JPH06133458A - アクティブフィルタの電流指令回路 - Google Patents
アクティブフィルタの電流指令回路Info
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- JPH06133458A JPH06133458A JP4276389A JP27638992A JPH06133458A JP H06133458 A JPH06133458 A JP H06133458A JP 4276389 A JP4276389 A JP 4276389A JP 27638992 A JP27638992 A JP 27638992A JP H06133458 A JPH06133458 A JP H06133458A
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- Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】アクティブフィルタに与える電流指令値から零
相電流成分を取り除いて補償率を向上させる。 【構成】負荷電流検出値を零相電流検出回路へ入力して
零相電流を検出した後、減算器で負荷電流検出値から零
相電流電流検出値を差し引く演算を行って、電流指令値
から零相電流成分を除去するが、更に３相交流回路の場
合は各相電流検出値のベクトル和は零相電流を除けば零
になることから、各相電流の合計値を演算した結果とし
て零相電流のみを残す。よって各相毎の負荷電流検出値
からそれぞれが前記零相電流検出値の１／３を差し引く
演算を行って零相電流を除去して高調波電流成分を含ん
だ負荷電流検出値を求め、これを電流指令値とする。或
いは更にこの負荷電流検出値から基本波電流を差し引い
て、零相電流成分を含まない高調波電流成分のみを得
る。
相電流成分を取り除いて補償率を向上させる。 【構成】負荷電流検出値を零相電流検出回路へ入力して
零相電流を検出した後、減算器で負荷電流検出値から零
相電流電流検出値を差し引く演算を行って、電流指令値
から零相電流成分を除去するが、更に３相交流回路の場
合は各相電流検出値のベクトル和は零相電流を除けば零
になることから、各相電流の合計値を演算した結果とし
て零相電流のみを残す。よって各相毎の負荷電流検出値
からそれぞれが前記零相電流検出値の１／３を差し引く
演算を行って零相電流を除去して高調波電流成分を含ん
だ負荷電流検出値を求め、これを電流指令値とする。或
いは更にこの負荷電流検出値から基本波電流を差し引い
て、零相電流成分を含まない高調波電流成分のみを得
る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、交流回路に流れる電
流に含まれている高調波成分を抑制するアクティブフィ
ルタの電流指令回路に関する。
流に含まれている高調波成分を抑制するアクティブフィ
ルタの電流指令回路に関する。
【０００２】
【従来の技術】半導体スイッチ素子で構成しているイン
バータや整流器などの装置は、優れた制御性と省エネル
ギー性を備えているので広く使用されているが、このよ
うな装置を交流電力系統に接続すると、その非線形性
のために高調波を生じて交流波形に歪みを発生させる、
無効電力源となって力率を低下させる、等の不具合を
生じる。波形歪みは電力機器の過熱・焼損・誤動作や、
通信線等への誘導障害を引き起こし、力率の低下は送電
損失の増加や系統電圧の変動を引き起こす。
バータや整流器などの装置は、優れた制御性と省エネル
ギー性を備えているので広く使用されているが、このよ
うな装置を交流電力系統に接続すると、その非線形性
のために高調波を生じて交流波形に歪みを発生させる、
無効電力源となって力率を低下させる、等の不具合を
生じる。波形歪みは電力機器の過熱・焼損・誤動作や、
通信線等への誘導障害を引き起こし、力率の低下は送電
損失の増加や系統電圧の変動を引き起こす。
【０００３】このような波形歪みを抑制するために、従
来はリアクトルとコンデンサとで構成している所謂ＬＣ
フィルタを使用していたが、このＬＣフィルタでは系統
インピーダンスによって波形歪みの抑制効果が変化する
し、高調波の周波数に変動があると抑制能力が変化する
等の不都合があった。これに対して、半導体スイッチ素
子を使用した電力変換装置は制御性に優れているので、
ＬＣフィルタの持つ欠点を回避しつつ、不必要な高調波
電流のみを打ち消すような電流を発生させることが可能
である。このように半導体スイッチ素子を使用した電力
変換装置により高調波電流を補償する装置をアクティブ
フィルタと称する。ところで高調波電流を補償するに
