JPH10201099A - アクティブフィルタ - Google Patents

アクティブフィルタ

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JPH10201099A
JPH10201099A JP9005827A JP582797A JPH10201099A JP H10201099 A JPH10201099 A JP H10201099A JP 9005827 A JP9005827 A JP 9005827A JP 582797 A JP582797 A JP 582797A JP H10201099 A JPH10201099 A JP H10201099A
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JP
Japan
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harmonic
amplitude
active filter
power supply
frequency
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Application number
JP9005827A
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English (en)
Inventor
Masaharu Ishiguro
正治 石黒
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Shinko Electric Co Ltd
Original Assignee
Shinko Electric Co Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E40/00Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
    • Y02E40/20Active power filtering [APF]

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高調波抑制性能を向上でき、アクティブフィ
ルタの位相遅れをなくし、安定な高調波抑制を行う。 【解決手段】 高調波制御器9,9は、電源電流isu
swから、各次高調波の正弦波成分Axおよび余弦波成
分Ay(直流量)を検出し、それぞれの相に対応する電
流指令iu *、iw *を独立して算出する。アクティブフィ
ルタは、時間tに従って時々刻々変化する、高調波の瞬
時値で制御するのではなく、高調波制御器9,9によっ
て検出された、各次高調波の正弦波成分Ax、余弦波成
分Ayに基づいて算出された電流指令iu *、iw *によっ
て電源電流の各次高調波を制御する。すなわち、正弦波
成分Ax、余弦波成分Ayは、直流量(一定値)である
ので、制御しても位相遅れが発生しない。この結果、高
調波抑制性能を向上することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、負荷が発生する
高調波を打ち消すように、補償電流を電力系統に注入す
ることにより、電源側へ流出する高調波を抑制するアク
ティブフィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】負荷に電力を供給する電力系統には、負
荷が発生する高調波を打ち消すように、電力系統に補償
電流を注入することにより、電源側へ流出する高調波を
抑制するアクティブフィルタが接続されている。ここ
で、図15は、従来のアクティブフィルタを適用した電
力系統の構成を示すブロック図である。図において、負
荷電流iLu、iLv、iLwは、高調波検出器1において、
電源周波数によって回転する直交2軸の回転座標系に変
換される。2軸の一方向を有効電力成分の電流を示すp
軸にとり、他方を無効電力成分の電流を示すq軸にと
る。このとき、基本波の有効電流がp軸に直流量として
表れ、また、基本波の無効電流がq軸に直流量として表
れ、高調波が各軸に交流量として表れる。
【0003】アクティブフィルタの補償対象は、負荷が
発生する高調波や無効電力となる。そこで、有効電流i
Lpの交流成分iLpHと無効電流iLqとを補償電流の指令
値とする。iu *、iv *、iw *は、三相交流で表現した補
償電流指令値である。該補償電流指令値iu *、iv *、i
