JP2552329Y2 - 宇宙環境下用機器冷却装置 - Google Patents

宇宙環境下用機器冷却装置

Info

Publication number
JP2552329Y2
JP2552329Y2 JP1991045086U JP4508691U JP2552329Y2 JP 2552329 Y2 JP2552329 Y2 JP 2552329Y2 JP 1991045086 U JP1991045086 U JP 1991045086U JP 4508691 U JP4508691 U JP 4508691U JP 2552329 Y2 JP2552329 Y2 JP 2552329Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
equipment
cold plate
plate
base plate
space environment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1991045086U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04129400U (ja
Inventor
幹雄 森岡
伸也 杉浦
Original Assignee
石川島播磨重工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 石川島播磨重工業株式会社 filed Critical 石川島播磨重工業株式会社
Priority to JP1991045086U priority Critical patent/JP2552329Y2/ja
Publication of JPH04129400U publication Critical patent/JPH04129400U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2552329Y2 publication Critical patent/JP2552329Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は自然放熱が望めない宇宙
環境下において機器を冷却する宇宙環境下用機器冷却装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自然放熱が望めない宇宙環境下において
機器を冷却する場合には、通常コールドプレートが使用
される。
【0003】即ち、図3に示す如く、発熱源である機器
aをコールドプレートb上に取付け、該コールドプレー
トbと放熱凝縮器cとの間に管路d,eを介して熱媒体
を循環させる排熱ループを形成し、前記機器aの発熱を
前記コールドプレートbによって吸収し、その熱を放熱
凝縮器cから宇宙空間へ放出するようにしていた。
【0004】従来、前記機器aとコールドプレートbと
の取付けは、図4に示す如く機器aの底部に備えたベー
スプレートf(底板)と前記コールドプレートbを複数
のボルトgで締結することによって行うようにしてい
た。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】宇宙空間のような真空
環境下では、確実に接触している部分以外は例え僅かな
隙間でも熱伝達が大幅に低下する為、前記ベースプレー
トfの接触面hと前記コールドプレートbの接触面iと
を高精度で平坦に形成する必要がある。しかしながら、
特に大型のベースプレートf及びコールドプレートbの
場合には、相互の接触面h,iを前面に亘って密着させ
得るような平坦度に形成することは技術的に困難で、現
実には強制的に圧接されるボルト締結箇所の周囲だけで
しか熱伝達が行われない問題があった。
【0006】その為、ボルトg締結箇所近傍に熱が集ま
るよう機器の熱設計を行う必要があり、ベースプレート
fとコールドプレートbの接触面iとの接触面積を増大
させ得るようボルト締結箇所を増やしたり、ボルトgを
非常に大きな力で締結したりする必要があった。
【0007】又、機器aを宇宙環境下に長時間さらした
状態では、金属どうしが固着、即ちベースプレートfと
コールドプレートbが固着してしまう問題があり、それ
に伴って機器aの交換作業が困難になるという問題があ
った。
【0008】本考案は斯かる実情に鑑みてなしたもの
で、自然放熱が望めない宇宙環境下において良好な熱伝
達を行って機器を冷却し得しかも機器の交換を容易且つ
迅速に行い得る宇宙環境下用機器冷却装置を提供するこ
とを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案は宇宙環境下にて
用いる機器のベースプレートとコールドプレートの接触
面の間に、該ベースプレートとコールドプレートが全面
に亘って緊密に接触し得るよう二硫化モリブデンの層を
介在させ、前記ベースプレートとコールドプレートをボ
ルトにより締結したものである
【0010】
【作用】従って、機器のベースプレート及びコールドプ
レートの接触面は、二硫化モリブデンに全面に亘って緊
密な状態で接触するので、ベースプレートに対するコー
ルドプレートの接触面積が増大することになり、良好な
熱伝達が行われ機器は充分に冷却される。又、機器のベ
ースプレートからコールドプレートへの熱伝達のために
ボルト締結箇所を増やしたり、ボルトを非常に大きな力
で締結しなくともベースプレート全面から熱伝達を行う
ことができるため機器の熱設計の自由度を増す。更に、
二硫化モリブデンは他の物質に対する接着力が小さいた
め、機器とコールドプレートの接触面が固着することが
なく、従って機器の交換を容易且つ迅速に行うことが可
能となる。
【0011】
【実施例】以下、図面に基づいて本考案の実施例を説明
する。
【0012】図1は本考案の一実施例である。
【0013】図中、1はコールドプレートであり、該コ
ールドプレート1の平坦に形成された接触面2には、全
面に亘り二硫化モリブデン(MoS2)の層3が焼付や
スパッタリングなどの手段によって数ミクロンの厚さに
均一に塗布されている。
【0014】図中、4は宇宙空間の如き真空環境下で用
いられる機器、5は機器4の底部に備えられた平坦な接
触面6を持つベースプレート、7はコールドプレート1
とベースプレート5とを締結して一体化するためのボル
トを示している。
【0015】コールドプレート1の二硫化モリブデン
(MoS2)の層3が形成された接触面2と機器4のベ
ースプレート5の接触面6とを接触させた状態でボルト
7によって締結し、前記コールドプレート1とベースプ
レート5とを一体化すると、ベースプレート5の接触面
6は全面に亘って二硫化モリブデン(MoS2)の層3
を介してコールドプレート1の接触面2に緊密に接触す
る。
【0016】二硫化モリブデン(MoS2)の層3は熱
伝導性が良いため、機器4で発熱した熱は、ベースプレ
ート5から二硫化モリブデン(MoS2)の層3を介し
確実にコールドプレート1に伝達され、機器4はコール
ドプレート1によって充分に冷却される。
【0017】又、二硫化モリブデン(MoS2)は真空
中でも他の物質との接着力が極めて小さいので、機器4
がコールドプレート1に固着することがなく、交換作業
に際しての機器4のコールドプレート1からの撤去を容
易、且つ迅速に行うことができる。
【0018】図2は本考案の他の実施例を示しており、
二硫化モリブデン(MoS2)の層3が図1に示す場合
ではコールドプレート1の接触面2全面に塗布されてい
るが、図2に示す場合は、ベースプレート5の接触面6
に、図1の場合と同様にして塗布されている。
【0019】又、その他の構成、及び効果は図1につい
て述べた場合と同様である。
【0020】尚、本考案の宇宙環境下用機器冷却装置
は、上述の実施例にのみ限定されるものではなく、本
案の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得
ることは勿論である。
【0021】
【考案の効果】以上説明したように本考案の宇宙環境下
用機器冷却装置によれば、下記の如き種々の優れた効果
を奏し得る。
【0022】(I)コールドプレートとベースプレート
との間に二硫化モリブデンの層を介在させることによっ
て、ゴールドプレートとベースプレートとの接触面積を
増大することができるので、良好な熱伝達を行わせて、
コールドプレートによる機器の冷却をより効率良く行う
ことができる。
【0023】(II)機器のベースプレートからコール
ドプレートへの熱伝達のためにボルト締結箇所を増やし
たり、ボルトを非常に大きな力で締結しなくともベース
プレート全面から熱伝達を行うことができるため機器の
熱設計の自由度増すことができる
【0024】(III)コールドプレートとベースプレ
ートが固着することがなくなるので機器の交換に要する
作業の軽減を図ることができ、機器の交換作業を軌道上
にあっても容易且つ迅速に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の概略図である。
【図2】本考案の他の実施例の概略図である。
【図3】機器の冷却システムの流体回路図である。
【図4】従来例を示す概略図である。
【符号の説明】
1 コールドプレート 2 接触面 3 二硫化モリブデン(MoS2)の層 4 機器 5 ベースプレート(底板) 6 接触面

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 宇宙環境下にて用いる機器のベースプレ
    ートとコールドプレートの接触面の間に、該ベースプレ
    ートとコールドプレートが全面に亘って緊密に接触し得
    るよう二硫化モリブデンの層を介在させ、前記ベースプ
    レートとコールドプレートをボルトにより締結したこと
    を特徴とする宇宙環境下用機器冷却装置。
JP1991045086U 1991-05-20 1991-05-20 宇宙環境下用機器冷却装置 Expired - Lifetime JP2552329Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991045086U JP2552329Y2 (ja) 1991-05-20 1991-05-20 宇宙環境下用機器冷却装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991045086U JP2552329Y2 (ja) 1991-05-20 1991-05-20 宇宙環境下用機器冷却装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04129400U JPH04129400U (ja) 1992-11-26
JP2552329Y2 true JP2552329Y2 (ja) 1997-10-29

Family

ID=31925051

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1991045086U Expired - Lifetime JP2552329Y2 (ja) 1991-05-20 1991-05-20 宇宙環境下用機器冷却装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2552329Y2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS626338Y2 (ja) * 1981-05-18 1987-02-13
JPS62100300U (ja) * 1985-12-16 1987-06-26
JPH0613432Y2 (ja) * 1988-06-23 1994-04-06 日本ラインツ株式会社 表面が金属板により覆われたガスケットを使用した接続部

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04129400U (ja) 1992-11-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7025129B2 (en) Adhesive to attach a cooling device to a thermal interface
JPH03149861A (ja) マルチチップモジュールの冷却構造
CA2002213A1 (en) High Performance Integrated Circuit Chip Package and Method of Making Same
JP2552329Y2 (ja) 宇宙環境下用機器冷却装置
WO1997045234A1 (fr) Procede de refroidissement d'un moteur d'entrainement dans un robot industriel
JP2000349211A (ja) マルチチップモジュールの封止構造
JPH0426549B2 (ja)
JP2505070Y2 (ja) コ―ルドプレ―ト伝熱部構造
JPS6089946A (ja) 半導体素子の冷却構造
JPS62219598A (ja) 素子の放熱方法
EP0281404A3 (en) Cooling system for electronic equipment
JPH0828588B2 (ja) Lsiパツケ−ジの冷却構造
JPH046099B2 (ja)
JPH11251496A (ja) Icの冷却構造
JPH05160306A (ja) 放熱構造
JP2000223629A (ja) ベアicの放熱構造
JPH0648869Y2 (ja) 冷却構造
JP3120510B2 (ja) 平板列形ヒートシンク
JPH05102358A (ja) 集積回路の冷却構造
JPS582049A (ja) 半導体パツケ−ジ
JPH10173372A (ja) 電気部品の放熱装置
JPH0823467A (ja) バッテリ駆動機器及びそれを用いるカメラ
JPH05235215A (ja) パッケージの冷却構造
JPS59195750U (ja) 半導体素子の冷却構造
JP3102246B2 (ja) 熱交換器