JP2506780B2 - 脱水洗濯機の防振装置 - Google Patents

脱水洗濯機の防振装置

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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、衣類等の洗濯・脱水を行う脱水洗濯機の
防振装置に関するものである。
従来の技術 従来の脱水洗濯機は第8図に示すような構成のもので
あった。
図において、1は脱水洗濯機の本体、2は周壁に複数
個の脱水孔3が形成されている洗濯兼脱水槽、4は洗濯
兼脱水槽2を内部に回転自在に設置された洗濯受槽、5
は洗濯兼脱水槽2の中央底部に設けた撹拌翼、6は伝達
機構部で、内部に洗濯時の減速ギア、洗濯・脱水の切換
クラッチ、脱水時のブレーキを有している。7は洗濯受
槽4の底部に取付けられたモータで、この動力はモータ
プーリー8,ベルト9,インペラプーリー10を介して伝達機
構部6に伝達される。11は本体1の上部角部より支持杆
により吊下げられた防振機構で、バネにより洗濯受槽4
を懸垂支持している。
この構成の脱水洗濯機は、被脱水物の偏りによる脱水
時の洗濯受槽4の水平方向及び垂直方向の振動を防振機
構11により減衰させ、振動を本体1に伝えないようにし
ている。しかし脱水起動時の振動に対しては、防振機構
11による摩擦減衰だけでは防振が不十分となることがあ
り、この場合には洗濯受槽4が振れ回って本体1に衝突
したり、安全スイッチ(図示せず)を作動させて運転が
停止されたりして正常な脱水作用が行われないという問
題点があった。
このような問題を解決するために、発明者らは第3図
から第7図に示すような構成の脱水洗濯機の防振装置を
既に提案している。以下にこの構成のものについて説明
する。
第8図の先の例に示す部材と同一の部材については、
同符号を付し説明を省略する。12はバネで構成されてい
る複数の弾性体で、この一端は洗濯受槽4の上部側壁に
装着された支持部材13の爪により保持され、他端は摺動
体14に設けた爪に取付けられている。この摺動体14は本
体1の相対向する側壁角部に取付けられた略L字形状の
摺動部材15の2つの面にそれぞれ弾性体12により弾接さ
れている。摺動部材15は本体1の側壁面に対して略平行
に、緩衝部材16を介在させて本体1の上方角部に設けた
防振機構の懸垂支持部材1aにネジ止め等により固定され
ている。
発明が解決しようとする問題点 上記構成のものは、従来の防振機構11による摩擦減衰
作用に加えて、弾性体12の反力を利用することで脱水起
動時の防振に対して顕著な作用効果を有するものであ
る。しかし、脱水洗濯機の床面積を同一としたままで洗
濯容量を増やそうとした場合には次に述べるような問題
点を有している。
つまり床面積を同一としたままで洗濯容量を増やすた
めには、洗濯兼脱水槽と洗濯受槽の直径を大きくしてそ
の容積を増やさねばならないが、この場合本体と洗濯受
槽との間隔が小さくなるため脱水起動時に洗濯受槽が本
体に衝突しやすくなる。そこで、この衝突を防ぐために
弾性体のバネ定数を大きくせねばならない。ところがバ
ネ定数を大きくした場合、脱水起動時の振れ回りは抑制
することができるが、起動後の脱水定常時には次の理由
で本体へ脱水回転の振動が伝わりやすくなる。つまりバ
ネ定数の大きいバネはバネの剛性が高く、剛性の低いバ
ネを使用した場合に吸収される振動が吸収しきれなくな
り、洗濯受槽の高速回転による振動が本体に伝わりやす
くなるというものである。
本発明はこのような問題を解決するものであり、同一
床面積で洗濯容量を増やしても、脱水起動時の振れ回り
を抑え、かつ脱水定常時においても防振性の良い脱水洗
濯機の防振装置を提供することを目的としている。
問題点を解決するための手段 脱水洗濯機の本体と、前記本体内側に防振機構により
懸垂支持された洗濯受槽と、前記洗濯受槽内部に位置し
同洗濯受槽下部に設けられたモータにより回転駆動され
る脱水槽と、前記本体内壁に設けられた摺動面と、一端
を前記洗濯受槽外壁に固定するとともに他端を前記摺動
面に摺動自在に当接させた弾性体とを備え、前記摺動面
を前記脱水槽反回転方向に向かって前記本体内側に傾斜
させたものである。
作用 上記の構成により、脱水起動時に、脱水槽の反回転方
向に向いて弾性体から本体に慣性力がかかるが、弾性体
の一端が回転方向と反対方向に摺動するにつれて摺動面
から受ける反力が大きくなり、洗濯受槽の振れ回りを抑
制できるとともに、起動後の脱脂定常時の防振性も良く
なるものである。
実施例 以下本発明の一実施例について、第1図および第2図
により説明する。なお従来の技術で示した第3図から第
8図と同一の部材については同一符号を付して、その説
明を省略する。
第1図および第2図において、矢印Aは洗濯兼脱水槽
2の回転方向を示している。12a・12bは一端が洗濯受槽
4に固着されている支持部材13の爪により保持され、他
端は摺動体14の爪により摺動体14を保持している複数の
弾性体で、例えば応力−歪特性が非線型性を有する圧縮
バネで構成されている。
15は摺動体14が2つの摺動面にそれぞれ弾接する略L
字形状をした摺動部材であり、金属あるいは樹脂で構成
されている。また、この摺動部材15は摺動体14が摺動す
る面が本体1の側壁との平行面に対し、洗濯兼脱水槽2
の反回転方向側が開角するよう所定角度θだけ変位させ
て、本体1の相対向する側壁角部に第4図に示した防振
機構11の懸垂支持部材1aに突出部15aによりネジ止めさ
れている。
この所定角度θについて今少し説明を加える。所定角
度θは、L字形状の摺動部材15の交点Bを中心として摺
動体14を反時計方向、つまり時計方向に回転する洗濯兼
脱水槽2の回転方向と逆方向に回転させたときに、摺動
部材15のL字の他端、つまり洗濯兼脱水槽2の反回転方
向側の端部Cが本体1の側壁と開角して成す角度であ
る。この所定の角度を設けることにより、摺動部材15に
おいて、それぞれの摺動面が洗濯兼脱水槽2の反回転方
向側に向かって洗濯受槽4に近づく構成となっている。
なお以上に説明した部分以外の構成については、第2
図から第7図で説明した従来の構成と同一であり、説明
を省略する。
次のこの実施例の作用について説明する。
摺動部材15の摺動面が本体1の側壁に対して所定角度
θだけ洗濯兼脱水槽2の回転方向とは逆方向に開角させ
て設けてあるため、脱水起動時における弾性体12a・12b
およびこの端部に取付けられている摺動体14は次のよう
に作用する。
すなわち、脱水起動時においては洗濯受槽4は洗濯兼
脱水槽2の回転方向とは逆方向の慣性力を受け、この慣
性力の方向へ変位しようとする。その結果、摺動体14a
は図面の左側へ、摺動体14bは図面の下側へそれぞれ移
動しようとする。しかしながら、摺動部材15の洗濯兼脱
水槽2の反回転方向側の面が、本体1の側壁に対し開角
して所定の角度θが設けてあるので、摺動部材15の摺動
面はそれぞれの摺動面において洗濯兼脱水槽2の反回転
方向側に向かって洗濯受槽4に近づく構成となってい
る。したがって、摺動体14a、14bはともに起動時の慣性
力によって摺動するにつれて、摺動面から受ける反力が
増すこととなる。
これにより、脱水起動時の洗濯兼脱水槽2の変位を抑
えることができ、この振れ回り運動を抑制することがで
きる。
また摺動部材15のそれぞれの摺動面を洗濯兼脱水槽2
の反回転方向側に向かって本体1の内側に傾斜させるこ
とで、起動時に摺動体14a、14bが、洗濯兼脱水槽2の反
回転方向側に移動するにつれて反力を強めることとして
いるので、弾性体に使用するバネ定数を増やさなくても
脱水起動時の振れ回りを抑えることができ、同一床面積
で洗濯容量を増した場合、つまり洗濯兼脱水槽2および
洗濯受槽4を径方向に大きくしたとしても、洗濯受槽4
が振れ回って本体1の側壁に衝突したり、安全スイッチ
(図示せず)が作動して正常な脱水作用が行われないと
いうようなことはない。
さらに、弾性体12のバネ定数を増やす必要がないた
め、弾性体の剛性も変わらず従って、起動後の脱水定常
時の洗濯受槽4が受ける高周波振動も弾性体12で十分吸
収することができるものである。つまり脱水定常時の防
振性についても十分維持できるものである。
なお所定角度θは、摺動部材15と本体1の側壁との間
に介在させた緩衝部材16の厚さに調整することで形成し
ても、また摺動部材15を樹脂成型品とし摺動面自体にθ
の勾配を設けて、本体1の側壁に平行に取付けて構成し
ても良い。要は摺動部材15の摺動面が、本体1の側壁と
の平行面に対して所定角度θを持って取り付けられてい
れば本発明の目的を達することができるものである。
なお、本実施例においては、摺動部材15を本体1の2
側面に渡って設けるL字形状のものとしたが、それぞれ
の摺動面を別部材とし、それぞれ脱水槽反回転方向に向
かって前記本体内側に傾斜させる構成としても上記一実
施例と同様の作用効果を奏する。
発明の効果 以上の実施例により明らかなように、本発明によれば
脱水洗濯機の本体と、前記本体内側に防振機構により懸
垂支持された洗濯受槽と、前記洗濯受槽内部に位置し同
洗濯受槽下部に設けられたモータにより回転駆動される
脱水槽と、前記本体内壁に設けられた摺動面と、一端を
前記洗濯受槽外壁に固定するとともに他端を前記摺動面
に摺動自在に当接させた弾性体とを備え、前記摺動面を
前記脱水槽反回転方向に向かって前記本体内側に傾斜さ
せたことにより、同一床面積で洗濯容量を増加させても
脱水起動時の振れ回りを抑制することができるととも
に、、脱水定常時の防振性能も良好とすることができる
ものである。また従って同一洗濯容量とした場合には床
面積を小さくできるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例である防振装置を使用した脱
水洗濯機の一部断面平面要部拡大図、第2図は脱水起動
時に慣性力を受けた弾性体の変位を示した一部断面平面
要部拡大図、第3図は従来の脱水洗濯機の一部断面平面
図、第4図は同側断面図、第5図は同要部斜視図、第6
図は同要部拡大側断面図、第7図は同要部拡大平面図、
第8図は他の従来例を示す側断面図である。 1……本体、2……洗濯兼脱水槽、4……洗濯受槽、11
……防振機構、12……弾性体、13……支持部材、14……
摺動体、15……摺動部材。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】脱水洗濯機の本体と、前記本体内側に防振
    機構により懸垂支持された洗濯受槽と、前記洗濯受槽内
    部に位置し同洗濯受槽下部に設けられたモータにより回
    転駆動される脱水槽と、前記本体内壁に設けられた摺動
    面と、一端を前記洗濯受槽外壁に固定するとともに他端
    を前記摺動面に摺動自在に当接させた弾性体とを備え、
    前記摺動面を前記脱水槽反回転方向に向かって前記本体
    内側に傾斜させた脱水洗濯機の防振装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107177960A (zh) * 2016-03-10 2017-09-19 青岛海尔洗衣机有限公司 一种洗衣机阻尼吊杆结构及洗衣机
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