JP2963778B2 - ドラム式洗濯機 - Google Patents
ドラム式洗濯機Info
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- JP2963778B2 JP2963778B2 JP3029365A JP2936591A JP2963778B2 JP 2963778 B2 JP2963778 B2 JP 2963778B2 JP 3029365 A JP3029365 A JP 3029365A JP 2936591 A JP2936591 A JP 2936591A JP 2963778 B2 JP2963778 B2 JP 2963778B2
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- drum
- motor
- vibration
- washing machine
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- Main Body Construction Of Washing Machines And Laundry Dryers (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、水平の回転軸を備えた
ドラム式洗濯機の防振手段に関するものである。
ドラム式洗濯機の防振手段に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】水平の回転軸を備えたドラムの内側で洗
濯、脱水、乾燥を行うドラム式洗濯機は例えば図４と５
に示すような構造でドラムを支持している。
濯、脱水、乾燥を行うドラム式洗濯機は例えば図４と５
に示すような構造でドラムを支持している。
【０００３】すなわち、ドラム４を回転自由に収装した
洗濯受槽２を床面１０に載置したケース１の内側にコイ
ルスプリング３で吊り下げる一方、ケース１の下部に一
端を連結したダンパ１１でドラム４を下方から支持して
いる。
洗濯受槽２を床面１０に載置したケース１の内側にコイ
ルスプリング３で吊り下げる一方、ケース１の下部に一
端を連結したダンパ１１でドラム４を下方から支持して
いる。
【０００４】これは、脱水時に洗濯物がドラム４の内周
に均一に押し付けられず、ドラムの回転がアンバランス
になった時などに洗濯受槽２が振動するのを防止するた
めである。
に均一に押し付けられず、ドラムの回転がアンバランス
になった時などに洗濯受槽２が振動するのを防止するた
めである。
【０００５】また、ドラム４を回転駆動するモータ７は
洗濯受槽２の下部にブラケット５を介して取り付けら
れ、プーリ８、ベルト９及びプーリ６を介してドラム４
に回転力を伝達するようになっている。
洗濯受槽２の下部にブラケット５を介して取り付けら
れ、プーリ８、ベルト９及びプーリ６を介してドラム４
に回転力を伝達するようになっている。
【０００６】
【発明の課題】この場合のドラム４の振動の吸収メカニ
ズムは図６のモデルに示される。また、このモデルから
求めた床面１０における振動伝達率は図７のグラフのよ
うになる。なお、グラフ中のＮ1は洗濯時のドラム４の
定常回転域、Ｎ2は共振周波数、Ｎ3は脱水時のドラム４
の定常回転域を示す。
ズムは図６のモデルに示される。また、このモデルから
求めた床面１０における振動伝達率は図７のグラフのよ
うになる。なお、グラフ中のＮ1は洗濯時のドラム４の
定常回転域、Ｎ2は共振周波数、Ｎ3は脱水時のドラム４
の定常回転域を示す。
【０００７】このグラフに明らかな通り、Ｎ1やＮ2付近
の低速回転域においてはダンパ１１の減衰効果で振動が
抑えられているが、Ｎ3付近の高速回転域では逆にダン
パ１１を使用することで振動伝達率が高くなるという問
題があった。
の低速回転域においてはダンパ１１の減衰効果で振動が
抑えられているが、Ｎ3付近の高速回転域では逆にダン
パ１１を使用することで振動伝達率が高くなるという問
題があった。
【０００８】しかしながら、一般のドラム式洗濯機にあ
っては共振点Ｎ2の付近での振動を抑制するためにダン
パ１１は不可欠であり、結果として高回転時の振動増加
をある程度覚悟する必要があった。あるいはダンパ１１
の減衰力を回転数に応じて変化させるなどの特別な機構
を備える必要があった。
っては共振点Ｎ2の付近での振動を抑制するためにダン
パ１１は不可欠であり、結果として高回転時の振動増加
をある程度覚悟する必要があった。あるいはダンパ１１
の減衰力を回転数に応じて変化させるなどの特別な機構
を備える必要があった。
【０００９】本発明は、以上の問題点に鑑みてなされた
もので、簡易な構成でドラム式洗濯機の脱水時の振動を
抑制することを目的とする。
