JPH06126819A - ブロー成形金型 - Google Patents

ブロー成形金型

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JPH06126819A
JPH06126819A JP4275994A JP27599492A JPH06126819A JP H06126819 A JPH06126819 A JP H06126819A JP 4275994 A JP4275994 A JP 4275994A JP 27599492 A JP27599492 A JP 27599492A JP H06126819 A JPH06126819 A JP H06126819A
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parison
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holding
split mold
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忠良 高原
Masahiro Nakamichi
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    • B29C49/0411Means for defining the wall or layer thickness
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  • Manufacturing & Machinery (AREA)
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 弾性シートを用いたブロー成形において、弾
性シートのうち成形に必要な部分を全域にわたって均一
に伸長させ、成形品の肉厚を均一にする。 【構成】 弾性シートを用いたブロー成形金型であっ
て、分割型22に、弾性シート15が分割型22の接合
面26側からキャビティ内面25側に容易に伸長するよ
うに弾性シート15の周端部15aを保持する保持手段
31を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、樹脂容器のブロー成形
方法に用いられるブロー成形金型に関し、とくに樹脂容
器を均一な厚さに成形することのできるブロー成形金型
の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の樹脂容器のブロー成形では、容器
全体にわたって肉厚を均一化することは難しく、たとえ
ばボトル容器では、底部の角部の厚さが減少してしま
う。このような肉厚不均一が生じる理由は次の通りであ
る。ブロー成形では、溶融樹脂パリソンは金型に接触し
つつ膨張するので、いったん金型に接触した部分のパリ
ソンは、それ以上伸張せず、自由部分が膨張を続ける。
従って、初期接触部は厚肉となり、コーナ部等の後期接
触部は薄肉となる。
【0003】そこで、樹脂容器のブロー成形において肉
厚の均一化をはかるため、分割型に弾性シートをその周
辺部で固定しておき、押し出された溶融樹脂パリソン内
にガスを吹き込み予備伸長させてパリソンを弾性シート
に添着させ、型閉じ後ガス圧を上げて本成形を行う成形
方法が開発されている。
【0004】図13は、弾性シートを用いたブロー成形
方法の一例を示している。図13において、1、2は分
割型を示している。分割型1、2は成形時には互に結合
され、成形完了後には分離されるようになっている。分
割型1には、キャビティ3を構成するキャビティ内面3
aが形成されている。分割型1の結合面4aとキャビテ
ィ内面3aとが交わる角部には、他方の分割型2の結合
面4b側に突出するピンチオフ突起5が形成されてい
る。ピンチオフ突起5は、パリソン6のバリ6aと成形
品6cとを分離するための肉薄部6bを形成するように
なっている。
【0005】弾性シート7の周端部7aは、分離型1の
結合面4aに接着剤8により接合されている。弾性シー
ト7は、キャビティ3内に圧送されたガスの圧力によっ
