JPH06327892A - ドラム式洗濯機 - Google Patents

ドラム式洗濯機

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JPH06327892A
JPH06327892A JP5124335A JP12433593A JPH06327892A JP H06327892 A JPH06327892 A JP H06327892A JP 5124335 A JP5124335 A JP 5124335A JP 12433593 A JP12433593 A JP 12433593A JP H06327892 A JPH06327892 A JP H06327892A
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vibration
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Katsuhiko Sumiya
勝彦 角谷
Katsuaki Yoshida
勝昭 吉田
Fumimasa Mori
文正 森
Seiji Kojima
清次 小島
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Arai Seisakusho Co Ltd
Panasonic Holdings Corp
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Arai Seisakusho Co Ltd
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Accessory Of Washing/Drying Machine, Commercial Washing/Drying Machine, Other Washing/Drying Machine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 脱水回転開始時の共振振幅や異常時の振動振
幅を抑えながら振動の床面への伝達を防ぐとともに騒音
の発生をも防ぐ防振ダンパーを備えたドラム式洗濯機を
提供すること。 【構成】 洗濯水を溜める水槽20と、水槽20を収容
する本体18と、水槽20と本体18との間に装備して
水槽20の振動を抑制する防振ダンパー30とを備え、
前記防振ダンパー30は円筒形状のシリンダー31と、
シリンダー31内を自由に摺動し所定の緩衝力を発生す
る第1の摺動部材32を有する第1のピストン33と、
第1のピストン33の両側には第1のピストン33の動
きを所定の範囲に制限する第2のピストン34と、第2
のピストン34の一端には振動を伝達するピストンロッ
ド35を有し、前記第2のピストン34には所定の緩衝
力を発生する第2の摺動部材36を設けたもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は洗濯物の洗濯とすすぎと
遠心回転脱水とを行なうドラム式洗濯機に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来のドラム式洗濯機と防振ダンパーは
図10および図11に示すような構成である。
【0003】図において、1はドラムであり、外周部に
多数の通水孔2を設けている。3はドラム1を内包し洗
濯水を溜める水槽である。4はドラム1を回転駆動する
モータ、5は一端をドラム1の回転中心に固定した水平
軸、6は水平軸5の他端に設けたドラムプーリ、7はモ
ータ4とドラムプーリ6とを連結するベルトである。8
は水槽3を本体9より吊下げるスプリング、10は水槽
3に設けた脱水時の振動を低減するための重りである。
11は水槽3の振動を減衰させる防振ダンパーであり、
詳しくは、図11に示すように、シリンダー12と、摺
動部材13を備えたピストン14と、ピストンロッド1
5と、水槽3と本体9に取付ける取付部材16、17を
有している。
【0004】上記構成において、洗濯工程時にはドラム
1はモータ4により低速回動駆動され、ドラム1内の洗
濯物を持ち上げ水面上に落下させて洗濯を行なう。すす
ぎ工程時においても洗濯工程と同様に行なう。脱水工程
時には、ドラム1を高速回転させて衣類の脱水を行う。
このときドラム1内の衣類の片寄り、すなわちアンバラ
ンスが生じるとドラム1および水槽3は振動し、特に脱
水回転開始時における共振により生じる大きな振動を、
緩衝力の非常に大きな防振ダンパー11を用いることに
より振動振幅を低減している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のドラム式洗
濯機では、脱水時にドラム1内の衣類が偏ったとき、水
