JPH0613432Y2 - 表面が金属板により覆われたガスケットを使用した接続部 - Google Patents

表面が金属板により覆われたガスケットを使用した接続部

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JPH0613432Y2
JPH0613432Y2 JP1988082365U JP8236588U JPH0613432Y2 JP H0613432 Y2 JPH0613432 Y2 JP H0613432Y2 JP 1988082365 U JP1988082365 U JP 1988082365U JP 8236588 U JP8236588 U JP 8236588U JP H0613432 Y2 JPH0613432 Y2 JP H0613432Y2
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JP
Japan
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gasket
metal plate
covered
flange
flange surface
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JP1988082365U
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益彦 村田
篤 斉藤
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Nippon Reinz Co Ltd
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Nippon Reinz Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案に係る表面が金属板により覆われたガスケット
を使用した接続部は、自動車用エンジンのエキゾースト
マニホールドと過給用のターボチャージャのケーシング
とを、或はエキゾーストマニホールドとシリンダヘッド
とを気密に接続する場合等に利用する。
(従来の技術) エンジンから排出される排気の運動エネルギを利用して
過給を行なう為のターボチャージャが広く使用されてい
るが、このターボチャージャは、エンジンから排出され
る排気を合流させるエキゾーストマニホールドの下流側
端部に接続される。
従って、上記エキゾーストマニホールドとターボチャー
ジャのケーシングとは、気密を保持した状態で互いに接
続する必要があるが、接続部は排気により高温になる
為、気密保持用のガスケットには相当の耐熱性を要求さ
れる。
この為従来は、1枚の、或は積層された複数枚の金属板
から成るメタルガスケットや、第2図に示す様なガスケ
ット1等、少なくとも表面が金属板により覆われたガス
ケットにより、上記接続部の気密保持を図る様にしてい
た。
この第2図に示したガスケット1は、流体を通過させる
為の通孔2を有し、表面と裏面とを第一、第二の金属板
3、4により覆うと共に、第一の金属板3の内周縁部を
断面U字形に折り返して折り返し部5とし、この折り返
し部5により第二の金属板4の内周縁部を抑える事で、
第一、第二の両金属板3、4を結合している。図示の例
の場合、第一、第二の両金属板3、4の間には、フック
付鉄板等の芯材6と、この芯材6の表裏両面に積層され
たカーボン層7、7とから成るシート8が挟持されてい
る。
上述の様に構成される、表面が金属板により覆われたガ
スケット1は、同図に示す様に、エキゾーストマニホー
ルド等に形成された第一のフランジ面9と、ターボチャ
ージャのケーシング等に形成された第二のフランジ面1
0との間に挟持し、通孔2を通じての排気の流通を許容
しつつ、両フランジ面9、10間の気密保持を図る。
(考案が解決しようとする課題) ところが、上述の様に構成される、表面が金属板により
覆われたガスケットを使用した接続部に於いては、従来
次に述べる様な不都合を生じた。
即ち、エンジンの運転時に於いて、エキゾーストマニホ
ールド等に形成された第一のフランジ面9の面方向に亘
る動きは、エンジンの振動や熱膨張等に基づいてかなり
大きくなるのに対し、ターボチャージャのケーシング等
に形成される第二のフランジ面10の面方向に亘る動き
は、比較的小さくなる。
この様な、第一、第二の両フランジ面9、10の面方向
に亘る動きの差に起因して、両フランジ面9、10の間
に挟持されるガスケット1の少なくとも何れかの面は、
何れかのフランジ面9、10と摺接する事が避けられな
い。
実際の場合は、ガスケット1の表裏両面が、互いに両方
向に亘り相対的に変位する第一、第二の両フランジ面
9、10と摩擦し合って、両フランジ面9、10に引き
ずられてしまう。
この結果、第一の金属板3の内周縁部に形成した折り返
し部5がめくれ、この折り返し部5が第二の金属板4の
内周縁部から外れてしまう。
この様に、第一の金属板3の内周縁部に形成した折り返
し部5が第二の金属板4の内周縁部から外れた場合、第
一、第二の両金属板3、4の結合が外れ、第一、第二の
両金属板3、4にそれぞれ形成された排気流通用の通孔
の位置がずれ、排気の流路面積が減少するだけでなく、
通孔2の周囲の気密性も損なわれてしまう。
即ち、表面が金属板により覆われたガスケット1の場
合、第一の金属板3の内周縁部に形成された折り返し部
5と第二の金属板4の内周縁部とを互いに積層する事に
より、この積層部分の厚さを大きくし、ガスケット1を
第一、第二の両フランジ面9、10の間で挟持した場合
に、通孔2の周囲部分の押圧力が特に大きくなって、こ
の部分で十分なシール性を得られる様にしているが、折
り返し部5が第二の金属板4の内周縁部から外れると、
上記部分の厚さがその分だけ小さくなって、通孔2の周
囲のシール性が悪化してしまう。
更に、第2図に示した様に、第一、第二の両金属板3、
4の間にカーボン層7、7を有するシート8を挟持した
場合、折り返し部5が第二の金属板4の内周縁部から外
れると、第一、第二の両金属板3、4の間に空気が進入
し、上記カーボン層7、7が燃焼してしまう。
本考案の表面が金属板により覆われたガスケットを使用
した接続部は、上述の様な不都合を何れも解消するもの
である。
