JP4348778B2 - 電力ケーブル接続部用ゴムユニット - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電力ケーブルの差込式接続部に用いられる多層ゴムよりなるゴムユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図2は電力ケーブルの差込式接続部に用いられるゴムユニットの上半分の縦断面図である。
図面において、1は外部半導電性ゴム層、2は絶縁ゴム体、3は内部半導電性ゴム層である。このようなゴムユニットはあらかじめ成形した外部半導電性ゴム層1の内部に内部半導電性ゴム層3を位置決めし、上記内部半導電性ゴム層1の内部空間に絶縁ゴムを上方より矢印aの方向に圧入して成形一体化して形成される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述のようなゴムユニットにおいて、電力ケーブルの高電圧化、大電流化に伴いゴムユニットは大サイズ化するため、上記ゴムユニットの全長Lを短くして接続部の長さを短くしたい。一方、電気的にはゴム絶縁体部2の立上り部Aの沿層方向ストレスは極力低くしたいという要望がある。
【0004】
上記ゴム絶縁体部2の立上り部Aの沿層方向ストレスを極力低くするためには、立上り部Aの角度θが小さければ小さい程よい。一方、ゴムユニットの全長Lを短くするには、図3に示すように、ゴム絶縁体部2の側縁頂部付近Bが急に立上るフラットな形状にすることが考えられる。しかし、この場合、外部半導電性ゴム層1の空間内に注入されてくる絶縁ゴムは外部半導電性ゴム層の上記側縁の頂分付近のフラットなB部を押すことになり、この部分Bの外部半導電性ゴム層1が変形し、最もストレスがきびしくなる上記立上り部Aには絶縁ゴムが流れ込まなくなり、電気的性能を劣化させるという問題がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は上述の問題点を解消し、注入する絶縁ゴムが外部半導電性ゴム層を変形することなく、しかも立上り部の電気的性能を疎外するギャップの発生がない電力ケーブル接続部用のゴムユニットを提供するもので、その特徴は、外部半導電性ゴム層の形状が、その内部に注入する絶縁ゴムが流れ易いように、電界に影響をほとんど与えない等電位線の上に凸曲線部の接線方向で絶縁ゴム体をカットした形状のテーパ部を内面に有することにある。
すなわち、外部半導電性ゴム層の内面における角部を落としてテーパ状に構成する。その際、テーパ面は等電位線における凸曲線部の接線方向とした。基準となる等電位線は、導体上の電位を100%、接地側(遮蔽層)を0%としたときに、5〜10%の等電位線とすることが望ましい。5%未満の等電位線では本発明の効果が得られにくく、10%を超えると等電位線が内部半導電性ゴム層側に移行して電気性能の低下を招く恐れがあるからである。
このような構成により、外部半導電性ゴム層を変形させることなく絶縁ゴムを外部半導電性ゴム層の内部に隅々まで充填でき、電気的性能に優れた電力ケーブル接続部用ゴムユニットを得ることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の電力ケーブル接続部用ゴムユニットの要部の縦断面図である。図面において、図2と同一符号は同一部位をあらわしている。
図2に示す電力ケーブル接続部用ゴムユニットのゴム絶縁体部2における等電位線図は図4に実線で示す通りである。本発明においては上記のような等電位線を有するゴム絶縁体部2において、注入する絶縁ゴムの流れと電界解析により外部半導電性ゴム層1の形状を決定した。
【0007】
即ち、ゴム絶縁体部2の形状がゴムユニットとケーブルコア界面の電界に影響を与えない5〜10%等電位線bの上に凸曲線部の接線方向でゴム絶縁体部2の角部4をカットした形状になるようなテーパ部5を備えた内面を有する外部半導電性ゴム層とし、その内部に絶縁ゴムを注入する。このような内面にテーパ部5を有する外部半導電性ゴム層1内に絶縁ゴムを注入するとき、注入された絶縁ゴムは従来のように外部半導電性ゴム層1を押しつけることなく、上記テーパ部5に沿って下方に流れ、ゴム絶縁体部2の立上り部Aに充分に流れ込んで良好な形状に成形でき、電気的性能を疎外するようなギャップの発生を防止できる。
なお、図4における破線は、角部4をカットした後のゴムユニットにおける等電位線を示している。
【0008】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の電力ケーブル接続部用ゴムユニットによれば、注入する絶縁ゴムが外部半導電性ゴム層を変形することなく、ゴム絶縁体部の立上り部の電気的性能を疎外するギャップの発生のないすぐれた電気的性能を有するゴムユニットが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】半発明の電力ケーブル接続部用ゴムユニットの要部の縦断面図である。
【図2】電力ケーブル接続用ゴムユニットの上半分の縦断面図である。
【図3】従来のゴムユニットの問題点の説明図である。
【図4】電力ケーブル接続部用ゴムニットのゴム絶縁体部における等電位線図である。
【符号の説明】
1 外部半導電性ゴム層 2 ゴム絶縁体部
3 内部半導電性ゴム層 4 ゴム絶縁体の角部
5 内面テーパ部
Claims (2)
- 外部半導電性ゴム層の内部に絶縁ゴムを注入してゴム絶縁体部を形成した多層ゴムよりなる電力ケーブル接続部用ゴムユニットにおいて、
前記ゴム絶縁体部は、
その両端部の内周側から外周側に向かって小さい角度で立上る立上り部と、
立上り部とゴム絶縁体部の外周面との間に設けられるテーパ部とを備え、
外部半導電性ゴム層は、その内部に注入する絶縁ゴムが前記立上り部となる箇所に流れ易いように、前記ゴム絶縁体部のテーパ部に沿った内面テーパ部を有し、
その内面テーパ部は、
前記立上り部に続いて外周方向に急に立上るフラットな側縁と外周面とで形成される角部を有するゴム絶縁体部を想定したとき、その想定されたゴム絶縁体部の角部を、電界に影響を与えない等電位線における凸曲線部の接線方向にカットした形状であることを特徴とする電力ケーブル接続部用ゴムユニット。 - 前記角部をカットする際の基準となる等電位線が5〜10%の等電位線であることを特徴とする請求項1記載の電力ケーブル接続部用ゴムユニット。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP17860299A JP4348778B2 (ja) | 1999-06-24 | 1999-06-24 | 電力ケーブル接続部用ゴムユニット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP17860299A JP4348778B2 (ja) | 1999-06-24 | 1999-06-24 | 電力ケーブル接続部用ゴムユニット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001006465A JP2001006465A (ja) | 2001-01-12 |
JP4348778B2 true JP4348778B2 (ja) | 2009-10-21 |
Family
ID=16051333
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP17860299A Expired - Fee Related JP4348778B2 (ja) | 1999-06-24 | 1999-06-24 | 電力ケーブル接続部用ゴムユニット |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP4348778B2 (ja) |
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1999
- 1999-06-24 JP JP17860299A patent/JP4348778B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2001006465A (ja) | 2001-01-12 |
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