槽3が大きく振動する。特に、脱水起動時における共振
によって水槽3は非常に大きく振動する。従来の防振ダ
ンパー11の緩衝能力は、起こりうる衣類の最大アンバ
ランスに対しても、過度の水槽3の振動を防ぎ所定の振
動以下に抑えるため、非常に大きくする必要があった。
したがって、脱水行程において所定脱水回転時にはこの
防振ダンパー11の非常に大きな緩衝力により、防振ダ
ンパー11を介して水槽3の振動を本体9に直接伝え、
さらには洗濯機を設置している床面に大きな振動を伝え
る。これにより床面が大きく振動し、木造家屋において
は家屋全体が振動しだすとともに使用者に不快感を与
え、騒音面でも大きな問題がある。
【0006】そこで本発明は、脱水回転開始時の共振振
幅や異常時の振動振幅を抑えながら振動の床面への伝達
を防ぐとともに騒音の発生をも防ぐ防振ダンパーを備え
たドラム式洗濯機の提供を第一の目的としている。
【0007】第二の目的は、脱水回転開始時の共振振幅
を抑えながら振動の床面への伝達をさらに効果的に低減
する防振ダンパーを備えたドラム式洗濯機を提供するこ
とにある。
【0008】第三の目的は、脱水回転開始時の共振振幅
を抑えながら防振ダンパーからの衝撃音の発生を防止で
きる防振ダンパーを備えたドラム式洗濯機を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記第一の目的を達成す
るために本発明のドラム式洗濯機は、洗濯水を溜める水
槽と、水槽を収容する本体と、水槽と本体との間に装備
して水槽の振動を抑制する防振ダンパーとを備え、前記
防振ダンパーは円筒形状のシリンダーと、シリンダー内
を自由に摺動し所定の緩衝力を発生する第1の摺動部材
を有する第1のピストンと、第1のピストンの両側には
第1のピストンの動きを所定の範囲に制限する第2のピ
ストンと、第2のピストンの一端には振動を伝達するピ
ストンロッドを有し、前記第2のピストンには所定の緩
衝力を発生する第2の摺動部材を設けたものである。
【0010】また、第二の目的を達成するために本発明
のドラム式洗濯機は、洗濯水を溜める水槽と、水槽を収
容する本体と、水槽と本体との間に装備して水槽の振動
を抑制する防振ダンパーとを備え、前記防振ダンパーは
円筒形状のシリンダーと、シリンダー内を自由に摺動し
所定の緩衝力を発生する第1の摺動部材を有する第1の
ピストンと、第1のピストンの両側には第1のピストン
の動きを所定の範囲に制限する第2のピストンと、第2
のピストンの一端には振動を伝達するピストンロッドを
有し、前記第1のピストンには第1のピストンの両側の
空気を導通する導通路を設けたものである。
【0011】また、第三の目的を達成するために本発明
のドラム式洗濯機は、洗濯水を溜める水槽と、水槽を収
容する本体と、水槽と本体との間に装備して水槽の振動
を抑制する防振ダンパーとを備え、前記防振ダンパーは
円筒形状のシリンダーと、シリンダー内を自由に摺動し
所定の緩衝力を発生する第1の摺動部材を有する第1の
ピストンと、第1のピストンの両側には第1のピストン
の動きを所定の範囲に制限する第2のピストンと、第2
のピストンの一端には振動を伝達するピストンロッドを
有し、前記第2のピストンには所定の緩衝力を発生する
第2の摺動部材を設け、前記第1のピストンと第2のピ
ストンとを線接触状態で当接する形状に形成したもので
ある。
【0012】
【作用】ドラム式洗濯機では、脱水工程を開始しドラム
の回転数が徐々に上がって行き共振状態となった時、水
槽の振動振幅は最大となる。その後ドラムの回転数が上
がるにつれ、水槽の振動振幅は除々に小さくなり所定の
脱水回転数となった時に最小となる。
【0013】第一の本発明のドラム式洗濯機は、緩衝力
を発生しシリンダー内を自由に摺動する第1のピストン
と、第1のピストンの両側に設け第1のピストンの動き
を所定の範囲に制限するとともに振動を伝達するピスト
ンロッドを有する第2のピストンを有する防振ダンパー
を備えてたものであり、脱水回転開始時の所定の範囲以
上の大きな共振振動においては第1のピストンと第2の
ピストンがともに動き大きな緩衝力を発生し、過大な共
振振幅を防ぐことが可能をなる。所定脱水回転時などの
ように水槽の振動振幅が第2のピストンが自由に動く所
定の範囲以内に納まるときは、第2のピストンは所定の
極小さい緩衝力を発生するだけであり、本防振ダンパー
を介して本体あるいは床面に伝わる振動を大きく低減で
きる。また、第2のピストンには第2の摺動部材を設け
ているため、共振時の振動振幅の大きい場合において、
その緩衝力は第1と第2のピストンの発生する緩衝力の
和となり共振時の振動を一層低減することができ、さら
に共振時の振動振幅の大きい場合に第1のピストンが第
2のピストンに衝突するが、第2のピストンにも所定の
緩衝力を持たせているためその衝突スピードを小さくで
き、衝突時の騒音を低減できるものである。
【0014】また、所定脱水回転時などのように水槽の
振動振幅が第2のピストンが自由に動く所定の範囲以内
に納まるとき、第2のピストンは防振ダンパーのシリン
ダー内の空気を圧縮し空気バネの現象が生じる。このた
め、所定脱水回転時に床面に伝わる振動の低減には限度
が存在する。
【0015】そこで、第二の本発明のドラム式洗濯機
は、第1のピストンには第1のピストン両側の空気を導
通する導通路を設けた防振動ダンパーを備えることによ
り、この空気バネ現象をなくすことができより一層の床
面に伝わる振動を低減することができるものである。
【0016】また、共振時の振動振幅の大きい場合には
第1のピストンが第2のピストンに頻繁に衝突し、両ピ
ストンが面接触すると大きな衝撃音が発生する。
【0017】そこで、第三の本発明のドラム式洗濯機
は、両ピストンを線接触する形状に形成することによ
り、両ピストンの衝撃音を小さく抑えることができるも
のである。
【0018】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面にもとづ
いて説明する。
【0019】図1および図2において、18はドラム式
洗濯機の本体、19は本体18の前面に開閉自在に設け
た衣類投入蓋、20はドラム21を内包し洗濯水を溜め
る水槽、22はドラム21の外周に設けた通水孔、23
は水槽20を貫通し一端をドラム21の回転中心に固定
した水平軸、24は水平軸23の他端に設けたドラムプ
ーリ、25はドラムプーリ24を駆動するモータ、26
はモータ25とドラムプーリ24とを連結するベルト、
27は水槽20を本体18に吊り下げるスプリング、2
8は水槽20の振動を抑制する重り、29は洗濯水加熱
用のヒータ、30は振動を減衰させるため水槽20と本
体18との間に装備した防振ダンパーであり、その詳細
を図3および図4に示す。防振ダンパー30は、円筒形
状のシリンダー31と、シリンダー31内を自由に摺動
し所定の緩衝力を発生する第1の摺動部材32を外周面
に有する第1のピストン33と、第1のピストン33の
両側には第1のピストン33の動きを所定の範囲に制限
する第2のピストン34と、第2のピストン34の一端
には振動を伝達するピストンロッド35から構成され、
第2のピストン34には所定の緩衝力を発生する第2の
摺動部材36を外周面に設けている。図4のLは第2の
ピストン34が自由に動くことができる所定の距離、す
なわち遊び代である。これにより振動振幅が遊び代L以
下のときシリンダー31と第1のピストン33とは一体
で動き大きな緩衝力を発生しない。また、振動振幅が遊
び代L以上のときシリンダー31と第1のピストン33
とは摺動して動き大きな緩衝力を発生する。本実施例で
は、遊び代Lはドラムが脱水定常回転の時の振幅より大
きくしている。ピストンロッド35の一端には本体18
に取り付ける取付部材37を有し、シリンダー31の端
部には水槽20に取り付ける取付部材38を有してい
る。39は第2のピストン34に備えた軟質ウレタン等
よりなる緩衝材であり、第1のピストン33が第2のピ
ストン34に当たるときの衝撃と騒音を低減するもので
ある。40は制御装置であり、モータ25、ヒータ29
およびその他の制御を行なう。
【0020】次に、この一実施例における動作を説明す
る。
【0021】洗濯を開始すると、水槽20に所定量給水
され所定温度になるまでヒータ29に通電される。この
とき、ドラム21はモータ25により低速回転駆動さ
れ、ドラム21内の衣類を持ち上げそして落下させて洗
濯を行う。洗濯行程終了後、洗濯水を排水し所定回数の
すすぎを行いすすぎ行程が終了する。
【0022】脱水行程ではドラム21はモータ25によ
り高速回転駆動され衣類の遠心脱水を行う。脱水起動時
の共振状態(200rpm〜300rpm)では振動振
幅は非常に大きくなり、通常では約20mmの振幅で振
動する。脱水の通常回転(800〜1400rpm)状
態では振動振幅は5mm以下となる。
【0023】本実施例の防振ダンパーでは共振状態時、
第1のピストン33が水槽20の振動とともに動き、第
1の摺動部材32とシリンダー31との間で大きな緩衝
力が発生し、共振時に過度に振動振幅が大きくなるのを
防ぐことができる。この時の本実施例の防振ダンパーに
作用するフリクション荷重とピストンのストロークとの
関係は図5の通りとなる。この図5によりさらに説明す
ると、第2のピストン34には第2の摺動部材36を設
けているため、共振時の振動振幅の大きい場合において
その緩衝力は第1と第2のピストンの発生する緩衝力の
和となり、共振時の振動を一層低減することができる。
さらに、共振時の振動振幅の大きい場合に第1のピスト
ン33が第2のピストン34に衝突するが、第2のピス
トン34にも所定の緩衝力を持たせているためその衝突
スピードを小さくでき、衝突時の騒音を低減できるもの
である。
【0024】また、脱水定常時の所定ドラム脱水回転数
に達した時、水槽の振動振幅はおおよそ5mm以下とな
る。したがって、本実施例の防振ダンパーによれば、第
1のピストン33はシリンダー31とともに振動し、シ
リンダー31と第2のピストン34に設けた第2の摺動
部材36が摺動し所定の弱い緩衝力となり、防振ダンパ
ーを介して床面に伝わる振動を大きく低減することが可
能となる。この時の本実施例の防振ダンパーに作用する
フリクション荷重とピストンのストロークとの関係は図
6の通りとなる。
【0025】次に、第二の発明に関する一実施例につい
て説明する。
【0026】図7において、第一の発明の実施例と同一
構成のものについては同一番号を付し詳細な説明は省略
する。41は第1のピストン33に設けた第1のピスト
ン33の両側の空気を導通する導通路である。
【0027】本実施例における動作を説明する。
【0028】所定脱水回転時に水槽20の振動振幅が第
2のピストン34が自由に動く所定の範囲(遊び代L)
以内に納まるとき、第2のピストン34は防振ダンパー
30のシリンダー31内の空気を圧縮し空気バネの現象
が生じる。このため、所定脱水回転時に床面に伝わる振
動の低減には限度が存在する。本実施例では導通路41
を設けたているため、この空気バネ現象をなくすことが
でき、防振ダンパー30を介して床面に伝わる振動をよ
り一層低減することができるものである。
【0029】図8は第二の発明に関する他の実施例を示
しており、第1のピストン33の中心孔をピストンロッ
ド35より大きく形成して、両者間に第1のピストン3
3の両側の空気を導通する導通路41aを形成したもの
である。本実施例においても前記実施例と同様に、導通
路41aにより空気バネ現象をなくすことができ、防振
ダンパー30を介して床面に伝わる振動をより一層低減
することができるものである。
【0030】次に、第三の発明に関する一実施例につい
て説明する。
【0031】図9において、第一および第二の発明の実
施例と同一構成のものについては同一番号を付し詳細な
説明は省略する。51は第1のピストン33の軸方向両
端面部をそれぞれ第2のピストン34に向けて突出させ
るようにして設けた線接触用の環状突部である。52は
各第2のピストン34の第1のピストン33との対向面
部に前記環状突部51と半径方向位置を異ならせて第1
のピストン33に向けて突出させるようにして設けた線
接触用の環状突部である。
【0032】本実施例における動作を説明する。
【0033】共振時の振動振幅の大きい場合には、第1
のピストン33が第2のピストン34に頻繁に衝突する
が、本実施例においては、両ピストン33、34が環状
突部51、52により半径方向に異なった位置において
線接触するので、両ピストン33、34の衝突の際の衝
撃音を小さく抑えることができる。
【0034】さらに、本実施例においては、所定脱水回
転時に水槽20の振動振幅が第2のピストン34が自由
に動く所定の範囲(遊び代L)以内に納まるとき、図8
に示す実施例と同様に、導通路41aにより空気バネ現
象をなくすことができ、防振ダンパー30を介して床面
に伝わる振動をより一層低減することができるものであ
る。
【0035】なお、本発明は前記各実施例に限定される
ものではなく、必要に応じて変更することができる。例
えば、第2のピストン34の外周面に設けた第2の摺動
部材36の内側にOリングを設けて、第2の摺動部材3
6をシリンダ31側に付勢するようにしてもよい。
【0036】
【発明の効果】以上のように本発明のドラム式洗濯機
は、第1のピストンと第2のピストンを設け振動を伝達
しない所定の遊び代を有する防振ダンパーを備えたもの
であり、脱水回転開始時の所定の範囲以上の大きな共振
振動においては、第1のピストンと第2のピストンがと
もに動き大きな緩衝力を発生し、過大な共振振幅を防ぐ
ことが可能となる。所定脱水回転時などのように水槽の
振動振幅が第2のピストンが自由に動く所定の範囲以内
に納まるときは、第2のピストンは所定の極小さい緩衝
力を発生するだけであり、本防振ダンパーを介して本体
あるいは床面に伝わる振動を大きく低減できる。また、
第2のピストンには第2の摺動部材を設けているため、
共振時の振動振幅の大きい場合において、その緩衝力は
第1と第2のピストンの発生する緩衝力の和となり共振
時の振動を一層低減することができ、さらに、共振時の
振動振幅の大きい場合に第1のピストンが第2のピスト
ンに衝突するが、第2のピストンにも所定の緩衝力を持
たせているためその衝突スピードを小さくでき、衝突時
の騒音を低減できるものである。
【0037】さらに、本発明のドラム式洗濯機は、第1
