JPH0613016U - 貫通ブッシング - Google Patents
貫通ブッシングInfo
- Publication number
- JPH0613016U JPH0613016U JP5058492U JP5058492U JPH0613016U JP H0613016 U JPH0613016 U JP H0613016U JP 5058492 U JP5058492 U JP 5058492U JP 5058492 U JP5058492 U JP 5058492U JP H0613016 U JPH0613016 U JP H0613016U
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- bushing
- mounting plate
- hole
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ブッシングのフランジ部の外径寸法を大きく
することなく、また取付板の貫通孔の内周部の断面にア
ール形状を設ける必要のない貫通ブッシングを提供す
る。 【構成】 ブッシング3のフランジ部3bにおける取付
板1が当接する面と、ブッシング本体3cの外周面にお
ける取付板1の貫通孔2の内周部が対向する面の近傍と
に接地層6を形成し、接地層6を取付板1と同電位にす
る。
することなく、また取付板の貫通孔の内周部の断面にア
ール形状を設ける必要のない貫通ブッシングを提供す
る。 【構成】 ブッシング3のフランジ部3bにおける取付
板1が当接する面と、ブッシング本体3cの外周面にお
ける取付板1の貫通孔2の内周部が対向する面の近傍と
に接地層6を形成し、接地層6を取付板1と同電位にす
る。
Description
【0001】
本考案は貫通ブッシングに関し、取付フランジの大形化を防止する等して低コ スト化を図ったものである。
【0002】
変電設備の機器においては、金属板等を導体が貫通する部分に貫通ブッシング が用いられる。貫通ブッシングの構造を図3に示す。接地部としての取付板1に 貫通孔2が形成され、沿面距離を大きくするためのひだ3aを有するとともに絶 縁樹脂で形成されたブッシング3が、フランジ部3bを図示しないボルトを介し て結合するとともに、ブッシング本体3cを貫通孔2に挿通した状態で、取付板 1に取り付けられる。ブッシング3には導体4が一体にモールドされている。
【0003】 そして、気中の誘電率に対して絶縁樹脂の誘電率がその4倍であって大差があ るため、取付板1における貫通孔2の内周部とブッシング本体3cとの間に電界 が集中する。この電界集中を緩和するため、ブッシング本体3cの外周面と貫通 孔2の内周面との距離Lを大きくし、かつ貫通孔2の内周面近傍の取付板1の断 面形状として尖った部分がないアール形状1aを有するものとした。電界集中の 緩和のためには、このほか、フランジ部3bにアースシールドを埋設するように してもよい。
【0004】
ところが、ブッシング本体の外周面と取付孔の内周面との距離Lを大きくする とフランジ部の外径寸法が大きくなって大きな取付スペースが必要になる。また 、取付板の断面にアール形状を設けると必然的に取付板の板厚が大きくなりコス ト高になる。
【0005】 一方、アースシールドを埋設する場合は、高価なアースシールドが必要になり コスト高となる。また、絶縁樹脂内に金属を埋め込むと、両者の熱膨張率の違い から熱応力が発生し、この熱応力が絶縁樹脂の許容応力より小さくなるよう配慮 しなければならない。
【0006】 そこで本考案は、斯る課題を解決した貫通ブッシングを提供することを目的と する。
【0007】
斯る目的を達成するための本考案の構成は、取付板に貫通孔を形成し、導体を モールドした略筒形状のブッシング本体とブッシング本体と一体に成形したフラ ンジ部とからなるブッシングを、当該ブッシング本体を貫通孔に挿通させてフラ ンジ部と取付板とを結合した貫通ブッシングにおいて、フランジ部における取付 板が当接する面とブッシング本体の外周面における取付板の貫通孔が対向する面 の近傍とに接地層を形成したことを特徴とし、あるいはこれに加えて接地層にお ける反フランジ部側の端部を、ブッシング本体の全周に亘って絶縁樹脂で被った ものである。
【0008】
請求項1に記載の発明については、取付板における貫通孔の内周部が取付板と 同電位の接地層に囲まれた状態になる。このため、貫通孔の内周部に、従来のよ うな電界集中を生じることはない。
【0009】 請求項2に記載の発明については、接地層の端部が絶縁樹脂で被われているこ とから、この部分でも電界集中が緩和される。
【0010】
以下、本考案を図面に示す実施例に基づいて詳細に説明する。なお、本実施例 は従来の貫通ブッシングの一部を改良したものなので、従来と同一部分には同一 符号を付して説明を省略し、異なる部分のみを説明する。
【0011】 (a)実施例1 本考案による貫通ブッシングの構成を、図1に示す。図のようにブッシング本 体3cの外周面であって取付板1の貫通孔2と対向する部分にはU字形の円周溝 5が形成され、この円周溝5の側面及び底面とフランジ部3bにおける取付板1 が当接する面とに接地層6が設けられる。接地層6はメタリコン又は導電塗料等 からなり、ブッシング3の表面に密着した状態で設けられる。ここで、メタリコ ンとは、金属を溶射して部材の表面に施した皮膜をいう。接地層6は、取付板1 における貫通孔2の内周部を覆うように設けられる。これは、取付板1における 貫通孔2の内周部の断面形状が耐電圧特性に影響を与えないようにするためであ る。
【0012】 次に、斯る貫通ブッシングの作用を説明する。図のように、取付板1における 貫通孔2の内周部が、取付板1と導通して取付板1と同電位の接地層6によって 囲まれた状態になっている。このため、貫通孔2の内周部には従来のような電界 集中が生じることはない。従って、貫通孔2の内周面とブッシング本体3cの外 周面との距離を大きくしてフランジ部3bの外径寸法を大きくしたり、あるいは 貫通孔2の内周部に大きなアール形状を設けたりする必要はない。
【0013】 (b)実施例2 この実施例は、実施例1に更に改良を加えたものなので、実施例1と異なる部 分のみを説明する。
【0014】 図2に示すように、接地層6における反フランジ部側の端部の外表面に、その 全周に亘って絶縁樹脂7がコーティングされている。気中よりも誘電率の高い絶 縁樹脂で接地層6の端部を被うことにより、端部での電界集中を緩和し、耐電圧 性能を向上させるためである。なお、接地層6の端面とブッシング本体3cの外 周面との距離Hは、3〜5mmとなっている。
【0015】 斯る貫通ブッシングでは、実施例1と同様に貫通孔2の内周部に電界集中が生 じないだけでなく、接地層6の端部が絶縁樹脂7で被われていることから、この 部分でも電界集中が緩和される。従って、実施例1の貫通ブッシングよりも耐電 圧性能が一層向上する。
【0016】
以上の説明からわかるように請求項1による貫通ブッシングによれば、ブッ シングのフランジ部における取付板が当接する面とブッシング本体の外周面にお ける取付板の貫通孔が対向する面の近傍とに接地層を形成したので、取付板にお ける貫通孔の内周面が取付板と同電位の接地層によって囲まれた状態となる。こ のため、貫通孔の内周部に電界集中が生じることはない。従って、従来のように ブッシングのフランジ部の外径寸法を従来に比べて小さくでき、貫通ブッシング の低コスト化が図れる。また、貫通孔の内周部の断面に、従来のように大きなア ール形状を設ける必要がなく、この面からも貫通ブッシングの低コスト化が図れ る。
【0017】 次に請求項2による貫通ブッシングによれば、接地層における反フランジ部側 の端部をブッシング本体の全周に亘って絶縁樹脂で被ったので、請求項1に係る 発明の効果に加えて、接地層の端部でも電界集中が緩和される。従って、耐電圧 特性がより一層向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による貫通ブッシングの実施例1を示す
断面図。
断面図。
【図2】本考案による貫通ブッシングの実施例2の要部
を示す断面図。
を示す断面図。
【図3】従来の貫通ブッシングの断面図。
1…取付板 2…貫通孔 3…ブッシング 3b…フランジ部 3c…ブッシング本体 5…円周溝 6…接地層 7…絶縁樹脂
Claims (2)
- 【請求項1】 取付板に貫通孔を形成し、導体をモール
ドした略筒形状のブッシング本体とブッシング本体と一
体に成形したフランジ部とからなるブッシングを、当該
ブッシング本体を貫通孔に挿通させてフランジ部と取付
板とを結合した貫通ブッシングにおいて、 フランジ部における取付板が当接する面とブッシング本
体の外周面における取付板の貫通孔が対向する面の近傍
とに接地層を形成したことを特徴とする貫通ブッシン
グ。 - 【請求項2】 接地層における反フランジ部側の端部
を、ブッシング本体の全周に亘って絶縁樹脂で被った請
求項1に記載の貫通ブッシング。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992050584U JP2586995Y2 (ja) | 1992-07-20 | 1992-07-20 | 貫通ブッシング |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992050584U JP2586995Y2 (ja) | 1992-07-20 | 1992-07-20 | 貫通ブッシング |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0613016U true JPH0613016U (ja) | 1994-02-18 |
JP2586995Y2 JP2586995Y2 (ja) | 1998-12-14 |
Family
ID=12863030
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992050584U Expired - Lifetime JP2586995Y2 (ja) | 1992-07-20 | 1992-07-20 | 貫通ブッシング |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2586995Y2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010277848A (ja) * | 2009-05-28 | 2010-12-09 | Mitsubishi Electric Corp | 開閉装置 |
JP2010288364A (ja) * | 2009-06-11 | 2010-12-24 | Toshiba Corp | 開閉器の引出装置 |
KR101242433B1 (ko) * | 2011-09-22 | 2013-03-11 | 경상대학교산학협력단 | 전력기기용 부싱 |
-
1992
- 1992-07-20 JP JP1992050584U patent/JP2586995Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010277848A (ja) * | 2009-05-28 | 2010-12-09 | Mitsubishi Electric Corp | 開閉装置 |
JP2010288364A (ja) * | 2009-06-11 | 2010-12-24 | Toshiba Corp | 開閉器の引出装置 |
KR101242433B1 (ko) * | 2011-09-22 | 2013-03-11 | 경상대학교산학협력단 | 전력기기용 부싱 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2586995Y2 (ja) | 1998-12-14 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |