JPH08215475A - ダンパ装置および洗濯機 - Google Patents

ダンパ装置および洗濯機

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JPH08215475A
JPH08215475A JP7023966A JP2396695A JPH08215475A JP H08215475 A JPH08215475 A JP H08215475A JP 7023966 A JP7023966 A JP 7023966A JP 2396695 A JP2396695 A JP 2396695A JP H08215475 A JPH08215475 A JP H08215475A
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stopper
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piston
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Masahito Shindo
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 振幅の大きい場合から振幅の小さい場合にわ
たって、振動を吸収することができ、設置面への振動伝
達を抑えることができる。 【構成】 ダンパ装置により振動部の振動を吸収する洗
濯機において、ダンパ装置は、シリンダ2と、このシリ
ンダ内部を区割りするピストンと、このピストンに取付
けられたピストンロッド9とからなり、ピストンはシリ
ンダ2の軸方向に沿って摺動自在に配設された摺動体4
と、この摺動体4と遊嵌部6を有して嵌合するストッパ
ー3とからなり、区割りされたシリンダ内部の 2つの空
間を連通する連通孔であって、摺動体4とストッパー3
との嵌合時よりも非嵌合時においてより大きな断面積を
有する連通孔7を摺動体4またはストッパー3に備えて
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はダンパ装置およびそのダ
ンパ装置を有する洗濯機に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、洗濯と脱水を兼ねた備えた全自動
洗濯機は大容量化、静粛化の方向にあり、大容量であっ
ても設置面への振動伝達を極力抑えることのできる全自
動洗濯機が求められている。従来よりこのような洗濯機
は、洗濯槽を兼ねる脱水槽が 2または 4本のばねによっ
て外箱の上端部左右から懸垂支持されると同時に 2また
は 4本のダンパ装置によって外箱の底板と結合されてお
り、脱水運転時に洗濯物の偏りによって生じる振動が吸
収される構造となっている。このため、ダンパ装置が設
置面への振動伝達を抑える上で重要な役割を果たしてい
る。
【0003】従来のダンパ装置の構造を図10に示す。
ダンパ装置29は円筒状のシリンダ2の内部を区割りす
るピストン1がシリンダ2の軸方向に沿って摺動自在に
配設され、ピストン1は断面積が小さな連通孔を有し、
かつピストンロッド9と連結されている。このようなダ
ンパ装置は、例えば、以下のように作用する。脱水起動
時において脱水槽の回転数が上昇し、共振周波数を通過
するまでは水槽の変位振幅が大きく、シリンダ2とピス
トンロッド9との相対変位が大きくなる。このときピス
トンロッド9はピストン1とシリンダ2との摺動を行い
ながら上昇する。このときピストン1上方の空気が圧
縮、下方の空気が膨脹されることにより生じる空気圧差
と、この空気圧差によってピストン1に設けられた断面
積の小さな連通孔5を通じて空気が徐々に上方から下方
へ移動することで空気によるダンパ力がピストン1に作
用する。ピストンロッド9が上昇をやめ、反転して下降
を始めると、同様にピストン1とシリンダ2との摺動力
