JP2000288288A - 脱水兼用洗濯機の防振装置 - Google Patents

脱水兼用洗濯機の防振装置

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JP2000288288A
JP2000288288A JP11094685A JP9468599A JP2000288288A JP 2000288288 A JP2000288288 A JP 2000288288A JP 11094685 A JP11094685 A JP 11094685A JP 9468599 A JP9468599 A JP 9468599A JP 2000288288 A JP2000288288 A JP 2000288288A
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JP
Japan
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spring
vibration
substantially inverted
inverted conical
washing machine
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Withdrawn
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JP11094685A
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English (en)
Inventor
Hideki Fuchigami
英己 渕上
Kenji Terai
謙治 寺井
Shinji Matsuoka
真二 松岡
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗濯兼脱水槽の外側に位置する外槽を弾性支
持する脱水兼用洗濯機の防振装置において、簡単な構造
で、耐久性に優れ、起動時に外槽などの振動共振点に対
応する回転数を通過するときの振動を低減し、騒音を低
減する。 【解決手段】 洗濯兼脱水槽の外側に位置して脱水時の
水を受ける外槽18を洗濯機本体の四隅からサスペンシ
ョン24により弾性支持する。各サスペンション24
は、吊り棒25の下部にばね支持板27を取付けるとと
もに吊り棒25にばね抑え26を挿通し、ばね支持板2
7とばね抑え26との間に圧縮コイルばね28を介装し
て構成する。ばね抑え26は吊り棒25の挿通部より略
逆円錐状とし、圧縮コイルばね28をこの略逆円錐状の
テーパ部26aで支持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗濯兼脱水槽の外
側に位置する外槽を弾性支持する脱水兼用洗濯機の防振
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の防振装置を備えた脱水兼
用洗濯機は図7に示すように構成していた。以下、その
構成について説明する。
【0003】図に示すように、外槽1は、脱水時の水を
受けるもので、内部に洗濯兼脱水槽2を回転自在に配設
している。外槽1の下部には、モータ3とベルトで連結
されている減速機4を固着している。減速機4の駆動軸
は二重構造になっており、外側の軸には洗濯兼脱水槽2
を固定し、内側の軸には洗濯兼脱水槽2の内底部に回転
自在に配設した撹拌翼5を固定している。また、外槽1
は、洗濯機本体6の四隅から外槽1に一体に設けた支持
片7を介してサスペンション8により防振支持されてい
る。
【0004】サスペンション8は、図8に示すように構
成しており、支持片7は、外槽1の低部外周面に設け、
サスペンション8を支持する。支持片7の下面は、球面
状の受面9となっている。サスペンション8を構成する
吊り棒10は、この受面9に形成した透孔11を挿通し
て下方に突出している。吊り棒10の下端部にばね受け
12を設けており、このばね受け12の上に圧縮コイル
ばね13を載置し、さらにこの上にダンパ14を載置支
持している。
