JPH09163605A - 電力系統総合補償装置 - Google Patents

電力系統総合補償装置

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JPH09163605A
JPH09163605A JP7336210A JP33621095A JPH09163605A JP H09163605 A JPH09163605 A JP H09163605A JP 7336210 A JP7336210 A JP 7336210A JP 33621095 A JP33621095 A JP 33621095A JP H09163605 A JPH09163605 A JP H09163605A
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power
instantaneous
voltage
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JP7336210A
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Inventor
Yoshitoshi Watanabe
良利 渡辺
Masakazu Kobata
雅一 木幡
Junichi Inoue
純一 井上
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Toyo Electric Manufacturing Ltd
Original Assignee
Toyo Electric Manufacturing Ltd
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Publication date
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E40/20Active power filtering [APF]

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】一台の装置で電力系統の高調波電流・電圧,無
効電力,系統電圧変動の全てを補償し得る電力系統総合
補償装置を提供するものである。 【解決手段】系統電圧と系統電流を入力とし、瞬時実電
力と瞬時虚電力を得る三相二相変換器及びpq演算器、
瞬時実電力と瞬時虚電力の交流成分を得るロ−パスフイ
ルタと第1の減算器からなる第1の直列回路、直流電圧
を一定に制御するための実電力と瞬時実電力の交流成分
を加算する第1の加算器、瞬時虚電力の交流成分からロ
−パスフイルタ出力の瞬時虚電力の直流成分を減算する
第2の減算器、各相の系統電圧の振幅値を検出する振幅
値検出回路、系統電圧振幅値が系統電圧指令に追従する
制御量を得る第2の減算器と系統電圧制御器からなる第
2の直列回路、第2の減算器出力と系統電圧制御器出力
を加算する第1の加算器、第1と第2の加算器出力を入
力とし、補償電流指令を得るpq逆演算器及び二相三相
変換器を、具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、負荷による電力系
統の高調波電流,無効電力を補償するとともに、系統電
圧の変動を抑制する電力系統総合補償装置、に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】一般に、電力系統の安定化を目的とした
調相装置として、サイリスタやゲートターンオフサイリ
スタ等のスイッチング素子からなる電圧形インバータあ
るいは電流形インバータを用い、遅相と進相の無効電力
の連続的な制御を行う無効電力補償装置が知られてい
る。また、高調波発生負荷が引き起こす電力系統の高調
波電流の抑制を目的として、絶縁ゲート形バイポーラト
ランジスタや静電誘導サイリスタ等の高速形のパワーデ
バイスからなる電圧形インバータあるいは電流形インバ
ータを高い周波数で動作させ、負荷の高調波電流を検出
しこれと逆位相の電流を発生して打ち消し、電力系統の
高調波電流を抑制するアクテイブフイルタが慣用されて
いる。これを図7および図8を参照して説明する。
【0003】図7は従来例の無効電力補償装置を示すも
のであつて、1は電力系統、2は電力系統1から給電さ
れる負荷、3は系統連係用変圧器、4は電圧形インバー
タである。5は電力系統1の電流を検出する電流検出