w *、および上記有効電流iLpと無効電流iLqは、次式で
表される。
【数1】
【0004】
【数2】
【0005】
【数3】
【0006】
【数4】
【0007】図15に示す従来のアクティブフィルタで
は、電圧形インバータ2を主回路に用いているため、直
流電圧検出器3で検出された、主回路の直流電圧Eを、
電源電圧よりも高くする必要がある。そこで、直流電圧
Eと指令値E*との偏差に基づいて、コンデンサCdの充
電電流指令値iE *(すなわち、iEu *、iEv *、iEw *
を演算し、これを出力電流指令値iO *に加えることによ
り、直流電圧Eを一定に保つよう制御している。各相の
充電電流指令値iEu *、iEv *、iEw *は、次式で表され
る。
【数5】
【0008】出力電流の制御は、ACR4によって、指
令iou *、iov *、iow *と出力iou、iov、iowとの偏
差に基づいて、インバータ2の出力電圧をパルス幅制御
することにより、該出力電圧を指令値に追従制御させ、
双方を一致させることで行われる。ここで、直流電圧の
制御の応答を低く抑え、充電電流指令iEp *を直流成分
のみにすることで、指令iEu *、iEv *、iEw *を、基本
波の有効電流とすることができる。このとき、出力電流
ou、iov、iowの高調波成分と無効電力成分は、指令
u *、iv *、iw * に一致する。したがって、アクティ
ブフィルタは、負荷が発生する高調波や無効電力を打ち
消す補償電流を系統に注入することになるので、電源側
へ流出する高調波や無効電力が抑制される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の高調波検出器において、出力電流指令iou *
ov *、iow *に対する出力電流iou、iov、iowの周波
数特性は、図16(a)、(b)に示すようになる。図
示するように、入力される周波数fが高くなるほど、そ
の周波数成分のゲインGは低下し、位相遅れθは大きく
なる。つまり、負荷の高調波次数が高くなるほど、その
周波数成分の出力電流はゲインGが低下し位相遅れθが
大きくなる。このため、アクティブフィルタの高調波抑
制性能が低下するという問題がある。
【0010】例えば、ゲインGが低下しないと仮定(G
=0dB)し、位相遅れθが60degある場合の高調
波については、アクティブフィルタの高調波抑制性能は
ゼロとなる。このときの高調波の周波数を上限周波数と
すると、アクティブフィルタは上限周波数以下の高調波
を抑制することになる。しかしながら、上限周波数以上
の高調波については、負荷の高調波電流とアクティブフ
ィルタの出力電流との位相関係で、電源側へ流出する高
調波が増加してしまう。つまり、アクティブフィルタが
高調波の増幅装置として作用してしまうという問題があ
る。なお、ゲインGが低下する場合には、上限周波数が
さらに低下してしまうという問題がある。
【0011】上記上限周波数は、インバータのスイッチ
ング周波数で決まる。例えば、スイッチング周波数を1
0kHzに設計すると、上限周波数は1500Hz(6
0Hzの25次)程度となる。アクティブフィルタの高
調波抑制性能を向上させるためには、上限周波数を上
げ、スイッチング周波数を高くすればよい。しかしなが
ら、スイッチング周波数を高くすると、インバータの電
力損失が増加し、この対策のために、冷却機構の強化
や、半導体スイッチの容量アップが必要となり、装置コ
ストが増加してしまうという問題があった。
【0012】また、負荷側にコンデンサが接続されてい
ると、アクティブフィルタの動作が不安定になるという
ことがある。これは、アクティブフィルタの位相遅れが
原因である。この位相遅れのため、アクティブフィルタ
は高調波を増幅してしまい、この高調波がインピーダン
スの低いコンデンサへ流れ込む。アクティブフィルタ
は、上記高調波を負荷の発生する高調波として検出し、
補償電流として出力するので、さらに高調波が増幅さ
れ、不安定となるという問題があった。
【0013】この発明は、上述した事情に鑑みてなされ
たもので、高調波抑制性能を低下させることなく、スイ
ッチング周波数を低くでき、装置のコストを安価にでき
るとともに、スイッチング周波数が同程度であっても、
高調波抑制性能を向上でき、さらに、アクティブフィル
タの位相遅れをなくし、負荷側にコンデンサが接続され
ていても、安定な高調波抑制を行うことができるアクテ