【0005】ダンパ14は、上部外周にフランジ15a
を有するシリンダ部15と、上端部に径大な受け部16
aを有するピストン部16とから構成している。シリン
ダ部15の内周面のうち下半部に、底部に向かって径小
となるテーパ部15bを形成している。他方、ピストン
部16の下半部も、シリンダ部15のテーパ部15bに
対応してテーパ部16bを形成している。また、テーパ
部15b内には、図9に示すような円板状のダンパ部材
17を複数枚積み重ねて収納している。
【0006】このダンパ部材17は、フェルトなどの軟
質材により形成したもので、この外径寸法はシリンダ部
15上部の内径寸法よりも若干小さく、かつテーパ部1
5bの最小内径寸法よりも大きく設定している。またダ
ンパ部材17には、潤滑剤として潤滑油を含浸してい
る。
【0007】ダンパ14は吊り棒10の下方部に上下動
可能に貫挿されていて、シリンダ部15のフランジ15
aを圧縮コイルばね13上に載置支持している。また同
時に、ピストン部16の受け部16aによって外槽1を
支持している。このとき、シリンダ部15内に設けたダ
ンパ部材17は、径小なテーパ部15b内への挿入によ
って縮径して吊り棒10を締め付けるように作用してい
る。
【0008】また同時に、ピストン部16を介して受け
る外槽1、洗濯兼脱水槽2およびモータ3などの重量に
より圧縮されて、吊り棒10を締め付けるように作用し
ている。つまりダンパ部材17は、吊り棒10に対して
摩擦摺接するものである。
【0009】以上のような構成で、給水、洗濯、排水、
遠心脱水を自動的に行う。一般に、脱水兼用洗濯機にお
いては、洗濯行程を終了して洗濯兼脱水槽2を回転させ
る脱水行程に入るときに、洗濯物である衣類に片寄りが
生じており、これが原因して洗濯兼脱水槽2と外槽1に
大きな振動が発生する。この振動は、特に起動時に外槽
1などの振動共振点に対応する回転数を通過するときに
最大となる。この共振による振動を抑えるために、ダン
パ14の上下動をダンパ力として利用している。
【0010】つまり、ダンパ14の上下動によってダン
パ部材17と吊り棒10との間に摩擦力が作用して、こ
れがダンパ力となって前述した振動を減衰させることが
できる。また、このダンパ部材17は洗濯物量が多けれ
ば多いほど強く圧縮され、吊り棒10への圧接力は大き
くなるため、より大きなダンパ力を得ることができ、振
動の減衰量も大きくなる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な従来の構成では、構造が複雑となり部品点数も多く、
またこのような構成では、使用していくうちに、ダンパ
部材17の吊り棒10との摺動面が摩耗した際、ダンパ
14がダンパ部材17を圧縮しても発生するダンパ力に
も限界があり、外槽1の振動を抑えることができないと
いう問題を有していた。
【0012】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、簡単な構造で、耐久性に優れ、起動時に外槽などの
振動共振点に対応する回転数を通過するときの振動を低
減し、騒音を低減することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、洗濯兼脱水槽の外側に位置して脱水時の水
を受ける外槽を洗濯機本体の四隅からサスペンションに
より弾性支持し、各サスペンションは、吊り棒の下部に
ばね支持板を取付けるとともに吊り棒にばね抑えを挿通
し、ばね支持板とばね抑えとの間に圧縮コイルばねを介
装して構成し、ばね抑えは吊り棒の挿通部より略逆円錐
状とし、圧縮コイルばねをこの略逆円錐状のテーパ部で
支持したものである。
【0014】これにより、簡単な構造で、耐久性に優れ
た、起動時に外槽などの振動共振点に対応する回転数を
通過するときの振動を低減し、騒音を低減することがで
きる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、洗濯兼脱水槽の外側に位置して脱水時の水を受ける
外槽と、この外槽を洗濯機本体の四隅から弾性支持する
サスペンションとを備え、前記各サスペンションは、吊
