JP2513394B2 - 磁器組成物 - Google Patents

磁器組成物

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JP2513394B2
JP2513394B2 JP4318930A JP31893092A JP2513394B2 JP 2513394 B2 JP2513394 B2 JP 2513394B2 JP 4318930 A JP4318930 A JP 4318930A JP 31893092 A JP31893092 A JP 31893092A JP 2513394 B2 JP2513394 B2 JP 2513394B2
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pbtio
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main component
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千夏 雨宮
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Nippon Electric Co Ltd
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  • Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
  • Ceramic Capacitors (AREA)
  • Inorganic Insulating Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、積層セラミックコンデ
ンサ用磁器組成物に関し、特に高誘電率のコンデンサに
用いられる磁器組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、高誘電率磁器組成物として、チタ
ン酸バリウム[BaTiO3]系がよく知られている。
このものは、焼結温度が1300℃以上の高温であるた
め、積層セラミックコンデンサに使用した場合、内部電
極には、白金,パラジウム等の高価な貴金属しか使用す
ることができなかった。それに対し、鉛系の磁器組成物
では、低い温度で焼結が可能である。特に、マグネシウ
ム・ニオブ酸鉛[Pb(Mg1/3Nb2/3)O3],ニッ
ケル・ニオブ酸鉛[Pb(Ni1/3Nb2/3)O3],チ
タン酸鉛[PbTiO3]からなる3成分組成物を、 [Pb(Mg1/3Nb2/3)O3x[Pb(Ni1/3Nb
2/3)O3y[PbTiO3zとしたときに(ただしx
+y+z=1.00)、この3成分組成図において、以
下の組成点、 (x,y,z)=(0.10,0.70,0.20),
(0.15,0.60,0.25),(0.15,0.
70,0.15),(0.40,0.35,0.2
5),(0.60,0.20,0.20),(0.7
0,0.20,0.10),(0.50,0.40,
0.10) を結ぶ線上、及びこの7点に囲まれる組成範囲にある磁
器組成物で比較的高い誘電率を有している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の組成では、更な
るチップの軽薄短小化の要求に応えるには、より一層の
誘電率の増加を図らなければならないという問題点があ
った。
【0004】本発明の目的は、Pb(Mg1/3Nb2/3
3−Pb(Ni1/3Nb2/3)O3−PbTiO3の3成
分組成物の誘電率をアップし、小型容量化を可能とした
磁器組成物を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る磁器組成物は、マグネシウム・ニオブ
酸鉛[Pb(Mg1/3Nb2/3)O3],ニッケル・ニオ
ブ酸鉛[Pb(Ni1/3Nb2/3)O3],チタン酸鉛
[PbTiO3]からなる3成分組成物を、 [Pb(Mg1/3Nb2/3)O3x[Pb(Ni1/3Nb
2/3)O3y[PbTiO3zとしたときに(ただしx
+y+z=1.00)、この3成分組成図において、以
下の組成点、 (x,y,z)=(0.10,0.70,0.20),
(0.15,0.60,0.25),(0.15,0.
70,0.15),(0.40,0.35,0.2
5),(0.60,0.20,0.20),(0.7
0,0.20,0.10),(0.50,0.40,
0.10) を結ぶ線上、およびこの7点に囲まれる組成範囲にある
主成分組成物に副組成分として酸化マグネシウム(Mg
O)を添加含有するものである。
【0006】また、前記酸化マグネシウム(MgO)