ィブフィルタを提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】上述した問題点を解決す
るために、請求項1記載の発明は、補償電流を電力系統
に注入することにより、電源側へ流出する高調波を抑制
するアクティブフィルタにおいて、電源電流から各次高
調波の余弦波成分の振幅Axと正弦波成分の振幅Ayと
を検出する検出手段と、前記検出手段によって検出され
た、各次高調波の余弦波成分の振幅Axと正弦波成分の
振幅Ayとを制御ゲインで増幅した信号に基づいて、系
統に接続される電力変換器の電流指令を算出する演算手
段とを具備することを特徴とする。
【0015】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載のアクティブフィルタにおいて、前記検出手段は、電
源電流を各次高調波の周波数でフーリエ変換することに
より、前記各次高調波の余弦波成分の振幅Axと正弦波
成分の振幅Ayとを検出するフーリエ変換手段であるこ
とを特徴とする。
【0016】また、請求項3記載の発明は、請求項1ま
たは2記載のアクティブフィルタにおいて、前記演算手
段は、各次高調波の余弦波成分の振幅Axと正弦波成分
の振幅Ayとを所定の制御ゲインで増幅する増幅手段
と、前記増幅手段により増幅された信号をフーリエ逆変
換するフーリエ逆変換手段と、前記フーリエ逆変換手段
により逆変換された各次高調波を加算して前記電流指令
値を算出する加算手段とを具備することを特徴とする。
【0017】また、請求項4記載の発明は、請求項1な
いし3のいずれかに記載のアクティブフィルタにおい
て、電源電流の周波数を検出する周波数検出手段を具備
し、前記検出手段は、前記周波数検出手段により検出さ
れた電源電流の周波数に基づいて、電源電流から各次高
調波の余弦波成分の振幅Axと正弦波成分の振幅Ayと
を検出することを特徴とする。
【0018】また、請求項5記載の発明は、請求項1な
いし3のいずれかに記載のアクティブフィルタにおい
て、電源電流の位相を検出する位相検出手段を具備し、
前記検出手段は、前記位相検出手段により検出された電
源電流の位相に基づいて、電源電流から各次高調波の余
弦波成分の振幅Axと正弦波成分の振幅Ayとを検出す
ることを特徴とする。
【0019】この発明では、検出手段によって、電源電
流から各次高調波の余弦波成分の振幅Axと正弦波成分
の振幅Ayとを検出し、演算手段によって、該各次高調
波の余弦波成分の振幅Axと正弦波成分の振幅Ayとを
制御ゲインで増幅した信号に基づいて、系統に接続され
る電力変換器の電流指令を算出する。そして、該電流指
令により補償電流を生成し、電力系統に注入することに
より、電源側へ流出する高調波を抑制する。したがっ
て、高調波抑制性能を低下させることなく、スイッチン
グ周波数を低くでき、装置のコストを安価にできるとと
もに、スイッチング周波数が同程度であっても、高調波
抑制性能を向上でき、さらに、アクティブフィルタの位
相遅れをなくし、負荷側にコンデンサが接続されていて
も、安定な高調波抑制を行うことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
A.発明の原理 図1は、本発明のアクティブフィルタを適用した電力系
統の略構成を示すブロック図である。図において、本発
明は、高調波制御器9,9に関するものである。高調波
制御器9,9は、電源電流isu、iswから、それぞれの
相に対応する電流指令iu *、iw *を独立して算出する。
図1において、主回路に電圧形インバータを採用する場
合、図2に示すような構成となる。このとき、コンデン
サCdの直流電圧を制御する回路が必要となるが、図1
では省略している。図2に示す回路は、図15に示す直
流電圧制御回路と同一であり、その出力iEu *、iEv *
Ew *を、図15と同じように、それぞれの相に対応す
る電流指令iu *、iv *、iw *に加算する。また、図1に
示す主回路に電流形インバータを採用する場合、図3に
示すような構成となる。この回路は、直流電流idに基
づいて、電流指令iEu *、iEv *、iEw *を演算し、図1
5と同じように、それぞれの相に対応する電流指令
u *、iv *、iw *に加算する。
【0021】ここで、高調波の性質について説明する。
三相負荷の場合、発生高調波の次数は、
【数6】 となる。つまり、負荷電流は、これらの高調波と基本波
とが合成されたものとなる。
【0022】図13にその例を示す。図13では、第1
9次高調波までを合成したときのものである。さらに、
高次の高調を検討に入れれば、より現実に近い合成波形
が得られる。この合成波形は、基本波と各次高調波の位
相差がない(ゼロクロスが一致する)場合である。各次
高調波の位相差や振幅の違いによって、合成波形(負荷
電流の波形)は当然変わってくる。
【0023】次に、各次高調波の制御原理について説明
する。各次高調波は、正弦波または余弦波で表すことが
できる。この三角関数aを
【数7】
【0024】
【数8】 とする。このとき、三角関数aは、周波数fで回転する
振幅Aの回転ベクトルA→(→はベクトルであることを
表す)を静止軸zに投影したものと考えられる。また、
ベクトルA→は、同じ周波数fで回転する直交二軸の座
標系xyの各軸成分AxとAyに分解できる。これらの
関係を図14に示す。また、Ax、Ayは次式で表され
る。
【0025】
【数9】
【0026】
【数10】
【0027】このとき、三角関数aの瞬時値は、時間t
に従って時々刻々変化するのに対して、Ax、Ayは、
ある直流量になることに注目する。本発明は、高調波を
瞬時値で制御するのではなく、各次高調波のAx、Ay
を制御することを特徴としている。つまり、Ax、Ay
は、直流量(一定値)であるので、制御しても位相遅れ
が発生しない。この結果、高調波抑制性能を向上するこ
とができる。
【0028】なお、各次高調波のAx、Ayは、フーリ
エ変換によって求めることができる。また、Ax、Ay
をフーリエ逆変換することによって各次高調波を再現で
きる。そして、各次高調波を加算することによって全高
調波を再現できる。
【0029】次に、図4は、高調波制御器9,9の構成
を示すブロック図である。図において、U相の電源電流
suを入力とし、U相の電流指令iu *を出力とした場合
を示している。W相については、図中の添え字「u」を
「w」に置き換えればよい。高調波制御器9,9は、ま
ず、電源電流isuと各次高調波の周波数nf1からAx
に相当するisunx(n=5,7,……,n)と、Ayに
相当するisuny(n=5,7,……,n)とをフーリエ
変換器11-1,11-2,……,11-nによって検出す
る。電源電流isuの高調波を抑制するためには、Axに
相当するisunxと、Ayに相当するisunyとをゼロにす
るように制御すればよい。そこで、Axに相当するi
sunxとAyに相当するisunyとを制御偏差とし、それぞ
れを制御ゲインGで増幅して操作量iunx *とiuny *を算
出する。次に、操作量iunx *とiuny *をフーリエ逆変換
12-1,12-2,……,12-nで周波数nf1の高調波
un *(n=5,7,……,n)に変換する。本発明で
は、抑制する高調波を限定し、それぞれの高調波
us *、iu7 *、……、iun *を加算して電流指令iu *
算出する。
【0030】例えば、三相負荷で、第25次までの高調
波を抑制する場合、第5、7、11、13、17、1
9、23、25次高調波について、iu5 *、iu7 *、…
…、iu25 *をそれぞれ算出し、電流指令iu *を算出す
る。これら以外の高調波も抑制する必要がある場合に
は、その高調波についても演算し、電流指令iu *に加算
すればよい。
【0031】上述した制御原理に基づけば、電流指令i
u *、iv *、iw *から出力電流iu、iv、iwまでの回路
にゲインの低下や位相遅れが存在しても、高調波を完全
に抑制することが可能である。これは、Ax、Ayに相
当する高調波isunx、isunyが、それぞれゼロになるよ
うに操作量iunx *、iuny *を決定しているためである。
【0032】次に、図5は、フーリエ変換器11-1〜1
1-nの構成を示すブロック図である。図における各信号
を、nf1→f、isu→a=Acos(θ+α):θ=
2πft、isunx→Ax、isuny→Ayに置き換えて、
フーリエ変換器11-1〜11-nの基本原理を以下に説明
する。
【0033】中間信号ax、ayは次式となる。
【数11】
【0034】
【数12】
【0035】ここで、ローパスフィルタの特性を周波数
fの成分が十分に減衰するように設計すると、出力A
x、Ayは次式で近似できる。
【数13】
【0036】
【数14】
【0037】この結果は、図14に示す関係と一致して
いる。したがって、図5に示す構成で、フーリエ変換器
11-1〜11-nが実現できることが分かる。このフーリ
エ変換器11-1〜11-nは、電源電流isuに含まれる周
