JP2572822Y2 - ストレスコーン - Google Patents
ストレスコーンInfo
- Publication number
- JP2572822Y2 JP2572822Y2 JP1992010541U JP1054192U JP2572822Y2 JP 2572822 Y2 JP2572822 Y2 JP 2572822Y2 JP 1992010541 U JP1992010541 U JP 1992010541U JP 1054192 U JP1054192 U JP 1054192U JP 2572822 Y2 JP2572822 Y2 JP 2572822Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- stress cone
- tapered hole
- elastic insulator
- wall surface
- outer peripheral
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Cable Accessories (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ケーブル接続部におけ
る電気的ストレスコーンを緩和するために使用されるス
トレスコーンに関する。
る電気的ストレスコーンを緩和するために使用されるス
トレスコーンに関する。
【0002】
【従来の技術】CVケーブルの接続部等においては、導
体接続部近傍の電気的ストレスを緩和するためにストレ
スコーンが使用される。図3に一般のケーブル接続部主
要部縦断面図を示す。図において、ケーブルの導体1は
接続スリーブ2によって図示しないもう一方のケーブル
の導体に電気接続されている。この導体1に被覆された
絶縁体3の外周にはストレスコーン4が填め込まれてい
る。ストレスコーン4は、高圧側に弾性絶縁体5を備
え、アース側に半導電部6を備えている。この弾性絶縁
体5及び半導電部6は何れもEPゴム等から構成され一
体にモールドされる。このような接続部の絶縁補強のた
めに、エポキシ樹脂等から成る絶縁部7を用いて接続部
が包囲される。ストレスコーン4はこの絶縁部7のテー
パ孔8に挿入され、その内壁面に所定の面圧で押し付け
られる。絶縁部7の接続スリーブ2を取り囲む部分に
は、高圧側の電界を整えるために高圧側電極9が設けら
れている。またストレスコーン4の形状保持のためにス
トッパー10が設けられる。
体接続部近傍の電気的ストレスを緩和するためにストレ
スコーンが使用される。図3に一般のケーブル接続部主
要部縦断面図を示す。図において、ケーブルの導体1は
接続スリーブ2によって図示しないもう一方のケーブル
の導体に電気接続されている。この導体1に被覆された
絶縁体3の外周にはストレスコーン4が填め込まれてい
る。ストレスコーン4は、高圧側に弾性絶縁体5を備
え、アース側に半導電部6を備えている。この弾性絶縁
体5及び半導電部6は何れもEPゴム等から構成され一
体にモールドされる。このような接続部の絶縁補強のた
めに、エポキシ樹脂等から成る絶縁部7を用いて接続部
が包囲される。ストレスコーン4はこの絶縁部7のテー
パ孔8に挿入され、その内壁面に所定の面圧で押し付け
られる。絶縁部7の接続スリーブ2を取り囲む部分に
は、高圧側の電界を整えるために高圧側電極9が設けら
れている。またストレスコーン4の形状保持のためにス
トッパー10が設けられる。
【0003】図4に従来のT分岐接続部における盲栓部
分の縦断面図を示す。図において、T分岐接続部の絶縁
部7にはテーパ孔8が設けられており、ここには図3に
示したようなストレスコーン4を装着したケーブルが挿
入される他、このようなケーブルが挿入されない場合に
は電気的保護のために図のような盲栓構造のストレスコ
ーンが装着される。この盲栓は、押し金具11と内部遮
蔽金具12と、これらの間に弾性絶縁体13を配置して
一体にモールド成型したものである。この盲栓も、図3
に示したストレスコーン4と同様に右側に配置した図示
しない押圧機構によって左側に押され、絶縁部7のテー
パ孔8の内壁面に所定の圧力で押し付けられる。従来、
ケーブルの接続部は上記のような方法によって電気的な
保護を図っている。
分の縦断面図を示す。図において、T分岐接続部の絶縁
部7にはテーパ孔8が設けられており、ここには図3に
示したようなストレスコーン4を装着したケーブルが挿
入される他、このようなケーブルが挿入されない場合に
は電気的保護のために図のような盲栓構造のストレスコ
ーンが装着される。この盲栓は、押し金具11と内部遮
蔽金具12と、これらの間に弾性絶縁体13を配置して
一体にモールド成型したものである。この盲栓も、図3
に示したストレスコーン4と同様に右側に配置した図示
しない押圧機構によって左側に押され、絶縁部7のテー
パ孔8の内壁面に所定の圧力で押し付けられる。従来、
ケーブルの接続部は上記のような方法によって電気的な
保護を図っている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところで、図3に示し
た絶縁部7のテーパ孔8内壁面と弾性絶縁体5の境界面
や、図4に示した絶縁部7のテーパ孔8内壁面と弾性絶
縁体13との境界面には、この境界面と平行な方向に沿
って、高い電界が加わる。従って、弾性絶縁体5や13
による面圧がその耐電圧特性を決定する。この面圧を保
つには、ストレスコーン4の半導電部6や盲栓の弾性絶
縁体13を背面から押すスプリング等の機構が使用され
る。しかしながら、例えば図4に示す盲栓のように、押
し金具11や内部遮蔽金具12の形状が複雑になると、
テーパ孔8の内壁面全体に渡り均一な面圧が得られない
といった問題があった。
た絶縁部7のテーパ孔8内壁面と弾性絶縁体5の境界面
や、図4に示した絶縁部7のテーパ孔8内壁面と弾性絶
縁体13との境界面には、この境界面と平行な方向に沿
って、高い電界が加わる。従って、弾性絶縁体5や13
による面圧がその耐電圧特性を決定する。この面圧を保
つには、ストレスコーン4の半導電部6や盲栓の弾性絶
縁体13を背面から押すスプリング等の機構が使用され
る。しかしながら、例えば図4に示す盲栓のように、押
し金具11や内部遮蔽金具12の形状が複雑になると、
テーパ孔8の内壁面全体に渡り均一な面圧が得られない
といった問題があった。
【0005】また、上記テーパ孔8の内壁面と弾性絶縁
体5や13との間の境界面に加わる電界は必ずしも均一
でなく、一般に高圧側ほど高くなる傾向がある。従っ
て、高圧側において所定の特性を得ようとすると、スト
レスコーン4や盲栓を押圧するためのスプリングの力を
非常に強くしなければれならない。これでは押圧機構を
大型化し、或は複雑化して、接続部全体の小型化軽量化
の妨げとなる。本考案は以上の点に着目してなされたも
ので、より低い押圧力で所定の耐電圧特性を得ることの
できるストレスコーンを提供することを目的とするもの
である。
体5や13との間の境界面に加わる電界は必ずしも均一
でなく、一般に高圧側ほど高くなる傾向がある。従っ
て、高圧側において所定の特性を得ようとすると、スト
レスコーン4や盲栓を押圧するためのスプリングの力を
非常に強くしなければれならない。これでは押圧機構を
大型化し、或は複雑化して、接続部全体の小型化軽量化
の妨げとなる。本考案は以上の点に着目してなされたも
ので、より低い押圧力で所定の耐電圧特性を得ることの
できるストレスコーンを提供することを目的とするもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案のストレスコーン
は、絶縁部に設けたテーパ孔内壁面に、当該テーパ孔に
対応する形状の弾性絶縁体の外周面を押し付けて、所定
の面圧を保ち、絶縁補強を行なうものにおいて、前記テ
ーパ孔内壁面の最も電界の集中し易い部分で、前記弾性
絶縁体の外周面に膨出部を形成したことを特徴とするも
のである。
は、絶縁部に設けたテーパ孔内壁面に、当該テーパ孔に
対応する形状の弾性絶縁体の外周面を押し付けて、所定
の面圧を保ち、絶縁補強を行なうものにおいて、前記テ
ーパ孔内壁面の最も電界の集中し易い部分で、前記弾性
絶縁体の外周面に膨出部を形成したことを特徴とするも
のである。
【0007】