り棒と、この吊り棒の下部に取付けたばね支持板と、前
記吊り棒に挿通したばね抑えと、前記ばね支持板とばね
抑えとの間に介装した圧縮コイルばねとで構成し、前記
ばね抑えは吊り棒の挿通部より略逆円錐状とし、前記圧
縮コイルばねをこの略逆円錐状のテーパ部で支持したも
のであり、脱水起動時、外槽などの振動共振点に対応す
る回転数を通過するとき、コイルばねがたわむととも
に、ばね抑えが吊り棒を締め付ける力が発生し、洗濯物
が多いアンバランスが大きく振動が大きい場合は、大き
な締め付け力による減衰効果が発生し、洗濯物の量が少
ない軽負荷時には、必要なだけの締め付け力を発生し、
簡単な構造で、耐久性に優れ、起動時に外槽などの振動
共振点に対応する回転数を通過するときの振動を低減
し、騒音を低減することができる。
【0016】請求項2に記載の発明は、上記請求項1に
記載の発明において、ばね抑えは、吊り棒の挿通部より
略逆円錐状とし、吊り棒の挿通部にフッ素系樹脂面を設
けたものであり、脱水起動時、外槽などの振動共振点に
対応する回転数を通過するとき、コイルばねがたわむと
ともに、ばね抑えが吊り棒を締め付ける力が発生し、洗
濯物が多いアンバランスが大きく振動が大きい場合は、
大きな締め付け力による減衰効果が発生し、洗濯物の量
が少ない軽負荷時には、必要なだけの締め付け力を発生
し、簡単な構造で、耐久性に優れ、起動時に外槽などの
振動共振点に対応する回転数を通過するときの振動を低
減し、騒音を低減することができる。
【0017】請求項3に記載の発明は、上記請求項1ま
たは2に記載の発明において、ばね抑えは、吊り棒の挿
通部より略逆円錐状とし、圧縮コイルばねをこの略逆円
錐状のテーパ部で支持し、この略逆円錐状のテーパ部に
フッ素系樹脂面を設けたものであり、脱水起動時、外槽
などの振動共振点に対応する回転数を通過するとき、コ
イルばねがたわむとともに、ばね抑えが吊り棒を締め付
ける力が発生し、洗濯物が多いアンバランスが大きく振
動が大きい場合は、大きな締め付け力による減衰効果が
発生し、洗濯物の量が少ない軽負荷時には、必要なだけ
の締め付け力を発生し、簡単な構造で、耐久性に優れ、
起動時に外槽などの振動共振点に対応する回転数を通過
するときの振動を低減し、騒音を低減することができ
る。
【0018】請求項4に記載の発明は、上記請求項1〜
3に記載の発明において、ばね抑えは、吊り棒の挿通部
より略逆円錐状とし、テーパ面には少なくとも1箇所以
上のスリットを設け、圧縮コイルばねをこの略逆円錐状
のテーパ部で支持したものであり、脱水起動時、外槽な
どの振動共振点に対応する回転数を通過するとき、コイ
ルばねがたわむとともに、ばね抑えが吊り棒を締め付け
る力が発生し、洗濯物が多いアンバランスが大きく振動
が大きい場合は、大きな締め付け力による減衰効果が発
生し、洗濯物の量が少ない軽負荷時には、必要なだけの
締め付け力を発生し、簡単な構造で、耐久性に優れ、起
動時に外槽などの振動共振点に対応する回転数を通過す
るときの振動を低減し、騒音を低減することができる。
【0019】請求項5に記載の発明は、上記請求項1〜
4に記載の発明において、ばね抑えは、吊り棒の挿通部
より略逆円錐状とし、少なくとも2種類以上のテーパを
設け、圧縮コイルばねをこの略逆円錐状のテーパ部で支
持したものであり、脱水起動時、外槽などの振動共振点
に対応する回転数を通過するとき、コイルばねがたわむ
とともに、ばね抑えが吊り棒を締め付ける力が発生し、
洗濯物が多いアンバランスが大きく振動が大きい場合
は、大きな締め付け力による減衰効果が発生し、洗濯物
の量が少ない軽負荷時には、必要なだけの締め付け力を
発生し、簡単な構造で、耐久性に優れ、起動時に外槽な
どの振動共振点に対応する回転数を通過するときの振動
を低減し、騒音を低減することができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しながら説明する。
【0021】(実施例1)図2に示すように、外槽18
は、洗濯兼脱水槽19の外側に位置して脱水時の水を受
けるものである。外槽18の下部には、モータ20とベ
ルトで連結した減速機21を固着している。減速機21
の駆動軸は二重構造になっており、外側の軸には洗濯兼
脱水槽19を固定し、内側の軸には洗濯兼脱水槽19内
底部に回転自在に設けた撹拌翼22を固定している。ま
た、外槽18は、洗濯機本体23の四隅からサスペンシ
ョン24を介して防振支持されている。
【0022】サスペンション24は、図1に示すような
構成となっている。吊り棒25は、洗濯機本体23から
外槽18に設けた支持片18aを介して設けている。吊
り棒25の低部で、支持片18aの下部にはばね抑え2
6を設けている。ばね支持板27は吊り棒25の低部に
設け、このばね支持板27とばね抑え26との間に圧縮
コイルばね28を介装している。このばね抑え26は、
圧縮コイルばね28の支持部において、略逆円錐状と
し、テーパ部26aで圧縮コイルばね28を支持してい
る。
【0023】上記構成において動作を説明する。洗濯行
程を終了して脱水行程に入ると、従来例でも説明してい
るように、外槽18と洗濯兼脱水槽19は激しく振動す
る。本実施例では、この脱水行程の起動時、外槽18な
どの振動共振点に対応する回転数を通過するときの振動
をサスペンション24で吸収しつつ、脱水時での騒音を
低く抑えるものである。
【0024】脱水行程に入って洗濯兼脱水槽19が回転
を始めて振動共振点に対応する回転数を通過するまで
は、衣類のアンバランスが大きい場合、洗濯兼脱水槽1
9の振れ回り運動によって、外槽18も大きく振動す
る。これにより、圧縮コイルばね28も圧縮と伸びを繰
り返し、これにより圧縮コイルばね28がばね抑え26
を略上部へ圧縮する力が働き、これが略逆円錐状のテー
パ部26aにより吊り棒25を圧縮する力に変わり減衰
力が発生する。
【0025】洗濯物の量が少なく、またはアンバランス
が小さい場合はこの減衰力が小さく、定常時では騒音を
低減することができる。また洗濯物が多く、またはアン
バランスが大きい場合は、ばね抑え26を圧縮する力が
大きく、大きな減衰力を発生することができ、共振時の
振動を低減し、騒音を低減することができる。
【0026】(実施例2)図3に示すように、ばね抑え
29は、吊り棒25を挿通し、圧縮コイルばね28の支
持部において、略逆円錐状とし、テーパ部29aで圧縮
コイルばね28を支持している。ばね抑え29の吊り棒
25の挿通部にはフッ素系樹脂(PTFE)29bの処
理を行っている。他の構成は上記実施例1と同じであ
る。
【0027】上記構成において動作を説明する。洗濯行
程を終了して脱水行程に入ると、従来例でも説明してい
るように、外槽18と洗濯兼脱水槽19は激しく振動す
る。本実施例では、この脱水行程の起動時、外槽などの
振動共振点に対応する回転数を通過するときの振動をサ
スペンション24で吸収しつつ、耐久性に優れ、脱水時
での騒音を低く抑えるものである。
【0028】脱水行程に入って洗濯兼脱水槽19が回転
を始めて振動共振点に対応する回転数を通過するまで
は、衣類のアンバランスが大きい場合、洗濯兼脱水槽1
9の振れ回り運動によって、外槽18も大きく振動す
る。これにより、圧縮コイルばね28も圧縮と伸びを繰
り返し、これにより圧縮コイルばね28がばね抑え29
を略上部へ圧縮する力が働き、これが略逆円錐状のテー
パ部29aにより吊り棒25を圧縮する力に変わり減衰
力が発生する。
【0029】洗濯物の量が少なく、またはアンバランス
が小さい場合はこの減衰力が小さく、定常時では騒音を
低減することができる。また洗濯物が多く、またはアン
バランスが大きい場合は、ばね抑え29を圧縮する力が
大きく、大きな減衰力を発生することができ、共振時の
振動を低減し、騒音を低減することができる。
【0030】また、このような摺動を繰り返しても、ば
ね抑え29にフッ素系樹脂29b面を形成しているため
摩耗が少なく、耐久性に優れる。
【0031】(実施例3)図4に示すように、ばね抑え
30は、吊り棒25を挿通し、圧縮コイルばね28の支
持部において、略逆円錐状とし、テーパ部30aで圧縮
コイルばね28を支持している。ばね抑え30のテーパ
部30aにはフッ素系樹脂30bの処理を行っている。
他の構成は上記実施例1または実施例2と同じである。
【0032】上記構成において動作を説明する。洗濯行
程を終了して脱水行程に入ると、従来例でも説明してい
るように、外槽18と洗濯兼脱水槽19は激しく振動す
る。本実施例では、この脱水行程の起動時、外槽などの
振動共振点に対応する回転数を通過するときの振動をサ
スペンション24で吸収しつつ、耐久性に優れ、脱水時
での騒音を低く抑えるものである。
【0033】脱水行程に入って洗濯兼脱水槽19が回転
を始めて振動共振点に対応する回転数を通過するまで
は、衣類のアンバランスが大きい場合、洗濯兼脱水槽1
9の振れ回り運動によって、外槽18も大きく振動す
る。これにより、圧縮コイルばね28も圧縮と伸びを繰
り返し、これにより圧縮コイルばね28がばね抑え30
を略上部へ圧縮する力が働き、これが略逆円錐状のテー
パ部30aにより吊り棒25を圧縮する力に変わり減衰
力が発生する。
【0034】洗濯物の量が少なく、またはアンバランス
が小さい場合はこの減衰力が小さく、定常時では騒音を
低減することができる。また洗濯物が多く、またはアン
バランスが大きい場合は、ばね抑え30を圧縮する力が
大きく、大きな減衰力を発生することができ、共振時の
振動を低減し、騒音を低減することができる。
【0035】また、このような摺動を繰り返しても、ば
ね抑え30にフッ素系樹脂30b面を形成しているため
摩耗が少なく耐久性に優れる。
【0036】(実施例4)図5に示すように、ばね抑え
31は、圧縮コイルばね28(図1参照)の支持部にお
いて、略逆円錐状とし、テーパ部31aで圧縮コイルば
ね28を支持している。また、ばね抑え31のテーパ部
31aには略垂直方向にスリット32を設けている。他
の構成は上記実施例1〜3と同じである。
【0037】上記構成において動作を説明する。洗濯行
程を終了して脱水行程に入ると、従来例でも説明してい
るように、外槽18と洗濯兼脱水槽19は激しく振動す
る。本実施例では、この脱水行程の起動時、外槽などの
振動共振点に対応する回転数を通過するときの振動をサ
スペンション24で吸収しつつ、耐久性に優れ、脱水時
での騒音を低く抑えるものである。
【0038】脱水行程に入って洗濯兼脱水槽19が回転
を始めて振動共振点に対応する回転数を通過するまで
は、衣類のアンバランスが大きい場合、洗濯兼脱水槽1
9の振れ回り運動によって、外槽18も大きく振動す
る。これにより、圧縮コイルばね28も圧縮と伸びを繰
り返し、これにより圧縮コイルばね28がばね抑え31
を略上部へ圧縮する力が働き、これが略逆円錐状のテー
パ部31aとスリット32により吊り棒25を圧縮する
力に変わり減衰力が発生する。
【0039】洗濯物の量が少なく、またはアンバランス
が小さい場合はこの減衰力が小さく、定常時では騒音を
低減することができる。また洗濯物が多く、またはアン
バランスが大きい場合は、ばね抑え31を圧縮する力が
大きく、更に大きな減衰力を発生することができ、共振
時の振動を低減し、騒音を低減することができる。
【0040】なお、本実施例では、ばね抑え31のテー
パ部31aにスリット32を1箇所設けているが、2箇
所以上設けてもよい。
【0041】(実施例5)図6に示すように、ばね抑え
33は、圧縮コイルばね28の支持部において、略逆円
錐状とし、テーパ部で圧縮コイルばね28を支持してい
る。ばね抑え33のテーパ部は、第1のテーパ34と第
2のテーパ35とで構成している。他の構成は上記実施
例1〜4と同じである。
【0042】上記構成において動作を説明する。洗濯行
程を終了して脱水行程に入ると、従来例でも説明してい
るように、外槽18と洗濯兼脱水槽19は激しく振動す
る。本実施例では、この脱水行程の起動時、外槽などの
振動共振点に対応する回転数を通過するときの振動をサ
スペンション24で吸収しつつ、耐久性に優れ、脱水時
での騒音を低く抑えるものである。
【0043】脱水行程に入って洗濯兼脱水槽19が回転
を始めて振動共振点に対応する回転数を通過するまで
は、衣類のアンバランスが大きい場合、洗濯兼脱水槽1
9の振れ回り運動によって、外槽18も大きく振動す
る。これにより、圧縮コイルばね28も圧縮と伸びを繰
り返し、これにより圧縮コイルばね28がばね抑え33
を略上部へ圧縮する力が働き、これが略逆円錐状のテー
パにより吊り棒25を圧縮する力に変わり減衰力が発生
する。
【0044】洗濯物の量が少なく、またはアンバランス
が小さい場合は第1のテーパ34で支持しているためこ
の減衰力が小さく、定常時では騒音を低減することがで
きる。また、洗濯物が多く、またはアンバランスが大き
い場合、第2のテーパ35で支持するため、ばね抑え3
3を圧縮する力が大きく、更に大きな減衰力を発生する
ことができ、共振時の振動を低減し、騒音を低減するこ
とができる。
【0045】なお、本実施例では、ばね抑え33のテー
パ部を第1のテーパ34と第2のテーパ35の2種類で
構成しているが、3種類以上のテーパで構成してもよ
い。
【0046】
【発明の効果】以上のように本発明の請求項1に記載の
発明によれば、洗濯兼脱水槽の外側に位置して脱水時の
水を受ける外槽と、この外槽を洗濯機本体の四隅から弾
性支持するサスペンションとを備え、前記各サスペンシ
ョンは、吊り棒と、この吊り棒の下部に取付けたばね支
持板と、前記吊り棒に挿通したばね抑えと、前記ばね支
持板とばね抑えとの間に介装した圧縮コイルばねとで構
成し、前記ばね抑えは吊り棒の挿通部より略逆円錐状と
し、前記圧縮コイルばねをこの略逆円錐状のテーパ部で
支持したから、脱水起動時、外槽などの振動共振点に対
応する回転数を通過するとき、コイルばねがたわむとと
もに、ばね抑えが吊り棒を締め付ける力が発生し、洗濯
物が多いアンバランスが大きく振動が大きい場合は、大
きな締め付け力による減衰効果が発生し、洗濯物の量が
少ない軽負荷時には、必要なだけの締め付け力を発生
し、簡単な構造で、耐久性に優れ、起動時に外槽などの
振動共振点に対応する回転数を通過するときの振動を低
減し、騒音を低減することができる。
【0047】また、請求項2に記載の発明によれば、ば
ね抑えは、吊り棒の挿通部より略逆円錐状とし、吊り棒
の挿通部にフッ素系樹脂面を設けたから、脱水起動時、
外槽などの振動共振点に対応する回転数を通過すると
き、コイルばねがたわむとともに、ばね抑えが吊り棒を
締め付ける力が発生し、洗濯物が多いアンバランスが大
きく振動が大きい場合は、大きな締め付け力による減衰
効果が発生し、洗濯物の量が少ない軽負荷時には、必要
なだけの締め付け力を発生し、簡単な構造で、耐久性に
優れ、起動時に外槽などの振動共振点に対応する回転数
を通過するときの振動を低減し、騒音を低減することが
できる。
【0048】また、請求項3に記載の発明によれば、ば
ね抑えは、吊り棒の挿通部より略逆円錐状とし、圧縮コ
イルばねをこの略逆円錐状のテーパ部で支持し、この略
逆円錐状のテーパ部にフッ素系樹脂面を設けたから、脱
水起動時、外槽などの振動共振点に対応する回転数を通
過するとき、コイルばねがたわむとともに、ばね抑えが
吊り棒を締め付ける力が発生し、洗濯物が多いアンバラ
ンスが大きく振動が大きい場合は、大きな締め付け力に
よる減衰効果が発生し、洗濯物の量が少ない軽負荷時に
は、必要なだけの締め付け力を発生し、簡単な構造で、
耐久性に優れ、起動時に外槽などの振動共振点に対応す
る回転数を通過するときの振動を低減し、騒音を低減す
ることができる。
【0049】また、請求項4に記載の発明によれば、ば
ね抑えは、吊り棒の挿通部より略逆円錐状とし、テーパ
面には少なくとも1箇所以上のスリットを設け、圧縮コ
イルばねをこの略逆円錐状のテーパ部で支持したから、
脱水起動時、外槽などの振動共振点に対応する回転数を
通過するとき、コイルばねがたわむとともに、ばね抑え
が吊り棒を締め付ける力が発生し、洗濯物が多いアンバ
ランスが大きく振動が大きい場合は、大きな締め付け力
による減衰効果が発生し、洗濯物の量が少ない軽負荷時
には、必要なだけの締め付け力を発生し、簡単な構造
で、耐久性に優れ、起動時に外槽などの振動共振点に対
応する回転数を通過するときの振動を低減し、騒音を低
減することができる。
【0050】また、請求項5に記載の発明によれば、ば
ね抑えは、吊り棒の挿通部より略逆円錐状とし、少なく
とも2種類以上のテーパを設け、圧縮コイルばねをこの
略逆円錐状のテーパ部で支持したから、脱水起動時、外
槽などの振動共振点に対応する回転数を通過するとき、
コイルばねがたわむとともに、ばね抑えが吊り棒を締め
付ける力が発生し、洗濯物が多いアンバランスが大きく
振動が大きい場合は、大きな締め付け力による減衰効果
が発生し、洗濯物の量が少ない軽負荷時には、必要なだ
けの締め付け力を発生し、簡単な構造で、耐久性に優
れ、起動時に外槽などの振動共振点に対応する回転数を
通過するときの振動を低減し、騒音を低減することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の脱水兼用洗濯機の防振
装置の要部断面図
【図2】同防振装置を備えた脱水兼用洗濯機の断面図
【図3】本発明の第2の実施例の脱水兼用洗濯機の防振
装置の要部断面図
【図4】本発明の第3の実施例の脱水兼用洗濯機の防振
装置の要部断面図
【図5】本発明の第4の実施例の脱水兼用洗濯機の防振
装置のばね抑えの斜視図
【図6】本発明の第5の実施例の脱水兼用洗濯機の防振
装置の要部断面図
【図7】従来の防振装置を備えた脱水兼用洗濯機の断面
【図8】同脱水兼用洗濯機の防振装置の要部拡大断面図
【図9】同脱水兼用洗濯機の防振装置のダンパ部材の拡
大斜視図
【符号の説明】
18 外槽 19 洗濯兼脱水槽 23 洗濯機本体 24 サスペンション 25 吊り棒 26 ばね抑え 26a テーパ部 27 ばね支持板 28 圧縮コイルばね
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松岡 真二 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3B155 AA06 BA03 BA04 CB06 DA03 DA04 DB12 DD02 DD04 DD05 MA01 MA02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗濯兼脱水槽の外側に位置して脱水時の
    水を受ける外槽と、この外槽を洗濯機本体の四隅から弾
    性支持するサスペンションとを備え、前記各サスペンシ
    ョンは、吊り棒と、この吊り棒の下部に取付けたばね支
    持板と、前記吊り棒に挿通したばね抑えと、前記ばね支
    持板とばね抑えとの間に介装した圧縮コイルばねとで構
    成し、前記ばね抑えは吊り棒の挿通部より略逆円錐状と
    し、前記圧縮コイルばねをこの略逆円錐状のテーパ部で
    支持した脱水兼用洗濯機の防振装置。
  2. 【請求項2】 ばね抑えは、吊り棒の挿通部より略逆円
    錐状とし、吊り棒の挿通部にフッ素系樹脂面を設けた請
    求項1記載の脱水兼用洗濯機の防振装置。
  3. 【請求項3】 ばね抑えは、吊り棒の挿通部より略逆円
    錐状とし、圧縮コイルばねをこの略逆円錐状のテーパ部
    で支持し、この略逆円錐状のテーパ部にフッ素系樹脂面
    を設けた請求項1または2記載の脱水兼用洗濯機の防振
    装置。
  4. 【請求項4】 ばね抑えは、吊り棒の挿通部より略逆円
    錐状とし、テーパ面には少なくとも1箇所以上のスリッ
    トを設け、圧縮コイルばねをこの略逆円錐状のテーパ部
    で支持した請求項1〜3のいずれか1項に記載の脱水兼
    用洗濯機の防振装置。
  5. 【請求項5】 ばね抑えは、吊り棒の挿通部より略逆円
    錐状とし、少なくとも2種類以上のテーパを設け、圧縮
    コイルばねをこの略逆円錐状のテーパ部で支持した請求
    項1〜4のいずれか1項に記載の脱水兼用洗濯機の防振
    装置。
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US9797081B2 (en) 2010-04-13 2017-10-24 Whirlpool Corporation Laundry treating appliance suspension system

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