は、先ず高調波電流成分を含んだ負荷電流を検出し、こ
の負荷電流検出値から高調波電流成分を取り出し、前記
のアクティブフィルタへはこの高調波電流成分を電流指
令値として与えることで、この高調波電流成分を補償し
ている。即ち適切な電流指令値をアクティブフィルタに
与える必要がある。
来はリアクトルとコンデンサとで構成している所謂ＬＣ
フィルタを使用していたが、このＬＣフィルタでは系統
インピーダンスによって波形歪みの抑制効果が変化する
し、高調波の周波数に変動があると抑制能力が変化する
等の不都合があった。これに対して、半導体スイッチ素
子を使用した電力変換装置は制御性に優れているので、
ＬＣフィルタの持つ欠点を回避しつつ、不必要な高調波
電流のみを打ち消すような電流を発生させることが可能
である。このように半導体スイッチ素子を使用した電力
変換装置により高調波電流を補償する装置をアクティブ
フィルタと称する。ところで高調波電流を補償するに
は、先ず高調波電流成分を含んだ負荷電流を検出し、こ
の負荷電流検出値から高調波電流成分を取り出し、前記
のアクティブフィルタへはこの高調波電流成分を電流指
令値として与えることで、この高調波電流成分を補償し
ている。即ち適切な電流指令値をアクティブフィルタに
与える必要がある。
【０００４】図３は電力系統に流れる負荷電流の高調波
電流成分を補償するアクティブフィルタの従来例を示し
た回路図である。この図３に図示の従来例回路におい
て、３相交流電源２は３相交流電力を負荷４へ供給する
のであるが、この負荷４は整流器などのような非線形負
荷であって高調波電流を発生する。そこで第１相変流器
６と第２相変流器７及び第３相変流器８がこの高調波電
流成分を含んでいる負荷電流を検出する。制御回路１１
はこれら各変流器が検出した電流から高調波電流成分の
みを取り出して（例えば負荷電流から基本波電流を差し
引けば高調波電流成分が残る）、この高調波電流成分を
電力変換装置としてのアクティブフィルタ１０へ電流指
令値として与える。このアクティブフィルタ１０は高速
度でのスイッチングが可能なゲート絶縁形バイポーラト
ランジスタ（通常ＩＧＢＴと略称する）を半導体スイッ
チ素子として使用し、このゲート絶縁形バイポーラトラ
ンジスタの３相ブリッジ接続で構成したパルス幅変調制
御インバータである。このアクティブフィルタ１０は前
述の電流指令値（即ち高調波電流成分）を入力して高調
波電流成分を抑制するべく動作する。ここで３は３相交
流電源２の電源零相成分であり、５は負荷４の負荷零相
インピーダンスである。
電流成分を補償するアクティブフィルタの従来例を示し
た回路図である。この図３に図示の従来例回路におい
て、３相交流電源２は３相交流電力を負荷４へ供給する
のであるが、この負荷４は整流器などのような非線形負
荷であって高調波電流を発生する。そこで第１相変流器
６と第２相変流器７及び第３相変流器８がこの高調波電
流成分を含んでいる負荷電流を検出する。制御回路１１
はこれら各変流器が検出した電流から高調波電流成分の
みを取り出して（例えば負荷電流から基本波電流を差し
引けば高調波電流成分が残る）、この高調波電流成分を
電力変換装置としてのアクティブフィルタ１０へ電流指
令値として与える。このアクティブフィルタ１０は高速
度でのスイッチングが可能なゲート絶縁形バイポーラト
ランジスタ（通常ＩＧＢＴと略称する）を半導体スイッ
チ素子として使用し、このゲート絶縁形バイポーラトラ
ンジスタの３相ブリッジ接続で構成したパルス幅変調制
御インバータである。このアクティブフィルタ１０は前
述の電流指令値（即ち高調波電流成分）を入力して高調
波電流成分を抑制するべく動作する。ここで３は３相交
流電源２の電源零相成分であり、５は負荷４の負荷零相
インピーダンスである。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】ところで図３に図示の
電力系統に流れる負荷電流には、正相・逆相・零相の各
電流成分が存在することは周知であるが、これらのうち
で零相電流成分は第１相・第２相・第３相の３相を同相
で流れる。即ちこの零相電流は３相交流電源２から各相
を同相で流れ、負荷４の中性点から負荷零相インピーダ
ンス５と電源零相成分３とを経て３相交流電源２の中性
点へと流れている。
電力系統に流れる負荷電流には、正相・逆相・零相の各
電流成分が存在することは周知であるが、これらのうち
で零相電流成分は第１相・第２相・第３相の３相を同相
で流れる。即ちこの零相電流は３相交流電源２から各相
を同相で流れ、負荷４の中性点から負荷零相インピーダ
ンス５と電源零相成分３とを経て３相交流電源２の中性