て均一な伸長率をもって伸長するので、これに一体化さ
れているパリソン6も均一な伸長率で伸長し、パリソン
肉厚も全域にわたって均一化される。また、分離型から
成形品を取り出す際は、弾性シート7の復元力により、
弾性シート7と成形品6cとは容易に剥離し、成形品は
容易に型から取り出される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図13
に示す弾性シートの保持構造にはつぎの問題が存在す
る。
【0007】弾性シート7の周端部が接着剤8により分
割型1に固着されているため、キャビティ内面3aの起
点A1 から角部A2 の範囲で弾性シート7の伸び率が大
きく変化し、この範囲で成形品6cは不均一な伸びを示
す。
【0008】ブロー成形に関する先行技術として、表皮
フィルムを用いた実開昭63−60620号公報が知ら
れているが、この場合は、表皮フィルムの外周端が型外
周面に固定されているので、型閉じによって表皮フィル
ムの固定側の伸び率が大きくなる。したがって、このよ
うな固定構造を弾性シートの固定に適用した場合は、局
部的にパリソンの肉厚が薄くなるという問題が生じる。
【0009】本発明は、上記の問題に着目し、弾性シー
トを用いたブロー成形において、弾性シートのうち成形
に必要な部分を全域にわたって均一に伸長させ、成形品
の肉厚を均一にすることが可能なブロー成形金型を提供
することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の本発明に係るブロー成形金型は、弾性シートの周辺部
を分割型に固定し、押し出された溶融樹脂パリソン内に
ガスを吹き込みパリソンを伸長させてパリソンを前記弾
性シートに添着させ、型閉じ完了後ガス圧を上げて本成
形を行い、パリソンの冷却、固化後に、分割型を開いて
成形品を前記弾性シートから剥離させて分割型から取り
出すブロー成形方法に用いられるブロー成形金型であっ
て、前記分割型に、前記弾性シートが分割型の接合面側
からキャビティ内面側に容易に伸長するように弾性シー
トの周端部を保持する保持手段を設けたものから成る。
【0011】
【作用】このように構成されたブロー成形金型において
は、保持手段によって弾性シートの周端部が保持される
ので、弾性シートを分割型の接合面側からキャビティ内
面側に容易に伸長させることが可能となる。そのため、
ガスの圧力によってキャビティ内面に沿って伸びる弾性
シートの伸長率を全域にわたってほぼ同一とすることが
できる。したがって、弾性シートと一体化されるパリソ
ンも均一な伸長率となり、パリソン肉厚は全域にわたっ
て均一化される。
【0012】
【実施例】以下に、本発明に係るブロー成形金型の望ま
しい実施例を、図面を参照して説明する。
【0013】第1実施例 図1ないし図10は、本発明の第1実施例を示してお
り、とくに樹脂容器のブロー成形方法に用いられるブロ
ー金型に適用した場合を示している。図4に示すよう
に、22、23はブロー金型21を構成する分割型を示
している。分割型23の構造は、分割型22に準じるの
で、分割型22の構造のみを説明し、分割型23の説明
は省略する。
【0014】分割型22、23は、樹脂成形時には互に
結合され、成形完了後には分離されるようになってい
る。分割型22には、分割型23との結合時にキャビテ
ィ24を構成するためのキャビティ内面25が形成され
ている。キャビティ内面25は、凹状に形成されてい
る。分割型22の外周部には、キャビティ内面25と連
らなり、成形時に分割型23と近接する接合面26が形
成されている。
【0015】接合面26は、段差面に形成されている。
接合面26のキャビティ内面25側は、弾性シート15
を保持する保持面26aに形成されている。接合面26
の外周側は、後述する固定具30を固定する固定面26
bに形成されている。保持面26aおよび固定具30
は、保持手段31を構成する。保持面26aは、固定面
26bよりも弾性シート15の厚さ分だけ低くなってい
る。
【0016】保持面26aの固定面26b側には、弾性
シート15の周端部15aが挿入される保持溝26cが
形成されている。分割型22の保持面26aとキャビテ
ィ内面25との交わる部分は、キャビティ内面25の起
点部25aに構成されている。キャビティ内面25の起
点部25aは、円弧状に構成されている。
【0017】接合面26の固定面26bには、保持手段
31を構成する固定具30が取付けられている。固定具
30は、分割型22の接合面26に沿って延びる帯状部
材から構成されている。固定具30は、固定面26bの
ほぼ中央から保持面26aの先端部まで延びている。つ
まり、固定具30の先端は、キャビティ内面25の延長
線上に位置している。固定具30の下面には、保持面2
6aに向って突出する受圧突起30aが形成されてい
る。
【0018】受圧突起30aの高さは弾性シート15の
厚さTと同一に設定されており、受圧突起30aの先端
面は保持面26aと当接するようになっている。固定具
30の上面には、上方に突出するピンチオフ突起30b
が形成されている。ピンチオフ突起30bは、固定具3
0のキャビティ内面25側の端部に位置している。ピン
チオフ突起30bは不等辺台形となっており、受圧突起
30a側に向って下りとなる傾斜面を有している。
【0019】固定具30のピンチオフ突起30bと反対
側の端部には、ボルト穴30cが形成されている。ボル
ト穴30cにはボルト32が挿入されている。ボルト3
2は、分割型22の固定面26b側に形成されたねじ穴
33に螺合されている。固定具30は、ボルト32によ
って分割型22の固定面26bに固定されている。固定
具30がボルト32によって固定面26bに固定された
状態では、弾性シート15の周端部15aが保持溝26
cに押圧された状態で装着される。
【0020】弾性シート15の周端部15aには、固定
具30の受圧突起30aが挿入される保持穴15bが形
成されている。受圧突起30aと保持穴15bは、弾性
シート15の伸長方向に係合するようになっている。固
定具30がボルト32によって固定面26bに固定され
た状態では、弾性シート15の表面、裏面が分割型22
の保持面26aと固定具30の下面30dとによって挟
まれるが、受圧突起30aの作用により弾性シート15
の周端部15aは著しく圧縮されないようになってい
る。これにより、キャビティ24内にガスが圧送された
状態では、弾性シート15の周端部近傍がキャビティ内
面25に沿って均一に伸長するようになっている。
【0021】つぎに、上記のブロー成形金型を用いたブ
ロー成形の手順および作用について説明する。図4に示
すように、第1の工程では分割型22、23に弾性シー
ト15が固定される。この弾性シート15は繰返して使
用できるものであるが、使用回数が一定値を超えると取
り替えられる。
【0022】第2の工程では、図5に示すように、押し
出し機11から押し出された筒状の溶融樹脂パリソン1
6の開放下端部がピンチ板17で挟まれ、パリソン内が
外部から遮断される。その後、ガス吹き込みノズル14
からパリソン16内にガス(通常はエア)を吹き込まれ
る。この時のガス圧は、比較的低圧で2kgf/cm 2
(196kPa)程度である。これによって、パリソン
16の予備伸長が行われ、膨張したパリソン16は、そ
の溶融粘着性のため弾性シート15に粘着し、弾性シー
ト15と一体になったパリソン16はさらにキャビティ
24に突入していく。この予備伸長時に、ガスのパリソ
ン内への吹き込みと同時に、分割型22、23が閉じら
れていく。
【0023】第3の工程では、図6に示すように、分割
型22、23の型閉じが完了した後、ガス圧を上げ、本
成形を行う。ガス圧は、たとえば3〜20kgf/cm
2 (294〜1960kPa)程度に高められる。この
時、パリソン16と一体化した弾性シート15は、弾性
特性により張力が全域に均一に伝わり、分割型22、2
3の表面のどの部分においても均一な膨張率で伸長、膨
満する。この時、弾性シート15と分割型22、23の
表面はすべるが、このすべりを自在とするために、型表
面と弾性シート表面の少なくとも何れか一方に潤滑剤を
塗布したり、真空成形で用いられるエアクッション法の
様に分割型22、23と弾性シート15間にガスを供給
したりしてもよい。
【0024】弾性シート15が均一な膨張をするため
に、弾性シート15と一体とされたパリソン16も均一
な膨張を示し、その結果、パリソン16の厚みは全体に
わたって均一化する。また、弾性シート15の周端部1
5aは、受圧突起30aを有する固定具30によって保
持されているので、固定具30と分割型22の保持面2
6aによって挟まれる部分も、他の部分と同様に均一に
伸長される。つまり、固定具30と保持面26aとの間
に位置する弾性シート15の周端部15aは、受圧突起
30aが設けられているので、固定具30と保持面26
aとによってほとんど圧縮されることはなく、キャビテ
ィ内面25に沿って十分に伸長することが可能となる。
【0025】したがって、図13に示すように接着剤に
よって弾性シートを固定するような構造に比べて、保持
面26aからキャビティ内面25へ移行する部分の弾性
シート15の伸長率と、キャビティ内面25の中央部付
近の弾性シート15との伸長率をほぼ等しくすることが
可能となる。その結果、弾性シート15に添着されたパ
リソン16の伸長率も弾性シート15と同様に均一化さ
れ、成形品18の全域にわたって肉厚が確実に均一化さ
れる。
【0026】第4の工程では、図7に示すように、パリ
ソン6の冷却、固化によって、成形品18を得る。分割
型22、23は温水で15℃程度に調温されており、型
表面に押し付けられたパリソン16は弾性シート15を
介して冷却され、固化する。
【0027】第5の工程で、図8に示すように分割型2
2、23が開かれ、成形品18が取り出される。この
時、樹脂は十分に固化しているため、かつ弾性シート1
5が復元力で元の形に復元するとき弾性シート15と成
形品18の表面との間にすべりが生じるため、成形品1
8を弾性シート15から容易に剥離させて型から取り出
すことができる。また、弾性シート15は元の形に復元
し、その耐久性の範囲内で繰返し使用できる。
【0028】弾性シート15の材質としては、パリソン
温度(樹脂は高密度ポリエチレンの場合、200〜23
0℃)と型温度(15℃)の間で十分な伸長度を長期間
保持し、固化した樹脂からの剥離性の良好なものがよ
い。たとえば、樹脂が高分子量ポリエチレンの場合、架
橋型シリコンゴムがよい。
【0029】また、弾性シート15がキャビティ24内
に膨満する時の、弾性シート15と型面とのすべりをよ
くするために、弾性シート15と型面との少なくとも何
れか一方に塗布される潤滑剤としては、金属石鹸のパウ
ダ状滑剤あるいはグリス等の液状滑剤を用いることがで
きる。
【0030】つぎに、上記実施例に特有な事項について
説明する。第1実施例の箱形(300×300×20
0、底部に半径20mmのRどり)容器のブロー成形に
よる肉厚均一化の効果を確認する試験を行った。パリソ
ン樹脂は高分子量ポリエチレン(昭和電工製ショーレッ
クス4551H)であり、箱形18リットル容器を成形
した。使用した弾性シートは、架橋型シリコンゴム(富
士高分子製3FL)で厚さ1mmであった。図9に示す
ように、容器の中心部を側面から底面にかけて1cmピ
ッチで順に、、・・・とし、各部の厚さを測定し
た。
【0031】測定結果は図10に示す通りである。図1
0に示すように、本発明の場合は、図13のように弾性
シートを接着剤にて分割型に固定した従来技術に対し
て、成形品の肉厚をさらに均一化することができる。ま
た、表1に示すように、標準偏差の点では、弾性シート
なしの場合が0.45、図13に示す従来技術の場合が
0.22、本発明の場合が0.11であった。また、肉
厚の最大/最小比の点では、弾性シートなしの場合が
2.5、図13に示す従来技術の場合が1.5、本発明
の場合が1.2であった。
【0032】
【表1】
【0033】弾性シート15の周端部15aには、保持
穴15bが設けられており、この保持穴15bには受圧
突起30aが挿入され、周端部15aが保持溝26cに
押圧されているので、弾性シート15の伸長時には、保
持穴15bと受圧突起30aとが係合し、また周端部1
5aが保持溝26cに係合し、弾性シート15の周端部
15aが固定具30から脱落するのが防止される。
【0034】弾性シート15の伸長時には、弾性シート
15の厚さが減少する分だけ弾性シート15の表面と固
定具30の下面30dとの間に隙間Sが生じるが、予め
弾性シート15の初期厚さと伸長後の厚さを勘案して受
圧突起30aの高さを適宜設定し、隙間Sの値を一定値
(たとえば1mm)以下にしておけば、パリソン16の
隙間Sへの著しい侵入が抑えられ、成形上問題とはなら
ない。また、図3に示すように、保持面26aからピン
チオフ突起30bまでの長さhは、ピンチオフ突起30
bからキャビティ内面25の長さHを勘案して適宜設定
するのが望ましい。
【0035】図13に示すように、従来ではピンチオフ
突起5を弾性シート7が覆うようになっているので、ピ
ンチオフ突起5に作用する20〜50kgf/cm2
圧力によってピンチオフ突起5と接触する弾性シート7
の部分に無理な力が繰返しかかり、弾性シート7が短期
間で破損してしまう。
【0036】本実施例では、ピンチオフ突起30bを固
定具30の上面側に設け、弾性シート15を分割型22
の保持面26aとキャビティ内面25とが交わる円弧状
の起点部25aを介してキャビティ内面25側に伸長さ
せるようにしているので、弾性シート30とピンチオフ
突起30bとの接触を解消することができる。したがっ
て、図13の従来構造に比べて、弾性シート15の耐久
性が著しく高められる。
【0037】第2実施例 図11は、本発明の第2実施例を示している。第2実施
例が第1実施例と異なるところは、弾性シートの保持構
成のみであり、その他の部分は第1実施例に準じるの
で、準じる部分に第1実施例と同一の符号を付すことに
より準じる部分の説明を省略し異なる部分についてのみ
説明する。後述する他の実施例も同様とする。
【0038】図11に示すように、本実施例では保持面
26aの一部が傾斜面26dに形成されている。この傾
斜面26dに対向する固定具30の部位は、傾斜面26
dと平行となる傾斜面30dに形成されている。このよ
うに、分割型22の弾性シート15を保持する部位に
は、保持面26aと傾斜面26dとによって斜め方向に
延びる屈曲部35が形成されている。屈曲部35に位置
する弾性シート15の部位は、両傾斜面26d、30d
によって圧接されておらず、キャビティ内面25に沿っ
て伸長が容易となっている。
【0039】このように構成された第2実施例において
は、弾性シート15にガス圧が作用すると、弾性シート
15の周端部15aは両傾斜面26d、30dに沿って
伸長し、さらにキャビティ内面25に沿って伸長する。
そのため、傾斜面26d、30dにより弾性シート15
の周端部15aからキャビティ内面25の起点部25a
まで十分長い距離を確保でき、より大きな型形状におい
ても、弾性シート15との伸長率をほぼ等しくすること
ができる。
【0040】また、傾斜面26d、30dによって屈曲
部35を形成しているので、弾性シート15の伸長時に
屈曲部35を抜け止め手段として機能させることがで
き、弾性シート15の保持効果を高めることができる。
本実施例は、たとえば樹脂容器の容量が40リットル以
上のような型閉じ力が大なる成形の場合に有利となる。
【0041】第3実施例 図12は、本発明の第3実施例を示している。第1実施
例および第2実施例では、固定具30に受圧突起30a
を形成し、弾性シート15の保持穴15bに受圧突起3
0aを挿入して弾性シート15を保持するようにしてい
たが、本実施例では別の構成によって弾性シート15を
保持するようになっている。
【0042】図12に示すように、固定具30の下面に
は保持面26aに向って突出する外れ止め突起30eが
形成されている。外れ止め突起30eの先端面は、弾性
シート15の周端部15aを保持面26a側に押圧する
ようになっている。外れ止め突起30eの先端面は、保
持面26aまでは達しておらず、弾性シート15は外れ
止め突起30eの押圧力によって保持されている。
【0043】保持面26aには、固定具30の長手方向
に延びる凹状の逃げ溝26eが形成されている。逃げ溝
26eは、保持面26aのうち外れ止め突起30eとキ
ャビティ内面25の起点部25aとの間に位置してい
る。逃げ溝26eは、弾性シート15の伸長時における
弾性シート15と保持面26aとの摩擦力を軽減すると
ともに、固定具30による弾性シート15の押圧による
弾性シート15の弾性変形部位を吸収し、弾性シート1
5の周端部15aをキャビティ内面25側へ伸長しやす
くする機能を有している。
【0044】このように構成された第3実施例において
は、保持面26aに凹状の逃げ溝26eが形成されるの
で、保持面26aと弾性シート15との接触面積を減少
させることができる。したがって、弾性シート15の伸
長時における弾性シート15と保持面26aとの摩擦力
を低減することが可能となり、弾性シート15の伸長を
さらに促進させることができる。
【0045】本実施例は、第1実施例および第2実施例
のように固定具30と弾性シート15とを係合させるの
ではなく、単なる固定具30と保持面26aとによる押
圧によって弾性シート15を保持するので、上記実施例
の場合よりも弾性シート15の保持力は小さくなる。し
たがって、本実施例は、たとえば樹脂容器の容量が20
リットル以下のような型閉じ力が小さな成形の場合に適
する。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、つぎの効果が得られ
る。
【0047】(1)分割型に、弾性シートが分割型の接
合面側からキャビティ内面側に容易に伸長するように弾
性シートの周端部を保持する保持手段を設けるようにし
たので、樹脂成形に必要な弾性シートのほぼ全域を均一
に伸長させることができる。したがって、弾性シートに
添着されるパリソンも均一に伸長させることができ、パ
リソン肉厚を全域にわたって均一化することができる。
その結果、肉厚の均一な樹脂容器を得ることができ、樹
脂容器の品質を高めることができる。
【0048】(2)固定具と保持面とからなる保持手段
によって弾性シートを保持するので、従来のように接着
剤を用いる弾性シートの固定構造よりも弾性シートの取
付け、取外しが容易となり、弾性シートの取替作業が著
しく容易となる。したがって、弾性シートの取替時間を
短縮することができ、樹脂成形設備の稼動率を高めるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るブロー成形金型の要
部拡大断面図である。
【図2】図1のブロー成形金型における分割型の全体斜
視図である。
【図3】図2の分割型の部分拡大断面図である。
【図4】図1のブロー成形金型を用いたブロー成形方法
の第1工程を示す断面図である。
【図5】図1のブロー成形金型を用いたブロー成形方法
の第2工程を示す断面図である。
【図6】図1のブロー成形金型を用いたブロー成形方法
の第3工程を示す断面図である。
【図7】図1のブロー成形金型を用いたブロー成形方法
の第4工程を示す断面図である。
【図8】図1のブロー成形金型を用いたブロー成形方法
の第5工程を示す断面図である。
【図9】図1のブロー成形金型を用いた、樹脂容器のブ
ロー成形方法の肉厚均一化確認試験における容器の肉厚
測定部位を示す斜視図である。
【図10】図9の容器の肉厚分布を示す特性図である。
【図11】本発明の第2実施例に係るブロー成形金型の
要部拡大断面図である。
【図12】本発明の第3実施例に係るブロー成形金型の
要部拡大断面図である。
【図13】従来のブロー成形金型の部分拡大断面図であ
る。
【符号の説明】
15 弾性シート 16 パリソン 18 成形品 22、23 分割型 25 キャビティ内面 26 接合面 26a 保持面 30 固定具 31 保持手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性シートの周辺部を分割型に固定し、
    押し出された溶融樹脂パリソン内にガスを吹き込みパリ
    ソンを伸長させてパリソンを前記弾性シートに添着さ
    せ、型閉じ完了後ガス圧を上げて本成形を行い、パリソ
    ンの冷却、固化後に、分割型を開いて成形品を前記弾性
    シートから剥離させて分割型から取り出すブロー成形方
    法に用いられるブロー成形金型であって、前記分割型
    に、前記弾性シートが分割型の接合面側からキャビティ
    内面側に容易に伸長するように弾性シートの周端部を保
    持する保持手段を設けたことを特徴とするブロー成形金
    型。
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