器、6は電力系統1の電圧を検出する電圧検出器、71は
無効電力検出回路、72,74は減算器、73は無効電力制御
器、75は直流電圧制御器、76はPWM制御器である。図
5においては、減算器72にて電流検出器5出力および電
圧検出器6出力から電力系統1の無効電力を検出する無
効電力検出回路71の出力である無効電力qと無効電力指
令q*とを比較し、減算器72による偏差を入力とする無
効電力制御器73は無効電力制御を行う。また、減算器74
にて電圧形インバータ4の直流電圧Vdと直流電圧指令
Vd*とを比較し、減算器74による偏差VDEを入力とす
る直流電圧制御器75は直流電圧制御を行う。さらには、
無効電力制御器73出力と直流電圧制御器75出力とを得る
PWM制御器76は、パルス幅変調(PWM)信号を電圧
形インバータ4に与えて駆動する。かように電圧形イン
バータ4は、PWM制御によりインバータの出力電圧の
大きさと位相を変え、直流電圧を一定に保ちつつ電力系
統の無効電力を制御し、電力系統1の電圧変動,電力動
揺を抑制できる。
【0004】図8は他の従来例のアクテイブフイルタを
示すものであつて、75’は直流電圧制御器、76’はPW
M制御器、8は電流検出器、91は三相二相変換器、92は
pq演算器、93,93’はハイパスフイルタ、94,98は減
算器、95は掛算器、96はpq逆演算器、97は二相三相変
換器である。すなわち、三相二相変換器91により、電圧
検出器6出力の系統電圧Vu,Vv,Vwと電流検出器
5出力の系統電流ILU,ILV,ILWとから、式(1),
(2)に基づき、三相から二相に座標変換した系統電圧
Va,Vbおよび系統電流ILA,ILBが得られる。この
二相上の系統電圧および系統電流を入力とするpq演算
器92は、式(3)の演算を行い、瞬時実電力pと瞬時虚
電力qが得られる。
【0005】
【数1】
【0006】さらには、その瞬時実電力pと瞬時虚電力
qをハイパスフイルタ93,93’を通し、瞬時実電力p,
瞬時虚電力qの高調波分Pb,Qbを分離抽出できる。
かように抽出された高調波分Pb,Qbは、負荷2の高
調波電流に起因する電力である。また、減算器74による
偏差VDEを入力とする直流電圧制御器75’は、式(4)
の演算より、電圧形インバータ4の直流電圧を一定に制
御するための実電力PAVを出力する。減算器94にて、実
電力PAVから高調波分Pbが減算され、式(5)の如く
補償すべき瞬時実電力Pcが求められる。さらに、掛算
器95により、式(6)の如くに高調波分に(−1)を掛
けて補償すべき瞬時虚電力Qcが求められる。
【0007】
【数2】
【0008】かような補償すべき瞬時実電力Pcと補償
すべき瞬時虚電力Qcを入力とするpq逆演算器96は、
アクテイブフイルタの補償電流指令ICA*,ICB*を、
式(7)の演算により求める。これを二相三相変換器97
により三相に変換し、補償電流指令Ic*が得られる。
【0009】
【数3】
【0010】これより、減算器98およびPWM制御器7
6’により、電流検出器8による出力電流Icが補償電
流指令Ic*に追従するように制御が行われ、電圧形イ
ンバータ4は駆動される。したがって、電圧形インバー
タ4が系統連係用変圧器3を介して負荷2の高調波電流
と逆位相の電流を系統に注入することにより、電力系統
1の高調波電流を抑制するものとなる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このように従来技術に
おいて、電力系統の補償装置としては、静止形無効電力
補償装置とアクテイブフイルタが用いられている。しか
しながら、その静止形無効電力補償装置は、電力系統に
対して安定度向上,電圧安定化を図る目的から比較的大
容量の装置を必要とし、スイッチング素子には高耐圧,
大電流のサイリスタやゲートターンオフサイリスタを用
いて基本波無効電力を制御するものとなっている。一
方、アクテイブフイルタは、主に負荷の高調波電流を抑
制する目的から、負荷の高調波電流と逆位相の高周波の
電流を系統に注入するため、絶縁ゲート形バイポーラト
ランジスタ等の高速デバイスが用いられて、比較的中小
容量の装置で高調波と無効電力の抑制が行われるものと
なっている。かようにして、静止形無効電力補償装置は
系統電圧変動,無効電力の抑制を、アクテイブフイルタ
は主に高調波電流の抑制用に限られていて、どちらも、
高調波電流,無効電力,系統電圧変動の全てを、総合的
には補償することはできなかった。そのため、電力系統
の総合的な補償を行う場合は静止形無効電力補償装置と
アクテイブフイルタの両方を用いなければならず、設備
は複雑化,大型化し、またその費用も高くなるという問
題点を有していた。
【0012】しかして本発明の目的とするところは、一
台の装置で電力系統の高調波電流・電圧,無効電力,系
統電圧変動の全てを補償し得るものとして、前述した如
き課題を悉く解消した格別な電力系統総合補償装置を、
提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は上述したような
点に鑑みなされたものであって、つぎの如くに構成した
ものである。すなわち、第1に、電力系統の電流および
電圧を検出入力して瞬時実電力と瞬時虚電力を算出し、
高調波電流に起因する瞬時実電力および瞬時虚電力の交
流成分と無効電力に起因する瞬時虚電力の直流成分をそ
れぞれ分離抽出し、電力系統の高調波電流と無効電力を
補償する電流指令を算出して電力系統に補償電流を注入
するアクテイブフイルタにおいて、系統電圧値を検出入
力して系統電圧を一定に制御する系統電圧制御手段と、
補償すべき瞬時実電力および虚電力の指令を、算出した
瞬時実電力成分と瞬時虚電力成分と系統電圧制御手段の
制御量とから選択する選択手段とを具備して構成すると
ともに、系統電圧制御手段の制御量を補償すべき瞬時虚
電力指令に加算して指令値としたものである。
【0014】第2に、電力系統の電流および電圧を検出
入力して瞬時実電力と瞬時虚電力を算出し、高調波電流
に起因する瞬時実電力の交流成分を分離抽出し、電力系
統の高調波電流と無効電力を補償する電流指令を算出し
て電力系統に補償電流を注入するアクテイブフイルタに
おいて、系統電圧を検出入力して系統電圧を一定に制御
する系統電圧制御手段を設けるとともに、系統電圧制御
手段の制御量を補償すべき瞬時虚電力指令に加算して指
令値としたものである。第3に、電力系統の電流および
電圧を検出入力して瞬時実電力と瞬時虚電力を算出し、
高調波電流に起因する瞬時実電力の交流成分と瞬時虚電
力の交流成分を分離抽出し、補償すべき瞬時実電力と瞬
時虚電力の指令とし、電力系統の高調波電流を補償する
電流指令値を算出して電力系統に補償電流を注入するア
クテイブフイルタにおいて、系統電圧値を検出入力して
系統電圧を一定に制御する系統電圧制御手段を設けると
ともに、該系統電圧制御手段の制御量を補償すべき瞬時
虚電力指令に加算して指令値としたものである。
【0015】かかる解決手段によれば、系統電圧を一定
に制御する系統電圧制御手段が備えられ、系統電圧制御
手段出力の制御量を瞬時虚電力成分に加算して補償電流
指令が算出され、負荷の高調波と無効電力を抑制する成
分に加えて、系統交流電圧の変動に応じてその変動を抑
制するような基本波無効電流成分が系統に流入され、高
調波電流,無効電力のみならず電圧変動をも抑制するこ
とができ、電力系統の総合的な補償が行える。また、補
償すべき瞬時実電力,虚電力の指令として、瞬時実電
力,虚電力成分,系統電圧制御手段の制御量からそれぞ
れ選択する手段が設けられて、系統条件に応じて補償機
能を選択することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】ここで、電力系統総合補償装置の
制御回路の具体的な実施形態の一例は、(イ)系統電圧
と系統電流を入力とする三相二相変換器、(ロ)三相二
相変換器出力から瞬時実電力と瞬時虚電力を得るpq演
算器、(ハ)pq演算器出力を入力として瞬時実電力と
瞬時虚電力の交流成分を得るロ−パスフイルタ,第1の
減算器からなる第1の直列回路、(ニ)電圧形インバー
タの直流電圧を一定に制御するための実電力と第1の選
択スイツチを介して瞬時実電力の交流成分を加算する第
1の加算器、(ホ)第2の選択スイツチを介した瞬時虚
電力の交流成分から、第3の選択スイツチを介したロ−
パスフイルタ出力の瞬時虚電力の直流成分を減算する第
2の減算器、(ヘ)各相の系統電圧の振幅値を検出する
振幅値検出回路、(ト)系統電圧振幅値が系統電圧指令
に追従する制御量を得る第3の減算器,系統電圧制御器
からなる第2の直列回路、(チ)第2の減算器出力と第
4の選択スイツチを介した系統電圧制御器出力を加算す
る第2の加算器、(リ)第1の加算器出力と第2の加算
器出力を入力とするpq逆演算器、(ヌ)pq逆演算器
出力より補償電流指令を得る二相三相変換器、(ル)電
流検出器による出力電流が補償電流指令に追従するよう
に制御を行う第4の減算器,PWM制御器からなる第3
の直列回路、を具備して構成されて成る。さらに、実施
例図面に基づいて、詳細説明する。
【0017】
【実施例】図1は本発明の第1の実施例を図8に類して
示したものであって、10は制御回路である。すなわち、
図1に示される電力系統総合補償装置は、電圧形インバ
ータ4と、電力系統1および電圧形インバータ4を接続
する系統連系用変圧器3と、電流検出器5,8と、電圧
検出器6と、制御回路10とから構成されてなる。また、
かかる構成より、負荷2による系統の高調波電流成分と
無効電力成分を検出するとともに、系統電圧変動成分と
電圧形インバータ4の直流電圧変動成分を検出し、これ
らの成分をキャンセルできる電流指令を演算し、電圧形
インバータ4より電流指令に相当する電流を電力系統1
に注入することにより、一台の電圧形インバータで電力
系統の高調波電流,無効電力成分のみならず、電圧変動
成分をも補償するものである。さらには、各補償成分の
選択機能を有して、系統条件に合わせて補償機能を選択
し得るものである。これを、図2から図4を参照して説
明する。ここで、図2,図3および図4は、フロ−の一
例を図1の理解を容易にするため示したものである。
【0018】さて、三相二相変換器91は、電流検出器5
出力の各相の系統電流ILU,ILV,ILWと電圧検出器6
出力の系統電圧Vu,Vv,Vwを得て、式(1),
(2)に基づいて三相から二相に座標変換してILA,I
LB,Va,Vbをpq演算器92に出力する。pq演算器
92では、三相二相変換器91出力から式(3)に基づいて
電力系統1の瞬時実電力p,瞬時虚電力qを演算し、こ
れをローパスフイルタ 101, 101’に出力する。瞬時実
電力p,瞬時虚電力q共にローパスフイルタ 101, 10
1’によりその直流成分Pd,Qdが抽出され、減算器
102, 103にて、Pd,Qdからp,qが引算され、交
流成分−Pb,−Qbが求められる。その瞬時実電力の
交流成分−Pbは、信号伝達をオンオフする選択スイツ
チ 103(S3 )を介して加算器 104に出力される。ま
た、瞬時虚電力の交流成分−Qbが選択スイツチ 106
(S4 )を介して減算器 107に与えられ、瞬時虚電力の
直流成分Qdも選択スイツチ 108(S2 )を介して減算
器 107に与えられる。ここで減算器 107出力は、選択ス
イツチS4 ,S2 がオン状態であれば瞬時虚電力qその
ものとなり、選択スイツチS4 のみがオン状態であれば
瞬時虚電力の交流成分−Qc,選択スイツチS2 のみが
オン状態であれば瞬時虚電力の直流成分Qdとなって、
加算器 109に出力される。
【0019】一方、減算器74にて直流電圧指令Vd*と
電圧形インバータ4の直流電圧Vdが比較され、その偏
差VDEが直流電圧制御器75’に与えられる。直流電圧制
御器75’では直流電圧Vdが直流電圧指令Vd*に追従
するように、式(4)に基づいて制御量が求められ、そ
の制御量の実電力PAVが、加算器 104に出力される。し
たがって、加算器 104は選択スイツチS3 を介して瞬時
実電力pの交流成分−Pbと実電力PAVとが与えられて
加算し、補償すべき瞬時実電力Pcが求められる。他
方、各相の系統電圧Vu,Vv,Vwが振幅値検出回路
110に入力され、系統電圧の振幅値Vsが求められる。
減算器 111にて系統電圧指令Vs*と系統電圧の振幅値
Vsが比較され、その偏差VSEが系統電圧制御器 112に
与えられる。系統電圧制御器 112は、振幅値Vsが系統
電圧指令Vs*に追従するような制御量を、式(8)に
基づいて求める。その制御量の虚電力QAVが、選択スイ
ツチ 113(S1 )を介して加算器 109に与えられるもの
となる。
【0020】
【数4】
【0021】したがって、加算器 109は減算器 107出力
の瞬時虚電力q,瞬時虚電力の交流成分−Qb,瞬時虚
電力の直流成分Qdと虚電力QAVとが与えられて加算
し、補償すべき瞬時虚電力Qcが求められる。かように
して、補償すべき瞬時実電力Pc、瞬時虚電力Qcは、
選択スイツチS1 ,S2 ,S3 ,S4 のオンオフの状態
で変わり、この各選択スイツチのオンオフにより、表1
のように補償対象の選択を行うことができる。
【0022】
【表1】
【0023】さらに、補償すべき瞬時実電力Pc, 瞬時
虚電力Qcはpq逆演算器 114に入力され、式(7)に
従って、補償電流指令ICA*,ICB*が演算される。そ
の補償電流指令ICA*,ICB*は二相三相変換器97で三
相に変換され、補償電流指令Ic*が得られる。これよ
り、減算器98およびPWM制御回路76’により、電流検
出器8による出力電流Icが補償電流指令値Ic*に追
従するように制御が行われ、電圧形インバータ4は駆動
される。このようにして、電力系統の瞬時実電力,瞬時
虚電力が分離抽出され、さらに瞬時実電力,瞬時虚電力
の直流成分と交流成分とに分離することにより、電力系
統の高調波成分効電力成分とが各々独立に制御すること
ができる。また、分離した補償すべき瞬時実電力に直流
電圧制御器出力の制御量を加算し、補償すべき瞬時虚電
力に系統電圧制御器出力の制御量を加算することによ
り、同一の制御回路で高調波補償,無効電力補償,系統
電圧一定制御,直流電圧一定制御と電力系統の総合的な
補償を行うことができる。
【0024】図5は本発明の第2の実施例を図1に類し
て示したもので、20は制御回路である。ここに制御回路
20は、三相二相変換器91と、pq演算器92と、ハイパス
フイルタ93と、減算器74,94,98, 111, 201と、直流
電圧制御器75’と、振幅値検出回路 110と、系統電圧制
御器 112と、pq逆演算器 202と、二相三相変換器97
と、PWM制御器 76’とで構成されている。すなわ
ち、電圧形インバータ4より電流指令に相当する電流を
電力系統1に注入することにより、一台の電圧形インバ
ータ4で系統の高調波電流,無効電力成分のみならず、
系統の電圧変動成分をも補償するものであって、図1例
に比べ、各選択スイッチによる補償成分の選択機能が除
かれているものである。
【0025】図5における制御回路20においては、各相
の系統電流Iu,Iv,Iwおよび系統電圧Vu,V
v,Vwを入力とする三相二相変換器91とpq演算器92
より瞬時実電力p,瞬時虚電力qが演算出力される。そ
の瞬時実電力pより、ハイパスフイルタ93を介してその
交流分Pbが抽出されてから、減算器94の一方の入力と
して与えられる。その減算器94の他方の入力として直流
電圧制御器75’出力の実電力PAVが与えられ加算され
て、補償すべき瞬時実電力Pcが求められる。また、瞬
時虚電力qが直接的に減算器201 の一方の入力として与
えられる。その減算器94の他方の入力として振幅値検出
回路 110および減算器 111を前段とする系統電圧制御器
112の出力であるQAVが与えられ加算されて、補償すべ
き瞬時虚電力Qcが求められる。これより、補償すべき
瞬時実電力Pcおよび補償すべき瞬時虚電力Qcを得る
pq逆演算器 202以降、図1に示される第1の実施例と
同様に、電圧形インバータ4がPWM制御されて、電力
系統1の高調波補償,無効電力補償,系統電圧一定制
御,直流電圧一定制御が行われることは明らかである。
【0026】図6は本発明の第3の実施例を図1に類し
て示したもので、30は制御回路である。ここに制御回路
30は、三相二相変換器91と、pq演算器92と、ハイパス
フイルタ93,93’と、減算器74,94,98, 111, 301
と、直流電圧制御器75’と、振幅値検出回路 110と、系
統電圧制御器 112と、pq逆演算器 302と、二相三相変
換器97と、PWM制御器 76’とで構成されている。す
なわち、図1例に比べて各選択スイッチによる補償成分
の選択機能が除かれ、さらには図1例に比べ無効電力補
償機能を省略したものである。
【0027】図6における制御回路30においては、各相
の系統電流Iu,Iv,Iwおよび系統電圧Vu,V
v,Vwを入力とする三相二相変換器91とpq演算器92
より瞬時実電力p,瞬時虚電力qが演算出力される。そ
の瞬時実電力pより、ハイパスフイルタ93を介してその
交流分Pbが抽出されてから、減算器94の一方の入力と
して与えられる。その減算器94の他方の入力として直流
電圧制御器75’出力の実電力PAVが与えられ加算され
て、補償すべき瞬時実電力Pcが求められる。また、瞬
時虚電力qより、ハイパスフイルタ93’を介してその交
流分Pbが抽出さてから、減算器 301の一方の入力とし
て与えられる。その減算器94の他方の入力として振幅値
検出回路 110および減算器 111を前段とする系統電圧制
御器 112の出力であるQAVが与えられ加算されて、補償
すべき瞬時虚電力Qcが求められる。これより、補償す
べき瞬時実電力Pcおよび補償すべき瞬時虚電力Qcを
得るpq逆演算器 202以降、図1に示される第1の実施
例と同様に、電圧形インバータ4がPWM制御されて、
電力系統1の高調波補償と系統電圧一定制御が行われる
ことは明らかである。
【0028】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、一
台の装置で電力系統の高調波電流・電圧,無効電力,系
統電圧変動の全てを補償し得るものとして、設備の複雑
化,大型化,費用の増大を招くことなく、電力系統の安
定度向上,電圧安定化のみならず高調波電流補償と総合
的な補償を行い得る簡便な装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第1の実施例を示す回路図であ
る。
【図2】図2は図1の制御回路のフロー例の前段を示し
た図である。
【図3】図3は図1の制御回路のフロー例の中段を示し
た図である。
【図4】図4は図1の制御回路のフロー例の後段を示し
た図である。
【図5】図5は本発明の第2の実施例を示す回路図であ
る。
【図6】図6は本発明の第3の実施例を示す回路図であ
る。
【図7】図7は従来例を示す回路図である。
【図8】図8は他の従来例を示す回路図である。
【符号の説明】
1 電力系統 2 負荷 3 系統連係用変圧器 4 電圧形インバータ 5 電流検出器 6 電圧検出器 71 無効電力検出回路 73 無効電力制御器 75 直流電圧制御器 75’ 直流電圧制御器 76 PWM制御器 76’ PWM制御器 8 電流検出器 91 三相二相変換器 92 pq演算器 93 ハイパスフイルタ 93’ ハイパスフイルタ 95 掛算器 96 pq逆演算器 97 二相三相変換器 10 制御回路 101 ローパスフイルタ 101’ ローパスフイルタ 103 選択スイツチ(S3 ) 106 選択スイツチ(S4 ) 108 選択スイツチ(S2 ) 110 振幅値検出回路 112 系統電圧制御器 113 選択スイツチ(S1 ) 114 pq逆演算器 20 制御回路 202 pq逆演算器 30 制御回路 302 pq逆演算器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力系統の電流および電圧を検出入力し
    て瞬時実電力と瞬時虚電力を算出し、高調波電流に起因
    する瞬時実電力および瞬時虚電力の交流成分と無効電力
    に起因する瞬時虚電力の直流成分をそれぞれ分離抽出
    し、電力系統の高調波電流と無効電力を補償する電流指
    令を算出して電力系統に補償電流を注入するアクテイブ
    フイルタにおいて、 系統電圧値を検出入力して系統電圧を一定に制御する系
    統電圧制御手段と、補償すべき瞬時実電力および虚電力
    の指令を、算出した瞬時実電力成分と瞬時虚電力成分と
    系統電圧制御手段の制御量とから選択する選択手段とを
    具備して構成するとともに、 前記系統電圧制御手段の制御量を補償すべき瞬時虚電力
    指令値加算して指令値としたことを特徴とする電力系統
    総合補償装置。
  2. 【請求項2】 電力系統の電流および電圧を検出入力し
    て瞬時実電力と瞬時虚電力を算出し、高調波電流に起因
    する瞬時実電力の交流成分を分離抽出し、電力系統の高
    調波電流と無効電力を補償する電流指令を算出して電力
    系統に補償電流を注入するアクテイブフイルタにおい
    て、 系統電圧値を検出入力して系統電圧を一定に制御する系
    統電圧制御手段を設けるとともに、該系統電圧制御手段
    の制御量を補償すべき瞬時虚電力指令に加算して指令値
    としたことを特徴とする電力系統総合補償装置。
  3. 【請求項3】 電力系統の電流および電圧を検出入力し
    て瞬時実電力と瞬時虚電力を算出し、高調波電流に起因
    する瞬時実電力の交流成分と瞬時虚電力の交流成分を分
    離抽出し、補償すべき瞬時実電力と瞬時虚電力の指令と
    し、電力系統の高調波電流を補償する電流指令を算出し
    て電力系統に補償電流を注入するアクテイブフイルタに
    おいて、 系統電圧値を検出入力して系統電圧を一定に制御する系
    統電圧制御手段を設けるとともに、該系統電圧制御手段
    の制御量を補償すべき瞬時虚電力指令に加算して指令値
    としたことを特徴とする電力系統総合補償装置。
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