もので、簡易な構成でドラム式洗濯機の脱水時の振動を
抑制することを目的とする。
【００１０】
【課題を達成するための手段】本発明は、ドラムを内側
に回転自由に収装した洗濯受槽をケースの内側へ、洗濯
受槽を吊り下げるスプリングと、ドラム共振点付近の低
速回転域の振動を減衰させるダンパにより支持するとと
もに、ドラムを回転駆動するモータをこの洗濯受槽に支
持したドラム式洗濯機において、モータを所定のばね定
数を備えたスプリングを介して洗濯受槽に支持して、脱
水時の定常回転域である高速回転域で発生する上記ダン
パに起因する振動をモータの振動で減衰させた。
に回転自由に収装した洗濯受槽をケースの内側へ、洗濯
受槽を吊り下げるスプリングと、ドラム共振点付近の低
速回転域の振動を減衰させるダンパにより支持するとと
もに、ドラムを回転駆動するモータをこの洗濯受槽に支
持したドラム式洗濯機において、モータを所定のばね定
数を備えたスプリングを介して洗濯受槽に支持して、脱
水時の定常回転域である高速回転域で発生する上記ダン
パに起因する振動をモータの振動で減衰させた。
【００１１】
【作用】モータのスプリングのばね定数を適切に設定す
ることにより、モータは脱水時の定常回転域におけるド
ラム及び洗濯受槽の振動に対して逆位相で振動し、ダイ
ナミックダンパとしてドラム及び洗濯受槽の振動を抑制
する。また、ドラム共振点付近の低速回転域の振動はダ
ンパにより減衰でき、脱水時の定常回転域である高速回
転域の振動はモータを支持するスプリングにより減衰で
きるので、モータのスプリングがダンパを補完して全体
的に振動を低減する。
ることにより、モータは脱水時の定常回転域におけるド
ラム及び洗濯受槽の振動に対して逆位相で振動し、ダイ
ナミックダンパとしてドラム及び洗濯受槽の振動を抑制
する。また、ドラム共振点付近の低速回転域の振動はダ
ンパにより減衰でき、脱水時の定常回転域である高速回
転域の振動はモータを支持するスプリングにより減衰で
きるので、モータのスプリングがダンパを補完して全体
的に振動を低減する。
【００１２】
【実施例】図１〜図３を用いて本発明の実施例を説明す
る。なお、前記従来例との同一構成部には同一番号を付
して説明を省略する。
る。なお、前記従来例との同一構成部には同一番号を付
して説明を省略する。
【００１３】図１及び図２に示すように、洗濯受槽２の
下端にブラケット２０を固設し、このブラケット２０に
よりプーリ８の回転軸８Ａを回転自由に支持する。
下端にブラケット２０を固設し、このブラケット２０に
よりプーリ８の回転軸８Ａを回転自由に支持する。
【００１４】また、プーリ８を回転駆動するモータ７を
上下４組ずつのコイルスプリング２１を介して洗濯受槽
２とブラケット２０に支持し、モータ７の回転軸とプー
リ８の回転軸８Ａとをフレキシブル回転継手２２を介し
て結合する。
上下４組ずつのコイルスプリング２１を介して洗濯受槽
２とブラケット２０に支持し、モータ７の回転軸とプー
リ８の回転軸８Ａとをフレキシブル回転継手２２を介し
て結合する。
【００１５】なお、コイルスプリング２１のばね定数と
モータ７の質量はコイルスプリング２１に支持されたモ
ータ７の固有振動数が脱水時の定常回転数における洗濯
受槽２の加振周波数と一致するように設定する。これに
よりモータ７を洗濯受槽２の振動に対抗するダイナミッ
クダンパとして利用する。その他の構成は前記従来例と
同一である。
モータ７の質量はコイルスプリング２１に支持されたモ
ータ７の固有振動数が脱水時の定常回転数における洗濯
受槽２の加振周波数と一致するように設定する。これに
よりモータ７を洗濯受槽２の振動に対抗するダイナミッ
クダンパとして利用する。その他の構成は前記従来例と
同一である。
【００１６】次に作用を説明する。
【００１７】洗濯機が脱水運転を開始し、ドラム４の回
転数が上昇するのに伴ない、ドラム４内の洗濯物による
アンバランスマスのためにドラム４が洗濯受槽２ととも
に振動しようとするが、図３のＮ1、Ｎ2付近の回転数で
はこれらの振動は前記従来例と同様にダンパ１１の減衰
力により吸収される。
転数が上昇するのに伴ない、ドラム４内の洗濯物による
アンバランスマスのためにドラム４が洗濯受槽２ととも
に振動しようとするが、図３のＮ1、Ｎ2付近の回転数で
はこれらの振動は前記従来例と同様にダンパ１１の減衰
力により吸収される。
【００１８】一方、回転数がある数値を越えて上昇する
と、ダンパ１１のために振動伝達率はダンパ１１のない
場合より大きくなり、その分振動も大きくなる。
と、ダンパ１１のために振動伝達率はダンパ１１のない
場合より大きくなり、その分振動も大きくなる。
【００１９】しかしながら、ドラム４の回転数が定常回
転域Ｎ3に達すると、コイルスプリング２１に支持され
たモータ７がドラム４の振動と逆位相で振動し、ドラム
４の振動がケース１に伝達されないようにする。この結
果、床面１０における振動伝達率は図３のように急激に
減少する。
転域Ｎ3に達すると、コイルスプリング２１に支持され
たモータ７がドラム４の振動と逆位相で振動し、ドラム
４の振動がケース１に伝達されないようにする。この結
果、床面１０における振動伝達率は図３のように急激に
減少する。
【００２０】こうして、脱水運転が定常回転に達した後
は洗濯機はほとんど振動せず、脱水運転は静かに行われ
る。
は洗濯機はほとんど振動せず、脱水運転は静かに行われ
る。
【００２１】
【発明の効果】以上のように本発明は、ドラム式洗濯機
のドラムを回転駆動するモータを所定のばね定数を備え
たスプリングを介して洗濯受槽に支持したので、脱水時
のドラムの定常回転域においてモータがドラムの振動を
打ち消すダイナミックダンパとして機能し、振動伝達率
を大幅に低下させる。このため、簡単な構造でドラム式
洗濯機の脱水時の振動や騒音を低減する効果がある。
のドラムを回転駆動するモータを所定のばね定数を備え
たスプリングを介して洗濯受槽に支持したので、脱水時
のドラムの定常回転域においてモータがドラムの振動を
打ち消すダイナミックダンパとして機能し、振動伝達率
を大幅に低下させる。このため、簡単な構造でドラム式
洗濯機の脱水時の振動や騒音を低減する効果がある。
【図１】本発明の実施例を示すドラム式洗濯機の垂直断
面図である。
面図である。
【図２】同じくドラム式洗濯機の垂直断面図である。
【図３】振動伝達率を示すグラフである。
【図４】従来例を示すドラム式洗濯機の垂直断面図であ
る。
る。
【図５】同じくドラム式洗濯機の垂直断面図である。
【図６】振動吸収モデルを示す説明図である。
【図７】振動伝達率を示すグラフである。
１ ケース ２ 洗濯受槽 ３，２１ コイルスプリング ４ ドラム ７ モータ １１ ダンパ
Claims (1)
- 【請求項１】 ドラムを内側に回転自由に収装した洗濯
受槽をケースの内側へ、洗濯受槽を吊り下げるスプリン
グと、ドラム共振点付近の低速回転域の振動を減衰させ
るダンパにより支持するとともに、ドラムを回転駆動す
るモータをこの洗濯受槽に支持したドラム式洗濯機にお
いて、モータを所定のばね定数を備えたスプリングを介
して洗濯受槽に支持して、脱水時の定常回転域である高
速回転域で発生する上記ダンパに起因する振動をモータ
の振動で減衰させたことを特徴とするドラム式洗濯機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3029365A JP2963778B2 (ja) | 1991-01-30 | 1991-01-30 | ドラム式洗濯機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3029365A JP2963778B2 (ja) | 1991-01-30 | 1991-01-30 | ドラム式洗濯機 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04244197A JPH04244197A (ja) | 1992-09-01 |
| JP2963778B2 true JP2963778B2 (ja) | 1999-10-18 |
Family
ID=12274148
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3029365A Expired - Fee Related JP2963778B2 (ja) | 1991-01-30 | 1991-01-30 | ドラム式洗濯機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2963778B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008113980A (ja) * | 2006-11-08 | 2008-05-22 | Hitachi Appliances Inc | ドラム式洗濯機 |
| JP2013072890A (ja) | 2011-09-26 | 2013-04-22 | Ricoh Co Ltd | 電子写真用キャリア芯材の再生方法、電子写真用キャリア芯材、及び電子写真用キャリア |
-
1991
- 1991-01-30 JP JP3029365A patent/JP2963778B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04244197A (ja) | 1992-09-01 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |