JPH06134178A - 自動洗濯機の防振装置 - Google Patents
自動洗濯機の防振装置Info
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- JPH06134178A JPH06134178A JP28852192A JP28852192A JPH06134178A JP H06134178 A JPH06134178 A JP H06134178A JP 28852192 A JP28852192 A JP 28852192A JP 28852192 A JP28852192 A JP 28852192A JP H06134178 A JPH06134178 A JP H06134178A
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- Japan
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- spring
- suspension
- washing machine
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は脱水起動時の縦振動を大幅に小さく
しスムーズな起動を得ることができ、更に定常運転時の
振動と騒音も大幅に小さくした自動洗濯機の防振装置を
提供することにある。 【構成】 サスペンション23aは、吊り棒25と、こ
の吊り棒25の下端に取付けられたバネ支持板28と、
前記吊り棒25に挿通されバネ支持板28を覆う筒状の
バネ抑え26とを有し、その下部あるいは上部に、所定
の間隔で設けられた固定具29a、29bの間で、吊り
棒25に挿通し上下に摺動可能な平状の摩擦材30を有
し、摩擦材30はバネ抑え26の内壁に摺動可能に嵌合
したものである。
しスムーズな起動を得ることができ、更に定常運転時の
振動と騒音も大幅に小さくした自動洗濯機の防振装置を
提供することにある。 【構成】 サスペンション23aは、吊り棒25と、こ
の吊り棒25の下端に取付けられたバネ支持板28と、
前記吊り棒25に挿通されバネ支持板28を覆う筒状の
バネ抑え26とを有し、その下部あるいは上部に、所定
の間隔で設けられた固定具29a、29bの間で、吊り
棒25に挿通し上下に摺動可能な平状の摩擦材30を有
し、摩擦材30はバネ抑え26の内壁に摺動可能に嵌合
したものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は家庭用の自動洗濯機に使
用される防振装置に関するものである。
用される防振装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の自動洗濯機は図4に示す
ような構造になっている。すなわち、脱水時の水を受け
るための外槽1の下部に減速機2が固着されており、こ
の減速機2は外槽1の下部に固着されたモータ3とベル
トで連結されている。減速機2の駆動軸は二重構造にな
っており、外側の軸には、外槽1内部に位置し、脱水槽
を兼ねた洗濯槽4が固定されている。内側の軸には、洗
濯槽4内部に位置した撹拌翼5が固定されている。外槽
1はサスペンション6を介して洗濯機の本体7の四隅か
らサスペンション6により防振支持されている。
ような構造になっている。すなわち、脱水時の水を受け
るための外槽1の下部に減速機2が固着されており、こ
の減速機2は外槽1の下部に固着されたモータ3とベル
トで連結されている。減速機2の駆動軸は二重構造にな
っており、外側の軸には、外槽1内部に位置し、脱水槽
を兼ねた洗濯槽4が固定されている。内側の軸には、洗
濯槽4内部に位置した撹拌翼5が固定されている。外槽
1はサスペンション6を介して洗濯機の本体7の四隅か
らサスペンション6により防振支持されている。
【0003】サスペンション6は図5に示す構造になっ
ている。外槽1の下部外周面に設けた支持片9の下面に
は球面状の受面10を形成しており、この受面10に形
成した透孔11を吊り棒8の下方部が挿通して下方に突
出している。吊り棒8の下端部にはバネ受け12が挿入
支持され、この上に圧縮バネ13が支持され、さらにこ
の上にダンパ14が載置支持されている。
