JPH1118299A - 電力系統総合補償装置 - Google Patents

電力系統総合補償装置

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JPH1118299A
JPH1118299A JP9187532A JP18753297A JPH1118299A JP H1118299 A JPH1118299 A JP H1118299A JP 9187532 A JP9187532 A JP 9187532A JP 18753297 A JP18753297 A JP 18753297A JP H1118299 A JPH1118299 A JP H1118299A
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JP9187532A
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Yoshitoshi Watanabe
良利 渡辺
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Toyo Electric Manufacturing Ltd
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    • Y02E40/40Arrangements for reducing harmonics

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  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
  • Control Of Electrical Variables (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】一台の装置で電力系統の高調波電流・電圧、無
効電力、系統電圧変動の全てを補償し得る電力系統総合
補償装置を提供するものである。 【解決手段】電力系統の瞬時実電力の交流成分を制限し
得る第一の制限装置、瞬時虚電力の交流成分を制限し得
る第二の制限装置、瞬時虚電力の直流成分を制限し得る
第三の制限装置、電圧検出器の出力から系統電圧振幅値
を算出する振幅値検出回路、該振幅値検出回路の出力を
系統電圧指令値と比較演算する系統電圧制御器、該系統
電圧制御器の出力を制限する第四の制限装置を備え、第
二の制限装置出力から第三の制限装置の出力を減算した
結果に第四の制限装置の出力を加えた信号及び前記第一
の制限装置の出力信号を入力として、電力系統に注入す
る補償用高調波電力と無効電力の指令値を生成するもの
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、負荷による電力系
統の高調波電流、無効電力を補償するとともに、系統電
圧の変動を抑制する電力系統総合補償装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】一般に、電力系統の安定化を目的とした
調相装置として、サイリスタやゲートターンオフサイリ
スタ等のスイッチング素子からなる電圧形インバータあ
るいは電流形インバータを用い、遅相と進相の無効電力
の連続的な制御を行う無効電力補償装置が知られてい
る。また、高調波発生負荷が引き起こす電力系統の高調
波電流の抑制を目的として、絶縁ゲート形バイポーラト
ランジスタや静電誘導サイリスタ等の高速形のパワーデ
バイスからなる電圧形インバータあるいは電流形インバ
ータを高い周波数で動作させ、負荷の高調波電流を検出
しこれと逆位相の電流を発生して打ち消し、電力系統の
高調波電流を抑制するアクティブフィルタが慣用されて
いる。これを図2および図3を参照して説明する。
【0003】図2は従来例の無効電力補償装置を示すも
のであって、1は電力系統、2は電力系統1から給電さ
れる負荷、3は系統連系用変圧器、4は電圧形インバー
タである。5は電力系統1の電流を検出する電流検出
器、6は電力系統1の電圧を検出する電圧検出器、71
は無効電力検出器、72、74は減算器、73は無効電
力制御器、75は直流電圧制御器、76はPWM制御器
である。図2においては、減算器72にて電流検出器5
出力および電圧検出器6出力から電力系統1の無効電力
を検出する無効電力検出器71の出力である無効電力q
と無効電力指令q*とを比較し、減算器72による偏差
を入力とする無効電力制御器73は無効電力制御を行
う。また、減算器74にて電圧形インバータ4の直流電
圧Vdと直流電圧指令Vd*とを比較し、減算器74に
よる偏差VDEを入力とする直流電圧制御器75は直流電
圧制御を行う。さらには、無効電力制御器73出力と直
流電圧制御器75出力とを得るPWM制御器76は、パ
ルス幅変調(PWM)信号を電圧形インバータ4に与え
て駆動する。かように電圧形インバータ4は、PWM制
御によりインバータの出力電圧の大きさと位相を変え、
直流電圧を一定に保ちつつ電力系統の無効電力を制御
し、系統の電圧変動、電力動揺を抑制できる。
【0004】図3は他の従来例のアクティブフィルタを
示すものであって、75’は直流電圧制御器、76’は
PWM制御器、8は電流検出器、91は三相二相変換
器、92はpq演算器、93、93’はハイパスフィル
タ、94、98は減算器、95は掛算器、96はpq逆
演算器、97は二相三相変換器である。なお、図2と同
一符号を付した部分は同一構造、同一機能を有する。こ
の場合、三相二相変換器91により、電圧検出器6出力
の系統電圧Vu、Vv、Vwと電流検出器5出力の系統
電流ILU、ILV、ILWとから、式(1)、(2)
に基づき、三相から二相に座標変換した系統電圧Va、
Vbおよび系統電流ILA、ILBが得られる。この二
相上の系統電圧および系統電流を入力とするpq演算器
92は、式(3)の演算を行い、瞬時実電力pと瞬時虚
電力qが得られる。
【0005】
【数1】
【0006】さらには、その瞬時実電力pと瞬時虚電力
qをハイパスフィルタ回路93、93’を通し、瞬時実
電力p,瞬時虚電力qの高調波成分Pb、Qbを分離抽
出できる。かように抽出された高調波成分Pb、Qb
は、負荷2の高調波電流に起因する電力である。また、
減算器74による偏差VDEを入力とする直流電圧制御
器75’は、式(4)の演算より、電圧形インバータ4
の直流電圧を一定に制御するための実電力pAVを出力
する。減算器94にて、実電力PAVから高調波分Pb
が減算され、式(5)の如く補償すべき瞬時実電力pc
が求められる。さらに、掛算器95により、式(6)の
如くに高調波分に(−1)を掛けて補償すべき瞬時虚電
力Qcが求められる。
【0007】
【数2】
【0008】かような補償すべき瞬時実電力Pcと補償
すべき瞬時虚電力Qcを入力とするpq逆演算器96
は、アクティブフィルタの補償電流指令値ICA*、I
CB*を、式(7)の演算により求める。これを二相三
相変換器97により三相に変換し、補償電流Ic*が得
られる。
【0009】
【数3】
【0010】これより、減算器98およびPWM制御器
76’により、電流検出器8による出力電流Icが補償
電流指令Ic*に追従するように制御が行われ、電圧形
インバータ4は駆動される。このようにして、電圧形イ
ンバータ4が系統連系用変圧器3を介して負荷2の高調
波電流と逆位相の電流を系統に注入することにより、電
力系統1の高調波電流を抑制するものとなる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このように従来におい
て、電力系統の補償装置としては静止形無効電力補償装
置とアクティブフィルタが用いられている。しかしなが
ら、その静止形無効電力補償装置は、電力系統に対して
安定度向上、電圧安定化を図る目的から比較的大容量の
装置を必要とし、スイッチング素子に高耐圧、大電流の
サイリスタやゲートターンオフサイリスタを用いて基本
波無効電力を制御するものとなっている。一方、アクテ
ィブフィルタは、主に負荷の高調波電流を抑制する目的
から、負荷の高調波電流と逆位相の高周波の電流を系統
に注入するために、絶縁ゲート形バイポーラトランジス
タ等の高速デバイスが用いられて、比較的中小容量の装
置で高調波と無効電力の抑制が行われる。かようにし
て、静止形無効電力補償装置は系統電圧変動、無効電力
の抑制を、アクティブフィルタは主に高調波電流の抑制
用に限られていて、どちらも高調波電流、無効電力、系
統電圧変動のすべてを総合的には補償することはできな
かった。そのため、電力系統の総合的な補償を行う場合
は静止形無効電力補償装置とアクティブフィルタの両方
を用いなければならず、設備が複雑化、大型化し、また
その費用も高くなるという問題点を有していた。
【0012】しかして、本発明の目的とするところは、
一台の装置で電力系統の高調波電流・電圧、無効電力、
系統電圧変動の全てを補償し得るものとして、前述した
如き課題を悉く解消した格別な装置を、提供することに
ある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は上述したような
点に鑑みなされたものであって、つぎの如くに構成した
ものである。すなわち、第1に、電力系統の電流を検出
する電流検出器、前記電力系統の電圧を検出する電圧検
出器、該電圧検出器および前記電流検出器の出力を入力
として瞬時実電力と瞬時虚電力を算出する電力算出装
置、該電力算出装置により算出した瞬時実電力の交流成
分と瞬時虚電力の交流成分と直流成分をそれぞれ算出し
得たる結果に基づいて電力系統の高調波電流と無効電力
を抽出する制御装置を備え、該制御装置の指令に応じて
電力系統に補償用高調波と無効電力を注入するアクティ
ブフィルタにおいて、前記瞬時実電力の交流成分を制限
し得る第一の制限装置、前記瞬時虚電力の交流成分を制
限し得る第二の制限装置、前記瞬時虚電力の直流成分を
制限し得る第三の制限装置、前記電圧検出器の出力から
系統電圧振幅値を算出する振幅値検出回路、該振幅値検
出回路の出力を系統電圧指令値と比較演算する系統電圧
制御器、該系統電圧制御器の出力を制限する第四の制限
装置を備え、第二の制限装置出力から第三の制限装置の
出力を減算した結果に第四の制限装置の出力を加えた信
号および前記第一の制限装置の出力信号を入力として電
力系統に注入する補償用高調波電力と無効電力の指令値
としたものである。
【0014】第2に、前述の瞬時実電力の交流成分を制
限し得る第一の制限装置、前記瞬時虚電力の交流成分を
制限し得る第二の制限装置、前記瞬時虚電力の直流成分
を制限し得る第三の制限装置、および系統電圧を一定に
制御する無効電力を制限し得る第四の制限装置は、それ
ぞれの制限量が補償装置の各補償機能に必要な補償容量
の全体の補償容量に対する比率とする。つまり、いずれ
かが過補償になることによって他の補償能力が不足する
ことなく、それぞれが必要となる比率の指令値としたも
のである。
【0015】かかる解決手段によれば、系統電圧を一定
に制御する系統電圧制御器が備えられ、系統電圧制御器
出力の制御量を瞬時虚電力成分に加算して補償電流指令
が算出され、負荷の高調波と無効電力を抑制する成分に
加えて、系統交流電圧の変動に応じてその変動を抑制す
るような基本波無効電流成分が系統に流入され、高調波
電流、無効電力のみならず電圧変動をも抑制することが
でき、電力系統の総合的な補償が行える。また、補償す
べき瞬時実電力、虚電力の指令値として、瞬時実電力、
虚電力成分、系統電圧制御器の制御量を制限する制限装
置が設けられて、制限する量を各機能に必要な補償容量
から算出した補償比率とすることで単一の補償機能に補
償性能が偏ることなしに、常に多機能な補償効果を上げ
ることが出来る。また制限装置により、補償機能を選択
したり、あるいは各機能を任意の補償比率で補償するこ
とも可能である。
【0016】
【発明の実施の形態】ここで、電力系統総合補償装置の
制御回路の具体的な実施形態の一例は、(イ)系統電圧
と系統電流を入力とする三相二相変換器、(ロ)三相二
相変換器出力から瞬時実電力と瞬時虚電力を得るpq演
算器、(ハ)pq演算器出力を入力として瞬時実電力と
瞬時虚電力の交流成分を得るローパスフィルタ、第1の
減算器からなる第1の直列回路、(ニ)電圧形インバー
タの直流電圧を一定に制御するための実電力と第1の制
限装置を介して瞬時実電力の交流成分を加算する第一の
加算器、(ホ)第2の制限装置を介した瞬時虚電力の交
流成分から、第三の制限装置を介したローパスフィルタ
出力の瞬時虚電力の直流成分を演算する第2の減算器、
(へ)各相の系統電圧の振幅値を検出する振幅値検出回
路、(ト)系統電圧振幅値が系統電圧指令に追従する制
御量を得る第3の減算器、系統電圧制御器からなる第2
の直列回路、(チ)第2の減算器出力と第4の制限装置
を介した系統電圧制御器出力を加算する第2の加算器、
(リ)第1の加算器出力と第2の加算器出力を入力とす
るpq逆演算器、(ヌ)pq逆演算器出力より補償電流
指令を得る二相三相変換器、(ル)電流検出器による出
力電流が補償電流に追従するように制御を行う第4の減
算器、PWM制御器からなる第3の直列回路、を具備し
て構成されて成る。さらに、実施例図面に素づいて、詳
細説明する。
【0017】
【実施例】図1は本発明の実施例を図3に類して示した
ものであって、10は制御回路である。なお、図2、3
と同一符号を付した部分は同一構造、同一機能を有す
る。すなわち、図1に示される電力系統総合補償装置
は、電圧形インバータ4と、電力系統1と電圧形インバ
ータ4とを接続する系統連系用変圧器3と電流検出器
5、8と、電圧検出器6と、制御回路10とから構成さ
れてなる。また、かかる構成より、負荷2による系統の
高調波電流成分と無効電力成分を検出するとともに、系
統電圧変動成分と電圧形インバータ4の直流電圧変動成
分を検出し、これらの成分をキャンセルできる電流指令
を演算し、電圧形インバータ4より電流指令に相当する