および空気によるダンパ力が働くこととなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、反転下
降時において、空気によるダンパ力は圧縮された上方の
空気と膨脹された下方の空気との空気圧差がほぼ 0とな
る振動中心付近までは作用しない。むしろ負のダンパ力
(反力)として作用する。このため、とくに振幅が大き
い場合にあっては、空気によるダンパ力が十分に作用し
ないという問題があった。
【0005】また、振幅が小さい場合にあっては、ピス
トン1とシリンダ2との摩擦による摺動力が作用する結
果、振動を十分吸収できないという問題があった。この
ため、振動の振幅が小さい場合に摩擦力を作用しないよ
うにするダンパは知られているが(実開平 5-44086号公
報、特開平 6-134178 号公報)、振幅の大きい場合から
振幅の小さい場合にわたって、振動を吸収することので
きるダンパは得られていない。
【0006】本発明は、このような問題に対処するため
になされたもので、振幅の大きい場合から振幅の小さい
場合にわたって、振動を吸収することができるダンパ装
置およびこのダンパ装置を使用することにより、設置面
への振動伝達を抑えることのできる洗濯機を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の洗濯機
は、ダンパ装置により振動部の振動を吸収する洗濯機に
おいて、前記ダンパ装置は、シリンダと、このシリンダ
内部を区割りするピストンと、このピストンに取付けら
れたピストンロッドとからなり、前記ピストンは前記シ
リンダの軸方向に沿って摺動自在に配設された摺動体
と、この摺動体と遊嵌部を有して嵌合するストッパーと
からなり、前記区割りされたシリンダ内部の2つの空間
を連通する連通孔であって、前記摺動体と前記ストッパ
ーとの嵌合時よりも非嵌合時においてより大きな断面積
を有する連通孔を前記摺動体または前記ストッパーに備
えてなることを特徴とする。
【0008】請求項2記載の洗濯機は、請求項1記載の
洗濯機において、前記連通孔は、前記摺動体と前記スト
ッパーとの嵌合時においては前記区割りされたシリンダ
内部の一方の空間を圧縮させる大きさの断面積を有し、
前記非嵌合時においては、前記摺動体または前記ストッ
パーの移動により、前記区割りされたシリンダ内部の2
つの空間に圧力差が生じない大きさの断面積を有するこ
とを特徴とする。
【0009】請求項3記載の洗濯機は、請求項1記載の
洗濯機において、起動時の共振域の振動の振幅に応じて
前記連通孔を介して前記シリンダ内部の空気流路を切り
換えることにより前記ダンパ装置のダンパ力を切り換え
ることを特徴とする。
【0010】請求項4記載の洗濯機は、請求項1記載の
洗濯機において、起動時の共振域と定常域との振動の振
幅の両端において前記連通孔を介して前記シリンダ内部
の空気流路を切り換えることにより前記ダンパ装置のダ
ンパ力を切り換えることを特徴とする。
【0011】請求項5記載の洗濯機は、請求項3または
請求項4記載の洗濯機において、前記ダンパ力は、少な
くとも前記区割りされたシリンダ内部の 2つの空間の圧
力差と必要に応じ前記シリンダと前記摺動体との摩擦力
を利用することを特徴とする。
【0012】請求項6記載の洗濯機は、請求項3または
請求項4記載の洗濯機において、前記ダンパ力の切り換
えは、前記シリンダと前記摺動体との摩擦力および前記
摺動体の慣性力の少なくとも一つを利用することを特徴
とする。
【0013】請求項7記載のダンパ装置は、シリンダ
と、このシリンダ内部を区割りするピストンと、このピ
ストンに取付けられたピストンロッドとからなるダンパ
装置であって、前記ピストンは前記シリンダの軸方向に
沿って摺動自在に配設された摺動体と、この摺動体と遊
嵌部を有して嵌合するストッパーとからなり、前記区割
りされたシリンダ内部の 2つの空間を連通する連通孔で
あって、前記摺動体と前記ストッパーとの嵌合時よりも
非嵌合時においてより大きな断面積となる連通孔を前記
摺動体または前記ストッパーに有することを特徴とす
る。
【0014】
【作用】図5により本発明のダンパの作用を説明する。
変位振幅が大きい場合は、以下のように作用する。ピス
トンロッド9の上昇に伴い、摺動体4とストッパー3と
が嵌合状態となるので、大きな断面積を有する連通孔7
が閉鎖される。その結果、ピストン上方の空気が圧縮、
下方の空気が膨脹されることにより生じる空気圧差と、
この空気圧差によって摺動体に設けられた断面積の小さ
な連通孔5を通じて空気が徐々に上方から下方へ移動す
るので空気によるダンパ力がピストン1に作用する。さ
らに、シリンダ2と摺動体4との摩擦力も作用する。
【0015】上昇していたピストンロッド9が反転して
下降を始めた瞬間、ストッパ遊嵌部6の遊びの範囲でピ
ストンロッド9が下降する間、摺動体4は摩擦力の作用
によって停止しているため、摺動体4とストッパー3と
が非嵌合状態となり、断面積の大きな連通孔7が解放さ
れ、ピストン1の上方と下方の空気圧は瞬間的に平衡に
なる。
【0016】ピストンロッド9の下降に伴い、摺動体4
とストッパー3とが再びストッパー3の上端部8aで嵌
合状態となるので、大きな断面積を有する連通孔7が閉
鎖される。その結果、再び空気圧と減衰による反力が生
じる。すなわち、摺動の上端および下端部が平衡点とな
り、常にピストン1の移動方向に対して反対向きに作用
する大きなダンパ力が得られる。
【0017】変位振幅が小さい場合は、以下のように作
用する。摺動体4とストッパー3とは非嵌合状態となる
ので、断面積の大きな連通孔7が解放される。その結
果、摺動体4の摩擦によるダンパ力が生じないだけでは
なく、連通孔7を介して空気が自由に移動できるため、
空気によるダンパ力は発生しない。
【0018】
【実施例】以下、この発明の実施例について詳細に説明
する。 実施例1 図1は本発明の洗濯機への適用例を示す構造断面図であ
る。脱水槽21を内包する水槽23は、 2または 4本の
ばね25によって外箱27の上端部左右から懸垂支持さ
れると同時に 2または 4本のダンパ装置29によって外
箱27の底板28と結合されており、脱水運転時に洗濯
物の偏りによって生じる振動が吸収される仕組みになっ
ている。このような洗濯機の動作行程の一例を全自動洗
濯機を例にとり図2に示す。ダンパ装置はとくにすすぎ
行程および脱水行程における脱水時において有効であ
る。図3は実施例1のダンパ装置を示す構造断面図であ
り、図4はピストン1を構成する摺動体4の斜視図であ
り、図5はピストン1部の拡大断面図である。また、図
6は、起動時および定常時におけるピストンロッドの変
位を示したものである。
【0019】ダンパ装置29は、シリンダ2、ピストン
1、ピストンロッド9から構成されており、シリンダ下
端部が底板28に、ピストンロッド9上端部が水槽23
の下部に揺動可能に弾性結合されている。ピストンロッ
ド9はシリンダ2に対して中心軸方向に相対変位自在に
支持されており、下端部にはシリンダと互いに摺動可能
に挿入されたピストン1が配設されている。このピスト
ン1は、ピストンロッド9の下端部に固着されたストッ
パ3に所定の間隔をもって形成された遊嵌部6の外周
に、中心軸方向に移動自在に遊嵌されている摺動体4と
から構成されている。図4に示す如く摺動体4の外周に
は摺動材10が装着されており、シリンダとの間で摩擦
摺動を行うことにより振動のエネルギーを吸収するよう
になっている。また摺動体4の外周付近には上面と下面
を貫通する断面積の小さな連通孔5が 1つまたは複数個
設けられており、ピストンが移動する際に空気が通過す
ると減衰力を生じ摩擦摺動に加えて空気によっても振動
のエネルギーを吸収する構造になっている。なお、この
断面積の小さな連通孔5はストッパ3やシリンダ2の上
部蓋部分18a、下部蓋部分18bおよび上部側壁部1
9a、下部側壁部分19bに設けられていてもよい。
【0020】このダンパの作用を説明する。脱水起動時
において脱水槽の回転数が上昇し、共振周波数を通過す
るまでは水槽の変位振幅が大きく、シリンダ2とピスト