波数がnf1の高調波について、Axに相当するisunx
とAyに相当するisunyとを検出する。
【0038】次に、図6(a)は、上記フーリエ変換器
11-1〜11-nの他の構成例を示すブロック図であり、
同図(b)は、各部における信号の波形図である。図示
の原理は、中間信号ax、ayを高調波の周期T=1/
fで区間積分し、上記数式11、数式12の第1項(交
流成分)をゼロにし、高調波の振幅Ax、Ayを検出す
る。
【数15】
【0039】
【数16】
【0040】図6(a)に示す演算タイミング制御器1
3は、位相θが2πになる毎に、タイミング信号sを出
力する。サンプルホールド器14a,14bは、タイミ
ング信号sの立ち上がりに同期し、中間信号Ax’、A
y’を高調波の振幅Ax、Ayとしてホールドして出力
する。積分器15a,15bは、タイミング信号sの立
ち下がりに同期し、積分値Ax’、Ay’をリセットし
てゼロにする。タイミング信号の幅を十分に短くするこ
とで、フーリエ変換が実現できる。
【0041】次に、図7は、フーリエ逆変換器12-1〜
12-nの構成を示すブロック図である。図7に示すフー
リエ逆変換の原理は、図14において、高調波の瞬時値
aが次式で表せられることに基づいている。
【数17】
【0042】次に、上記フーリエ逆変換器12-1〜12
-nの他の構成例を図8に示す。図8に示すフーリエ逆変
換の原理は、図14において、高調波の瞬時値aが次式
で表せられることに基づいている。
【数18】
【0043】
【数19】
【0044】
【数20】
【0045】次に、図9は、アクティブフィルタの他の
構成例を示すブロック図である。なお、図1に対応する
部分には同一の符号を付けて説明を省略する。これは、
電源周波数f1が変動する電力系統に適用する場合の構
成である。このとき、周波数検出器16を追加し、電源
周波数f1を検出する。高調波制御器9,9において
は、図4に示す基本周波数設定器10をなくし、電源周
波数f1を基本波周波数として入力できる構成にすれば
よい。
【0046】次に、上記アクティブフィルタの他の構成
例を図10に示す。この場合も、電源周波数f1が変動
する電力系統に適用する場合の構成である。ここでは、
位相検出器17を追加し、電源位相θ1を検出してい
る。高調波制御器AHRにおいては、図11に示す構成
とし、電源位相θ1に基づいて、フーリエ変換器11−
1〜11−nによってフーリエ変換を行い、フーリエ逆
変換12-1〜12-nによってフーリエ逆変換を行う。こ
の場合のフーリエ変換器11-1〜11-nは、図5に示す
積分器2π/sをなくし、高調波の位相nθ1を図5に
示すθとして入力できる構成にすればよい。また、フー
リエ逆変換13-1〜13-nは、図7、図8に示す積分器
2π/sをなくし、高調波の位相nθ1を図7または図
8に示すθとして入力できる構成とすればよい。
【0047】次に、図12は、上記アクティブフィルタ
の他の構成例を示すブロック図である。これは、単相の
電力系統に適用する場合の構成である。この場合、高調
波制御器9は、各相で独立して対応できるので、単相の
電力系統にも適用できる。
【0048】
【発明の効果】以上、説明したように、この発明によれ
ば、以下の利点が得られる。 (1)高調波を直流量に変換して抑制制御するようにし
たので、アクティブフィルタの位相を遅れが発生しな
い。 (2)アクティブフィルタの位相遅れが発生しないの
で、従来技術と同じスイッチング周波数でも、高調波の
抑制性能を向上できる。 (3)スイッチング周波数を低くしても、従来技術と同
じ高調波抑制性能を維持できるので、アクティブフィル
タのコストダウンを図ることができる。 (4)アクティブフィルタの位相遅れが生じないので、
負荷側にコンデンサが接続されていても安定に動作させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のアクティブフィルタを適用した電力
系統の略構成を示すブロック図である。
【図2】 電圧形インバータの回路構成を示す回路図で
ある。
【図3】 電流形インバータの回路構成を示す回路図で
ある。
【図4】 高調波制御器の構成を示すブロック図であ
る。
【図5】 フーリエ変換器の構成を示すブロック図であ
る。
【図6】 フーリエ変換器の他の構成例を示すブロック
図、および各部における信号の波形図である。
【図7】 フーリエ逆変換器の構成を示すブロック図で
ある。
【図8】 フーリエ逆変換器の他の構成例を示すブロッ
ク図である。
【図9】 アクティブフィルタの他の構成例を示すブロ
ック図である。
【図10】 アクティブフィルタの他の構成例を示すブ
ロック図である。
【図11】 高調波制御器9の構成を示すブロック図で
ある。
【図12】 アクティブフィルタの他の構成例を示すブ
ロック図である。
【図13】 負荷電流の高調波成分を説明するための概
念図である。
【図14】 本発明での各次高調波の制御原理について
説明するための概念図である。
【図15】 従来のアクティブフィルタを適用した電力
系統の構成を示すブロック図である。
【図16】 出力電流指令iou *、iov *、iow *に対す
る出力電流iou、io v、iowの周波数特性である。
【符号の説明】
9 高調波制御器(検出手段) 10 基本周波数設定器 11-1〜11-n フーリエ変換器(演算手段、フーリエ
変換手段) 12-1〜12-n フーリエ逆変換器(演算手段、フーリ
エ逆変換手段) 13 演算タイミング制御器 14a,14b サンプルホールド器 15a,15b 積分器 16 周波数検出器(周波数検出手段) 17 PLL(位相検出手段) AMP 制御ゲイン(増幅手段) SUM 加算器(加算手段)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年2月24日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項4
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項5
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図14
【補正方法】変更
【補正内容】
【図14】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図15
【補正方法】変更
【補正内容】
【図15】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 補償電流を電力系統に注入することによ
    り、電源側へ流出する高調波を抑制するアクティブフィ
    ルタにおいて、 電源電流から各次高調波の余弦波成分の振幅Axと正弦
    波成分の振幅Ayとを検出する検出手段と、 前記検出手段によって検出された、各次高調波の余弦波
    成分の振幅Axと正弦波成分の振幅Ayとを制御ゲイン
    で増幅した信号に基づいて、系統に接続される電力変換
    器の電流指令を算出する演算手段とを具備することを特
    徴とするアクティブフィルタ。
  2. 【請求項2】 前記検出手段は、電源電流を各次高調波
    の周波数でフーリエ変換することにより、前記各次高調
    波の余弦波成分の振幅Axと正弦波成分の振幅Ayとを
    検出するフーリエ変換手段であることを特徴とする請求
    項1記載のアクティブフィルタ。
  3. 【請求項3】 前記演算手段は、各次高調波の余弦波成
    分の振幅Axと正弦波成分の振幅Ayとを所定の制御ゲ
    インで増幅する増幅手段と、 前記増幅手段により増幅された信号をフーリエ逆変換す
    るフーリエ逆変換手段と、 前記フーリエ逆変換手段により逆変換された各次高調波
    を加算して前記電流指令値を算出する加算手段とを具備
    することを特徴とする請求項1または2記載のアクティ
    ブフィルタ。
  4. 【請求項4】 電源電流の周波数を検出する周波数検出
    手段を具備し、 前記検出手段は、前記周波数検出手段により検出された
    電源電流の周波数に基づいて、電源電流から各次高調波
    の余弦波成分の振幅Axと正弦波成分の振幅Ayとを検
    出することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに
    記載のアクティブフィルタ。
  5. 【請求項5】 電源電流の位相を検出する位相検出手段
    を具備し、 前記検出手段は、前記位相検出手段により検出された電
    源電流の位相に基づいて、電源電流から各次高調波の余
    弦波成分の振幅Axと正弦波成分の振幅Ayとを検出す
    ることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載
    のアクティブフィルタ。
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