のピストンには第1のピストンの両側の空気を導通する
導通路を設けた防振ダンパーを備えることにより、所定
脱水回転時などのように水槽の振動振幅が第2のピスト
ンが自由に動く所定の範囲以内に納まるときの空気バネ
の現象をなくすことができ、より一層床面に伝わる振動
を低減することができるものである。
【0038】また、本発明のドラム式洗濯機は、第1の
ピストンと第2のピストンとを線接触する形状に形成す
ることにより、共振時の振動振幅の大きい場合に第1の
ピストンが第2のピストンに頻繁に衝突した場合におい
ても、両ピストンの衝撃音をさらに小さく抑えることが
できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるドラム式洗濯機の側
断面図
【図2】同ドラム式洗濯機の正面断面図
【図3】同ドラム式洗濯機の防振ダンパーの詳細断面図
【図4】同ドラム式洗濯機の防振ダンパーの要部詳細断
面図
【図5】共振時の振動振幅の大きい場合における防振ダ
ンパーのフリクション荷重とピストンのストロークとの
関係を示す特性図
【図6】所定脱水回転時における防振ダンパーのフリク
ション荷重とピストンのストロークとの関係を示す特性
【図7】本発明の他の一実施例におけるドラム式洗濯機
の防振ダンパーの要部詳細断面図
【図8】本発明のさらに他の一実施例におけるドラム式
洗濯機の防振ダンパーの要部詳細断面図
【図9】本発明のさらに他の一実施例におけるドラム式
洗濯機の防振ダンパーの要部詳細断面図
【図10】従来例におけるドラム式洗濯機を示した側断
面図
【図11】同ドラム式洗濯機の防振ダンパーの断面図
【符号の説明】
18 本体 20 水槽 22 ドラム 30 防振ダンパー 31 シリンダー 33 第1のピストン 34 第2のピストン 35 ピストンロッド 39 緩衝材 40 制御装置 41、41a 導通路 51、52 線接触用の環状突部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森 文正 東京都葛飾区堀切3丁目30番1号 株式会 社荒井製作所内 (72)発明者 小島 清次 東京都葛飾区堀切3丁目30番1号 株式会 社荒井製作所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗濯水を溜める水槽と、水槽を収容する
    本体と、水槽と本体との間に装備して水槽の振動を抑制
    する防振ダンパーとを備え、前記防振ダンパーは円筒形
    状のシリンダーと、シリンダー内を自由に摺動し所定の
    緩衝力を発生する第1の摺動部材を有する第1のピスト
    ンと、第1のピストンの両側には第1のピストンの動き
    を所定の範囲に制限する第2のピストンと、第2のピス
    トンの一端には振動を伝達するピストンロッドを有し、
    前記第2のピストンには所定の緩衝力を発生する第2の
    摺動部材を設けたドラム式洗濯機。
  2. 【請求項2】 洗濯水を溜める水槽と、水槽を収容する
    本体と、水槽と本体との間に装備して水槽の振動を抑制
    する防振ダンパーとを備え、前記防振ダンパーは円筒形
    状のシリンダーと、シリンダー内を自由に摺動し所定の
    緩衝力を発生する第1の摺動部材を有する第1のピスト
    ンと、第1のピストンの両側には第1のピストンの動き
    を所定の範囲に制限する第2のピストンと、第2のピス
    トンの一端には振動を伝達するピストンロッドを有し、
    前記第2のピストンには所定の緩衝力を発生する第2の
    摺動部材を設け、前記第1のピストンには第1のピスト
    ンの両側の空気を導通する導通路を設けたドラム式洗濯
    機。
  3. 【請求項3】 洗濯水を溜める水槽と、水槽を収容する
    本体と、水槽と本体との間に装備して水槽の振動を抑制
    する防振ダンパーとを備え、前記防振ダンパーは円筒形
    状のシリンダーと、シリンダー内を自由に摺動し所定の
    緩衝力を発生する第1の摺動部材を有する第1のピスト
    ンと、第1のピストンの両側には第1のピストンの動き
    を所定の範囲に制限する第2のピストンと、第2のピス
    トンの一端には振動を伝達するピストンロッドを有し、
    前記第2のピストンには所定の緩衝力を発生する第2の
    摺動部材を設け、前記第1のピストンと第2のピストン
    とを線接触状態で当接する形状に形成したドラム式洗濯
    機。
JP5124335A 1993-05-26 1993-05-26 ドラム式洗濯機 Expired - Fee Related JP2868688B2 (ja)

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