電流を電力系統1に注入することにより、一台の電圧形
インバータで電力系統の高調波電流、無効電力成分のみ
ならず、電圧変動成分をも補償するものである。さらに
は、各補償成分の制御量を制限する制限装置を有して、
制限する量を各機能に必要な補償容量から算出した補償
比率とすることで単一の補償機能に補償性能が偏ること
なしに、常に多機能な補償効果を上げることが出来、ま
た制限装置により、補償機能を選択したり、あるいは各
機能を任意の補償比率で補償し得るものである。
【0018】さて、三相二相変換器91は、電流検出器
5出力の各相の系統電流ILU、ILV、ILWと電圧
検出器6出力の系統電圧Vu、Vv、Vwを得て、式
(1)、(2)に基づいて三相から二相に座標変換して
ILA、ILB、Va、Vbをpq演算器92に出力す
る。pq演算器92では、三相二相変換器91出力から
式(3)に基づいて電力系統1の瞬時実電力p、瞬時虚
電力qを演算し、これをローパスフィルタ101、10
1’に出力する。瞬時実電力p、瞬時虚電力q共にロー
パスフィルタ101,101’によりその直流分Pd,
Qdが抽出され、減算器102、103にて、Pd、Q
dからp、qが引算され交流成分−Pb、−Qbが求め
られる。その瞬時実電力の交流成分−Pbはその制御量
を制限する第一の制限装置103を介して加算器104
に出力される。また、瞬時虚電力の交流成分−Qbは、
第二の制限装置106を介して減算器107に出力さ
れ、瞬時虚電力の直流成分Qdも第三の制限装置108
を介して減算器107に与えられる。前記の電圧検出器
及び電流検出器の出力を入力として瞬時実電力の交流成
分と瞬時虚電力の交流成分と直流成分を算出する装置が
電力算出装置115である。
【0019】一方、減算器74にて直流電圧指令Vd*
と電圧形インバータ4の直流電圧Vdが比較され、その
偏差VDEが直流電圧制御器75’に与えれる。直流電
圧制御器75’では直流電圧Vdが直流電圧指令Vd*
に追従するように、式(4)に基づいて制御量が求めら
れ、その制御量の実電力PAVが、加算器104に出力
される。したがって、加算器104は制限手段103を
介して瞬時実電力pの交流成分−Pbと実電力PAVが
与えられて加算し、補償すべき瞬時実電力pcが求めら
れる。他方、各相の系統電圧Vu、Vv、Vwが振幅値
検出回路110に入力され、系統電圧の振幅値Vsが求
められる。減算器111にて系統電圧指令Vs*と系統
電圧の振幅値Vsが比較され、その偏差VSEが系統電
圧制御器112に与えられる。系統電圧制御器112
は、振幅値Vsが系統電圧指令Vs*に追従するような
制御量を、式(8)に基づいて求める。その制御量の虚
電力QAVが、第四の制限装置113を介して加算器1
09に与えられるものとなる。
【0020】
【数4】
【0021】したがって、加算器109は瞬時虚電力の
交流成分−Qb、瞬時虚電力の直流成分Qdと虚電力Q
AVとが与えられて加算し、補償すべき瞬時虚電力Qc
が求められる。かようにして、補償すべき瞬時実電力P
c、瞬時虚電力Qcは、制限装置103、106、10
8、113の各制限量で変わり、下記より求まる補償比
率で制限することにより単一の補償機能に補償性能が偏
ることなしに、常に多機能な補償効果を上げることが出
来る。また、制限装置により、補償機能を選択したり、
あるいは各機能を任意の補償比率で補償することも可能
である。
【0022】電力系統総合補償装置の機能を、イ.系統
電圧一定制御、ロ.フリッカ抑制制御、ハ.高調波抑制
制御とし、制限装置の制限量を各機能に必要な補償容量
から算出すると、 イ.系統電圧一定制御では、電圧変動をΔVBからΔV
Aに補償するために必要な電圧一定補償容量Qscは、
系統インピーダンスをXsとすると式(9)で表され
る。また、ロ.フリッカ抑制制御では、補償前のフリッ
カをΔV10B、フリッカ改善率をkとすると必要なフ
リッカ抑制補償容量Qfcは式(10)で表される。 ハ.高調波抑制制御では、補償前の高調波電流実効値を
ILB、補償後の高調波電流実効値ILA、線間電圧実
効値をVとすると必要な高調波抑制補償容量Qhcは式
(11)で表される。したがって、全体の補償容量Qt
cは式(12)より求まり、系統電圧一定制御制限量の
比率rsが式(13)、フリッカ抑制制御制限量の比率
rfが式(14)、高調波抑制制御制限量の比率rhが
式(15)のように求まる。
【0023】
【数5】
【0024】さらに、補償すべき瞬時実電力Pc、瞬時
虚電力Qcはpq逆演算器114に入力され式(7)に
従って、補償電流ICA、ICBが演算される。その補
償電流指令ICA*、ICB*は二相三相変換器97で
三相に変換され、補償電流指令Ic*が得られる。ここ
で前記の電力算出装置115により算出した瞬時実電力
の交流成分と瞬時虚電力の交流成分と直流成分をそれぞ
れ算出し得たる結果に基づいて電力系統の高調波電流と
無効電力を抽出する装置が制御装置116である。これ
より、減算器98およびPWM制御回路76’により、
電流検出器8による出力電流Icが補償電流指令値Ic
*に追従するように制御が行われ、電圧形インバータ4
は駆動される。このようにして、電力系統の瞬時実電
力、瞬時虚電力が分離抽出され、さらに瞬時実電力、瞬
時虚電力の直流成分と交流成分とに分離することによ
り、電力系統の高調波成分と無効電力成分とが各々独立
に制御することができる。また、分離した補償すべき瞬
時実電力に直流電圧制御器出力の制御量を加算し、補償
すべき瞬時虚電力に系統電圧制御器出力の制御量を加算
することにより、同一の制御回路で高調波補償、無効電
力補償、系統電圧一定制御、直流電圧一定制御と電力系
統の総合的な補償を行うことができる。
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、一
台の装置で電力系統の高調波電流・電圧、無効電力、系
統電圧変動の全てを補償し得るものとして、設備の複雑
化、大型化、費用の増大を招くことなく、電力系統の安
定度向上、電圧安定化のみならず高調波電流補償と総合
的な補償を行い得る簡便な装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第1の実施例を示す回路図であ
る。
【図2】図2は従来例を示す回路図である。
【図3】図3は他の従来例を示す回路図である。
【符号の説明】
1 電力系統 2 負荷 3 系統連係用変圧器 4 電圧型インバータ 5 電流検出器 6 電圧検出器 71 無効電力検出器 73 無効電力制御器 75 直流電圧制御器 75’ 直流電圧制御器 76 PWM制御器 76’ PWM制御器 8 電流検出器 91 三相二相変換器 92 pq演算器 93 ハイパスフィルタ 93’ ハイパスフィルタ 95 掛算器 96 pq逆演算器 97 二相三相変換器 10 制御回路 101 ローパスフィルタ 101’ローパスフィルタ 103 第一の制限装置 106 第二の制限装置 108 第三の制限装置 110 振幅値検出回路 112 系統電圧制御器 113 第四の制限装置 114 pq逆演算器 115 電力算出装置 116 制御装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力系統の電流を検出する電流検出器、
    前記電力系統の電圧を検出する電圧検出器、該電圧検出
    器および前記電流検出器の出力を入力として瞬時実電力
    と瞬時虚電力を算出する電力算出装置、該電力算出装置
    により算出した瞬時実電力の交流成分と瞬時虚電力の交
    流成分と直流成分をそれぞれ算出し得たる結果に基づい
    て電力系統の高調波電流と無効電力を抽出する制御装置
    を備え、該制御装置の指令に応じて電力系統に補償用高
    調波と無効電力を注入するアクティブフィルタにおい
    て、 前記瞬時実電力の交流成分を制限し得る第一の制限装
    置、前記瞬時虚電力の交流成分を制限し得る第二の制限
    装置、前記瞬時虚電力の直流成分を制限し得る第三の制
    限装置、前記電圧検出器の出力から系統電圧振幅値を算
    出する振幅値検出回路、該振幅値検出回路の出力を系統
    電圧指令値と比較演算する系統電圧制御器、該系統電圧
    制御器の出力を制限する第四の制限装置を備え、第二の
    制限装置出力から第三の制限装置の出力を減算した結果
    に第四の制限装置の出力を加えた信号および前記第一の
    制限装置の出力信号を入力として電力系統に注入する補
    償用高調波電力と無効電力の指令値を生成する装置を備
    えたことを特徴とする電力系統総合補償装置。
  2. 【請求項2】 前記瞬時実電力の交流成分を制限し得る
    制限装置と、前記瞬時虚電力の交流成分を制限し得る制
    限装置と、前記瞬時虚電力の直流成分を制限し得る制限
    装置と、前記系統電圧を一定に制御する無効電力を制限
    し得る制限装置、それぞれの制限量が補償装置の各補償
    機能に必要な補償容量の全体の補償容量に対する比率と
    なる請求項1記載の電力系統総合補償装置。
JP9187532A 1997-06-27 1997-06-27 電力系統総合補償装置 Pending JPH1118299A (ja)

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