JPH06128263A - メソ−テトラアルキルポルフィリンの製造方法 - Google Patents

メソ−テトラアルキルポルフィリンの製造方法

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JPH06128263A
JPH06128263A JP4279616A JP27961692A JPH06128263A JP H06128263 A JPH06128263 A JP H06128263A JP 4279616 A JP4279616 A JP 4279616A JP 27961692 A JP27961692 A JP 27961692A JP H06128263 A JPH06128263 A JP H06128263A
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JP
Japan
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meso
acid
tetraalkylporphyrin
oxidizing agent
aldehyde
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Application number
JP4279616A
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English (en)
Inventor
Yusuke Izumi
有亮 泉
Atsushi Onaka
篤 尾中
Tomotaka Shinoda
智隆 篠田
Noren Aanesuto
ノレン アーネスト
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Publication date
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
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  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
  • Catalysts (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 アルデヒドとピロールから収率良くメソ−テ
トラアルキルポルフィリンを製造する。 【構成】 下記式Iに示すアルデヒドとピロールを酸触
媒の存在下に反応させてテトラアルキルポルフィリノー
ゲンとし、次いで酸化剤を加えて酸化して下記式IIに示
すメソ−テトラアルキルポルフィリンを製造する方法に
おいて、酸触媒として酸処理したモンモリロナイトを用
いる。 R−CHO I (式中、Rは炭素数1〜5のアルキル基、シクロヘキシ
ル基またはこれらのハロゲン原子による置換体を表す)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規なメソ−テトラアル
キルポルフィリンの製造方法に関する。メソ−テトラア
ルキルポルフィリンは光電材料、触媒等として有用であ
る。
【0002】
【従来の技術】ジャーナル・オブ・オーガニック・ケミ
ストリー(J.Org.Chem.)52巻、5号、8
27〜836頁(1987年)には、酸触媒として三弗
化硼素やトリフロロ酢酸を用いてアルデヒドとピロール
を反応させてテトラアルキルポルフィリノーゲンとし、
次いでp−クロラニル等の酸化剤によって酸化してポル
フィリンを合成することが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
方法ではメソ−テトラアリールポルフィリン(最高収
率:約40%)に比べ、メソ−テトラアルキルポルフィ
リン(最高収率:約25%)の収率が低いこと、均一系
反応であるために反応後の触媒、酸化剤の分離が容易で
ない。
【0004】かかる事情に鑑み、本発明者は収率の高い
メソ−テトラアルキルポルフィリンの製造方法について
鋭意検討した結果、アルデヒドとピロールを反応させる
際に、酸処理したモンモリロナイトを用いることによ
り、メソ−テトラアルキルポルフィリンが収率良く得ら
れること、酸触媒が固体であり、酸化剤成分の大部分が
固体酸表面に付着するため反応液の処理が容易になるこ
とを見出し、本発明を完成するに至った。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、 一般式 R−CHO (Rは炭素数1〜5のアルキル基、シクロヘキシル基ま
たはこれらのハロゲン原子による置換体を表す)で示さ
れるアルデヒドとピロールを酸触媒の存在下に反応させ
てテトラアルキルポルフィリノーゲンとし、次いで酸化
剤を加えて酸化して一般式 化2
【0006】
【化2】 (式中、Rは前記した基と同一である)で示されるメソ
−テトラアルキルポルフィリンを製造する方法におい
て、酸触媒として酸処理したモンモリロナイトを用いる
ことを特徴とするメソ−テトラアルキルポルフィリンの
製造方法である。
【0007】本発明に用いられるアルデヒドとしては、
一般式 R−CHO (Rは炭素数1〜5のアルキル
基、シクロヘキシル基またはこれらのハロゲン原子によ
る置換体を表す)で示されるアルデヒドであるが、具体
的にはエタナール、プロパナール、ブタナール、ペンタ
ナール、ヘキサナール、シクロヘキサンカルボアルデヒ
ド及びこれらアルデヒドの塩素等のハロゲン原子による
置換体が挙げられる。
【0008】ベンズアルデヒド、トリルアルデヒド、ク
ロロベンズアルデヒド等のアリールアルデヒドを用いて
メソ−テトラアリールポルフィリンを製造することは可
能であるが、その収率はメソ−テトラアルキルポルフィ
リンの製造に比べ低い。
【0009】酸処理したモンモリロナイトはモンモリロ
ナイトを塩酸、硫酸等の鉱酸で接触処理し、モンモリロ
ナイト中のNa、Mg等の一部を水素原子で置換したも
のである。
【0010】酸化剤としてはp−クロラニル等が用いら
れる。
【0011】通常、反応は溶媒を用いて行われる。溶媒
は特に限定されるものではないが、塩化メチレン、クロ
ロホルム、四塩化炭素等が用いられる。
【0012】反応は基質濃度が約0.001〜0.1モ
ルで行われ、約0.01モルで最高収率が得られる。ア
ルデヒドとピロールは、通常、等モル用いられ、酸処理
したモンモリロナイトは反応溶液に対して約0.5〜1
0重量%加えられる。酸化剤はアルデヒド1モルに対し
て約0.5〜1モル用いられる。
【0013】反応はアルデヒド、ピロールの溶媒溶液に
酸処理したモンモリロナイトを加えて攪拌し、縮合させ
てテトラアルキルポルフィリノーゲンとする。反応は室
温から約100℃の範囲で、約0.5〜5時間行われ
る。この反応の終了は薄層クロマトグラフィーによりア
ルデヒドの消失によって確認できる。次いでテトラアル
キルポルフィリノーゲンを分離することなく反応液に酸
化剤を加えてテトラアルキルポルフィリノーゲンをメソ
−テトラアルキルポルフィリンに酸化する。反応は室温
から約100℃の範囲で、約0.5〜2時間攪拌して行
われる。
【0014】反応終了後、固体の酸処理したモンモリロ
ナイト触媒を濾別し、溶媒を留去し、アルミナカラムク
ロマトグラフィーによりメソ−テトラアルキルポルフィ
リンを得る。これを必要により再結晶して精製する。
【0015】
【発明の効果】本発明の方法により、メソ−テトラアル
キルポルフィリンを従来法に比べて高収率で得ることが
できると共に、固体酸触媒に酸化剤や副生するポリマー
が付着するのでこれらを濾過するだけで分離でき、メソ
−テトラアルキルポルフィリンの精製分離が容易であ
る。
【0016】
【実施例】本発明を実施例で詳細に説明するが、本発明
はこの実施例に限定されない。 実施例1 酸処理したモンモリロナイトであるモンモリロナイトK
10(アルドリッチ社製)(120℃、0.5Torr
で3時間乾燥)1gに、アルゴン雰囲気下にヘキサナー
ル1mmolとピロール1mmolを塩化メチレン10
0mlに溶解した溶液を加え、室温で1時間攪拌した。
薄層クロマトグラフィーでヘキサナールの消失を確認し
た。次にp−クロラニル0.75mmolを加え、1時
間還流した。固体触媒を濾別し、濾液を濃縮した後、ア
ルミナカラムクロマトグラフィーでメソ−テトラペンチ
ルポルフィリンを分離精製した。収率は46%であっ
た。
【0017】得られたメソ−テトラペンチルポルフィリ
ンの物性測定結果を示す。1 H−NMR(CDCl3 ) δ 9.45 (s), 4.91 (t), 2.57 (m), 1.85 (m), 1.65
(m),1.08 (t), -2.63 (s)13 C−NMR(CDCl3 ) δ 128.16, 118.40, 38.26, 35.30, 32.62, 22.63, 14.
02 UV nm 662, 603, 555, 521, 420
【0018】実施例2 基質濃度を0.01モルに代えて、0.002モル及び
0.1モルに代えた以外は実施例1と同様に行った。メ
ソ−テトラペンチルポルフィリンの収率はそれぞれ30
%、28%であった。
【0019】比較例1 モンモリロナイトK10の代わりにトリフロロ酢酸(以
下、TFAと表す)および三弗化ホウ素エーテラート
(以下、BF3 ・OEt2 と表す)を用い、実施例1と
同様に行った。メソ−テトラペンチルポルフィリンの収
率はそれぞれ15%、20%であった。
【0020】比較例2 モンモリロナイトK10の代わりに鉄イオン交換モンモ
リロナイト、プロトン交換Y型ゼオライトおよび非晶質
のシリカアルミナを用いて実施例1と同様に行った。結
果を表1に示す。
【0021】
【表1】
【0022】実施例3、比較例3〜4 ヘキサナールの代わりに6−クロロヘキサナール、シク
ロヘキサンカルボアルデヒドを用い、触媒としてモンモ
リロナイトK10、TFA、BF3 ・OEt2を用いて
実施例1と同様に行った。結果を表2に示す。
【0023】
【表2】
【0024】得られたメソ−テトラ(5−クロロペンチ
ル)ポルフィリンの物性測定結果を示す。1 H−NMR(CDCl3 ) δ 9.44 (s), 4.93 (t), 3.58 (t), 2.51 (m), 1.94
(m), -2.71 (s)13 C−NMR(CDCl3 ) δ 128.46, 118.02, 44.92, 37.56, 35.15, 32.52, 27.
56 UV nm 661, 602, 554, 521, 419
【0025】得られたメソ−テトラシクロヘキシルポル
フィリンの物性測定結果を示す。1 H−NMR(CDCl3 ) δ 9.49 (s), 4.78 (dt), 3.00 (m), 2.61 (m), 2.21
(m), 1.85 (m),-1.59 (s)13 C−NMR(CDCl3 ) δ 143.87, 129.43, 122.67, 46.81, 38.58, 28.43, 2
6.58 UV nm 664, 606, 561, 526, 425
【0026】比較例5 ヘキサナールの代わりにベンズアルデヒドを用いて実施
例1と同様に行った。結果を表3に示す。従来法のメソ
−テトラフェニルポルフィリンの収率(約40%)に比
べて収率が低い。
【0027】
【表3】
フロントページの続き (72)発明者 アーネスト ノレン アメリカ合衆国 ニューヨーク州 13346 ハミルトン ワイリーストリート5

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 R−CHO (Rは炭素数1〜5のアルキル基、シクロヘキシル基ま
    たはこれらのハロゲン原子による置換体を表す)で示さ
    れるアルデヒドとピロールを酸触媒の存在下に反応させ
    てテトラアルキルポルフィリノーゲンとし、次いで酸化
    剤を加えて酸化して一般式 化1 【化1】 (式中、Rは前記した基と同一である)で示されるメソ
    −テトラアルキルポルフィリンを製造する方法におい
    て、酸触媒として酸処理したモンモリロナイトを用いる
    ことを特徴とするメソ−テトラアルキルポルフィリンの
    製造方法。
  2. 【請求項2】アルデヒドがヘキサナール、6−クロロヘ
    キサナールまたはシクロヘキサンカルボアルデヒドであ
    る請求項1記載のメソ−テトラアルキルポルフィリンの
    製造方法。
  3. 【請求項3】酸化剤がp−クロラニルである請求項1記
    載のメソ−テトラアルキルポルフィリンの製造方法。
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