(課題を解決する為の手段) 本考案の表面が金属板により覆われたガスケットを使用
した接続部は、前述した従来の接続部と同様、第1図に
示す様に、エキゾーストマニホールド等に形成された第
一のフランジ面9と、ターボチャージャのケーシング等
に形成された第二のフランジ面10との間に、排気等の
流体を通過させる為の通孔2を有し、表面と裏面とを第
一、第二の金属板3、4により覆うと共に、第一の金属
板3の内周縁部を断面U字形に折り返す事で、第二の金
属板4の内周縁部を抑え、第一、第二の両金属板3、4
を結合したガスケット1を挟持する事で構成されてい
る。
更に、本考案の表面を金属板により覆われたガスケット
を使用した接続部に於いては、使用時に於ける動きが第
二のフランジ面10に比較して大きな第一のフランジ面
9とガスケット1との間に、ガスケット1と同様の通孔
11を有する滑り板12を挟持している。
そして、互いに摺接する第一のフランジ面9と上記滑り
板12の表面との間には、二硫化モリブデンのコーティ
ング層13を介在させている。このコーティング層13
は、予め滑り板12の表面に形成しておく事が好まし
い。
(作用) 上述の様に構成される本考案の表面が金属板により覆わ
れたガスケットを使用した接続部に於いては、ガスケッ
ト1を挟持した第一、第二のフランジ面9、10同士
が、面方向に亘って相対的に変位した場合に於いても、
動きの大きな第一のフランジ面9と滑り板12とが、摩
擦係数の小さな二硫化モリブデンのコーティング層13
の存在により軽く滑って、上記相対的変位を吸収する。
この為、第一、第二のフランジ面9、10の間に於け
る、面方向の相対的変位により、第一の金属板3の内周
縁部に形成した折り返し部5がめくれる事がなく、通孔
2による流路面積の減少を防止し、しかもガスケット1
によるシール性を長期間に亘って良好な状態に維持する
事が出来る。
尚、二硫化モリブデンのコーティング層13は、少なく
とも第一のフランジ面9と上記滑り板12の表面との間
に介在させるが、他の摺接面、即ち、滑り板12と第二
の金属板4との間や、第一の金属板3と第二のフランジ
面10との間にも介在させる事は自由であり、この様
に、他の摺接面にもコーティング層13を設けた場合、
各摺接面に於ける摩擦を低減させて、ガスケット1の破
損防止効果を一層向上させる事が出来る。この場合に於
いて、滑り板12を、第一のフランジ面9とガスケット
1との間だけでなく、第二のフランジ面10とガスケッ
ト1との間にも設ける事も出来る。
又、第1図に於いては、第二の金属板4を第一のフラン
ジ面9に対向させると共に、滑り板12を第二の金属板
4に重ね合わせ、この滑り板12と折り返し部5とを接
触させているが、第一の金属板3と第一のフランジ面9
とを対向させ、この第一の金属板3と第一のフランジ面
9との間に挟持した滑り板12と折り返し部5とが、直
接は接触しない様にしても良い。
更に、第1図に示した例に於いては、第一、第二の両金
属板3、4の間に、芯材6の表裏両面にカーボン層7、
7を形成したシート8を挟持して成る、所謂くるみガス
ケットを利用した構造を示したが、本考案の接続部を構
成するガスケットは、第一、第二の両金属板3、4の間
に1枚乃至複数枚の金属板を挟持した、所謂メタルガス
ケットでも良い。
(考案の効果) 本考案の表面が金属板により覆われたガスケットを使用
した接続部は、以上に述べた通り構成され作用する為、
エキゾーストマニホールドとターボチャージャ用ケーシ
ングとの間等、相対的変位が大きな部分同士を接続する
のに使用して、この接続部に挟持したガスケットの破損
防止を長期間に亘って確実に行なう事が出来、接続部の
信頼性を向上させる事が出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の、第2図は従来の、それぞれ表面が金
属板により覆われたガスケットを使用した接続部を示す
部分断面図である。 1:ガスケット、2:通孔、3:第一の金属板、 4:第二の金属板、5:折り返し部、6:芯材、 7:カーボン層、8:シート、9:第一のフランジ面、
10:第二のフランジ面、11:通孔、12:滑り板、
13:コーティング層。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】第一のフランジ面と第二のフランジ面との
    間に、流体を通過させる為の通孔を有し、表面と裏面と
    を第一、第二の金属板により覆うと共に、第一の金属板
    の内周縁部を断面U字形に折り返す事で第二の金属板の
    内周縁部を抑え、第一、第二の両金属板を結合したガス
    ケットを挟持して成る、表面を金属板により覆われたガ
    スケットを使用した接続部に於いて、使用時に於ける動
    きが第二のフランジ面に比較して大きな第一のフランジ
    面とガスケットとの間に、ガスケットと同様の通孔を有
    する滑り板を挟持し、互いに摺接する第一のフランジ面
    と滑り板表面との間に、二硫化モリブデンのコーティン
    グ層を介在させた事を特徴とする、表面が金属板により
    覆われたガスケットを使用した接続部。
JP1988082365U 1988-06-23 1988-06-23 表面が金属板により覆われたガスケットを使用した接続部 Expired - Lifetime JPH0613432Y2 (ja)

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JPH025649U JPH025649U (ja) 1990-01-16
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DE3101921C2 (de) * 1981-01-22 1982-10-14 Goetze Ag, 5093 Burscheid Flachdichtung, insbesondere Zylinderkopfdichtung
JPS6120961U (ja) * 1985-06-27 1986-02-06 石野ガスケツト工業株式会社 ガスケツト
JPH0622135Y2 (ja) * 1986-01-13 1994-06-08 石川ガスケット株式会社 金属積叢形マニホ−ルドガスケット

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