ている。外槽1の下部外周面に設けた支持片9の下面に
は球面状の受面10を形成しており、この受面10に形
成した透孔11を吊り棒8の下方部が挿通して下方に突
出している。吊り棒8の下端部にはバネ受け12が挿入
支持され、この上に圧縮バネ13が支持され、さらにこ
の上にダンパ14が載置支持されている。
【0004】ダンパ14は、上部外周にフランジ15a
を有したシリンダ部15と、上端部に径大な受け部16
aを有したピストン部16とから成り、シリンダ部15
の内周面のうち下半部を底部に向かって径小となるテー
パ部15bに形成し、他方ピストン部16の下半部もシ
リンダ部15のテーパ部15bに対応してテーパ部16
bに形成している。そして、シリンダ部15のテーパ部
15b内には図6に示すような円形の板状をなすダンパ
部材17を複数枚積み重ね状態に収納している。このダ
ンパ部材17はフェルト等、軟質材により形成したもの
で、その形成時の外形寸法はシリンダ部15上部の内径
寸法よりも若干小さくテーパ部15bの最小内径寸法よ
りも大きく定められており、このダンパ部材17には潤
滑剤として潤滑油が含浸されている。ダンパ14は吊り
棒8の下方部に上下動可能に貫挿されていて、シリンダ
部15のフランジ15aを圧縮ばね13上に載置支持せ
しめていると共に、ピストン部16の受け部16aによ
り外槽1を支持している。そして、シリンダ部15内の
ダンパ部材17は、径小なテーパ部15b内への挿入に
より縮径して吊り棒8を締め付けること及びピストン部
16を介して受ける外槽1、洗濯槽4及びモータ3等の
重量により圧縮されて吊り棒8を締め付けることによっ
て吊り棒8に対し摩擦摺接した状態にある。
を有したシリンダ部15と、上端部に径大な受け部16
aを有したピストン部16とから成り、シリンダ部15
の内周面のうち下半部を底部に向かって径小となるテー
パ部15bに形成し、他方ピストン部16の下半部もシ
リンダ部15のテーパ部15bに対応してテーパ部16
bに形成している。そして、シリンダ部15のテーパ部
15b内には図6に示すような円形の板状をなすダンパ
部材17を複数枚積み重ね状態に収納している。このダ
ンパ部材17はフェルト等、軟質材により形成したもの
で、その形成時の外形寸法はシリンダ部15上部の内径
寸法よりも若干小さくテーパ部15bの最小内径寸法よ
りも大きく定められており、このダンパ部材17には潤
滑剤として潤滑油が含浸されている。ダンパ14は吊り
棒8の下方部に上下動可能に貫挿されていて、シリンダ
部15のフランジ15aを圧縮ばね13上に載置支持せ
しめていると共に、ピストン部16の受け部16aによ
り外槽1を支持している。そして、シリンダ部15内の
ダンパ部材17は、径小なテーパ部15b内への挿入に
より縮径して吊り棒8を締め付けること及びピストン部
16を介して受ける外槽1、洗濯槽4及びモータ3等の
重量により圧縮されて吊り棒8を締め付けることによっ
て吊り棒8に対し摩擦摺接した状態にある。
【0005】以上のような構成で、給水・洗濯・排水・
遠心脱水を自動的に行うものである
遠心脱水を自動的に行うものである
【0006】。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】一般に自動洗濯機にお
いては、脱水槽4を回転させ遠心脱水する際に、衣類の
片寄りのため生じる布アンバランスWが原因で大きな振
動が発生する。特に起動時、共振点通過時に振動振幅は
最大となる。この共振の振動を抑えるため、前述した従
来の構成のものは、ダンパ14が上下動するため、ダン
パ部材17と吊り棒8との間に摩擦力が作用し、これが
ダンパ力となって、振動を減衰させている。また、前記
従来の構成のものは、洗濯物量が多ければ多いほどダン
パ部材17は強く圧縮されて吊り棒8への圧接力が大き
くなるので、より大きなダンパ力が得られ、振動の減衰
が大きくなる。しかしながら、この摩擦減衰量を大きく
すると共振点での振幅は小さくなるが、その反面、振動
は洗濯機の本体7に伝わりやすくなり、定常運転時の本
体7の振動や、振動音や摺動音等の騒音は大きくなる。
逆に摩擦減衰量が小さいと、定常運転時の振動や騒音は
小さくなるが、起動時の共振点での振幅が大きくなる。
いては、脱水槽4を回転させ遠心脱水する際に、衣類の
