕する粗粉砕工程や、分級工程で生成され
る製品粒径よりも小径あるいは大径のトナーの生成量を
少なくして、原料歩留り率を高めることができる。ま
た、分級工程を省略して、全体としての工程時間を短縮
することが可能になる。
【0050】更に、切断を終えた時点で、少なくとも線
径が製品粒径の範囲内に揃えられた粉末状のトナーを得
ることができるので、たとえ分級を必要とする場合であ
っても、分級後に残る製品粒径よりも大径のトナー粉末
の生成量を少なくできるから原料歩留り率を高めること
ができ、他方では、分級の段数を少なくして、分級工程
の工程時間、ひいては全体としての工程時間を短縮する
ことができる。
【0051】また、本発明において、特にダイから押し
出されたトナー原料に帯電制御剤を付着させる場合に
は、帯電制御剤を含まないトナー原料を加熱しながら混
練して押し出した後、帯電制御剤を添加することができ
るので、トナーの表面に帯電制御剤を集中的に付着させ
ることができる。また、これによって帯電制御剤の添加
量を少なくでき、しかも、トナーの帯電量分布を所定値
の近傍に揃えることができ、トナーの帯電量制御を容易
にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を示すフロー図である。
【図2】本発明のダイの斜視図である。
【図3】本発明の他のダイの斜視図である。
【図4】本発明のカッターの断面図である。
【図5】本発明の他の構成を示すフロー図である。
【図6】トナーの帯電特性図である。
【符号の説明】
1,1’ トナー原料 2 混練機 3 ダイ 4 キャプスタンローラ 5 カッター 8 帯電制御剤 9 帯電制御剤付着装置 10 トナー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トナー原料(1) を加熱しながら混練して
    押し出した後、製品トナーの粒径程度の線径を有する繊
    維状に引き伸ばして凝固させ、微細に切断することを特
    徴とするトナーの製造方法。
  2. 【請求項2】 帯電制御剤(8) を含まないトナー原料
    (1')を加熱しながら混練して押し出した後、帯電制御剤
    (8) を添加することを特徴とする請求項1に記載のトナ
    ー製造方法。
  3. 【請求項3】 トナー原料(1) を加熱しながら混練する
    混練機(2) と、混練機(2) から押し出される溶融したト
    ナー原料(1) を紐状に形成するダイ(3) と、ダイ(3) か
    ら押し出されたトナー原料(1) を製品トナーの粒径程度
    の線径を有する繊維状に引き延ばすローラ(4) と、引き
    延ばされて繊維状に凝固したトナー原料(1) を微細に切
    断するカッター(5) とを備えることを特徴とするトナー
    製造装置。
  4. 【請求項4】 ダイ(3) から押し出された帯電制御剤
    (8) を含まないトナー原料(1')に帯電制御剤(8) を付着
    させる帯電制御剤付着装置(9) が設けられることを特徴
    とする請求項3に記載のトナー製造装置。
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