ンロッド9との相対変位が大きくなる。このときピスト
ンロッド9が上昇をはじめると、図5に示す如く摺動体
4はシリンダ2との間に生じる摩擦力によりストッパ3
の下端部8bに付勢され、断面積の大きな連通孔7を閉
鎖した状態でシリンダ2と摺動を行いながら上昇する。
このときピストン1上方の空気が圧縮、下方の空気が膨
脹されることにより生じる空気圧差と、前記空気圧差に
よって摺動体4に設けられた断面積の小さな連通孔5を
通じて空気が徐々に上方から下方へ移動することで空気
によるダンパ力がピストンに作用する。移動中は空気圧
自体も摺動体4をストッパ3に付勢し、密閉性をさらに
確実にする役割を果たしている。
【0021】ピストンロッド9が上昇をやめ、反転して
下降を始める瞬間、ストッパ遊嵌部6の遊びの範囲(距
離;l)でピストンロッド9が下降する間は摺動体4は
摩擦力の作用によって停止しているため、ストッパ下端
部8bから離れて摺動体4に設けられた断面積の大きな
連通孔7が解放され、ピストン1の上方と下方の空気圧
は瞬間的に平衡になる。このように、断面積の大きな連
通孔7は、ストッパ3と摺動体4とが非嵌合時におい
て、ピストン1の上方と下方の空気圧が瞬間的に平衡に
なるのに十分な大きさを有すればよく、摺動体4以外に
ストッパ3にあってもよく、また摺動体4とストッパ3
との組み合わせであってもよい。
【0022】さらにストッパ3が下降すると摺動体4は
ストッパ上端部8aに接して断面積の大きな連通孔7を
閉鎖し、再び空気圧と減衰による反力が生じる。従来の
空気ダンパでは空気圧の平衡点は振動中心の付近になる
のに対し、本実施例では摺動の上端および下端部が平衡
点となるため、常にピストンの移動方向に対して反対向
きに作用し、かつ値の大きなダンパ力が得られる。これ
に加えピストン1とシリンダ2の摩擦によるダンパ力も
従来品同様に作用するのはいうまでもない。これらの結
果、ピストンロッド9の変位は図6aに示すように変化
する。
【0023】一方、脱水槽の回転数が共振周波数を通過
し、定常の回転数に達した場合には一般的に共振点付近
よりも水槽の振幅は小さく、遊嵌部6の範囲でピストン
ロッド9が移動を行う(図6b)。このとき摺動体の摩
擦によるダンパ力が生じないだけではなく、連通孔7は
常時解放されていて空気が自由に移動できるため、空気
によるダンパ力は発生しない。したがって、ダンパ力に
よってシリンダに生じる反力が床面へ伝達されないた
め、効率の良い防振が行える。
【0024】図7は本発明によるダンパ力の周波数特性
の一例を示したものである。振幅の大きい共振域におい
て、本実施例のダンパ装置のダンパ力が従来品よりも強
く働く一方、定常回転数において殆どダンパ力が働いて
いないことが分かる。
【0025】実施例2 図8は実施例2のダンパ装置を示す構造断面図であり、
図9はピストン1部の拡大断面図である。本実施例で
は、空気流路の切り換えに空気の圧力差と摺動体12の
慣性質量を利用する。すなわち、本実施例においては、
摺動体12の周囲には摺動材が装着されておらず、シリ
ンダ2との間で摩擦摺動を行なわずに、摺動体12とシ
リンダ2との間に設けられた断面積の小さな空気流路1
3を空気が通過するときに生じる粘性抵抗によってダン
パ力が発生する構造になっている。また摺動体12の質
量は所定の値に設定されている。
【0026】このダンパの作用を説明する。脱水起動の
極めて初期においては摺動体12はストッパ11の下端
部15に重力により付勢されたままピストンロッド9と
一体的に上下動を行う。ピストンロッド9の速度は極め
て遅いため、空気は断面積の小さな空気流路13を通じ
て比較的自由に流通が可能であり、シリンダ2内の空気
圧変動は小さい。
【0027】脱水槽の回転数が上昇し、共振周波数付近
に達するとピストンロッド9の速度振幅が大きくなる。
このときピストンロッド9が上昇をはじめると、図9に
示す如く摺動体12は慣性力と重力によりストッパ11
の下端部15に付勢され、断面積の大きな連通孔14を
閉鎖した状態で上昇する。このときピストン上方の空気
が圧縮、下方の空気が膨脹されることにより生じる空気
圧差と、この空気圧差によって摺動体12に設けられた
断面積の小さな連通孔となる空気流路13を通じて空気
が徐々に上方から下方へ移動することで空気によるダン
パ力がピストンに作用する。移動中は空気圧自体が摺動
体12をストッパ11に付勢することにより、ピストン
ロッド9の移動方向が反転するまで密閉状態を維持する
役割を果たしている。
【0028】ピストンロッド9が上昇をやめ、反転して
下降を始める瞬間、摺動体12は自身の慣性力によって
さらに上昇を続けようとするため、ストッパ下端部15
を離脱する。このとき摺動体12に設けられた断面積の
大きな連通孔14が解放され、ピストンの上方と下方の
空気圧は瞬間的に平衡になるが、摺動体12はさらに上
昇を続けてすぐにストッパ11の上端部17に接して連
通孔を閉鎖する。ピストンはそのまま下方へ押し下げら
れるため再び空気圧差が生じて、重力に抗して摺動体1
2をストッパ上端末部17に押しつける付勢力が発生
し、空気圧と減衰による反力が生じる。
【0029】一方、脱水槽の回転数が共振周波数を通過
し、定常の回転数に達した場合には振動の一周期あたり
の時間に対する連通孔14の解放時間が長くなり、かつ
ピストンロッドの振幅も小さいため空気がほとんど圧縮
・膨脹を受けず空気によるダンパ力は極めて小さくな
る。したがって、第1の実施例同様ダンパ力によってシ
リンダに生じる反力が床面へ伝達されないため、効率の
良い防振が行える。
【0030】
【発明の効果】請求項1、請求項3〜請求項6記載の洗
濯機は、ダンパ装置におけるピストンが摺動体およびス
トッパーとからなり、嵌合時よりも非嵌合時においてよ
り大きな断面積を有する連通孔をシリンダ内に備えてな
るので、容易にダンパ力が切り換えられ、変位振幅が大
きい場合には、常にピストンの移動方向に対して反対向
きに作用する大きなダンパ力が得られ、変位振幅が小さ
い場合には、空気によるダンパ力は発生しない。その結
果、本洗濯機は、シリンダに生じる反力が床面へ伝達さ
れないため、効率の良い防振が行える。
【0031】請求項2記載の洗濯機は、連通孔の断面積
が、嵌合時においてはシリンダ内部の一方の空間を圧縮
させる大きさであり、非嵌合時においてはシリンダ内部
に圧力差が生じない大きさの断面積としているので、請
求項1記載の洗濯機におけるダンパ力がより有効に作用
する。
【0032】請求項7記載のダンパ装置は、ピストンが
摺動体およびストッパーとの嵌合体からなり、嵌合時よ
りも非嵌合時においてより大きな断面積を有する連通孔
をシリンダ内に備えてなるので、容易にダンパ力が切り
換えられ、変位振幅が大きい場合には大きなダンパ力
を、変位振幅が小さい場合には小さな或いは殆ど 0のダ
ンパ力となる。その結果、防振効率の優れたダンパ装置
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した洗濯機を示す構造断面図であ
る。
【図2】全自動洗濯機の動作行程の一例を示す図であ
る。
【図3】実施例1のダンパ装置を示す構造断面図であ
る。
【図4】ピストン1を構成する摺動体4の斜視図であ
る。
【図5】ピストン1部の拡大断面図である。
【図6】起動時および定常時におけるピストンロッドの
変位を示した図である。
【図7】ダンパ力の周波数特性の一例を示した図であ
る。
【図8】実施例2のダンパ装置を示す構造断面図であ
る。
【図9】ピストン1部の拡大断面図である。
【図10】従来のダンパ装置の構造を示す図である。
【符号の説明】
1………ピストン、2………シリンダ、3………ストッ
パ、4………摺動体、5………断面積の小さな連通孔、
6………遊嵌部、7………断面積の大きな連通孔、8a
………ストッパ3の上端部、8b………ストッパ3の下
端部、9………ピストンロッド、10………摺動材、1
1………ストッパ、12………摺動体、13………断面
積の小さな空気流路、14………断面積の大きな連通
孔、15………ストッパ11の下端部、17………スト
ッパ11の上端部、18a………上部蓋部分、18b…
……下部蓋部分、19a………上部側壁部分、19b…
……下部側壁部分、21………脱水槽、23………水
槽、25………ばね、27………外箱、28………底
板、29………ダンパ装置。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダンパ装置により振動部の振動を吸収す
    る洗濯機において、 前記ダンパ装置は、シリンダと、このシリンダ内部を区
    割りするピストンと、このピストンに取付けられたピス
    トンロッドとからなり、前記ピストンは前記シリンダの
    軸方向に沿って摺動自在に配設された摺動体と、この摺
    動体と遊嵌部を有して嵌合するストッパーとからなり、
    前記区割りされたシリンダ内部の 2つの空間を連通する
    連通孔であって、前記摺動体と前記ストッパーとの嵌合
    時よりも非嵌合時においてより大きな断面積を有する連
    通孔を前記摺動体または前記ストッパーに備えてなるこ
    とを特徴とする洗濯機。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の洗濯機において、 前記連通孔は、前記摺動体と前記ストッパーとの嵌合時
    においては前記区割りされたシリンダ内部の一方の空間
    を圧縮させる大きさの断面積を有し、前記非嵌合時にお
    いては、前記摺動体または前記ストッパーの移動によ
    り、前記区割りされたシリンダ内部の 2つの空間に圧力
    差が生じない大きさの断面積を有することを特徴とする
    洗濯機。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の洗濯機において、 起動時の共振域と定常域との振動の振幅に応じて前記連
    通孔を介して前記シリンダ内部の空気流路を切り換える
    ことにより前記ダンパ装置のダンパ力を切り換えること
    を特徴とする洗濯機。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の洗濯機において、 起動時の共振域の振動の振幅の両端において前記連通孔
    を介して前記シリンダ内部の空気流路を切り換えること
    により前記ダンパ装置のダンパ力を切り換えることを特
    徴とする洗濯機。
  5. 【請求項5】 請求項3または請求項4記載の洗濯機に
    おいて、 前記ダンパ力は、前記シリンダと前記摺動体との摩擦力
    および前記区割りされたシリンダ内部の 2つの空間の圧
    力差の少なくとも一つを利用することを特徴とする洗濯
    機。
  6. 【請求項6】 請求項3または請求項4記載の洗濯機に
    おいて、 前記ダンパ力の切り換えは、前記シリンダと前記摺動体
    との摩擦力および前記摺動体の慣性力の少なくとも一つ
    を利用することを特徴とする洗濯機。
  7. 【請求項7】 シリンダと、このシリンダ内部を区割り
    するピストンと、このピストンに取付けられたピストン
    ロッドとからなるダンパ装置であって、前記ピストンは
    前記シリンダの軸方向に沿って摺動自在に配設された摺
    動体と、この摺動体と遊嵌部を有して嵌合するストッパ
    ーとからなり、前記区割りされたシリンダ内部の 2つの
    空間を連通する連通孔であって、前記摺動体と前記スト
    ッパーとの嵌合時よりも非嵌合時においてより大きな断
    面積となる連通孔を前記摺動体または前記ストッパーに
    有することを特徴とするダンパ装置。
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Cited By (11)

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