片寄りのため生じる布アンバランスWが原因で大きな振
動が発生する。特に起動時、共振点通過時に振動振幅は
最大となる。この共振の振動を抑えるため、前述した従
来の構成のものは、ダンパ14が上下動するため、ダン
パ部材17と吊り棒8との間に摩擦力が作用し、これが
ダンパ力となって、振動を減衰させている。また、前記
従来の構成のものは、洗濯物量が多ければ多いほどダン
パ部材17は強く圧縮されて吊り棒8への圧接力が大き
くなるので、より大きなダンパ力が得られ、振動の減衰
が大きくなる。しかしながら、この摩擦減衰量を大きく
すると共振点での振幅は小さくなるが、その反面、振動
は洗濯機の本体7に伝わりやすくなり、定常運転時の本
体7の振動や、振動音や摺動音等の騒音は大きくなる。
逆に摩擦減衰量が小さいと、定常運転時の振動や騒音は
小さくなるが、起動時の共振点での振幅が大きくなる。
【0008】そこで本発明は、前記従来の構成が有して
いた課題を解決するものであり、特に起動時、共振点通
過時の振動を低減し、なおかつ、定常運転時の振動や騒
音を低減した低コストの自動洗濯機の防振装置を得るこ
とを第一の目的とするものである。
いた課題を解決するものであり、特に起動時、共振点通
過時の振動を低減し、なおかつ、定常運転時の振動や騒
音を低減した低コストの自動洗濯機の防振装置を得るこ
とを第一の目的とするものである。
【0009】また、外槽の下部のスペースを有効に活用
するため、振動と騒音を低減しつつコンパクトなサスペ
ンションを有する自動洗濯機の防振装置を得ることを第
二の目的とするものである。
するため、振動と騒音を低減しつつコンパクトなサスペ
ンションを有する自動洗濯機の防振装置を得ることを第
二の目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】第一の目的を達成するた
めの第一の手段は、脱水槽を兼ねた洗濯槽の外側に位置
して脱水時の水を受ける外槽と、この外槽を洗濯機の本
体の四隅から弾性支持するサスペンションとを備え、前
記各サスペンションは、吊り棒と、この吊り棒の下端に
取付けられたバネ支持板と、前記吊り棒に挿通されバネ
支持板を覆う筒状のバネ抑えと、バネ支持板とバネ抑え
との間に介装された圧縮バネとで構成し、バネ支持板の
下部の吊り棒に、所定の間隔で設けられた固定具の間
で、吊り棒に挿通し上下に移動可能とした摩擦材を有
し、この摩擦材はバネ抑えの下端内壁に摺動可能に嵌合
した構成の自動洗濯機の防振装置とするものである。
めの第一の手段は、脱水槽を兼ねた洗濯槽の外側に位置
して脱水時の水を受ける外槽と、この外槽を洗濯機の本
体の四隅から弾性支持するサスペンションとを備え、前
記各サスペンションは、吊り棒と、この吊り棒の下端に
取付けられたバネ支持板と、前記吊り棒に挿通されバネ
支持板を覆う筒状のバネ抑えと、バネ支持板とバネ抑え
との間に介装された圧縮バネとで構成し、バネ支持板の
下部の吊り棒に、所定の間隔で設けられた固定具の間
で、吊り棒に挿通し上下に移動可能とした摩擦材を有
し、この摩擦材はバネ抑えの下端内壁に摺動可能に嵌合
した構成の自動洗濯機の防振装置とするものである。
【0011】第二の目的を達成するための第二の手段
は、脱水槽を兼ねた洗濯槽の外側に位置して脱水時の水
を受ける外槽と、この外槽を洗濯機の本体の四隅から弾
性支持するサスペンションとを備え、前記各サスペンシ
ョンは、吊り棒と、この吊り棒の下端に取付けられたバ
ネ支持板と、前記吊り棒に挿通されバネ支持板を覆う筒
状のバネ抑えと、バネ抑えの底部に設けた底板と、バネ
支持板とバネ抑えとの間に介装された圧縮バネとで構成
し、バネ支持板の上部の吊り棒に、所定の間隔で設けら
れた固定具の間で、吊り棒に挿通し上下に移動可能とし
た摩擦材を有し、この摩擦材はバネ抑えの上部に設けた
筒状のシリンダの内壁に摺動可能に嵌合した構成の自動
洗濯機の防振装置とするものである。
は、脱水槽を兼ねた洗濯槽の外側に位置して脱水時の水
を受ける外槽と、この外槽を洗濯機の本体の四隅から弾
性支持するサスペンションとを備え、前記各サスペンシ
ョンは、吊り棒と、この吊り棒の下端に取付けられたバ
ネ支持板と、前記吊り棒に挿通されバネ支持板を覆う筒
状のバネ抑えと、バネ抑えの底部に設けた底板と、バネ
支持板とバネ抑えとの間に介装された圧縮バネとで構成
し、バネ支持板の上部の吊り棒に、所定の間隔で設けら
れた固定具の間で、吊り棒に挿通し上下に移動可能とし
た摩擦材を有し、この摩擦材はバネ抑えの上部に設けた
筒状のシリンダの内壁に摺動可能に嵌合した構成の自動
洗濯機の防振装置とするものである。
【0012】
【作用】第一の手段は以下のように作用する。脱水行程
に入って脱水槽が回転を始めて共振点を通過するまで
は、外槽の躍動量が大きく、それにともないバネ抑えと
吊り棒の相対変位が大きくなる。この時、固定具の間隔
をこの変位量より小さく設定することで、固定具が摩擦
材の移動を抑え、結果としてバネ抑えとこの摩擦材の間
にダンパ力が作用し、共振点の振動を小さくしている。
また定常時においては、バネ支持板の摺動量は小さく、
外槽の躍動量が小さい。それにともないバネ抑えと吊り
棒の相対変位も小さく、この時、固定具の間隔はこの変
位量よりも大きいため、固定具が摩擦材の移動を抑える
には至らない。その結果、ダンパ力は作用せず、洗濯機
の本体へは振動が伝わらず、定常時の振動と騒音を小さ
く抑えることができる。
に入って脱水槽が回転を始めて共振点を通過するまで
は、外槽の躍動量が大きく、それにともないバネ抑えと
吊り棒の相対変位が大きくなる。この時、固定具の間隔
をこの変位量より小さく設定することで、固定具が摩擦
材の移動を抑え、結果としてバネ抑えとこの摩擦材の間
にダンパ力が作用し、共振点の振動を小さくしている。
また定常時においては、バネ支持板の摺動量は小さく、
外槽の躍動量が小さい。それにともないバネ抑えと吊り
棒の相対変位も小さく、この時、固定具の間隔はこの変
位量よりも大きいため、固定具が摩擦材の移動を抑える
には至らない。その結果、ダンパ力は作用せず、洗濯機
の本体へは振動が伝わらず、定常時の振動と騒音を小さ
く抑えることができる。
【0013】また第二の手段によれば、脱水行程に入っ
て脱水槽が回転を始めて共振点を通過するまでは、外槽
の躍動量が大きく、それにともないバネ抑えの上部に設
けた筒状のシリンダと吊り棒の相対変位が大きくなる。
この時、固定具の間隔をこの変位量より小さく設定する
ことで、固定具が摩擦材の移動を抑え、結果としてシリ
ンダとこの摩擦材の間にダンパ力が作用し、共振点の振
動を小さくしている。また定常時においては、バネ支持
板の摺動量は小さく、外槽の躍動量が小さい。それにと
もないシリンダと吊り棒の相対変位も小さく、この時、
固定具の間隔はこの変位量よりも大きいため、固定具が
摩擦材を移動を抑えるには至らない。その結果、ダンパ
力は作用せず、洗濯機の本体へは振動が伝わらず、定常
時の振動と騒音を小さく抑えることができる。
て脱水槽が回転を始めて共振点を通過するまでは、外槽
の躍動量が大きく、それにともないバネ抑えの上部に設
けた筒状のシリンダと吊り棒の相対変位が大きくなる。
この時、固定具の間隔をこの変位量より小さく設定する
ことで、固定具が摩擦材の移動を抑え、結果としてシリ
ンダとこの摩擦材の間にダンパ力が作用し、共振点の振
動を小さくしている。また定常時においては、バネ支持
板の摺動量は小さく、外槽の躍動量が小さい。それにと
もないシリンダと吊り棒の相対変位も小さく、この時、
固定具の間隔はこの変位量よりも大きいため、固定具が
摩擦材を移動を抑えるには至らない。その結果、ダンパ
力は作用せず、洗濯機の本体へは振動が伝わらず、定常
時の振動と騒音を小さく抑えることができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の第一の実施例を図1・図2に
基づいて説明する。脱水槽を兼ねた洗濯槽21の外側に
位置して、脱水時の水を受けるための外槽18が設けら
れている。外槽18の下部に減速機19が固着されてい
る。この減速機19は、外槽18の下部に固着されたモ
ータ20とベルトで連結されている。減速機19の駆動
軸は二重構造になっており、外側の軸には、外槽18内
部に位置し脱水槽を兼ねた洗濯槽21が固定されてい
る。内側の軸には、洗濯槽21内部に位置した撹拌翼2
2が固定されている。外槽18は洗濯機の本体24の四
隅からサスペンション23a〜23dを介して防振支持
されている。このサスペンション23a〜23dはそれ
ぞれ図2に示すように、吊り棒25と筒状のバネ抑え2
6と、圧縮バネ27及びバネ支持板28と、バネ支持板
28の下部の吊り棒25に、所定の間隔で設けられた固
定具29a〜29bの間で、吊り棒25に挿通し上下に
移動可能とした平状の摩擦材30を有している。この摩
擦材30はバネ抑え26の下端に一体の筒部の内壁に摺
動可能に嵌合している。摩擦材30の移動量Dは、固定
具29aと29bの間隔をD′、摩擦材30の厚みをd
とすると、移動量Dは D=D′−dであり、脱水行程
に入って脱水槽21が回転を始めて共振点を通過するま
でのバネ抑え26と吊り棒25の相対変位をD1、定常
時のバネ抑え26と吊り棒25の相対変位をD2とする
と、D2<D<D1となるように設定されている。
基づいて説明する。脱水槽を兼ねた洗濯槽21の外側に
位置して、脱水時の水を受けるための外槽18が設けら
れている。外槽18の下部に減速機19が固着されてい
る。この減速機19は、外槽18の下部に固着されたモ
ータ20とベルトで連結されている。減速機19の駆動
軸は二重構造になっており、外側の軸には、外槽18内
部に位置し脱水槽を兼ねた洗濯槽21が固定されてい
る。内側の軸には、洗濯槽21内部に位置した撹拌翼2
2が固定されている。外槽18は洗濯機の本体24の四
隅からサスペンション23a〜23dを介して防振支持
されている。このサスペンション23a〜23dはそれ
ぞれ図2に示すように、吊り棒25と筒状のバネ抑え2
6と、圧縮バネ27及びバネ支持板28と、バネ支持板
28の下部の吊り棒25に、所定の間隔で設けられた固
定具29a〜29bの間で、吊り棒25に挿通し上下に
移動可能とした平状の摩擦材30を有している。この摩
擦材30はバネ抑え26の下端に一体の筒部の内壁に摺
動可能に嵌合している。摩擦材30の移動量Dは、固定
具29aと29bの間隔をD′、摩擦材30の厚みをd
とすると、移動量Dは D=D′−dであり、脱水行程
に入って脱水槽21が回転を始めて共振点を通過するま
でのバネ抑え26と吊り棒25の相対変位をD1、定常
時のバネ抑え26と吊り棒25の相対変位をD2とする
と、D2<D<D1となるように設定されている。
【0015】以下本実施例の動作を説明する。脱水槽2
1が回転する遠心脱水行程中において、衣類などの片寄
りによって布アンバランスWが生じると、外槽18と脱
水槽21は激しく振動する。脱水行程に入って脱水槽2
1が回転を始めて共振点を通過するまでは、外槽18の
躍動量が大きく、それにともないバネ抑え26と吊り棒
25の相対変位が大きくなる。この時、固定具29aと
29bの間隔Dをこの変位量D1より小さく設定するこ
とで、固定具29aと29bが摩擦材30の移動を抑え
ることで、結果としてバネ抑え26とこの摩擦材30の
間にダンパ力が発生し、外槽18の上下の振動を抑え共
振点の振動を小さくしている。
1が回転する遠心脱水行程中において、衣類などの片寄
りによって布アンバランスWが生じると、外槽18と脱
水槽21は激しく振動する。脱水行程に入って脱水槽2
1が回転を始めて共振点を通過するまでは、外槽18の
躍動量が大きく、それにともないバネ抑え26と吊り棒
25の相対変位が大きくなる。この時、固定具29aと
29bの間隔Dをこの変位量D1より小さく設定するこ
とで、固定具29aと29bが摩擦材30の移動を抑え
ることで、結果としてバネ抑え26とこの摩擦材30の
間にダンパ力が発生し、外槽18の上下の振動を抑え共
振点の振動を小さくしている。
【0016】また定常時においては、外槽18の躍動量
が小さく、バネ支持板28の摺動量は小さい。それにと
もないバネ抑え26と吊り棒25の相対変位も小さく、
この時、固定具29aと29bの間隔Dはこの変位量D
2よりも大きいため、固定具29aと29bが摩擦材3
0の移動を抑えるには至らない。その結果、ダンパ力は
発生せず、洗濯機本体24へは振動が伝わらず、定常時
の振動と騒音を小さく抑えることができる。
が小さく、バネ支持板28の摺動量は小さい。それにと
もないバネ抑え26と吊り棒25の相対変位も小さく、
この時、固定具29aと29bの間隔Dはこの変位量D
2よりも大きいため、固定具29aと29bが摩擦材3
0の移動を抑えるには至らない。その結果、ダンパ力は
発生せず、洗濯機本体24へは振動が伝わらず、定常時
の振動と騒音を小さく抑えることができる。
【0017】次に、本発明の第二の実施例を図3にもと
づいて説明する。サスペンションはそれぞれ図3に示す
ように、吊り棒25と筒状のバネ抑え26と、圧縮バネ
27及びバネ支持板28と、バネ支持板28の上部の吊
り棒25に、所定の間隔で設けられた固定具29a、2
9bの間で、吊り棒25に挿通し上下に移動可能な平状
の摩擦材30を有し、摩擦材30はバネ抑え26の上部
に設けた筒状のシリンダ31の内壁に摺動可能に嵌合さ
れている。この筒状のシリンダ31は第一の実施例にお
けるバネ抑え26の下端に一体に形成した筒部に相当す
るものである。他の構成は第一の実施例と同様である。
づいて説明する。サスペンションはそれぞれ図3に示す
ように、吊り棒25と筒状のバネ抑え26と、圧縮バネ
27及びバネ支持板28と、バネ支持板28の上部の吊
り棒25に、所定の間隔で設けられた固定具29a、2
9bの間で、吊り棒25に挿通し上下に移動可能な平状
の摩擦材30を有し、摩擦材30はバネ抑え26の上部
に設けた筒状のシリンダ31の内壁に摺動可能に嵌合さ
れている。この筒状のシリンダ31は第一の実施例にお
けるバネ抑え26の下端に一体に形成した筒部に相当す
るものである。他の構成は第一の実施例と同様である。
【0018】以下本実施例の動作を説明する。脱水槽2
1が回転する遠心脱水行程中において、衣類などの片寄
りによって布アンバランスWが生じると、外槽18と脱
水槽21は激しく振動する。脱水行程に入って脱水槽2
1が回転を始めて共振点を通過するまでは、外槽18の
躍動量が大きく、それにともないシリンダ31と吊り棒
25の相対変位が大きくなる。この時、固定具29aと
29bの間隔Dをこの変位量D1より小さく設定するこ
とで、固定具29aと29bが摩擦材30の移動を抑え
ることで、結果としてシリンダ31とこの摩擦材30の
間にダンパ力が発生し、外槽18の上下の振動を抑え共
振点の振動を小さくしている。また定常時においては、
外槽18の躍動量が小さく、バネ支持板28の摺動量は
小さい。それにともないシリンダ31と吊り棒25の相
対変位も小さく、この時、固定具29aと29bの間隔
Dはこの変位量D2よりも大きいため、固定具29aと
29bが摩擦材30の移動を抑えるには至らない。その
結果、ダンパ力は発生せず、洗濯機の本体24へは振動
が伝わらず、定常時の振動と騒音を小さく抑えることが
できる。
1が回転する遠心脱水行程中において、衣類などの片寄
りによって布アンバランスWが生じると、外槽18と脱
水槽21は激しく振動する。脱水行程に入って脱水槽2
1が回転を始めて共振点を通過するまでは、外槽18の
躍動量が大きく、それにともないシリンダ31と吊り棒
25の相対変位が大きくなる。この時、固定具29aと
29bの間隔Dをこの変位量D1より小さく設定するこ
とで、固定具29aと29bが摩擦材30の移動を抑え
ることで、結果としてシリンダ31とこの摩擦材30の
間にダンパ力が発生し、外槽18の上下の振動を抑え共
振点の振動を小さくしている。また定常時においては、
外槽18の躍動量が小さく、バネ支持板28の摺動量は
小さい。それにともないシリンダ31と吊り棒25の相
対変位も小さく、この時、固定具29aと29bの間隔
Dはこの変位量D2よりも大きいため、固定具29aと
29bが摩擦材30の移動を抑えるには至らない。その
結果、ダンパ力は発生せず、洗濯機の本体24へは振動
が伝わらず、定常時の振動と騒音を小さく抑えることが
できる。
【0019】
【発明の効果】以上述べたように、第一の手段は、バネ
支持板の下部の吊り棒に、所定の間隔で設けられた固定
具の間で、吊り棒に挿通した上下に摺動可能な摩擦材を
有し、摩擦材はバネ抑えの下端内壁に摺動可能に嵌合し
た構成の自動洗濯機の防振装置とすることによって、脱
水行程に入って脱水槽が回転を始めて共振点を通過する
までは、バネ抑えと吊り棒の相対変位が大きくなり、ダ
ンパ力が発生し、共振点の振動を小さくしている。また
定常時においては、バネ抑えと吊り棒の相対変位も小さ
く、ダンパ力は発生せず、洗濯機の本体へは振動が伝わ
らず、定常時の振動と騒音を小さく抑えることができ、
さらに、実施例のように筒状のバネ抑え部分と摩擦材が
