JP2534185Y2 - リミツトスイツチ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この考案は、各種生産設備などに
使用されるリミツトスイツチに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種リミツトスイツチは、図３
および図４で示したように、一側が開口されたケ−ス本
体１と、このケ−ス本体１の開口部１ａに取付けられる
カバ−２と、上記ケ−ス本体１に内蔵されるスイツチユ
ニツト３とを備えている。

【０００３】また、上記リミツトスイツチは、工場など
の厳しい環境下で使用することが多いため、強度を確保
する上で、上記ケ−ス本体１とカバ−２とをそれぞれ金
属材料で形成するとともに、このケ−ス本体１にア−ス
端子１ｂを設けてケ−ス本体１を地上にア−スするよう
にしている。そして、以上のように、上記ケ−ス本体１
などを金属材料で形成する場合には、上記スイツチユニ
ツト３の高電位が付加されるリ−ド線接続端子３ａとア
−スされた上記ケ−ス本体１との間で漏電が発生する恐
れがあるため、この漏電の発生を防止することを目的と
して、上記スイツチユニツト３の全体を絶縁性のセパレ
−タＡで覆つて、このセパレ−タＡで上記リ−ド線接続
端子３ａとケ−ス本体１との間を電気的に絶縁するよう
にしている。なお、同各図中、４は上記ケ−ス本体１と
カバ−２との間に設けたシ−ルリングである。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】ところが、以上の構成
では、上記スイツチユニツト３のリ−ド線接続端子３ａ
と上記ケ−ス本体１との間を電気的に絶縁するために、
上記セパレ−タＡが必要となつて構成部品点数が多くな
り、しかも組立工数も増大して、コスト高となる問題が
あつた。この考案は上記課題を解消するためになされた
もので、従来必要としたセパレ−タを排除して、構成部
品点数を少なく、また組立工数も減少させることができ
て、コストの低減化が可能なリミツトスイツチを提供す
ることを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この考案にかかるリミツ
トスイツチは、金属製のケ−ス本体に取付けられるカバ
−を電気絶縁性材料で形成して、このカバ−にスイツチ
ユニツトに設けたリ−ド線接続端子の周辺部を囲繞する
環状リブを一体形成したものである。

【０００６】

【作用】上記構成のリミツトスイツチでは、上記スイツ
チユニツトに設けたリ−ド線接続端子の周辺部が、電気
絶縁性材料からなる上記カバ−に一体形成した環状リブ
により囲繞されて、この環状リブで上記リ−ド線接続端
子とケ−ス本体との間が電気的に絶縁される。したがつ
て、従来のように、上記スイツチユニツトの全体を覆う
セパレ−タを別途必要とすることなく、構成部品点数と
組立工数とがともに減少されて、コストの低減化が可能
となる。また、上記環状リブを一体形成したことにより
上記カバ−が補強される。

【０００７】

【実施例】以下、この考案の実施例を図面にしたがつて
説明する。図１，図２は、この考案にかかるリミツトス
イツチを示しており、その基本構造は、前述した従来の
図３，図４のものと同様であるため、詳細な説明は省略
し、また、同一構成のものは同一符号を付して説明す
る。図１，図２に示した本考案のリミツトスイツチは、
上記ケ−ス本体１を強度確保のため金属で形成し、か
つ、このケ−ス本体１の開口部１ａに取付けられるカバ
−２を合成樹脂やセラミツクなどの電気絶縁性材料で形
成するとともに、このカバ−２における上記ケ−ス本体
１への取付側に、ほぼ矩形状に連続する環状のリブ２ａ
を一体に形成している。

【０００８】そして、上記ケ−ス本体１にカバ−２を取
付けたとき、上記環状リブ２ａで上記ケ−ス本体１に内
蔵されたスイツチユニツト３のリ−ド線接続端子３ａの
周辺部を全体的に囲繞するようになすのである。このよ
うな構成とすることにより、上記環状リブ２ａで上記ス
イツチユニツト３のリ−ド線接続端子３ａとケ−ス本体
１との間が電気的に絶縁されて、高電位が付加される上
記リ−ド線接続端子３ａと、ア−ス端子１ｂを介してア
−スされる上記ケ−ス本体１との間での漏電の発生が防
止される。つまり、上記リ−ド線接続端子３ａとケ−ス
本体１との間を電気的に絶縁するに際して、従来のよう
に別部品であるセパレ−タを使用することなく、電気絶
縁性材料からなる上記カバ−２に環状リブ２ａを一体形
成して、この環状リブ２ａで以上の電気的絶縁を行うこ
とにより、構成部品点数と組立工数とがともに減少され
てコストの低減化が可能となり、しかも上記環状リブ２
ａで上記カバ−２の強度が強化されることになる。

【０００９】

【考案の効果】以上説明したように、この考案のリミツ
トスイツチによれば、金属製のケ−ス本体に取付けられ
るカバ−を電気絶縁性材料で形成して、このカバ−に、
上記ケ−ス本体１に内蔵されるスイツチユニツトに設け
たリ−ド線接続端子の周辺部を囲繞する環状リブを一体
に形成したため、従来のように、上記スイツチユニツト
の全体を覆うセパレ−タを別途必要とすることなく、上
記環状リブで上記リ−ド線接続端子とケ−ス本体との間
を電気的に絶縁できることとなり、したがつて構成部品
点数と組立工数とがともに減少されて、コストの低減化
が可能となり、しかも上記環状リブで上記カバ−を補強
することもできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案にかかるリミツトスイツチを示す断面
図である。

【図２】同リミツトスイツチに使用するカバ−の底面図
である。

【図３】従来のリミツトスイツチを示す平面図である。

【図４】同リミツトスイツチの断面図である。

【符号の説明】

１ ケ−ス本体 １ａ 開口部 １ｂ ア−ス端子 ２ カバ− ２ａ 環状リブ ３ スイツチユニツト ３ａ リ−ド線接続端子

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ア−ス端子を備えた金属製のケ−ス本体
   と、ケ−ス本体に内蔵されるスイツチユニツトと、ケ−
   ス本体の開口部に取付けられるカバ−とを備えたリミツ
   トスイツチにおいて、上記カバ−を電気絶縁性材料で形
   成して、このカバ−に上記スイツチユニツトに設けたリ
   −ド線接続端子の周辺部を囲繞する環状リブを一体形成
   したことを特徴とするリミツトスイツチ。