は、主成分に対して0.1〜15mol%添加含有する
ものである。
【0007】
【作用】主成分[Pb(Mg1/3Nb2/3)O3x[Pb
(Ni1/3Nb2/3)O3y[PbTiO3zに適量の副
組成分が添加されることにより、不純物の発生が抑えら
れ、誘電率のアップが図られる。
【0008】
【実施例】次に、本発明の実施例について説明する。
【0009】出発原料として、純度99.9%以上の酸
化鉛(PbO),酸化マグネシウム(MgO),酸化ニ
オブ(Nb25),酸化ニッケル(NiO),酸化チタ
ン(TiO2)を使用し、表1及び表2に示した配合比
となるように各々秤量する。
【0010】次に、秤量した各材料をボールミル中で湿
式混合した後、750〜800℃で予焼を行い、この粉
末をボールミルで粉砕し、濾過,乾燥後、有機バインダ
ーを入れて整粒後にプレスし、直径16mm,厚さ約2
mmの円板2枚と、直径16mm,厚さ約10mmの円
柱を作成した。
【0011】次に、本発明の組成範囲の試料は、空気中
1000〜1080℃の温度で焼結した。焼結した円板
2枚の上下面に600℃で銀電極を焼付け、デジタルL
CRメーターで周波数1KHz,電圧1Vr.m.
s.,温度20℃で容量を測定し、誘電率を算出した。
【0012】このようにして得られた磁器の主成分、
[Pb(Mg1/3Nb2/3)O3x[Pb(Ni1/3Nb
2/3)O3y[PbTiO3zの配合比x,y,z及
び、副成分の添加量と誘電率の関係を表1及び表2に記
す。
【0013】本発明の主成分組成範囲外では、焼結温度
が高くなったり、誘電率が低下して実用的でないため、
前述のように限定される。また、副成分であるMgOの
添加量が0.1mol%未満では誘電率増加の効果が小
さく、15mol%を超えると、焼結温度が高くなり、
誘電率が低下する。
【0014】なお、図1に本発明の主成分組成範囲を示
す。図1に示した番号は表1及び表2に示した主成分配
合比の番号に対応する。
【0015】本発明の場合、MgOを添加することによ
って不純物の発生を抑え、誘電率を20%アップするこ
とができる。試料としての横・縦・厚み(L×W×T)
の寸法を3.2×1.6×1.7としたときに、従来の
場合に4.7μFの容量であったが、本発明の場合に1
0μFの容量に改善でき、小型容量化を実現できた。
【0016】
【表1】
【0017】
【表2】
【0018】
【発明の効果】以上説明したように本発明の磁器組成物
は、主成分[Pb(Mg1/3Nb2/3)O3x[Pb(N
1/3Nb2/33)]y[PbTiO3zに適量の副組成
分MgOを添加することによって、誘電率の更なる増加
を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における磁器組成物の組成範囲
及び実施例の組成を示す図である。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マグネシウム・ニオブ酸鉛[Pb(Mg
    1/3Nb2/3)O3],ニッケル・ニオブ酸鉛[Pb(N
    1/3Nb2/3)O3],チタン酸鉛[PbTiO3]から
    なる3成分組成物を、 [Pb(Mg1/3Nb2/3)O3x[Pb(Ni1/3Nb
    2/3)O3y[PbTiO3zとしたときに(ただしx
    +y+z=1.00)、この3成分組成図において、以
    下の組成点、 (x,y,z)=(0.10,0.70,0.20),
    (0.15,0.60,0.25),(0.15,0.
    70,0.15),(0.40,0.35,0.2
    5),(0.60,0.20,0.20),(0.7
    0,0.20,0.10),(0.50,0.40,
    0.10) を結ぶ線上、およびこの7点に囲まれる組成範囲にある
    主成分組成物に副組成分として酸化マグネシウム(Mg
    O)を添加含有することを特徴とする磁器組成物。
  2. 【請求項2】 前記酸化マグネシウム(MgO)は、主
    成分に対して0.1〜15mol%添加含有することを
    特徴とする請求項1に記載の磁器組成物。
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JP2608924B2 (ja) * 1988-06-27 1997-05-14 ティーディーケイ株式会社 高誘電率セラミックス組成物
JPH0431353A (ja) * 1990-05-28 1992-02-03 Tosoh Corp 複合酸化物焼結体の製造方法

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