摺動する筒部とを一体化することで、低コストの構造を
実現し、起動時と定常時の両方に対して振動の効果が大
きく、ダンパ力を切り替える自動洗濯機の防振装置を提
供することができる。
支持板の下部の吊り棒に、所定の間隔で設けられた固定
具の間で、吊り棒に挿通した上下に摺動可能な摩擦材を
有し、摩擦材はバネ抑えの下端内壁に摺動可能に嵌合し
た構成の自動洗濯機の防振装置とすることによって、脱
水行程に入って脱水槽が回転を始めて共振点を通過する
までは、バネ抑えと吊り棒の相対変位が大きくなり、ダ
ンパ力が発生し、共振点の振動を小さくしている。また
定常時においては、バネ抑えと吊り棒の相対変位も小さ
く、ダンパ力は発生せず、洗濯機の本体へは振動が伝わ
らず、定常時の振動と騒音を小さく抑えることができ、
さらに、実施例のように筒状のバネ抑え部分と摩擦材が
摺動する筒部とを一体化することで、低コストの構造を
実現し、起動時と定常時の両方に対して振動の効果が大
きく、ダンパ力を切り替える自動洗濯機の防振装置を提
供することができる。
【0020】また、第二の手段は、バネ支持板の上部の
吊り棒に、所定の間隔で設けられた固定具の間で、吊り
棒に挿通した上下に摺動可能な摩擦材を有し、摩擦材は
バネ抑えの上部に設けた筒状のシリンダの内壁に摺動可
能に嵌合した構成にすることで、第一の手段と同様の振
動と騒音の効果が得られるばかりでなく、シリンダを上
部に設定することで、外槽の下部のスペースを有効に活
用でき、振動と騒音を低減しつつコンパクトなサスペン
ションを実現することができ、起動時と定常時の両方に
対して振動の効果が大きく、ダンパ力を切り替える自動
洗濯機の防振装置を提供することができる。
吊り棒に、所定の間隔で設けられた固定具の間で、吊り
棒に挿通した上下に摺動可能な摩擦材を有し、摩擦材は
バネ抑えの上部に設けた筒状のシリンダの内壁に摺動可
能に嵌合した構成にすることで、第一の手段と同様の振
動と騒音の効果が得られるばかりでなく、シリンダを上
部に設定することで、外槽の下部のスペースを有効に活
用でき、振動と騒音を低減しつつコンパクトなサスペン
ションを実現することができ、起動時と定常時の両方に
対して振動の効果が大きく、ダンパ力を切り替える自動
洗濯機の防振装置を提供することができる。
【図1】(a)本発明の一実施例を示す自動洗濯機の平
面図 (b)同側断面図
面図 (b)同側断面図
【図2】同自動洗濯機の防振部分の拡大断面図
【図3】本発明の第二の実施例を示す自動洗濯機の防振
部分の拡大断面図
部分の拡大断面図
【図4】従来の自動洗濯機を示す側断面図
【図5】同防振部分の拡大断面図
【図6】同防振部分に設けたダンパ部材の斜視図
18 外槽 21 洗濯槽 23a・23b・23c・23d サスペンション 24 洗濯機の本体 25 吊り棒 26 バネ抑え 27 圧縮バネ 28 バネ支持板 29a・29b 固定具 30 摩擦材 31 シリンダ
Claims (2)
- 【請求項1】 脱水槽を兼ねた洗濯槽の外側に位置して
脱水時の水を受ける外槽と、この外槽を洗濯機の本体の
四隅からから弾性支持するサスペンションとを備え、前
記各サスペンションは、吊り棒と、この吊り棒の下端に
取付けられたバネ支持板と、前記吊り棒に挿通されバネ
支持板を覆う筒状のバネ抑えと、バネ支持板とバネ抑え
との間に介装された圧縮バネとで構成し、バネ支持板の
下部の吊り棒に、所定の間隔で設けられた固定具の間
で、吊り棒に挿通し上下に移動可能とした摩擦材を有
し、この摩擦材はバネ抑えの下端内壁に摺動可能に嵌合
した自動洗濯機の防振装置。 - 【請求項2】 脱水槽を兼ねた洗濯槽の外側に位置して
脱水時の水を受ける外槽と、この外槽を洗濯機の本体の
四隅からから弾性支持するサスペンションとを備え、前
記各サスペンションは、吊り棒と、この吊り棒の下端に
取付けられたバネ支持板と、前記吊り棒に挿通されバネ
支持板を覆う筒状のバネ抑えと、バネ支持板とバネ抑え
との間に介装された圧縮バネとで構成し、バネ支持板の
上部の吊り棒に、所定の間隔で設けられた固定具の間
で、吊り棒に挿通し上下に移動可能とした摩擦材を有
し、この摩擦材はバネ抑えの上部に設けた筒状のシリン