点へと流れている。
【０００６】しかしながら、この零相電流を図３に図示
のアクティブフィルタ１０を使って供給することは不可
能である。従ってこの零相電流をアクティブフィルタ１
０により抑制することは出来ない。ところが第１相変流
器６、第２相変流器７、及び第３相変流器８で検出する
負荷電流には零相電流成分が含まれているので、前述し
たように負荷電流から基本波電流を差し引けば高調波電
流成分が残るのであるが、これには前述の零相電流成分
が含まれたままである。従って抑制不可能な零相電流成
分を含んでいる電流指令値を使って高調波電流成分を抑
制しようとしても、この零相電流成分が定常偏差となっ
てしまっている。それ故アクティブフィルタ１０の補償
率が悪化してしまう不具合があった。ここで補償前の高
調波電流の実効値をＩH0、補償後の高調波電流の実効値
をＩH1とすると、補償率ηは下記の式で表される。
のアクティブフィルタ１０を使って供給することは不可
能である。従ってこの零相電流をアクティブフィルタ１
０により抑制することは出来ない。ところが第１相変流
器６、第２相変流器７、及び第３相変流器８で検出する
負荷電流には零相電流成分が含まれているので、前述し
たように負荷電流から基本波電流を差し引けば高調波電
流成分が残るのであるが、これには前述の零相電流成分
が含まれたままである。従って抑制不可能な零相電流成
分を含んでいる電流指令値を使って高調波電流成分を抑
制しようとしても、この零相電流成分が定常偏差となっ
てしまっている。それ故アクティブフィルタ１０の補償
率が悪化してしまう不具合があった。ここで補償前の高
調波電流の実効値をＩH0、補償後の高調波電流の実効値
をＩH1とすると、補償率ηは下記の式で表される。
【０００７】η＝（ＩH0−ＩH1）×100 ／ＩH0 そこでこの発明の目的は、アクティブフィルタに与える
電流指令値から零相電流成分を取り除いて補償率を向上
させようとするものである。
電流指令値から零相電流成分を取り除いて補償率を向上
させようとするものである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めにこの発明のアクティブフィルタの電流指令回路は、
半導体スイッチ素子を構成要素にしている電力変換装置
を交流回路に接続し、この交流回路に流れる高調波を含
んだ負荷電流を検出して、この負荷電流検出値を前記電
力変換装置へ与える電流指令値にすることで前記交流回
路に流れる負荷電流中の高調波成分を抑制するアクティ
ブフィルタの電流指令回路において、前記負荷電流検出
値に含まれている零相電流成分を検出する零相電流検出
手段と、前記負荷電流検出値からこの零相電流検出値を
差し引く減算手段とを備え、この減算手段の演算結果を
前記電力変換装置の電流指令値とするものであるが、三
相交流回路の場合は各相の負荷電流を別個に検出する第
１相電流検出手段、第２相電流検出手段及び第３相電流
検出手段と、これら各相電流検出値の合計値を演算する
加算手段と、この加算手段の演算結果の１／３を演算す
る比例増幅手段と、前記各相電流検出値から前記比例増
幅手段の演算結果を各相毎に別個に引き算する第１相減
算手段、第２相減算手段及び第３相減算手段を備え、こ
れら各相の減算結果を前記３相電力変換装置の各相毎の
電流指令値とする。
めにこの発明のアクティブフィルタの電流指令回路は、
半導体スイッチ素子を構成要素にしている電力変換装置
を交流回路に接続し、この交流回路に流れる高調波を含
んだ負荷電流を検出して、この負荷電流検出値を前記電
力変換装置へ与える電流指令値にすることで前記交流回
路に流れる負荷電流中の高調波成分を抑制するアクティ
ブフィルタの電流指令回路において、前記負荷電流検出
値に含まれている零相電流成分を検出する零相電流検出
手段と、前記負荷電流検出値からこの零相電流検出値を
差し引く減算手段とを備え、この減算手段の演算結果を
前記電力変換装置の電流指令値とするものであるが、三
相交流回路の場合は各相の負荷電流を別個に検出する第
１相電流検出手段、第２相電流検出手段及び第３相電流
検出手段と、これら各相電流検出値の合計値を演算する
加算手段と、この加算手段の演算結果の１／３を演算す
る比例増幅手段と、前記各相電流検出値から前記比例増
幅手段の演算結果を各相毎に別個に引き算する第１相減
算手段、第２相減算手段及び第３相減算手段を備え、こ
れら各相の減算結果を前記３相電力変換装置の各相毎の
電流指令値とする。
【０００９】
【作用】この発明は、負荷電流検出値を零相電流検出回
路へ入力して零相電流を検出し、次いで減算器において
負荷電流検出値から零相電流電流検出値を差し引く演算