【作用】このストレスコーンは、弾性絶縁体15の外周
面がテーパ孔8の内周面に向かって膨らむ膨出部16を
有する。この膨出部16は、テーパ孔8の内壁面の最も
電界の集中し易い部分、例えば高圧側電極12に近い部
分に形成する。これにより押し金具11を押した場合
に、従来より低い押圧力で膨出部16の部分に大きな面
圧を加えることができる。
面がテーパ孔8の内周面に向かって膨らむ膨出部16を
有する。この膨出部16は、テーパ孔8の内壁面の最も
電界の集中し易い部分、例えば高圧側電極12に近い部
分に形成する。これにより押し金具11を押した場合
に、従来より低い押圧力で膨出部16の部分に大きな面
圧を加えることができる。
【0008】
【実施例】以下、本考案を図の実施例を用いて詳細に説
明する。図1は本考案のストレスコーン実施例を示す主
要部縦断面図である。図において、絶縁部7は、例えば
ケーブルのT分岐接続部のケーブル装着部分である。こ
こにケーブルを装着しない場合、図のような盲栓構造の
ストレスコーンを挿入する。このストレスコーンは、押
し金具11と内部遮蔽金具12の間にEPゴム等から成
る弾性絶縁体15をモールド成型したものである。ここ
で、本考案においては、この弾性絶縁体15の外周面が
一点鎖線17で示したようなテーパ面より外側に膨らむ
膨出部16を形成している。
明する。図1は本考案のストレスコーン実施例を示す主
要部縦断面図である。図において、絶縁部7は、例えば
ケーブルのT分岐接続部のケーブル装着部分である。こ
こにケーブルを装着しない場合、図のような盲栓構造の
ストレスコーンを挿入する。このストレスコーンは、押
し金具11と内部遮蔽金具12の間にEPゴム等から成
る弾性絶縁体15をモールド成型したものである。ここ
で、本考案においては、この弾性絶縁体15の外周面が
一点鎖線17で示したようなテーパ面より外側に膨らむ
膨出部16を形成している。
【0009】図2を用いて本考案のストレスコーンの作
用効果を説明する。図2(a)(b)(c)は、それぞ
れ押し金具11による押圧力を次第に高めた場合の絶縁
体7と弾性絶縁体15との境界面の様子を縦断面図で示
したものである。図2の(a)に示すように、押し金具
11の押圧力が弱いとストレスコーンの膨出部16のみ
が絶縁部7のテーパ孔8内壁面に接する。そして、押し
金具11の押圧力を次第に高めて行くと、図(b)及び
(c)に示すように、次第に膨出部16が潰れて、絶縁
部7と弾性絶縁体15との境界面の隙間が消滅してい
く。この場合、この境界面における面圧は、膨出部16
の部分で従来のように他の部分より低くなることがな
く、必要に応じて他の部分よりも面圧を高めることがで
きる。
用効果を説明する。図2(a)(b)(c)は、それぞ
れ押し金具11による押圧力を次第に高めた場合の絶縁
体7と弾性絶縁体15との境界面の様子を縦断面図で示
したものである。図2の(a)に示すように、押し金具
11の押圧力が弱いとストレスコーンの膨出部16のみ
が絶縁部7のテーパ孔8内壁面に接する。そして、押し
金具11の押圧力を次第に高めて行くと、図(b)及び
(c)に示すように、次第に膨出部16が潰れて、絶縁
部7と弾性絶縁体15との境界面の隙間が消滅してい
く。この場合、この境界面における面圧は、膨出部16
の部分で従来のように他の部分より低くなることがな
く、必要に応じて他の部分よりも面圧を高めることがで
きる。
【0010】実際に、従来の図4に示した構成のストレ
スコーンを用いて、絶縁部7と弾性絶縁体13との境界
面の面圧を所定の電気特性を満たすように所定の押圧力
を与えた場合に比べて、本考案のストレスコーンを使用
すると、その2分の1の圧力で所定の電気特性を得るこ
とが可能になった。本考案は以上の実施例に限定されな
い。上記実施例においてはT分岐接続部の盲栓構造のス
トレスコーンを例に取って説明したが、図3に示したよ
うな通常のケーブル接続部に用いられるストレスコーン
を上記膨出部を設けた形状とし、その電気特性を改善す
ることも可能である。また膨出部はストレスコーン外周
面の1箇所のみでなく2以上の箇所に設けてもよく、高
圧側でもアース側でも電界の集中する場所に自由に設け
ることができる。
スコーンを用いて、絶縁部7と弾性絶縁体13との境界
面の面圧を所定の電気特性を満たすように所定の押圧力
を与えた場合に比べて、本考案のストレスコーンを使用
すると、その2分の1の圧力で所定の電気特性を得るこ
とが可能になった。本考案は以上の実施例に限定されな
い。上記実施例においてはT分岐接続部の盲栓構造のス
トレスコーンを例に取って説明したが、図3に示したよ
うな通常のケーブル接続部に用いられるストレスコーン
を上記膨出部を設けた形状とし、その電気特性を改善す
ることも可能である。また膨出部はストレスコーン外周
面の1箇所のみでなく2以上の箇所に設けてもよく、高
圧側でもアース側でも電界の集中する場所に自由に設け
ることができる。
【0011】
【考案の効果】以上説明した本考案のストレスコーン
は、テーパ孔内壁面の最も電界の集中し易い部分で弾性
絶縁体の外周面に膨出部を形成するようにしたので、ス
トレスコーンを従来以下の押圧力で押圧したとしても、
その部分で絶縁部と弾性絶縁体との境界面の面圧を高め
ることができ、接続部の特性向上と小型化を図ることが
可能になる。
は、テーパ孔内壁面の最も電界の集中し易い部分で弾性
絶縁体の外周面に膨出部を形成するようにしたので、ス
トレスコーンを従来以下の押圧力で押圧したとしても、
その部分で絶縁部と弾性絶縁体との境界面の面圧を高め
ることができ、接続部の特性向上と小型化を図ることが
可能になる。
【図1】本考案のストレスコーン実施例を示す要部縦断
面図である。
面図である。
【図2】本考案のストレスコーンの作用効果を説明する
もので、(a)(b)(c)はそれぞれ次第に押圧力を
高めた場合のストレスコーン縦断面を示す。
もので、(a)(b)(c)はそれぞれ次第に押圧力を
高めた場合のストレスコーン縦断面を示す。
【図3】一般のケーブル接続部主要部縦断面図である。
【図4】一般のT分岐接続部主要部縦断面図である。
7 絶縁部 8 テーパ孔 11 押し金具 12 内部遮蔽金具 15 弾性絶縁体 16 膨出部
Claims (1)
- 【請求項1】 絶縁部に設けたテーパ孔内壁面に、当該
テーパ孔に対応する形状の弾性絶縁体の外周面を押し付
けて、所定の面圧を保ち、絶縁補強を行なうものにおい
て、 前記テーパ孔内壁面の最も電界の集中し易い部分で、 前記弾性絶縁体の外周面に膨出部を形成したことを特徴
とするストレスコーン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992010541U JP2572822Y2 (ja) | 1992-01-31 | 1992-01-31 | ストレスコーン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992010541U JP2572822Y2 (ja) | 1992-01-31 | 1992-01-31 | ストレスコーン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0567139U JPH0567139U (ja) | 1993-09-03 |
JP2572822Y2 true JP2572822Y2 (ja) | 1998-05-25 |
Family
ID=11753124
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992010541U Expired - Lifetime JP2572822Y2 (ja) | 1992-01-31 | 1992-01-31 | ストレスコーン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2572822Y2 (ja) |
-
1992
- 1992-01-31 JP JP1992010541U patent/JP2572822Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0567139U (ja) | 1993-09-03 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |