JPH0613427B2 - 誘電磁器組成物 - Google Patents
誘電磁器組成物Info
- Publication number
- JPH0613427B2 JPH0613427B2 JP60242225A JP24222585A JPH0613427B2 JP H0613427 B2 JPH0613427 B2 JP H0613427B2 JP 60242225 A JP60242225 A JP 60242225A JP 24222585 A JP24222585 A JP 24222585A JP H0613427 B2 JPH0613427 B2 JP H0613427B2
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- Japan
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- porcelain composition
- point
- dielectric
- composition
- dielectric constant
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- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
- Ceramic Capacitors (AREA)
- Inorganic Insulating Materials (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、コンデンサー及び電歪素子の材料として用い
られ、焼結温度が低く、しかも高誘電率である誘電磁器
組成物に関する。
られ、焼結温度が低く、しかも高誘電率である誘電磁器
組成物に関する。
<従来技術> 電子部品の小型化、高周波化及び高信頼化に対応するコ
ンデンサーとして、積層型セラミックコンデンサーが知
られている。
ンデンサーとして、積層型セラミックコンデンサーが知
られている。
従来の前記積層型セラミックコンデンサーは、チタン酸
バリウム等の高誘電体磁器組成物を薄くシート状にした
ものに、Pt,Pd-Pt等の高温安定性の良い貴金属ペース
トを印刷して電極とし、このシートを多数層積み重ね
て、しかる後に焼結し、さらに前記磁器層(コンデンサ
素体)の各電極を並列状に接続し得るように、外部電極
を設けて構成される。
バリウム等の高誘電体磁器組成物を薄くシート状にした
ものに、Pt,Pd-Pt等の高温安定性の良い貴金属ペース
トを印刷して電極とし、このシートを多数層積み重ね
て、しかる後に焼結し、さらに前記磁器層(コンデンサ
素体)の各電極を並列状に接続し得るように、外部電極
を設けて構成される。
<発明が解決しようとする問題点> ところで、前記した電子部品の小型化に対応するために
は、コンデンサ素体の積層数は、できるだけ少ないこと
が望ましい。このため、コンデンサ素体の静電容量を大
きくするために、前記磁器組成物の誘電率はできるだけ
高いことが要求される。
は、コンデンサ素体の積層数は、できるだけ少ないこと
が望ましい。このため、コンデンサ素体の静電容量を大
きくするために、前記磁器組成物の誘電率はできるだけ
高いことが要求される。
また、積層型セラミックコンデンサーの形成に際して、
前記したように従来の磁器組成物を用いた場合には1300
℃以上の高温で焼結しなければならず、電極は高温安定
性の良い貴金属ペーストが必要であり、高価なものとな
っている。そこで、低温焼結が可能となれば、Ni,Co,
Fe等の廉価な導電性材料で電極を形成することができ
る。このため、1100℃以下の低温で焼結することが可能
なコンデンサ材料が望まれている。
前記したように従来の磁器組成物を用いた場合には1300
℃以上の高温で焼結しなければならず、電極は高温安定
性の良い貴金属ペーストが必要であり、高価なものとな
っている。そこで、低温焼結が可能となれば、Ni,Co,
Fe等の廉価な導電性材料で電極を形成することができ
る。このため、1100℃以下の低温で焼結することが可能
なコンデンサ材料が望まれている。
また電歪素子としても、その歪量を増すために高誘電率
であり、しかも前記と同様の課題から低温焼結が可能な
材料が望まれている。
であり、しかも前記と同様の課題から低温焼結が可能な
材料が望まれている。
このほか、前述した積層型のコンデンサ,電歪素子に限
定されず、高誘電率で、低焼結温度の誘電磁器組成物
は、種々の理由によって期待されるところである。
定されず、高誘電率で、低焼結温度の誘電磁器組成物
は、種々の理由によって期待されるところである。
本発明は、かかる要請に対応し、高誘電率を有し、しか
も低温焼結が可能な誘電磁器組成物の提供を目的とする
ものである。
も低温焼結が可能な誘電磁器組成物の提供を目的とする
ものである。
<問題点を解決するための手段> 第一の発明は、ニッケル・ニオブ酸鉛,チタン酸鉛,マ
グネシウム・鉄・タングステン酸鉛の三成分からなる磁
器組成物であって、 その組成式を X[Pb(Ni1/3Nb2/3O3]・Y[PbTiO3]・Z[Pb(Mg1/4Fe1/4W
1/2)O3] (ただしX+Y+Z=1.00) であわらしたとき、これら三成分の状態図において、 X=0.78,Y=0.20,Z=0.02 の点a X=0.40,Y=0.20,Z=0.40 の点b X=0.30,Y=0.30,Z=0.40 の点c X=0.30,Y=0.40,Z=0.30 の点d X=0.58,Y=0.40,Z=0.02 の点e を順次結んだ多角形a,b,c,d,eの組成範囲内に
あり、しかも100%酸素雰囲気中で焼成された誘電磁器
組成物である。
グネシウム・鉄・タングステン酸鉛の三成分からなる磁
器組成物であって、 その組成式を X[Pb(Ni1/3Nb2/3O3]・Y[PbTiO3]・Z[Pb(Mg1/4Fe1/4W
1/2)O3] (ただしX+Y+Z=1.00) であわらしたとき、これら三成分の状態図において、 X=0.78,Y=0.20,Z=0.02 の点a X=0.40,Y=0.20,Z=0.40 の点b X=0.30,Y=0.30,Z=0.40 の点c X=0.30,Y=0.40,Z=0.30 の点d X=0.58,Y=0.40,Z=0.02 の点e を順次結んだ多角形a,b,c,d,eの組成範囲内に
あり、しかも100%酸素雰囲気中で焼成された誘電磁器
組成物である。
<実施例> ・試料 出発原料としての高純度のPb0,NiCO3,Nb2O5,TiO2,M
gO,Fe2O3,WO3を用い、第一表及び添付図面中に打点さ
れる試料A〜Oの組成が得られるように秤量し、これを
アルミナのポットミルで乾式による一次粉砕及び混合を
施した後、大気中800〜830℃で2時間仮焼する。
更にこの仮焼物に適量の有機バインダと水を加え、再び
ポットミルを用い、16時間の二次粉砕及び混合を施し
た後、噴霧乾燥によって造粒する。この造粒された原料
粉末を1000Kg/cm2のプレス圧で30mmφ×1mmtの
円板状に成形する。この成形体を濃度100%の酸素雰囲
気中950〜1200℃で2時間焼成する。最後に、こ
の焼成体の表裏面に、銀電極を720℃で焼付け、誘電
体試料とする。
gO,Fe2O3,WO3を用い、第一表及び添付図面中に打点さ
れる試料A〜Oの組成が得られるように秤量し、これを
アルミナのポットミルで乾式による一次粉砕及び混合を
施した後、大気中800〜830℃で2時間仮焼する。
更にこの仮焼物に適量の有機バインダと水を加え、再び
ポットミルを用い、16時間の二次粉砕及び混合を施し
た後、噴霧乾燥によって造粒する。この造粒された原料
粉末を1000Kg/cm2のプレス圧で30mmφ×1mmtの
円板状に成形する。この成形体を濃度100%の酸素雰囲
気中950〜1200℃で2時間焼成する。最後に、こ
の焼成体の表裏面に、銀電極を720℃で焼付け、誘電
体試料とする。
・結果 前記手段により試料を形成し、各試料の特性を調べた結
果、その配合組成に対応して次表のようになった。
果、その配合組成に対応して次表のようになった。
なお、表の誘電率ε及び誘電損失tanδは、周波数1K
Hz,1Vr.m.s,25℃の条件で測定した。また比抵
抗は、直流500Vを1分間印加して測定した絶縁抵抗
と、試料の焼成後の寸法により算出した。
Hz,1Vr.m.s,25℃の条件で測定した。また比抵
抗は、直流500Vを1分間印加して測定した絶縁抵抗
と、試料の焼成後の寸法により算出した。
また次表において、丸で囲まれた試料番号のものは、本
発明の範囲外のものを示す。
発明の範囲外のものを示す。
前表により明らかなように、第1図の状態図に示す本発
明の範囲にある誘電磁器組成物は誘電率εが大きく、し
かも焼結温度が低いことが示された。
明の範囲にある誘電磁器組成物は誘電率εが大きく、し
かも焼結温度が低いことが示された。
<限定理由> 本発明の組成は、焼成温度が1100℃以下であり、誘電率
εが2000以上であるとともに、誘電損失tanδが5%で
ある条件を満たす範囲内に限定されるものである。
εが2000以上であるとともに、誘電損失tanδが5%で
ある条件を満たす範囲内に限定されるものである。
従って、各成分は前記した実験により次の理由で範囲限
定される。
定される。
イ)Pb(Ni1/3Nb2/3)O3(X)を0.30〜0.78にした理由X
が0.30未満では誘電率εが小さく、前記条件を満たさ
ず、また0.78を越えると試料Rのよう焼成温度が前記条
件を満たさない。
が0.30未満では誘電率εが小さく、前記条件を満たさ
ず、また0.78を越えると試料Rのよう焼成温度が前記条
件を満たさない。
ロ)PbTiO3(Y)を0.20〜0.40にした理由 Yが0.20未満では試料Q,Rのように焼成温度が高く、
前記条件を満たさず、また0.40を越えると、試料N,
O,Pのように誘電率εが小さく、前記条件を満たさな
い。
前記条件を満たさず、また0.40を越えると、試料N,
O,Pのように誘電率εが小さく、前記条件を満たさな
い。
ハ)Pb(Mg1/4Fe1/4W1/2)O3(Z)を0.02〜0.40にした理
由 Zが0.02未満では試料Sのように焼成温度が前記条件を
満たさず、また0.40を越えると試料Mのように焼成歪が
大となり除外される。
由 Zが0.02未満では試料Sのように焼成温度が前記条件を
満たさず、また0.40を越えると試料Mのように焼成歪が
大となり除外される。
<発明の効果> 本発明にかかる誘電磁器組成物は、前記実験例で明らか
にしたように、焼結温度が低く、かつ誘電率εが大であ
り、このため、コンデンサーや電歪素子の材料として極
めて有用である。
にしたように、焼結温度が低く、かつ誘電率εが大であ
り、このため、コンデンサーや電歪素子の材料として極
めて有用である。
図は、三成分状態図を示す。
Claims (1)
- 【請求項1】ニッケル・ニオブ酸鉛,チタン酸鉛,マグ
ネシウム・鉄・タングステン酸鉛の三成分からなる磁器
組成物であって、 その組成式を X[Pb(Ni1/3Nb2/3)O3]・Y[PbTiO3]・Z[Pb(Mg1/4Fe1/4
W1/2)O3] (ただしX+Y+Z=1.00) であわらしたとき、これら三成分の状態図において、 X=0.78,Y=0.20,Z=0.02 の点a X=0.40,Y=0.20,Z=0.40 の点b X=0.30,Y=0.30,Z=0.40 の点c X=0.30,Y=0.40,Z=0.30 の点d X=0.58,Y=0.40,Z=0.02 の点e を順次結んだ多角形a,b,c,d,eの組成範囲内に
あり、しかも100%酸素雰囲気中で焼成された誘電磁器
組成物。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60242225A JPH0613427B2 (ja) | 1985-10-29 | 1985-10-29 | 誘電磁器組成物 |
US06/924,524 US4704373A (en) | 1985-10-29 | 1986-10-29 | Dielectric ceramic composition and process for producing the same |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60242225A JPH0613427B2 (ja) | 1985-10-29 | 1985-10-29 | 誘電磁器組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62105947A JPS62105947A (ja) | 1987-05-16 |
JPH0613427B2 true JPH0613427B2 (ja) | 1994-02-23 |
Family
ID=17086092
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60242225A Expired - Lifetime JPH0613427B2 (ja) | 1985-10-29 | 1985-10-29 | 誘電磁器組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0613427B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58217461A (ja) * | 1982-06-08 | 1983-12-17 | 松下電器産業株式会社 | 高誘電率系磁器組成物 |
JPS6036365A (ja) * | 1983-08-08 | 1985-02-25 | 日本電気株式会社 | 磁器組成物 |
-
1985
- 1985-10-29 JP JP60242225A patent/JPH0613427B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62105947A (ja) | 1987-05-16 |
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