を行うことで、電流指令値から零相電流成分を除去する
のであるが、この減算結果から基本波電流を差し引け
ば、高調波電流成分のみが残るのは従来例の場合と同じ
である。
路へ入力して零相電流を検出し、次いで減算器において
負荷電流検出値から零相電流電流検出値を差し引く演算
を行うことで、電流指令値から零相電流成分を除去する
のであるが、この減算結果から基本波電流を差し引け
ば、高調波電流成分のみが残るのは従来例の場合と同じ
である。
【００１０】更に３相交流回路の場合は、各相電流検出
値のベクトル和は零相電流を除けば零になることから、
各相電流の合計値を演算すれば、この演算結果として零
相電流のみが残ることになる。よって、各相毎の負荷電
流検出値からそれぞれが零相電流検出値の１／３を差し
引く演算を行えば零相電流は除去され、高調波電流成分
を含んだ負荷電流検出値が得られるので、これを電流指
令値にすれば良い。或いは更にこの負荷電流検出値から
基本波電流を差し引けば、零相電流成分を含んでいない
高調波電流成分のみが得られるので、これをアクティブ
フィルタの電流指令値として使用する。
値のベクトル和は零相電流を除けば零になることから、
各相電流の合計値を演算すれば、この演算結果として零
相電流のみが残ることになる。よって、各相毎の負荷電
流検出値からそれぞれが零相電流検出値の１／３を差し
引く演算を行えば零相電流は除去され、高調波電流成分
を含んだ負荷電流検出値が得られるので、これを電流指
令値にすれば良い。或いは更にこの負荷電流検出値から
基本波電流を差し引けば、零相電流成分を含んでいない
高調波電流成分のみが得られるので、これをアクティブ
フィルタの電流指令値として使用する。
【００１１】
【実施例】図１は本発明の第１実施例を表した回路図で
あって、アクティブフィルタへ与える電流指令値を発生
する部分を３相交流回路を例にして記載している。この
図１に図示の第１実施例回路は、第１相変流器６、第２
相変流器７、及び第３相変流器８で検出した負荷電流
（これには基本波電流の他に高調波電流成分と零相電流
成分とが含まれている）を負荷電流検出回路２１へ入力
する。この負荷電流検出値から零相電流成分を零相電流
検出回路２２で検出し、次いで負荷電流検出値から零相
電流検出値を差し引く演算を減算器２３で行わせること
により、この減算器２３は零相電流成分を含まない負荷
電流値が得られる。よってこれから基本波電流値を差し
引けば高調波電流成分のみが得られるので、これを電流
指令値にしてアクティブフィルタ１０は高調波電流成分
を抑制する動作を行う。
あって、アクティブフィルタへ与える電流指令値を発生
する部分を３相交流回路を例にして記載している。この
図１に図示の第１実施例回路は、第１相変流器６、第２
相変流器７、及び第３相変流器８で検出した負荷電流
（これには基本波電流の他に高調波電流成分と零相電流
成分とが含まれている）を負荷電流検出回路２１へ入力
する。この負荷電流検出値から零相電流成分を零相電流
検出回路２２で検出し、次いで負荷電流検出値から零相
電流検出値を差し引く演算を減算器２３で行わせること
により、この減算器２３は零相電流成分を含まない負荷
電流値が得られる。よってこれから基本波電流値を差し
引けば高調波電流成分のみが得られるので、これを電流
指令値にしてアクティブフィルタ１０は高調波電流成分
を抑制する動作を行う。
【００１２】図２は本発明の第２実施例を表した回路図
であって、３相交流回路の場合のアクティブフィルタへ
与える電流指令値を発生する部分を記載している。この
図２に図示の第２実施例回路では、第１相変流器６が検
出した第１相電流検出値を演算増幅器で構成している第
１相電流検出減算器３１へ入力させている。同様に第２
相変流器７が検出した第２相電流検出値を第２相電流検
出減算器３２へ入力させ、第３相変流器８が検出した第
３相電流検出値は第３相電流検出減算器３３へ入力させ
るのであるが、これら各相電流検出値には基本波電流の
他に高調波電流成分と零相電流成分が含まれている。
であって、３相交流回路の場合のアクティブフィルタへ
与える電流指令値を発生する部分を記載している。この
図２に図示の第２実施例回路では、第１相変流器６が検
出した第１相電流検出値を演算増幅器で構成している第
１相電流検出減算器３１へ入力させている。同様に第２
相変流器７が検出した第２相電流検出値を第２相電流検
出減算器３２へ入力させ、第３相変流器８が検出した第
３相電流検出値は第３相電流検出減算器３３へ入力させ
るのであるが、これら各相電流検出値には基本波電流の
他に高調波電流成分と零相電流成分が含まれている。
【００１３】これら第１相電流検出減算器３１、第２相
電流検出減算器３２、及び第３相電流検出減算器３３の
出力値を加算器３４で加算演算することにより、前述し
たように零相電流成分以外の合計値が零になり、従って
加算器３４は零相電流を出力することになる。比例増幅
器３５はこの零相電流を１／３にする演算を行い、この
演算結果を前述の各相電流検出減算器３１、３２、３３
へ与えるので、それぞれが各相毎の負荷電流から各相毎
の零相電流を差し引く演算を行うことになり、第１相電
流検出減算器３１は高調波電流成分を含んだ第１相電流
検出値をアクティブフィルタ１０へ出力する。よってこ
れから基本波電流を差し引けば高調波電流のみが得られ
るから、これを電流指令値として利用する。同様にして
第２相電流検出減算器３２と第３相電流検出減算器３３
もそれぞれが高調波電流を含んだ第２相電流検出値と、
第３相電流検出値とを出力する。
電流検出減算器３２、及び第３相電流検出減算器３３の
出力値を加算器３４で加算演算することにより、前述し
たように零相電流成分以外の合計値が零になり、従って
加算器３４は零相電流を出力することになる。比例増幅
器３５はこの零相電流を１／３にする演算を行い、この
演算結果を前述の各相電流検出減算器３１、３２、３３
へ与えるので、それぞれが各相毎の負荷電流から各相毎
の零相電流を差し引く演算を行うことになり、第１相電
流検出減算器３１は高調波電流成分を含んだ第１相電流
検出値をアクティブフィルタ１０へ出力する。よってこ
れから基本波電流を差し引けば高調波電流のみが得られ
るから、これを電流指令値として利用する。同様にして
第２相電流検出減算器３２と第３相電流検出減算器３３
もそれぞれが高調波電流を含んだ第２相電流検出値と、
第３相電流検出値とを出力する。
【００１４】
【発明の効果】交流回路を流れる負荷電流に高調波電流
成分が含まれていると、この高調波電流が電力機器の過
熱・焼損・誤動作や、通信線等への誘導障害を引き起こ
すので、従来のＬＣフィルタの代わりに電力変換装置を
使用したアクティブフィルタでこの高調波電流を抑制す
るようになったが、アクティブフィルタに与える電流指
令値に零相電流成分が含まれていると、アクティブフィ
ルタではこの零相電流を抑制することは出来ないので、
高調波電流の補償率が低下する不具合があるが、本発明
によれば、負荷電流検出値からこれに含まれている零相
電流を検出し、負荷電流検出値からこの零相電流検出値
を差し引く演算を行うようにしている。３相交流回路の
場合、各相電流の合計値は零になることから、零相電流
を含んでいる各相毎の負荷電流を加算手段で合計する
と、零相電流が流れている場合はこの加算手段で零相電
流値のみを検出することが出来る。よってこの零相電流
検出値を１／３倍して、この値を各相毎の負荷電流検出
値から差し引く演算を行わせれば、零相電流成分は除去
されて高調波電流成分のみを含んだ負荷電流が得られる
ので、これをアクティブフィルタの電流指令値にする
か、或いは更にこれから基本波電流を差し引いて高調波
電流成分のみにして、これをアクティブフィルタの電流
指令値にすることにより、このアクティブフィルタによ
る高調波電流抑制の補償率を向上出来る効果が得られ
る。
成分が含まれていると、この高調波電流が電力機器の過
熱・焼損・誤動作や、通信線等への誘導障害を引き起こ
すので、従来のＬＣフィルタの代わりに電力変換装置を
使用したアクティブフィルタでこの高調波電流を抑制す
るようになったが、アクティブフィルタに与える電流指
令値に零相電流成分が含まれていると、アクティブフィ
ルタではこの零相電流を抑制することは出来ないので、
高調波電流の補償率が低下する不具合があるが、本発明
によれば、負荷電流検出値からこれに含まれている零相
電流を検出し、負荷電流検出値からこの零相電流検出値
を差し引く演算を行うようにしている。３相交流回路の
場合、各相電流の合計値は零になることから、零相電流
を含んでいる各相毎の負荷電流を加算手段で合計する
と、零相電流が流れている場合はこの加算手段で零相電
流値のみを検出することが出来る。よってこの零相電流
検出値を１／３倍して、この値を各相毎の負荷電流検出
値から差し引く演算を行わせれば、零相電流成分は除去
されて高調波電流成分のみを含んだ負荷電流が得られる
ので、これをアクティブフィルタの電流指令値にする
か、或いは更にこれから基本波電流を差し引いて高調波
電流成分のみにして、これをアクティブフィルタの電流
指令値にすることにより、このアクティブフィルタによ
る高調波電流抑制の補償率を向上出来る効果が得られ
る。
【図１】本発明の第１実施例を表した回路図
【図２】本発明の第２実施例を表した回路図