ダの内壁に摺動可能に嵌合した自動洗濯機の防振装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28852192A JPH06134178A (ja) | 1992-10-27 | 1992-10-27 | 自動洗濯機の防振装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28852192A JPH06134178A (ja) | 1992-10-27 | 1992-10-27 | 自動洗濯機の防振装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06134178A true JPH06134178A (ja) | 1994-05-17 |
Family
ID=17731316
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28852192A Pending JPH06134178A (ja) | 1992-10-27 | 1992-10-27 | 自動洗濯機の防振装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06134178A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0787847A2 (en) * | 1996-01-31 | 1997-08-06 | SHARP Corporation | Drum washer-drier which reduces vibration to floor and operating method thereof |
CN105155215A (zh) * | 2015-09-25 | 2015-12-16 | 安徽工程大学 | 一种具有花键齿状下簧垫的洗衣机弹簧组件装置 |
CN108716082A (zh) * | 2018-08-17 | 2018-10-30 | 凌露璐 | 一种摩擦吊杆及波轮洗衣机 |
TWI752863B (zh) * | 2021-04-15 | 2022-01-11 | 龍水科技有限公司 | 內外管伸縮緩衝機構 |
WO2022121292A1 (zh) * | 2020-12-09 | 2022-06-16 | 青岛海尔洗衣机有限公司 | 洗衣机 |
-
1992
- 1992-10-27 JP JP28852192A patent/JPH06134178A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0787847A2 (en) * | 1996-01-31 | 1997-08-06 | SHARP Corporation | Drum washer-drier which reduces vibration to floor and operating method thereof |
EP0787847A3 (en) * | 1996-01-31 | 1999-12-22 | Sharp Kabushiki Kaisha | Drum washer-drier which reduces vibration to floor and operating method thereof |
US6122843A (en) * | 1996-01-31 | 2000-09-26 | Sharp Kabushiki Kaisha | Drum washer-drier with reduced vibration to a mounting floor |
SG85089A1 (en) * | 1996-01-31 | 2001-12-19 | Sharp Kk | Drum washer-drier which reduces vibration to floor and operating method thereof |
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WO2022121292A1 (zh) * | 2020-12-09 | 2022-06-16 | 青岛海尔洗衣机有限公司 | 洗衣机 |
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