【図３】電力系統に流れる負荷電流の高調波電流成分を
補償するアクティブフィルタの従来例を示した回路図
補償するアクティブフィルタの従来例を示した回路図
２ ３相交流電源 ３ ３相交流電源の電源零相成分 ４ 負荷 ５ 負荷零相インピーダンス ６ 第１相変流器 ７ 第２相変流器 ８ 第３相変流器 １０ 電力変換装置としてのアクティブフィルタ １１ 制御回路 ３１ 第１相電流検出減算器 ３２ 第２相電流検出減算器 ３３ 第３相電流検出減算器 ３４ 加算器 ３５ 比例増幅器
Claims (2)
- 【請求項１】半導体スイッチ素子を構成要素にしている
電力変換装置を交流回路に接続し、この交流回路に流れ
る高調波を含んだ負荷電流を検出して、この負荷電流検
出値を前記電力変換装置へ与える電流指令値にすること
で前記交流回路に流れる負荷電流中の高調波成分を抑制
するアクティブフィルタの電流指令回路において、 前記負荷電流検出値に含まれている零相電流成分を検出
する零相電流検出手段と、前記負荷電流検出値からこの
零相電流検出値を差し引く減算手段とを備え、この減算
手段の演算結果を前記電力変換装置の電流指令値とする
ことを特徴とするアクティブフィルタの電流指令回路。 - 【請求項２】半導体スイッチ素子を構成要素にしている
３相電力変換装置を３相交流回路に接続し、この３相交
流回路に流れる高調波を含んだ負荷電流を検出して、こ
の負荷電流検出値を前記電力変換装置へ与える電流指令
値にすることで前記交流回路に流れる負荷電流中の高調
波成分を抑制するアクティブフィルタの電流指令回路に
おいて、 前記３相交流回路の各相の負荷電流を別個に検出する第
１相電流検出手段、第２相電流検出手段及び第３相電流
検出手段と、これら各相電流検出値の合計値を演算する
加算手段と、この加算手段の演算結果の１／３を演算す
る比例増幅手段と、前記各相電流検出値から前記比例増
幅手段の演算結果を各相毎に別個に引き算する第１相減
算手段、第２相減算手段及び第３相減算手段を備え、こ
れら各相の減算結果を前記３相電力変換装置の各相毎の
電流指令値とすることを特徴とするアクティブフィルタ
の電流指令回路。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4276389A JPH06133458A (ja) | 1992-10-15 | 1992-10-15 | アクティブフィルタの電流指令回路 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4276389A JPH06133458A (ja) | 1992-10-15 | 1992-10-15 | アクティブフィルタの電流指令回路 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06133458A true JPH06133458A (ja) | 1994-05-13 |
Family
ID=17568735
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4276389A Pending JPH06133458A (ja) | 1992-10-15 | 1992-10-15 | アクティブフィルタの電流指令回路 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06133458A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007043289A (ja) * | 2005-08-01 | 2007-02-15 | Toshiba Corp | 増幅回路とこれを用いたフィルタ及び無線通信装置 |
| CN105305447A (zh) * | 2015-11-04 | 2016-02-03 | 许继电源有限公司 | 一种基于多cpu架构的apf控制板 |
-
1992
- 1992-10-15 JP JP4276389A patent/JPH06133458A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007043289A (ja) * | 2005-08-01 | 2007-02-15 | Toshiba Corp | 増幅回路とこれを用いたフィルタ及び無線通信装置 |
| CN105305447A (zh) * | 2015-11-04 | 2016-02-03 | 许继电源有限公司 | 一种基于多cpu架构的apf控制板 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |